JP6453005B2 - 圧力フライヤー - Google Patents

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Description

本発明は、調理油を収容した油槽を蓋体で密閉した状態で調理油を加熱して食材の加圧調理を行う圧力フライヤーに関する。
圧力フライヤーは、上面に開口して調理油を収容可能な油槽と、油槽内の調理油を加熱するパルス燃焼器等の加熱手段と、油槽の開口を開閉可能な蓋体とを有し、蓋体によって油槽を密閉した状態で加熱手段により調理油を加熱することで、食材の加圧調理が可能となっている(例えば特許文献1参照)。この蓋体は、油槽を閉塞可能な蓋本体と、蓋本体を支持するアームとを備え、アームの後端を油槽の後方側で左右方向の回転軸によって回転可能に連結すると共に、回転軸に設けたねじりコイルバネによって開放側へ付勢した状態で取り付けられる。
特開2011−244942号公報
上記従来の圧力フライヤーにおいては、蓋体は全閉状態の0°から全開状態の略90°まで回転するため、ねじりコイルバネも蓋体に合わせて略90°の範囲で開閉することになる。従って、蓋体の開閉の繰り返しによりねじりコイルバネが金属疲労を起こして破損することがあり、その度に修理の必要が生じていた。
そこで、本発明は、ねじりコイルバネの寿命を長くして耐久性に優れる圧力フライヤーを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングに支持されて上面を開口し、調理油を収容する油槽と、油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、油槽の近傍でハウジングに設置される水平方向の回転軸を中心として、油槽の開口を閉塞する倒伏位置と、開口を開放する起立位置との間を回転可能な蓋体と、回転軸に外装されて作用端を蓋体に係止させることで蓋体を起立位置側へ回転付勢するねじりコイルバネと、を備えた圧力フライヤーであって、蓋体を、倒伏位置で回転軸に後端が軸着されて前方に延び、作用端が下面に係止するアームと、倒伏位置でアームの下側に連結される蓋本体とから構成する一方、回転軸の軸心に対してねじりコイルバネの軸心を油槽から離れる側へ偏心させて、蓋体の回転角度よりもねじりコイルバネの作用端の回転角度を小さくすると共に、倒伏位置でアームの下面に対して作用端が係止する角度を、蓋体が倒伏位置から起立位置へ回転するに従って徐々に小さくなるようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、ねじりコイルバネの内径を回転軸の外径よりも大きくして、ねじりコイルバネの内部に回転軸と平行な補助軸を収容することで、回転軸の軸心とねじりコイルバネの軸心とを偏心させたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、補助軸を回転軸よりも大径としたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3の構成において、ねじりコイルバネの内部で回転軸の下方に、ハウジングに支持されて補助軸に当接して補助軸の下方への移動を規制する支持軸を、回転軸と平行に設けたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、蓋体の回転角度よりもねじりコイルバネの作用端の回転角度を小さくしているので、ねじりコイルバネへの最大応力が許容応力以内となり、蓋体の開閉を繰り返してもねじりコイルバネの破損が生じにくくなる。よって、ねじりコイルバネの寿命が長くなって耐久性に優れたものとなる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ねじりコイルバネの内部に補助軸を収容することで、回転軸の軸心とねじりコイルバネの軸心とを偏心させているので、両者の偏心を容易に設定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、補助軸を回転軸よりも大径としたことで、偏心距離を簡単に大きく取ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3の効果に加えて、支持軸の採用により、補助軸を安定して収容可能となる。
圧力フライヤーの斜視図である。 圧力フライヤーの平面図である。 圧力フライヤーの側面図である。 圧力フライヤーの中央縦断面図である。 蓋体部分の拡大図である。 蓋体の連結部分の背面からの斜視図である。 図6において支持軸が破損した状態の斜視図である。 油槽を開放した圧力フライヤーの斜視図である。 蓋体の開閉に伴うねじりコイルバネの拡縮状態を示す説明図で、(A)は倒伏位置、(B)は中間位置、(C)は起立位置での状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜5は、圧力フライヤーの一例を示す説明図で、図1は斜視図、図2は平面図、図3は側面図、図4は中央縦断面図である。圧力フライヤー1は、骨組みとなるフレーム3とその外側に張られる図示しないパネル(但し、図2では上面パネル4のみ示している。)とからなる四角箱状のハウジング2の中央に、平面視が四角形状の油槽5を、上端の開口6を上面パネル4から上方へ突出させた状態で設置して、加熱手段としてのパルス燃焼器7によって油槽5内に収容した調理油を加熱可能としたものである。上面パネル4には、油槽5の開口6を開閉可能な蓋体8が設けられている。9,9・・はハウジングの下面四隅に設けたキャスタである。
パルス燃焼器7は、油槽5の前側内面に設けられて燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを燃焼させる燃焼室10と、その燃焼室10からの燃焼排気が排出されて油槽5の内面に沿って周回するテールパイプ11とを有する。燃焼室10には、油槽5の前側外面に設けられたエアチャンバ12内の混合室13が接続されており、この混合室13には、ハウジング2内のファン14から配管を介して燃焼用空気が供給されると共に、電磁弁を有する点滅器15を備えたガス導管16から燃料ガスが供給される。
テールパイプ11の下流側は、エアチャンバ12を介して左右の排気管17,17と接続され、さらにデカプラ18等を介してハウジング2の後方に設置した立ち上がり部19内に導かれて、燃焼排気を排気筒20から排出可能としている。立ち上がり部19と油槽5の上部とは、2つの蒸気排出管21,22によって接続されており、一方の蒸気排出管21は、定圧弁23を備えて調理時に油槽5内の圧力が所定値以上に高まった場合に圧力を立ち上がり部19内に逃がすことで、油槽5内の圧力を一定に保つ。他方の蒸気排出管22は、開放弁24を備えて調理終了直前に開放弁24を開放することにより、油槽5内の圧力を立ち上がり部19内に逃がし、油槽5内の圧力を常圧にまで低下させる。立ち上がり部19は、内部に導入された蒸気から油分等を分離する油分分離器を有し、油分を分離した蒸気を上面の排気口25から排出する。
一方、ハウジング2内で油槽5の下部には、排油管26によって油槽5の底部に接続される図示しないオイルタンクが設けられ、オイルタンクに設けたフィルタで濾過した調理油をポンプ27によって戻り管28を介して油槽5内に戻すことで、調理油のフィルタリングが可能となっている。
29は、ハウジング2の側面側下部に設けられたバーナコントローラで、このバーナコントローラ29には、点滅器15の電磁弁と、油槽5内に設けた図示しない温度センサとが接続されており、温度センサからの温度検出信号に基づいて、油槽5内の油温を調理温度(例えば180℃〜182℃)に維持するように、点滅器15の電磁弁を開閉させて燃焼室10内での混合気の燃焼を断続的に行うON/OFF制御を実行する。また、ハウジング2の正面側上部には、操作ボタンや表示部等を有する操作パネル31を備え、調理モードや保温モード、調理温度等を設定してバーナコントローラ29に入力指示するフライコントローラ30が設けられている。
そして、蓋体8は、角筒状のアーム32と、そのアーム32に連結されて油槽5の開口6に外嵌可能なアルミ製の蓋本体33とを有する。アーム32の長手方向中央には、上端に十字状のハンドル35を備えたハンドル軸34が螺合しており、ハンドル軸34の下端に蓋本体33の上面中央が連結されている。
アーム32の後端には、左右一対の連結板36,36が直交状に連結されており、この連結板36,36の下端が、油槽5の後方で上面パネル4に立設した左右一対の軸支板37,37の上端に、左右方向の回転軸38によって回転可能に連結されている。連結板36,36と回転軸38とは、回転方向で一体に固定されている。
また、回転軸38には、付勢手段としての左右一対のねじりコイルバネ39,39が、巻き方向及び両端位置が鏡面対称となるように外装されて、両ねじりコイルバネ39の中央で隣接する各下端が、軸支板37,37の後端間を繋ぐ係止バー40の内側に係止する固定端41,41となる一方、左右の外側に位置する各上端が、アーム32の下面に係止して、アーム32を油槽5の開放側へ回転付勢する作用端42,42となっている。
但し、ねじりコイルバネ39の巻き径は、図5にも示すように回転軸38よりも大径となっており、その内部には、回転軸38よりも大径の制動軸43と、回転軸38と略同径の支持軸44とが回転軸38と平行に収容されている。支持軸44は、図6に示すように、回転軸38の後方下側で両端が軸支板37,37を貫通して軸支板37に支持されるが、連結板36,36を貫通しておらず、油槽5を開放する蓋体8の起立位置で、支持軸44が各連結板36の後端に設けた段差状の切欠部45に当接してアーム32の回転を規制するようになっている。この規制手段により蓋体8は、図5に実線で示す0°となる倒伏位置から後方へ87°回転した位置で回転が規制され、二点鎖線で示すように鉛直方向の90°からやや前傾した起立位置となっている。アーム32の内部には、横断面コ字状のカウンターウエイト46が収容されてアーム32の内面に固定されて、起立位置において蓋体8の重心Gは回転軸38の軸心O1より後方、すなわち回転軸38の軸心O1を通る鉛直方向の仮想線Lよりも後方に位置するように設定されている。従って、蓋体8は、87°の前傾姿勢であってもその起立位置が保持されることになる。
また、制動軸43は、連結板36及び軸支板37に連結されておらず、ねじりコイルバネ39内で回転軸38の後方下側且つ支持軸44の上方にあって、回転軸38の軸線と直交する面上で平行移動可能となっている。
従って、ここでは蓋体8の回転中心である回転軸38の軸心O1と、ねじりコイルバネ39の軸心O2とが一致しておらず、ねじりコイルバネ39の軸心O2が回転軸38の軸心O1より後方下側に偏心している。これにより、蓋体8の回転角度α1が87°となっているのに対し、ねじりコイルバネ39の作用端42の回転角度α2は74°で、蓋体8の回転角度よりも小さくなっている。
47は、左右の軸支板37,37の間に固定された平面視コ字状のストッパ板で、左右両端のストッパ部48,48は、それぞれ軸支板37,37の内側に位置して上面が支持軸44よりも僅かに下方に位置し、図6に示すように、蓋体8の起立位置で支持軸44に当接する連結板36,36との間に隙間を有している。従って、支持軸44が破損等して連結板36,36の規制が不能となり蓋体8が後方へ回転した際には、図7に示すようにストッパ板47のストッパ部48,48にそれぞれ連結板36,36が当接することで蓋体8の回転を規制することができる。
また、ストッパ板47の上方には、連結板36,36の間でねじりコイルバネ39,39の外面を前方から上方にかけて覆う半筒状のバネカバー49が設けられて、ねじりコイルバネ39,39に油等が付着するのを防止している。
一方、アーム32の前端には、突出端部の外側に把持棒51を、内側にロック棒52を備えた左右一対のロック板50,50が、連結軸53を中心に前後方向へ揺動可能に連結されると共に、連結軸53に設けたトーションスプリング54により、ロック棒52と連結軸53とを結ぶ線がアーム32と直交状となる内側位置に付勢されている。油槽5の前面には、蓋本体33による油槽5の閉塞状態でロック棒52が係止可能な受け部55が突設されている。
また、蓋本体33の周縁には、油槽5の閉塞状態で油槽5の上端外周を覆う被り部56が形成されており、その被り部56の内側には、パッキン57が全周に亘って設けられている。さらに、蓋体8の起立位置で下側に位置する被り部56のさらに下側には、左右方向に延び且つ左側へ下り傾斜する受け皿58がネジ止めされて、蓋体8を全開した際に蓋本体33の内面を伝って流れ落ちる油を受け止めるようにしている。受け皿58で受けられた油は、受け皿58の左側の落下孔59から上面パネル4上に設けられた受け筒60内に受け止められ、送り管61を介して立ち上がり部19に送られる。
よって、油槽5を閉塞する際は、ハウジング2の正面側から把持棒51を把持してロック板50を外側へ揺動させながらアーム32を手前に回転させると、蓋本体33も追従して前方へ回転し、油槽5の開口6を閉塞する。この状態でロック板50を内側位置に押し込むと、ロック棒52が受け部55に係止して蓋体8は油槽5を閉塞する倒伏位置で保持される。ここでハンドル35を回転させてハンドル軸34をアーム32にねじ込むと、蓋本体33が油槽5に押圧され、蓋本体33のパッキン57が油槽5の開口6に密着して油槽5が密閉される。油槽5を開放する際は逆の手順で、ハンドル35を逆回転させて蓋本体33の押圧を解除した後、把持棒51を把持してロック板50を手前に引きながらアーム32を上方へ回転させると、蓋本体33も追従して上方へ回転し、図8に示すように蓋体8は油槽5を開放する起立位置へ移動する。
この蓋体8の起伏動作の際、アーム32の回転に追従して各ねじりコイルバネ39の作用端42も回転することになり、この作用端42の回転に応じて各ねじりコイルバネ39の軸長が変化して巻き径が拡縮する。すなわち、蓋体8を閉じた状態では、ねじりコイルバネ39の軸長が最大となって巻き径が収縮するため、内側の回転軸38、制動軸43、支持軸44がそれぞれ外側から締め付けられて図9(A)に示すように制動軸43が回転軸38と支持軸44とに接触して両者に押圧される。よって、この状態で蓋体8を開こうとすると、回転軸38と制動軸43との間の摩擦力により、開く方向に対して大きな制動力が生じるため、蓋体8が勢いよく跳ね上げられるのが防止される。
そして、蓋体8を開き始めると、作用端42の回転に応じてねじりコイルバネ39の巻き径が徐々に拡開するため、制動軸43の押圧が弱まって摩擦による制動力が徐々に小さくなる。よって、ねじりコイルバネ39による付勢力も加わって比較的軽い力で蓋体8を開くことができる。
ねじりコイルバネ39の拡開に伴い、図9(B)に示すように、制動軸43は回転軸38から離れて後方へ転動し、ねじりコイルバネ39の内周部と支持軸44とに当接した状態で支持される。このときねじりコイルバネ39は、拡開に伴って制動軸43との接触点を徐々に後方へ移動させるため、制動軸43には矢印方向への回転付勢が加わる。しかし、制動軸43は支持軸44に当接しているため、制動軸43と支持軸44との間に生じる摩擦力により、制動軸43の回転に抵抗が加えられ、拡開しようとするねじりコイルバネ39の作用端42には常に所定の制動力が作用する。従って、蓋体8の開放途中で把持棒51から手を離すと、ねじりコイルバネ39の拡開力と、制動軸43と支持軸44との間の摩擦力(制動力)との釣り合いにより、蓋体8の移動が停止することになる。ここから蓋体8を開放側へ回転させると、その付勢力が制動力を上回るため、図9(C)の起立位置まで回転させることができる。この状態ではねじりコイルバネ39の内周部は回転軸38からも離れている。
起立位置から蓋体8を倒伏させる場合は、最大に拡開した状態からねじりコイルバネ39が徐々に収縮するため、制動軸43が逆の動作をして支持軸44のみの当接から支持軸44と回転軸38との当接に移行して制動力が徐々に高まる。従って、蓋体8が勢いよく閉じることがない。
なお、蓋体8の閉塞時のねじりコイルバネ39の収縮による制動力は、作用端42側が最も強く、蓋体8を開くにつれて作用端42側から徐々に小さくなるため、ねじりコイルバネ39が1つだけであると、制動軸43に加わる力が不均一になり、制動軸43が内側で傾いて所望の制動力が得られないおそれがある。
しかし、ここではねじりコイルバネ39を左右で鏡面対称に設けているので、制動軸43に対して鏡面対称に力を加えることができる。従って、制動軸43の傾きを防止して所望の制動力を得ることができる。
以上の如く構成された圧力フライヤー1においては、加圧調理を行う場合、油槽5に調理油を満たし、バスケット62を利用して食材を収容した状態で、蓋体8を閉じる。このとき、起立位置の蓋体8は、前述のように90°から前傾した姿勢である上、アーム32から前方へ突出するロック板50の前端に把持棒51が設けられているので、作業者は油槽5の上方に大きく体を乗り出すことなく、楽に把持棒51を把持して蓋体8を閉じることができる。
油槽5の閉塞後、フライコントローラ30で所定の調理モードを選択して操作パネル31の運転スイッチをONすると、バーナコントローラ29は、ファン14を所定時間回転して給気した後、燃焼室10内で混合ガスを断続的に燃焼させてパルス燃焼器7を動作させる。すなわち、燃焼室10内に設けた点火プラグ63(図4)により、混合ガスに点火して燃焼室10内で爆発燃焼させ、その燃焼に伴う燃焼室10内の圧力上昇によって燃焼排気をテールパイプ11へ強制的に排出すると共に、その燃焼排気の排出により負圧となる燃焼室10内に燃料ガスと燃焼用空気とを吸入する動作(ON/OFF動作)を繰り返し、または比例制御によるインプット調整を行わせる。
加圧調理が終了すると、作業者は、ハンドル35を回転して蓋本体33の押圧を解除した後、把持棒51を把持してロック板50を手前に引き出し、ロック棒52と受け部55との係止を解除してそのまま蓋体8を上方へ持ち上げて起立位置まで回転させる。よって、油槽5を開放して食材を取り出すことができる。この油槽5の開放時には、前述のようにねじりコイルバネ39から制動軸43を介して回転軸38に制動力が加えられているため、蓋体8が勢いよく跳ね上がることがない。
このように、上記形態の圧力フライヤー1によれば、回転軸38の軸心O1に対してねじりコイルバネ39の軸心O2を後方へ偏心させて、蓋体8の回転角度(87°)よりもねじりコイルバネ39の作用端42の回転角度(74°)を小さくしているので、ねじりコイルバネ39への最大応力が許容応力以内となり、蓋体8の開閉を繰り返してもねじりコイルバネ39の破損が生じにくくなる。よって、ねじりコイルバネ39の寿命が長くなって耐久性に優れたものとなる。
特にここでは、ねじりコイルバネ39の内径を回転軸38の外径よりも大きくして、ねじりコイルバネ39の内部に回転軸38と平行な制動軸43(補助軸)を収容することで、回転軸38の軸心O1とねじりコイルバネ39の軸心O2とを偏心させているので、両者の偏心を容易に設定することができる。
また、制動軸43を回転軸38よりも大径としたことで、偏心距離を簡単に大きく取ることができる。
さらに、ねじりコイルバネ39の内部で回転軸38の下方に、制動軸43の下方への移動を規制する支持軸44を、回転軸38と平行に設けているので、制動軸43を安定して収容可能となる。
一方、上記形態の圧力フライヤー1では、支持軸44と連結板36の当接部45とからなる規制手段と、蓋体8の重心位置の設定とにより、蓋体8は起立位置で前傾姿勢となっているので、蓋体8と作業者との距離が近くなり、作業者は油槽5の上方に大きく乗り出さなくても蓋体8の開閉が可能となる。よって、小柄な作業者でも楽に蓋体8の開閉作業が行え、使い勝手が良好となる。
特にここでは、蓋体8を構成するアーム32にカウンターウエイト46を設けて重心位置を後方に設定したことで、重心位置の設定が簡単に行える。
また、カウンターウエイト46を筒形状のアーム32の内面に固定したことで、アーム32を利用してカウンターウエイト46を簡単に設置できると共に、カウンターウエイト46によってアーム32の強度アップも期待できる。
さらに、規制手段を、左右の軸支板37,37の間に架設される支持軸44と、アーム32の連結板36に設けられて起立位置で支持軸44に当接してアーム32の回転を規制する当接部45とから構成したことで、軸支板37,37間のスペースを利用して蓋体8の回転規制を容易に行うことができる。
加えて、軸支板37,37の内側に、支持軸44よりも下方に位置して起立位置を越えた蓋体8の後方への回転により当接部45が当接するストッパ板47を設けたことで、経年劣化によって支持軸44が破損した場合であっても、ストッパ板47によって蓋体8の回転規制が可能となり、蓋体8の後方への倒れ込みを防止できる。また、支持軸44の破損状態では蓋体8が通常の起立位置よりも後方へ回転することになるため、作業者は支持軸44の破損を容易に知ることができる。
また、アーム32の前端に、蓋体8の起立位置で蓋本体33よりも前方に突出する把持棒51を設けたことで、作業者はより近い位置で把持棒51を把持して蓋体8の開閉を行うことができ、作業者の乗り出しを一層軽減可能となる。
さらに、蓋体8を起立位置側へ回転付勢するねじりコイルバネ39を設けたことで、蓋体8を倒伏位置へ回転させる際の勢いを抑えることができる。
そして、上記形態の圧力フライヤー1では、ねじりコイルバネ39の内部に、回転軸38と平行な制動軸43を、回転軸38と直交する面上で平行移動可能に収容して、蓋体8の倒伏位置では、ねじりコイルバネ39の巻き径の収縮によって制動軸43を回転軸38に押圧させて、回転軸38に制動力を付与可能としたことで、制動軸43を介して回転軸38に加わる摩擦力により、蓋体8の起立位置への回転方向に対して大きな制動力が付与されるため、蓋体8が倒伏位置から勢いよく跳ね上げられることが防止される。逆に、蓋体8が開き始めると、ねじりコイルバネ39の作用端42が回転して拡開し、制動軸43への締付力が低下して制動力が弱まるので、倒伏位置から持ち上げた後は蓋体8を比較的軽い力で回転させることができる。
従って、蓋体8を開放側へ付勢するねじりコイルバネ39を設けたものであっても、制動軸43を付加する簡単な構成で蓋体8の開閉作業がスムーズに行え、低コストで操作性に優れたものとなる。
特にここでは、ハウジング2側に、回転軸38の後方下側でねじりコイルバネ39を貫通して制動軸43を下方から支持する支持軸44を、回転軸38と平行に支持させて、蓋体8の倒伏位置でのねじりコイルバネ39の巻き径の収縮時には、制動軸43を、回転軸38及び支持軸44に同時に当接させ、蓋体8の起立位置への回転に伴うねじりコイルバネ39の巻き径の拡開により、制動軸43を回転軸38から離間させて支持軸44のみに当接させるようにして、蓋体8の起立位置への回転に伴う巻き径の拡開の際、ねじりコイルバネ39の内周部が当接して回転付勢する制動軸43を支持軸44に押圧させることで、ねじりコイルバネ39の作用端43に、蓋体8の倒伏位置での制動力よりも小さい制動力を付与可能としているので、蓋体8の開閉途中でも最低限の制動力を得ることができ、蓋体8から手を離したりしても蓋体8が勝手に回転するようなことがない。
また、制動軸43は回転軸38よりも大径に形成されているので、回転軸38により大きな制動力を簡単に作用させることが可能となる。
さらに、ねじりコイルバネ39を、巻き方向及び固定端41と作用端42との位置が左右で鏡面対称となるように配置したことで、制動軸43にも鏡面対称の力を加えることができ、ねじりコイルバネ39の内部で制動軸43が傾くことがなく、所望の制動力を発揮させることができる。
なお、蓋体の回転角度とねじりコイルバネの作用端の回転角度とは上記形態の数値に限らず、適宜変更可能である。
補助軸も、上記形態の制動軸のように回転軸よりも大径である必要はなく、必要な偏心が可能であれば回転軸と同径や小径の補助軸を採用して差し支えない。支持軸も省略可能である。
その他、圧力フライヤーの他の構成も適宜変更可能で、例えば加熱手段をパルス燃焼器に限らず、バーナやヒータ等に代えたりすることができる。油槽が単一でなく左右に一対並設される圧力フライヤーであっても本発明は採用可能である。また、油槽の後方に回転軸が配置されて蓋体が前後に開閉するものに限らず、蓋体を回転付勢するねじりコイルバネを用いるものであれば、油槽の側方に回転軸が配置されて蓋体が左右に開閉するタイプであっても本発明は採用できる。
1・・圧力フライヤー、2・・ハウジング、3・・フレーム、4・・上面パネル、5・・油槽、6・・開口、7・・パルス燃焼器、8・・蓋体、10・・燃焼室、11・・テールパイプ、19・・立ち上がり部、29・・バーナコントローラ、30・・フライコントローラ、31・・操作パネル、32・・アーム、33・・蓋本体、34・・ハンドル軸、35・・ハンドル、36・・連結板、37・・軸支板、38・・回転軸、39・・ねじりコイルバネ、41・・固定端、42・・作用端、43・・制動軸、44・・支持軸、45・・当接部、46・・カウンターウエイト、47・・ストッパ板、48・・ストッパ部、50・・ロック板、51・・把持棒。

Claims (4)

  1. ハウジングに支持されて上面を開口し、調理油を収容する油槽と、
    前記油槽内の調理油を加熱する加熱手段と、
    前記油槽の近傍でハウジングに設置される水平方向の回転軸を中心として、前記油槽の開口を閉塞する倒伏位置と、前記開口を開放する起立位置との間を回転可能な蓋体と、
    前記回転軸に外装されて作用端を前記蓋体に係止させることで前記蓋体を前記起立位置側へ回転付勢するねじりコイルバネと、を備えた圧力フライヤーであって、
    前記蓋体を、前記倒伏位置で前記回転軸に後端が軸着されて前方に延び、前記作用端が下面に係止するアームと、前記倒伏位置で前記アームの下側に連結される蓋本体とから構成する一方、
    前記回転軸の軸心に対して前記ねじりコイルバネの軸心を前記油槽から離れる側へ偏心させて、前記蓋体の回転角度よりも前記ねじりコイルバネの前記作用端の回転角度を小さくすると共に、
    前記倒伏位置で前記アームの下面に対して前記作用端が係止する角度を、前記蓋体が前記倒伏位置から前記起立位置へ回転するに従って徐々に小さくなるようにしたことを特徴とする圧力フライヤー。
  2. 前記ねじりコイルバネの内径を前記回転軸の外径よりも大きくして、前記ねじりコイルバネの内部に前記回転軸と平行な補助軸を収容することで、前記回転軸の軸心と前記ねじりコイルバネの軸心とを偏心させたことを特徴とする請求項1に記載の圧力フライヤー。
  3. 前記補助軸を前記回転軸よりも大径としたことを特徴とする請求項2に記載の圧力フライヤー。
  4. 前記ねじりコイルバネの内部で前記回転軸の下方に、前記ハウジングに支持されて前記補助軸に当接して前記補助軸の下方への移動を規制する支持軸を、前記回転軸と平行に設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の圧力フライヤー。
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