JP7270425B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
ちなみに、温調調理モード(低温調理モード)において、玉子焼きやホットケーキを調理することが記載されている。
例えば、調理容器としての鍋にて煮物調理する場合や、調理容器としてのフライパンに、被調理物として肉類を収納して調理する場合において、低温(例えば、60℃)に加熱する形態で加熱調理を行えるようにすることが望まれる場合がある。
その結果、コンロバーナを継続して燃焼させる場合には、100℃程度や100℃よりも低温(例えば、60℃)の温度に加熱する形態で加熱調理を行えないものであった。
前記複数のコンロバーナのうちの少なくとも一つのコンロバーナについて、燃焼状態と消火状態とを繰り返す形態で燃焼させる間欠燃焼式調理モードが設定自在に構成され、
前記複数のコンロバーナのうちの前記間欠燃焼式調理モードが設定される前記コンロバーナの点火プラグが接続されるイグナイタと、他の前記コンロバーナの点火プラブが接続されるイグナイタとが各別に設けられ、
前記複数のコンロバーナとして、天板の前側に配置される1つ以上の前側コンロバーナと前記天板の後側に配置される1つ以上の後側コンロバーナとが設けられ、
前記天板の下側箇所に、調理用加熱室及び加熱バーナを備えた加熱室式調理部が設けられ、
前記複数のコンロバーナのうちの、前記後側コンロバーナについて、前記間欠燃焼式調理モードが設定自在に構成されている点にある。
前記後側コンロバーナの前記点火プラグが接続されるイグナイタに、前記加熱バーナの点火プラグが接続されている点にある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(ガスコンロの全体構成)
図1に示すように、ビルトイン式のガスコンロGCが、コンロ本体Hの上面部に、コンロバーナ1として、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cを有するコンロ部CRを備え、且つ、コンロ本体Hの横幅方向中央部に、加熱室式調理部としてのグリドルG(図3参照)を備える形態に構成されている。
天板3の後部側には、グリドルGの調理排気を排気するためのグリドル排気口4が形成されている。
つまり、標準火力バーナ1A及び大火力バーナ1Cが、天板3の前側に配置される前側コンロバーナ1に相当し、小火力バーナ1Bが、天板3の後側に配置される後側コンロバーナ1に相当する。
コンロバーナ1の中央部には、鍋等の調理容器の存在及びコンロ用調理容器J(図2参照)の底壁温度Thを検出するコンロバーナセンサ1Sが設けられている。
図3に示すように、グリドルGには、上述したグリドル庫6が設けられている。このグリドル庫6は、前部及び後部が開口する筒状に形成され、グリドル庫6の後方側には、グリドルバーナ7の燃焼排ガスや被調理物からでる水蒸気等の調理排気を排気する排気路Eを形成する排気筒6Aが上方側に延びる状態で連設され、その排気路Eにて調理排気を上述のグリドル排気口4に導くように構成されている。
本実施形態においては、グリドル用調理容器Kとして、被調理物の載置面が平坦状に形成されたプレートパン9A(図3及び図4参照)、被調理物の載置面が波型に形成された波型プレートパン(図示せず)、及び、被調理物を収納する蓋付きの調理容器である調理鍋(キャセロール容器など)9C(図5参照)の3種類が存在するものとする。
そして、プレートパン9A、波型プレートパン、及び、調理鍋9Cが、調理容器支持部Lにおける支持枠Lbに対して、付け替え自在に装着されるように構成されている。
尚、図示は省略するが、支持枠Lbの後端部が、グリドル庫6の内部に設けた載置案内体にて、摺動自在に載置支持されている。
つまり、下部バーナ7Sが、グリドル庫6内に収納されたグリドル用調理容器Kを下方から加熱し、グリドル庫6の天井部に設けた上部バーナ7Uが、グリドル庫6内に収納されたグリドル用調理容器Kを上方から加熱するように構成されている。
上部バーナ7Uは、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、詳細な説明は省略するが、平板状の上バーナ本体部やその上バーナ本体部に接続される上バーナ混合管部を備え、上バーナ本体部の下面部に燃焼炎形成部が形成されている。
また、コンロバーナ1についても、点火プラグとしてのコンロバーナ用点火プラグPc、及び、着火検出装置としてのコンロバーナ用着火センサRcが装備されている。
ちなみに、小火力バーナ1Bのコンロバーナ用点火プラグPcが、小火力バーナ1Bの後側箇所に配設されている(図1参照)。
また、排気筒6Aには、グリドル庫6の内部と連通する排気路Eの内部温度をグリドル庫6の庫内温度Tnとして検出する庫内温度検出部として、庫内温度検出センサ11Bが設けられている。
図2に示すように、都市ガス供給管等のガス供給源に接続される元ガス供給路12に、電磁操作式の元ガス弁13が設けられ、元ガス供給路12からは、標準火力バーナ用分岐路14a、小火力バーナ用分岐路14b、大火力バーナ用分岐路14c及びグリドルバーナ用分岐路15の4系統のガス流路が分岐されている。
また、下部バーナ用供給路17S及び上部バーナ用供給路17Uの夫々には、ステッピングモータの駆動によって燃料ガスの流量を調整して加熱量(火力)を調整するためのグリドル用ガス量調整弁19が備えられている。
このように、グリドルバーナ7における下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの火力は、グリドル用ガス量調整弁19にて変更されることになるが、本実施形態においては、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々の火力が、「強」「中」「弱」の3段階に変更されるものとする。
図2に示すように、イグナイタNとして、第1イグナイタN1と、第2イグナイタN2が設けられている。
そして、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々に対して配設された一対のグリドルバーナ用点火プラグPgが、第2イグナイタN2に接続されている。
図1に示すように、コンロ本体Hの前側面におけるグリドルGの右側の上方箇所には、標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対して各別に点火及び消火や火力調節を指令するための3つのコンロ操作具20が設けられている。つまり、標準火力バーナ用操作具20a、小火力バーナ用操作具20b、及び、大火力バーナ用操作具20cが設けられている。
コンロ操作具20は、押し操作されるごとに、点火指令と消火指令を交互に指令し、また、回転操作することにより、火力調節指令を指令するように構成されている。
標準火力バーナ1A、小火力バーナ1B及び大火力バーナ1Cの夫々に対する設定操作構成は同様であるので、図6に基づいて、小火力バーナ1Bに対する設定構成を代表にして説明する。
つまり、小火力バーナ1Bについての温調処理モードにおいては、設定目標温度を100℃以下にも設定することができるが、標準火力バーナ1A及び大火力バーナ1Cについての温調処理モードにおいては、設定目標温度を100℃以下には設定することができないように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、加熱バーナ7について、燃焼状態と消火状態とを繰り返す形態で燃焼させる間欠燃焼式加熱室調理モードが設定自在に構成されている。
図2に示すように、ガスコンロGCの運転を制御する運転制御部Bが設けられ、当該運転制御部Bが、グリドルバーナ7やコンロバーナ1の運転(燃焼作動)及び表示部Dの表示作動を制御するように構成されている。
運転制御部Bは、マイクロコンピュータを備える形態に構成されて、コンロバーナ1に対する運転(燃焼作動)を制御するものであって、コンロバーナ用設定操作部21にて自動調理運転モードが設定されている場合には、その設定されている自動調理運転モードを実行することになる。
尚、自動調理運転モードの加熱調理を中断する等の目的により、コンロ操作具20にて消火指令が指令されると、元ガス弁13、コンロ用ガス量調整弁18を閉状態に操作して、コンロバーナ1を消火させることになる。
運転制御部Bは、小火力バーナ1Bの温調処理モードにおいては、必要に応じて、小火力バーナ1Bを燃焼状態と消火状態とを繰り返す間欠燃焼形態で燃焼させる低温調理用加熱条件にて小火力バーナ1Bを燃焼作動させるように構成されている。
つまり、コンロバーナ用設定操作部21にて設定された設定目標温度が100℃未満に設定される場合には、低温調理用加熱条件が設定され、コンロバーナ用設定操作部21にて設定された設定温度が100℃以上に設定される場合には、小火力バーナ1Bを大火力燃焼状態と小火力燃焼状態とに切換える高温調理用加熱条件が設定されるように構成されている。
尚、設定目標温度は、コンロバーナ用設定操作部21にて設定された設定温度に対応する温度である。
つまり、初期点火用燃焼量が、通常の点火用火力に相当する程度の火力に設定され、再点火用燃焼量が、点火用火力よりも小さい火力に設定されている。
ちなみに、点火注意情報としては、例えば、「点火します」あるいは「点火しますので注意してください」等が考えられる。
運転制御部Bは、グリドル用設定操作部22からの指令情報に基づいて、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uに対する燃焼を制御することになる。
そして、運転制御部Bは、グリドル用設定操作部22で指令(選択)された調理メニューに対する調理運転を実行する際には、指令された調理メニューに応じて定めた自動調理用加熱条件で調理運転を実行するように構成されている。
尚、調理メニューの加熱調理を中断する等の目的により、グリドル用設定操作部22にて消火指令が指令されると、元ガス弁13、グリドル用ガス量調整弁19を閉状態に操作して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを消火する消火処理を実行することになる。
また、調理メニューを実行しているときに、加熱調理を開始してからの経過時間が設定されている設定調理時間に達する等により、消火条件が満たされると、上述した消火処理を実行して、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uを自動的に消火することになる。
グリドルG(グリドル庫6)に対して設定する複数の調理メニューが、使用するグリドル用調理容器Kに応じて分類され、かつ、複数の分類メニューに振り分ける形態に設定されている。
また、複数の調理メニューとしては、本実施形態においては、食品種別としての「食品名」として設定される場合と、「ハンバーグステーキ」等の料理名として設定される場合と、「焼く」「煮る」等の加熱調理形態として設定される場合とを含むものである。
次に、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、コンロバーナ1及びグリルバーナ7に対する点火構成の別形態を例示するものであって、基本的な構成は上記実施形態と同様であるので、上記実施形態と同様な構成については、上記実施形態と同様な符号を付して詳細な説明を省略する。
そして、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々に対して配設された一対のグリドルバーナ用点火プラグPgが、第1イグナイタN1に接続されている。
尚、第2実施形態の点火構成においては、下部バーナ7S及び上部バーナ7U(グリドルバーナ7)については、間欠燃焼式加熱室調理モードを設定しない形態としてもよい。
次に、第3実施形態を説明するが、この第3実施形態は、コンロバーナ1及びグリドルバーナ7に対する点火構成の別形態を例示するものであって、基本的な構成は上記実施形態と同様であるので、上記実施形態と同様な構成については、上記実施形態と同様な符号を付して詳細な説明を省略する。
そして、下部バーナ7S及び上部バーナ7Uの夫々に対して配設された一対のグリドルバーナ用点火プラグPgが、第3イグナイタN3に接続されている。
次に、第4実施形態を説明するが、この第4実施形態は、グリドルGを省略したガスコンロGCを例示するものであって、基本的な構成は上記実施形態と同様であるので、上記実施形態と同様な構成については、上記実施形態と同様な符号を付して詳細な説明を省略する。
つまり、標準火力バーナ用操作具20a、小火力バーナ用操作具20b、及び、大火力バーナ用操作具20cが、天板3における前部側箇所に設けられている。
そして、標準火力バーナ1A及び大火力バーナ1Cの夫々に対して配設された一対のコンロバーナ用点火プラグPcが、第1イグナイタN1に接続され、且つ、小火力バーナ1Bに対して配設されたコンロバーナ用点火プラグPcが、第2イグナイタN2に接続されている。
次に、本発明の参考の実施形態である第5実施形態を説明するが、この第5実施形態は、グリドルGを省略したガスコンロGCを例示するものであって、基本的な構成は上記実施形態と同様であるので、上記実施形態と同様な構成については、上記実施形態と同様な符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態においては、コンロバーナ1として、左方コンロバーナ1L、中央コンロバーナ1M、右方コンロバーナ1Rが、天板3の横方向に並ぶ状態で備えられている。
具体的には、操作部Mが、カウンタトップKaの下方側に収納される収納位置とカウンタトップKaの前方側に突出する突出位置とに位置変更自在に支持されて、突出位置に位置された状態において、3つのコンロバーナ1L~1Rの点火及び消火、並びに、火力調整等の操作を行えるようになっている。
尚、例示はしないが、収納位置に位置する操作部Mを後方側に少し押し込み操作することにより、操作部Mを突出位置に自動的に位置変更操作し、突出位置に位置する操作部Mを収納位置に押し込み操作することにより、収納位置に自動的に保持する操作部保持機構が設けられている。
そして、左方コンロバーナ1L及び中央コンロバーナ1Mの夫々に対して配設された一対のコンロバーナ用点火プラグPcが、第1イグナイタN1に接続され、且つ、右方コンロバーナ1Rに対して配設されたコンロバーナ用点火プラグPcが、第2イグナイタN2に接続されている。
次に、その他の別実施形態を列記する。
(1)上記第1~第5実施形態においては、複数のコンロバーナ1として、3つのコンロバーナ1を備える場合を例示するが、例えば、天板3の前側に2つ以上のコンロバーナ1を横方向に並べ、かつ、天板3の後側に2つ以上のコンロバーナ1を並べる形態で、4つ以上のコンロバーナ1を備えさせるようにしてもよく、また、2つのコンロバーナ1を天板3の前後幅方向に並べる形態で備えさせる等、複数のコンロバーナ1を備える構成は各種変更できる。
この場合には、間欠燃焼式調理モードを設定できる複数のコンロバーナ1のコンロバーナ用点火プラグPcの夫々に対してイグナイタNを各別に設けることになる。
6 調理用加熱室
7 加熱バーナ
G 加熱室式調理部
N イグナイタ
Pc 点火プラグ
Pg 点火プラグ
Claims (2)
- 複数のコンロバーナを備えたガスコンロであって、
前記複数のコンロバーナのうちの少なくとも一つのコンロバーナについて、燃焼状態と消火状態とを繰り返す形態で燃焼させる間欠燃焼式調理モードが設定自在に構成され、
前記複数のコンロバーナのうちの前記間欠燃焼式調理モードが設定される前記コンロバーナの点火プラグが接続されるイグナイタと、他の前記コンロバーナの点火プラブが接続されるイグナイタとが各別に設けられ、
前記複数のコンロバーナとして、天板の前側に配置される1つ以上の前側コンロバーナと前記天板の後側に配置される1つ以上の後側コンロバーナとが設けられ、
前記天板の下側箇所に、調理用加熱室及び加熱バーナを備えた加熱室式調理部が設けられ、
前記複数のコンロバーナのうちの、前記後側コンロバーナについて、前記間欠燃焼式調理モードが設定自在に構成されているガスコンロ。 - 前記加熱バーナについて、燃焼状態と消火状態とを繰り返す形態で調理する間欠燃焼式加熱室調理モードが設定自在に構成され、
前記後側コンロバーナの前記点火プラグが接続されるイグナイタに、前記加熱バーナの点火プラグが接続されている請求項1に記載のガスコンロ。
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