JP5165514B2 - 書類入れ - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、書類入れの内側側面に、ばね付蝶番を介して収容される書類を押さえる押さえ板を設ける技術が開示されている。特許文献2には、ばねの力を利用して書類入れに収容される書類を押さえる技術が開示されている。特許文献3には、書類入れの底面にマグネットシートを貼り付け、マグネットシートの磁気の力を利用して書類を支持する支持板を取り付け、書類入れに収容される書類を抑える技術が開示されている。特許文献4や特許文献5には、書類入れの内側面に、ダンボール等の厚紙を折り曲げ、折り曲げた厚紙の弾性力を利用して書類を押さえる技術が開示されている。特許文献6には、書類入れの内側面に面ファスナーを設け、この面ファスナーに書類を押さえる押さえ板(倒止板)を取り付けることで、押さえる書類の枚数を調整可能な技術が開示されている。また、特許文献7から特許文献9には、書類入れの側面の一部を内側に折り曲げるなどして、折り曲げた部分を押さえ板として利用する技術が開示されている。特許文献10には、書類を押さえる弾性変形可能な押さえ板(支持具)と、押さえ板の取り付け位置を変更可能とするための複数の取り付け穴(係止手段)とを備える書類入れに関する技術が開示されている。また、その他、書類入れに関連する技術として、特許文献11や特許文献12に記載の技術が知られている。
特許文献1から3に記載の技術は、蝶番、ばね、マグネット等の部品が必要であり、箱状の書類入れ本体部と比較して構成が極めて複雑であり、実際にこのような技術を用いた商品はコスト等の問題もあり市場に投入されていない。
特許文献4や特許文献5に記載の技術は、収納する書類の量が多くなった際に、押さえ板が邪魔になってしまい、このような技術を搭載していない書類入れと比較して書類の収納量が少なくなってしまう。
特許文献6に記載の技術は、押さえ板の取り付け位置を変更することで収容する書類の枚数を調整できるものの、押さえ板の取り付け位置を変更する場合には、収容されている書類を一旦書類入れから出さねばならない。
特許文献7から9に記載の技術は、書類入れの内面を折り曲げるなどして設けられた押さえ板が元の状態(折り曲げられて設けられた場合には折り曲げられていない状態)に戻ろうとする力を利用しているだけなので、書類を押さえる力が弱く、また、経時変化で上記力が弱まってしまう。押さえ板によって書類入れ内面がふさがれた状態になってしまうため、利用者が蓋付きの箱と勘違いする危険性もあり、見栄えも悪い。
特許文献10に記載の技術は、押さえ板の端部が、書類入れの外部にはみ出てしまい、隣接して書類入れを配置する場合に、押さえ板の端部が邪魔になり、また、見栄えが悪い。更に、押さえ板が書類入れに対して分離されることから、押さえ板を紛失するといったことも懸念される。
上記書類入れは、押さえ部の全部又は主部が押さえ部の端部間を結ぶ平面よりも一方側に存するように変形することで本体部に収容された書類を一方側に寄せる。本体部に書類が収納されない場合や、多量の書類が収納される際などの押さえ部を機能させる必要がない場合には、押さえ部の全部又は主部は上記平面よりも他方側に存するように変形される。
また、押さえ部の長さを、前記両接続部を結ぶ本体部上の距離とほぼ同等の長さとすれば、押さえ部を機能させない際に押さえ部は本体部に沿うため、本体部は、押さえ部がない場合とほぼ同等の量の書類が収納可能である。
また、上記のように押さえ部が機能していない際に本体部に沿うように構成する場合には特に、この状態における押さえ部の隣接側と対向側の角部に対応する位置と隣接側の端部と当該角部との間の位置の少なくとも2箇所にヒンジを備えると、押さえ部は、非機能時において略全域が本体部に沿うため、押さえ部がない場合とほぼ同等の最大収納量を確保できる。
図1は、実施形態に係るボックスファイル100の書類(図示せず)を押さえる状態(押さえ姿勢)を示した斜視図である。図2はボックスファイル100の底面図、図3はボックスファイル100の底面図、図4A、図4Bはボックスファイル100の側面図である。
ボックスファイル100は、底部1、幅方向側板2、3、及び長さ方向側板4、5からなる本体部6と、押さえ部7と、によって構成されている。以下、各構成要素について、図1及び他の図面を参照しながら具体的に説明する。
図3に示すように、底板11、12は、夫々幅方向側板2、3に接続される。底板11は、底部1の凡そ半分の面積を有する底板12と係合する主底板111と、底板14と係合する副底板112とによって構成されている。主底板111は、凡そ長方形であるが、中央寄りに湾曲部111aが設けられ、底板12側の端部に組み付け片111bが設けられている。湾曲部111aは、底板12と底板13との組立て・分解を容易にするものであり、組立て時の状態をより確実に維持できるように、湾曲部111aの側板側には、引掛け部111cが設けられている。引掛け部111cは、側板12に設けられた引掛け部121cと係合する。組み付け片111bは、横長の長方形の突出片であり、幅方向側板2に設けられた組み付け孔21に挿入される。
副底板112は、主底板111の半分程度の面積を有し、底板14に設けられた長さ方向側板側組み付け孔141に挿入される副底板側組み付け片112aが設けられている。副底板側組み付け片112aは、長さ方向側板側組み付け孔141への挿入を容易にするため先端部が緩やかに湾曲しており、また、挿入後の抜けを防止するため長さ方向側板側組み付け孔141の幅よりも僅かに長く設計されている。副底板112は、底板12と対向する側の端部の両側に、組み付けを容易にするための斜辺が形成されている。
底板12は、底板11とは組み付け先は異なるが同等の構成であるため、説明を省略する。
中央部と表記する。
次に、ボックスファイル100の使用方法について説明する。収容する書類10が多い場合には、図7Aに示すように押さえ部7は非押さえ姿勢で使用される。非押さえ姿勢では、押さえ部7は、幅方向側板2、角部81、長さ方向側板4の内側面に沿っていることから、押さえ部7が設けられていない状態の本体部とほぼ同じ量の書類を収容することが
できる。
一方、図5Aに示すように、本実施形態における押さえ部7の端部91から95の長さは、本体部の内側面における91から95の長さとほぼ同じである。
したがって、ボックスファイル100をほぼ板様にする(折り畳む)ことができる。また、このように折り畳んだ際に押さえ部7に無理な力が加わり押さえ部7がおり曲がってしまうこともないため、再度ボックスファイル100を組み立てた際、押さえ部7を設計通りに機能させることができる。
当然、ボックスファイル100は、このように折り畳みが可能であることから、未使用時の保管用スペースや、商品搬入時の搬送スペース等を削減することができる。
に収容される書類の収容量が少ない際に、収容される書類を押さえる押さえ部と、を備える。そして、前記押さえ部は、変形可能なプレート部材によって構成され、前記本体部の一の角部を跨ぐように前記本体部の内側に設けられ、該本体部に収容される書類の収容量が多く、該本体部に収容される書類を押さえる必要が無い非押さえ時には、該押さえ部が該一の角部に沿う非押さえ姿勢を形成し、該本体部に収容される書類の収容量が少なく、該本体部に収容される書類を押さえる押さえ時には、該押さえ部が前記一の角部から離れて収容される書類を押さえる押さえ姿勢を形成する。
、書類の折れ曲がり等が起こり難い状態である。なお、本体部に収容される書類の収容量の多い、少ないは、ユーザが判断可能である。そして、押さえ部の姿勢の変更は、ユーザが押さえ部を把持して一度の角部側、若しくは反対側に外力を加えることで行うことができる。
、その結果、収容される書類の収用量に応じて書類を押さえる力を調整することが可能となる。なお、ヒンジは、薄肉ヒンジによって構成することができる。また、ヒンジからなる調整部は、複数設けてもよい。複数設けることで、押さえる力を段階的に調整することが可能となる。
2、3・・・幅方向側板
4、5・・・長さ方向側板
6・・・本体部
7・・・押さえ部
81、82、83、84・・・角部
100・・・ボックスファイル
Claims (5)
- 書類が収容される本体部と、本体部に収容された書類を本体部の一方の側に寄せる押さえ部と、を備えた書類入れであって、
前記押さえ部は、
前記一方の側に対向する対向側と、当該対向する側に隣接する隣接側に端部側が夫々接続された、両接続部の直線距離よりも長い、変形可能なプレート部材であり、
本体部に収容された書類を前記一方の側に寄せる際には、全部又は主部が端部間を結ぶ平面よりも前記一方の側に存するように変形される、書類入れ。 - 前記押さえ部は、本体部に書類が収納されていない状態において全部又は主部が端部間を結ぶ平面よりも前記一方の側に存するように変形された際、一部が前記一方の側に当接するようにされた、請求項1に記載の書類入れ。
- 前記押さえ部は、前記両接続部を結ぶ本体部上の距離とほぼ同等の長さのプレート部材である、請求項1又は請求項2に記載の書類入れ。
- 前記押さえ部は、端部間に少なくとも2本のヒンジを備えた、請求項2に記載の書類入れ。
- 前記押さえ部は、端部間を結ぶ平面よりも全部又は主部が前記対向側に存する状態において、前記隣接側と前記対向側の角部に対応する位置と、前記隣接側の端部と当該角部との間の位置にヒンジを備えた、請求項3に記載の書類入れ。
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