JP6660795B2 - フライヤー - Google Patents

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本発明は、油槽に収容した調理油を加熱して食材の調理を行うフライヤーに関する。
例えば圧力フライヤーは、上面に開口して調理油を収容可能な油槽と、油槽内の調理油を加熱するパルス燃焼器等の加熱手段と、油槽の開口を開閉可能な蓋体とを有し、蓋体によって油槽を密閉した状態で加熱手段により調理油を加熱することで、食材の加圧調理が可能となっている(例えば特許文献1参照)。
このような圧力フライヤーは、レストランやファーストフード店等の厨房に設置されて、前面に設けた操作パネルの主電源ボタンをONすることにより、加熱手段を動作させて油槽内の調理油を、固形油の液化に十分で、且つ調理温度よりも低い待機温度(例えば120℃)に維持するようになっている。これにより、選択した調理メニューで調理を行う場合、設定された調理温度まで調理油を迅速に昇温させて食材を加熱調理することができる。
特開2011−244942号公報
このような圧力フライヤーは、蓋体により油槽が閉塞されていると、油槽の様子がわかりにくい。このため、例えば油槽の洗浄後に水が入った状態であるにもかかわらず、蓋体を開けて確認しないまま使用者が主電源ボタンを押してしまうおそれがある。この場合、水が湯になるだけで調理を行うことができず、改めて水を排出して調理油を貯留させる手間が生じ、調理開始までに大きく時間をロスさせてしまう。
かといって油槽内の油水判定用に新たな構成を付加すると、コストアップを招く上、過酷な環境での使用となるため故障等が増加する懸念もある。
そこで、本発明は、新たな構成を付加することなく、既存の構成を用いて油槽内に調理油が投入されているか水が投入されているかを容易に検出できるフライヤーを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、調理油を収容する油槽と、油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、調理油の温度を検出する温度検出手段と、加熱手段を制御すると共に、温度検出手段からの検出温度に基づいて、油槽内の液体が調理油か水かを判定する油水判定制御を行うコントローラと、を含み、
コントローラは、油水判定制御において、加熱手段を動作させて、検出温度が水の沸騰温度よりも低い所定の沸騰未満温度に到達するまで加熱し、検出温度が沸騰未満温度へ到達すると、加熱手段の能力を低下させて加熱を継続し、検出温度が沸騰未満温度への到達から所定時間内に沸騰温度よりも高い所定の沸騰越え温度に到達した場合、油槽内の液体を調理油と判定し、検出温度が所定時間内に沸騰越え温度に到達しない場合、油槽内の液体を水と判定することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、調理油を収容する油槽と、油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、調理油の温度を検出する温度検出手段と、加熱手段を制御すると共に、温度検出手段からの検出温度に基づいて、油槽内の液体が調理油か水かを判定する油水判定制御を行うコントローラと、を含み、
コントローラは、油水判定制御において、加熱手段を動作させて、検出温度が水の沸騰温度よりも低い所定の沸騰未満温度に到達するまでの温度上昇傾向を監視し、検出温度が所定の判定基準時間内に沸騰未満温度に到達した場合には、油槽内の液体を調理油と判定して油水判定制御を終了する一方、
検出温度が判定基準時間内に沸騰未満温度に到達しなかった場合、油槽内の液体を水と予備判定して、加熱手段の能力を低下させて加熱を継続し、検出温度が沸騰未満温度への到達から所定時間内に沸騰温度よりも高い所定の沸騰越え温度に到達した場合、油槽内の液体を調理油と判定し、検出温度が所定時間内に沸騰越え温度に到達しない場合、油槽内の液体を水と判定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、コントローラは、油水判定制御により油槽内の液体を水と判定した場合、その旨を報知手段によって報知することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、コントローラは、油水判定制御により油槽内の液体を水と判定した場合、加熱手段の動作を停止させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、沸騰未満温度は、調理油として使用される固形油の液化温度よりも高いことを特徴とする。
請求項1及び2に記載の発明によれば、新たな構成を付加することなく、既存の構成を用いて油槽内に調理油が投入されているか水が投入されているかを低コストで容易に検出することができる。また、油水判定の際には加熱手段の能力を制限しているので、油槽内に水が投入されていても沸騰が生じることを防止できる。
特に、請求項2の発明によれば、沸騰未満温度に到達するまでの温度上昇傾向を監視して水と予備判定した場合にのみその後の油水判定を行うので、調理油が投入されている場合には、油水判定に伴うタイムロスをなくすことができ、早期に調理可能な温度まで調理油を加熱することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、油槽内の液体を水と判定した場合、報知手段によって報知するので、使用者に油槽内に調理油がないことを早期に知らせることができ、調理可能な状態にするまでのタイムロスを削減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、油槽内の液体を水と判定した場合、加熱手段の動作を停止するので、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、沸騰未満温度を固形油の液化温度よりも高くしているので、固形油を用いるタイプのフライヤーにおいても検出精度を落とすことなく油水判定を行うことができる。
圧力フライヤーの斜視図である。 圧力フライヤーの平面図である。 圧力フライヤーの中央縦断面図である(蓋本体は上限位置)。 油面位置と第1、第2温度センサとの位置関係を示す説明図である。 油水判定制御及び保温・温調制御のフローチャートである。 加熱による油と水との温度変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、フライヤーの一例である圧力フライヤーを示す説明図で、図1は斜視図、図2は平面図、図3は中央縦断面図である。圧力フライヤー1は、骨組みとなるフレーム3とその外側に張られる図示しないパネル(但し、図2では上面パネル4のみ示している。)とからなる四角箱状のハウジング2の中央に、平面視が四角形状の油槽5を、上端の開口6を上面パネル4から上方へ突出させた状態で設置して、加熱手段としてのパルス燃焼器7によって油槽5内に収容した調理油を加熱可能としたものである。上面パネル4には、油槽5の開口6を開閉可能な蓋体8が設けられている。9,9・・はハウジング2の下面四隅に設けたキャスタである。
パルス燃焼器7は、油槽5の前側内面に設けられて燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを燃焼させる燃焼室10と、その燃焼室10からの燃焼排気が排出されて油槽5の内面に沿って周回するテールパイプ11とを有する。燃焼室10には、油槽5の前側外面に設けられたエアチャンバ12内の混合室13が接続されており、この混合室13には、ハウジング2内のファン14から配管を介して燃焼用空気が供給されると共に、電磁弁を有する点滅器15を備えたガス導管16から燃料ガスが供給される。
テールパイプ11の下流側は、エアチャンバ12を介して左右の排気管17,17と接続され、さらにデカプラ18等を介してハウジング2の後方に設置した立ち上がり部19内に導かれて、燃焼排気を排気筒20から排出可能としている。立ち上がり部19と油槽5の上部とは、2つの蒸気排出管21,22によって接続されており、一方の蒸気排出管21は、定圧弁23を備えて調理時に油槽5内の圧力が所定値以上に高まった場合に圧力を立ち上がり部19内に逃がすことで、油槽5内の圧力を一定に保つ。他方の蒸気排出管22は、開放弁24を備えて調理終了直前に開放弁24を開放することにより、油槽5内の圧力を立ち上がり部19内に逃がし、油槽5内の圧力を常圧にまで低下させる。立ち上がり部19は、内部に導入された蒸気から油分等を分離する油分分離器を有し、油分を分離した蒸気を上面の排気口25から排出する。
一方、ハウジング2内で油槽5の下部には、排油管26によって油槽5の底部に接続されるオイルタンク27が設けられ、オイルタンク27に設けたフィルタ28で濾過した調理油をポンプ29によって戻り管30を介して油槽5内に戻すことで、調理油のフィルタリングが可能となっている。
31は、ハウジング2の側面側下部に設けられたバーナコントローラで、バーナコントローラ31には、点滅器15の電磁弁と、油槽5内に設けた第1温度センサ34とが接続されており、第1温度センサ34からの温度検出信号に基づいて、油槽5内の油温を調理温度(例えば180℃〜182℃)に維持するように、点滅器15の電磁弁を開閉させて燃焼室10内での混合気の燃焼を断続的に行うON/OFF制御を実行する。また、ハウジング2の正面側上部には、操作ボタンや表示部等を有する操作パネル33を備え、調理モードや保温モード、調理温度等を設定してバーナコントローラ31に入力指示するフライコントローラ32が設けられている。
この第1温度センサ34は、図4に示すように、油槽5を前方から貫通して先端を油槽5内に突出させた筒体35の軸心に、サーミスタ36を油槽5内の後方へ向けて突設してなり、ここではテールパイプ11の最上面高さL(必要最小限の油面位置)よりもサーミスタ36が下方へ位置するように設置されている。
また、この油槽5内には、同じく筒体38とサーミスタ39とを有する第2温度センサ37が、テールパイプ11の最上面高さLよりもサーミスタ39が上方へ位置するように設置されている。この第2温度センサ37の温度検出信号もバーナコントローラ31に入力される。
蓋体8は、角筒状のアーム40と、そのアーム40に連結されて油槽5の開口6に外嵌可能なアルミ製の蓋本体41とを有する。アーム40の長手方向中央には、上端に十字状のハンドル43を備えたハンドル軸42が螺合しており、ハンドル軸42の下端に蓋本体41の上面中央が連結されている。ここではアーム40の後端が、油槽5の後方に設けた左右方向の回転軸44によって回転可能に連結されることで、蓋体8は、図3に実線で示す倒伏位置から、二点鎖線で示すように、回転軸44の後方側に設けた図示しないストッパにより規制される後方へ87°回転した起立位置まで起伏動作可能となっている。回転軸44には、ねじりコイルバネ44aが外装されて、アーム40を起立側へ回転付勢している。なお、起立位置は、鉛直方向の90°からやや前傾した位置となっているが、蓋体8の重心Gは、回転軸44の軸心O1より後方、すなわち回転軸44の軸心O1を通る鉛直方向の仮想線Sよりも後方に位置するように設定されている。従って、蓋体8は、87°の前傾姿勢であってもその起立位置が保持されることになる。
そして、蓋体8の倒伏位置でハンドル43を回転操作することで、ハンドル軸42をネジ送りして蓋本体41を、油槽5の開口6を閉塞する閉塞位置と、開口6から上方へ離れる開放位置とに上下移動させることができる。蓋本体41の裏面には、閉塞位置で開口6に当接するパッキン45が全周に亘って設けられている。
一方、アーム40の前端では、下端外側に把持棒47を、その内側にロック棒48を備えた左右一対の三角形状の操作板46,46が、アーム40内に設けた連結軸49を中心に前後方向へ揺動可能に連結されている。油槽5の前面には、蓋本体41による油槽5の閉塞状態でロック棒48が係止可能な左右一対の係止板50,50が突設されている。
以上の如く構成された圧力フライヤー1においては、加圧調理を行う場合、油槽5に調理油を満たして食材を収容した状態で、蓋体8を閉じる。すなわち、ハウジング2の正面側から把持棒47を把持して操作板46を外側へ揺動させながらアーム40を手前に回転させると、蓋本体41も追従して前方へ回転し、油槽5の開口6の上方に移動する。このとき、起立位置の蓋体8は、前述のように90°から前傾した姿勢である上、アーム40から前方へ突出する操作板46の前端に把持棒47が設けられているので、作業者は油槽5の上方に大きく体を乗り出すことなく、楽に把持棒47を把持して蓋体8を閉じることができる。
その後、操作板46を内側に押し込むと、ロック棒48が係止板50,50に係止して蓋体8は油槽5を閉塞する倒伏位置で保持される。
ここからハンドル43を右回転させてハンドル軸42を下方へネジ送りすると、水平姿勢の蓋本体41が下方へ平行移動するため、パッキン45の全周が開口6へ同時に当接して押圧され、油槽5を密閉する。
こうして油槽5を閉塞した後、操作パネル33の運転スイッチをONすると、バーナコントローラ31は、第1温度センサ34から得られる検出温度に基づいて、パルス燃焼器7を間欠的に動作させて油温を所定の待機温度(例えば120℃)に維持する保温・温調制御を行うが、その保温・温調制御と共に、油槽5内に投入されているのが調理油か水かを判定する油水判定制御を実行する。以下、この保温・温調制御及び油水判定制御について、図5のフローチャート及び図6の油水の温度変化を表すグラフに基づいて説明する。
運転スイッチがONされると、まず、S1で、検出温度Tが220°F(約104℃)を超えているか否かが判別される。ここで220°Fを超えていれば、水の沸騰温度を超えていることになるため、S2で調理油が投入されていると判定して油水判定制御を終了し、保温・温調制御を行う。
この保温・温調制御は、第1温度センサ34から得られる検出温度が250°F(約120℃)に到達するまでパルス燃焼器7を連続燃焼させた後、前述のようにパルス燃焼器7を間欠燃焼(10秒間パルス燃焼器7を燃焼させて30秒間停止の繰り返し)させて250°F(約120℃)を維持するものである。パルス燃焼器7の具体的な燃焼動作は、燃焼室10内に設けた点火プラグ51(図3)により、混合ガスに点火して燃焼室10内で爆発燃焼させ、その燃焼に伴う燃焼室10内の圧力上昇によって燃焼排気をテールパイプ11へ強制的に排出すると共に、その燃焼排気の排出により負圧となる燃焼室10内に燃料ガスと燃焼用空気とを吸入する動作を繰り返すものである。
一方、S1の判別で検出温度Tが220°Fを下回っていれば、S3で、検出温度Tが175°F(約79℃)を超えているか否かが判別される。ここで175°Fを超えていれば、S4で、パルス燃焼器7を連続燃焼させて検出温度Tを上昇させる。175°Fを超えていなければ、S5で、検出温度Tが135°F(約57℃)以上であるか否かが判別され、ここで135°Fも下回っていれば、S6で間欠燃焼を開始させる。
そして、S5の判別で検出温度Tが135°F以上であると判別されるか、或いはS6の間欠燃焼により検出温度Tが135°Fに達したことが確認されるかすると、S7で、パルス燃焼器7を連続燃焼に切り替えて検出温度Tを上昇させる。
次に、S8の判別で、検出温度Tが第1の温度である175°Fに達したことが確認されると、S9で判定基準時間となる80秒の第1タイマー(図6のT1)をスタートさせる。この判定基準時間は、油槽5内に水を収容した場合における水の量、パルス燃焼器7へのガスインプット、ガス供給圧、ガス種、圧力フライヤー1の設置場所の雰囲気温度のうちの1又は複数のパラメータを変更して、検出温度Tが、調理油として使用される固形油の液化温度よりも高い175°Fから195°Fまでの温度帯を上昇するのに要した時間を予め検証し、検証した各時間のうちの最短時間よりもさらに短い時間として設定したもので、バーナコントローラ31の図示しない記憶部に予め記憶されている。
次に、S10の判別で第1タイマーT1が80秒に達する前に(この判別でNO)、S11の判別で検出温度Tが第2の温度である195°F(約91℃)に達したことが確認されると(図6の位置O1)、S2で調理油が投入されていると判定して油水判定制御を終了し、保温・温調制御を行う。
ここで検出温度Tが195°Fに達することなく(S11でNO)、T1が80秒に達すると(S10でYES、図6の位置W1)、水が投入されていると判定する。このS7〜S11の手順が予備判定となる。
なお、予備判定で水と判定した場合はそのまま連続燃焼を継続し、S12で検出温度Tが沸騰未満温度である195°Fに達したか否かが判別される。S12の判別は、S4での連続燃焼の実行後にも行われる。
S12で195°Fへの到達が確認されると、S13で780秒(13分)の第2タイマー(図6のT2)をスタートさせてパルス燃焼器7を間欠燃焼に切り替える。
その後、第2タイマーT2のカウント中に、S14の判別で検出温度Tが沸騰越え温度である220°Fに達したことが確認されると(図6の位置O2)、S2で調理油が投入されていると判定して油水判定制御を終了し、保温・温調制御を行う。一方、検出温度Tが220°Fに達することなくS15の判別でT2が780秒に達すると(図6の位置W2)、S16で水が投入されていると判定して、フライコントローラ32では、運転ランプを点滅させると共に異常ブザー音を鳴動させ、操作パネル33の表示部に「ミズケンシュツ」等の異常表示を行って使用者に報知する。合わせてパルス燃焼器7の燃焼を停止させる。このS12〜S16の手順が本判定となる。
そして、調理油と判定されたS2の保温・温調制御中に調理メニューが選択されると、バーナコントローラ31は、第1温度センサ34から得られる検出温度に基づいて、油槽5内の油温を調理温度(例えば180℃〜182℃)に維持するようにON/OFF制御を実行する。
一方、バーナコントローラ31は、第1温度センサ34から得られる検出温度が調理温度(例えば121℃)を越えてから運転スイッチがOFFされるまでの間を監視期間として、第2温度センサ37から得られる検出温度を併せて取得して空焚き異常の検知を行う。ここでは、第1温度センサ34と第2温度センサ37との検出温度の差を監視して、この温度差が40℃を越えた時間が所定時間(例えば1秒)以上経過した場合に、空焚き異常が発生したと判断するようになっている。
これは、油槽5内の油面が図4に示す通常の油面位置L1より下降し、第2温度センサ37のサーミスタ39の位置と同じ油面位置L2よりも下方に低下した場合、調理油のない水蒸気等の領域内に露出することでサーミスタ39の検出温度が低下することから、調理油内に位置する第1温度センサ34のサーミスタ36の検出温度との温度差を監視して、当該温度差が所定温度に達した場合を油面の低下(空焚きの発生)と判断するものである。
こうして空焚き異常を検知すると、バーナコントローラ31は、パルス燃焼器7の動作を停止させた後、ファン14を所定時間(例えば5秒間)回転させる。そして、フライコントローラ32では、操作パネル33の表示部にエラー表示を行うと共にブザーや電子音による異常音の報知を行い、パルス燃焼器7の燃焼を停止させる。
このように、上記形態の圧力フライヤー1によれば、バーナコントローラ31は、油水判定制御において、パルス燃焼器7を動作させて、第1温度センサ34からの検出温度Tが水の沸騰温度よりも低い195°Fに到達するまで加熱し、検出温度Tが195°Fへ到達すると、パルス燃焼器7を間欠燃焼させて能力を低下させて加熱を継続し、検出温度Tが195°Fへの到達から第2タイマーT2内に沸騰温度よりも高い220°Fに到達した場合、油槽5内の液体を調理油と判定し、検出温度Tが第2タイマーT2内に220°Fに到達しない場合、油槽5内の液体を水と本判定することで、新たな構成を付加することなく、既存の構成を用いて油槽5内に調理油が投入されているか水が投入されているかを低コストで容易に検出することができる。また、油水判定の際にはパルス燃焼器7の能力を制限しているので、油槽5内に水が投入されていても沸騰を防止できる。
特にここでは、バーナコントローラ31は、油水判定制御により油槽5内の液体を水と本判定した場合、報知手段であるブザーや操作パネル33の表示によって報知するので、使用者に油槽5内に調理油がないことを早期に知らせることができ、調理可能な状態にするまでのタイムロスを削減することができる。
また、油水判定制御において油槽5内の液体を水と本判定した場合、パルス燃焼器7の動作を停止させるので、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。
さらに、本判定の前に、検出温度Tが175°Fから195°Fに到達するまでの温度上昇傾向を監視して、検出温度Tが第1タイマーT1内に195°Fに到達した場合には、調理油が投入されていると判定して油水判定制御を終了し、検出温度Tが第1タイマーT1内に195°Fに到達しなかった場合には、水が投入されていると予備判定してその後の本判定を行うようにしているので、調理油が投入されている場合には、油水判定に伴うタイムロスをなくすことができ、早期に調理可能な温度まで調理油を加熱することができる。
特に、予備判定では、水の場合に想定される最短時間よりさらに短い判定基準時間(第1タイマーT1)内に検出温度Tが175°Fから195°Fまで上昇するか否かによって油水の判定を行っているので、当該判定基準時間内に195°Fに到達した場合には確実に調理油と判定でき、その後の本判定が不要となって時間の浪費を抑えることができる。
そして、予備判定を行う温度帯を固形油の液化温度よりも高くしているので、固形油を用いても検出精度を落とすことなく予備判定を行うことができる。
一方、本判定では、第2の温度を水の沸騰温度よりも低い195°F、第3の温度を沸騰温度よりも高い220°Fとして、第2タイマーT2内での加熱は、175°Fから195°Fまでの加熱(連続燃焼)より低い能力(間欠燃焼)で行うようにしているので、予備判定で調理油と判定された場合以外において、調理油か水かを確実に判定することがでいる。
また、予備判定では、第1タイマーT1を決定するための最短時間を、油槽5内に水を収容した場合における水の量、パルス燃焼器7のガスインプット、ガス供給圧、ガス種、圧力フライヤー1の設置場所の雰囲気温度のうちの1又は複数のパラメータを変更して、検出温度Tが175°Fから195°Fまで上昇するのに要した各時間を予め検証し、検証した各時間のうちの最も短い時間として、第1タイマーT1をさらに短い時間で設定しているので、油水を確実に判定できる。
なお、予備判定での第1タイマーや本判定での第2タイマーの具体的な時間は、上記形態に限らず、油槽の形態や加熱手段の態様(ガスバーナや電気ヒータ等)に合わせて適宜変更可能である。よって、第2タイマーでの能力制限も、間欠燃焼での時間の変更は勿論、間欠燃焼に限らず、連続燃焼でも火力を小さくしたり、バーナの燃焼本数を少なくしたり等、適宜選択して差し支えない。
また、第1〜第3の温度も上記形態の温度に限らず、適宜変更可能である。
さらに、圧力フライヤーの他の構成も適宜変更可能で、例えば温度センサもサーミスタ以外の他の感熱素子が採用できる。また、油槽が単一でなく左右に一対並設される圧力フライヤーであっても、各油槽ごとに設置した温度センサを利用すれば個別に油水判定制御は実行可能である。さらに、蓋体のないフライヤーであっても本発明は適用可能である。
1・・圧力フライヤー、2・・ハウジング、3・・フレーム、4・・上面パネル、5・・油槽、6・・開口、7・・パルス燃焼器、8・・蓋体、10・・燃焼室、11・・テールパイプ、31・・バーナコントローラ、32・・フライコントローラ、33・・操作パネル、34・・第1温度センサ、35,38・・筒体、36,39・・サーミスタ、37・・第2温度センサ、40・・アーム、41・・蓋本体、42・・ハンドル軸、43・・ハンドル、44・・回転軸、46・・操作板。50・・係止板。

Claims (5)

  1. 調理油を収容する油槽と、
    前記油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、
    前記調理油の温度を検出する温度検出手段と、
    前記加熱手段を制御すると共に、前記温度検出手段からの検出温度に基づいて、前記油槽内の液体が調理油か水かを判定する油水判定制御を行うコントローラと、を含み、
    前記コントローラは、前記油水判定制御において、
    前記加熱手段を動作させて、前記検出温度が水の沸騰温度よりも低い所定の沸騰未満温度に到達するまで加熱し、
    前記検出温度が前記沸騰未満温度へ到達すると、前記加熱手段の能力を低下させて加熱を継続し、
    前記検出温度が前記沸騰未満温度への到達から所定時間内に前記沸騰温度よりも高い所定の沸騰越え温度に到達した場合、前記油槽内の液体を調理油と判定し、前記検出温度が前記所定時間内に前記沸騰越え温度に到達しない場合、前記油槽内の液体を水と判定することを特徴とするフライヤー。
  2. 調理油を収容する油槽と、
    前記油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、
    前記調理油の温度を検出する温度検出手段と、
    前記加熱手段を制御すると共に、前記温度検出手段からの検出温度に基づいて、前記油槽内の液体が調理油か水かを判定する油水判定制御を行うコントローラと、を含み、
    前記コントローラは、前記油水判定制御において、前記加熱手段を動作させて、前記検出温度が水の沸騰温度よりも低い所定の沸騰未満温度に到達するまでの温度上昇傾向を監視し、前記検出温度が所定の判定基準時間内に前記沸騰未満温度に到達した場合には、前記油槽内の液体を調理油と判定して前記油水判定制御を終了する一方、
    前記検出温度が前記判定基準時間内に前記沸騰未満温度に到達しなかった場合、前記油槽内の液体を水と予備判定して、前記加熱手段の能力を低下させて加熱を継続し、
    前記検出温度が前記沸騰未満温度への到達から所定時間内に前記沸騰温度よりも高い所定の沸騰越え温度に到達した場合、前記油槽内の液体を調理油と判定し、前記検出温度が前記所定時間内に前記沸騰越え温度に到達しない場合、前記油槽内の液体を水と判定することを特徴とするフライヤー。
  3. 前記コントローラは、前記油水判定制御により前記油槽内の液体を水と判定した場合、その旨を報知手段によって報知することを特徴とする請求項1又は2に記載のフライヤー。
  4. 前記コントローラは、前記油水判定制御により前記油槽内の液体を水と判定した場合、前記加熱手段の動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のフライヤー。
  5. 前記沸騰未満温度は、前記調理油として使用される固形油の液化温度よりも高いことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のフライヤー。
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