JP6884002B2 - 換気制御機能付加熱調理器 - Google Patents
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Description
前記運転制御部が、前記加熱部の作動状態に基づいて換気が必要であるか否かを判別して、換気装置に対して換気運転を開始する換気指令及び前記換気運転を停止する停止指令を指令するように構成された換気制御機能付加熱調理器に関する。
換気制御機能付加熱調理器の従来例として、加熱部を点火状態にすると換気運転を開始させる換気指令を指令し、かつ、加熱部を消火状態にして設定時間が経過すると、換気運転を停止させる停止指令を指令するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、被調理物を収納する蓋付きの調理容器を被加熱物として、被調理物を「煮る」、「蒸す」等の調理メニューや、炊飯する「ごはん」、「パン」等の複数の調理メニューが定められ、それらの調理メニューのうちから、調理対象とする所望の調理メニューが指令されると、運転制御部が、指令された調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて加熱部の運転を制御するように構成されている。
ちなみに、加熱部が、被加熱物の底部及び上部を加熱する上下の加熱バーナを備えるように構成される場合においては、上下の加熱バーナのうちの一方のバーナの燃焼を停止させることがあっても、他方のバーナの燃焼を継続させる形態で、加熱部を継続して燃焼させる条件に自動調理用加熱条件が定められていた(例えば、特許文献2参照)。
その結果、調理メニューに対応して定める自動調理用加熱条件を、加熱部を継続して燃焼させる条件に定めるようにすると、被加熱物を低温状態に加熱する調理メニューを設定することができない等、多様の調理メニューを設定することができないものとなる。
そして、パン生地を発酵(二次発酵)させる際には、一次発酵が完了したパン生地を、設定時間(例えば、40分程度)の間、例えば、35〜38℃程度に加熱した状態に維持させることが考えられ、肉類を低温加熱する際は、例えば、60℃程度に加熱した状態に維持させることが考えられる。
前記運転制御部が、前記加熱部の作動状態に基づいて換気が必要であるか否かを判別して、換気装置に対して換気運転を開始する換気指令及び前記換気運転を停止する停止指令を指令するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記グリル庫で実行する調理メニューとして、自動調理用加熱条件が前記加熱部を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に設定された間欠燃焼調理メニューが定められ、
前記運転制御部が、前記間欠燃焼調理メニューの調理運転の開始が指令されると、前記自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部を前記点火状態と前記消火状態とを繰り返す状態で燃焼させ、且つ、前記間欠燃焼調理メニューの調理運転を開始してから少なくとも終了するまでの間は、継続して前記換気運転を行わせるべく、前記換気指令及び停止指令を指令するように構成され、
前記運転制御部が、前記間欠燃焼調理メニューの調理運転を開始してから終了するまでの間において、前記点火状態にあるとき及び前記消火状態に切換えてから追加設定時間が経過するまでの間の換気風量よりも、前記消火状態に切換えてから前記追加設定時間が経過した後の換気風量を少なくするように、換気風量指令を前記換気装置に対して指令するように構成されている点にある。
つまり、間欠燃焼調理メニューによって、例えば、被加熱物としての肉類や魚類を加熱調理する際に、最初に加熱部を点火状態にして被加熱物を加熱したのち、加熱部を消火状態にして、被加熱物の表面の熱を被加熱物の内部に行き渡らせるようにし、その後、再び加熱部を点火状態にして、被加熱物の全体を焼き上げる等の調理を行わせることが可能となる。
つまり、加熱部の点火状態では被加熱物を加熱することになるものの、加熱部の消火状態では、グリル庫が蓄えた熱量にて被加熱物を加熱するようにして、被加熱物を低温状態で適切に加熱することができる。
ちなみに、加熱部の消火状態では、加熱部の燃焼状態において加熱される調理容器が蓄えた熱量をも利用しながら被調理物が加熱されることになる。
前記低温加熱調理メニューとして、パン生地を収納した前記調理容器を前記被加熱物として加熱してパン生地を発酵させるパン生地発酵モードが設定され、前記自動調理用加熱条件として、前記調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件が、前記加熱部を前記点火状態と前記消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められ、
前記運転制御部が、前記パン生地発酵モードが指令されると、前記パン生地発酵用加熱条件に基づいて、前記加熱部を前記点火状態と前記消火状態とを繰り返す状態で燃焼させるように構成されている点にある。
そして、パン生地発酵用加熱条件が、加熱部を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められているから、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、前記底部温度が設定目標温度になるまで、前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに前記設定目標温度になるまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている点にある。
前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、設定初期加熱時間が経過するまで前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに設定継続経過時間が経過するまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている点にある。
つまり、調理容器の底部をも加熱するガス燃焼式の加熱部が加熱作動すると、容器温度検出部が加熱作動する加熱部にて加熱される等により、容器温度検出部の検出温度が不安定になる虞があるが、調理開始時や、底部温度が設定下限温度になった際に、加熱部による加熱時間を制御することにより、容器温度検出部の検出温度が不安定になっても、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱させ易いものとなる。
前記運転制御部が、前記パン生地発酵焼成モードが指令されると、前記パン生地発酵焼成用加熱条件に基づいて、前記加熱部を燃焼させ、且つ、前記パン生地発酵焼成モードの調理運転を開始してから少なくとも終了するまでの間は、前記換気装置にて継続して前記換気運転を行わせるべく、前記前記換気指令及び停止指令を指令するように構成されている点にある。
尚、このパン生地発酵焼成モードにおいては、パン生地とは、一次発酵が完了したパン生地を意味し、パン生地の発酵とは、一次発酵が完了したパン生地を二次発酵させることを意味する。
このように、パン生地の発酵(二次発酵)及び焼成を連続して行えることができるため、パンの調理(製作)を一層良好に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、換気制御機能付加熱調理器としてのビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備え、且つ、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、グリルG(図3参照)を備える形態に構成されている。
ガスコンロGCの上方側には、換気装置としてのレンジフードRFが設けられ、ガスコンロGCが発生する調理排気を外部に排出するように構成されている。
レンジフードRFの詳細は後述する。
コンロバーナ1の中央部には、鍋等の被加熱物の存在及び被加熱物の底壁温度を検出するコンロバーナセンサ1Sが設けられている。
ちなみに、本実施形態では、表示部Dが白黒式で表示するように構成されているが、カラー表示式に構成してもよい。
図3に示すように、グリルGには、上述したグリル庫6が設けられている。このグリル庫6は、前部及び後部が開口する筒状に形成され、グリル庫6の後方側には、グリルバーナ7の燃焼排ガスや被加熱物からでる水蒸気等の調理排気を排気する排気路Eを形成する排気筒6Aが上方側に延びる状態で連設され、その排気路Eにて調理排気を上述のグリル排気口4に導くように構成されている。
本実施形態においては、調理容器Kとして、被調理物の載置面が平坦状に形成されたプレートパン9A(図3及び図4参照)、被調理物の載置面が波型に形成された波型プレートパン(図示せず)、及び、被調理物を収納する蓋付きの調理容器である調理鍋(キャセロール容器など)9C(図5参照)の3種類が存在するものとする。
そして、プレートパン9A、波型プレートパン、及び、調理鍋9Cが、調理容器支持部Lにおける支持枠Lbに対して、付け替え自在に装着されるように構成されている。
尚、図示は省略するが、支持枠Lbの後端部が、グリル庫6の内部に設けた載置案内体にて、摺動自在に載置支持されている。
つまり、下部バーナ7Sが、グリル庫6内に収納された調理容器Kを下方から加熱し、グリル庫6の天井部に設けた上部バーナ7Uが、グリル庫6内に収納された調理容器Kを上方から加熱するように構成されている。
ちなみに、このような構成の下部バーナ7Sは、コンロバーナ1の構成と同様であり、コンロバーナ1を転用して構成されている。
上部バーナ7Uは、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、詳細な説明は省略するが、平板状の上バーナ本体部やその上バーナ本体部に接続される上バーナ混合管部を備え、上バーナ本体部の下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
また、排気筒6Aには、グリル庫6の内部と連通する排気路Eの内部温度をグリル庫6の庫内温度Tnとして検出する庫内温度検出部として、庫内温度検出センサ11Bが設けられている。
図2に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b、大火力バーナ用分岐路14c及びグリルバーナ用分岐路15の4系統のガス流路が分岐されている。
また、下部バーナ用供給路17S及び上部バーナ用供給路17Uの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのグリル用ガス量調整弁19が備えられている。
このように、グリルバーナ7における下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力は、グリル用ガス量調整弁19にて変更されることになるが、本実施形態においては、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々の火力が、「強」「中」「弱」の3段階に変更されるものとする。
図1に示すように、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の上方箇所には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つのコンロ操作具20が設けられている。
コンロ操作具20は、押し操作されるごとに、点火指令と消火指令を交互に指令し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するように構成されている。
コンロバーナ用設定操作部21の上面部には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対する設定を行うコンロ用操作パネル21Pが設けられている。
本実施形態においては、コンロバーナ用設定操作部21の詳細やコンロバーナ用設定操作部21にて設定するコンロバーナ用自動調理の説明は省略する。
グリル用設定操作部22の上面部には、調理メニューの選択や、その調理メニューを開始するための点火指令、火力調節指令、加熱調理時間調節指令等の種々の情報を指令するグリル用操作パネル22Pが設けられている。
図8に示すように、ガスコンロGCの運転制御部Bが、表示部Dの表示作動を制御する表示制御部BDとグリルバーナ7及びコンロバーナ1の運転を制御する加熱制御部BUとから構成されている。
尚、図8においては、グリルバーナ7及びコンロバーナ1のうちのグリルバーナ7を示して、コンロバーナ1の記載を省略し、それに合わせて、グリル用ガス量調整弁19を示して、コンロ用ガス量調整弁18の記載を省略する。
また、表示制御部BDが、グリルGについての複数の調理メニューのうちから実行する調理メニューを指令(選択)するための情報を、グリル用設定操作部22の操作に基づいて表示部Dに表示するように構成されている。
加熱制御部BUは、マイクロコンピュータを備える形態に構成されて、コンロバーナ1及びグリルバーナ7に対する運転(燃焼)を制御するものであるが、コンロバーナ1に対する燃焼制御とグリルバーナ7に対する燃焼制御は同様であるから、以下の説明においては、グリルバーナ7に対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
そして、加熱制御部BUは、調理メニューに対する調理運転を実行する際には、グリル用設定操作部22で指令(選択)された調理メニューについて、指令された調理メニューに応じて定めた自動調理用加熱条件で調理運転を実行するように構成されている。
尚、調理メニューの加熱調理を中断する等の目的により、グリル用設定操作部22にて消火指令が指令されると、元ガス弁13、グリル用ガス量調整弁19を閉状態に操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを消火する消火処理を実行することになる。
また、調理メニューを実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が設定されている設定調理時間に達する等により、消火条件が満たされると、上述した消火処理を実行して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを自動的に消火することになる。
グリルG(グリル庫6)に対して設定する複数の調理メニューが、使用する調理容器Kに応じて分類され、かつ、複数の分類メニューに振り分ける形態に設定されている。
また、複数の調理メニューとしては、本実施形態においては、食品種別としての「食品名」として設定される場合と、「ハンバーグステーキ」等の料理名として設定される場合と、「焼く」「煮る」等の加熱調理形態として設定される場合とを含むものである。
調理鍋9Cの「オートメニュー」は、「ごはん」「もっちりごはん」「炊きこみごはん」が設定されている。
また、調理鍋9Cの「おすすめメニュー」として、「かれいの煮つけ」「スティックチーズケーキ」「なめらかプリン」等が設定されている。
ちなみに、「発酵(二次)」の調理メニューは、「パン生地発酵モード」に相当し、「発酵(二次)→焼成」の調理メニューは、「パン生地発酵焼成モード」に相当することになり、以下の記載において、「発酵(二次)」の調理メニューを「パン生地発酵モード」と呼称し、「発酵(二次)→焼成」の調理メニューを「パン生地発酵焼成モード」と呼称する場合がある。
パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)に対する自動調理用加熱条件が、調理鍋9Cに収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件として定められている。
本実施形態のパン生地発酵モードは、一次発酵が完了したパン生地を二次発酵させる調理メニューであり、発酵用設定温度が、例えば、35〜38℃である。
そして、本実施形態では、初期加熱力として、グリルバーナ7の下部バーナ7Sの火力を「弱」、上部バーナ7Uの火力を「強」にする火力が設定され、また、設定継続加熱力として、グリルバーナ7の下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「弱」にする火力が設定されている。
パン生地発酵焼成モード(「発酵(二次)→焼成」)に対する自動調理用加熱条件として、上述したパン生地発酵用加熱条件に続いてパン生地を焼成するパン生地焼成用加熱条件を備えるパン生地発酵焼成用加熱条件が定められている。
尚、調理メニューとしてパン生地発酵焼成モード(「発酵(二次)→焼成」)を指令した際に、「加熱時間調節画面」を表示して、焼成時間や焼成余熱時間を変更設定できるように構成してもよい。
二次発酵させたパン生地を焼成する焼成モードに対する自動調理用加熱条件として、上述のパン生地焼成用加熱条件が定められている。
このパン生地焼成用加熱条件は、上述の如く、下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「強」にする状態で、焼成時間(例えば、15分)の間だけグリルバーナ7を燃焼させ、その後、グリルバーナ7の燃焼を停止させた状態で、焼成余熱時間(例えば、2分)の間だけグリル庫6が保有する熱量にて余熱する条件に定められている。
図6及び図7に示すように、レンジフードRFは、ガスコンロGCにて発生する調理排気を吸気して外部に排出する換気ファン23と、レンジフードRFの下方側を照明する照明ランプ24と、換気ファン23及び照明ランプ24の作動を制御する換気制御部25と、手動操作にて運転を指令するための手動操作部26とが備えられている。
換気ファン23は区画形成された吸気室Q1内に備えられ、排気フィルター27を通して調理排気を吸気室Q1内に吸気して排気ダクト28を通して外部に排出するように構成されている。
換気制御部25は、換気ファン23による換気風量を「強」「中」「弱」の3段階に切り換えるように構成され、手動操作部26には、換気運転の停止を指令する切スイッチ、換気風量を選択する風量スイッチ、及び、照明ランプ24の点灯及び消灯を指令するための照明スイッチが備えられている。
すなわち、図8にも示すように、レンジフードRFには、赤外線等の無線信号を受信する受信部29が設けられ、ガスコンロGCには、運転制御部Bからの指令を赤外線等の無線信号にて通信する通信部30が設けられている。
つまり、例えば、運転制御部Bからの換気指令により換気運転を実行しているときに、手動操作部26にて停止指令が指令されると、換気運転を停止する等、手動操作部26による指令を、運転制御部Bからの指令よりも優先するように構成されている。
運転制御部Bは、コンロバーナ1やグリルバーナ7のいずれかを点火状態にすると、換気指令示す情報を通信部30から送信し、また、コンロバーナ1及びグリルバーナ7の全てを消火状態にした後、継続設定時間(例えば、3分)が経過すると、停止指令を示す情報を通信部30から送信するように構成されている。
ちなみに、運転制御部Bは、上述した「焼成モード」の調理運転を行う際に、グリルバーナ7を点火状態にすると、換気指令示す情報を通信部30から送信し、また、グリルバーナ7を消火状態にした後、継続設定時間(例えば、3分)が経過すると、停止指令を示す情報を通信部30から送信することになる。
ちなみに、運転制御部Bは、換気風量を「中」にする状態で換気指令を指令することを基本とするが、後述の如く、換気風量を「弱」にする状態で換気運転を指令することがある。
そして、換気制御部25が、指令された換気風量にて換気運転を行うように構成されている。
本実施形態では、調理運転を開始すべく、グリルバーナ7を点火状態にすると、換気指令示す情報を通信部30から送信し、また、調理運転を終了すべく、グリルバーナ7を消火状態にした後、継続設定時間(例えば、3分)が経過すると、停止指令を示す情報を通信部30から送信するように構成されている。
そして、パン生地発酵焼成モードの調理運転において、「パン生地発酵モード」に相当する調理運転を行う際には、上述の如く、グリルバーナ7が点火状態にあるとき及びグリルバーナ7を消火状態に切換えてから追加設定時間(例えば、3分)が経過するまでの間の換気風量として、換気風量の「中」を指令し、グリルバーナ7を消火状態に切換えてから追加設定時間(例えば、3分)が経過した後の換気風量として、換気風量の「弱」を指令するように構成されている。
次に、運転制御部B(加熱制御部BU)が実行するパン生地発酵焼成モード(「発酵(二次)→焼成」)における制御作動を、図9のフローチャートに基づいて説明する。
パン生地発酵モードが指令された状態で、点消火スイッチ34の操作により点火指令が指令されると(#1)、調理タイマーの計時の開始(#2)、換気風量を「中」とする換気指令の指令(#3)を順次行い、次に、初期加熱条件にてグリルバーナ7を加熱作動させる加熱処理を実行する(#4)。
そして、底部温度Tsが設定下限温度(例えば、35℃)以下である場合には、換気風量の「中」の換気指令を指令し(#12)、続いて、グリルバーナ7を設定継続加熱力にて加熱作動させる加熱処理を開始する(#13)。
#17の処理を実行した後、または、#16にて燃焼中であると判定したときには、続いて、下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「強」にする状態でグリルバーナ7を燃焼させる焼成用加熱処理を実行する(#18)。
尚、パン生地発酵焼成モード(「発酵(二次)→焼成」)の自動調理運転が終了すると、表示制御部BDが、調理が終了したことを示す情報を表示部Dに表示することになるので、使用者は、自動調理運転の終了を認識することができる。
また、発酵時間が経過したときに、グリルバーナ7が消火中である場合には、グリルバーナ7を消火してからの時間が継続設定時間(例えば、3分)を経過していれば、直ちに、換気運転を停止する停止指令を指令し、かつ、グリルバーナ7を消火してからの時間が継続設定時間(例えば、3分)を経過していなければ、グリルバーナ7を消火してからの時間が継続設定時間(例えば、3分)を経過したときに、換気運転を停止する停止指令を指令するように構成する。
次に、別実施形態を説明するが、この別実施形態はパン生地発酵用加熱条件の別実施形態を示すものであって、その他の構成は上記実施形態と同様であるから、重複する説明を省略するために、以下の説明においては、上記実施形態とは異なる構成について説明し、上記実施形態と同様な構成については説明を省略する。
次に、その他の別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、間欠調理メニューとして、低温加熱調理メニューである「パン生地発酵モード」を例示したが、間欠調理メニューとしては、例えば、プレートパン9Aに載置した被調理物(例えば、魚類等)を高温で加熱する際に、グリルバーナ7を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる調理メニュー等、各種の調理メニューを設定することができる。
さらには、外部装置(外部情報端末)で調理メニューを選択操作できるようにし、通信部を通じて受信するようにしてもよい。
この場合、一次発酵させる発酵用設定温度が、例えば、27〜30℃等、二次発酵させる発酵用設定温度(例えば、35〜38℃)と異なる場合には、パン生地発酵モードとして、一次発酵モードと二次発酵モードとを選択自在に備えさせる形態で実施するとよい。
また、一次発酵させる発酵用設定温度と二次発酵させる発酵用設定温度とが、例えば、27〜30℃等、同じである場合には、パン生地発酵モードは、一次発酵モードと二次発酵モードとに兼用することができる。
この場合、調理鍋9Cの「調理モード」として、「発酵」を設定し、選択できるようにするとよい。
これに代えて、発酵時間が経過したときには、無条件に、レンジフードRFを設定時間の間作動させるようにする等、発酵時間が経過したときにおいてレンジフードRFの運転を制御する構成は、各種変更できるが、要は、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)を開始してから少なくとも終了するまでは、換気運転を継続して行わせればよい。
7 加熱部
9C 蓋付きの調理容器
11A 容器温度検出部
B 運転制御部
K 被加熱物
RF 換気装置
Claims (6)
- グリル庫と、前記グリル庫の内部に収納された被加熱物を加熱するガス燃焼式の加熱部と、前記加熱部の運転を制御する運転制御部とが設けられ、
前記運転制御部が、前記加熱部の作動状態に基づいて換気が必要であるか否かを判別して、換気装置に対して換気運転を開始する換気指令及び前記換気運転を停止する停止指令を指令するように構成された換気制御機能付加熱調理器であって、
前記グリル庫で実行する調理メニューとして、自動調理用加熱条件が前記加熱部を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に設定された間欠燃焼調理メニューが定められ、
前記運転制御部が、前記間欠燃焼調理メニューの調理運転の開始が指令されると、前記自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部を前記点火状態と前記消火状態とを繰り返す状態で燃焼させ、且つ、前記間欠燃焼調理メニューの調理運転を開始してから少なくとも終了するまでの間は、継続して前記換気運転を行わせるべく、前記換気指令及び停止指令を指令するように構成され、
前記運転制御部が、前記間欠燃焼調理メニューの調理運転を開始してから終了するまでの間において、前記点火状態にあるとき及び前記消火状態に切換えてから追加設定時間が経過するまでの間の換気風量よりも、前記消火状態に切換えてから前記追加設定時間が経過した後の換気風量を少なくするように、換気風量指令を前記換気装置に対して指令するように構成されている換気制御機能付加熱調理器。 - 前記間欠燃焼調理メニューが、被調理物を収納した蓋付きの調理容器を前記被加熱物とし、前記自動調理用加熱条件が前記加熱部を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められた低温加熱調理メニューである請求項1に記載の換気制御機能付加熱調理器。
- 前記加熱部が、前記被加熱物の底部及び上部を加熱するように構成され、
前記低温加熱調理メニューとして、パン生地を収納した前記調理容器を前記被加熱物として加熱してパン生地を発酵させるパン生地発酵モードが設定され、前記自動調理用加熱条件として、前記調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件が、前記加熱部を前記点火状態と前記消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められ、
前記運転制御部が、前記パン生地発酵モードが指令されると、前記パン生地発酵用加熱条件に基づいて、前記加熱部を前記点火状態と前記消火状態とを繰り返す状態で燃焼させるように構成されている請求項2記載の換気制御機能付加熱調理器。 - 前記調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部が設けられ、
前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、前記底部温度が設定目標温度になるまで、前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに前記設定目標温度になるまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている請求項3記載の換気制御機能付加熱調理器。 - 前記調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部が設けられ、
前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、設定初期加熱時間が経過するまで前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに設定継続経過時間が経過するまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている請求項3記載の換気制御機能付加熱調理器。 - 前記調理メニューのうちに、パン生地を発酵させ且つパン生地を焼成するパン生地発酵焼成モードが備えられ、かつ、前記パン生地発酵焼成モードに対する自動調理用加熱条件として、前記パン生地発酵用加熱条件と、このパン生地発酵用加熱条件に続いて、前記加熱部を連続的に燃料させてパン生地を焼成するパン生地焼成用加熱条件とを備えるパン生地発酵焼成用加熱条件が定められ、
前記運転制御部が、前記パン生地発酵焼成モードが指令されると、前記パン生地発酵焼成用加熱条件に基づいて、前記加熱部を燃焼させ、且つ、前記パン生地発酵焼成モードの調理運転を開始してから少なくとも終了するまでの間は、前記換気装置にて継続して前記換気運転を行わせるべく、前記換気指令及び停止指令を指令するように構成されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の換気制御機能付加熱調理器。
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