JP6656953B2 - カードホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、被取付体にカードを装着させるためのカードホルダに関するものである。
従来、容器やパレット等の運搬補助具に対し、運搬される物品に関する情報が記載されたカードを装着させる場合には、カードホルダが使用される。カードホルダとしては、例えば、本体部分と、折返し部分とが薄肉ヒンジによって連結されたものがある。当該カードホルダは、薄肉ヒンジを中心として折返し部分を180度回転させた状態で容器等に取付ける。そして、本体部分と、折返し部分との間にカードを挿入し、保持させる(例えば、特許文献1等参照。)。
実公昭53−2195号公報
また、上記特許文献1のカードホルダでは、折返し部分の先端部分が、カードのカードホルダへの挿入口を開く方向に所定角度折り曲げ加工されている。当該構成により、カードをカードホルダに挿入させ易くなり、作業性の向上が図られる。ところで、カードをカードホルダから取出す際には、折返し部分を手前に引いて、本体部分と折返し部分との間を広げることとなる。しかしながら、折返し部分のうち、「持ち手」となりそうな部分が前記先端部分しかなく、当該先端部分を摘まみ引っ張ろうとしても当該先端部分は保持し難く、力を掛け難い上、当該先端部分が変形等を起こしてしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、カードの着脱作業性の向上を図ることのできるカードホルダを提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.被取付体のうち上下に延びる被取付部に取付けられるとともに、カードを保持可能なカードホルダにおいて、
被取付部への取付状態において被取付部と当接又は近接するとともに、カードの裏面側に配置され、カードの裏面を支持する背板部と、
カードの表面側に配置され、カードの表面を支持する前板部と、
前記背板部と、前記前板部との間に設置されたカードの下辺部を支持する支持部とを備え、
前記前板部は、
被取付部に対して遠近する方向において変位可能に構成されるとともに、カードホルダの被取付部への取付状態において、前記背板部、又は、被取付部に対して当接又は近接する一対の可動部と、
一対で設けられた前記各可動部からそれぞれ前記背板部に対して離間する方向に突出する突出部と、
一対の前記突出部の先端部間を連結する架橋部とを備え、
前記架橋部は少なくとも前記背板部と対向配置される範囲に設けられるとともに、カードホルダの被取付部への取付状態において、前記架橋部全体が、前記背板部から離間していることを特徴とするカードホルダ。
手段1によれば、カードホルダのうち、一対の可動部からそれぞれ外方(背板部から離間する方向)へ突出する一対の突出部の先端部間を連結する架橋部は、カードホルダの被取付部への取付状態において、背板部から離間している。これにより、架橋部と、背板部との間に指先等を挿入可能な空間を形成することができる。このため、前板部と背板部との間に挿入・保持されているカードをカードホルダから取出す場合には、前板部の手前側に飛び出している架橋部の裏面側に指等を掛けて手前に引くことで、比較的容易に、前板部と背板部との間を広げ、比較的スムースにカードを取出すことができる。従って、例えば、前板部の前面側に設けられた突起を摘まみ、手前側に引っ張る等のような構成に比べ、カードホルダの取出し作業性の向上、カードホルダ(特に、カードホルダを広げる際に力を掛ける部位)の耐久性の向上等を図ることができる。
また、架橋部の存在により、前板部を簡単かつ好適に変位させることができ、カードホルダをカードの抜き差しを容易とする開状態とすることができる。このため、カードをカードホルダに装着する際にも、架橋部を引いてカードホルダを開状態とし、カードへの負荷なく(無理やりにねじ込むことなく)、カードをカードホルダにセットすることができる。従って、カードやカードホルダが損傷する等の事態を抑制することができる。
手段2.前記架橋部から前記背板部側に突出するとともに、前記突出部と連結される連結壁を備えていることを特徴とする手段1に記載のカードホルダ。
手段2によれば、架橋部の剛性を高めることができ、架橋部の変形や損傷等を抑制することができる。つまり、例えば、架橋部を手前に引いた場合に、架橋部のみが変形してしまい、可動部がほとんど追従せず、手前側に変位しないといった事態を回避することができる。従って、架橋部に指等を掛けて引くことで、前板部と背板部との間に、カードを抜き差しし易くなるような空間をより確実に形成することができ、カードを抜き差しする際の作業性の向上や、架橋部の耐久性の向上等を図ることができる。特に、架橋部が長尺である場合には、かかる作用効果がより顕著に奏されることとなる。
手段3.前記連結壁は、前記架橋部の延在方向に沿って形成されているとともに、前記架橋部の上辺部よりも下方に配置され、
前記連結壁の上面と、前記架橋部との間を斜めに連結するガイドリブが設けられていることを特徴とする手段2に記載のカードホルダ。
手段3によれば、架橋部の裏面側に設けられる連結壁を架橋部の上辺部よりも下方位置に設けることによって、架橋部の裏面に指等を掛けてカードホルダを広げる際に、連結壁が、指先の架橋部裏面への引っ掛かりを阻害してしまうといった事態を抑制することができる。また、ガイドリブが設けられることで、前板部と背板部との間にカードを挿入する際に、カードが連結壁に引っ掛かってしまうといった事態を防止することができる。
手段4.前記連結壁は、前記架橋部の延在方向全域にわたって形成されているとともに、前記連結壁のうち、前記架橋部の延在方向中央部を含む部位には、その両側方に位置する部位よりも前記架橋部からの突出幅の大きい幅広部が形成されていることを特徴とする手段2又は3に記載のカードホルダ。
手段4によれば、架橋部のうち特に変形し易い部位であって、さらには、作業者が最も持ち易い部位でもある延在方向中央部の剛性を効果的に高めることができる。従って、カードを抜き差しする際の作業性の向上や、架橋部の耐久性の向上等を図るといった作用効果がより一層奏されることとなる。
手段5.前記支持部は、前記背板部と同等の厚みを有する、上面若しくは下面に補強リブが形成される、又は、リブを介在させつつ複数の層を有するように構成され、
前記背板部、及び、前記前板部は、前記支持部から上方に延出し、
前記背板部と、前記前板部と、前記支持部とが一体形成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のカードホルダ。
手段5によれば、支持部の強度を高めることができる。従って、例えば、背板部と、前板部とをほぼ同一平面上に配置し、両者間を薄肉の支持部で連結するような格好でカードホルダを成形し、使用時に、支持部においてカードホルダを2つに折り曲げるといった構成のように、支持部が軟弱で損傷する(破断する)といった不具合を払拭することができる。
また、上記手段1に記載のように、背板部と、架橋部とが離間していることから、背板部と、前板部とを離間させることができ、背板部、及び、前板部が、支持部から上方に延出するといったカードホルダを確実に一体形成することができる。従って、カードホルダの製造作業性の向上を図ることができる。
容器、及び、カードホルダの斜視図である。 カードホルダの正面側斜視図である。 カードホルダの裏面側斜視図である。 カードホルダの背板部を省略した一部断面を含む裏面側斜視図である。 容器への取付状態にあるカードホルダの正面図ある。 図5のA−A線断面図である。 図6に示すカードホルダの取付前の状態を示す断面図である。 図5のB−B線断面図である。 図8に示すカードホルダの取付前の状態を示す断面図である。 図5のC−C線断面図である。 図10に示すカードホルダの取付前の状態を示す断面図である。 図5のD−D線断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1に基づいて、カードホルダ11が取付けられる被取付体としての容器1について説明する。容器1は、略矩形板状の底壁部2と、底壁部2の各側辺部から上方に延出する側壁部3と、側壁部3の上辺部から外方に延出する上フランジ4と、側壁部3の各コーナー部から外方に突出し、上下に延在するとともに、上フランジ4に連結されるコーナーフランジ5と、各コーナーフランジ5の左方、及び、右方に所定距離を隔てて設けられ、上下に延在する縦フランジ6とを備えている。
さらに、コーナーフランジ5の下端部と、その両側方に位置する縦フランジ6の下端部とを連結する支持フランジ7と、同一の側壁部3において形成された縦フランジ6の上部間を連結するようにして上フランジ4の外縁から下方に延出する連結フランジ8とが設けられている。尚、連結フランジ8の裏面と、上フランジ4の下面と、側壁部3の外面との間を連結する裏補強フランジ9が、連結フランジ8の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられている(図6等参照)。
図1、図5に示すように、支持フランジ7は、底壁部2よりも上方に位置している。また、側壁部3は、型抜きの都合上、上方に向けて容器1の外周側に若干傾斜して延びている。さらに、容器1は、いずれの部位においても肉厚がほぼ一定である。当該構成により、容器1同士を上下に積み重ねることで、上側の容器1のうち支持フランジ7よりも下方部位が、下側の容器1の側壁部の内周側に収容されるとともに、上側の容器1の支持フランジ7の下面が、下側の容器1の上フランジ4の上面に当接して支持されるようになっている。これにより、下側の容器1に対する上側の容器の水平方向における位置ずれを防止しつつ、容器1を上下に積み重ねる(スタッキングする)ことができる。
また、図1に示すように、相対する一対の側壁部3に形成されたそれぞれ一対の縦フランジ6には、支持フランジ7の上面、及び、側壁部3の外面に隣接するようにして、カードホルダ11を容器1に取付けるための取付孔6aが形成されている。尚、本実施形態では、取付孔6aが形成された縦フランジ6を有する側壁部3が被取付部に相当する。
さて、図2〜図5等に示すように、カードホルダ11は、カード71a、71b(図5参照)の下辺部を支持する支持部12と、支持部12から上方に延出し、カード71a、71bの裏面側に配置されるとともに、カード71a、71bの裏面を支持する背板部13と、支持部12から上方に延出し、カード71a、71bの表面側に配置されるとともに、カード71a、71bの表面を支持する前板部14とを備えている。
図4等に示すように、支持部12は、前後(被取付部となる側壁部3の厚み方向)に延びる上壁部21と、上壁部21の前縁部から下方に延びる前壁部22と、前壁部22の下縁部から後方に延びる下壁部23と、上壁部21と下壁部23との間を連結する増強リブ24とが設けられている。尚、図2に示すように、支持部12の左右方向中央部の前面には凹部25が形成されている。
支持部12の左右両端部には、カードホルダ11を側壁部3に取付けるための取付部31が設けられている。取付部31は、支持部12の上壁部21から上方に突出する衝立部32と、衝立部32の外面から突出する挿通部33と、挿通部33の前面から突出する爪部34とを備えている。各挿通部33、及び、各爪部34は、それぞれ容器1の取付孔6aに挿通状態とされる。これにより、挿通部33の下辺部が、支持フランジ7の上面に支持され、挿通部33の後部、及び、支持部12の後縁部が側壁部3と当接するとともに、爪部34が縦フランジ6の外面に係止されるようになっている。以上のようにして、カードホルダ11が容器1に取付けられることとなる。
加えて、衝立部32の前辺部から支持部12の横幅方向中央部側に突出するサイドストッパ35が設けられている。尚、挿通部33は、後方に開口する断面コ字状(図3等参照)をなしており、爪部34を取付孔6aに挿通させる際に若干弾性変形するように構成されている。また、図10、図12等に示すように、側壁部3に取付けられたカードホルダ11の全体が、縦フランジ6の先端縁よりも側壁部3側に収まるように構成されている。
図2、図3、図8等に示すように、背板部13は、支持部12(上壁部21)の後縁部よりも若干前方位置から上方に向けて、後方に傾斜して延びる左右一対の基板部41と、各基板部41の下部の両側側辺部からそれぞれ側方かつ下方に向けて延出する根部42とを備え、全体として左右対称形状となるように構成されている。加えて、背板部13の後面の付根部と、支持部12の上面との間を連結する補強部43(図3参照)が設けられている。尚、当該補強部43に代えて、背板部13の付根部を厚肉に構成することとしてもよい。
また、図5、図8に示すように、カードホルダ11の側壁部3への取付状態においては、背板部13の基板部41が、容器1の連結フランジ8の下辺部よりも上方にまで延び、基板部41の後面の上端部が、側壁部3と当接するように構成されている。
図2〜図4に示すように、前板部14は、背板部13の左右両側方(各基板部41と、各取付部31との間)に配置され、側壁部3に対して遠近する方向(前後方向)において弾性変形可能に構成される左右一対の可動部51と、一対で設けられた各可動部51からそれぞれ背板部13に対して離間する方向(前方)に突出する突出部52と、一対の突出部52の先端縁部間を連結する架橋部53とを備えている。
図2、図6に示すように、可動部51は、支持部12のうち背板部13の付根部よりも前方の位置から上方に向けて、後方に傾斜して延びる挟着部54と、挟着部54の上辺部から上方かつ前方に向けて延びる返し部55とを備えている。返し部55の上端部は、背板部13の上端部よりも低くなっている。図6、図12に示すように、カードホルダ11の側壁部3への取付状態においては、挟着部54と返し部55との境界部が、側壁部3と当接している。また、可動部51は、挟着部54の上部、及び、返し部55が、カードホルダ11の横幅方向中央部側に向けて延出し、正面視略鉤状(逆L字状)をなしている(図2、図4参照)。
加えて、図2、図6に示すように、突出部52の外面下部と、可動部51の挟着部54との間を斜めに連結する外補強リブ56が設けられている。尚、図2、図4に示すように、支持部12のうち可動部51が設けられている部位については、前方に張り出すようにして前後に幅広に構成されている。
図2、図4、図6等に示すように、突出部52は、可動部51のうち側方に突出した挟着部54の上部、及び、返し部55の側辺部からほぼ水平に前方に延出しており、突出部52の前辺部は、上方に向けて若干後方傾斜する直線状となっている。さらに、図2に示すように、架橋部53は、一対の突出部52の前辺部間を真っ直ぐに繋ぐ平板状をなしている。本実施形態では、架橋部53が突出部52によって前方に変位させられていることにより、図8等に示すように、カードホルダ11の側壁部3への取付状態において、架橋部53が背板部13から離間している。これにより、架橋部53と、背板部13との間には、作業者が指先等を挿入可能な空間が形成されるようになっている。
また、図3、図4等に示すように、本実施形態では、架橋部53から背板部13側に突出するとともに、突出部52と連結される連結壁61を備えている。連結壁61は、架橋部53の下辺部に沿って、架橋部53の延在方向全域わたって(一対の突出部52間にかけて)一続きに形成されている。
さらに、図3、図8に示すように、連結壁61のうち、背板部13と対向する部位は、架橋部53からの突出幅の小さい幅狭部62となっている。本実施形態では、当該幅狭部62を形成することにより、連結壁61と、背板部13とを離間させている(図8等参照)。尚、図2、図5等に示すように、背板部13の根部42は、架橋部53の下辺部(連結壁61の下面)よりも下方の領域に形成されている。
加えて、図3、図10に示すように、連結壁61のうち、架橋部53の延在方向中央部を含む部位には、その両側方に位置する部位(幅狭部62)よりも架橋部53からの突出幅の大きい幅広部63が形成されている。尚、幅広部63は、左右一対の幅狭部62の間に位置しており、背板部13の形成されていない範囲に設けられている。
さらに、図3等に示すように、幅広部63のうち幅狭部62との境界部近傍部位において、連結壁61の上面と、架橋部53との間を斜めに連結するガイドリブ64が設けられている。本実施形態のガイドリブ64は、架橋部53の上辺部から、連結壁61(幅広部63)の後縁部にかけて設けられている。
以上のように構成されてなるカードホルダ11は、いずれの部位もほぼ同じ厚みとなるようにして一体形成されている。但し、図7、図9、図11に示すように、カードホルダ11は、側壁部3への取付状態の安定化を図るべく、背板部13、及び、前板部14を、支持部12から上方に向けて後方に比較的大きく傾斜するように形成される。そして、背板部13、及び、前板部14を弾性変形させつつ、側壁部3に取付けられるようになっている。
また、カードホルダ11は、大きさの異なるカードを保持可能に構成されており、保持の形態についても2パターン存在するようになっている。すなわち、図5に示すように、横幅が一対の可動部51間の距離よりも大きなカード71aが装着される場合には、一対の可動部51(挟着部54と返し部55との境界部)と、側壁部3との間でカード71aが挟持固定される(図6参照)。このとき、一対の可動部51よりも側壁部3の横幅方向中央部側において、カード71aの裏面に対し一対の背板部13が当接する(図8参照)。これにより、カード71aの中央部を含む部位が若干前方に変位しているような格好で保持されるようになっている。加えて、カード71aの左右の下コーナー部前面側がサイドストッパ35に支持されて、カード71aが縦フランジ6から前方にはみ出さないようになっている。
一方、横幅が一対の突出部52間の距離よりも小さいカード71bが装着される場合には、架橋部53に設けられた連結壁61と、背板部13、及び、側壁部3との間でカード71bが保持される(図8参照)。より具体的には、カード71bが比較的厚肉である(連結壁61の幅狭部62と、背板部13との間の隙間や、連結壁61の幅広部63と、側壁部3との間の隙間よりも厚い)場合には、挟持固定されることとなる。その一方で、カード71bが比較的薄肉である場合には、支持部12、背板部13、架橋部53(架橋部53と連結される連結壁61)、及び、左右一対の突出部52(突出部52と連結される連結壁61)によって、落下しないように支持されることとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、容器1に対してカード71a、71bを装着するためのカードホルダ11が取付けられている。カードホルダ11のうち、一対の可動部51からそれぞれ外方(背板部13から離間する前方向)へ突出する一対の突出部52の先端部間を連結する架橋部53は、カードホルダ11の側壁部3への取付状態において、背板部13から離間している。これにより、架橋部53と、背板部13との間に指先等を挿入可能な空間を形成することができる。このため、前板部14と背板部13との間に挿入・保持されているカード71a、又は、カード71bをカードホルダ11から取出す場合には、前板部14の手前側に飛び出している架橋部53の裏面側に指等を掛けて手前に引くことで、比較的容易に、前板部14と背板部13との間を広げ、比較的スムースにカード71a、71bを取出すことができる。従って、例えば、前板部14の前面側に設けられた突起を摘まみ、手前側に引っ張る等のような構成に比べ、カードホルダ11の取出し作業性の向上、カードホルダ11(特に、カードホルダ11を広げる際に力を掛ける部位)の耐久性の向上等を図ることができる。
また、架橋部53の存在により、前板部14を簡単かつ好適に変位させることができ、カードホルダ11をカード71a、71bの抜き差しを容易とする開状態とすることができる。このため、カード71a、71bをカードホルダ11に装着する際にも、架橋部53を引いてカードホルダ11を開状態とし、カード71a、71bへの負荷なく(無理やりにねじ込むことなく)、カード71a、71bをカードホルダ11にセットすることができる。従って、カード71a、71bやカードホルダ11が損傷する等の事態を抑制することができる。
また、本実施形態では、架橋部53から背板部13側に突出するとともに、突出部52と連結される連結壁61を備えている。このため、架橋部53の剛性を高めることができ、架橋部53の変形や損傷等を抑制することができる。つまり、例えば、架橋部53を手前に引いた場合に、架橋部53のみが変形してしまい、可動部51がほとんど追従せず、手前側に変位しないといった事態を回避することができる。従って、架橋部53に指等を掛けて引くことで、前板部14と背板部13との間に、カード71a、71bを抜き差しし易くなるような空間をより確実に形成することができ、カード71a、71bを抜き差しする際の作業性の向上や、架橋部53の耐久性の向上等を図ることができる。特に、架橋部53が長尺である場合には、かかる作用効果がより顕著に奏されることとなる。
さらに、連結壁61は架橋部53の下辺部に沿って形成されているとともに、連結壁61の上面と、架橋部53との間を斜めに連結するガイドリブ64が設けられている。このように、架橋部53の裏面側に設けられる連結壁61を架橋部53の上辺部よりも下方位置に設けることによって、架橋部53の裏面に指等を掛けてカードホルダ11を広げる際に、連結壁61が、指先の架橋部53裏面への引っ掛かりを阻害してしまうといった事態を抑制することができる。また、ガイドリブ64が設けられることで、前板部14と背板部13との間にカード71a、71bを挿入する際に、カード71a、71bが連結壁61に引っ掛かってしまうといった事態を防止することができる。
加えて、連結壁61は、架橋部53の延在方向全域にわたって形成されているとともに、連結壁61のうち、架橋部53の延在方向中央部を含む部位には、その両側方に位置する部位よりも架橋部53からの突出幅の大きい幅広部63が形成されている。このため、架橋部53のうち特に変形し易い部位であって、さらには、作業者が最も持ち易い部位でもある延在方向中央部の剛性を効果的に高めることができる。従って、カード71a、71bを抜き差しする際の作業性の向上や、架橋部53の耐久性の向上等を図るといった作用効果がより一層奏されることとなる
また、支持部12は、前後に延び、背板部13と同等の厚みを有する上壁部21と、上壁部21の前縁部から下方に延びる前壁部22と、前壁部22の下縁部から後方に延びる下壁部23と、上壁部21と下壁部23との間を連結する増強リブ24とを備えている。このため、支持部12の強度を高めることができる。さらに、背板部13、及び、前板部14(可動部51)が、支持部12(上壁部21)から上方に延出した格好で、背板部13と、前板部14と、支持部12とを含むカードホルダ11全体が一体形成されている。このため、例えば、背板部と、前板部とをほぼ同一平面上に配置し、両者間を薄肉の支持部で連結するような格好でカードホルダを成形し、使用時に、支持部においてカードホルダを2つに折り曲げるといった構成のように、支持部が軟弱で損傷する(破断する)といった不具合を払拭することができる。
また、上記のように、背板部13と、架橋部53とが離間していることから、背板部13と、前板部14(連結壁61)とを離間させることができ、背板部13、及び、前板部14が、支持部12から上方に延出するといったカードホルダ11を確実に一体形成することができる。従って、カードホルダ11の製造作業性の向上を図ることができる。
加えて、背板部13(一対の基板部41)は、一対の可動部51の間に配置され、可動部51(挟着部54と、返し部55との境界部)は、カードホルダ11の側壁部3への取付状態において、側壁部3に対して当接又は近接し、側壁部3との間でカード71aを挟持可能に構成されている。
つまり、可動部51のうち側壁部3との間でカードを挟持固定可能な部位については、背板部13のうち同じ高さ位置の部位よりも側壁部3に近い位置に配置される。このため、例えば、左右一対の可動部51に跨るようにして比較的大きなカード71aをカードホルダ11に装着する場合に、側壁部3の厚み方向において、可動部51と側壁部3との挟持によるホールド位置と、背板部13によってカード71a裏面を支持する位置とをずらすことにより、カード71aの保持力を高めることができる。特に、背板部13は、支持部12のうち側壁部3側である後縁部よりも前方位置から上方に延出している。この場合、上記作用効果がより一層奏されることとなる。さらに、カード71aのメインの領域である中央部については、背板部13によって比較的前方に配置されることから、カード71aに記載された情報等を読取り易くすることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)カードホルダ11の取付対象である被取付体は特に限定されるものではなく、折畳み式の容器の側壁部、容器に被せられる蓋の側面、パレットの側面等に取付けることとしてもよい。さらには、被取付体として、容器やパレット等の運搬補助具に限定されるものでもなく、例えば、棚、机、看板、鞄等のうち上下に延びる被取付部に対し、カードラックのようにして取付けることも可能である。さらに、被取付体は、樹脂製でなくてもよく、金属製、木製、革製、合皮製であってもよい。加えて、カードホルダ11が取付けられる被取付部は平板状でなくてもよく、例えば、湾曲状、波状に構成されるとともに、カードホルダ11は被取付部の形状に合わせた形状に形成されていることとしてもよい。
尚、架橋部53の裏面側に形成された連結壁61と、背板部13との間に比較的大きな隙間が形成される場合には、例えば、ポストカードや小さなチラシ等を複数枚重ねて設置する等して使用することもできる、さらに、例えば、一対の可動部51と被取付部との間に比較的大きなチラシやポスターを飾るようにして使用することも可能である。また、例えば、カードホルダ11に取付けられるカードについても特に限定されるものではなく、平らではなく、凹凸形状をなしていてもよいし、ICチップ等が埋設されていてもよい。
(b)上記実施形態では、支持部12の両側端部に取付部31が設けられているが、取付部31の形成位置や構成については特に限定されるものではない。例えば、縦フランジ6に対し、支持部12の両側端部を固定する構成に代えて、背板部13の上部や、支持部12の下部で対応するフランジ等に固定されるような構成としてもよい。さらに、取付部31を別部材として形成し、その後、カードホルダの本体に組付ける構成としてもよいし、取付部31を磁石や吸盤で構成することとしてもよい。但し、取付部31についても、支持部12、背板部13、及び、前板部14と一体的に構成することで、取付状態の安定化(組付け部位ががたつかない)や、カードホルダ11の生産性の向上等を図ることができる。
(c)上記実施形態では、前板部14が、左右一対の可動部51と、各可動部51の上部から前方に延びる一対の突出部52と、一対の突出部52間を連結する架橋部53とを備え、正面視略門型をなしているが、例えば、正面視矩形状をなすように(可動部51と架橋部53と支持部12とで囲まれる空間が閉塞されたような形状に)構成してもよいし、格子状(縦、及び/又は、横にリブを形成する)に構成してもよい。但し、前板部14を正面視略門型にして、内側に開口部を形成することにより、カードホルダ11に保持されたカード71a、71bの情報をより読取り易くすることができるとともに、カードホルダ11の軽量化、省資源化等を図ることができる。
尚、背板部13についても、形状や形成範囲について限定されるものではないが、幅狭部62及び幅広部63を有する連結壁61が突出形成された架橋部53との間でカード71a、71bを効果的に挟持し、かつ、軽量化等を図るべく、上記実施形態のように、一対の可動部51の間において、互いに距離を隔てるようにして一対で設けられる基板部41を備えるような構成が望ましい。
(d)上記実施形態では、カードホルダ11はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、上記実施形態では特に言及していないが、カードホルダ11の色については特に限定されるものではなく、透明、半透明、不透明のいずれでもよい。
1…容器、2…底壁部、3…側壁部、4…上フランジ、6…縦フランジ、6a…取付孔、11…カードホルダ、12…支持部、13…背板部、14…前板部、21…上壁部、31…取付部、41…基板部、51…可動部、52…突出部、53…架橋部、54…挟着部、55…返し部、61…連結壁、62…幅狭部、63…幅広部、64…ガイドリブ、71a,71b…カード。

Claims (5)

  1. 被取付体のうち上下に延びる被取付部に取付けられるとともに、カードを保持可能なカードホルダにおいて、
    被取付部への取付状態において被取付部と当接又は近接するとともに、カードの裏面側に配置され、カードの裏面を支持する背板部と、
    カードの表面側に配置され、カードの表面を支持する前板部と、
    前記背板部と、前記前板部との間に設置されたカードの下辺部を支持する支持部とを備え、
    前記前板部は、
    被取付部に対して遠近する方向において変位可能に構成されるとともに、カードホルダの被取付部への取付状態において、前記背板部、又は、被取付部に対して当接又は近接する一対の可動部と、
    一対で設けられた前記各可動部からそれぞれ前記背板部に対して離間する方向に突出する突出部と、
    一対の前記突出部の先端部間を連結する架橋部とを備え、
    前記架橋部は少なくとも前記背板部と対向配置される範囲に設けられるとともに、カードホルダの被取付部への取付状態において、前記架橋部全体が、前記背板部から離間していることを特徴とするカードホルダ。
  2. 前記架橋部から前記背板部側に突出するとともに、前記突出部と連結される連結壁を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカードホルダ。
  3. 前記連結壁は、前記架橋部の延在方向に沿って形成されているとともに、前記架橋部の上辺部よりも下方に配置され、
    前記連結壁の上面と、前記架橋部との間を斜めに連結するガイドリブが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のカードホルダ。
  4. 前記連結壁は、前記架橋部の延在方向全域にわたって形成されているとともに、前記連結壁のうち、前記架橋部の延在方向中央部を含む部位には、その両側方に位置する部位よりも前記架橋部からの突出幅の大きい幅広部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のカードホルダ。
  5. 前記支持部は、前記背板部と同等の厚みを有する、上面若しくは下面に補強リブが形成される、又は、リブを介在させつつ複数の層を有するように構成され、
    前記背板部、及び、前記前板部は、前記支持部から上方に延出し、
    前記背板部と、前記前板部と、前記支持部とが一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカードホルダ。
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