JP2703466B2 - 過熱防止機能付き加熱調理器 - Google Patents

過熱防止機能付き加熱調理器

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JP2703466B2
JP2703466B2 JP4278801A JP27880192A JP2703466B2 JP 2703466 B2 JP2703466 B2 JP 2703466B2 JP 4278801 A JP4278801 A JP 4278801A JP 27880192 A JP27880192 A JP 27880192A JP 2703466 B2 JP2703466 B2 JP 2703466B2
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恵理子 青木
豊 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理物の温度を検出
し、調理物の温度上昇を規制することによって、調理物
の焦げ付きや発火を防止する過熱防止機能付き加熱調理
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より加熱調理器として、調理物の過
熱による焦げ付きや発火を防止するために、調理物を入
れる鍋のような調理容器の温度を温度センサにより検出
し、検出温度に基づいて加熱手段の加熱を自動的に停止
させる構成が提案されている。たとえば、特開平3−2
36518号公報に記載された発明では、水が沸騰する
と単位時間当たりの温度の変化が小さくなることに着目
し、水の沸騰を検出するように設定した判定領域(たと
えば97〜130℃)において温度の変化率が所定値以
下になる状態が生じると、水の沸騰によってこのような
状態が生じたと判断し、調理物が煮炊き物のような水分
の多い水調理物と判別する。また、判定領域で調理物の
沸騰状態が検出されない場合には油を使用した揚げ物や
炒め物のような油調理物と判別する。
【0003】水調理物と判別したときには、沸騰状態を
検出した温度を沸騰温度として、100〜130℃の間
で所定温度に設定した境界温度(たとえば108℃)と
沸騰温度との高低関係に応じて沸騰温度に所定の定数を
加算することによって、水分の蒸発後の焦げ付きを防止
するように停止温度を決定する。たとえば、沸騰温度が
境界温度よりも低いときには13度を加算し、沸騰温度
が境界温度以上であると5度を加算した温度を停止温度
とするのである。また、油調理物と判別したときには、
天ぷらなどの油の発火を防止するように停止温度を設定
する。このようにして決定した停止温度と検出温度との
高低を比較し、検出温度が停止温度まで上昇すると加熱
手段による加熱を停止するのである。停止温度は、一旦
設定されると調理中には変更されず、停止温度の設定後
に判定領域よりも検出温度が下がったときにのみ再設定
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カレーのよ
うに最初は炒める油調理物であっても、その後に水を入
れて水調理物になる場合や、最初は油調理物である炒め
物を作っていて、その後に加熱手段を停止させずに、あ
らかじめ熱してある水調理物を調理する場合などでは、
油調理物と判定した後に検出温度が判定領域よりも下が
ることなく水調理物に変更されることがある。このよう
に、加熱手段の動作中に調理物の種類が途中で変更され
た場合には、停止温度が正常に設定できないことにな
る。水調理物の焦げ付きを防止する温度は油調理物の発
火を防止する温度よりも低く設定されるから、実際には
水調理物であるにもかかわらず油調理物に対応する停止
温度が設定されて焦げ付きが生じたり、実際には油調理
物であるにもかかわらず水調理物に対応する停止温度が
設定されて調理途中で加熱手段が停止してしまうという
問題が生じることになる。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、加熱手段の動作途中で調理物の種類が変更さ
れた場合であっても、水調理物の焦げ付きや油調理物の
調理途中での加熱手段の停止を防止することができる過
熱防止機能付き加熱調理器を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、調理物を入れる調理容器を加熱する加
熱手段と、調理物の温度を検出する温度検出手段と、温
度検出手段による検出温度が設定された停止温度まで上
昇すると停止信号を発生する判定制御手段と、判定制御
手段から停止信号を受けると加熱手段による加熱を停止
させる加熱制御手段と、加熱手段の動作中に検出温度の
変動パターンに基づいて調理物が沸騰する沸騰状態およ
び加熱量と放熱量とが平衡する平衡状態を検出し検出結
果に基づいて水分の多い水調理物か油を使用する油調理
物かを判別する調理物判別手段と、加熱手段の始動時に
は停止温度を油調理物に対応させて設定し、以後は調理
物判別手段で判別される調理物の種別と沸騰状態ないし
平衡状態が検出された温度領域とに応じて停止温度を調
節する停止温度設定手段とを具備し、調理物判別手段
は、検出温度が規定の下判別温度に達するまでに沸騰状
態と平衡状態とがともに検出されると水調理物と確定
し、沸騰状態と平衡状態とがともに検出されないときに
は油調理物と確定し、停止温度設定手段は、調理物判別
手段が沸騰状態と平衡状態との一方のみを検出したとき
に沸騰状態ないし平衡状態が検出された温度と規定の閾
値との高低に基づいて水調理物と油調理物とに対する停
止温度の間の停止温度を設定するのである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、加熱手段の動作中には調理
物の種類を常時判別するのであって、調理物判別手段で
は、加熱手段の動作途中で調理物の種類が変更されたこ
とを検出することができるのである。この調理物判別手
段で判別された調理物の種別に応じて停止温度を調節す
るので、調理物の種類が変更された場合であっても停止
温度を調理物に合わせて設定することができ、結果的
に、油調理物から水調理物に変更した場合に焦げ付きが
生じたり、水調理物から油調理物に変更した場合に調理
途中で加熱手段が停止するといった誤動作を防止するこ
とができるのである。とくに、沸騰状態と平衡状態との
2段階の判定によって水物調理か油物調理かを確定する
から調理物の種類の判別を正確に行なうことができ、し
かも調理物を確定することができないときには、沸騰状
態か平衡状態の検出された温度領域に応じて水調理物と
油調理物とに対する停止温度の間の温度で停止温度を設
定するから、調理途中で調理物の種類が変わるような場
合でも適正な停止温度を設定できる可能性が高くなる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例の概略構成を図2に示す。加
熱手段としてはガスバーナ1を用いており、ガスバーナ
1への燃焼ガスの供給路2には、手動操作によって流路
の開閉や燃焼ガスの流量を調節するメインバルブ3と、
電磁弁等を備えた加熱制御手段としてのガス供給制御装
置4とが配設されている。メインバルブ3には手動操作
用のつまみ(図示せず)が設けられ、つまみの操作によ
って点火・消火と燃焼ガスの流量の調節を行うようにな
っている。メインバルブ3の点火・消火用のつまみと流
量調節用のつまみとは別に設けてもよい。また、ガス供
給制御装置4で燃焼ガスの流量を調節し、メインバルブ
3とガス供給制御装置4とが連動するようにしてもよ
い。
【0009】ガスバーナ1の上面の中央部には、ガスバ
ーナ1の周囲に配設された五徳5に載置される調理容器
6の下面中央部に接して調理容器6の外側下面の温度を
検出する温度検出手段としてサーミスタ等よりなる温度
センサ7が配設されている。温度センサ7から出力され
た温度検出信号は制御装置8に入力される。温度センサ
7は、スープ鍋のような深鍋、フライパンのような平
鍋、薬罐などのどのような形状の調理容器6であっても
接することができるようにばね等によって付勢されてい
る。制御装置8は、温度センサ7からの温度検出信号に
基づいてガス供給制御装置4を制御するのであって、調
理容器6の過熱を防止するようにガスバーナ1による加
熱を停止させる停止信号を発生することによってガス供
給制御装置4を駆動して燃焼ガスの供給路を遮断する。
【0010】制御装置8は、図1に示すように、温度セ
ンサ7による検出温度に基づいて調理物の種類が、煮炊
き物のような水分の多い水調理物か、揚げ物や炒め物の
ような油を用いた油調理物かを判別する調理物判別手段
11と、調理物判別手段11による判別結果に基づいて
停止温度を設定する停止温度設定手段12とを備えてい
る。また、判定制御手段10では、停止温度設定手段1
2で設定された停止温度と温度センサ7による検出温度
とを比較し、検出温度が停止温度まで上昇するとガスバ
ーナ1を消火するように停止信号を出力してガス供給制
御装置4を制御する。ここに、停止温度設定手段12で
は、許容最高温度として油が発火する温度よりもやや低
い第1停止温度(たとえば250℃)が設定され、ガス
バーナ1の始動時には第1停止温度が停止温度の初期値
となるように設定してある。
【0011】調理物判別手段11では、次のようにして
水調理物と油調理物とを判別する。図3に示すように、
ガスバーナ1による加熱を開始した時点では初期状態と
して油調理物を仮定して停止温度を第1停止温度に設定
してある(S1)。水の沸点を挟んで設定した判定領域
の下限温度まで検出温度が上昇すると(S2)、検出温
度に基づいて調理物が沸騰状態になるかどうかを判定す
る(S3)。
【0012】沸騰状態の判定は次のように行う。まず判
定領域内において水の沸点よりも低い温度領域で基準温
度領域を一定温度幅に設定しておき、検出温度が基準温
度領域を通過するのに要した時間を求め、その時間に応
じて既定の定数を乗じて基準時間を設定する。検出温度
が基準温度領域を越えた後に、検出温度が既定した一定
温度上昇するのに要する時間が基準時間よりも長くなる
と沸騰状態であると判定するのである。結局、検出温度
の上昇速度が小さくなると沸騰状態になったとみなすの
である。沸騰状態の判定は、第1停止温度よりも低く判
定領域の上限温度よりは高く設定された下判別温度(た
とえば160℃)まで継続して行われ(S6)、検出温
度が下判別温度を越えても沸騰が検出されないときには
油調理物と判別される(S7)。沸騰状態を検出すれ
ば、その時点の温度を沸騰温度とし(S4)、停止温度
をやや引き下げて第2停止温度(たとえば190℃)と
する(S5)。
【0013】沸騰状態が検出されると、ガスバーナ1に
よる加熱量と調理物からの放熱量とが平衡する平衡状態
になるかどうかを判定し(S9,S12)、平衡状態に
なれば平衡温度を決定する(S13)。ここにおいて、
後述するように、判定領域の上限温度に対して一定温度
(たとえば10℃)だけ低く水の沸点よりは高い温度に
設定した境界温度と沸騰温度とを比較し(S8)、沸騰
温度と境界温度との高低関係に基づいて停止温度を場合
分けする。
【0014】平衡状態の判定は次のように行う。まず、
検出温度を一定周期(数十秒)でサンプリングし、サン
プリング値の時系列を所定個数(数個)ずつ組にする。
各組の最後のサンプリング値は時系列的に並ぶ次の組の
最初のサンプリング値と共用する。また、各組の最初の
サンプリング値を基準値として同じ組内でのサンプリン
グ値のうちの規定個数(各組のサンプリング値の個数の
うちの大部分)が規定の温度範囲内(上下数度)である
ときに、その組を合格組とする。各組について上述した
判定を順に行い、時系列的に並ぶ2つの組が連続して合
格組であるときには平衡状態と判定するのである。結
局、サンプリング値の散布度が小さくなると平衡状態に
なったとみなすのである。平衡温度には、合格組の最初
のサンプリング値を用いる。沸騰状態が検出された後で
は平衡状態の判定は下判別温度まで継続して行われる
(S10,S17)。
【0015】上述のようにして求めた沸騰温度と平衡温
度との組み合わせによって停止温度は次のように設定さ
れる。すなわち、沸騰温度が境界温度よりも低いときに
は、その後に平衡状態が検出されなければ停止温度は第
2停止温度に保たれ(S11)、一方、沸騰温度が境界
温度よりも高いときには、その後に平衡状態が検出され
なければ検出温度が下判別温度を越えた時点で調理物を
油調理物と判別して停止温度を第1停止温度に設定する
(S18)。また、沸騰状態が検出された後に平衡状態
が検出された場合には、平衡温度が判別領域の上限温度
以上で下判別温度よりも低い範囲であれば平衡温度に一
定温度(たとえば30℃)を加算した第3停止温度を停
止温度とし(S15)、平衡温度が判別領域の上限温度
よりも低いときには上限温度に対して一定温度(たとえ
ば10℃)だけ高い第4停止温度を停止温度とする(S
16)。このように、沸騰温度と平衡温度とに基づいて
油調理物か水調理物かを判別するのであり、油調理物で
は停止温度が第1停止温度になり、水調理物では停止温
度が第3停止温度または第4停止温度になる。また、第
3停止温度が停止温度になるのは、平衡温度が判別領域
の上限温度よりも高いときであるから、一般には調理容
器6の厚みが大きいときに第3停止温度が設定されるこ
とになる。油調理物か水調理物かを確定できないときに
は第2停止温度が設定される。
【0016】油調理物か水調理物かを確定できない場合
や油調理物と確定した場合には、図4に示すように、下
判別温度を越えてからも平衡状態の判定を続ける(S2
0)。下判別温度を越えてからの平衡状態は第1停止温
度と第2停止温度との間で設定された上判別温度になる
まで継続される(S22)。平衡状態が検出されたとき
には平衡温度を決定した後(S21)、平衡温度が下判
別温度以上であれば(S24)、平衡温度に一定温度
(たとえば20℃)を加算した第5停止温度を停止温度
とする(S26)。平衡温度が下判別温度よりも低けれ
ば停止温度を第3停止温度とする(S25)。また、平
衡状態が検出されなければ停止温度は第1停止温度にな
る(S23)。
【0017】一方、平衡状態が検出された後に、天ぷら
に具を入れたときのように検出温度が平衡温度よりも一
定温度(たとえば3℃)よりも大きく下がると(S2
8)、油調理物であると判別して停止温度を第1停止温
度に設定する(S29)。平衡状態の判定はガスバーナ
1が点火している間は常に行うようにし、平衡温度が下
判別温度以下であれば停止温度を第3停止温度に設定
し、平衡温度が下判別温度を越えて上判別温度以下であ
れば停止温度を第5停止温度に設定し、平衡状態が検出
されずに上判別温度を越えた場合や平衡状態の検出後に
検出温度が平衡温度から所定温度だけ下がった場合には
停止温度を第1停止温度に設定するのである。このよう
にして停止温度を設定した状態において、検出温度が停
止温度以上になった場合には(S19,S27)、ガス
バーナ1をただちに消火する(S30)。ここに、ガス
バーナ1の消火をランプやブザーによって報知するのが
望ましい。このようにして、水調理物の焦げ付きを軽減
し、また油調理物の発火を防止できるのである。
【0018】制御装置8は、基本的にはマイクロコンピ
ュータにより構成されており、温度センサ7の温度検出
信号をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変
換器や、判定制御手段13での判定結果によってガス供
給制御手段4を駆動する駆動回路などが設けられる。上
記構成による動作の一例としてカレーを作る場合を図5
に示し、天ぷらを揚げる場合を図6に示す。
【0019】カレーを作る場合であれば図5に示すよう
に、時刻t0 においてガスバーナ1を点火すると、具を
炒めている間に沸騰状態を検出せずに検出温度が時刻t
1 において下判別温度TB を越えるから、この時点では
油調理物と判別されて停止温度は初期値として設定され
た第1停止温度S1 に保たれる。その後に、時刻t2
おいて水を入れると検出温度は一旦下がり、煮込むうち
に検出温度が再び上昇して時刻t3 において沸騰状態が
検出されて停止温度は第2停止温度S2 になる。その
後、時刻t4 において平衡状態が検出されると、水調理
物であることが確定し停止温度は第3停止温度S3 また
は第4停止温度S4 に設定されることになる(ここで
は、第3停止温度S3 )。その後、水分の蒸発によって
焦げ付きが始まるった場合には、時刻t5 において検出
温度が第3停止温度S3 に達してガスバーナ1が消火す
るのである。
【0020】一方、天ぷらを揚げるときには図6に示す
ように、時刻t0 においてガスバーナ1を点火すると、
沸騰状態を検出せずに検出温度が下判別温度TB を越え
るから、カレーの場合と同様に停止温度は第1停止温度
1 に保たれる。加熱量と放熱量とが平衡するように火
力が調節されていると、時刻t6 において下判別温度T
B と上判別温度TA との間で平衡状態が検出されるか
ら、停止温度は第5停止温度S5 に設定される。ここ
で、時刻t6 において油に具を入れると、平衡温度に対
して検出温度が一定温度よりも大きく下がるから、油調
理物と判定されて停止温度は第1停止温度S1 に戻るの
である。
【0021】以上のようにして、ガスバーナ1の点火中
には調理物判別手段11での判別結果が得られた後も温
度センサ7での検出温度に基づいて平衡状態を常に判定
し、検出温度の変化パターンや平衡温度に基づいて停止
温度を変化させるから、調理物が途中で変わった場合で
あっても停止温度を対応させて変えることができ、結果
的に、水調理物の焦げ付きを軽減することができ、また
油調理物の調理途中でガスバーナ1が消火するという不
都合が生じないのである。
【0022】なお、加熱手段には、ガスバーナ1のほか
ヒータや電磁調理器などを用いてもよく、温度検出手段
には、調理物を入れた調理容器の底に接触するサーミス
タを用いるほか調理容器内に入れる温度センサや、調理
容器の外部から赤外線量等によって調理物の温度を検出
するものを用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のように、調理物判別手段
は、加熱手段の動作中に調理物の種類を常時判別し、調
理物判別手段で判別された調理物の種別に応じて停止温
度を調節するので、調理物判別手段では加熱手段の動作
途中で調理物の種類が変更されたことを検出することが
でき、調理物の種類が変更された場合であっても停止温
度を調理物に合わせて設定することができることにな
り、結果的に、油調理物から水調理物に変更した場合に
焦げ付きが生じたり、水調理物から油調理物に変更した
場合に調理途中で加熱手段が停止するといった誤動作を
防止することができるという利点を有する。とくに、沸
騰状態と平衡状態との2段階の判定によって水物調理か
油物調理かを確定するので、調理物の種類の判別を正確
に行なうことができ、しかも調理物を確定することがで
きないときには、沸騰状態か平衡状態の検出された温度
領域に応じて水調理物と油調理物とに対する停止温度の
間の温度で停止温度を設定するので、調理途中で調理物
の種類が変わるような場合でも適正な停止温度を設定で
きる可能性が高くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す制御装置のブロック図である。
【図2】実施例の全体構成を示す概略図である。
【図3】実施例の動作を説明する流れ図である。
【図4】実施例の動作を説明する流れ図である。
【図5】実施例の動作例を示す動作説明図である。
【図6】実施例の動作例を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 ガスバーナ 2 ガス供給路 3 メインバルブ 4 ガス供給制御装置 5 五徳 6 調理容器 7 温度センサ 8 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 豊 大阪市港区南市岡1丁目1番52号株式会 社ハーマン内 (56)参考文献 特開 平4−236012(JP,A) 特開 平4−187913(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理物を入れる調理容器を加熱する加熱
    手段と、調理物の温度を検出する温度検出手段と、温度
    検出手段による検出温度が設定された停止温度まで上昇
    すると停止信号を発生する判定制御手段と、判定制御手
    段から停止信号を受けると加熱手段による加熱を停止さ
    せる加熱制御手段と、加熱手段の動作中に検出温度の変
    動パターンに基づいて調理物が沸騰する沸騰状態および
    加熱量と放熱量とが平衡する平衡状態を検出し検出結果
    に基づいて水分の多い水調理物か油を使用する油調理物
    を判別する調理物判別手段と、加熱手段の始動時には
    停止温度を油調理物に対応させて設定し、以後は調理物
    判別手段で判別される調理物の種別と沸騰状態ないし平
    衡状態が検出された温度領域とに応じて停止温度を調節
    する停止温度設定手段とを具備し、調理物判別手段は、
    検出温度が規定の下判別温度に達するまでに沸騰状態と
    平衡状態とがともに検出されると水調理物と確定し、沸
    騰状態と平衡状態とがともに検出されないときには油調
    理物と確定し、停止温度設定手段は、調理物判別手段が
    沸騰状態と平衡状態との一方のみを検出したときに沸騰
    状態ないし平衡状態が検出された温度と規定の閾値との
    高低に基づいて水調理物と油調理物とに対する停止温度
    の間の停止温度を設定することを特徴とする過熱防止機
    能付き加熱調理器。
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