JP6886311B2 - グリル - Google Patents

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Description

本発明は、グリル庫の内部に収容された蓋付きの調理容器を加熱するガス燃焼式の加熱部と、前記加熱部の運転を制御する運転制御部と、複数の調理メニューのうちから調理対象とする調理メニューを指令する調理メニュー指令部とが備えられ、
前記運転制御部が、前記調理メニューの調理運転の開始が指令されると、指令された前記調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行するように構成されたグリルに関する。
かかるグリルの従来例として、例えば、「煮る」、「蒸す」、「ごはん」、「パン」等の蓋付きの調理容器に対応する複数の調理メニューのうちから、所望の調理メニューが指令されると、運転制御部が、指令された調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、調理メニューのうちの「パン」に対する自動調理運転の詳細な説明が省略されているが、「パン」に対する自動調理運転としては、発酵(二次発酵)が完了したパン生地を、適正な形に整えた状態で蓋付き調理容器に収納して、収納したパン生地を焼き上げる、いわゆる焼成が行われるように構成されていた。
特開2016‐54929号公報
従来のグリルにおいては、「パン」に対する自動調理運転として、発酵(二次発酵)が完了したパン生地を焼成することしかできないものであり、パン生地を発酵(二次発酵)させる際にも使用できるようにすることが望まれている。
すなわち、パン生地を発酵させる際には、パン生地を発酵に適した低温の適正温度に加熱する必要があるが、ガス燃焼式の加熱部にて調理容器を加熱すると、調理容器の底部の温度が、パン生地の発酵に適した低温の適正温度よりも高温になる虞があるため、パン生地の発酵に使用できないものであった。
つまり、パン生地を発酵(二次発酵)させる際は、一次発酵させたパン生地を、設定時間(例えば、40分程度)の間、例えば、35〜38℃程度に加熱した状態に維持させることになるが、ガス燃焼式の加熱部にて調理容器を加熱すると、調理容器の底部の温度が、パン生地の発酵に適した低温の適正温度よりも高温になる虞があった。
このため、グリルにてパン生地を発酵(二次発酵)させることができない場合には、例えば、一次発酵させたパン生地を収納した容器を、お湯を入れた大きな容器に浸漬させるようにする等、一次発酵させたパン生地を発酵(二次発酵)させる作業が面倒で手間の掛かる作業となるため、グリルにてパン生地を発酵(二次発酵)させることが望まれるものであった。
ちなみに、一次発酵させたパン生地を二次発酵させる場合だけではなく、パン生地を一次発酵させる際にもグリルが使用できると一層便利である。ちなみに、パン生地を一次発酵させる際には、パン生地を、一次発酵させる温度(例えば27〜30℃)に加熱した状態に設定時間の間維持することになる。
また、従来のグリルにおいて、蓋付き調理容器を用いる調理メニューとして「蒸す」を設定できるものであるが、「蒸す」の調理メニューを行い難い虞があり、改善が望まれていた。
つまり、「蒸す」の調理としての「茶碗蒸し」を行う際には、蓋付き調理容器に水を注入することになるが、この場合、水が注入された調理容器の底部に、具材が装填された蓋付き茶碗を直接置くことができないため、例えば、適当な厚さの網状体を調理容器の底部に置いて、その網状体の上に、具材が装填された蓋付き茶碗を置くことになるが、適当な厚さの網状体を別途用意しなければならない面倒があり、改善が望まれていた。
上述の通り、従来のグリルにおいては、蓋付き調理容器を用いて、パン生地の発酵等の調理メニューを行えるようにすることや、蓋付き調理容器を用いた、茶碗蒸しの調理等の調理メニューを行い易くすることが望まれる等、蓋付き調理容器を用いた調理メニューの改善が望まれるものであった。
つまり、蓋付き調理容器を用いて多様な調理メニューを良好に行えるように改善することが望まれるものであった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、蓋付き調理容器を用いて多様な調理メニューを良好に行えるグリルを提供する点にある。
本発明のグリルは、グリル庫の内部に収容された蓋付きの調理容器を加熱するガス燃焼式の加熱部と、前記加熱部の運転を制御する運転制御部と、複数の調理メニューのうちから調理対象とする調理メニューを指令する調理メニュー指令部とが備えられ、
前記運転制御部が、前記調理メニューの調理運転の開始が指令されると、指令された前記調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記調理容器の内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体が着脱自在に装備され、
前記調理メニューとして、前記調理容器に前記内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、前記調理容器に前記内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定され
前記内底形成体に、前記蓋を前記調理容器から浮上させた高さに支持する蓋支持部が設けられている点にある。
ちなみに、上述の記載において、「内底形成体が、調理容器の容器底部から離間させた状態で装填される」とは、内底形成体が容器底部に全く接触しない状態で装填される状態のみならず、内底形成体が備える脚部が容器底部に接触する状態をも含むものであり、要は、内底形成体が容器底部からの熱が伝わり難い状態で装填されることを意味するものである。
すなわち、蓋付き調理容器の内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体が着脱自在に装備され、調理メニューとして、調理容器に内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、調理容器に内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定されているから、内底形成体及び内底存在式調理メニューの存在によって、蓋付き調理容器を用いて多様な調理メニューを良好に行うことが可能となる。
すなわち、内底存在式調理メニューとしては、例えば、「蒸す」の調理としての「茶碗蒸し」が考えられる、この「茶碗蒸し」の調理を行う際には、内底形成体を装着して、具材が装填された蓋付き茶碗を内底形成体に載置することにより、具材が装填された蓋付き茶碗を、蓋付き調理容器に注入された水から浮上させた適切な状態に支持して、「茶碗蒸し」を良好に行うことができる。
また、内底存在式調理メニューとして、例えば、パン生地の発酵が考えられる。つまり、パン生地を発酵させる場合には、蓋付き調理容器の内部に装着した内底形成体にパン生地を載置することにより、パン生地を発酵に適した温度に加熱することができる。
つまり、容器底部から離間させた状態で装填される内底形成体の温度は、容器底部の温度よりも低温となるから、パン生地を内底形成体にて載置することにより、パン生地を容器底部の温度よりも低温となる発酵に適した温度に加熱することできる。
ちなみに、一次発酵させたパン生地を二次発酵させる際には、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度として、例えば、35〜38℃程度に加熱することになり、また、パン生地を一次発酵させる際には、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度として、例えば27〜30℃程度に加熱することになる。
また、内底形成体は、蓋付きの調理容器に対して着脱されるものであるから、内底形成体を外した状態においては、内底非存在式調理メニューを設定できることになる。
つまり、蓋付きの調理容器の容器底部に被調理物を載置する形態で、煮物の調理や二次発酵させたパン生地の焼成等の調理を良好に行うことができる。
したがって、調理メニューとして、調理容器に内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、調理容器に内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとを設定しながら、多様な調理メニューを良好に行えるのである。
要するに、本発明のグリルの特徴構成によれば、蓋付き調理容器を用いて多様な調理メニューを良好に行える。
また、内底形成体に、蓋付きの調理容器の蓋を、調理容器から浮上させた高さに支持する蓋支持部が設けられているから、内底形成体を調理容器に装着した際に、蓋を調理容器から浮上させた高さに支持して、内底形成体の載置面と蓋との間の間隔を広げることができるため、被調理物を適切に収納できる。
つまり、内底形成体を蓋付きの調理容器に装着した際に、蓋が内底形成体を装着しない状態での高さのままに維持されると、内底形成体の載置面と蓋との間の間隔が狭くなり、被調理物を調理容器に適切に収納できなくなる虞があるが、内底形成体を調理容器に装着した際に、蓋を調理容器から浮上させた高さに支持して、内底形成体の載置面と蓋との間の間隔を広げることができるため、被調理物を適切に収納できるのである。
要するに、本発明のグリルの特徴構成によれば、内底形成体を調理容器に装着した際において、被調理物を適切に収納できる。
本発明のグリルは、グリル庫の内部に収容された蓋付きの調理容器を加熱するガス燃焼式の加熱部と、前記加熱部の運転を制御する運転制御部と、複数の調理メニューのうちから調理対象とする調理メニューを指令する調理メニュー指令部とが備えられ、
前記運転制御部が、前記調理メニューの調理運転の開始が指令されると、指令された前記調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記調理容器の内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体が着脱自在に装備され、
前記調理メニューとして、前記調理容器に前記内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、前記調理容器に前記内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定され、
前記内底非存在状態と前記内底存在状態とのいずれであるかを検出する容器状態検出部が設けられ、
前記調理メニュー指令部が、前記容器状態検出部の検出結果に基づいて、前記内底非存在状態では、前記内底非存在式調理メニューを指令可能でかつ前記内底存在式調理メニューを指令できないように構成され、且つ、前記内底存在状態では、前記内底存在式調理メニューを指令可能でかつ前記内底非存在式調理メニューを指令できないように構成されている点にある。
ちなみに、上述の記載において、「内底形成体が、調理容器の容器底部から離間させた状態で装填される」とは、内底形成体が容器底部に全く接触しない状態で装填される状態のみならず、内底形成体が備える脚部が容器底部に接触する状態をも含むものであり、要は、内底形成体が容器底部からの熱が伝わり難い状態で装填されることを意味するものである。
すなわち、蓋付き調理容器の内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体が着脱自在に装備され、調理メニューとして、調理容器に内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、調理容器に内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定されているから、内底形成体及び内底存在式調理メニューの存在によって、蓋付き調理容器を用いて多様な調理メニューを良好に行うことが可能となる。
すなわち、内底存在式調理メニューとしては、例えば、「蒸す」の調理としての「茶碗蒸し」が考えられる、この「茶碗蒸し」の調理を行う際には、内底形成体を装着して、具材が装填された蓋付き茶碗を内底形成体に載置することにより、具材が装填された蓋付き茶碗を、蓋付き調理容器に注入された水から浮上させた適切な状態に支持して、「茶碗蒸し」を良好に行うことができる。
また、内底存在式調理メニューとして、例えば、パン生地の発酵が考えられる。つまり、パン生地を発酵させる場合には、蓋付き調理容器の内部に装着した内底形成体にパン生地を載置することにより、パン生地を発酵に適した温度に加熱することができる。
つまり、容器底部から離間させた状態で装填される内底形成体の温度は、容器底部の温度よりも低温となるから、パン生地を内底形成体にて載置することにより、パン生地を容器底部の温度よりも低温となる発酵に適した温度に加熱することできる。
ちなみに、一次発酵させたパン生地を二次発酵させる際には、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度として、例えば、35〜38℃程度に加熱することになり、また、パン生地を一次発酵させる際には、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度として、例えば27〜30℃程度に加熱することになる。
また、内底形成体は、蓋付きの調理容器に対して着脱されるものであるから、内底形成体を外した状態においては、内底非存在式調理メニューを設定できることになる。
つまり、蓋付きの調理容器の容器底部に被調理物を載置する形態で、煮物の調理や二次発酵させたパン生地の焼成等の調理を良好に行うことができる。
したがって、調理メニューとして、調理容器に内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、調理容器に内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとを設定しながら、多様な調理メニューを良好に行えるのである。
要するに、本発明のグリルの特徴構成によれば、蓋付き調理容器を用いて多様な調理メニューを良好に行える。
また、内底形成体を調理容器に装着した内底存在状態と内底形成体を調理容器に装着しない内底非存在状態とのいずれであるかを検出する容器状態検出部の検出結果に基づいて、調理メニュー指令部が、内底非存在状態では、内底非存在式調理メニューを指令できるものの、内底存在式調理メニューを指令できないようになり、且つ、内底存在状態では、内底存在式調理メニューを指令できるものの、内底非存在式調理メニューを指令できないようになるから、内底形成体の装着状態に応じて、適切な調理を行わせることができる。
つまり、内底形成体を外して、内底非存在式調理メニューを指令するにあたり、内底形成体を装着したままにしてしまうことや、内底形成体を装着して、内底存在式調理メニューを指令するにあたり、内底形成体の装着を忘れてしまうことが生じて、適切な調理を行いないことになることを回避して、内底形成体の装着状態に応じた適切な調理を行わせることができる。
要するに、本発明のグリルの特徴構成によれば、内底形成体の装着状態に応じた適切な調理を行わせることができる。
本発明のグリルの更なる特徴構成は、前記内底存在式調理メニューが、パン生地を発酵させるパン生地発酵モードであり、
前記パン生地発酵モードに対する前記自動調理用加熱条件として、前記調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件が定められ、
前記運転制御部が、前記パン生地発酵モードが指令されると、前記パン生地発酵用加熱条件に基づいて、前記自動調理運転を実行するように構成されている点にある。
すなわち、蓋付きの調理容器に内底形成体を装着し、パン生地を内底形成体に載置する状態で調理容器に収納して、調理メニューとして、パン生地を発酵させるパン生地発酵モードを指令することにより、運転制御部が、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件に基づいて加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行して、パン生地を発酵させることになる。
ちなみに、一次発酵させたパン生地を二次発酵させる際には、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度として、例えば、35〜38℃程度に加熱することになり、また、パン生地を一次発酵させる際には、調理容器に収納したパン生地を、発酵用設定温度として、例えば27〜30℃程度に加熱することになる。
要するに、本発明のグリルの更なる特徴構成によれば、パン生地の発酵を行うことができる。
本発明のグリルの更なる特徴構成は、前記加熱部が、前記調理容器の底部及び上部を加熱するように構成され、
前記調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部が設けられ、
前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、前記底部温度が設定目標温度になるまで、前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに前記設定目標温度になるまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている点にある。
すなわち、調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部の検出情報に基づいて、調理開始時や、調理中に底部温度が設定下限温度になった際に、調理容器の底部温度を設定目標温度になるように加熱するものであるから、調理容器に収納したパン生地の温度との相関が高い調理容器の底部温度を設定目標温度に近い温度に維持させて、内底形成体に載置する状態で調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
つまり、ガス燃焼式の加熱部は、適切な燃焼を行うことができる最低燃焼量が存在するため、加熱部の加熱力を最低燃焼量よりも小さな値にすることができないため、調理容器を加熱する単位時間当たりの加熱量を十分に小さくすることができないものとなるが、自動調理用加熱条件が、加熱部を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められているから、調理容器を低温状態で加熱することができる。
説明を加えると、加熱部の点火状態では調理容器を加熱することになるものの、加熱部の消火状態では、グリル庫が蓄えた熱量にて調理容器を加熱するようにして、調理容器を低温にて加熱するものであるから、内底形成体に載置する状態で収納したパン生地を低温の発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
また、パン生地を収納した蓋付きの調理容器を加熱するものであるから、加熱部の火炎からの熱がパン生地に直接作用することがないため、パン生地を適切に低温の発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
ちなみに、加熱部の消火状態では、加熱部の燃焼状態において加熱される調理容器が蓄えた熱量をも利用しながらパン生地が加熱されることになる。
しかも、上述の如く、調理容器に収納したパン生地の温度との相関が高い調理容器の底部温度を設定目標温度に近い温度に維持させて、内底形成体に載置する状態で調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度にするものであるから、パン生地を発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
要するに本発明のグリルの更なる特徴構成によれば、加熱部の最低燃焼量が十分に小さくない場合にも、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に適切に加熱することができ、しかも、容器温度検出部にて検出される調理容器の底部温度に基づいて、パン生地の温度を発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
本発明のグリルの更なる特徴構成は、前記加熱部が、前記調理容器の底部及び上部を加熱するように構成され、
前記調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部が設けられ、
前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、設定初期加熱時間が経過するまで前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに設定継続経過時間が経過するまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている点にある。
すなわち、調理開始時には、設定初期加熱時間が経過するまで加熱部を初期加熱力にて加熱作動させ、その後、容器温度検出部にて検出される底部温度が設定下限温度になるごとに、設定継続経過時間が経過するまで加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させることによって、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱することになる。
つまり、ガス燃焼式の加熱部は、適切な燃焼を行うことができる最低燃焼量が存在するため、加熱部の加熱力を最低燃焼量よりも小さな値にすることができないため、調理容器を加熱する単位時間当たりの加熱量を十分に小さくすることができないものとなるが、自動調理用加熱条件が、加熱部を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められているから、調理容器を低温状態で加熱することができる。
説明を加えると、加熱部の点火状態では調理容器を加熱することになるものの、加熱部の消火状態では、グリル庫が蓄えた熱量にて調理容器を加熱するようにして、調理容器を低温にて加熱するものであるから、内底形成体に載置する状態で収納したパン生地を低温の発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
また、パン生地を収納した蓋付きの調理容器を加熱するものであるから、加熱部の火炎からの熱がパン生地に直接作用することがないため、パン生地を適切に低温の発酵用設定温度に適切に加熱することができる。
ちなみに、加熱部の消火状態では、加熱部の燃焼状態において加熱される調理容器が蓄えた熱量をも利用しながらパン生地が加熱されることになる。
しかも、調理中において、底部温度が設定下限温度になった際に、加熱部にて調理容器を加熱するものであるから、調理容器に収納したパン生地の温度との相関が高い調理容器の底部温度に基づいて、加熱部の加熱を開始させることによって、内底形成体に載置する状態で調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に適切に加熱させ易い。
加えて、調理開始時や、底部温度が設定下限温度になった際に、加熱部による加熱時間を制御して加熱するものであるから、容器温度検出部の検出温度が、ガス燃焼式の加熱部の加熱作動により不安定になるような場合においても、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱させ易いものとなる。
つまり、調理容器の底部を加熱するガス燃焼式の加熱部が加熱作動すると、容器温度検出部が加熱作動する加熱部にて加熱される等により、容器温度検出部の検出温度が不安定になる虞があるが、調理開始時や、調理中に底部温度が設定下限温度になった際に、加熱部による加熱時間を制御して加熱することにより、容器温度検出部の検出温度が不安定になっても、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱させ易いものとなる。
要するに本発明のグリルの更なる特徴構成によれば、加熱部の最低燃焼量が十分に小さくない場合にも、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に適切に加熱することができ、しかも、容器温度検出部にて検出される調理容器の底部温度に基づいて、加熱部の加熱を開始しながら、加熱時間を制御することにより、容器温度検出部の検出温度が不安定になっても、調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に適切に加熱させ易い。
ガスコンロの斜視図 燃料ガス供給構成を示す回路図 グリルの縦断側面図 容器支持部をグリル庫から引き出した状態の斜視図 コンロ用設定操作部の平面図 グリル用設定操作部の平面図 制御構成を示すブロック図 調理容器支持部と容器種別検出部との関係を示す平面図 収納状態のプレートパンと容器種別検出部との関係を示す平面図 収納状態の波型プレートパンと容器種別検出部との関係を示す平面図 収納状態の調理鍋と容器種別検出部との関係を示す平面図 内底非存在状態の調理鍋と調理容器支持部との関係を示す斜視図 内底形成体を示す斜視図 内底存在状態の調理鍋をグリル庫に収納した状態の縦断側面図 内底非存在状態の調理鍋と容器種別検出部との関係を示す側面図 内底存在状態の調理鍋と容器種別検出部との関係を示す側面図 初期画面を示す図 プレートパンの分類メニュー選択画面を示す図 内底非存在状態の調理鍋の分類メニュー選択画面を示す図 プレートパンの調理メニュー選択画面を示す図 内底非存在状態の調理鍋の調理メニュー選択画面を示す図 内底存在状態の調理鍋の調理メニュー選択画面を示す図 調理中画面を示す図 調理終了画面を示す図 コンロ側設定画面を示す図 パン生地発酵モードの制御作動を示すフローチャート パン生地発酵モード及び焼成モードの底部温度の変化を示す図 別実施形態のパン生地発酵モードにおける底部温度の変化を示す図
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、ビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを備え、且つ、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、グリルG(図3参照)を備える形態に構成されている。
コンロ本体Hは、上部が開口された箱状の金属製のケーシング2を主要部として構成され、コンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板3が配置され、コンロ本体Hの上面部の後部側には、グリルGの調理排気を排気するためのグリル排気口4が形成されている。
天板3の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋等の被加熱物を載置するための五徳5が、3つのコンロバーナ1の夫々に対応して設けられている。
コンロバーナ1の中央部には、鍋等の被加熱物の存在及び被加熱物の底壁温度を検出するコンロバーナセンサ1Sが設けられている。
ケーシング2の内部には、図3に示すように、グリルGを構成する加熱調理室としてのグリル庫6が設けられ、グリル庫6には、ガス燃焼式の加熱部を構成するグリルバーナ7として、グリル庫6の天井部に設けられる上部バーナ7Uと、グリル庫6の底部に設けられる下部バーナ7Sとが設けられている。
図1に示すように、天板3の手前側の左右中央箇所には、コンロバーナ1やグリルバーナ7の運転に関する情報を表示画面に表示する液晶式の表示部Dが設けられている。この表示部Dの表示内容については、後述する。
ちなみに、本実施形態では、表示部Dが白黒式で表示するように構成されているが、カラー表示式に構成してもよい。
(グリルの詳細)
図3に示すように、グリルGには、上述したグリル庫6が設けられている。このグリル庫6は、前部及び後部が開口する筒状に形成され、グリル庫6の後方側には、グリルバーナ7の燃焼排ガスや被加熱物からでる水蒸気等の調理排気を排気する排気路Eを形成する排気筒6Aが上方側に延びる状態で連設され、その排気路Eにて調理排気を上述のグリル排気口4に導くように構成されている。
図3及び図4に示すように、被調理物を加熱調理するための調理容器Kを支持する調理容器支持部Lが、グリル庫6に対して出退自在に設けられている。
本実施形態においては、調理容器Kとして、被調理物の載置面が平坦状に形成されたプレートパン9A(図4及び図8参照)、被調理物の載置面が波型に形成された波型プレートパン9B(図10参照)、及び、蓋付きの調理容器である調理鍋(キャセロール容器など)9C(図12参照)の3種類が存在するものとする。
また、図14に示すように、調理鍋9Cの内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体Jが着脱自在に装備されている。
従って、調理鍋9Cが、内底形成体Jを装着しない内底非存在状態(図15参照)と、内底形成体Jを装着した内底存在状態(図14、図16参照)とに切換え自在に構成されている。
内底形成体Jは、図13及び図14に示すように、調理鍋9Cの容器底部に載置される突起状の脚部Yを備えた底壁部JDと前後の側壁部JSとを備えるU字状に形成されている。
つまり、内底形成体Jは、脚部Yが調理鍋9Cの容器底部に接触するものの、その全体が調理鍋9Cの容器底部から離間させた状態で、調理鍋9Cの内部に装填されて、調理鍋9Cの容器底部からの熱が伝わり難い状態で装填されるように構成されている。
ちなみに、内底形成体Jの底壁部JDの横幅の大きさが、調理鍋9Cの容器底部の大きさよりも少し小さいものの、略同じ大きさに形成されて、内底形成体Jを調理鍋9Cの内部に装填した状態において、内底形成体Jの底壁部JDが調理鍋9Cの周壁部に接当規制されることにより、内底形成体Jの調理鍋9Cに対する横方向での移動が規制されるように構成されている。
また、内底形成体Jの前後の側壁部JSの上端には、調理鍋9Cの蓋9fを調理鍋9Cから浮上させた高さに支持する蓋支持部Juが設けられている。この蓋支持部Juは、調理鍋9Cの蓋9fの周縁部から下方に突出する環状の帯状部Zを係合するU字状に形成されている。
ちなみに、内底形成体Jを調理鍋9Cの内部に装填した状態において、蓋支持部Juが調理鍋9Cの周壁部に接当規制されることにより、内底形成体Jの調理鍋9Cに対する前後方向での移動が規制されるように構成されている。
また、内底形成体Jを調理鍋9Cの内部に装填した状態において、蓋支持部Juが、調理鍋9Cの周壁部の上端よりも下方に突出する長さに形成されて、蓋9fを調理鍋9Cから浮上させた高さに支持する状態において、調理鍋9Cの周壁部の上端と蓋9fの周縁部との間の隙間を極力閉じることができるように構成されている(図14参照)。
図4に示すように、調理容器支持部Lは、グリル庫6の内部に設けた固定レールに対して出退自在に案内される左右の可動レールLaと、調理容器Kの前縁部及び後縁部を載置支持する形態に棒状部材を曲げ加工して形成される支持枠Lb(図12参照)とを備える形態に構成されている。
そして、プレートパン9A、波型プレートパン9B、及び、調理鍋9Cが、調理容器支持部Lにおける支持枠Lbに対して、付け替え自在に装着されるように構成されている。
図4に示すように、左右の可動レールLaの先端部に、グリル庫6の前部の前部開口部6fを開閉するグリル扉8(図1参照)を取付ける扉支持体8Aが設けられ、支持枠Lbの先端部が扉支持体8Aに係止連結されている。
尚、図示は省略するが、支持枠Lbの後端部が、グリル庫6の内部に設けた載置案内体にて、摺動自在に載置支持されている。
ちなみに、図4及び図8に示すように、調理容器支持部Lをグリル庫6に収納する際に、調理容器支持部Lが設定収納位置の近くに収納されると、弾性付勢力にて、調理容器支持部Lを設定収納位置に移動操作するアシスト装置ASが、グリル庫6の左右の側壁部に装備されており、調理容器支持部Lを設定収納位置に適切に収納させることができるように構成されている。尚、本実施形態においては、アシスト装置ASの詳細な説明は省略する。
図3に示すように、グリルバーナ7が、グリル庫6の内部に収納された調理容器Kの上部を上部バーナ7Uにて加熱し、グリル庫6の内部に収納された調理容器Kの底部を下部バーナ7Sにて加熱するように構成されている。
つまり、下部バーナ7Sが、グリル庫6内に収納された調理容器Kを下方から加熱し、グリル庫6の天井部に設けた上部バーナ7Uが、グリル庫6内に収納された調理容器Kを上方から加熱するように構成されている。
下部バーナ7Sは、円筒状のバーナ本体部10Aと、そのバーナ本体部10Aに接続されるバーナ混合管部10Bとを備え、バーナ本体部10Aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。つまり、下部バーナ7Sは、炎孔Fを環状に備える形態に構成されている。
ちなみに、このような構成の下部バーナ7Sは、コンロバーナ1の構成と同様であり、コンロバーナ1を転用して構成されている。
上部バーナ7Uは、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、詳細な説明は省略するが、平板状の上バーナ本体部やその上バーナ本体部に接続される上バーナ混合管部を備え、上バーナ本体部の下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
尚、図2に示すように、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々に対して、点火装置としての点火プラグP、及び、着火状態検出装置として、熱電対等を用いて構成される着火センサRが装備され、コンロバーナ1についても、同様に、点火プラグP及び着火センサRが装備されている。
図3に示すように、下部バーナ7Sの内部には、調理容器Kの底部温度Tsを検出する容器温度検出部として、調理容器Kの底壁部に接触して底部温度Tsを検出する容器温度検出センサ11Aが装備されている。
また、排気筒6Aには、グリル庫6の内部と連通する排気路Eの内部温度をグリル庫6の庫内温度Tnとして検出する庫内温度検出部として、庫内温度検出センサ11Bが設けられている。
(ガス燃料の供給構成)
図2に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b、大火力バーナ用分岐路14c及びグリルバーナ用分岐路15の4系統のガス流路が分岐されている。
グリルバーナ用分岐路15に、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対するガス燃料の供給圧力を設定圧に調整するガバナ16が設けられ、ガバナ16にて設定圧に調整されたガス燃料を下部バーナ7Sに導く下部バーナ用供給路17S、及び、ガバナ16にて設定圧に調整されたガス燃料を上部バーナ7Uに導く上部バーナ用供給路17Uが、グリルバーナ用分岐路15から分岐されている。
標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b及び大火力バーナ用分岐路14cの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのコンロ用ガス量調整弁18が備えられている。
また、下部バーナ用供給路17S及び上部バーナ用供給路17Uの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのグリル用ガス量調整弁19が備えられている。
このように、グリルバーナ7における下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力は、グリル用ガス量調整弁19にて無段階的に変更されることになるが、本実施形態においては、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力が、「強」「中」「弱」の3段階に変更されるものとする。
(ガスコンロの操作構成)
図1に示すように、コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の上方箇所には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つのコンロ操作具20が設けられている。
コンロ操作具20は、押し操作されるごとに、点火指令と消火指令を交互に指令し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するように構成されている。
コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの右側の下方箇所には、コンロバーナ1による自動調理の設定を行うコンロバーナ用設定操作部21が、下端側を支点にした前後揺動により開閉自在に設けられている。
コンロバーナ用設定操作部21の上面部には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対する設定を行うコンロ用操作パネル21Pが設けられている(図5参照)。
尚、図5においては、標準火力バーナ1Aを左コンロ、小火力バーナ1Bを後コンロ、及び、大火力バーナ1Cを右コンロと夫々表記している。
コンロ本体Hの前側面におけるグリルGの左側の下方箇所には、グリルバーナ7に対する設定を行うグリル用設定操作部22が、下端側を支点にした前後揺動により開閉自在に設けられている。
グリル用設定操作部22の上面部には、調理メニューの選択や、その調理メニューを開始するための点火指令、火力調節指令、加熱調理時間調節指令等の種々の情報を指令するグリル用操作パネル22Pが設けられている(図6参照)。
尚、図6においては、グリルGをマルチグリルと表記している。
(コンロ用操作パネルの詳細)
図5に示すように、コンロ用操作パネル21Pには、標準火力バーナ1Aに対応する左コンロ操作部21L、小火力バーナ1Bに対応する後コンロ操作部21M、及び、大火力バーナ1Cに対応する右コンロ操作部21Rを備えている。
左コンロ操作部21Lには、あぶり高温炒めモードを指令するあぶり高温炒めスイッチ23、湯沸しモードを指令する湯沸しスイッチ24、温度キープモードを指令する温度キープスイッチ25、タイマー運転モードを設定するタイマースイッチ26、及び、設定を取り消す取消スイッチ27が備えられている。
右コンロ操作部21Rは、左コンロ操作部21Lと同様に構成されるものであって、高温炒めスイッチ23、湯沸しスイッチ24、温度キープスイッチ25、タイマースイッチ26、及び、取消スイッチ27が備えられている。
尚、あぶり高温炒めモード、湯沸しモード、温度キープモード、及び、タイマー運転モードの夫々は、周知であるので、本実施形態においては詳細な説明を省略する。
後コンロ操作部21Mには、左コンロ操作部21Lと同様に、タイマースイッチ26、及び、取消スイッチ27が備えられ、加えて、炊飯モードを指令する炊飯スイッチ28が備えられている。
コンロ用操作パネル21Pを用いて、温度キープモードが設定されると、図18及び図25に示すように、その設定された温度キープモードを示す情報が表示部Dに表示されることになる。
図示は省略するが、湯沸しモード、炊飯モード、あぶり高温炒めモード及びタイマー運転モードについても同様である。
また、炊飯モードにおいて、炊飯が終了すると、図18に示すように、「炊けました」と表示部Dに表示されて、炊飯の終了を報知することが行われる。
尚、図示は省略するが、温度キープモード、湯沸しモード、あぶり高温炒めモード及びタイマー運転モードについても、同様である。
(グリル用操作パネルの詳細)
図6に示すように、グリル用操作パネル22Pには、調理メニューを選択する際に操作される選択スイッチ32、選択した調理メニューを決定する際に操作される決定スイッチ33、及び、押し操作する毎にグリルバーナ7の点火を指令する点火指令状態と消火を指令する消火指令状態とに切り換わる点消火スイッチ34が備えられている。
ちなみに、選択スイッチ32及び決定スイッチ33は、後述の如く、表示部Dに表示された調理メニューを指令する調理メニュー指令部Wとして機能することになる。つまり、表示部Dに表示された調理メニューを選択スイッチ32にて選択し、その状態において、決定スイッチ33の操作によって選択した調理メニューを決定することにより、調理メニューを指令するように構成されている。
加えて、グリル用操作パネル22Pには、以前選択した調理メニューの履歴を読み出す履歴スイッチ35、設定途中においてもとに戻すための戻るスイッチ36、設定内容を取り消すとりけしスイッチ37、初期設定されている種々の内容を変更する際に使用する設定変更スイッチ38が設けられている。
そして、後述の如く、表示部Dにて調理メニューを設定するための各種の情報を表示しながら、グリル用操作パネル22Pの操作により、上述の如く、調理メニューの選択(指令)や、その調理メニューを開始するための点火指令、火力調節指令、加熱時間調節指令等の種々の情報を指令するように構成されている。
(調理メニューの詳細)
グリルGに対して設定する複数の調理メニューが、使用する調理容器Kに応じて分類され、かつ、複数の分類メニューに振り分ける形態に設定されている。
また、複数の調理メニューとしては、本実施形態においては、食品種別としての「食品名」として設定される場合と、「ハンバーグステーキ」等の料理名として設定される場合と、「焼く」「煮る」等の加熱調理形態として設定される場合とを含むものである。
<プレートパン>
図18に示すように、プレートパン9Aの分類メニューとして、「オートメニュー」「調理モード」「おすすめメニュー」「冷凍食品メニュー」の4つが設けられている。
プレートパン9Aの「オートメニュー」としては、「トースト」「鶏もも焼き」「ホイル焼き」「魚:切り身」「魚:姿焼き」が設定されている。
図20に示すように、プレートパン9Aの「調理モード」としては、「焼く」「あたためる」「ノンフライ」が設定されている。
図示は省略するが、プレートパン9Aの「おすすめメニュー」としては、「あじの開き」「イタリアンカツレツ」「ハンバーグステーキマスタードソース」等が設定されている。
同様に、図示は省略するが、プレートパン9Aの「冷凍食品メニュー」としては、「お好み焼き」「から揚げ」「コロッケ」「炒飯」等の冷凍食品が設定されている。
<波型プレートパン>
図示は省略するが、波型プレートパン9Bの分類メニューとしては、「オートメニュー」「調理モード」「おすすめメニュー」の3つが設けられている。
波型プレートパン9Bの「オートメニュー」は、プレートパン9Aにおける「オートメニュー」と同じ調理メニュー、つまり、「トースト」「鶏もも焼き」「ホイル焼き」「魚:切り身」「魚:姿焼き」が設定されている。
また、波型プレートパン9Bの「調理モード」としては、「焼く」が設定されている。
また、波型プレートパン9Bの「おすすめメニュー」としては、「あじの開き」「ハンバーグステーキマスタードソース」が設定されている。
<調理鍋>
調理鍋9Cの調理メニューとしては、調理鍋9Cに内底形成体Jを装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、調理鍋9Cに内底形成体Jを装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定されている。
内底非存在式調理メニューにおける分類メニューとしては、図19に示すように、「オートメニュー」「調理モード」「おすすめメニュー」の3つが設けられている。
内底非存在式調理メニューの「オートメニュー」は、「ごはん」「もっちりごはん」「炊きこみごはん」が設定されている。
内底非存在式調理メニューの「調理モード」は、図21に示すように、「焼成」「煮る」が設定されている。尚、「焼成」とは、二次発酵が完了したパン生地を焼成するモードである。
また、内底非存在式調理メニューの「おすすめメニュー」として、図示は省略するが、「かれいの煮つけ」「スティックチーズケーキ」「なめらかプリン」等が設定されている。
内底存在式調理メニューにおける分類メニューとしては、図22に示すように、「調理モード」のみが設けられている。
内底存在式調理メニューの「調理モード」には、「蒸す」「発酵(二次)」が設定されている。
ちなみに、「発酵(二次)」の調理メニューは、一次発酵が完了したパン生地を二次発酵させる「パン生地発酵モード」に相当することになり、以下の記載において、「発酵(二次)」の調理メニューを「パン生地発酵モード」と呼称する場合がある。
そして、「オートメニュー」「調理モード」「おすすめメニュー」「冷凍食品メニュー」に分類された複数の調理メニューについての自動調理用加熱条件が、グリルバーナ7の火力や加熱調理を実行する加熱調理時間等の組合せとして設定されることになるが、本実施形態においては、調理鍋9Cの「調理モード」に振り分けられた「発酵(二次)」(パン生地発酵モード)及び「焼成」についての自動調理用加熱条件を後述し、その他の調理メニューについての自動調理用加熱条件の説明を省略する。
(調理容器の容器種別検出構成)
図8〜図11に示すように、調理容器Kの種別を検出する容器種別検出部Mが、調理容器支持部Lがグリル庫6に対する設定収納位置に収納された状態において、調理容器Kとの接当により種別を検出するように構成されている。
尚、調理容器支持部Lのグリル庫6に対する設定収納位置とは、調理容器支持部Lがグリル庫6の最内方側となる収納位置に収納された状態に対応する位置である。
本実施形態においては、図8に示すように、容器種別検出部Mが、左側容器検出部Sa及び右側容器検出部Sbを備えて、それら左側容器検出部Sa及び右側容器検出部Sbの検出状態の組み合わせにより、調理容器Kの種別を検出するように構成されている。
左側容器検出部Sa及び右側容器検出部Sbは、グリル庫6の前後方向に移動自在でかつグリル庫6の前方側に弾性付勢された検出体40を備え、且つ、検出体40が弾性付勢力に抗して設定量後退移動したことを検出する容器検出用スイッチ(図示せず)を備える形態に構成されている。
以下の記載においては、左側容器検出部Sa及び右側容器検出部Sbの検出体40が弾性付勢力に抗して設定量後退移動した状態を、容器検出状態と呼称し、それ以外の状態を、容器非検出状態と呼称する。
そして、図9に示すように、プレートパン9Aが調理容器支持部Lに装着された状態において、調理容器支持部Lがグリル庫6に対する設定収納位置に収納されると、左側容器検出部Sa及び右側容器検出部Sbの夫々が容器検出状態となるように構成されている。
また、図10に示すように、波型プレートパン9Bが調理容器支持部Lに装着された状態において、調理容器支持部Lがグリル庫6に対する設定収納位置に収納されると、左側容器検出部Saが容器非検出状態となり、かつ、右側容器検出部Sbが容器検出状態となるように構成されている。
また、図11に示すように、調理鍋9Cが調理容器支持部Lに装着された状態において、調理容器支持部Lがグリル庫6に対する設定収納位置に収納されると、左側容器検出部Saが容器検出状態となり、かつ、右側容器検出部Sbが容器非検出状態となるように構成されている。
ちなみに、図12に示すように、調理鍋9Cの蓋9fには、左側容器検出部Saに対する被検出用の突起41がグリル庫6の後方側に突出する形態で設けられている。
また、本実施形態においては、図8〜図11に示すように、調理容器支持部Lが設定収納位置に収納されたことを検出する収納検出部Nが、グリル扉8の閉じ状態を検出する扉検出部として機能する状態で設けられている。
つまり、調理容器支持部Lが設定収納位置に収納されれば、グリル扉8が閉じ状態になるので、収納検出部Nが、グリル扉8の閉じ状態を検出する扉検出部として機能することになる。
そして、収納検出部Nが設定収納位置に調理容器支持部Lが収納されたことを検出する状態において、左側容器検出部Sa及び右側容器検出部Sbの検出状態に基づいて、調理容器Kの種別を判定できるように構成されている。
この収納検出部Nは、グリル庫6の前後方向に移動自在でかつグリル庫6の前方側に弾性付勢された収納検出体42を備え、且つ、収納検出体42が弾性付勢力に抗して設定量後退移動したことを検出する収納検出用スイッチ(図示せず)を備える形態に構成されている。
本実施形態においては、収納検出部Nは、容器種別検出部Mの左側容器検出部Saと右側容器検出部Sbとの間に、調理容器Kにて押圧操作される形態で設けられている。
そして、容器種別検出部Mの左側容器検出部Saと右側容器検出部Sbの検出体40が、調理容器Kにて押圧されて、弾性付勢力に抗して設定量後退移動した後、さらに後退移動する際に、収納検出部Nの収納検出体42の後退量が設定量となる状態となるように、収納検出部Nと容器種別検出部Mの左側容器検出部Saと右側容器検出部Sbが位置決めされるように構成されている。
尚、上述したアシスト装置ASの弾性付勢力は、容器種別検出部Mの検出体40及び収納検出部Nの収納検出体42を、グリル庫前方側への弾性付勢力に抗して、グリル庫後方側に移動させながら、調理容器支持部Lを設定収納位置に移動させる大きさに設定されている。
(調理鍋の検出の詳細)
図15及び図16に示すように、容器種別検出部Mの左側容器検出部Saとして、上方側検出部Suと下方側検出部Sdとが、蓋9fに設けた突起41を検出作用する状態で設けられている。
上方側検出部Suが、調理鍋9Cが内底非存在状態と内底存在状態とのいずれであっても、蓋9fに設けた突起41を検出するように構成され、下方側検出部Sdが、調理鍋9Cが内底非存在状態であるときには蓋9fに設けた突起41を検出し、且つ、調理鍋9Cが内底存在状態であるときには蓋9fに設けた突起41を検出しないように構成されている。
つまり、調理鍋9Cが内底非存在状態から内底存在状態に切換えられると、調理鍋9Cに対する蓋9fの高さが上方側に変化するので、下方側検出部Sdが、調理鍋9Cが内底非存在状態であるときには蓋9fに設けた突起41を検出し、且つ、調理鍋9Cが内底存在状態であるときには蓋9fに設けた突起41を検出しないことになる。
従って、容器種別検出部Mは、左側容器検出部Saを構成する上方側検出部Suと下方側検出部Sdのうちの少なくとも上方側検出部Suが、蓋9fに設けた突起41を検出することにより、調理鍋9Cの装着状態であることを検出し、かつ、上方側検出部Suが蓋9fに設けた突起41を検出する状態において、下方側検出部Sdが蓋9fに設けた突起41を検出するか否かによって、調理鍋9Cが内底非存在状態と内底存在状態とのいずれであるかを検出するように構成されている。
つまり、容器種別検出部Mは、調理鍋9Cが内底非存在状態と内底存在状態とのいずれであるかを検出する容器状態検出部として機能するように構成されている。
(ガスコンロの制御構成)
図7に示すように、ガスコンロGCの運転制御部Bが、表示部Dの表示作動を制御する表示制御部BDとグリルバーナ7及びコンロバーナ1の運転を制御する加熱制御部BUとから構成されている。
尚、図7においては、グリルバーナ7及びコンロバーナ1のうちのグリルバーナ7を示して、コンロバーナ1の記載を省略し、それに合わせて、グリル用ガス量調整弁19を示して、コンロ用ガス量調整弁18の記載を省略する。
そして、加熱制御部BUが、コンロ操作具20による点火指令や消火指令によって、コンロバーナ1に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行い、また、コンロバーナ用設定操作部21の設定情報に基づいて、上述の如く、あぶり高温炒めモード、湯沸しモード、温度キープモード、タイマー運転モード、及び、炊飯モードを実行するように構成されている。
また、加熱制御部BUが、グリル用設定操作部22の設定情報に基づいて、グリルバーナ7に対する点火処理や消火処理及び火力調節処理を行ないながら、複数の調理メニューのうちの指令(選択)された調理メニューについての加熱調理を実行するように構成されている。
(加熱制御部の制御について)
加熱制御部BUは、マイクロコンピュータを備える形態に構成されて、コンロバーナ1及びグリルバーナ7に対する運転(燃焼)を制御するものであるが、コンロバーナ1に対する燃焼制御とグリルバーナ7に対する燃焼制御は同様であるから、以下の説明においては、グリルバーナ7に対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
加熱制御部BUは、図7に示すように、上述したグリル用設定操作部22からの指令情報に基づいて、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対する燃焼を制御する。
そして、加熱制御部BUは、調理メニューに対する加熱調理を実行する際には、収納検出部Nが設定収納位置に調理容器支持部Lが収納されたことを検出する状態において、容器種別検出部Mの検出情報に基づいて調理容器Kの種別を判別して、判別した調理容器Kについて設定されている調理メニューのうちで、グリル用設定操作部22で指令(選択)された調理メニューについて、指令された調理メニューに応じて定めた自動調理用加熱条件で加熱調理を実行するように構成されている。
尚、加熱制御部BUは、調理容器Kが調理鍋9Cの場合には、内底非存在状態においては、内底非存在式調理メニューを実行し、かつ、内底存在状態においては、内底存在式調理メニューを実行するように構成されている。
すなわち、加熱制御部BUは、後述の如く、表示部Dの表示に基づいて調理メニューが指令されたのち、点消火スイッチ34の操作により点火指令が指令されると、元ガス弁13、グリル用ガス量調整弁19を操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行することになる。
尚、調理メニューの加熱調理を中断する等の目的により、点消火スイッチ34の操作により消火指令が指令されると、元ガス弁13、グリル用ガス量調整弁19を閉状態に操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを消火する消火処理を実行することになる。
下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの燃焼状態において、下部バーナ7Sに対するグリル用ガス量調整弁19及び上部バーナ7Uに対するグリル用ガス量調整弁19を操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力を、調理メニューごとに設定された火力に変更調節する火力調節処理を実行することになる。
また、調理メニューを実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が設定されている設定調理時間に達する等により、消火条件が満たされると、上述した消火処理を実行して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを自動的に消火することになる。
(表示制御部の制御について)
表示制御部BDが、図17及び図18に示すように、コンロバーナ1に対する天板側表示領域A1とグリルバーナ7に対するグリル側表示領域A7とを、コンロバーナ1とグリルバーナ7との配置形態に対応する形態で、表示部Dの表示画面に区画形成するように構成されている。
本実施形態においては、上下方向を前後方向に置き換えて、表示部Dの表示画面の奥側に天板側表示領域A1を形成し、表示部Dの表示画面の手前側にグリル側表示領域A7を形成するように構成されている。
また、表示制御部BDが、グリル用設定操作部22にて調理メニューの設定が指令されていない初期画面では、図17及び図25に示すように、天板側表示領域A1の前後幅を、グリル側表示領域A7の前後幅よりも大きし、これに対して、選択スイッチ32が操作される等により、グリル用設定操作部22にて調理メニューの設定の開始が指令されたときには、図18、図19等に示すように、グリル側表示領域A7の前後幅を、天板側表示領域A1の前後幅よりも大きくするように構成されている。
つまり、グリル用設定操作部22にて調理メニューの設定が指令された後においては、表示部Dの表示画面が、図18及び図19に示す「分類メニュー選択画面」と、図20及び図21に示す「調理メニュー選択画面」とに順次変更され、その後は、図示は省略するが、火力の変更を行う「火力調節画面」、調理時間を変更設定する「調理時間調節画面」、点火を促す「点火誘導画面」に順次変更されることになる。
そして、グリルバーナ7が点火されて、指令された調理メニューに対する自動調理運転が開始されると、「調理中画面」(図23参照)が表示され、自動調理運転が終了すると、「調理終了画面」(図24参照)が表示されることになるが、いずれの画面においても、グリル側表示領域A7の前後幅を、天板側表示領域A1の前後幅よりも大きくするように構成されている。
そして、表示制御部BDが、「分類メニュー選択画面」及び「調理メニュー選択画面」を表示する際に、容器種別検出部Mにて検出された調理容器Kに対応する調理メニューを表示するように構成されている。
つまり、表示制御部BDが、分類メニュー及び分類メニューに割り当てられた複数の調理メニューを並列させて表示するにあたり、加熱制御部BUからの調理容器Kの種別を示す情報に基づいて、容器種別検出部Mにて検出された調理容器Kに対応する分類メニュー及び調理メニューを表示するように構成されている。
そして、表示部Dに表示された調理メニューが調理メニュー指令部Wにて指令されて、点消火スイッチ34の操作により点火指令が指令されると、加熱制御部BUが、グリル用設定操作部22で指令された調理メニューについて、指令された調理メニューに応じて定めた自動調理用加熱条件で自動調理運転を実行するように構成されている。
さらに、表示制御部BDが、調理容器Kが調理鍋9Cの場合において、内底非存在状態では、内底非存在式調理メニューを選択(指示)するために、図19に示す「分類メニュー選択画面」や図21に示す「調理メニュー選択画面」を表示し、内底存在状態では、内底存在式調理メニューを選択(指示)するために、「分類メニュー選択画面」を表示することなく、図22に示す「調理メニュー選択画面」を表示するように構成されている。
つまり、表示部Dに表示された調理メニューを指令する調理メニュー指令部Wが、内底非存在状態では、内底非存在式調理メニューを指令可能でかつ内底存在式調理メニューを指令できないように構成され、且つ、内底存在状態では、内底存在式調理メニューを指令可能でかつ内底非存在式調理メニューを指令できないように構成されている。
さらに、天板側表示領域A1が、図17及び図18等に示すように、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々の配置に対応して、標準火力バーナ1Aに対応する左側領域部分Aa、小火力バーナ1Bに対応する中央側領域部分Ab、及び、大火力バーナ1Cに対応する右側領域部分Acに区画されている。
表示制御部BDが、図18〜図21に示すように、「分類メニュー選択画面」及び「調理メニュー選択画面」において、グリル側表示領域A7に、複数の分類メニューを並列させて表示しかつ当該複数の分類メニューのうちの選択された一つの分類メニューに割り当てられた複数の調理メニューを並列させて表示する形態で、複数の分類メニューと複数の調理メニューとを表示するように構成されている。
また、表示制御部BDが、複数の分類メニューのうちの選択された一つの分類メニューと他の分類メニューとを視認できるように表示状態を異ならせる形態で、複数の分類メニューを表示するように構成されている。
すなわち、「分類メニュー選択画面」においては、図18及び図19に示すように、選択された分類メニューを、背景が黒の白抜き文字で表示し、他の分類メニューを、背景が白の黒色文字で表示するように構成されている。
また、「調理メニュー選択画面」においては、図20及び図21に示すように、選択された分類メニューを、背景が白の黒色文字で表示し、他の分類メニューを、背景が灰色の黒色文字で表示するように構成されている。
また、本実施形態においては、「調理メニュー選択画面」において、図20〜図22に示すように、選択された調理メニューを、背景が黒の白抜き文字で表示し、他の分類メニューを、背景が白の黒色文字で表示するように構成されている。
さらに、本実施形態においては、表示制御部BDが、複数の調理メニューのうちの、容器種別検出部Mにて検出された調理容器Kに対応する調理メニューを表示する際に、図18〜図22に示すように、容器種別検出部Mにて検出された種類の調理容器K(簡略図)を併せて表示し、また、「調理中画面」、及び、「調理終了画面」においても、容器種別検出部Mにて検出された種類の調理容器K(簡略図)を表示するように構成されている(図23、図24参照)。
つまり、表示する調理メニューに対応づけて、容器種別検出部Mにて検出された種類の調理容器K(簡略図)を併せて表示するように構成されている。
尚、調理容器Kが調理鍋9Cの場合においては、内底非存在状態では、蓋9fが閉じた状態の簡略図(図21参照)を表示し、内底存在状態では、蓋9fが浮き上がった状態の簡略図(図22参照)を表示するように構成されている。
(表示制御部の詳細)
すなわち、表示制御部BDは、収納検出部Nにて調理容器支持部Lの収納が検出されると、容器種別検出部Mの検出情報に基づいて判別される調理容器Kの種別を決定し、決定した種別の調理容器Kに対応する調理メニューを判定する。
つまり、グリル庫6に収納された調理容器Kが、プレートパン9A、波型プレートパン9B、及び、調理鍋9Cのいずれかであるかを決定して、決定した種別の調理容器Kに対応する調理メニューを判定する。尚、調理鍋9Cの場合には、内底非存在状態では、内底非存在式調理メニューを判定し、内底存在状態では、内底存在式調理メニューを判定することになる。
決定した種別の調理容器Kに対応する調理メニューを判定した後、選択スイッチ32等が操作されると、図18及び図19に示すように、決定した種別の調理容器Kに対応する調理メニューを、「分類メニュー選択画面」にて表示し、次に、「分類メニュー選択画面」の表示状態において、選択スイッチ32にて、分類メニューのいずれかを選択して、決定スイッチ33を操作すると、分類メニューの選択が完了したと判別する。
分類メニューの選択が完了すると、図20及び図21に示す如く、「調理メニュー選択画面」を表示し、次に、「調理メニュー選択画面」の表示状態において、選択スイッチ32にて、調理メニューのいずれかを選択して、決定スイッチ33を操作すると、調理メニューの選択が完了した、つまり、調理メニューが指令されたと判別することになる。
ちなみに、調理鍋9Cの場合において、内底存在状態では、「分類メニュー選択画面」が表示されることなく、図22に示すように、「調理メニュー選択画面」が直ちに表示されることになる。
調理メニューの選択が完了すると、選択された調理メニューが火力調節を行える調理メニューである場合には、「火力調節画面」を表示して、必要に応じて、火力を変更設定させ、また、選択された調理メニューが加熱調理時間の調節を行える調理メニューである場合には、「加熱時間調節画面」を表示して、必要に応じて、加熱調理時間を変更させることになる。
その後、「点火誘導画面」を表示し、点消火スイッチ34の操作に基づいて点火処理が行われた後には、図23に示す如く、「調理中画面」を表示することになり、その後、調理用の設定調理時間が経過して加熱調理が終了すると、図24に示すように、「調理終了画面」を表示することになる。
(パン生地発酵モードの詳細)
パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)に対する自動調理用加熱条件が、内底存在状態の調理鍋9Cに収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件が定められている。
本実施形態のパン生地発酵モードは、一次発酵させたパン生地を二次発酵させる調理メニューであり、発酵用設定温度が、例えば、35〜38℃である。
具体的には、パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、調理鍋9Cの底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)になるまで、グリルバーナ7を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、調理鍋9Cの底部温度Tsが設定下限温度(例えば、35℃)になるごとに設定目標温度(例えば、38℃)になるまでグリルバーナ7を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間(発酵時間、例えば、40分)が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている(図27参照)。
パン生地発酵用加熱条件は、換言すれば、グリルバーナ7を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件であり、パン生地発酵モードは、低温加熱調理メニューに相当することになる。
そして、本実施形態では、初期加熱力として、グリルバーナ7の下部バーナ7Sの火力を「弱」、上部バーナ7Uの火力を「強」にする火力が設定され、また、設定継続加熱力として、グリルバーナ7の下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「弱」にする火力が設定されている。
運転制御部B(加熱制御部BU)は、パン生地発酵モードが指令されると、パン生地発酵用加熱条件に基づいて、自動調理運転を実行するように構成されている。つまり、パン生地発酵モードが指令された状態で点消火スイッチ34にて点火が指令されると、パン生地発酵用加熱条件に基づいて、グリルバーナ7の燃焼を制御するように構成されている。
ちなみに、運転制御部B(加熱制御部BU)は、自動調理運転を開始する際において、容器温度検出センサ11Aにて検出される底部温度Tsが底部側設定上限温度(例えば、40℃)を超えている場合、及び、庫内温度検出センサ11Bにて検出される庫内温度Tnが庫内側設定上限温度(例えば、45℃)を超えている場合には、パン生地発酵モードの自動調理運転を実行しない牽制処理を行うように構成されている。
つまり、底部温度Tsが底部側設定上限温度(例えば、40℃)を超えている場合や、庫内温度Tnが庫内側設定上限温度(例えば、45℃)を超えている場合には、調理鍋9Cに収納したパン生地を適切に発酵させることができないため、パン生地発酵モードの自動調理運転を実行させないようにしてある。
また、運転制御部B(加熱制御部BU)は、グリルバーナ7の消火状態から点火状態への切換えを、収納検出部Nの検出情報に基づいて、グリル扉8が閉じ状態であると判定したときにのみ実行する点火確認処理を行うように構成されている。
つまり、初期加熱力による加熱を開始する際や、設定継続加熱力による加熱を開始する際に、グリル扉8が開き状態である場合には、グリルバーナ7を点火状態に切換えないようにして、使用者に違和感を与えることを回避するように構成されている。
(焼成モードの詳細)
焼成モードは、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)により発酵(二次)が完了したパン生地を、焼成(焼き上げる)するモードであり、発酵(二次)が完了したパン生地を、内底非存在状態の調理鍋9Cの容器底部に載置する形態で、調理鍋9Cに収納した状態で行うことになる。
本実施形態においては、パン生地を焼成するパン生地焼成用加熱条件が、下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「強」にする状態で、焼成時間(例えば、15分)の間だけグリルバーナ7を燃焼させ、その後、グリルバーナ7の燃焼を停止させた状態で、焼成余熱時間(例えば、2分)の間だけグリル庫6が保有する熱量にて余熱する条件に定められている(図27参照)。
ちなみに、図27においては、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)と焼成モードとを連続する形態で記載するが、上述の記載から明らかな如く、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)と焼成モードとは、各別の調理メニューとして指令しながら、各別に行うことになる。
尚、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)や焼成モードを指令した際に、「加熱時間調節画面」を表示して、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)における調理時間(発酵時間)や、焼成モードにおける調理時間(焼成時間、余熱時間)を変更設定できるように構成してもよい。
(焼成モードの詳細)
二次発酵させたパン生地を焼成する焼成モードに対する自動調理用加熱条件として、上述のパン生地焼成用加熱条件が定められている。
このパン生地焼成用加熱条件は、上述の如く、下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「強」にする状態で、焼成時間(例えば、15分)の間だけグリルバーナ7を燃焼させ、その後、グリルバーナ7の燃焼を停止させた状態で、焼成余熱時間(例えば、2分)の間だけグリル庫6が保有する熱量にて余熱する条件に定められている。
(パン生地発酵モードの制御作動の詳細)
次に、運転制御部B(加熱制御部BU)によるパン生地発酵モード(「発酵(二次)」)の制御作動を、図26のフローチャートに基づいて説明する。 尚、以下の説明においては、上述した牽制処理及び確認処理の説明を省略する。
パン生地発酵モードが指令され状態で、点消火スイッチ34の操作により点火指令が指令されると(#1)、調理タイマーの計時を開始し(#2)、次に、初期加熱条件にてグリルバーナ7を加熱作動させる初期加熱処理を開始する(#3)。
その後、調理鍋9Cの底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)以上であるか否かを判定し(#4)、調理鍋9Cの底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)以上でないときには、初期加熱処理(#3)を継続し、そして、調理鍋9Cの底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)以上になると、グリルバーナ7を消火する消火処理を実行する(#5)。
ちなみに、調理タイマーの計時を開始すると、表示制御部BDが、「調理中画面」(図18)を表示することになるので、使用者は、自動調理運転の実行中であることを認識することができる。
#5の消火処理を実行した後には、調理タイマーの計測時間に基づいて、発酵時間、つまり、パン生地発酵用加熱条件における設定調理時間(例えば、40分)が経過したか否かを判定する(#6)。
#6にて、発酵時間(設定調理時間、例えば、40分)が経過していないと判別したときには、続いて、グリルバーナ7が燃焼中であるか否かを判別し(#7)、燃焼中でない場合には、底部温度Tsが設定下限温度(例えば、35℃)以下であるか否かを判定する(#8)。
そして、底部温度Tsが設定下限温度(例えば、35℃)以下である場合には、グリルバーナ7を設定継続加熱力にて加熱作動させる加熱処理を開始する(#9)。
#9の加熱処理を開始したのち、及び、#7にてグリルバーナ7が燃焼中であると判定した場合には、底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)以上であるか否かを判別し(#10)、底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)以上である場合には、グリルバーナ7を消火させる消火処理を実行する(#11)。
#8にて底部温度Tsが設定下限温度(例えば、35℃)以下でないと判別した場合、及び、#10にて底部温度Tsが設定目標温度(例えば、38℃)以上でないと判別した場合には、#6の処理に移行することになり、同様に、#11の消火処理を実行した際にも、#6の処理に移行することになる。
#6にて、発酵時間(設定調理時間、例えば、40分)が経過していると判別した場合には、グリルバーナ7が燃焼中であるか否かを判別し(#12)、燃焼中である場合には、グリルバーナ7を消火させる消火処理を実行して(#13)、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)を終了し、また、#12にて、グリルバーナ7が燃焼中でないと判定したときにも、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)を終了する。
尚、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)の自動調理運転が終了すると、上述の如く、表示制御部BDが、「調理終了画面」(図24)を表示することになるので、使用者は、自動調理運転の終了を認識することができる。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を説明するが、この別実施形態はパン生地発酵用加熱条件の別実施形態を示すものであって、その他の構成は上記実施形態と同様であるから、重複する説明を省略するために、以下の説明においては、上記実施形態とは異なる構成について説明し、上記実施形態と同様な構成については説明を省略する。
この別実施形態では、パン生地発酵用加熱条件として、図28に示すように、調理開始時には、設定初期加熱時間(例えば、10秒)が経過するまでグリルバーナ7を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、底部温度Tsが設定下限温度(例えば、35℃)になるごとに設定継続経過時間(例えば、5秒)が経過するまでグリルバーナ7を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、発酵時間(設定調理時間、例えば、40分)が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている。
そして、この別実施形態では、初期加熱力として、下部バーナ7Sの火力及び上部バーナ7Uの火力を「強」にする火力が設定され、また、設定継続加熱力として、下部バーナ7Sの火力を「弱」、上部バーナ7Uの火力を「強」にする火力が設定されている。
尚、図28においては、図27と同様に、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)と焼成モードとを連続する形態で記載するが、上述の記載から明らかな如く、パン生地発酵モード(「発酵(二次)」)と焼成モードとは、各別の調理メニューとして指令しながら、各別に行うことになる。
この別実施形態においても、運転制御部B(加熱制御部BU)は、自動調理運転を開始する際において、容器温度検出センサ11Aにて検出される底部温度Tsが底部側設定上限温度(例えば、40℃)を超えている場合、及び、庫内温度検出センサ11Bにて検出される庫内温度Tnが庫内側設定上限温度(例えば、45℃)を超えている場合には、パン生地発酵モードの自動調理運転を実行しないように構成されている。
〔その他の別実施形態〕
次に、その他の別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、調理容器Kとして、プレートパン9A、波型プレートパン9B、及び、調理鍋9Cを備える場合を例示したが、調理容器Kとして、調理鍋9Cのみを備える形態で実施してもよく、また、複数種の調理容器Kを備えさせる場合において、少なくも調理鍋9Cを備えさせれば、他の調理容器Kとして、どのような形態のものを備えさせてもよい。
(2)上記実施形態では、表示部Dが、天板3の手前側箇所に設けられる場合を例示したが、表示部Dをコンロ本体Hの前面部に設けるようにする等、表示部Dの設置位置は種々変更できる。
(3)上記実施形態では、グリル用操作パネル22Pを用いながら調理メニューを、スイッチ式の調理メニュー指令部Wにて選択操作するように構成する場合を例示したが、表示部Dを調理メニュー指令部Wとしても機能するタッチパネル式に構成して、表示部Dの表示面のタッチ操作によって調理メニューを選択操作できるように構成してもよく、さらには、調理メニュー指令部Wとして音声入力装置設けて、音声入力にて、調理メニューを選択操作できるように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、複数の分類メニューのうちの選択された一つの分類メニューと他の分類メニューとを視認できるように表示状態を異ならせる形態で、前記複数の分類メニューを表示するにあたり、選択された分類メニューを、背景が黒の白抜き文字で表示し、他の分類メニューを、背景が白の黒色文字で表示するようにしたが、選択された分類メニューを点滅表示し、他の分類メニューを連続点灯表示する等、選択された一つの分類メニューと他の分類メニューとを視認できるように表示状態を異ならせる形態は、種々変更できる。
(5)上記実施形態では、調理容器支持部Lが設定収納位置に収納されたことを検出する収納検出部Nを、グリル扉8の閉じ状態を検出する扉検出部として機能させる場合を例示したが、グリル扉8に直接的に検出作用して、グリル扉8の閉じ状態を検出させる形態で実施してもよい。
(6)上記実施形態では、初期加熱条件や継続加熱条件における加熱形態として、上部バーナ7Uと下部バーナ7Sとの両者が燃焼される場合を例示したが、例えば、上部バーナ7Uの燃焼を停止して、下部バーナ7Sのみを燃焼させる下方側加熱形態にする等、初期加熱条件や継続加熱条件における加熱形態は種々変更できる。
(7)上記実施形態では、ガスコンロGCに備えさせるグリルGを例示したが、ガスコンロGCに組みこまれたグリルGに限らず、グリル単体として構成されるものであってもよい。
(8)上記実施形態では、容器温度検出センサ11Aとして、接触式の温度センサを設ける場合を例示したが、非接触式の温度センサを設けるようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、運転制御部Bを、表示制御部BDと加熱制御部BUとから構成する場合を例示したが、表示制御部BDと加熱制御部BUを1つの制御部とする形態で運転制御部Bを構成してもよい。
(10)上記実施形態では、パン生地発酵モードにおいて、一次発酵させたパン生地を二次発酵させる場合について例示したが、パン生地を一次発酵させる場合においても、同様に実施できるものである。
この場合、一次発酵させる発酵用設定温度が、例えば、27〜30℃等、二次発酵させる発酵用設定温度(例えば、35〜38℃)と異なる場合には、パン生地発酵モードとして、一次発酵モードと二次発酵モードとを選択自在に備えさせる形態で実施するとよい。
また、一次発酵させる発酵用設定温度と二次発酵させる発酵用設定温度とが、例えば、35〜38℃等、同じである場合には、パン生地発酵モードは、一次発酵モードと二次発酵モードとに兼用することができる。
この場合、内底存在状態の調理鍋9Cの「調理モード」として、「発酵」を選択できるようにするとよい。
(11)上記実施形態では、内底存在式調理メニューとして、「パン生地発酵モード」と「蒸す」とを例示したが、その他、肉類を低温(例えば、60℃)に加熱するメニュー、豚まんの蒸しメニュー等の種々の調理メニューを設定することができる。
(12)上記実施形態では、パン生地発酵用加熱条件が、グリルバーナ7を点火状態と消火状態とを繰り返す状態で燃焼させる条件に定められている場合を例示したが、グリルバーナ7の下部バーナ7Sや上部バーナ7Uを、燃焼量が大きな大バーナと燃焼量が十分に小さな小バーナとを備えるように構成して、パン生地発酵モードにおいては、燃焼量が十分に小さな小バーナを燃焼させるようにする等、グリルバーナ7の最小燃焼量が十分に小さい場合には、パン生地発酵用加熱条件を、グリルバーナ7を連続的に燃焼させる条件に定めるようにしてもよい。
(13)上記実施形態では、収納検出部Nが、調理容器支持部としての調理容器支持部Lに装着された調理容器Kを検出対象とする場合を例示したが、例えば、支持枠Lbを検出対象とする等、調理容器支持部Lを検出対象としてもよく、また、調理容器支持部Lと一体移動するグリル扉8を検出対象としてもよい。
(14)上記実施形態では、内底形成体Jとして、調理鍋9Cの容器底部に載置する脚Yを備えさせて、容器底部から離間させた状態で装填される形態を例示したが、例えば、脚Yを省略して、蓋支持部Juを調理鍋9Cの上端側周縁部に載置させることにより、容器底部から離間させた状態で装填される形態に構成する等、内底形成体Jの具体構成は各種変更できる。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
6 グリル庫
7 加熱部
9C 蓋付きの調理容器
9f 蓋
11A 容器温度検出部
B 運転制御部
W 調理メニュー指令部

Claims (6)

  1. グリル庫の内部に収容された蓋付きの調理容器を加熱するガス燃焼式の加熱部と、前記加熱部の運転を制御する運転制御部と、複数の調理メニューのうちから調理対象とする調理メニューを指令する調理メニュー指令部とが備えられ、
    前記運転制御部が、前記調理メニューの調理運転の開始が指令されると、指令された前記調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行するように構成されたグリルであって、
    前記調理容器の内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体が着脱自在に装備され、
    前記調理メニューとして、前記調理容器に前記内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、前記調理容器に前記内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定され
    前記内底形成体に、前記蓋を前記調理容器から浮上させた高さに支持する蓋支持部が設けられているグリル。
  2. グリル庫の内部に収容された蓋付きの調理容器を加熱するガス燃焼式の加熱部と、前記加熱部の運転を制御する運転制御部と、複数の調理メニューのうちから調理対象とする調理メニューを指令する調理メニュー指令部とが備えられ、
    前記運転制御部が、前記調理メニューの調理運転の開始が指令されると、指令された前記調理メニューに対応して定めた自動調理用加熱条件に基づいて前記加熱部の運転を制御する自動調理運転を実行するように構成されたグリルであって、
    前記調理容器の内部に、容器底部から離間させた状態で装填されて被調理物を載置する内底形成体が着脱自在に装備され、
    前記調理メニューとして、前記調理容器に前記内底形成体を装着しない内底非存在状態に対応する内底非存在式調理メニューと、前記調理容器に前記内底形成体を装着した内底存在状態に対応する内底存在式調理メニューとが設定され、
    前記内底非存在状態と前記内底存在状態とのいずれであるかを検出する容器状態検出部が設けられ、
    前記調理メニュー指令部が、前記容器状態検出部の検出結果に基づいて、前記内底非存在状態では、前記内底非存在式調理メニューを指令可能でかつ前記内底存在式調理メニューを指令できないように構成され、且つ、前記内底存在状態では、前記内底存在式調理メニューを指令可能でかつ前記内底非存在式調理メニューを指令できないように構成されているグリル。
  3. 前記内底非存在状態と前記内底存在状態とのいずれであるかを検出する容器状態検出部が設けられ、
    前記調理メニュー指令部が、前記容器状態検出部の検出結果に基づいて、前記内底非存在状態では、前記内底非存在式調理メニューを指令可能でかつ前記内底存在式調理メニューを指令できないように構成され、且つ、前記内底存在状態では、前記内底存在式調理メニューを指令可能でかつ前記内底非存在式調理メニューを指令できないように構成されている請求項記載のグリル。
  4. 前記内底存在式調理メニューが、パン生地を発酵させるパン生地発酵モードであり、
    前記パン生地発酵モードに対する前記自動調理用加熱条件として、前記調理容器に収納したパン生地の温度を発酵用設定温度に加熱するパン生地発酵用加熱条件が定められ、
    前記運転制御部が、前記パン生地発酵モードが指令されると、前記パン生地発酵用加熱条件に基づいて、前記自動調理運転を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のグリル。
  5. 前記加熱部が、前記調理容器の底部及び上部を加熱するように構成され、
    前記調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部が設けられ、
    前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、前記底部温度が設定目標温度になるまで、前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに前記設定目標温度になるまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている請求項4記載のグリル。
  6. 前記加熱部が、前記調理容器の底部及び上部を加熱するように構成され、
    前記調理容器の底部温度を検出する容器温度検出部が設けられ、
    前記パン生地発酵用加熱条件が、調理開始時には、設定初期加熱時間が経過するまで前記加熱部を初期加熱力にて加熱作動させる初期加熱条件にて加熱作動し、その後は、前記底部温度が設定下限温度になるごとに設定継続経過時間が経過するまで前記加熱部を設定継続加熱力にて加熱作動させる継続加熱条件にて加熱作動し、且つ、設定調理時間が経過すると加熱作動を停止する条件に定められている請求項4記載のグリル。
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