JP2531828B2 - こんろの制御装置 - Google Patents

こんろの制御装置

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JP2531828B2 JP2112929A JP11292990A JP2531828B2 JP 2531828 B2 JP2531828 B2 JP 2531828B2 JP 2112929 A JP2112929 A JP 2112929A JP 11292990 A JP11292990 A JP 11292990A JP 2531828 B2 JP2531828 B2 JP 2531828B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被調理物を入れた調理容器をこんろによっ
て加熱する際に、調理容器内の被調理物の焦げ付きを防
止するためのこんろの制御装置に関する。
[従来の技術] ガスこんろ等による調理における焦げ付きを防止する
ために、調理容器の底に接触する温度センサを備え、検
知される温度が所定温度、例えば130℃に達した場合
に、加熱を停止するものがある。
また、検知温度の時間傾斜の変化度合があらかじめ定
められた屈曲点になったことを検出して、被調理物が煮
え立ったときに加熱力を弱めたり加熱を停止することに
よって、焦げ付きを未然に防ぐものがある(特公平2−
8217号)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、調理に用いられる調理容器の違いや、調理容
器内の被調理物の種類によって焦げ付きが発生する温度
が異なるため、前者のように、一定の温度によって加熱
を停止するものでは、一部の調理容器を使用した場合、
および一部の被調理物に対しては、加熱停止の時期が適
切でなく、激しい焦げ付きが発生するという問題があ
る。
また、後者のものでは、被調理物が煮え立ったことを
検出して加熱力を弱めたり加熱を停止するため、被調理
物が煮え立ってから十分な加熱ができないとともに早切
れなどを起こし易いという問題がある。
本発明は、早切れなどの誤動作を起こすことなく煮え
立った後も必要な加熱力が継続して得られるとともに、
焦げ付きが発生する虞のある場合には、どのような調理
容器や被調理物の種類であっても、焦げ付きを発生させ
ることなく適切な時期に加熱を停止することができるこ
んろの制御装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、加熱手段によって加熱される被調理物の温
度を検知する温度センサを備えたこんろの制御装置にお
いて、前記温度センサの検知温度を所定時間間隔で抽出
する検知温度抽出手段と、該検知温度抽出手段によって
抽出された抽出温度の前記所定時間間隔における温度差
から前記温度センサの検知温度の時間に対する傾きを検
出する傾き検出手段と、該傾き検出手段に検出された前
記傾きが、所定勾配以下であるか否かを判別する第1の
ステップと、該第1のステップにより前記傾きが前記所
定勾配以下であることが判別された後に、前記傾き検出
手段に検出された前記傾きが、前記所定勾配より大きい
か否かを判別する第2のステップとを有し、該第2のス
テップにおいて、前記傾きが前記所定勾配より大きいと
判別されたとき、前記加熱手段の加熱を停止する加熱停
止手段とを備えることを技術的手段とする。
[作用] 本発明では、温度センサによって検知される温度が所
定時間間隔で抽出され、抽出される度に温度差が求めら
れ、その温度差から時間に対する傾きが検出される。
検知温度の時間に対する傾きが、所定勾配以下になっ
たことが判別された場合には、被調理物内に含まれる水
が沸き上がり、そのために、被調理物の温度上昇が小さ
くあるいは温度上昇がほとんどなくなり、被調理物が適
度に煮え立っている状態として判別できる。
従って、この場合は、被調理物内に十分な水分が含ま
れているため、被調理物が焦げ付くことはない。
一旦、被調理物が煮え上がったことが判別された後
に、検知温度の時間に対する傾きが、所定勾配以上にな
ったことが判別された場合は、被調理物内の水分が少な
くあるいはなくなったために被調理物の温度上昇が大き
くなったことを示す場合であり、そのまま加熱が継続さ
れると焦げ付きを発生する可能性が大きい。
本発明では、このとき、加熱を停止するため、焦げ付
きを発生させることがなくなる。
[発明の効果] 本発明では、所定時間間隔で抽出される抽出温度の温
度差から検出された検知温度の時間に対する傾きが、所
定勾配以下になったか否かによって被調理物が煮え立っ
ているか否かを判別しているため、調理容器や被調理物
の違いに関係なく被調理物に十分な水分があるか否かを
判別できる。
また、この判別の後に検知温度の時間に対する傾き
が、所定勾配以上になったか否かを判別することによっ
て水分がなくなったことを検知するため、焦げ付きが進
行する前に加熱を停止することができる。
この場合、焦げ付きが進行する直前までは加熱が継続
され、それ以前に早切れを起こすことがないため、必要
な加熱力が得られ、使い勝手がよい。
[実施例] 次に本発明を実施例に基づいて説明する。
第2図は、本発明のこんろの制御装置を備えたガステ
ーブル1を示し、このガステーブル1の上面には、2つ
のガスこんろ2、3が設けられ、ガステーブル1の手前
側の正面には、ガステーブル1内部にグリル内箱が設け
られたグリル4へ調理物を出し入れするためのグリル開
閉扉4aと、各ガスこんろ2、3およびグリル4をそれぞ
れ操作するための点消火ボタン5、6、7と、各ガスこ
んろ2、3およびグリル4の作動状態を設定するための
操作パネル20が設けられている。
各ガスこんろ2、3は通常の加熱動作を行うととも
に、被調理物の温度が所定温度以上に上昇した場合に燃
焼を停止する過熱防止機能を有して、そのために各ガス
こんろ2、3のこんろバーナ2a、3aの中央部には、鍋等
の調理用容器の温度を検出するためのサーミスタを内蔵
した温度センサ2b、3bが備えられ、温度センサ2b、3bの
検出温度に基づいて後述する制御回路30によって安全制
御が行われ、安全が確保される。
なお各温度センサ2b、3bは、図示しないばねによって
ガステーブル1の上方へ向かって押圧支持されていて、
検出部が調理容器等に対して弾性接触して、密着するよ
うになっている。
また、各温度センサ2b、3bには、図示しない昇降装置
が備えられていて、点火操作に応じて上昇し、消火操作
に応じて下降する。
各こんろバーナ2a、3aおよびグリル開閉扉4aの奥に設
けられ調理物に対して上下にそれぞれ配された2つのバ
ーナからなるグリルバーナ4bには、第3図に示すとお
り、図示しない燃料ガスの供給口と接続されるガス管8
から分岐して設けられた燃料供給管8a、8b、8cが接続さ
れている。
また各バーナ2a、3a、4bには、点火のための火花放電
を行う点火電極2d、3d、4dと、燃焼熱を感知して起電力
を発生するサーモカップル2e、3e、4eとが備えられてい
る。
各燃料供給管8a、8b、8cには、燃料ガスの遮断および
ガス量の調節を行うために一体的に構成された弁機構1
1、12、13がそれぞれ設けられている。
各弁機構11、12、13を構成する弁機能部としては、そ
れぞれ下流側より上流側へ向かって燃料調節弁11a、12
a、13a、メーン弁11b、12b、13b、電磁安全弁11c、12
c、13cがある。
各燃料調節弁11a、12a、13aは、ガステーブル1の正
面に設けられたガス量調節レバー5a、6a、7aによって弁
開度が変化し、各バーナへの燃料供給量を調節する。
メーン弁11b、12b、13bは、ガステーブル1の正面に
設けられた点消火ボタン5、6、7の操作に応じて開閉
するもので、点消火ボタン5、6、7が一回押される毎
に開状態と閉状態とが交互に変更されるいわゆるプッシ
ュプッシュ式のカム機構を有している。
電磁安全弁11c、12c、13cは、各メーン弁11b、12b、1
3bの開閉動作に関連して開閉され、点消火ボタン5、
6、7の点火押し操作が行われてメーン弁11b、12b、13
bが閉状態から開状態へ変更される際に開弁され、その
押し操作が解除(停止)されて点消火ボタン5、6、7
がカム機構によってメーン弁11b、12b、13bを開状態に
保持する開弁位置に維持されている場合には、別途設け
られたコイルにサーモカップル2e、3e、4eの出力により
一定値以上の電流が通電されている場合のみ開状態を維
持し、失火、着火ミス等で電流が小さい場合には、閉状
態となってガスの供給を停止する。
なお、こんろ2、3における電磁安全弁11c、12cにつ
いては、点火初期のみに強制開のための電流がサーモカ
ップル2e、3eの出力と関係なく初期電流として通電され
る。
弁機構11、12、13には、他に、点消火ボタン5、6、
7の点火押し操作が行われている間にのみ接点を閉じる
点火スイッチ11d、12d、13dが設けられている。
なお、各点消火ボタン5、6、7には、各メーン弁11
b、12b、13bを開状態に維持する開弁位置を検知するた
めに、開弁位置検出用の信号スイッチ11e、12e、13eが
備えられており、信号スイッチ11e、12eは、電磁安全弁
11c、12cへの初期電流の通電開始スイッチとして、また
温度センサ2b、3bの昇降装置を駆動するための昇降スイ
ッチとしても用いられる。
以上の構成を有するガステーブル1において、各バー
ナは、ガステーブル1内に設けられた制御回路30によっ
て制御される。
制御回路30は、マイクロコンピュータを中心として形
成されたもので、第4図に示すとおり、各ガスこんろ
2、3およびグリル4に対応してこんろ制御部31、32と
グリル制御部33の各機能部からなる。
各こんろ制御部31、32は同様の制御を行うため、ここ
では、ガスこんろ2を制御するこんろ制御部31について
のみ説明を行う。
こんろ制御部31は、点消火ボタン5に連動する点火ス
イッチ11dが接点を閉じたとき、点火電極2dで火花放電
を行い、こんろバーナ2aでの燃焼を開始する。
またこんろバーナ2aの燃焼中には、サーモカップル2e
からの出力によって電磁安全弁11cのコイルを通電して
弁体の吸着を行って開状態に維持する。こんろバーナ2a
が被調理物の煮こぼれ等によって失火して、サーモカッ
プル2eの出力が下がった場合には、失火検知状態として
電磁安全弁11cが閉じられ、燃料ガスの供給が停止され
る。
また、燃焼中には、温度センサ2bによる鍋等の調理用
容器の検知温度に基づいて被調理物の温度を監視して過
熱を防止するための過熱防止制御も行われる。
そのために、点火操作に応じて信号スイッチ11eが接
点を閉じると、昇降装置のギャドモータを駆動して温度
センサ2bが調理容器に接触するように上昇させ、信号ス
イッチ11eが接点を閉じている間上昇された位置に維持
され、消火操作に応じて信号スイッチ11eが接点を開く
と、温度センサ2bが調理容器から離れるように下降させ
る。
なお、この場合、温度センサ2bの上昇位置および下降
位置は、それぞれの位置に対応して設けられたマイクロ
スイッチによって検知され、各マイクロスイッチの検知
信号に応じてギャドモータの駆動が停止される(図示し
ない)。
この過熱の防止のための制御としては、煮物等のため
の焦げ付き防止のために、被調理物の温度が約130℃以
上になったとき燃料供給を停止するローカット動作と、
天麩羅等の調理ができるようにさらに制限温度を約250
℃まで高くしたハイカット動作との2とおりがある。
本実施例では、操作パネル20に設けられた切替スイッ
チ21bによって操作が行われる度に動作モードが切り替
えられ、動作モードの切り替えに対応して、点消火ボタ
ン5に近接して設けられた緑色LED22bと赤色LED23bによ
ってそれぞれローカット動作モードとハイカット動作モ
ードの各モードであることが表示される。
本実施例では、ローカット動作モードにおいては、調
理容器の種類や被調理物の違いがあってもそれらの影響
を受けることなく、焦げ付きが進行する前に加熱を停止
するために、温度センサ2bによって130℃以上の温度が
検知された場合に加熱を停止するだけでなく、検知温度
が所定の変化をした場合にも加熱を停止する焦げ付き防
止制御を行うために、検知温度が110℃に達した後に、
所定時間(60秒)毎に検知温度Tを抽出して抽出温度と
する検知温度抽出部31a、32aと、抽出された抽出温度の
温度差ΔTを算出する温度差算出部31b、32bの各機能部
を有しており、以下のとおり、焦げ付き防止制御を行
う。
以下にローカット動作モードにおける焦げ付き防止制
御を第1図に基づいて説明する。
焦げ付き防止制御は、温度センサ2bによって最初に検
知された温度が110℃未満である場合のみに行われるも
ので、そのために、ローカット動作モードでは、温度セ
ンサ2bの検知温度Tが110℃未満であるか否かが判別さ
れ、検知温度Tが110℃未満である場合には(ステップ
1において「T<110℃」)、ステップ3以降の焦げ付
き防止制御が行われる。
ステップ1において、検知温度Tが110℃以上で130℃
未満の場合には(「110℃≦T<130℃」)、使用者によ
って調理容器等が一旦110℃以上まで加熱された後に、
改めてこんろ2に置かれた場合であると考えられるた
め、焦げ付きの心配がなく、使用者の意思に応じた加熱
ができるようにするために、そのまま加熱が継続され
る。
検知温度Tがさらに高く、130℃以上である場合には
(ステップ1において「T≧130℃」)、使用者の不注
意によって調理物がこんろ2に放置されているような場
合であると考えられ、調理物が焦げ付いていることがあ
るため、それ以上加熱を行わないようにするために、自
動消火動作を行う(ステップ2)。
焦げ付き防止制御では、まず初めに、110℃未満であ
る温度センサ2bの検知温度Tが110℃以上に上昇するま
でそのまま加熱を継続して待機し(ステップ3において
NO)、110℃に達した場合には(ステップ3においてYE
S)、タイマによる計時を開始して、温度センサ2bによ
って検知される検知温度Tを所定時間(例えば60秒)毎
に抽出して、所定時間等の温度差ΔTを算出する(ステ
ップ4)。
温度差ΔTが算出されると、この温度差ΔTに基づい
て、調理容器内の調理物の温度の変化の具合が判別され
る。
ここでは、温度差ΔTが平衡状態を検出するために設
定された2℃以内であれば(ステップ5においてYE
S)、所定時間における温度上昇から検出される検知温
度の傾きが、平衡状態になったことを示しており、調理
容器内の被調理物には十分な水分が含まれているため
に、被調理物が煮え立っていて、その温度が平衡状態の
場合であるとして判別されて、以後、そのまま加熱を継
続する。
ここで、調理容器内の被調理物がシチューやカレー等
の場合には、加熱が継続されている場合に水分が徐々に
減少し、その温度は次第に高くなるため、被調理物が調
理容器に接触する部分では徐々に焦げ付きが発生してい
ても、調理容器の内側では被調理物が液状を呈している
ことがある。
このため、上記の判別によって平衡状態と判別された
場合であっても、検知温度Tが130℃に達した場合に
は、加熱を停止することが好ましい。
そのために、ステップ5において平衡状態であると判
別された後には(YES)、検知温度Tが130℃に達したか
否かを判別し、130℃に達している場合には(ステップ
6においてYES)、電磁安全弁11cを閉じて、加熱を停止
する(ステップ20)。
ステップ5において、温度差ΔTが2℃を越えている
場合には(NO)、被調理物が未だ煮え立っていない場合
であると判別し、そのまま加熱を継続する。
この場合、調理容器内の被調理物の量が著しく少ない
と、被調理物の温度が大幅に上昇してしまい、その後、
平衡状態が検出できないまま焦げ付きを発生する虞があ
るため、この場合にも(ステップ5においてNO)、検知
温度Tが130℃に達したか否かの判別を行い、130℃に達
している場合には(ステップ7においてYES)、ステッ
プ20へ移行して電磁安全弁11cを閉じて加熱を停止す
る。
逆に、130℃に達していない場合には(ステップ7に
おいてNO)、ステップ4へ移行して、繰り返し所定時間
毎に温度差ΔTを算出する。
一方、ステップ6において、130℃に達していない場
合には(NO)、検知温度Tが110℃以下に下がったか否
かを判別する。
これは、調理を行っている間に、必要に応じて調理容
器内に水や被調理物を加えたりした場合には、一旦平衡
状態にあったものの温度が下がり、再び、煮え立つ前の
状態に戻ってしまうため、後述する焦げ付き検知におい
て正しい判別とならなくなってしまうためである。
ここで、検知温度Tが110℃以下である場合には(ス
テップ8においてYES)、水等が加えられて温度が下が
った場合として判別できるため、ステップ3へ戻って、
検知温度Tが再び110℃に達するまで待機する。
ステップ8において、検知温度Tが110℃を越えてい
る場合には(NO)、検知温度Tが平衡状態に達した後に
おける検知温度Tの変化状態として所定時間(60秒)毎
の検知温度Tの温度差ΔTとして算出し(ステップ
9)、その後、温度差ΔTが3℃以上か否かが判別され
る。
温度差ΔTが焦げ付き発生を検知するために設定され
た3℃未満の場合には(ステップ10においてNO)、調理
容器内の被調理物に十分な水分が含まれていて、焦げ付
きの心配がない状態であると判断できるため、ステップ
6へ移行して、加熱を継続して行う。
温度差ΔTが3℃以上になった場合には(ステップ10
においてYES)、所定時間における温度上昇から検出さ
れる検知温度の傾きが、平衡状態の傾きより大きな傾き
になったことを示しており、調理容器内の被調理物の水
分が蒸発してしまって、急激な温度上昇があったと判断
できるため、焦げ付きを防止するために、電磁安全弁11
cを閉じて加熱を停止する(ステップ20)。
なお、ガスこんろ3に関しても、操作パネル20には切
替スイッチ21c、緑色LED22c、赤色LED23cが同様に設け
られている。
ここではより安全な動作を行うために、使用開始とと
もに制限温度の低いローカット動作モードになり、切替
スイッチ21bを押すと動作モードが変更されてハイカッ
ト動作モードになり、それぞれの動作モードにおいて、
前述の温度が検知されると、電磁安全弁11cへの通電が
停止されて、燃料供給が停止される。
この過熱防止制御においては、点消火ボタン5はメー
ン弁11bを開状態に維持した状態のまま電磁安全弁11cの
みが閉じられることになるため、温度検知による過熱防
止制御を行ったことを示すために、ブザー34によって報
知してその旨を使用者に知らせ、点消火ボタン5の押し
操作によるメーン弁11bの閉弁操作を促す。
さらに、こんろ制御部31では、調理容器の空焼きや炒
め物等を行う際に、過熱防止制御が行われないようにす
るために過熱防止制御を解除する。
これは、前述のとおり、本実施例では加熱開始時に
は、ローカット動作モードが自動的に選択され、その後
必要に応じてハイカット動作モードを選択できるように
なっているが、このハイカット動作モードでは、上限温
度が約250℃であるため、このままでは空焼きや炒め物
ができないからであり、操作パネル20の各切替スイッチ
21b、21c近接して備えられた解除スイッチ24a、24bを操
作することによって過熱防止制御の解除が行われ、解除
された状態で再び解除スイッチ24a、24bが操作される
と、過熱防止制御に復帰する。
本実施例では、過熱防止制御が解除されると、ブザー
34が駆動されて音によって過熱防止制御が解除されたこ
とが報知され、ブザー34は、過熱防止制御が解除されて
いる間に継続して駆動されて、音によって過熱防止制御
が解除されている状態であることを引き続き使用者に報
知する。
この結果、調理の間、過熱防止制御が解除されている
ことを自覚でき、安易にガステーブル1から離れること
がなくなるとともに、万一離れたとしても、ブザー34の
音によって加熱中であることが分かるため、加熱を停止
させる操作を忘れることがない。
なお、加熱防止制御が解除されている間は、緑色LED2
2bと赤色LED23bがともに消灯されて、ローカット動作モ
ードもハイカット動作モードもともに設定されていない
ことを表示する。
また、過熱防止制御が解除されている間は、こんろバ
ーナ2aによって過剰加熱を受けることがないようにする
ために、温度センサ2bは昇降装置によって下降位置に駆
動されて、熱から保護される。
グリル制御部33によるグリル4の制御では、上記の各
こんろバーナ2a、3aの場合と同様に、グリルバーナ4bに
ついて点消火ボタン7の点火押し操作に応じて点火スイ
ッチ13dが接点を閉じたとき点火動作を行い、信号スイ
ッチ13eが接点を閉じている間は、サーモカップル4eに
よる失火等の検出による安全制御が行われる一方で、過
熱に対しては、温度検知によるものではなく、加熱時間
を制限することによって安全を確保する。
そのために、グリル制御部33には、タイマ部33aが備
えられていて、タイマ部33aの作動が停止すると自動的
に電磁安全弁13cを閉じて燃料ガスの供給を停止する。
タイマ部33aは、点火動作を行い、グリルバーナ4bの
着火がサーモカップル4eによって検知されたとき作動を
開始し、通常では15分が経過すると作動を終了する。
またタイマ部33aは、操作パネル20にタイマ設定キー2
4と7セグメントによって作動時間を2桁のアラビア数
字で表示する時間表示部25とを備えていて、15分以内で
任意の時間を作動時間として設定できる。
点消火ボタン7に近接して設けられた着火ランプ26
は、グリルバーナ4bに近接して設けられるサーモカップ
ル4eによって検知される温度が所定温度以上になった場
合に着火検知状態として点灯され、検知温度が下がった
場合には、失火検知状態として消灯される。
グリル制御部33では、点消火ボタン7によるメーン弁
13bの閉弁操作が行われなくて信号スイッチ13eが接点を
閉じている状態にあるのに、失火検出等によって電磁安
全弁13cが閉じた場合には、ブザー34で報知を使用者に
知らせる。
ガステーブル1の正面に設けられたロックレバー9
は、年少者等が不注意によって点火操作を行わないよう
にするために、各点消火ボタン5、6、7の押し操作が
できなくなるようにロックするものである。
次に、以上の構成からなる本実施例のガステーブル1
におけるガスこんろ2の作動を第5図を参考に説明す
る。
使用者が、点消火ボタン5によって点火操作を行う
と、所定の点火制御が行われ、メーン弁11bおよび電磁
安全弁11cが開状態となり、こんろバーナ2aへ燃料ガス
が供給されて着火する。
こんろバーナ2では、着火に伴って調理容器が加熱さ
れ、このとき、サーモカップル2eも加熱され、サーモカ
ップル2eの温度が十分に上昇すると、サーモカップル2e
の出力に基づいて着火検知状態となって、電磁安全弁11
cが継続して吸着されて開状態に維持される。
過熱防止制御では、最初、ローカット動作モードを開
始し、ローカット動作モードにおいては、被調理物の温
度として温度センサ2bによる検知温度Tが110℃未満の
場合のみに、焦げ付き防止制御が行われる。
検知温度Tが次第に上昇し、時間t0に110℃を越える
と、所定時間毎に温度差ΔTが算出され、平衡状態か否
かが判別される。
時間t1に、温度差ΔTが2℃以下となって、所定時間
における検知温度の傾きが一旦平衡状態になったことを
示すと、以後は、温度差ΔTが3℃以上か否かが判別さ
れる。
その後、検知温度Tが急激に上昇して、時間t2におい
て算出された温度差ΔTが、3℃以上であると判別され
ると、所定時間における検知温度の傾きが平衡状態にお
ける傾きより大きくなったことを示しており、急激な温
度上昇があった場合であるため電磁安全弁11cが閉じら
れ、加熱が停止され、焦げ付きが防止される。
この場合、調理容器の材質が異なったり、被調理物の
違いによって、平衡状態における検知温度Tが破線に示
すように高い場合であっても、被調理物内の水分が減少
したときに、検知温度Tが急激に上昇するため、焦げ付
きの発生を防止あるいは焦げ付きの進行を防止できる。
一方、こんろバーナ2aの着火後に、使用者が必要に応
じて切替スイッチ21bを操作すると、ローカット動作モ
ードからハイカット動作モードになり、緑色LED22bが消
灯して代わりに赤色LED23bが点灯し、検知温度Tが250
℃に達した場合に、加熱が停止される。
さらに、必要に応じて、解除スイッチ24aを操作する
と、過熱防止制御が解除され、ローカット動作モードで
もハイカット動作モードでもなくなるとともに、温度セ
ンサ2bが下降位置に駆動され、温度センサ2bの検知温度
に関係なく無制限に加熱が行われる。
過熱防止制御が解除された状態において解除スイッチ
24aが操作されると、温度センサ2bが上昇位置に駆動さ
れ再び温度センサ2bの検知温度Tに基づいた過熱防止制
御となり、切替スイッチ21bによって選択されたローカ
ット動作モードあるいはハイカット動作モードが行われ
る。
以上のとおり、本実施例では、ローカット動作モード
においては、単に130℃に達した場合のみでなく、被調
理物の温度が平衡状態であるか否かが所定時間における
温度上昇(温度差)によって判別され、さらに、その後
の温度上昇(温度差)が大きくなった場合には、被調理
物内の水分が減少あるいはなくなって焦げ付きが発生す
る可能性がある場合として判別し、加熱を停止させるた
め、調理容器の材質の影響を受けることなく、焦げ付き
の発生を防止することができるとともに、万一焦げ付き
が発生しても、その進行を防止し、焦げ付きを最小限に
抑えることができる。
本実施例では、被調理物の温度の平衡状態を検出する
ために、60秒間の温度上昇が2℃以内か否かによって行
ったが、この所定時間およびその間における温度上昇
(温度差)は、バーナの加熱能力に応じて任意に設定で
きるもので、所定時間としては、例えば30〜120秒を、
また、温度上昇(温度差)としては、例えば1.5〜2.5℃
を設定することができる。
また、焦げ付きの発生を検知するための上昇温度(温
度差)についても、上記実施例では60秒間に3℃以上の
温度上昇があった場合としたが、2〜3.5℃など、任意
に設定できる。
なお、検知温度Tの抽出を開始する温度として110℃
を設定したが、110℃に限らず、任意の温度を設定でき
る。
以上の実施例では、ガステーブルにおけるこんろを示
したが、電気レンジにおけるこんろでもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すガステーブルにおけるこ
んろ制御部を焦げ付き防止制御を説明するための流れ
図、第2図は本実施例のガステーブルを示す斜視図、第
3図は本実施例のガステーブルにおけるガス回路を示す
ガス回路図、第4図は制御回路を説明するための機能ブ
ロック図、第5図は本実施例のこんろ制御部の作動説明
のためのタイムチャートである。 図中、2a、3a……こんろバーナ(加熱手段)、2b、3b…
…温度センサ、31、32……こんろ制御部(こんろの制御
装置、加熱停止手段)、31a、31b……検知温度抽出部
(検知温度抽出手段)、31b、32b……温度差算出部(傾
き検出手段)、S5……ステップ5(第1のステップ)、
S10……ステップ10(第2のステップ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−16715(JP,A) 特開 昭58−200931(JP,A) 特開 昭61−149729(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段によって加熱される被調理物の温
    度を検知する温度センサを備えたこんろの制御装置にお
    いて、 前記温度センサの検知温度を所定時間間隔で抽出する検
    知温度抽出手段と、 該検知温度抽出手段によって抽出された抽出温度の前記
    所定時間間隔における温度差から前記温度センサの検知
    温度の時間に対する傾きを検出する傾き検出手段と、 該傾き検出手段に検出された前記傾きが、所定勾配以下
    であるか否かを判別する第1のステップと、 該第1のステップにより前記傾きが前記所定勾配以下で
    あることが判別された後に、前記傾き検出手段に検出さ
    れた前記傾きが、前記所定勾配より大きいか否かを判別
    する第2のステップとを有し、 該第2のステップにおいて、前記傾きが前記所定勾配よ
    り大きいと判別されたとき、前記加熱手段の加熱を停止
    する加熱停止手段と を備えることを特徴とするこんろの制御装置。
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