JP4092493B2 - カードホルダ付コンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、収容された物品に関する情報を記載したカードを保持することができるカードホルダ付コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカードホルダ付コンテナとしては、側壁外面に取付けられたカードホルダの左右両端からわずかに離れたそれぞれの位置に上部が上方に向けて互いに拡開するとともに下部に下方が垂下したカード案内用突条を設けたものがある(下記の特許文献1)。このカードホルダ付コンテナ(当該文献ではカードホルダー付き容器)においては、容器の側壁外面、カード案内用突条及びカードホルダの水平枠によって形成されたカード挿入部に対し、カードを上方から挿入することにより、カードを正しい位置に保持することができる。
【0003】
その他のカードホルダ付コンテナとしては、カードホルダの垂直枠の上端の折曲部を容器の側壁外面と垂下部との間に挿入するとともにカードホルダの垂直枠の水平取付基部を容器の係合部内に挿入することで、カードホルダを容器の側壁外面に取付けたものがある(下記の特許文献2)。このカードホルダ付コンテナ(当該文献ではカードホルダー付き容器)においては、カードホルダの左右から容器の側壁外面とカードホルダのカード押え枠との間にカード類を差し込むことにより、カード類を容器の側壁外面に保持させることができる。
【0004】
【特許文献1】
実公昭63−11076号公報(第1−2頁、第2図)
【特許文献2】
実公昭61−40667号公報(第1−2頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載されたカードホルダ付コンテナにおいては、カードのほぼ中央を横切るようにカードホルダーの水平枠が配置されるので、カードを見る方向によってはカードに記載された情報が見難い場合がある。また、カードに多くの情報を表示しようとすれば、水平枠に遮られないように、その上下に配置される部分に情報を記載しなければならず、記載内容が解り難くなる可能性がある。さらに、カードの上半分が保持されないので、カードが折れ曲がる等してカードに表示された情報が見えなくなる場合もある。
上記特許文献2に記載されたカードホルダ付コンテナにおいては、容器の側壁とカード押え枠との間にカードを挿し込むが、カードに記載された情報はカード押え枠に設けられた横長の開口からしか見ることができないので、多くの情報をカードに表示することができない。
【0006】
また、上記のいずれのカードホルダ付コンテナにおいても、カードホルダの厚さ方向の幅が広く、カードホルダを収める側壁も必然的に厚く形成されているので、コンテナを折り畳んでも嵩張ってしまい、利便性に乏しい。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、カードを見やすく、かつより確実に保持することができるカードホルダ付コンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
記課題を解決するための手段として採用する本発明のカードホルダ付コンテナは、側板の外側面に沿わせて矩形のカードを保持するカードホルダを有するカードホルダ付コンテナであって、
前記カードホルダは、2本の縦枠と該2本の縦枠の上端どうしを繋ぐように一体成形された1本の横枠とからなり、
前記2本の縦枠の下部が、前記側板との間で前記カードの下縁の両隅をそれぞれ保持する2つの保持部をなし、前記横枠が、前記側板との間で前記カードの上縁および該上縁の両隅を挟む挟持部をなし、前記2本の縦枠の中間部が、前記挟持部を前記側板に押し付ける付勢部をなしており、
前記側板には、前記カードホルダ(20)の各縦枠(21)の下部(21a)を固定するための固定部(30)が設けられ、前記固定部(30)は、側板(3)の外側面と平行をなす板状部(31)と、この板状部(31)から側板(3)側に折り曲げられるように形成された顎部(32)と、前記板状部(31)に隠れるようにして側板(3)に形成された矩形の貫通孔(33)とからなり、
前記カードホルダ(20)は、各縦枠(21)の下端を前記固定部(30)の前記板状部(31)と側板(3)の外側面との間に上方から挿入し、前記縦枠(21)の下部(21a)の前記側板(3)に向き合う面に形成されている突起(25)を前記固定部(30)の前記貫通孔(33)に入り込ませて縦枠(21)を前記貫通孔(33)に係止することで、側板(3)に取り付けられるようになっており、
前記カードを、その下縁が、側板(3)の下縁に沿って形成された補強リブ(10b)に突き当てられた状態で、前記カードホルダ(20)によって側板(3)の外側面に保持できることを特徴とする。
【0009】
本発明のカードホルダ付コンテナにおいては、矩形のカードの下縁の両隅が2つの保持部によってそれぞれ保持される。同時に、カードの上縁および上縁の両隅が挟持部で挟まれ、さらに付勢部によって挟持部が側板に押し付けられることで、側板の外側面に沿ってカードが保持される。
【0010】
上記のように、本発明のカードホルダ付コンテナでは、カードを保持するにあたり、カードの下縁の両隅、上縁および上縁の両隅のみがカードホルダによって拘束され、その他の部分はなんらの拘束も受けないので、情報を記載したカードの一面を非常に広い範囲にわたって露出させることが可能になる。また、カードの上縁および上縁の両隅が、付勢部に付勢された挟持部によって側板に常時押圧されるので、カードホルダに一旦保持されると、カードがカードホルダ付コンテナから容易には離脱することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のカードホルダ付コンテナにおいては、側板に、該側板とカードホルダとの間にカードを下向きに差し込んだり、側板とカードホルダとの間からカードを上向きに抜き出したりするためのガイド部を設けるとよい。このようなガイド部を設けておくと、カードの出し入れが容易に行えるようになるばかりでなく、挟持部と相まってカードホルダからのカードの離脱をより確実に防止することが可能になる。すなわち、カードはガイド部によって出し入れの方向を上下方向に規定されてしまうことで、カードの意図しない離脱は上方向にほぼ限定されることになるが、カードは上縁および上縁の両隅を挟持部によって側板に押圧されるので、カードホルダからのカードの離脱はまず起こらなくなる。
【0012】
また、本発明のカードホルダ付コンテナにおいては、カードホルダを、2本の縦枠と該2本の縦枠の上端どうしを繋ぐように一体成形された1本の横枠とから構成し、2本の縦枠の下部がそれぞれ上記の保持部をなし、横枠が挟持部をなし、2本の縦枠の中間部が付勢部をなすようにするとよい。カードホルダをこのように構成すると1つの部品で済み、コンテナの構造が簡素になって製造が容易、かつ低コストに行える。また、カードホルダの厚さ方向の幅を狭く形成することが可能になり、これによってカードホルダを収める側板も薄く形成することが可能になるので、折り畳んだ状態でも嵩張りが抑えられ、利便性が増す。
【0013】
本発明のカードホルダ付コンテナにおいては、横枠に、カードの上縁および該上縁の両隅に接する平面部と、この平面部に連続し、かつ該平面部から上方に向かうにつれて側板から離間する方向に傾斜する斜面部とを形成し、平面部と斜面部との間の稜線を、横枠の中央付近で最も高く、2本の縦枠の上端付近で最も低くなる円弧を描くように形成するとよい。平面部を設けることで、カードの上縁付近の広い範囲に付勢力が作用することになってカードの離脱がさらに起こり難くなる。加えて、平面部と斜面部との間の稜線を上記のごとく円弧を描くように形成することで、カードがカードホルダと側板との間に滑らかに収まる。
【0014】
カードをカードホルダと側板との間に保持させるために下向きに移動させると、まず、カードの下縁が斜面部に案内されてカードホルダと側板との間に導かれる。カードホルダと側板との間に導かれたカードの下縁は、稜線の頂きの部分すなわち横枠の中央付近に接する。そこからさらにカードを下向きに移動させると、カードを下向きに移動させようとする力が稜線の頂きの部分すなわち横枠の中央付近に集中するので、カードを下向きに移動させる際に強い力を加えなくても、挟持部を構成する横枠が付勢部の発揮する付勢力に抗して側板から離間する方向に押され、横枠と側板との間隔が広がる。そしてこの広がった隙間にカードが下縁から差し込まれる。カードがカードホルダと側板との間に差し込まれると、次はカードに対して平面部との間に摩擦が生じることになるが、平面部と斜面部との間の稜線が円弧を描くように形成されており、カードが差し込まれた当初は平面部とカードとの接触面積がさほど広くはないので、強い摩擦力を受けることがない。したがって、カードがカードホルダと側板との間に滑らかに収まるのである。
【0015】
【実施例】
本発明のカードホルダ付コンテナの実施例を図1ないし図5に示して詳細に説明する。
本実施例におけるカードホルダ付コンテナ(以下では単に「コンテナ」とする)は、長方形状の底板1と、底板1の長手方向に延在して互いに平行な2つの側縁にそれぞれヒンジ連結されて対をなす2枚の長手側板2と、底板1の短手方向に延在して互いに平行な2つの側縁にそれぞれヒンジ連結されて対をなす同じく2枚の短手側板(図1、図3では一方の短手側板のみ図示)3とから構成されている。底板1、長手側板2および短手側板3の材質はポリエチレンである。このコンテナは、2枚の長手側板2を、上縁を互いに重複させて底板1の上に折り畳み、続いて2枚の短手側板3を先に折り畳んだ長手側板2の上に折り畳むことで、未使用時等にコンテナの専有する容積を小さくすることができるようになっている。なお、長手側板2および短手側板3の材質はポリプロピレンでもよい。
【0016】
短手側板3の外側面には、短手側板3の上縁、下縁および両側縁をなぞるようにして井桁状に複数の補強リブ10a,10b,10cが形成されている。短手側板3のほぼ中央には、上縁に寄せて横長の長孔11が形成されている。この長孔11は、上縁側にある補強リブ10aとともにコンテナの取っ手部分を構成している。
【0017】
短手側板3の上縁に平行に形成された複数の補強リブ10aのうちで一番下側に形成されたもの、短手側板3の下縁に沿って形成された補強リブ10b、および短手側板3の両側縁にそれぞれ平行に形成された補強リブ10cは、短手側板3の外側面に矩形の凹部3aを形成している。収容された物品に関する情報を記載したカードCは、この凹部3aに、カードホルダ20によって保持される。凹部3aを形成する2本の補強リブ10cは、凹部3aに取り付けられたカードホルダ20との間にカードCを下向きに差し込んだり、カードホルダ20との間からカードCを上向きに抜き出したりするためのガイド部としての役割を担う。
【0018】
カードホルダ20は、図2に示すように、2本の縦枠21とこれら2本の縦枠21の上端どうしを繋いで水平に延在する1本の横枠22とからなる一体成型品で、2本の縦枠21をそれぞれ短手側板3の補強リブ10cに沿わせるようにして凹部3aに嵌め込まれ、2本の縦枠21の下部を短手側板3に固定されている(固定部分の構造については後述する)。縦枠21は、凹部3aに嵌め込まれたときに短手側板3の外側面に沿う幅の狭い板状をなし、背面には縦方向に延びる2本の補強リブ23a,23bが形成されている。横枠22も、凹部3aに嵌め込まれたときに短手側板3の外側面に沿う幅の狭い板状をなし、背面には横方向に延びる補強リブ24aと、縦方向に延びる補強リブ24bとが十字状に形成されている。補強リブ23a,23bと補強リブ24aとは、縦枠21と横枠22とが繋がる部分において、双方が十字に交わるように形成されている。
【0019】
各縦枠21は、長手方向に3つの部位に分かれており、各縦枠21の下部21aが、短手側板3との間でカードCの下縁の両隅をそれぞれ保持する2つの保持部を構成し、横枠22が、短手側板3との間でカードCの上縁および上縁の両隅を挟む挟持部を構成し、各縦枠21の中間部21bが、挟持部を短手側板3に押し付ける付勢部を構成している。
縦枠21の下部21aは、短手側板3の外側面に向き合う面が平面状をなし、短手側板3との間に僅かな隙間(0.5ミリメートル程度)を空けて配置されており、この隙間にカードCの下縁の隅を保持する。短手側板3の外側面に向き合う面には、後述する固定部30に係わる突起25が形成されている。また、2本の補強リブ23a,23bのうち、内側の補強リブ23aには、カードホルダ20を短手側板3に取り付ける際、滑り留めのために指を掛ける波形の凹凸26が形成されている。外側の補強リブ23bは、後述する固定部30との干渉を避けるために縦枠21の背面からの高さを低められている。
【0020】
横枠22には、同じように短手側板3の外側面に向き合う平面部22aと、面部22aに連続しかつ平面部22aから上方に向かうにつれて短手側板3から離間する方向に傾斜する斜面部22bとが形成されている。平面部22aと斜面部22bとの間には、横枠22の中央付近で最も高く、両側の縦枠21の上端付近で最も低くなる円弧を描くように稜線22cが形成されている。平面部22aは、短手側板3との間に隙間を空けずに配置されており、短手側板3との間でカードCの上縁および上縁の両隅を挟む。
【0021】
縦枠21の中間部21bは、短手側板3の外側面に向き合う面を凹ませるように湾曲させ、短手側板3との間にアーチ状の隙間を空けて配置されている。縦枠21の中間部21bの背面に沿う補強リブ23a,23bは、中間部21bの湾曲に合わせることなく直線的に形成されている。そのため、中間部21bの背面に沿う部分では補強リブ23a,23bの高さが中間部21bの傾斜に合わせて低くなり、中間部21bの頂きの部分では背面と同じ高さになって補強リブ23a,23bが一部分だけ途切れている。このように補強リブ23a,23bの背面からの高さが他の部分よりも低くなっていることで、縦枠21の中間部21bは縦枠21の他の部分よりも剛性が低くなっており、ポリエチレンという材質とも相まって相当の弾性を発揮し、横枠22を短手側板3に押し付けている。
【0022】
カードホルダ20は、図4に示すように、各縦枠21の下部21aを、短手側板3に設けられた固定部30に固定されている。固定部30は、補強リブ10bと補強リブ10cとが突き合わされた隅の部分に設けられている。固定部30は、短手側板3の外側面と平行をなす板状部31と、板状部31から短手側板3側に折り曲げられるように形成された顎部32と、板状部31に隠れるようにして短手側板3に形成された矩形の貫通孔33とからなる。板状部31は縦長の長方形状で、一方の長辺を補強リブ10cに、その長辺に隣り合う短辺を補強リブ10bに突き当てたように形成されている。他方の長辺には、顎部32が、補強リブ10cと平行をなすように形成されている。顎部32と短手側板3の外側面との間には、縦枠21の厚みよりも僅かに広い隙間34が形成されている。
【0023】
カードホルダ20を短手側板3に取り付けるには、まず、短手側板3の上方から、各縦枠21をそれぞれ補強リブ10cに沿わせるようにして下向きに移動させ、縦枠21の下端を板状部31と短手側板3の外側面との間に挿入する。固定部30に挿入されたカードホルダ20は、縦枠21を隙間34に挟まれ、縦枠21の外側縁を短手側板3の補強リブ10cに接し、縦枠21の補強リブ23aを顎部32の外側に接するので、この状態を保ちながら、縦枠21の下端が短手側板3の補強リブ10bに突き当たるまで下向きに移動させる。このとき、縦枠21に形成した突起25(図4には不図示)が短手側板3の外側面に擦れて抵抗を生じるので、補強リブ23aに形成された波形の凹凸26に指を掛けて下向きに力を加える。縦枠21の下端が補強リブ10bに突き当たると、ほぼ同時に突起25が貫通孔33に入り込み、縦枠21を貫通孔33に係止する。以上で、カードホルダ20が短手側板3に容易には離脱しない状態で取り付けられる。
【0024】
上記のようにしてカードホルダ20を取り付けられたコンテナにカードCを保持させるには次の手順に従う。まず、カードCの両側縁を短手側板3の2本の補強リブ10cに沿わせたうえで、カードCを下向きに移動させ、カードCの下縁をカードホルダ20の傾斜面22bと短手側板3の外側面との間に挿入する。カードCの下縁がカードホルダ20の稜線22cに接すると僅かに抵抗を生じるが、下縁が短手側板3の補強リブ10bに突き当たるまで構わずそのままカードCを押し込む。
【0025】
カードCを押し込むと、カードCに加えた力がカードCに接する稜線22cの頂き部分、すなわち横枠22の中央付近に集中するので、カードCにさほど強い力を加えなくても、図5に示すように横枠22が中間部21bの付勢力に抗して短手側板3から離間する方向に押され、横枠22と短手側板3との間隔が広がる。そしてこの広がった隙間にカードCが下縁から差し込まれる。カードCがカードホルダ20と短手側板3との間に差し込まれると、次はカードCに対して平面部22aとの間に摩擦が生じることになるが、稜線22cが円弧を描くように形成されており、カードCが差し込まれた当初は平面部22aとカードCとの接触面積がさほど広くはないので、強い摩擦力を受けることがない。
【0026】
カードCの下縁が補強リブ10bに突き当たり、カードCが凹部3a内の所定位置に落ち着くと、矩形のカードCの下縁の両隅が、縦枠21の下部21aと短手側板3との間にそれぞれ差し込まれてれぞれ保持される。同時に、カードCの上縁および上縁の両隅が、横枠22と短手側板3との間に挟まれ、さらに縦枠21の中間部21bによって横枠22が短手側板3に押し付けられることにより、短手側板3の外側面に沿ってカードCが保持される。
【0027】
上記のように構成されたコンテナにおいては、カードCを保持するにあたり、カードCの下縁の両隅、上縁および上縁の両隅のみがカードホルダ20によって拘束され、その他の部分はなんらの拘束も受けないので、情報を記載したカードCの一面を非常に広い範囲にわたって露出させることが可能になる。また、カードCの上縁および上縁の両隅が、縦枠21の中間部21bに付勢された横枠22によって短手側板3の外側面に常時押圧されるので、カードホルダ20に一旦保持されると、カードCがコンテナから容易には離脱することがない。
【0028】
また、上記のコンテナにおいては、凹部3aを形成する2本の補強リブ10cが、カードCを抜き差しするためのガイド部をなすことにより、カードCの出し入れが容易に行えるようになるばかりでなく、横枠22と相まってカードホルダ20からのカードCの離脱をより確実に防止することが可能になる。
【0029】
さらに、上記のコンテナにおいては、カードホルダ20が1つの部品であることから、コンテナの構造が簡素になって製造が容易、かつ低コストに行える。加えて、カードホルダ20が2本の縦枠21と1本の横枠22とでコの字をなすように形成され、各枠の背面に補強リブが形成されており、カードホルダ20の厚さ方向の幅を狭くしても十分な剛性が確保されている。これにより、カードホルダ20を収める側板も薄く形成することが可能になり、折り畳んだ状態でも嵩張りが抑えられるので、コンテナを片づけたり持ち運んだりする際の利便性が格段に向上する。
【0030】
、上記のコンテナにおいては、横枠22にカードCに広く接する平面部22aを設けることで、カードCの上縁付近の広い範囲に付勢力が作用することになってカードCの離脱がさらに起こり難くなる。加えて、稜線22cが円弧を描くように形成されていることにより、カードCがカードホルダ20と短手側板3との間に滑らかに収まる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカードホルダ付コンテナによれば、カードを保持するにあたり、カードの下縁の両隅、上縁および上縁の両隅のみがカードホルダによって拘束され、その他の部分はなんらの拘束も受けないので、情報を記載したカードの一面を非常に広い範囲にわたって露出させることが可能になる。これにより、カードをコンテナの外側面に見やすく保持することができる。
また、カードの上縁および上縁の両隅が、付勢部に付勢された挟持部によって側板に常時押圧されるので、カードホルダに一旦保持されると、カードがカードホルダ付コンテナから容易には離脱することがない。これにより、カードをコンテナの外側面により確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカードホルダ付コンテナの分解斜視図である。
【図2】 カードホルダを異なる二方向から見た斜視図である。
【図3】 カードホルダをコンテナの本体に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】 カードホルダを固定する固定部の構造、ならびに固定部にカードホルダを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】 カードホルダと短手側板との間にカードの下縁を差し込んだ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 底板
2 長手側板
3 短手側板
20 カードホルダ
21 縦枠
22 横枠(挟持部)
21a 縦枠の下部(保持部)
21b 縦枠の中間部(付勢部)
22a 平面部
22b 斜面部
22c 稜線
30 固定部
C カード

Claims (4)

  1. 側板の外側面に沿わせて矩形のカードを保持するカードホルダを有するカードホルダ付コンテナであって、
    前記カードホルダは、2本の縦枠と該2本の縦枠の上端どうしを繋ぐように一体成形された1本の横枠とからなり、
    前記2本の縦枠の下部が、前記側板との間で前記カードの下縁の両隅をそれぞれ保持する2つの保持部をなし、前記横枠が、前記側板との間で前記カードの上縁および該上縁の両隅を挟む挟持部をなし、前記2本の縦枠の中間部が、前記挟持部を前記側板に押し付ける付勢部をなしており、
    前記側板には、前記カードホルダ(20)の各縦枠(21)の下部(21a)を固定するための固定部(30)が設けられ、前記固定部(30)は、側板(3)の外側面と平行をなす板状部(31)と、この板状部(31)から側板(3)側に折り曲げられるように形成された顎部(32)と、前記板状部(31)に隠れるようにして側板(3)に形成された矩形の貫通孔(33)とからなり、
    前記カードホルダ(20)は、各縦枠(21)の下端を前記固定部(30)の前記板状部(31)と側板(3)の外側面との間に上方から挿入し、前記縦枠(21)の下部(21a)の前記側板(3)に向き合う面に形成されている突起(25)を前記固定部(30)の前記貫通孔(33)に入り込ませて縦枠(21)を前記貫通孔(33)に係止することで、側板(3)に取り付けられるようになっており、
    前記カードを、その下縁が、側板(3)の下縁に沿って形成された補強リブ(10b)に突き当てられた状態で、前記カードホルダ(20)によって側板(3)の外側面に保持できることを特徴とするカードホルダ付コンテナ。
  2. 前記側板に、該側板と前記カードホルダとの間に前記カードを下向きに差し込んだり、前記側板と前記カードホルダとの間から前記カードを上向きに抜き出したりするためのガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のカードホルダ付コンテナ。
  3. 前記カードホルダ(20)の縦枠(21)は、側板(3)の外側面に沿わせて上下に延在配置される板状をなし、この縦枠(21)の前記側板(3)とは反対の側の背面には縦方向に延びる2本の補強リブ(23a,23b)が形成され、
    前記2本の縦枠の中間部は、前記側板(3)に向き合う面を凹ませるように湾曲され、この中間部(21b)の背面に沿う補強リブ(23a,23b)は、前記縦枠の前記中間部(21b)を介して両側の背面に形成された部分から連続して直線的に形成され、前記中間部(21b)における前記補強リブ(23a,23b)の縦枠背面からの高さが縦枠の他の部分よりも低くなっていることを特徴とする請求項1または2記載のカードホルダ付コンテナ。
  4. 前記横枠に、前記カードの上縁および該上縁の両隅に接する平面部と、前記平面部に連続し、かつ該平面部から上方に向かうにつれて前記側板から離間する方向に傾斜する斜面部とが形成され、
    前記平面部と前記斜面部との間の稜線が、前記横枠の中央付近で最も高く、前記2本の縦枠の上端付近で最も低くなる円弧を描くように形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のカードホルダ付コンテナ。
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