JP6364623B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器に関し、特に、圧力炊飯または圧力調理機能を有した炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器は、ユーザーのご飯に対する美味しさと炊飯時間の短縮の要望から、圧力炊飯器の需要が拡大している。また、この種の炊飯器においては、ご飯を炊くだけでなく、煮物などを行う調理機能を備える構成が一般的になってきている(例えば、特許文献1参照)。
圧力調理のみを行う圧力調理器の場合、一般的に蒸気を逃さないで調理をするため、圧力調理器に備えられた蒸気筒は、炊飯器に備えられた蒸気筒に比べ、蒸気が通り難くなっている。そのため、圧力調理器においては、圧力が加わっている最中に蒸気筒が全開状態となった場合であっても、一気に蒸気が抜けることはない。一方、炊飯器の場合、ご飯をおいしく炊くために、鍋内の蒸気を飛ばしながら炊飯を行っているため、炊飯器に備えられた蒸気筒は圧力調理器に備えられた蒸気筒に比べて蒸気が通りやすくなっており、そのため、圧力が加わっている最中に蒸気筒が全開状態となると、鍋内の蒸気が一気に抜けてしまう構成となっていた。
特開2008−29531号公報
上述のように、従来の炊飯器においては、圧力が加わっている最中に蒸気筒が全開状態となると、鍋内の蒸気が一気に抜けてしまう構成となっているため、炊飯時の米と水の量によっては、圧力が加わっている最中に蒸気筒が全開状態となった場合、鍋内の蒸気が一気に抜けてしまい、鍋内の気圧が急激に低下してしまう場合があった。この場合、鍋内で急激な沸騰現象が発生するため、鍋内の水が鍋の上方部まで上昇し、蒸気筒から炊飯器の外部へと吹き出てしまい、床などに垂れてしまう場合があった。
また、従来の炊飯器には、通常の炊飯時に、鍋内の水と鍋内のお米から溶出したデンプンとの混合物であるオネバが炊飯器の外部に吹きこぼれることを防止するために、蒸気筒にオネバを蓄える構成が一般的である。そのため、従来の炊飯器においては、圧力が加わっている最中に蒸気筒が全開状態となり、鍋内で急激な沸騰現象が発生し、鍋内の水が蒸気筒から炊飯器の外部へと吹き出てしまった場合に、蒸気筒内に溜まったオネバを巻き込んで蒸気筒の外部へ出てしまう場合があった。
さらに、従来の炊飯器においては、炊飯器を圧力調理に使用する場合、調理物の量や調理物と水の量によっては、圧力が加わっている最中に蒸気筒が全開状態となると、炊飯時と同様に、鍋内の蒸気が一気に抜けてしまい、鍋内の水分が蒸気筒から炊飯器の外部に吹きこぼれてしまう場合があった。
上述のように吹きこぼれが発生した場合、使用者が炊飯または調理工程を停止することが想定されるが、使用者により炊飯または調理工程が停止された際に、炊飯器の制御によって鍋内の蒸気が一気に抜かれてしまうと、鍋内の水分が更に吹きこぼれてしまう可能性
が高い。また、炊飯器が何かしらの異常状態を検知し、蒸気筒が全開状態となるように制御した場合、同様に、鍋内の水分が更に吹きこぼれてしまう可能性が高い。
本発明は、従来技術の有する課題を解決するために成されたものであり、炊飯または調理工程の実行中に炊飯または調理工程が中断された場合に、蒸気筒を閉鎖することで内容物の吹きこぼれを確実に抑制することができる炊飯器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、炊飯器本体と、炊飯器本体に収容される鍋と、炊飯器本体に配置されており、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体に取付けられており、炊飯器本体に鍋が収容された状態において、鍋の上部を開閉自在に覆う蓋と、蓋を閉状態に保持する蓋開放装置と、鍋内の圧力を調整する減圧弁と、減圧弁を駆動する減圧弁駆動手段と、減圧弁駆動手段を制御する減圧弁制御部と、減圧弁が閉状態となるように、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段が閉鎖制御された際に、蓋開放装置をロックするロック手段と、鍋内の蒸気を鍋外へ排気する経路部と、経路部に接続された蒸気筒と、蒸気筒を検知する検知手段と、所定の炊飯または調理コースに応じた炊飯または調理工程を実行する制御部と、を備え、炊飯または調理工程の実行中に検知手段により蒸気筒が検知されていた場合において、炊飯または調理工程が途中で停止された場合には、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御を所定時間行い、炊飯または調理工程動作中に前記検知手段により前記蒸気筒が検知されていなかった場合において、炊飯または調理工程が途中で停止された場合には、前記減圧弁制御部による前記減圧弁駆動手段の開放制御を行うことを特徴とした炊飯器としたものである。
これにより、炊飯または調理工程が途中で停止された場合、十分に圧力が抜けるまでの所定時間において、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御を行うことで、鍋内から蒸気筒までの経路を閉鎖することができる。そのため、炊飯または調理工程の途中で蒸気筒から内容物が吹きこぼれてしまい、使用者が炊飯器の動作を停止させた場合において、鍋内の蒸気が一気に抜かれることで、鍋内の気圧が急激に低下し、鍋内で急激な沸騰現象が発生し、鍋内の内容物が炊飯器の外部に更に吹きこぼれてしまうことを十分に防止することができる。さらに、炊飯または調理工程動作中に検知手段により蒸気筒が検知されていなかった場合、蒸気筒が外されていることで、オネバを蓄える部分がなくなり、通常の使用時よりも吹きこぼれてしまうことになるが、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段の開放制御を行うことで鍋内の気圧の低下による沸騰を防止することができるとともに、検知手段により蒸気筒が検知されていない状態で炊飯または調理工程が途中で停止された場合に、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段の開放制御を行うことで、すぐに蓋を開けることができるようにすることができる
本発明の炊飯器によれば、炊飯または調理工程が途中で停止された場合、十分に圧力が抜けるまでの所定時間において、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御を行うことで、鍋内から蒸気筒までの経路を閉鎖することができ、鍋内の内容物が炊飯器の外部に更に吹きこぼれてしまうことを十分に防止することができる炊飯器を提供することができる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の模式断面図 本発明の実施の形態1における内蓋の分解斜視図 本発明の実施の形態1における内蓋を内蓋の底面側から見た斜視図 本発明の実施の形態1における内蓋を内蓋の上面側から見た斜視図 本発明の実施の形態1における内蓋の減圧弁が閉塞位置に位置する状態を示す断面図 本発明の実施の形態1における内蓋の減圧弁が開放位置に位置する状態を示す断面図 本発明の実施の形態1における減圧弁移動機構を示す分解斜視図 本発明の実施の形態1における蓋の上外郭部材を取り外した状態を示す平面図 (a)図8に示す一点鎖線で囲まれた領域E1の拡大平面図であって、蓋開放規制部材が蓋開放装置から離れて位置する状態を示す図、(b)図8に示す一点鎖線で囲まれた領域E1の拡大平面図であって、蓋開放規制部材が蓋開放装置の回転を阻止する位置に位置し、蓋開放装置を動作不能にする状態を示す図(c)図8に示す一点鎖線で囲まれた領域E1の拡大平面図であって、炊飯器本体が水平面に対して傾けられ、蓋開放規制部材が重力により移動して蓋開放装置を動作可能にする状態を示す図 本発明の実施の形態1における炊飯器において、炊飯工程を行った時の鍋内の温度及び圧力の推移と、減圧弁を開閉するタイミングを示す図 本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯または調理工程中の動作フローチャートを示す図 本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯または調理工程を途中停止するときの動作フローチャートを示す図
第1の発明は、炊飯器本体と、炊飯器本体に収容される鍋と、炊飯器本体に配置されており、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体に取付けられており、炊飯器本体に鍋が収容された状態において、鍋の上部を開閉自在に覆う蓋と、蓋を閉状態に保持する蓋開放装置と、鍋内の圧力を調整する減圧弁と、減圧弁を駆動する減圧弁駆動手段と、減圧弁駆動手段を制御する減圧弁制御部と、減圧弁が閉状態となるように、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段が閉鎖制御された際に、蓋開放装置をロックするロック手段と、鍋内の蒸気を鍋外へ排気する経路部と、経路部に接続された蒸気筒と、蒸気筒を検知する検知手段と、所定の炊飯または調理コースに応じた炊飯または調理工程を実行する制御部と、を備え、炊飯または調理工程の実行中に検知手段により蒸気筒が検知されていた場合において、炊飯または調理工程が途中で停止された場合には、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御を所定時間行うことを特徴とした炊飯器としたものである。
これにより、炊飯または調理工程が途中で停止された場合、十分に圧力が抜けるまでの所定時間において、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御を行うことで、鍋内から蒸気筒までの経路を閉鎖することができる。そのため、炊飯または調理工程の途中で蒸気筒から内容物が吹きこぼれてしまい、使用者が炊飯器の動作を停止させた場合において、鍋内の蒸気が一気に抜かれることで、鍋内の気圧が急激に低下し、鍋内で急激な沸騰現象が発生し、鍋内の内容物が炊飯器の外部に更に吹きこぼれてしまうことを十分に防止することができる。
さらに、炊飯または調理工程動作中に検知手段により蒸気筒が検知されていなかった場合において、炊飯または調理工程が途中で停止された場合には、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の開放制御を行う構成としたものである。
これにより、炊飯または調理工程動作中に検知手段により蒸気筒が検知されていなかった場合、蒸気筒が外されていることで、オネバを蓄える部分がなくなり、通常の使用時よりも吹きこぼれてしまうことになるが、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段の開放制御を行うことで鍋内の気圧の低下による沸騰を防止することができるとともに、検知手段により蒸気筒が検知されていない状態で炊飯または調理工程が途中で停止された場合に、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段の開放制御を行うことで、すぐに蓋を開けることができるようにすることができる。
の発明は、特に、第1の発明において、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御中に、検知手段により蒸気筒が検知されなくなった場合には、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段の開放制御を行わない構成としたものである。
これにより、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御中に検知手段により蒸気筒が検知されなくなった場合、蒸気筒が外されていることで、オネバを蓄える部分がなくな
り、通常の使用時よりも吹きこぼれやすくなるが、減圧弁制御部により減圧弁駆動手段の開放制御を行わないことで減圧弁を閉じた状態で維持することができ、内容物の吹きこぼれを確実に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、本発明の実施形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の模式断面図である。
図1に示すように、内部に鍋収納部1aが形成された略有底筒状の炊飯器本体1と、鍋収納部1aに収納され、米と水とを含む被炊飯物または被調理物が入れられるとともに、上部にフランジ部2aを有する鍋2とを備えている。炊飯器本体1の上部には、炊飯器本体1の上部開口部を開閉可能な中空構造の蓋3が取り付けられている。蓋3の内側(鍋2の上部開口部を覆う側)には、鍋2の上部開口部を密閉可能な略円盤状の内蓋4が着脱可能に取り付けられている。本実施形態においては蓋3と内蓋4とで、鍋2の上部開口部を開閉可能な蓋体が構成されている。
炊飯器本体1の鍋収納部1aは、上枠1bとコイルベース1cとで構成されている。上枠1bは、収納された鍋2の側壁に対して所定の隙間が開くように配置される筒状部1baと、筒状部1baの上方から外方に突出し炊飯器本体1の上部開口部の内周部に嵌合するフランジ部1bbとを備えている。
コイルベース1cは、鍋2の下部の形状に対応して有底筒状に形成され、その上部が上枠1bの筒状部1baの下端部に取り付けられている。コイルベース1cの外周面には、鍋2を加熱(誘導加熱)する鍋加熱装置の一例である鍋底加熱ユニット5が取り付けられている。鍋底加熱ユニット5は、底内加熱コイル5aと底外加熱コイル5bとで構成されている。底内加熱コイル5aは、コイルベース1cを介して鍋2の底部の中央部周囲に対向するように配置されている。底外加熱コイル5bは、コイルベース1cを介して鍋2の底部のコーナー部に対向するように配置されている。
コイルベース1cの底部の中央部分には開口部が設けられている。当該開口部には、鍋2の温度を測定するための鍋温度検知部の一例である鍋温度センサ6が、鍋収納部1aに収納された鍋2の底部に当接可能に配置されている。鍋2の温度は鍋2内の被加熱物の温度と略同じであるので、鍋温度センサ6が鍋2の温度を検知することで、鍋2内の被加熱物の温度を検知することができる。
蓋3は、蓋3の外郭を構成する上外郭部材3aと下外郭部材3bとを備えている。また、蓋3は、ヒンジ軸3Aを備えている。ヒンジ軸3Aは、蓋3の開閉軸であり、炊飯器本体1の上枠1bに両端部を回動自在に固定されている。ヒンジ軸3Aの周囲には、ねじりコイルばね7が取り付けられている。ねじりコイルばね7は、ヒンジ軸3Aを中心として蓋3を鍋2の上部開口部から離れる方向(開方向)に付勢する。
蓋3の内部には、蓋開放装置8が設けられている。蓋開放装置8は、炊飯器本体1の一部に係合することにより、蓋3が鍋2の上部開口部をふさいだ状態を保持する。一方、蓋開放装置8は、蓋3が鍋2の上部開口部を塞いだ状態で炊飯器本体1または蓋3に設けられた開蓋ボタン(図示せず)が押圧されたとき、ヒンジ軸8Aを中心に矢印A1方向に回転する。これにより、蓋開放装置8と炊飯器本体1の一部との係合が外れ、蓋3が、ねじりコイルばね7の付勢力によりヒンジ軸3Aを中心として鍋2の上部開口部から離れる方
向に回転する。これにより、蓋3が、鍋2の上部開口部を塞いでいない開状態になる。なお、蓋3は、例えば、鍋2の上部開口部を塞いだ位置からヒンジ軸3Aを中心として90度回転すると、当該回転を停止するように構成されている。
上外郭部材3aのヒンジ軸3Aの近傍には、凹部3cが設けられている。凹部3cには、蒸気筒9が着脱可能に取り付けられている。凹部3cの底部には、鍋2内の余分な蒸気を蒸気筒9に向けて排出できるように、蒸気逃がし穴3caが設けられている。蒸気筒9の上壁には、鍋2内の余分な蒸気を炊飯器の外部に排出できるように、蒸気逃がし穴9aが設けられている。凹部3cには、蒸気筒9の着脱状態を検知する検知センサ3cbが設けられている。
内蓋4には、鍋2内の蒸気を排出するための小径蒸気排出穴4aと、大径蒸気排出穴4bとが設けられている。大径蒸気排出穴4bの直径は、小径蒸気排出穴4aの直径よりも大きく、例えば、小径蒸気排出穴4aの直径の2倍以上に設定されている。小径蒸気排出穴4aの直径は、例えば4mmであり、大径蒸気排出穴4bの直径は、例えば10mmである。
また、内蓋4には、小径蒸気排出穴4aを開閉可能な圧力抑制弁10と、大径蒸気排出穴4bを開閉可能な減圧弁11と、大径蒸気排出穴4bを開閉するように減圧弁11を移動させる減圧弁移動機構12と、が設けられている。圧力抑制弁10、減圧弁11、及び減圧弁移動機構12の具体的構成については、後で詳しく説明する。
また、蓋3には、炊飯コース、炊飯時間などの各種情報を表示するとともに、白米コースや玄米コース、白米(柔らかめ)コースなどの複数の炊飯コースの中から特定の炊飯コースを選択可能な表示操作部13が設けられている。表示操作部13は、炊飯コースの選択の他、炊飯または調理の開始、取り消し、予約などの実行を指示できるように、炊飯開始ボタンなどの複数のボタンで構成されている。ユーザーは、表示操作部13により、表示内容を参照しつつ特定の炊飯または調理コースを選択し、動作の開始および途中停止を指示することができる。
また、炊飯器本体1の内部には、炊飯制御部14が搭載されている。炊飯制御部14は、米を炊飯するための炊飯シーケンスを複数記憶する記憶部を備えている。ここで、「炊飯シーケンス」とは、予熱、昇温、沸騰維持、蒸らしの主として4つの工程を順に行うにあたって、各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている炊飯の手順をいう。各炊飯シーケンスは、複数の炊飯コースのいずれかにそれぞれ対応している。炊飯制御部14は、表示操作部13にて選択された炊飯コース及び鍋温度センサ6の検知温度に基づいて、鍋底加熱ユニット5と減圧弁移動機構12とを制御し、炊飯工程を実行する。
さらに、炊飯制御部14に備えられている記憶部は、米以外の被調理物を調理するための調理シーケンスを複数記憶している。ここで、「調理シーケンス」とは、各調理に合わせた工程を順に行うにあたって、各工程において各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている調理の手順をいう。各調理シーケンスは、複数の調理コースのいずれかにそれぞれ対応している。炊飯制御部14は、表示操作部13にて選択された調理コース及び鍋温度センサ6の検知温度に基づいて、鍋底加熱ユニット5と減圧弁移動機構12とを制御し、調理工程を実行する。
次に、内蓋4に関連する部品の構成についてより詳しく説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における内蓋の分解斜視図である。また、図3は、本発
明の実施の形態1における内蓋4を内蓋4の底面側(鍋2側)から見た斜視図である。さらに、図4は、本発明の実施の形態1における内蓋4を内蓋4の上面側(蓋3側)から見た斜視図である。また、図5は、本発明の実施の形態1における内蓋4の減圧弁11が閉塞位置に位置する状態を示す断面図である。さらに、図6は、本発明の実施の形態1における内蓋4の減圧弁11が開放位置に位置する状態を示す断面図である。
図2に示すように、内蓋4は、加熱板41と、加熱板41と鍋2との間をシールする環状のパッキン42と、加熱板41とパッキン42とが取り付けられ、蓋3に着脱自在に保持される略環状の加熱板支え部材43とを備えている。加熱板41には、第1〜第3の大径貫通穴41a〜41cと、小径貫通穴41dとが設けられている。
加熱板41の上面には、パッキン44を介して弁カバー45が取り付けられている。パッキン44は、加熱板41と弁カバー45との間をシールする部材である。パッキン44には、第1〜第3の大径貫通穴41a〜41cと、小径貫通穴41dとに対応する位置に貫通穴が設けられている。弁カバー45は、圧力抑制弁10と、減圧弁11と、後述する安全弁16とを覆うように形成されている。弁カバー45には、圧力抑制弁10を収容する圧力抑制弁収容部45aと、減圧弁11を収容する減圧弁収容部45bと、安全弁16を収容する安全弁収容部45cとが設けられている。
第1の大径貫通穴41aには、圧力抑制弁ガイド101が取り付けられている。圧力抑制弁ガイド101は、パッキン102を介して第1の大径貫通穴41aの下方から挿入され、第1の大径貫通穴41aの上方でリング部材103と嵌合することにより加熱板41に固定されている。圧力抑制弁ガイド101は、圧力抑制弁10が載置される部材である。この圧力抑制弁ガイド101に、小径蒸気排出穴4aが設けられている。
圧力抑制弁10は、鍋2内の圧力が大気圧より高い第1の閾値(例えば、1.2気圧)以上に上昇することを抑制する弁である。本実施形態において、圧力抑制弁10は、ボールにより構成され、自重により小径蒸気排出穴4aを閉塞する。一方、圧力抑制弁10は、鍋2内の圧力が自重よりも大きくなったとき(例えば、1.2気圧以上になったとき)、鍋2内の圧力のみに押されて小径蒸気排出穴4aから離れ、小径蒸気排出穴4aを開放する。
第2の大径貫通穴41bには、減圧弁ガイド111が取り付けられている。減圧弁ガイド111は、パッキン112を介して第2の大径貫通穴41bの下方から挿入され、第2の大径貫通穴41bの上方でリング部材113と嵌合することにより加熱板41に固定されている。減圧弁ガイド111は、減圧弁11が接触する部材である。この減圧弁ガイド111に、大径蒸気排出穴4bが設けられている。大径蒸気排出穴4bは、米粒を包含する大きさの開口である。大径蒸気排出穴4bの内部には、図3に示すように、大径蒸気排出穴4bを米粒より小さい複数の開口に分割する区画部材114が設けられている。この区画部材114により、大径蒸気排出穴4b内への米粒の侵入が防止されている。
減圧弁11は、減圧弁ピン115と、パッキン116と、ばね117とを備えている。減圧弁ピン115は、図5及び図6に示すように、略円盤状の本体115aと、本体115aの下面中央部から下方に突出する突起部115bとを備える断面略T字状の部材である。パッキン116は、減圧弁ピン115と減圧弁ガイド111との間をシールする部材である。ばね117は、減圧弁ピン115を大径蒸気排出穴4bから離す方向に付勢する部材である。
第3の大径貫通穴41cには、逆止弁カバー151を介して逆止弁15が取り付けられている。逆止弁カバー151は、逆止弁15を加熱板41に取り付けるための部材である
。逆止弁15は、弁カバー45に溜まったオネバ(粘性のある米の煮汁)を鍋2内に還流させるための弁である。
小径貫通穴41dには、安全弁16が取り付けられている。安全弁16は、鍋2内の圧力が大気圧より高い第2の閾値(例えば、1.25気圧)以上に上昇することを抑制する弁である。本実施形態において、安全弁16は、安全弁ピン161と、パッキン162と、ばね163とで構成されている。なお、逆止弁15及び安全弁16としては公知のものを使用することができるので、ここでは、逆止弁15及び安全弁16の詳細な説明は省略する。
次に、減圧弁移動機構12の構成についてより詳しく説明する。
図7は、本発明の実施の形態1における減圧弁移動機構12を示す分解斜視図である。また、図8は、本発明の実施の形態1における蓋3の上外郭部材3aを取り外した状態を示す平面図である。
減圧弁移動機構12は、減圧弁11を、大径蒸気排出穴4bを閉塞する閉塞位置(図5参照)と、大径蒸気排出穴4bを開放する開放位置(図6参照)とに移動させる機構である。減圧弁移動機構12は、大径蒸気排出穴4bが設けられた内蓋4の底面に対して直交する方向に減圧弁11を移動させるように構成されている。
本実施形態において、減圧弁移動機構12は、減圧弁押さえ部材121と、ばね122と、減圧弁押さえピン123と、支持台124と、減圧弁駆動レバー125と、第1及び第2のギヤ126,127と、モータ128とを備えている。
減圧弁押さえ部材121は、減圧弁ピン115の本体115aの上面中央部に固定された略円柱又は円筒状の部材である。減圧弁押さえ部材121の周囲には、コイル状のばね122が配置されている。ばね122は、蓋3の下外郭部材3bと加熱板41との隙間の変化に関わらず、減圧弁11が減圧弁ガイド111を押圧する力を一定にするための部材である。減圧弁押さえ部材121とばね122とは、減圧弁押さえピン123により支持台124に上下動自在に取り付けられている。
支持台124は、ビスなどの締結部材により、蓋3の内部に固定されている。支持台124は、図8に示すように、蓋3の厚み方向に対して直交する方向(図8の左右方向)に延在している。減圧弁駆動レバー125は、支持台124に対して支持台124の延在方向に摺動可能に設けられている。減圧弁駆動レバー125には、複数の歯を有するラック125aが形成されている。ラック125aには、第1のギヤ126が噛み合っている。第1のギヤ126には、第2のギヤ127が噛み合っている。第2のギヤ127は、モータ128の出力軸128aに取り付けられている。第1及び第2のギヤ126,127は、支持台124に設けられたカム溝124aに係合している。モータ128は、ビスなどの締結部材により、支持台124に固定されている。
モータ128が正逆方向に駆動されると、第1及び第2のギヤ126,127が回転する。これにより、第1のギヤ126とラック125aで噛み合う減圧弁駆動レバー125が、蓋3の厚み方向に対して直交する方向に移動する。
減圧弁駆動レバー125は、減圧弁11の移動方向(蓋3の厚み方向)及び減圧弁駆動レバー125の移動方向(蓋3の厚み方向に対して直交する方向)に対して傾斜する傾斜面125bを備えている。減圧弁駆動レバー125の移動に連動して減圧弁11の一部として機能する減圧弁押さえ部材121が傾斜面125bに沿って摺動することにより、減
圧弁11が閉塞位置(図5参照)又は開放位置(図6参照)に向けて移動する。減圧弁移動機構12は、第1の閾値(例えば、1.2気圧)よりも大きな圧力で減圧弁11を押圧して、減圧弁11を閉塞位置(図5参照)で保持するように構成されている。
減圧弁駆動レバー125は、減圧弁11が開放位置(図6参照)から閉塞位置(図5参照)に移動するとき、蓋開放装置8に接触して蓋開放装置8を動作不能にする蓋開放規制部材129を備えている。
図9(a)は、図8に示す一点鎖線で囲まれた領域E1の拡大平面図であって、蓋開放規制部材が蓋開放装置から離れて位置する状態を示す図であり、図9(b)は、図8に示す一点鎖線で囲まれた領域E1の拡大平面図であって、蓋開放規制部材が蓋開放装置の回転を阻止する位置に位置し、蓋開放装置を動作不能にする状態を示す図であり、図9(c)は、図8に示す一点鎖線で囲まれた領域E1の拡大平面図であって、炊飯器本体が水平面に対して傾けられ、蓋開放規制部材が重力により移動して蓋開放装置を動作可能にする状態を示す図である。
減圧弁11が開放位置に位置するとき、蓋開放規制部材129は、図6及び図9(a)に示すように、蓋開放装置8から離れて位置する。一方、減圧弁11が閉塞位置に位置するとき、蓋開放規制部材129は、図5及び図9(b)に示すように、蓋開放装置8のヒンジ軸8Aを中心とする矢印A1方向の回転を阻止する位置に位置し、蓋開放装置8を動作不能にする。これにより、鍋2内の圧力が大気圧よりも高い状態で蓋3が開放され、蓋3が勢いよく開くことでユーザーが火傷を負うようなことを防ぐことができる。
なお、蓋開放規制部材129が蓋開放装置8を動作不能にした状態であっても、鍋2内の圧力が大気圧よりも低く、蓋3を開放してもユーザーが火傷を負う危険性がない場合も有り得る。このため、本実施形態において、蓋開放規制部材129は、蓋開放装置8を動作不能にした状態で炊飯器本体1が水平面に対して(例えば、30度以上)傾けられたとき、図9(c)に示すように、重力により移動して蓋開放装置8を動作可能にするように構成されている。これにより、蓋開放規制部材129を強制的に移動させて蓋開放装置8を動作可能にし、蓋3を開放することができる。
次に、本実施形態に係る圧力式炊飯器の動作について説明する。
図10は、本発明の実施の形態1における炊飯器において、炊飯工程を行った時の鍋2内の温度及び圧力の推移と、減圧弁を開閉するタイミングを示す図である。
まず、ユーザーにより、被炊飯物である米と水とを含む被炊飯物が入れられた鍋2が鍋収納部1aにセットされる。その後、ユーザーにより、表示操作部13にて炊飯コースが選択された後、炊飯開始が指示されると、炊飯制御部14の制御により炊飯工程が開始される。炊飯工程が開始されると、まず、予熱工程が開始される。
予熱工程は、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化できるように、糊化温度よりも低温の水に米を浸して、予め米に吸水させる工程である。この予熱工程において、炊飯制御部14は、鍋2内の水の温度を米の糊化が始まる温度(約60℃)近くまで昇温させた後、当該昇温後の温度を維持するように、鍋温度センサ6の検知温度に基づいて鍋底加熱ユニット5の鍋加熱動作を制御する。また、炊飯制御部14は、予熱工程の間、図5に示すように、減圧弁11が閉塞位置で保持されるように減圧弁移動機構12を制御する。予熱工程の開始から前記選択された炊飯コースに応じて予め設定された時間経過すると、昇温工程に移行する。
昇温工程は、鍋2を強火で一気に加熱して、鍋2内の水を沸騰維持状態(約105℃)にする工程である。この昇温工程において、炊飯制御部14は、鍋2を急速に加熱して鍋2内の水を沸騰状態にするように、鍋底加熱ユニット5を制御する。
また、炊飯制御部14は、昇温工程の間、図5に示すように、減圧弁11が閉塞位置で保持されるように減圧弁移動機構12を制御する。これにより、昇温工程の後半では、鍋2内の圧力が大気圧よりも高くなる。鍋2内の圧力が第1の閾値(例えば、1.2気圧)に達すると、圧力抑制弁10が鍋2内の圧力に押されて小径蒸気排出穴4aから離れ、小径蒸気排出穴4aが開放される。その後、鍋2内の圧力は、圧力抑制弁10の自重により、第1の閾値になるように調整される。また、このとき、蓋開放規制部材129は、蓋開放装置8の回転を阻止する位置に位置し、蓋開放装置8を動作不能にする。昇温工程の実施により、鍋温度センサ6の検知温度が鍋2内の水の沸騰温度(約105℃)に達すると、沸騰維持工程に移行する。
沸騰維持工程は、鍋2内の水の沸騰状態を維持して、米の澱粉を糊化させ、糊化度を50%〜80%程度まで引き上げる工程である。この沸騰維持工程において、炊飯制御部14は、鍋2内の水の沸騰状態を維持するように鍋底加熱ユニット5を制御する。
また、炊飯制御部14は、沸騰維持工程において、鍋2内の圧力が大気圧以上になった後、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を閉塞位置(図5参照)から開放位置(図6参照)に移動させる。これにより、鍋2内の圧力が一気に減圧(例えば、1.2気圧から1.0気圧に減圧)され、鍋2内の水が突沸し、鍋2内の米粒が攪拌される。その後、炊飯制御部14は、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)から閉塞位置(図5参照)に移動させるとともに、鍋底加熱ユニット5を制御して鍋2の加熱を継続する。これにより、鍋2内の圧力が第1の閾値に戻る。炊飯制御部14は、沸騰維持工程において、鍋2内の圧力を減圧させた後、第1の閾値に戻す動作を少なくとも1回(例えば、3回)行う。これにより、鍋2内の米粒を攪拌して、各米粒に対する加熱を平均化することができ、炊きムラを一層抑えることができる。
沸騰維持工程においては、連続的に水を沸騰させるため、蒸気が大量に発生する。この蒸気は、小径蒸気排出穴4a、大径蒸気排出穴4b、蒸気逃がし穴3ca,9aなどを通過して炊飯器の外部に放出される。これにより、鍋2内のほとんどの水がなくなると、鍋2の底面の温度が水の沸点以上に上昇する。鍋2の底面の温度が沸点以上(例えば、130℃)に到達したことを鍋温度センサ6が検知すると、蒸らし工程に移行する。
蒸らし工程は、予熱を利用して余分な水分を蒸発させ、米の糊化度を100%近くまで引き上げる工程である。この蒸らし工程において、炊飯制御部14は、鍋2の温度が一定温度以下に下がる毎に、鍋2を加熱するように鍋底加熱ユニット5を制御する。
また、炊飯制御部14は、蒸らし工程の間、図6に示すように、減圧弁11が開放位置で保持されるように減圧弁移動機構12を制御する。これにより、鍋2内は、略大気圧まで減圧される。なお、蒸らし工程において、蓋開放規制部材129は、図6に示すように、蓋開放装置8から離れて位置する。このため、蓋開放装置8は動作可能であり、蓋3を開放することができる。
蒸らし工程の開始から予め設定された時間経過すると、蒸らし工程を終了(すなわち、炊飯工程を終了)する。
図11は本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯または調理工程中の動作フローチャートを示す図である。
まず、炊飯または調理工程が開始されると(ステップ1)、圧力を加えるコースであるか否かを判定し(ステップ2)、圧力を加えないコースであれば、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させる(ステップS5)。一方、圧力を加えるコースであれば、検知センサ3cbにより蒸気筒9が装着状態か否かを判定し、蒸気筒9が装着状態であれば、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を閉塞位置(図5参照)に移動させる(ステップS4)。一方、蒸気筒9が取り外された状態であれば、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させる(ステップS5)。その後、ユーザーによる停止操作などで炊飯または調理工程を途中で停止するか否か判定を行い(ステップS6)、途中停止しない場合は、炊飯中の動作を繰り返す(ステップS1〜ステップS6)。一方、炊飯または調理工程を途中停止する場合には、途中停止処理へ進む。
図12は本発明の実施の形態1における炊飯器の炊飯または調理工程を途中停止するときの動作フローチャートを示す図である。
途中停止処理では(ステップS7)、まず、圧力を加えるコースであるか否かの判定を行い(ステップS8)、圧力を加えないコースであれば、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させる(ステップS12)。一方、圧力を加えるコースであれば、次に圧力を加えている工程であるか否かの判定を行う(ステップS9)。具体的には、予熱工程や蒸らし工程では圧力を加えていないと判定して、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させる(ステップS12)。一方、圧力を加えている工程であれば、次に途中停止する前に蒸気筒9が取り外されていたか否かの判定を行う(ステップS10)。蒸気筒9が取り外されていることを検知センサ3cbにより検知していた場合は、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させる(ステップS12)。一方、蒸気筒9が装着されている場合は、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を閉塞位置(図5参照)に移動させる(ステップS11)。
本実施の形態における炊飯器によれば、炊飯工程を途中停止した場合には、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を閉塞位置(図5参照)に移動させる。これにより、炊飯工程を途中停止したときに鍋2内の減圧に伴う突沸を防ぎ、内容物の吹きこぼれを確実に抑制することができる。
また、本実施の形態における炊飯器によれば、炊飯工程の途中で検知センサ3cbにより蒸気筒9が取り外されていることを検知した場合は、鍋2内の減圧に伴う突沸により、鍋2内の水やオネバが炊飯器外部へ直接吹きこぼれてしまう可能性が高いため、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させる。これにより、鍋2内の圧力が略大気圧となることで減圧に伴う突沸を防ぐことができ、炊飯工程を途中停止した場合は、減圧弁移動機構12の制御により減圧弁11を閉塞位置(図5参照)に移動させる必要はなくなるため、すぐに蓋3を開くことができる。
また、本実施の形態における炊飯器によれば、炊飯工程を途中停止したときに減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を閉塞位置(図5参照)に移動させた後、検知センサ3cbにより蒸気筒9が取り外されていることを検知した場合は、減圧弁移動機構12を制御して減圧弁11を開放位置(図6参照)に移動させないことで、鍋2内の減圧に伴う突沸を防ぎ、内容物の吹きこぼれを確実に抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、上述では、圧力抑制弁10がボールにより構成されるものとしたが、
本発明はこれに限定されない。圧力抑制弁10は、自重を利用して小径蒸気排出穴4aを開閉するものであればよい。例えば、圧力抑制弁10は、三角錐や円錐のような形状のもので構成されてもよい。
また、例えば、炊飯工程の途中停止は、ユーザーによる停止操作をトリガとしたが、何らかの故障状態や停電状態を検知したことをトリガとしてもよい。
以上のように、本発明の炊飯器は、炊飯または調理工程が途中で停止された場合、十分に圧力が抜けるまでの所定時間において、減圧弁制御部による減圧弁駆動手段の閉鎖制御を行うことで、鍋内から蒸気筒までの経路を閉鎖することができ、鍋内の内容物が炊飯器の外部に更に吹きこぼれてしまうことを十分に防止することができるため、ユーザーの安全性と使用性を向上させることができる炊飯器を提供することが可能となるため、家庭用及び業務用の炊飯器の分野・用途に好適に適用することができる。
1 炊飯器本体
1a 鍋収納部
1b 上枠
1ba 筒状部
1bb,2a フランジ部
1c コイルベース
2 鍋
3 蓋
3A ヒンジ軸
3a 上外郭部材
3b 下外郭部材
3c 凹部
3ca 蒸気逃がし穴
3cb 検知センサ
4 内蓋
4a 小径蒸気排出穴
4b 大径蒸気排出穴
5 鍋底加熱ユニット(鍋加熱装置)
5a 底内加熱コイル
5b 底外加熱コイル
6 鍋温度センサ(鍋温度検知部)
7 ねじりコイルばね
8 蓋開放装置
8A ヒンジ軸
9 蒸気筒
9a 蒸気逃がし穴
10 圧力抑制弁
11 減圧弁
12 減圧弁移動機構
13 表示操作部
14 炊飯制御部
15 逆止弁
16 安全弁
41 加熱板
41a〜41c 大径貫通穴
41d 小径貫通穴
42,44,102,112,116,162 パッキン
43 加熱板支え部材
45 弁カバー
45a 圧力抑制弁収容部
45b 減圧弁収容部
45c 安全弁収容部
101 圧力抑制弁ガイド
103,113 リング部材
111 減圧弁ガイド
114 区画部材
115 減圧弁ピン
115a 本体
115b 突起部
117,122,163 ばね
121 減圧弁押さえ部材
123 減圧弁押さえピン
124 支持台
124a カム溝
125 減圧弁駆動レバー
125a ラック
125b 傾斜面
126,127 ギヤ
128 モータ
128a 出力軸
129 蓋開放規制部材
151 逆止弁カバー

Claims (2)

  1. 炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体に収容される鍋と、
    前記炊飯器本体に配置されており、前記鍋を加熱する加熱手段と、
    前記炊飯器本体に取付けられており、前記炊飯器本体に前記鍋が収容された状態において、前記鍋の上部を開閉自在に覆う蓋と、
    前記蓋を閉状態に保持する蓋開放装置と、
    前記鍋内の圧力を調整する減圧弁と、
    前記減圧弁を駆動する減圧弁駆動手段と、
    前記減圧弁駆動手段を制御する減圧弁制御部と、
    前記減圧弁が閉状態となるように、前記減圧弁制御部により前記減圧弁駆動手段が閉鎖制御された際に、前記蓋開放装置をロックするロック手段と、
    前記鍋内の蒸気を前記鍋外へ排気する経路部と、
    前記経路部に接続された蒸気筒と、
    前記蒸気筒を検知する検知手段と、
    所定の炊飯または調理コースに応じた炊飯または調理工程を実行する制御部と、
    を備え、
    炊飯または調理工程の実行中に前記検知手段により前記蒸気筒が検知されていた場合において、炊飯または調理工程が途中で停止された場合には、前記減圧弁制御部による前記減圧弁駆動手段の閉鎖制御を所定時間行い、
    炊飯または調理工程動作中に前記検知手段により前記蒸気筒が検知されていなかった場合において、炊飯または調理工程が途中で停止された場合には、前記減圧弁制御部による前記減圧弁駆動手段の開放制御を行うことを特徴とした炊飯器。
  2. 前記減圧弁制御部による前記減圧弁駆動手段の閉鎖制御中に、前記検知手段により前記蒸気筒が検知されなくなった場合には、前記減圧弁制御部により前記減圧弁駆動手段の開放制御を行わないことを特徴とした請求項1に記載の炊飯器。
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