JP5449047B2 - 中央開き戸を有するエレベータのドア装置 - Google Patents
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Description
図1はこの発明の実施の形態1に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置の戸閉状態を昇降路側から見た正面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの乗り場ドア装置の戸開状態を昇降路側から見た正面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置における戸閉検出用スイッチの動作を説明する図であり、図3の(a)は閉成状態を示し、図3の(b)は開成状態を示している。図4はこの発明の実施の形態1に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置において第1のかごドアのみが全閉状態となっている状態を昇降路側から見た正面図、図5はこの発明の実施の形態1に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置において第2のかごドアのみが全閉状態となっている状態を昇降路側から見た正面図である。
まず、ローラ28がカム12と係合していない状態では、図3の(b)に示されるように、押しばね27の付勢力が作動腕26aに作用し、レバー26が軸25周りに時計回りに回動する。そして、レバー26の回動により、作動腕26aが板ばね24を図3の(b)に示されるように、下方に押圧する。これにより、板ばね24が弾性変形し、可動接点23が固定接点22から離反し、接点が開成状態となる。そして、レバー26がストッパ29に当接し、レバー26の回動が阻止され、レバー26が開成位置に保持される。
ついで、図3の(b)において、ローラ28を上方に押し上げる力が作用すると、レバー26が軸25周りに反時計回りに回動する。これにより、図3の(a)に示されるように、作動腕26aが押しばね27の付勢力に抗して軸25周りに反時計回りに回動し、板ばね24が復元し、ついには可動接点23が固定接点22に当接し、接点が閉成状態となる。このレバー26の位置が閉成位置となる。
第1および第2のかごドア5,6は、ハンガローラ9をドアレール4に掛けて、ドアレール4に案内されて左右にスライド可能に配設されている。そして、図示していないが、ドア駆動モータの回転トルクがベルトやチェーンを介して第1および第2のかごドア5,6に伝達されるようになっている。
第1のかごドア5が全閉直前まで移動すると、カム12がローラ28に接する。さらに、第1のかごドア5が全閉位置側に移動すると、第1のかごドア5の閉方向の移動力がカム12およびローラ28を介してレバー26に伝達され、戸閉検出用スイッチ20と取付台11とがガイドレール10に案内されて第2のかごドア6側に移動する。このとき、第2のかごドア6が閉動作していないので、取付台11は緩衝ゴム14に当接しない。そこで、第1のかごドア5の閉方向の移動力は緩衝ゴム14で受けられず、レバー26を軸25周りに回動させるように作用せず、戸閉検出用スイッチ20を第2のかごドア6側に移動させるように作用する。これにより、第1のかごドア5が全閉位置まで移動しても、戸閉検出用スイッチ20は開成状態に維持される。そこで、ケーブル30を介して戸閉検出用スイッチ20に接続されている戸閉検出回路に電流が流れず、エレベータの上下方向の運転は不能となる。
第2のかごドア6が全閉直前まで移動すると、緩衝ゴム14が取付台11に接する。さらに、第2のかごドア6が全閉位置側に移動すると、第2のかごドア6の閉方向の移動力が緩衝ゴム14を介して取付台11に伝達され、戸閉検出用スイッチ20と取付台11とがガイドレール10に案内されて第1のかごドア5側に移動する。このとき、第1のかごドア5が閉動作していないので、ローラ28はカム12に当接しない。そこで、戸閉検出用スイッチ20と取付台11は、第2のかごドア6とともに第1のかごドア5側に移動する。これにより、第2のかごドア6が全閉位置まで移動しても、戸閉検出用スイッチ20は開成状態に維持される。そこで、ケーブル30を介して戸閉検出用スイッチ20に接続されている戸閉検出回路に電流が流れず、エレベータの上下方向の運転は不能となる。
図6はこの発明の実施の形態2に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置の戸閉状態を昇降路側から見た正面図、図7はこの発明の実施の形態2に係るエレベータの乗り場ドア装置の戸開状態を昇降路側から見た正面図、図8はこの発明の実施の形態2に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置において第1のかごドアのみが全閉状態となっている状態を昇降路側から見た正面図、図9はこの発明の実施の形態2に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置において第2のかごドアのみが全閉状態となっている状態を昇降路側から見た正面図である。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
ドア駆動モータが順方向に駆動されると、ドア駆動モータの回転トルクがベルトやチェーンを介して第1および第2のかごドア5,6に伝達される。そこで、第1および第2のかごドア5,6は、ハンガローラ9がドアレール4上を走行し、互いに離間する方向に移動し、図7に示されるように、戸開状態となる。戸開状態では、ローラ28がカム12と係合していないので、作動腕26aが押しばね27により押圧され、レバー26が軸25周りに開成位置まで回動され、ストッパ29がレバー26に当接し、戸閉検出用スイッチ20が開成状態に維持される。また、取付台11は、戻しばね17の付勢力によりストッパ16に当接され、退避位置に保持される。
第2のかごドア6が全閉間近位置まで移動していないと、取付台11は退避位置に保持される。そこで、第1のかごドア5が全閉位置まで移動しても、カム12がローラ28に係合せず、戸閉検出用スイッチ20は開成状態に維持される。そこで、ケーブル30を介して戸閉検出用スイッチ20に接続されている戸閉検出回路に電流が流れず、エレベータの上下方向の運転は不能となる。
第2のかごドア6が全閉間近位置まで移動すると、緩衝ゴム14が取付台11に接する。さらに、第2のかごドア6が全閉位置側に移動すると、第2のかごドア6の閉方向の移動力が緩衝ゴム14を介して取付台11に伝達され、戸閉検出用スイッチ20と取付台11とが、戻しばね17の付勢力に抗して、ガイドレール10に案内されて第1のかごドア5側に移動する。このとき、第1のかごドア5が閉動作していないので、ローラ28はカム12に当接しない。そこで、戸閉検出用スイッチ20と取付台11は、第2のかごドア6とともに第1のかごドア5側に移動する。これにより、第2のかごドア6が全閉位置まで移動しても、戸閉検出用スイッチ20は開成状態に維持される。そこで、ケーブル30を介して戸閉検出用スイッチ20に接続されている戸閉検出回路に電流が流れず、エレベータの上下方向の運転は不能となる。
実施の形態2によれば、ストッパ16が、取付台11に当接して、取付台11の第2のかごドア6の開方向の移動を、全閉間近位置の第2のかごドア6に取り付けられた緩衝ゴム14と接する退避位置で停止させるように配設され、戻しばね17が取付台11を第2のかごドア6の開方向に付勢してストッパ16に当接させるように配設されているので、第2のかごドア6の緩衝ゴム14が係合していない状態では、取付台11が退避位置に保持される。そこで、乗りかご1の振動などにより、取付台11が移動して、ローラ28がカム12に乗り上げて戸閉検出用スイッチ20が閉成状態となるような誤検出が回避される。
図10はこの発明の実施の形態3に係る中央開き戸を有するエレベータのドア装置における戸閉検出用スイッチの動作を説明する図であり、図10の(a)は閉成状態を示し、図10の(b)は開成状態を示している。
尚、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
ローラ28がカム12と係合していない状態では、図10の(b)に示されるように、押しばね27の付勢力が作動腕26aに作用し、レバー26が軸25周りに時計回りに回動する。これにより、可動接点23が固定接点22から離反し、接点が開成状態となる。そして、レバー26がストッパ29に当接し、レバー26の回動が阻止され、レバー26が開成位置に保持される。
ついで、図10の(b)において、ローラ28を上方に押し上げる力が作用すると、レバー26が軸25周りに反時計回りに回動する。これにより、図10の(a)に示されるように、作動腕26aが押しばね27の付勢力に抗して軸25周りに反時計回りに回動し、ついには可動接点23が固定接点22に当接し、接点が閉成状態となる。そして、板ばね24が弾性変形し、板ばね24の復元力により、可動接点23が固定接点22に押圧され、閉成状態が保持される。このレバー26の位置が閉成位置となる。
したがって、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、かごドア装置に適用するものとしているが、乗り場ドア装置に適用しても、同様に効果を奏する。
Claims (4)
- 出入り口を開閉する中央開き戸を有するエレベータのドア装置であって、
上記出入り口の上部の固定部材に該出入り口の間口方向に移動可能に配設された取付台と、
上記取付台に固定され、固定接点、該固定接点に接離可能に配設された可動接点、および該可動接点を該固定接点に当接させる作動子を備えた戸閉検出用スイッチと、
上記中央開き戸の一方の戸に取り付けられ、該一方の戸の閉動作時に、該一方の戸の全閉間近位置から上記取付台に接して全閉位置まで押圧移動させ、該一方の戸の全閉時に、該取付台の該一方の戸側への移動を阻止する全閉位置規定手段と、
上記中央開き戸の他方の戸に取り付けられ、該他方の戸の閉動作時に、該他方の戸の全閉間近位置から全閉位置まで上記作動子に係合し、該他方の戸の閉方向の移動力を該作動子に伝達するカムと、を備え、
上記作動子は、上記全閉位置規定手段により上記取付台の上記一方の戸側への移動を阻止されているときにのみ、該カムから伝達される上記他方の戸の閉方向の移動力により上記可動接点を上記固定接点に当接させるように構成されていることを特徴とする中央開き戸を有するエレベータのドア装置。 - 上記作動子は、上記可動接点を支持し、該可動接点を上記固定接点に当接させるように配設された弾性支持部材と、軸周りに回動可能に、かつ一端側が上記弾性支持部材に係合可能に配設され、軸周りに一側に回動して該弾性支持部材を弾性変形させて上記可動接点が上記固定接点から離反する開成位置、および軸周りに他側に回動して該弾性支持部材を復元させて該可動接点が該固定接点に当接する閉成位置をとるレバーと、上記レバーを軸周りに一側に回動させる方向に付勢して該レバーを開成位置に保持する付勢手段と、上記レバーに取り付けられ、上記カムに係合して上記付勢手段の付勢力に抗して該レバーを軸周りに他側に回動させるローラと、を備えていることを特徴とする請求項1記載の中央開き戸を有するエレベータのドア装置。
- 上記作動子は、上記可動接点が取り付けられ、かつ軸周りに回動可能に配設され、軸周りに一側に回動して該可動接点が上記固定接点から離反する開成位置、および軸周りに他側に回動して該可動接点が該固定接点に当接する閉成位置をとるレバーと、上記レバーを付勢して該レバーを開成位置に保持する付勢手段と、上記レバーに取り付けられ、上記カムに係合して上記付勢手段の付勢力に抗して該レバーを軸周りに他側に回動させるローラと、を備えていることを特徴とする請求項1記載の中央開き戸を有するエレベータのドア装置。
- 上記取付台に当接して、該取付台の上記一方の戸の開動作方向の移動を該一方の戸の全閉間近位置の上記全閉位置規定手段が接する退避位置で停止させる取付台退避位置決め部材と、
上記取付台を上記一方の戸の開動作方向に付勢して上記取付台退避位置決め部材に当接させる取付台付勢手段と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の中央開き戸を有するエレベータのドア装置。
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