JP6510295B2 - グリル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動調理機能を備えたグリル装置に関するものである。
グリル庫内に収納されて被調理物を収める調理容器を加熱する加熱手段と、加熱手段による加熱量を調節する加熱量調節手段と、加熱量調節手段を介して下バーナおよび上バーナを制御する制御部と、制御部により実行可能な複数の調理メニューを選択するためのメニュー選択手段と、を備えたグリル装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−200394号公報
上記従来例においては、調理容器に接触する可動部を有して、可動体の位置を検出することで複数種類の調理容器の種別を識別するものであった。
このため、可動部と固定部の互いの摺動により摩耗が生じてしまい、容器種別識別手段、ひいてはグリル装置の耐久性が低下する惧れがあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、可動部を有することによる容器種別識別手段の耐久性の低下を抑制するグリル装置を提供することを課題とする。
本発明の請求項1に係る発明は、グリル庫と、前記グリル庫内に収納される調理容器と、被調理物を収める前記調理容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱量を調節する加熱量調節手段と、前記加熱手段による前記調理容器の加熱状態を検出する第一温度検出手段と、前記第一温度検出手段により検出される第一温度に基づいて前記加熱量調節手段を介して前記加熱手段を制御する制御部と、調理メニューを選択するためのメニュー選択手段と、を備え、このメニュー選択手段で選択される調理メニューに対応して、前記加熱手段による加熱量が制御されるグリル装置であって、前記グリル庫内に熱容量の異なる複数の種類の前記調理容器が付け替え自在に収納可能に構成され、前記グリル庫内の雰囲気温度を検出する第二温度検出手段を備え、前記加熱手段による加熱を開始した後、前記第一温度の上昇のし方と、前記第二温度検出手段により検出される第二温度の上昇のし方とを比較して、前記グリル庫内に収納された前記調理容器の種類を識別する容器種別識別手段を備えることを特徴とする。
求項に係る発明は、前述した構成に加えて、前記容器種別識別手段が、前記加熱手段による加熱を開始した後における前記第一温度の上昇勾配と前記第二温度の上昇勾配との差と、前記調理メニューに対応して予め設定された所定の閾値との大小関係に応じて、前記調理容器の種類を識別することを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、請求項1に係る発明において、複数種類の前記調理容器として、蓋を有して熱容量が大きい第一容器と、蓋を有しなくて熱容量が前記第一容器の熱容量よりも小さい第二容器の二種類の前記調理容器が、付け替え自在に前記グリル庫に収納可能に構成されることを特徴とする。
また、請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記加熱手段が、前記グリル庫に収納された前記調理容器の上に位置するガスバーナを備え、前記第一容器の深さが前記第二容器の深さよりも深く構成され、前記容器種別識別手段が前記調理容器の種類を前記第一容器と識別したとき、前記上バーナの燃焼を停止することを特徴とする。
請求項1に係る発明にあっては、第一温度の上昇勾配と第二温度の上昇勾配との差に応じて、グリル庫内に収納された調理容器の種類を識別するため、従来例におけるような可動部を備える必要がなく、グリル装置の耐久性を向上することができ、長期に亘り調理容器の種別を適切に識別することが可能となる。
その上、容器種別識別手段が、調理メニューに対応して予め設定された所定の閾値と、第一温度および第二温度の差との大小関係に応じて調理容器の種類を識別するため、より一層適切に識別することができる。
請求項に係る発明にあっては、熱容量の大きい第一容器を用いるべき調理メニューを実行する時に誤って熱容量の小さい第二容器を用いた場合や、熱容量の小さい第二容器を用いるべき調理メニューを実行する時に誤って熱容量の大きい第一容器を用いた場合に、調理の失敗を未然に防ぐことが可能になる。
蓋を有する深さが深い第一容器は、容器内に水分を多く含む調理に適しており、一般にこのような調理に用いられることが多い。このため、請求項に係る発明にあっては、第一容器と判定された場合には、上バーナの燃焼を停止することで、内部に水分を多く含む調理が行われているときに発生する大量の水蒸気により上バーナが燃焼不良となるのを未然に防ぐことができる。
第一実施形態のグリル装置を備えたガス調理器具の斜視図である。 第一実施形態のグリル装置の破断斜視図である。 第一実施形態のグリル操作部の斜視図である。 第一実施形態の加熱量制御の機構を示す構成図である。 第一実施形態における第一容器の斜視図である。 第一実施形態における第二容器の斜視図である。 第一実施形態における調理容器の種類を識別する一例のフローチャートである。 第一実施形態における調理容器の種類を識別する第一例における時間−検出温度のグラフである。 第一実施形態における調理容器の種類を識別する第二例における時間−検出温度のグラフである。
以下、本発明のグリル装置について、添付図面を参照しながら第一実施形態に基づいて説明する。
図1は、第一実施形態に係るグリル装置3と二つのコンロ2,2とを備えたビルトインタイプのガス調理器具1で、その天板10の左右にコンロ2,2が配置されている。また、天板10の手前側の左右にはコンロ2,2用の点火や消火、炎調節のための操作部20,20が配置され、天板10の奥側にはグリル装置3における排気口35が開口している。なお、ガス調理器具1は、ビルトインタイプでなくてもよい。また、グリル装置3は、コンロとともに設けられてガス調理器具1を構成するものではなく、コンロを備えない単独の装置であってもよく、特に限定されない。
グリル装置3は、図2に示すように、ガス調理器具1の左右方向中央部の内部にグリル庫31を配し、図1に示すように、ガス調理器具1の前面の左右方向中央部にグリル扉34を配することで構成されており、グリル庫31内の上下に夫々、上バーナ32および下バーナ33を配している。上方に位置する上バーナ32は、炎孔が直線状に並ぶ一般的なグリル用のバーナであるのに対して、下方に位置する下バーナ33は、コンロ用のバーナと同じく、炎孔が環状に並ぶタイプのバーナとなっている。これは、このグリル装置3が、被調理物を載せる載置部として、焼き網ではなく、調理容器5を使用することを前提としたものとなっているためである。上バーナ32および下バーナ33が、グリル装置3の加熱手段となる。
そして、図1に示すように、ガス調理器具1の前面片側には、グリル操作部30を備える。グリル操作部30は、図3に示すように、タッチパネル型のもので、メニュー切替スイッチ301、調理モード切替スイッチ302、火加減切替スイッチ303、点消火スイッチ304、タイマースイッチ305、取り消しスイッチ306等のスイッチに加え、メニュー表示部311、調理モード表示部312、火加減表示部313、タイマー表示部315等を備える。
メニュー選択手段としてのメニュー切替スイッチ301を操作するごとに「魚:姿焼き」→「魚:切り身」→「ハンバーグ」→「グリルチキン」→「トースト」→「ごはん」→選択なし→「魚:姿焼き」の順にメニュー表示部311の表示が切り変わる。このように、複数の調理メニューが実行可能となっている。
メニュー切替スイッチ301によって設定した調理メニューに対し、火加減切替スイッチ303によって調理の仕上がりを調節することができる。なお、自動調理時における「火加減」は、たとえば焦げ目の強弱を意味しており、火力そのものは自動調理の制御項目の一つとして自動的に調節される。
そして、メニュー選択手段としての調理モード切替スイッチ302によって「焼く」を選択し、メニュー切替スイッチ301によって「魚:姿焼き」「魚:切り身」「ハンバーグ」「グリルチキン」「トースト」「ごはん」のいずれかを選択して、点消火スイッチ304を押し操作すると、制御部(不図示)によって、後述のグリル自動制御が実行されて各調理メニューに応じた自動調理が行われる。制御部は、マイクロコンピュータを備えるとともに、これに付随する各種構成(例えばROM(ReadOnlyMemory)等の記憶手段)を備えたものが好適に用いられるもので、既存のものが適宜利用可能であり特に限定されない。
また、「焼く」を選択した後、メニュー切替スイッチ301によって「魚:姿焼き」等の自動調理を選択しない「選択なし」を選択すると、マニュアル調理による調理メニュー(「焼く」)が実行される。このようなマニュアル調理による調理メニューとして、「焼く」「あたためる」「ノンフライ」「煮る」「蒸す」「パン」が実行可能となっている。
この自動調理のために、図2に示すように、グリル装置3は温度検出手段として2つの温度センサ37,温度センサ38を備えている。温度センサ37は下方側の下バーナ33に付設されて調理容器5の底面に接することで調理容器5の温度を検出する。すなわち、温度センサ37が、調理容器5の温度を検出する後述する第一温度検出手段を構成する。温度センサ37は、第一実施形態ではサーミスタからなるが、熱電対や、赤外線を検知する方式等、他の方式でもよく、特に限定されない。
温度センサ38は、グリル庫31から前記排気口35へと向かう排気路36中に設置されて、排気の温度を検出することで、グリル庫31内温度を間接的に検出する。すなわち、温度センサ38が、グリル庫31内の雰囲気温度を検出する後述する第二温度検出手段を構成する。温度センサ38は、第一実施形態ではサーミスタからなるが、熱電対等、他の方式でもよく、特に限定されない。
図4はグリル装置3の上バーナ32,下バーナ33の加熱量調節手段を示している。加熱量調節手段は、ガス供給路4中に配したモータ41を有するモータ弁42と、モータ弁42と、上バーナ32,下バーナ33との間にそれぞれ配した閉止弁43,閉止弁44とを備えている。上記モータ弁42は、図示しないが、モータ41によって直線運動を行うガス量制御板に燃料ガス通流制御孔を形成するとともに、上バーナ32,下バーナ33に対応するチップに夫々複数のガス通流孔を設け、ガス通流孔に重なる燃料ガス通流制御孔をガス量制御板の移動で変更することで、上バーナ32,下バーナ33に供給する燃料ガスの通流を制御する。
第一実施形態では、上バーナ32の強火は750(kcal/h)(=872W)、弱火は650(kcal/h)(=756W)、下バーナ33の強火は1250(kcal/h)(=1454W)、弱火は300(kcal/h)(=349W)であり、上方に配した上バーナ32よりも下方に配した下バーナ33の方が加熱量の変化が大きい。これは下バーナ33として、コンロ型のバーナを使用したことによる利点である。
なお、上バーナ32,下バーナ33を共に消火するときは、モータ弁42を閉塞させるが、上バーナ32,下バーナ33のいずれか一方のみを消火して他方の燃焼は継続させる場合、モータ弁42は閉塞させず、消火する上バーナ32または下バーナ33へのガス供給を閉止弁43または閉止弁44によって遮断する。
本発明のグリル装置3は、複数種類の調理容器5が用いられるように設計されている。ここで、複数種類の調理容器5とは、熱容量が、複数種類となるように各々設定された、複数種類の調理容器5ということである。複数種類の調理容器5にあっては、形状や大きさが、複数種類の熱容量毎に異なってもよいし、複数種類の熱容量のうちの全部または一部において同じであってもよく、特に限定されない。
このような調理容器5は、所定の調理メニューで用いられる前提となっており、当該調理メニューは、調理容器5の熱容量を考慮して構成された調理プログラムに基いて、様々な制御が行われながら自動調理が実行される。
第一実施形態では、図5に示すように、蓋を有して深さが深く、熱容量が大きい第一容器6と、図6に示すように、蓋を有しなくて深さが浅く、熱容量が小さい第二容器7の二種類の熱容量の調理容器5が、所定の調理メニューで用いられるものとして設定されている。第一容器6と第二容器7の二種類の調理容器5が、付け替え自在にグリル庫31に収納される。第一容器6と第二容器7は、それぞれグリル庫31内の所定の位置に所定の向きとなるように、位置決め部にガイドされて設置される。
なお、この二種類の熱容量の調理容器5は、このグリル装置3の当該調理メニューで用いられる専用品として製造され、このグリル装置3(本実施形態の場合はこのグリル装置3を備えたガスコンロ)に付属して販売が行われてもよいし、別途製造や販売が行われてもよい。また、本実施形態では、第一容器6および第二容器7からなる二種類の調理容器5が用いられているが、調理容器5(すなわち熱容量)の種類は三種類であってもよいし、四種類以上の多種類であってもよい。また、本発明のグリル装置3にあっては、自動調理および手動での調理は、このような専用品からなる調理容器5に限定されるものではなく、一般の調理容器5が用いられても勿論よいものである。
第一容器6または第二容器7が用いられる前提の調理メニューとしては、例えば「ノンフライ」、「パン」、「焼く」、「蒸す」といった調理メニューが挙げられるが、特にこれらに限定されない。これらの各調理メニューは、制御部が加熱量調節手段を制御することで加熱量が調節され、制御部が加熱手段(の作動および停止)を制御することで加熱時間が調節されて、各調理メニュー毎に異なった調理が自動で行われるものである。なお、第一容器6または第二容器7が用いられる調理メニューとしては、本実施形態では複数の調理メニューが設定されているが、一つの調理メニューのみが設定されてもよく、特に限定されない。
本発明は、容器種別識別手段を備えるものであって、容器種別識別手段が、温度検出手段により検出される温度の上昇のし方から、複数種類の調理容器5の種別を識別するものであることに特徴を有する。
温度検出手段は、第一温度検出手段と、第二温度検出手段と、で構成される。
第一温度検出手段は、調理容器5の温度を検出するもので、本実施形態では、調理容器5の底面に接触して調理容器5の温度を検出するサーミスタからなる接触式の温度センサ37が用いられている。
第二温度検出手段は、グリル庫31から排出される排気の温度を検出するもので、本実施形態では、排気路36に配置されるサーミスタからなる温度センサ38が用いられている。
容器種別識別手段は、第一温度検出手段で検出される第一温度の上昇のし方と、第二温度検出手段で検出される第二温度の上昇のし方と、を比較して、調理容器5の種類を識別する。なお本実施形態では、容器種別識別手段は、制御部がその機能の一部として備えるものであるが、容器種別識別手段が制御部とは別に設けられてもよく、特に限定されない。
本実施形態では、第一温度の上昇のし方として、第一容器6または第二容器7が用いられる前提となっている所定の調理メニューにおける、加熱手段による加熱を開始してから、第一温度が所定の温度(℃)に到達するまでに要した時間(上昇時間とする)をもって定義する。
また、第二温度の上昇のし方としても、同様に、第一容器6または第二容器7が用いられる前提となっている所定の調理メニューにおける、加熱手段による加熱を開始してから、第二温度が所定の温度(℃)に到達するまでに要した時間(上昇時間とする)をもって定義する。
本実施形態では、制御部が計時機能を備えており、この計時機能により上昇時間が計測される。
そして、第一温度の上昇のし方と第二温度の上昇のし方の比較は、本実施形態では、第一温度の上昇時間と第二温度の上昇時間の差をもって行う。そして、第一温度の上昇時間と第二温度の上昇時間の差を、所定の閾値と比較することにより、調理容器5の種類を識別する。
以下、具体例に基いて説明する。
<第一例>図7に示すフローチャートおよび図8に示すグラフに基いて、第一容器6または第二容器7が用いられる前提の調理メニューのうちの「ノンフライ」調理メニューにおける、調理容器5の種別の識別について説明する。
「ノンフライ」調理メニューにおいては、第一温度および第二温度の所定の温度(℃)は、50(℃)に設定されている。なお、前記50(℃)は本実施形態における値であり、特に限定されないのは勿論である。
第一例は、調理容器5が第一容器6の場合の例である。図7に示すように、適当な被調理物が収容された第一容器6がグリル庫31内に入れられ、メニュー選択手段としての調理モード切替スイッチ302を操作して、「ノンフライ」を選択すると、調理容器5の識別がスタートする。
次に、所定の閾値として、「ノンフライ」調理メニューにおける閾値である55秒が、読込まれる(S1)。なお、所定の閾値としての前記55秒という値は一例であり、限定されないのは勿論である。
「ノンフライ」が選択された状態で、点消火スイッチ304が操作されると、上バーナ32,下バーナ33において点火されて(S2)、「ノンフライ」の自動調理が開始される(S3)。「ノンフライ」では、上バーナ32が強火の750(kcal/h)に設定され、下バーナ33は、調理容器5の温度(すなわち第一温度)が180(℃)を維持するように加熱量調節手段が制御される。
(S2)の点火により、時間の計測が開始され(S4)、温度センサ37および温度センサ38が検出した温度(すなわち第一温度および第二温度)が時系列的に制御部に読込まれる。なお、前記温度は、制御部により所定のサンプリング周期でサンプリングされて所定のデジタル化が行われるが、サンプリング周期やデジタル化の方法等は特に限定されず、公知の方法等により適宜行われる。
そして、第一温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT11とする)と、第二温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT12とする)を計測する(S5)。第一例では、第一温度の上昇時間ΔT11は23秒であり、第二温度の上昇時間ΔT12は117秒であった。
上昇時間ΔT11および上昇時間ΔT12より、第一温度の上昇時間ΔT11と第二温度の上昇時間ΔT12の差ΔT1が算出される(S6)。第一例では、差ΔT1は117−23=94秒であった。
上記上昇時間の差ΔT1が、55秒以上か否かが判定される(S7)。そして、55秒以上であれば第一容器6と判定され(S8)、55秒より小さければ第二容器7と判定される(S10)。第一例では、差ΔT1の94秒≧閾値の55秒となり、第一容器6と判定された。
(S8)で第一容器6と判定された場合には、その後、第一容器6に応じた自動調理が行われ(S9)、(S10)で第二容器7と判定された場合には、その後、第二容器7に応じた自動調理が行われる(S11)。
第一例では、(S9)で、上バーナ32の燃焼を停止した自動調理が行われる。これは、蓋を有する深さが深い第一容器6は、容器内に水分を多く含む調理に適しており、一般にこのような調理に用いられることが多い。このため、第一容器6と判定された場合には、上バーナ32の燃焼を停止することで、内部に水分を多く含む調理が行われているときに発生する大量の水蒸気により上バーナ32が燃焼不良となるのを未然に防ぐことができる。
<第二例>第一例と同様に調理メニュー「ノンフライ」における調理容器5の識別であり、調理容器5が第二容器7の場合の例である。
図7に示すように、適当な被調理物が収容された第二容器7がグリル庫31内に入れられ、調理容器5の識別がスタートし、(S1)〜(S4)までは第一例と同様に行われる。
そして、第一温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT21とする)と、第二温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT22とする)を計測する(S5)。第二例では、第一温度の上昇時間ΔT21は22秒であり、第二温度の上昇時間ΔT22は37秒であった。
上昇時間ΔT21および上昇時間ΔT22より、第一温度の上昇時間ΔT21と第二温度の上昇時間ΔT22の差ΔT2が算出される(S6)。第二例では、差ΔT2は37−22=15秒であった。
(S7)で、上昇時間の差ΔT2が、55秒以上か否かが判定され、第二例では差ΔT2の15秒<閾値の55秒で「N(No)」と判定され、(S10)で第二容器7と判定された。(S11)での自動調理については説明を省略する。
<第三例>図7に示すフローチャートおよび図9に示すグラフに基いて、第一容器6または第二容器7が用いられる前提の調理メニューのうちの「パン」調理メニューにおける、調理容器5の種別の識別について説明する。
「パン」調理メニューにおいては、第一温度および第二温度の所定の温度(℃)は、50(℃)に設定されている。なお、前記50(℃)は本実施形態における値であり、特に限定されないのは勿論である。
第三例は、調理容器5が第一容器6の場合の例である。図7に示すように、適当な被調理物が収容された第一容器6がグリル庫31内に入れられ、メニュー選択手段としての調理モード切替スイッチ302を操作して、「パン」を選択すると、調理容器5の識別がスタートする。
次に、所定の閾値として、「パン」調理メニューにおける閾値である177秒が、読込まれる(S1)。なお、所定の閾値としての前記177秒という値は一例であり、限定されないのは勿論である。
「パン」が選択された状態で、点消火スイッチ304が操作されると、上バーナ32,下バーナ33において点火されて(S2)、「パン」の自動調理が開始される(S3)。「パン」では、上バーナ32が強火の750(kcal/h)に設定され、下バーナ33が弱火の300(kcal/h)に設定されて、これを維持するように加熱量調節手段が制御される。
そして、第一温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT11とする)と、第二温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT12とする)を計測する(S5)。第三例では、第一温度の上昇時間ΔT11は27秒であり、第二温度の上昇時間ΔT12は249秒であった。
(S6)で、差ΔT1は249−27=222秒と算出された。
(S7)で、上昇時間の差ΔT1が、177秒以上か否かが判定され、第三例では差ΔT1の222秒≧閾値の177秒で「Y(Yes)」と判定され、(S8)で第一容器6と判定された。(S9)での自動調理については説明を省略する。
<第四例>第三例と同様に調理メニュー「パン」における調理容器5の識別であり、調理容器5が第二容器7の場合の例である。
図7に示すように、適当な被調理物が収容された第二容器7がグリル庫31内に入れられ、調理容器5の識別がスタートし、(S1)〜(S4)までは第三例と同様に行われる。
そして、第一温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT21とする)と、第二温度が所定の温度の50(℃)となった時の計時開始からの時間(上昇時間ΔT22とする)を計測する(S5)。第四例では、第一温度の上昇時間ΔT21は28秒であり、第二温度の上昇時間ΔT22は160秒であった。
上昇時間ΔT21および上昇時間ΔT22より、第一温度の上昇時間ΔT21と第二温度の上昇時間ΔT22の差ΔT2が算出される(S6)。第四例では、差ΔT2は160−28=132秒であった。
(S7)で、上昇時間の差ΔT2が、177秒以上か否かが判定され、第四例では差ΔT2の132秒<閾値の177秒で「N(No)」と判定され、(S10)で第二容器7と判定された。(S11)での自動調理については説明を省略する。
上記各例において、上昇時間ΔT11,ΔT12,ΔT21,ΔT22は、主に被調理物および大気温によって変化するが、殆どの場合、各調理容器5における被調理物および大気温による上記上昇時間のばらつきよりも、上記上昇時間の第一容器6と第二容器7とによる差の方が大きい。そこで、所定の閾値を適当に設定することで、第一容器6と第二容器7の識別が可能となる。所定の閾値は、例えば、調理容器5に平均的な被調理物が入れられるとともに平均的な大気温(例えば15℃、20℃等)であるときの、第一容器6における第一温度の上昇時間ΔT11と第二温度の上昇時間ΔT12の差ΔT1と、第二容器7における第一温度の上昇時間ΔT21と第二温度の上昇時間ΔT22の差ΔT2の中央値とすればよいが、特にこれに限定されない。
上述したように、第一温度の上昇時間ΔT11,ΔT21と第二温度の上昇時間ΔT12,ΔT22との差ΔT1,ΔT2に応じて、グリル庫31内に収納された調理容器5の種類を識別するため、従来例におけるような可動部を備える必要がなく、容器種別識別手段、ひいてはグリル装置3の耐久性を向上することができ、長期に亘り調理容器5の種別を適切に識別することが可能となる。
また、容器種別識別手段が、調理メニューに対応して予め設定された所定の閾値と、第一温度および第二温度の差ΔT1、ΔT2との大小関係に応じて調理容器5の種類を識別するため、より一層適切に識別することができる。
熱容量の大きい第一容器6を用いるべき調理メニューを実行する時に誤って熱容量の小さい第二容器7を用いた場合や、熱容量の小さい第二容器7を用いるべき調理メニューを実行する時に誤って熱容量の大きい第一容器6を用いた場合に、調理の失敗を未然に防ぐことが可能になる。
なお、第一温度の上昇のし方や、第二温度の上昇のし方としては、第一温度や第二温度が所定の温度(℃)に到達するまでに要した時間(上昇時間)をもって定義するのではなく、加熱手段による加熱を開始してから所定の時間で到達した温度(℃)をもって定義してもよいし、また、所定の時間幅または所定の温度幅における温度上昇勾配をもって定義してもよい。
またグリル装置3が、上述した容器種別識別手段に加えて、第一容器6が収納されていることを検出する機械式の検出体や、第二容器7が収納されていることを検出する機械式の検出体を備えてもよい。 この場合、加熱開始前に、上記機械式の検出体によって調理容器5の種別の識別を行ない、加熱開始後に、上記機械式の検出体による調理容器5の識別結果と上述した容器種別識別手段による判定結果との比較を行い、両方の識別結果とが異なるときに、上記機械式の検出体が故障している旨の報知を行う様に構成してもよい。これにより、使用者に対し、上記機械式の検出体の修理を促すことができる。
1 ガス調理器具
10 天板
2 コンロ
20 操作部
3 グリル装置
30 グリル操作部
31 グリル庫
32 上バーナ
33 下バーナ
34 グリル扉
35 排気口
36 排気路
37 温度センサ
38 温度センサ
4 ガス供給路
5 調理容器
6 第一容器
7 第二容器

Claims (3)

  1. グリル庫と、前記グリル庫内に収納される調理容器と、被調理物を収める前記調理容器を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の加熱量を調節する加熱量調節手段と、前記加熱手段による前記調理容器の加熱状態を検出する第一温度検出手段と、前記第一温度検出手段により検出される第一温度に基づいて前記加熱量調節手段を介して前記加熱手段を制御する制御部と、調理メニューを選択するためのメニュー選択手段と、を備え、このメニュー選択手段で選択される調理メニューに対応して、前記加熱手段による加熱量が制御されるグリル装置であって、
    前記グリル庫内に熱容量の異なる複数の種類の前記調理容器が付け替え自在に収納可能に構成され、
    前記グリル庫内の雰囲気温度を検出する第二温度検出手段を備え、
    前記加熱手段による加熱を開始した後、前記第一温度の上昇のし方と、前記第二温度検出手段により検出される第二温度の上昇のし方とを比較して、前記グリル庫内に収納された前記調理容器の種類を識別する容器種別識別手段を備え
    前記容器種別識別手段が、前記加熱手段による加熱を開始した後における前記第一温度の上昇勾配と前記第二温度の上昇勾配との差と、前記調理メニューに対応して予め設定された所定の閾値との大小関係に応じて、前記調理容器の種類を識別することを特徴とするグリル装置。
  2. 複数種類の前記調理容器として、蓋を有して熱容量が大きい第一容器と、蓋を有しなくて熱容量が前記第一容器の熱容量よりも小さい第二容器の二種類の前記調理容器が、付け替え自在に前記グリル庫に収納可能に構成されることを特徴とする請求項1記載のグリル装置。
  3. 前記加熱手段が、前記グリル庫に収納された前記調理容器の上に位置するガスバーナを備え、
    前記第一容器の深さが前記第二容器の深さよりも深く構成され、
    前記容器種別識別手段が前記調理容器の種類を前記第一容器と識別したとき、前記上バーナの燃焼を停止することを特徴とする請求項2記載のグリル装置。
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