JP3177808U - ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】ティッシュペーパー等の積層された被収納物を収納するためのケースにおいて、収納空間内の被収納物の量に関わらず被収納物と前記取出用開口とを接近させて被収納物を取り出しやすくしたケースを提供する。
【解決手段】積層された被収納物Tを収納するための収納空間2sを内部に形成すべく1枚のシート素材を箱形に折り曲げてなりその正面に前記収納空間2s内の被収納物Tを順次外部に取り出すための取出用開口4aを備えたケース本体2と、このケース本体2を構成する前記シート素材を一体に延長することにより前記収納空間2s内に設けられそのシート素材の弾性反発力を利用して前記被収納物Tを前記取出用開口4a側に付勢する弾性支持部3とを備えるようにする。
【選択図】図3

Description

本考案は、ティッシュペーパー等の積層された被収納物を収納するための収納空間を内部に有するケースに関する。
従来より、この種のケースとして、ティッシュペーパー等の積層された被収納物を収納するための収納空間を内部に形成すべく1枚のシート素材を箱形に折り曲げてなりその正面に前記収納空間内の被収納物を順次外部に取り出すための取出用開口を備えたものが知られている。このようなケースを利用するに際して、前記収納空間内の被収納物の量が少なくなると、被収納物と前記取出用開口とが離間することにより被収納物が取り出しにくくなる不具合が発生することがある。この不具合を解消するための手段として、ケースの背面から起立片を切り起こして剛性を有する底上げ構造体を形成し、この底上げ構造体により被収納物を支持するものが考えられている。
しかし、このような構成では、前記底上げ構造体の高さ寸法だけしか被収納物を取出用開口に近づけることができない。そのため、収納空間内の被収納物の量が極端に少なくなった場合には、被収納物と前記取出用開口とが離間し被収納物を取り出しにくくなる不具合が依然として存在する。
本考案は以上の点に着目し、収納空間内の被収納物の量に関わらず被収納物と前記取出用開口とを接近させて被収納物を取り出しやすくすることができる構成のケースを提供することを目的とする。
このような課題を解決すべく、本考案に掛かるケースは、以下のような構成を有する。すなわち本考案に係るケースは、積層された被収納物を収納するための収納空間を内部に形成すべく1枚のシート素材を箱形に折り曲げてなりその正面に前記収納空間内の被収納物を順次外部に取り出すための取出用開口を備えたケース本体と、このケース本体を構成する前記シート素材を一体に延長することにより前記収納空間内に設けられそのシート素材の弾性反発力を利用して前記被収納物を前記取出用開口側に付勢する弾性支持部とを備えている。ここで、本考案の「シート素材」とは、紙や合成樹脂等をシート状に形成したもの全般を含む概念である。また、「被収納物」は、複数個を積層して順次取り出されるものであれば何でもよく、例えば、ティッシュペーパー、ペーパータオル及びシート状の綿等が含まれる。
このようなケースの構成によれば、収納空間から被収納物が取り出されて被収納物の量が減少した際に、弾性支持部により被収納物が取出用開口側に付勢される。そのため、収納空間内の被収納物の量に関わらず正面側に位置する被収納物が常時取出用開口にほぼ密接した状態となる。従って、収納空間内の被収納物の量に関わらず被収納物を取り出しやすくすることができる。
このようなケースにおける前記ケース本体の具体的な構成の一例として、前記取出用開口を有する正面壁と、この正面壁と対向する背壁とを有するものが挙げられる。また、このようなケースに前記弾性支持部を設けるための具体的な構成の一例として、前記背壁の対向する両側縁から前記シート素材を一体に延長することにより前記弾性支持部を設けているものが挙げられる。
このようなケース本体のさらに具体的な構成の一例として、前記ケース本体が、正面視ほぼ長方形をなす前記正面壁と、この正面壁の対をなす長辺に面取り部を介してそれぞれ連続する対をなす長辺側周壁と、前記正面壁の対をなす短辺にそれぞれ連続する対をなす短辺側周壁と、これら短辺側周壁の一方に連続する前記背壁とを備えたものが挙げられる。このようなケース本体の型崩れを軽減するには、前記正面壁の各長辺の形状を該正面壁の中央に向けて膨出する曲線状にすることが望ましい。
このようなケースの弾性支持部の具体的な構成の一例として、背壁の両長辺からそれぞれ延出し蛇腹状に折り曲げられたばね部材と、これらばね部材の先端縁に設けられ前記被収納物を押圧する平板状の押し板とを備えたものが挙げられる。
このようなばね部材の好ましい構成の一例として、前記ばね部材が、背壁との境界に位置し山折りされた基端側折り筋と、押し板との境界に位置し山折りされた先端側折り筋と、これら基端側折り筋と先端側折り筋との間に位置し谷折りされた中間折り筋とを備えてなる蛇腹状であるものが挙げられる。
このようなケースの使用態様の多様性を図るには、前記ケース本体が、前記正面壁を起立させた姿勢で底面を形成する前記一方の長辺側周壁である底蓋と、前記正面壁を起立させた姿勢で上面を形成する前記他方の長辺側周壁である上蓋と、前記正面壁を起立させた姿勢でこのケース本体を保持すべく前記上蓋の後方に配される吊り下げ用パーツとを備え、この吊り下げ用パーツが、前記背壁から一体に延長して設けられたもので前記上蓋の下方に収納可能であるものが望ましい。
ケース本体が、前記短辺側周壁の下端から一体に延長することにより設けられ前記底蓋の内面に添接可能なフラップと、前記底蓋の後端から一体に延長することにより設けられ前記収納空間内に差し入れることが可能な差し込みパーツとを備えているものにおいて、収納空間内に多量の被収納物を収納した場合にケースの底が抜ける不具合の発生を防ぐためには、この差し込みパーツが、その基端部の左右両端に前記フラップの後端部と係り合うことが可能な切込みを有するものが望ましい。
本考案によれば、収納空間内の被収納物の量に関わらず被収納物と前記取出用開口とを接近させて被収納物を取り出しやすくすることができる構成のケースを提供することができる。
本考案の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す正面図。 図2におけるA−A断面図。 同実施形態に係るケースを形成するシート素材の内面側を示す展開図。 同実施形態に係るケースの組み立て途中の態様を内面側から示す斜視図。
本考案の一実施形態について、図1〜図5を参照しつつ以下に述べる。
本実施形態のケース1は、図1〜図3に示すように、積層されたティッシュペーパー等の被収納物Tを収納するための収納空間2sを内部に形成すべく1枚のシート素材Sを箱形に折り曲げてなりその正面に前記収納空間2s内の被収納物Tを順次外部に取り出すための取出用開口4aを備えたケース本体2と、このケース本体2を構成する前記シート素材Sを一体に延長することにより前記収納空間2s内に設けられそのシート素材Sの弾性反発力を利用して前記被収納物Tを前記取出用開口4a側に付勢する弾性支持部3とを備えている。
前記ケース本体2は、図1〜図3に示すように、前記取出用開口4aを有し正面視ほぼ長方形をなす正面壁4と、前記正面壁4の対をなす短辺にそれぞれ連続する対をなす短辺側周壁である左側壁5及び右側壁6と、前記正面壁4の対をなす長辺に上側の面取り部11及び下側の面取り部12を介してそれぞれ連続する対をなす長辺側周壁である上蓋7及び底蓋8と、前記一方の短辺側周壁である右側壁6の後辺に連続し前記正面壁4と対向する背壁9と、前記正面壁4を起立させた姿勢で前記上蓋7の後方に配される吊り下げ用パーツ10とを備えている。前記ケース本体2の外面には、種々の印刷を施すことができる。
前記正面壁4は、図1〜図3に示すように、その中央部に前記取出用開口4aを有する。この取出用開口4aは、楕円形をなし、正面側に向けて開口している。この正面壁4の上辺4bは、この正面壁4の中央に向けて膨出する曲線状をなしている。さらに、この正面壁4の上辺4bには上側の面取り部11を介して上蓋7が連続している。ここで、前記正面壁4の上辺4bは、予め設けられた折り筋L1に沿って折り曲げられることにより形成されている。前記上側の面取り部11の上蓋7側の縁部7aも、予め設けられた折り筋L5に沿って折り曲げられることにより形成されている。この上側の面取り部11の上蓋7側の縁部7aは、前記上蓋7の中央に向けて膨出する曲線状をなしている。すなわち、上側の面取り部11の形状は扁平なレンズ状をなしている。この正面壁4の下辺4cも、この正面壁4の中央に向けて膨出する曲線状をなしている。さらに、この正面壁4の下縁には下側の面取り部12を介して底蓋8が連続している。ここで、前記正面壁4の下辺4cは、予め設けられた折り筋L2に沿って折り曲げられることにより形成されている。前記下側の面取り部12の底蓋8側の縁部8aも、予め設けられた折り筋L6に沿って折り曲げられることにより形成されている。この下側の面取り部12の底蓋8側の縁部8aも、前記底蓋8の中央に向けて膨出する曲線状をなしている。すなわち、下側の面取り部12の形状も扁平なレンズ状をなしている。そして、この正面壁4の左右方向中間部は、正面側に向けて若干膨出している。また、この正面壁4の左辺4dには折り筋L3を介して左側壁5が連続している。そして、この正面壁4の右辺4eには折り筋L4を介して右側壁6が連続している。これら正面壁4の左辺4d及び右辺4eは、前記折り筋L3、L4に沿って折り曲げられることによりそれぞれ形成されている。
前記左側壁5は、図1に示すように、その前端側において前記折り筋L3を介して前記正面壁4と連続している。この左側壁5の上辺5aからは折り筋L7を介して上フラップ13を連続させて設けている。この左側壁5の上辺5aも、前記折り筋L7に沿って折り曲げられることにより形成されている。この上フラップ13は、前記上蓋7の内面に添接可能である。また、この左側壁5の下辺5bからは折り筋L8を介して下フラップ14を連続させて設けている。この左側壁5の下辺5bも、前記折り筋L8に沿って折り曲げられることにより形成されている。この下フラップ14は、前記底蓋8の内面に添接可能である。
前記右側壁6も、図3に示すようにその前端側において前記折り筋L4を介して前記正面壁4と連続している。この右側壁6の上辺6aからも折り筋L10を介して上フラップ13を連続させて設けている。この右側壁6の上辺6aも、前記折り筋L10に沿って折り曲げられることにより形成されている。この上フラップ13は、前記上蓋7の内面に添接可能である。また、この右側壁6の下辺6bからも折り筋L11を介して下フラップ14を連続させて設けている。この右側壁6の下辺6bも、前記折り筋L11に沿って折り曲げられることにより形成されている。この下フラップ14は、前記底蓋8の内面に添接可能である。この右側壁6の後辺6cには折り筋L12を介して背壁9が連続している。この右側壁6の後辺6cも、前記折り筋L12に沿って折り曲げられることにより形成されている。
前記背壁9は、図4及び図5に展開図として示すように、長方形状をなしている。前述したようにこの背壁9は前記折り筋L12を介して前記右側壁6に連続している。一方、この背壁9の左側壁5に向かう側には、折り筋L13を介して上下に対をなす差し込み突起21が連続している。また、前記左側壁5の後辺5cには、折り筋L9を介して側差し込みパーツ22が連続して設けられている。この折り筋L9上の前記差し込み突起21に対応する高さ位置に、前記差し込み突起21と係り合うことが可能な差し込みスリット23を設けている。これら差し込み突起21及び差し込みスリット23は、互いに係り合うことにより、この背壁9と前記左側壁5との間を互いにつなぎ合わせている。そして、この背壁9の上端からは、折り筋L14を介して吊り下げ用パーツ10が連続している。
前記吊り下げ用パーツ10は、図1及び図3に示すように、前記背壁9の上端から一体に延長しているとともに、前記正面壁4を起立させた姿勢で前記上蓋7の後方に配される。この吊り下げ用パーツ10と前記背壁9とは、前記折り筋L14を介して連続している。また、この吊り下げ用パーツ10は、建築壁面に設けたピンやフックといった吊り下げ用具に係り合わせるための孔10aを中央部に備えている。そして、この吊り下げ用パーツ10は、前記折り筋L14に沿って前方に折り曲げ、前記上蓋7の下方に収納することができる。
前記上蓋7は、図1に示すように、平面視ほぼ長方形をなしており、上述したようにその前辺において上側の面取り部11を介して前記正面壁4と連続している。この上蓋7の前辺は、前記上側の面取り部11との境界をなしており、この上蓋7の中央に向けて膨出する曲線状をなしている。また、この上蓋7の後辺7bからは、折り筋L15を介して上差し込みパーツ15が一体に延長して設けられている。この上差し込みパーツ15は、前記収納空間2s内に差し入れることが可能である。
前記底蓋8は、平面視ほぼ長方形をなしており、図3に示すようにその前辺において下側の面取り部12を介して前記正面壁4と連続している。この底蓋8の前辺は、前記下側の面取り部12との境界をなしており、この底蓋8の中央に向けて膨出する曲線状をなしている。また、この底蓋8の後辺8bからは、折り筋L16を介して下差し込みパーツ16が一体に延長して設けられている。この下差し込みパーツ16も、前記収納空間2s内に差し入れることが可能である。加えて、この下差し込みパーツ16は、基端部の左右両端に切込み16aを有する。この切込み16aは、前記収納空間2s内に下差し込みパーツ16が差し入れられた状態で前記下フラップ14の後端部14aと係り合う。そして、この下差し込みパーツ16は、前記収納空間2s内に差し入れられた状態で、前記弾性支持部3を構成する下ばね部材18に添接する。
前記弾性支持部3は、図3に示すように、前記ケース本体2の背壁9の上辺9b及び下辺9cから一体に延長することにより前記収納空間2s内に設けられており、この弾性支持部3を構成するシート素材Sの弾性反発力を利用して前記被収納物Tを前記取出用開口4a側に付勢する。この弾性支持部3は、背壁9の上辺9b及び下辺9cからそれぞれ延出し蛇腹状に折り曲げられた対をなす上ばね部材17及び下ばね部材18と、これら対をなす上ばね部材17及び下ばね部材18の先端縁にそれぞれ設けられ被収納物Tを押圧する平板状の押し板である上押し板19及び下押し板20とを備えている。
前記上ばね部材17は、図3に示すように、前記背壁9との境界に位置し山折りされた基端側折り筋17aと、前記上押し板19との境界に位置し山折りされた先端側折り筋17bと、これら基端側折り筋17aと先端側折り筋17bとの間に位置し谷折りされた中間折り筋17cとを備えてなる3段折りの蛇腹状のものである。これら基端側折り筋17a、先端側折り筋17b及び中間折り筋17cは、この上ばね部材17を構成する紙製のシート素材Sの紙目に直交する方向に伸びている。そのため、上ばね部材17の弾性力が向上する。また、前記基端側折り筋17aは、前記背壁9と前記吊り下げパーツ10との境界を形成する折り筋L14を挟んで左右両側に分かれている。前記基端側折り筋17aと前記折り筋L14とは同一直線状に配されている。この上ばね部材17から、前記吊り下げパーツ10が切り起こして設けられている。そして、この上ばね部材17の先端側折り筋17bから、前記上押し板19を連続させて設けている。
前記上押し板19は、図3に示すように、前記上ばね部材17の先端側折り筋17bから下方に伸びており、前記収納空間2sの幅寸法と略同一の幅寸法及び前記収納空間2sの高さ寸法よりも若干小さな高さ寸法を有する。この上押し板19は、正面側で被収納物Tの背面にほぼ全面的に衝き当たる。また、この上押し板19は前記上ばね部材17から正面側に向かう弾性付勢力を受けており、前記被収納物Tを正面側すなわち取出用開口4aに向かう側に弾性付勢する。
前記下ばね部材18は、図3に示すように、前記背壁9との境界に位置し山折りされた基端側折り筋18aと、前記上押し板20との境界に位置し山折りされた先端側折り筋18bと、これら基端側折り筋18aと先端側折り筋18bとの間に位置し谷折りされた中間折り筋18cとを備えてなる3段折りの蛇腹状のものである。これら基端側折り筋18a、先端側折り筋18b及び中間折り筋18cは、この下ばね部材18を構成する紙製シート素材Sの紙目に直交する方向に伸びている。そのため、上ばね部材17の場合と同様に下ばね部材18の弾性力が向上する。そして、この下ばね部材18の先端側折り筋18bから、前記下押し板20を連続させて設けている。
前記下押し板20は、図3に示すように、前記下ばね部材18の先端側折り筋18bから上方に伸びており、前記収納空間2sの幅寸法と略同一の幅寸法及び前記上押し板19の高さ寸法よりも小さな高さ寸法を有する。この下押し板20は、前記上押し板19の背面側に衝き当たる。また、この下押し板20も前記下ばね部材18から正面側に向かう弾性付勢力を受けている。すなわち、この下押し板20は、前記上押し板19の背面の下部を正面側すなわち取出用開口4aに向かう側に弾性付勢する。
ここで、前記ケース本体2に設けた各折り筋L1〜L16並びに前記弾性支持部3の基端側折り筋17a、18a、先端側折り筋17b、18b及び中間折り筋17c、18cは、いずれも、これらシート本体2及び弾性支持部3を形成するシート素材Sの外面に溝状に設けたものである。
次いで、このケース1の組み立ての手順を、図4及び図5を参照しつつ以下に述べる。
まず、図4に示すように、初期段階においては、ケース本体2と弾性支持部3とがシート素材Sから打ち抜いた平板状をなしている。ここで、図4に示す状態の幅寸法及び高さ寸法は、オンデマンド印刷に対応できるように、また紙の無駄を低減できるように、それぞれ菊判四つ切り用紙の長辺(469mm)及び短辺(318mm)よりも小さな値に設定されている。この初期状態から、図5に示すように、前記基端側折り筋17a、18a及び先端側折り筋17b、18bを山折りし、中間折り筋17c、18cを谷折りすることにより、前記上ばね部材17、前記上押し板19、前記下ばね部材18及び前記下押し板20からなる弾性支持部3を形成する。次いで、ケース本体2の各部の境界をなす折り筋L1〜L16をそれぞれ山折りするとともに、吊り下げ用パーツ10を前記上ばね部材17から切り起こす。その状態で、側差し込みパーツ21を背壁9の内面に添接させつつ前記差し込み突起22を前記差し込みスリット23に係り合わせることにより、背壁9と左側壁5とをつなぎ合わせる。しかる後、左右両側壁5、6の上下両側にそれぞれ連続する上フラップ13及び下フラップ14を内側に折り曲げ、下差し込みパーツ16を収納空間2s内に差し入れて下ばね部材18に添接させ、下差し込みパーツ16の切込み16aに下フラップ14の後端部14aを係り合わせる。そして、前記上押し板19と前記正面壁4との間の空間に被収納物Tを挿入し、上差し込みパーツ15を収納空間2s内に差し入れて上ばね部材17に添接させると、図1〜図3に示すような完成状態となる。このような状態において、前記吊り下げ用パーツ10の開口10aと建築壁面に設けたピンやフックに代表される吊り下げ具とを係わり合わせることにより、ケース本体2が前記正面壁4を起立させた姿勢で保持される。なお、正面壁4の外面を上向きとし、背壁9の外面を下向きとして天板面等の平坦面上に載せ置いて使用する場合には、前記吊り下げ用パーツ10を前記背壁9との境界に設けた折り筋L14に沿って収納空間2s内に向けて折り曲げ、上蓋7の下方に収納することも可能である。
被収納物Tを補充する際には、上蓋7を開き、上押し板19を背面側に押しのけつつ被収納物Tをこの上押し板19と前記正面壁4との間に形成された空間内に挿入する。
以上に述べたように、本実施形態の構成によれば、被収納物Tは弾性支持部3により取出用開口4a側に弾性的に付勢されているので、収納空間2s内の被収納物Tの量に関わらず正面側に位置する被収納物Tが常時取出用開口4aにほぼ密接した状態に維持されている。従って、収納空間2s内の被収納物Tの量に関わらず被収納物Tを取り出しやすくなる。
特に本実施形態の構成では、前記弾性支持部3が、背壁9の上辺9b及び下辺9cからそれぞれ延出し蛇腹状に折り曲げられた上ばね部材17及び下ばね部材18と、これら上ばね部材17及び下ばね部材18の先端縁にそれぞれ設けられ前記被収納物Tを押圧する平板状の上押し板19及び下押し板20とを備えている。従って、前記上ばね部材17及び下ばね部材18を、前記先端側折り筋17b、18bと前記中間折り筋17c、18cとの間の部位と、前記中間折り筋17c、18cと前記先端側折り筋17b、18bとの間の部位と、上押し板19又は下押し板20とが互いに略隙間なく接する状態となるまで、弾性反発力を維持させつつ変形させることができる。従って、前述した基本的な作用効果を維持しつつ、被収納物Tを収納可能な収納空間2sの実質的な容量を大きくすることができる。
その上、前記上ばね部材17及び下ばね部材18を、以上説明したような3段折りの蛇腹状にしておけば、上押し板19及び下押し板20を最大限背壁9側に移動させた際の上ばね部材17及び下ばね部材18の奥行き寸法を小さく、すなわち被収納物Tを収納可能な収納空間2sの実質的な容量をさらに大きくしつつ、これら上ばね部材17及び下ばね部材18による弾性付勢力を適度な範囲に設定しこの弾性付勢力に抗して収納空間2s内に被収納物Tを挿入しやすくすることができる。
また、上押し板19が下押し板20よりも大きく、上押し板19の幅寸法を前記収納空間2sの幅寸法と略同一の幅寸法に設定しているとともに、上押し板19の高さ寸法を前記収納空間2sの高さ寸法よりも若干小さな高さ寸法に設定し、下押し板20を上押し板19の後方に配しているので、被収納物Tが上押し板19のみにより直接保持されることとなり、被収納物Tが安定的に保持されることとなる。
また、前記正面壁4の上辺4b及び下辺4cの形状を該正面壁4の中央に向けて膨出する曲線状にし、この正面壁4の左右方向中間部を正面側に向けて若干膨出させているので、収納空間2s内に多量の被収納物Tを収納した場合であってもケース本体2の型崩れを軽減することができる。
さらに、前述したような吊り下げ用パーツ10を設けておけば、このケース1を壁面に吊り下げて前記正面壁4を起立させた姿勢に保持させた態様で使用できる。また、前記吊り下げ用パーツ10を前記上蓋7の下方に収納可能であるので、正面壁4の外面を上向きとし背壁9の外面を下向きとして天板面等の平坦な面上に載せ置く態様でも使用でき、しかもそのような使用態様での美装性を確保することもできる。
そして、上述したような下差し込みパーツ16の切込み16aに下フラップ14の後端部14aを係わり合わせ、下フラップ14の後端部14aを前記底蓋8と前記下差し込みパーツ16とにより挟み込ませることにより底蓋8が開くことを抑止しているので、前記収納空間2s内に多量の被収納物Tを収納した場合にケース1の底が抜ける不具合の発生を防ぐことができる。
加えて、前記上ばね部材17及び下ばね部材18を構成する基端側折り筋17a、18a、先端側折り筋17b、18b及び中間折り筋17c、18cは、この下ばね部材18を構成する紙製シート素材Sの紙目に直交する方向に伸びているので、前記上ばね部材17及び下ばね部材18がばねとして機能する期間をより長くすることができる。
なお、本考案は以上に述べた実施形態に限らない。
例えば、上述した実施形態では、ケース本体の背壁の対向する両側縁に前記弾性支持部を一体に設けているが、前記背壁の一側縁のみに前記弾性支持部を設けるようにしてもよい。また、前記弾性支持部のばね部材は、上述した実施形態のような蛇腹状に限らず、Z字状や、湾曲した板ばね状のものにするなど、種々変形が可能である。前記ばね部材を蛇腹状にする場合であっても、3段折りに限らず、4段折り以上であってもよい。
前記弾性支持部は、対をなすばね部材と、対をなす押し板とからなるものに限られない。なお、対をなすばね部材と、対をなす押し板とから構成する場合であっても、被収納物の片側を一方の押し板により直接押圧し、他方の片側を他方の押し板により直接押圧するようにしてもよい。
ケース本体は、前記実施形態のものに限られず、1枚のシート素材から箱形に形成されるものであればどのようなものであってもよい。例えば、ケース本体の正面壁の各長辺の形状は、直線状、又は屈曲線状としてもよい。また、吊り下げ用パーツは省略してももちろんよい。そして、特に吊り下げ用パーツを省略し、正面壁の外面を専ら上向きにして使用するケースにおいては、底蓋の後端から一体に延長することにより設けられた差し込みパーツの切込みを省略してもかまわない。
そして、被収納物は積層されたティッシュペーパーに限らず、例えば、ティッシュペーパー、ペーパータオル及びシート状の綿等、複数個を積層して順次取り出されるものであれば何でもよい。
さらに、上述した実施形態では、加工工数の削減を図るべく、シート素材の一方の面に全ての折り筋を溝状に形成しているが、一部の折り筋のみをシート素材の他方の面に溝状に形成してもよい。例えば、ばね部材の中間折り筋のみをシート素材の他方の面に溝状に形成してもよい。
その他、本考案の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
1…ケース
2…ケース本体
2s…収納空間
3…弾性支持部
4a…取出用開口
S…ケース素材

Claims (7)

  1. 積層された被収納物を収納するための収納空間を内部に形成すべく1枚のシート素材を箱形に折り曲げてなりその正面に前記収納空間内の被収納物を順次外部に取り出すための取出用開口を備えたケース本体と、このケース本体を構成する前記シート素材を一体に延長することにより前記収納空間内に設けられそのシート素材の弾性反発力を利用して前記被収納物を前記取出用開口側に付勢する弾性支持部とを備えていることを特徴とするケース。
  2. 前記ケース本体が、前記取出用開口を有する正面壁と、この正面壁と対向する背壁とを有するとともに、この背壁の対向する両側縁から前記シート素材を一体に延長することにより前記弾性支持部を設けている請求項1記載のケース。
  3. 前記ケース本体が、正面視ほぼ長方形をなす前記正面壁と、この正面壁の対をなす長辺に面取り部を介してそれぞれ連続する対をなす長辺側周壁と、前記正面壁の対をなす短辺にそれぞれ連続する対をなす短辺側周壁と、これら短辺側周壁の一方に連続する前記背壁とを備えたものであり、前記正面壁の各長辺の形状が該正面壁の中央に向けて膨出する曲線状である請求項2記載のケース。
  4. 前記弾性支持部が、背壁の両長辺からそれぞれ延出し蛇腹状に折り曲げられたばね部材と、これらばね部材の先端縁に設けられ前記被収納物を押圧する平板状の押し板とを備えたものである請求項2又は3記載のケース。
  5. 前記ばね部材が、前記背壁との境界に位置し山折りされた基端側折り筋と、前記押し板との境界に位置し山折りされた先端側折り筋と、これら基端側折り筋と先端側折り筋との間に位置し谷折りされた中間折り筋とを備えてなる蛇腹状のものである請求項4記載のケース。
  6. 前記ケース本体が、前記正面壁を起立させた姿勢で底面を形成する前記一方の長辺側周壁である底蓋と、前記正面壁を起立させた姿勢で上面を形成する前記他方の長辺側周壁である上蓋と、前記正面壁を起立させた姿勢でこのケース本体を保持すべく前記上蓋の後方に配される吊り下げ用パーツとを備え、この吊り下げ用パーツが、前記背壁から一体に延長して設けられたもので前記上蓋の下方に収納可能である請求項2、3、4又は5記載のケース。
  7. 前記ケース本体が、前記短辺側周壁の下端から一体に延長することにより設けられ前記底蓋の内面に添接可能なフラップと、前記底蓋の後端から一体に延長することにより設けられ前記収納空間内に差し入れることが可能な差し込みパーツとを備え、この差し込みパーツが、その基端部の左右両端に前記フラップの後端部と係り合うことが可能な切込みを有する請求項6記載のケース。
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JP2016179856A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 大王製紙株式会社 衛生用紙ホルダー

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