JP6735548B2 - 圧力フライヤー - Google Patents
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Description
この圧力フライヤーは、レストランやファーストフード店等の厨房に設置されて、設定された調理メニューを選択することで、当該調理メニューに従った調理時間が経過すると、アラーム等で調理終了が報知される。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、コントローラは、必要最小限の油面位置より下方に設置される温度センサの検出温度が加熱手段の加熱によって所定の調理温度まで達した後、検出温度間の温度差の監視を行い、温度差が所定温度に達した時間が所定時間以上となった場合に空焚き異常と判断することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、コントローラは、空焚き異常と判断したら、加熱手段の運転停止、異常報知音の発生、表示部への異常表示、のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、コントローラは、必要最小限の油面位置より下方に設置される温度センサの検出温度が加熱手段の加熱によって所定の調理温度まで達した後、検出温度間の温度差の監視を行い、温度差が所定温度に達した時間が所定時間以上となった場合に空焚き異常と判断することで、空焚き異常を正確に判断することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、コントローラは、空焚き異常と判断したら、加熱手段の運転停止と、異常報知音の発生と、表示部への異常表示との少なくとも1つを実行するので、空焚き異常を作業者へ確実に知らせて装置の損傷等を未然に防止することができる。
図1〜3は、圧力フライヤーの一例を示す説明図で、図1は斜視図、図2は平面図、図3は中央縦断面図である。圧力フライヤー1は、骨組みとなるフレーム3とその外側に張られる図示しないパネル(但し、図2では上面パネル4のみ示している。)とからなる四角箱状のハウジング2の中央に、平面視が四角形状の油槽5を、上端の開口6を上面パネル4から上方へ突出させた状態で設置して、加熱手段としてのパルス燃焼器7によって油槽5内に収容した調理油を加熱可能としたものである。上面パネル4には、油槽5の開口6を開閉可能な蓋体8が設けられている。9,9・・はハウジング2の下面四隅に設けたキャスタである。
31は、ハウジング2の側面側下部に設けられたバーナコントローラで、バーナコントローラ31には、点滅器15の電磁弁と、油槽5内に設けた第1温度センサ34とが接続されており、第1温度センサ34からの温度検出信号に基づいて、油槽5内の油温を調理温度(例えば180℃〜182℃)に維持するように、点滅器15の電磁弁を開閉させて燃焼室10内での混合気の燃焼を断続的に行うON/OFF制御を実行する。また、ハウジング2の正面側上部には、操作ボタンや表示部等を有する操作パネル33を備え、調理モードや保温モード、調理温度等を設定してバーナコントローラ31に入力指示するフライコントローラ32が設けられている。
また、この油槽5内には、同じく筒体38とサーミスタ39とを有する第2温度センサ37が、テールパイプ11の最上面高さLよりもサーミスタ39が上方へ位置するように設置されている。この第2温度センサ37の温度検出信号もバーナコントローラ31に入力される。
一方、アーム40の前端では、下端外側に把持棒47を、その内側にロック棒48を備えた左右一対の三角形状の操作板46,46が、アーム40内に設けた連結軸49を中心に前後方向へ揺動可能に連結されている。油槽5の前面には、蓋本体41による油槽5の閉塞状態でロック棒48が係止可能な左右一対の係止板50,50が突設されている。
その後、操作板46を内側に押し込むと、ロック棒48が係止板50,50に係止して蓋体8は油槽5を閉塞する倒伏位置で保持される。
ここからハンドル43を右回転させてハンドル軸42を下方へネジ送りすると、水平姿勢の蓋本体41が下方へ平行移動するため、パッキン45の全周が開口6へ同時に当接して押圧され、油槽5を密閉する。
一方、バーナコントローラ31は、第1温度センサ34から得られる検出温度が調理温度(例えば121℃)を越えてから運転スイッチがOFFされるまでの間を監視期間として、第2温度センサ37から得られる検出温度を併せて取得して空焚き異常の検知を行う。ここでは、第1温度センサ34と第2温度センサ37との検出温度の差を監視して、この温度差が40℃を越えた時間が1秒以上経過した場合に、空焚き異常が発生したと判断するようになっている。
特にここでは、バーナコントローラ31は、テールパイプ11の最上面高さLより下方に設置される第1温度センサ34の検出温度がパルス燃焼器7の加熱によって所定の調理温度まで達した後、検出温度間の温度差の監視を行い、温度差が所定温度に達した時間が所定時間以上となった場合に空焚き異常と判断することで、空焚き異常を正確に判断することができる。
さらに、必要最小限の油面位置を、油槽5内に設置されるパルス燃焼器7のテールパイプ11の最上面高さとしているので、テールパイプ11が露出しない早い段階で空焚き異常を判断することができる。
また、上記形態では温度センサを2つ設置して温度差を監視しているが、3つ以上の温度センサを必要最小限の油面位置を境に上下に設置して空焚き異常検知を行うこともできる。この場合、複数の温度センサのうち、最も高い検出温度と最も低い検出温度との差が所定温度以上になった場合に空焚き異常と判断するようにしたり、高い側の複数の検出温度の平均値と、低い側の複数の検出温度の平均値との差が所定温度以上になった場合に空焚き異常と判断するようにしたりすることが考えられる。
その他、圧力フライヤーの他の構成も適宜変更可能で、例えば加熱手段をパルス燃焼器に限らず、ヒータ等に代えたりすることができる。温度センサもサーミスタ以外の他の感熱素子が採用できる。また、油槽が単一でなく左右に一対並設される圧力フライヤーであっても、各油槽ごとに複数の温度センサを設置して個別に空焚き異常を検知することは可能である。
Claims (3)
- 上面を開口し、調理油を収容する油槽と、
前記油槽の開口を閉塞する蓋体と、
前記油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段を制御するコントローラと、
前記油槽内に、前記油槽内に設置される前記加熱手段の最上面高さを境にして上下へ高さ違いに隣接配置される2つの温度センサと、を含んでなり、
前記コントローラは、前記温度センサからそれぞれ得られる検出温度間の温度差を監視し、前記温度差が所定温度に達した場合に空焚き異常と判断することを特徴とする圧力フライヤー。 - 前記コントローラは、前記油面位置より下方に設置される前記温度センサの検出温度が前記加熱手段の加熱によって所定の調理温度まで達した後、前記検出温度間の温度差の監視を行い、前記温度差が前記所定温度に達した時間が所定時間以上となった場合に空焚き異常と判断することを特徴とする請求項1に記載の圧力フライヤー。
- 前記コントローラは、空焚き異常と判断したら、前記加熱手段の運転停止、異常報知音の発生、表示部への異常表示、のうちの少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力フライヤー。
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