JP3166100U - シート状物収納用紙箱 - Google Patents

シート状物収納用紙箱 Download PDF

Info

Publication number
JP3166100U
JP3166100U JP2010008003U JP2010008003U JP3166100U JP 3166100 U JP3166100 U JP 3166100U JP 2010008003 U JP2010008003 U JP 2010008003U JP 2010008003 U JP2010008003 U JP 2010008003U JP 3166100 U JP3166100 U JP 3166100U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper box
sheet
flap
edge
envelope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2010008003U
Other languages
English (en)
Inventor
智之 本間
智之 本間
Original Assignee
新村印刷株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新村印刷株式会社 filed Critical 新村印刷株式会社
Priority to JP2010008003U priority Critical patent/JP3166100U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3166100U publication Critical patent/JP3166100U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】封筒のような上側から下側に向かって延びる折り返しを有するシート状物を、破損や汚れから防護しつつ、一枚ずつ取り出し可能に収納するシート状物収納用紙箱を提供する。【解決手段】折り返しFを有する封筒Eを複数収納する直方体状の紙箱であって、紙箱の上側面の前面の縁から紙箱の内側に後方に向かって180度折り返され、紙箱の上側部の内側面に接着された重畳部と、重畳部の先端に接続され、紙箱の前面近くで下方に向かって折り曲げられ、封筒Eの折り返しFの先端が紙箱の前面に露出するように形成された自由片124とからなる上部ストッパ12と、紙箱の下側面の前面の縁から上方に突設され、上部ストッパ12とともに開口部を構成する下部ストッパ22と、紙箱の後面に設けられ、収納された封筒Eを前方に向かって押圧する押圧部とを含んでなる。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば封筒のような上縁から下縁に向かって延びる折り返しを有するシート状物を収納するための紙箱に関し、さらに詳しくは、収納したシート状物を1枚ずつ取り出すことができるシート状物収納用紙箱に関する。
例えばプリペイドカードやチケットの購入窓口やその近傍には、購入したカード・チケットを入れて保管するための専用の封筒が用意されていた。封筒は、例えば側板と底板のみからなる直方体状のプラスチック製ケースに直立した姿勢で積層するように収容されており、カード・チケットの購入者はケースから封筒を必要な枚数だけ取り出して使用していた。しかし、このような上方が開放した単純なオープンケースは底に埃が溜まって封筒が汚れやすいほか、多くの封筒がきっちりとケース内に整列している状態では見栄えも良く封筒も取り出しやすいが、少量になるにつれて不揃いになり、変形や破損や汚れの生じた封筒が目立つようになり、購買者も手に取ることをためらうようになっていた。
実開平5−44880公報には、積層された紙が残り少なくなっても取り出せるように、弾性復帰能を具備した押上げ片が紙の積層体を取り出し口に向かって押し上げる構成が示されている。実開平6−3882公報には、ティッシュペーパーの包装箱の底板を略コの字形の切線で区画した支持片の弾性により、収納物を取り出し口側に付勢する構成が開示されている。実開平8−91455公報には、ティッシュペーパー収納箱の底部に切り起こし可能な2個の屈折片が形成されており、2個の屈折片が倒壊しないように相互に係止する構成が開示されている。
実開平5−44880公報 実開平6−3882公報 実開平8−91455公報
よって本考案の目的は、封筒のような上側から下側に向かって延びる折り返しを有するシート状物を、破損や汚れから防護しつつ、一枚ずつ取り出し可能に収納するシート状物収納用紙箱を提供することにある。
本考案の他の目的は、シート状物を一枚ずつ取り出し可能にする機能を確実に且つ長い期間に亘って果たすことのできるシート状物収納用紙箱を提供することにある。
本考案の更に他の目的は、容易に構成でき、且つ確実にシート状物を一枚ずつ取り出し可能にするような押圧機能を発揮することのできる構造の押圧部を有するシート状物収納用紙箱を提供することにある。
上記目的を達成するために本考案は、上側から下側に向かって延びる少なくとも1つの折り返しを有するシート状物を収納するように、シート状物の高さ及び幅と略同じ寸法の高さ及び幅を有する直方体状の紙箱であって、紙箱の前面の上縁から紙箱の内側に後方に向かって180度折り返され、紙箱の上側部の内側面に接着された重畳部と、重畳部の先端に接続され、紙箱の前面近くで下方に向かって折り曲げられ、シート状物の折り返しの先端の少なくとも一部が紙箱の前面に露出するように形成された自由片とからなる上部ストッパと、紙箱の前面の下縁から上方に突設され、上部ストッパとともに開口部を構成する下部ストッパと、紙箱の後面に設けられ、収納されたシート状物を前方に向かって押圧する押圧部とを含んでシート状物収納用紙箱を構成した。
本考案に係るシート状物収納用紙箱においては、シート状物は紙箱の前面と後面との間で積層して収納される。その際、シート状物の折り返しが紙箱の前面方向に面するように収納する。なお本明細書においてシート状物の少なくとも1つの折り返しが紙箱に収納された状態でシート状物の上側から下側に向かって延びていれば足り、例えば他の折り返しは下側から上側に向かって延びていても良いものとし、また仮にシート状物自体に上下の別があったとしても、本明細書中では収納された状態の上下をいうものとする。
紙箱に積層して収納されるシート状物は、紙箱の前面の開口部を通じて紙箱から取り出すことができる。紙箱の前面の開口部は上部ストッパと下部ストッパとにより構成されており、シート状物の上縁は上部ストッパにより、シート状物の下縁は下部ストッパにより、それぞれ制止される。また紙箱の後面にはシート状物を前方に向かって押圧する押圧部が設けられているので、シート状物は上部ストッパ及び下部ストッパに押圧された状態で制止されている。
上部ストッパの自由片は、紙箱の前面の上縁から紙箱の内側に後方に向かって180度折り返され、紙箱の上側部の内側面に接着された重畳部の先端に接続されており、紙箱の前面近くで下方に向かって折り曲げられることによって、反発力が生じている。紙の反発力とは折られたものが戻ろうとする力であり、自由片は、その先端が紙箱の後方に向かう方向に反発力を生ずるので、収納されたシート状物を押さえつけるように制止する。
自由片はシート状物の折り返しの先端の少なくとも一部が紙箱の前面に露出するように形成されているので、シート状物の折り返しの先端の少なくとも一部は上部ストッパと下部ストッパとにより構成される開口部に現れることになる。よって、シート状物の折り返しを指で摘んで、自由片の後方向きの反発力に抗して、前方に引っ張ることにより、自由片が前方に傾くように姿勢を変化させ、先頭のシート状物を円滑に取り出すことができる。先頭のシート状物を一枚取り出した後は、自由片は元の姿勢に戻り、取り出されたシート状物の次に積層されていて先頭に立ったシート状物を制止する。
上記のようなシート状物収納用紙箱は、一連の自動紙箱製造機械により、1枚の厚紙を切断し、折り目を付け、接着剤を塗布して、組み立てることにより製造できる。その場合には、複数の厚紙や他の部品を利用するよりも少ない工程数で容易に製造可能なことは明らかである。またシート状物収納用紙箱の上部ストッパ(及び場合によっては押圧部)は紙の反発力を利用しており、且つ反復して曲げ伸ばしされるために、適度な反発力が持続する材料製であることが好ましく、従ってシート状物収納用紙箱は、全体が樹脂フィルムを表面にラミネート処理した厚紙から製造されていてもよい。
望ましくは樹脂フィルムはポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートからなる群より選択される樹脂製で、且つ10.0〜20.0ミクロンの厚さであり、厚紙は古紙を使用しないバージンパルプ紙で、且つ0.30〜0.80mmの厚さである。樹脂フィルム及び厚紙が上記の数値を超える厚さだと反発力が強すぎてシート状物を取り出しにくくなり、下回ると反発力が弱すぎて所望の作用を十分に奏しにくい。ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレート製の樹脂フィルムは適度な反発力を厚紙に付与することができる。またバージンパルプ紙は紙繊維が長く、曲げ伸ばしを繰り返しても反発力を失いにくいので、反復使用に耐えることができる。
また押圧部は、後面の少なくとも1つの縁から突設されたフラップと、フラップの先端に接続され、フラップの先端から紙箱の内側に向かって180度折り返されてフラップの先端から後面の縁までの間に延びてフラップの内側面に接着された重畳部と、重畳部の先端に接続され、フラップの内側面から突出するように折り曲げられて構成された押圧片と、フラップが突設された縁に隣接する他の縁に突設され、後面を閉じることによりフラップを紙箱の内側方向に向かって押し曲げる蓋とを含んで構成することができ、さらにこのフラップは後面の対向する2つの縁それぞれから突設されていてもよい。
このような押圧部の構成においては、フラップの内側面の重畳部の先端から突出するように折り曲げられた押圧片は、フラップを蓋で紙箱の内側方向に向かって押し曲げられるにつれ、押圧片の先端が紙箱の前方に向かって移動する方向に押圧片の姿勢が変化し、押圧片の先端が収納されているシート状物に当接する。さらにフラップが押し曲げられると、押圧片が重畳部に対して折り曲げられている状態から戻ろうとする反発力が生じるので、シート状物を前方に向かって押圧する。このような押圧部は紙の反発力を利用しており、押圧片の長さやフラップから突出させる位置等を調整することにより、適度な強さの押圧力を得ることができる。
以上のように本考案に係るシート状物収納用紙箱によれば、封筒のような上側から下側に向かって延びる折り返しを有するシート状物を、破損や汚れから防護しつつ、一枚ずつ取り出し可能に収納することができる。
図1は、本考案に係るシート状物収納用紙箱の一つの実施の形態を示す斜視図であり、前面左上方から視た図である。図を簡明にして理解しやすくするために、紙の厚みは省略して示してある(図2以下も同様)。 図2は図1と同じシート状物収納用紙箱を示し、右前方から視た図である。 図3は図1と同じシート状物収納用紙箱を示し、右側面部を展開して右後方から視た図である。 図4は図1と同じシート状物収納用紙箱を示し、後面の蓋を開いて右後方から視た図である。 図5は図1と同じシート状物収納用紙箱を示し、前面の上部ストッパと下部ストッパを開いて前面左上方から視た図である。 図6は図1と同じシート状物収納用紙箱の展開図である。 図7は図1と同じシート状物収納用紙箱の作用を模式的に示す模式図である。 図8は、本考案に係るシート状物収納用紙箱の他の実施の形態を示す斜視図であり、前面の上部ストッパと下部ストッパとを開いて前方から視た図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明は考案をより深く理解するためのものであって、実用新案登録請求の範囲を限定するためのものではない。
図1〜7はそれぞれ、本考案に係るシート状物収納用紙箱の一つの実施の形態を示す。図1によく現れているように、本実施の形態のシート状物収納用紙箱は封筒Eを複数収納することができる。封筒Eはカマス貼封筒であって、折り返しFを有しており、幅及び天地がシート状物収納用紙箱の幅及び高さの内寸法とほぼ一致する。具体的には、封筒Eは磁気式プリペイドカードを1枚収納することができるように約105mm×70mmの天地及び幅であり、これを収納するためのシート状物収納用紙箱の幅及び高さの内寸法は109mm×72mmである。なお、シート状物収納用紙箱の奥行きは約54mmである。
シート状物収納用紙箱に収納可能なシート状物は封筒に限定されるものではなく、折り返しを有していさえすれば足りる。例えば三つ折りにした宣伝用チラシ、クーポン券、電車の時刻表等が対象となり、これらを複数収納したシート状物収納用紙箱が人の手の届く場所に置かれて、一枚ずつ取り出すことにより頒布される。
シート状物収納用紙箱は直方体状の紙箱であって、上側面10、下側面20、左側面30及び右側面40の4つの側面を有し、後面は蓋42により閉じられ、前面は上部ストッパ12の上部自由片124と下部ストッパ22の下部自由片224との間に、そこから封筒Eを取り出すことのできる開口部が構成されている。また後面側には外側押圧片14及び内側押圧片24が封筒Eを前方に向かう方向に押圧する押圧部が形成されている。
図6に表されているように、紙箱は下側面20から突設されたのりしろ26と右側面40とを貼合することにより箱形に組み立てられる。なお図6において、実線は切断加工、破線は罫線加工(スジ押し)、一点鎖線は半切れ加工をそれぞれ表す。
上側面10の前面の上縁には上部ストッパ12が備えられている。上部ストッパ12は、上側面10の前面の上縁に半切れ加工で接続された重畳部122と、重畳部122の先端に、中央の一部が切断加工され、その左右が罫線加工されて接続された自由片124とからなる。重畳部122は半切れ加工で上側面10に接続されているので、内側に後方に向かって180度折り返すと、上側面10の内側面に密着させることができ、その間に接着剤を塗布しておけば隙間が生ずることなく接着することができるようになっている。重畳部122の先端に接続された自由片124は、紙箱の前面近くで下方に向かって折り曲げられており、図1に示すように、封筒Eの折り返しFの先端が紙箱の前面に露出するような長さ及び形状を有する。
下部ストッパ22は、下側面20の前面の下縁から上方に突設されて、上部ストッパ12とともに開口部を構成する。下部ストッパ22は下側面20の前面の下縁から突出した制止片222と、制止片222の左右両側から突出した突起224と、制止片222の先端に接続された補強片226とからなる。制止片222は下側面20に対して90度上方に折られ、左右の突起224がそれぞれ左側面30及び右側面40に設けられた差込穴34、44にそれぞれ差し込まれることにより90度曲げられた姿勢が保持される。補強片226は制止片222に対し内側に180度折り返して重ね合わされ、接着剤にて貼合される。密着して貼合するために、制止片222及び補強片226の左右の接続部は半切れ加工されており、中央部は略楕円形状の穴が開けられている。
図1に表されているように、制止片222の左右の左右の先端部分は、シート状物収納用紙箱に収納された封筒Eの折り返しFの先端よりもやや下方に位置しているので、封筒Eの本体が前方に移動するのを制止するが、折り返しFまで制止することはない。かつ、制止片222と補強片226との間に穴が開けられているため、中央部分では折り返しFの先端よりもかなり下方に制止片222が位置することになり、従ってシート状物収納用紙箱の前面から指を差し込んで、封筒Eの本体を軽く押し込むだけで、封筒Eの折り返し片Fを容易に摘むことができる。
シート状物収納用紙箱に複数収納された封筒Eは、シート状物収納用紙箱の後面寄りに設けられた押圧部により前方に向かう方向に押圧される。押圧部は、外側押圧部14と内側押圧部24と蓋42とにより押圧作用を奏するように構成されている。
外側押圧部14は、上側面10の後面の縁から突設された上側面10とほぼ同じ幅のフラップ142と、フラップ142の先端に接続され、フラップ142の先端から紙箱の内側に向かって180度折り返されてフラップ142の先端から後面の縁までの間に延びてフラップ142の内側面に接着されたフラップ142とほぼ同じ幅でやや長さが短い重畳部144と、重畳部144の先端に接続され、フラップ142の内側面から突出するように折り曲げられて構成された重畳部144と同じ幅の外側押圧片146とからなる。外側押圧片146の先端は中央が凹んだ形状である。
内側押圧部24は、下側面20の後面の縁からリード罫で接続されて突設され、下側面20の後面の縁近くでは下側面20とほぼ同じ幅を有し、先端までの長さのほぼ中間付近で凸状になるように幅が小さくなるフラップ242と、フラップ242の先端に接続され、フラップ242の先端から紙箱の内側に向かって180度折り返されてフラップ242の先端から後面の縁までの間に延びてフラップ242の内側面に接着されたフラップ242の先端と同じ幅でやや長さが短い重畳部244と、重畳部244の先端に接続され、フラップ242の内側面から突出するように折り曲げられて構成された重畳部244と同じ幅の内側押圧片246とからなる。
図3〜5によく示されているように、内側押圧片246の幅は、外側押圧片146の凹みの幅よりもやや寸法が小さいので、内側押圧片246は外側押圧片146の凹みに嵌り込んで組み合わされるようになっている。またフラップ142とフラップ242の長さは同一であり、重畳部144と重畳部244の長さも同一であるが、外側押圧片146よりも内側押圧片246の方が長さが少し長く構成されている。
蓋42は右側面40の後面の縁に突設され、先端には差込46が設けられており、蓋42と差込46との接続部には爪掛け48とダブルロック差込穴49が形成されている。左側面30にはダブルロック差込穴49に対応する位置にダブルロック差込32が配置されている。差込46をフラップ142、242の蓋42を閉じてからダブルロック差込32をダブルロック差込穴49に差し込むことにより、堅固に蓋42を閉じておくことができる。爪掛け48はダブルロック差込32をダブルロック差込穴49から解放する際に使用する。
本実施の形態のシート状物収納用紙箱は1枚の厚紙から製造されている。本実施の形態においては、バージンパルプを使用した厚さ0.495mm(450g/m)の特殊白板紙の表面に20ミクロンのPETフィルムをコーティングしたラミネート紙が使用されている。バージンパルプ紙は紙繊維が長く、曲げ伸ばしを繰り返しても反発力を失いにくいので、本実施の形態のような反発力の反復使用に長期間耐えることができる。またPETフィルムを表面にラミネート処理することにより、反発力が補強される。
本実施の形態のシート状物収納用紙箱は、上記のようなバージンパルプ紙の表面に適当な印刷を施し、その上にPETフィルムをコーティングし、図6のように打ち抜き、罫線加工や半切れ加工を施し、罫線や半切れを折り、接着剤を塗布して圧着することにより組み立てて完成させる。蓋42にはゴム板磁石を接着して、例えば自動販売機の側面のような鉄板製の垂直な壁面にシート状物収納用紙箱を固定できるようにしてもよい。
次に、本実施の形態の作用について、図7を参照しつつ説明する。図7(a)〜(c)はそれぞれ、図1〜6に示したシート状物収納用紙箱の作用を右側面方向から模式的に示す模式図であって、図7(a)は封筒Eが多数収納されている状態、図7(b)は封筒Eを取り出している状態、図7(c)は少数の封筒Eが収納されている状態をそれぞれ示す。
各図において、複数の封筒Eは紙箱の前面と後面との間で積層して収納されている。各封筒Eの折り返しFは紙箱の前面方向に面しており、封筒Eは紙箱の前面の開口部を通じて順に一枚ずつ取り出すことができる。紙箱の前面の開口部は上部ストッパ12と下部ストッパ22とにより画定されており、封筒Eの上縁は上部ストッパ12により、封筒Eの下縁は下部ストッパ22により、それぞれ制止されている。また紙箱の後面には封筒Eを前方に向かって押圧する押圧部が設けられているので、封筒Eは上部ストッパ12及び下部ストッパ22に押圧された状態で制止されている。
上部ストッパ12の自由片124は、紙箱の前面の上縁から紙箱の内側に後方に向かって180度折り返され、紙箱の上側部の内側面に接着された重畳部122の先端に接続されており、紙箱の前面近くで下方に向かって折り曲げられることによって、反発力が生じている。紙の反発力とは折られたものが戻ろうとする力であり、自由片124は、その先端が紙箱の後方に向かう方向に反発力を生ずるので、収納された封筒Eを押さえつけるように制止する。
図7(a)に示すように、自由片124は封筒Eの折り返しFの先端が紙箱の前面に露出するような長さ及び形状に形成されているので、封筒Eの折り返しFの先端は上部ストッパ12と下部ストッパ22とにより構成される開口部に現れている。よって、図7(b)に示すように、封筒Eの折り返しFを指で摘んで、自由片124の後方向きの反発力に抗して、前方に引っ張ることにより、自由片124が前方に傾くように姿勢を変化させ、封筒Eを円滑に取り出すことができる。先頭の封筒Eを一枚取り出した後は、自由片124は元の姿勢に戻り、取り出された封筒Eの次に積層されていて先頭に立った封筒Eを制止する。
外側押圧部14の外側押圧片146の先端、及び内側押圧部24の内側押圧片246の先端は、積層されたうちの最後方の封筒Eに当接して、封筒Eを前方に向かう方向に押圧する。上述のように各押圧片146、246はそれぞれ重畳部144、244に対して折り曲げられていることにより生ずる反発力により封筒Eを押圧する。また各重畳部144、244はそれぞれフラップ142、242に接着されているので、蓋42がダブルロックを利用して堅固に閉じられることによる各フラップ142、242を押し込む力により、各重畳部144、244と各押圧部146、246との成す角度はより鋭角になるように調整され、これによって十分な押圧力が確保されるようになっている。各押圧部146、246の先端は、図7(c)に示すように、収納されている封筒Eの数が少なくなっても、これに追従して前方に移動するように、各押圧部146、246の姿勢が変化する。
図8は本考案に係るシート状物収納用紙箱の他の実施の形態を示し、図1〜7に示した実施の形態においては押圧部の形状が異なるがその他の構成は同一である。よって以下、押圧部についてのみ説明する。
図8の実施の形態に係るシート状物収納用紙箱は、2枚の左右に並んだ押圧片546、646を有する。押圧片546、646は、左右の側面30、40の後面の縁から突出したフラップ542、642の先端を折り返して接着した重畳部(図に表れていない)の先端を前方に延びるように折り曲げてなり、基本的な構成は図1〜7の実施の形態と同様であり、反発力を利用して収納されている封筒を前方に押圧するという作用も同様である。上側面10の後面の縁に接続された蓋72を閉じることにより、フラップ542、642をそれぞれの左右の側面30、40に対して直角な角度を保持し、これにより押圧片546、646の反発力を支持して安定した押圧力を生じさせることができるようになっている。
以上のように本考案に係るシート状物収納用紙箱によれば、封筒のような上側から下側に向かって延びる折り返しを有するシート状物を、破損や汚れから防護しつつ、一枚ずつ取り出し可能に収納することができる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において、適宜変形実施が可能であることは言うまでもない。
10 上側面
12 上部ストッパ
124 自由片
22 下部ストッパ
30 左側面

Claims (5)

  1. 上側から下側に向かって延びる少なくとも1つの折り返しを有するシート状物を収納するように、シート状物の高さ及び幅と略同じ寸法の高さ及び幅を有する直方体状の紙箱であって、
    紙箱の前面の上縁から紙箱の内側に後方に向かって180度折り返され、紙箱の上側部の内側面に接着された重畳部と、重畳部の先端に接続され、紙箱の前面近くで下方に向かって折り曲げられ、シート状物の折り返しの先端の少なくとも一部が紙箱の前面に露出するように形成された自由片とからなる上部ストッパと、
    紙箱の前面の下縁から上方に突設され、上部ストッパとともに開口部を構成する下部ストッパと、
    紙箱の後面に設けられ、収納されたシート状物を前方に向かって押圧する押圧部とを含むことを特徴とするシート状物収納用紙箱。
  2. 全体が樹脂フィルムを表面にラミネート処理した1枚の厚紙から製造されている請求項1に記載のシート状物収納用紙箱。
  3. 樹脂フィルムはポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートからなる群より選択される樹脂製で、且つ10.0〜20.0ミクロンの厚さであり、厚紙は古紙を使用しないバージンパルプ紙で、且つ0.30〜0.80mmの厚さである請求項2に記載のシート状物収納用紙箱。
  4. 押圧部は、後面の少なくとも1つの縁から突設されたフラップと、フラップの先端に接続され、フラップの先端から紙箱の内側に向かって180度折り返されてフラップの先端から後面の縁までの間に延びてフラップの内側面に接着された重畳部と、重畳部の先端に接続され、フラップの内側面から突出するように折り曲げられて構成された押圧片と、フラップが突設された縁に隣接する他の縁に突設され、後面を閉じることによりフラップを紙箱の内側方向に向かって押し曲げる蓋とを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のシート状物収納用紙箱。
  5. フラップは後面の対向する2つの縁それぞれから突設されている請求項4に記載のシート状物収納用紙箱。
JP2010008003U 2010-12-08 2010-12-08 シート状物収納用紙箱 Expired - Lifetime JP3166100U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010008003U JP3166100U (ja) 2010-12-08 2010-12-08 シート状物収納用紙箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010008003U JP3166100U (ja) 2010-12-08 2010-12-08 シート状物収納用紙箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3166100U true JP3166100U (ja) 2011-02-17

Family

ID=54877308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010008003U Expired - Lifetime JP3166100U (ja) 2010-12-08 2010-12-08 シート状物収納用紙箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3166100U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107777072A (zh) * 2017-11-23 2018-03-09 湖北高德急救防护用品有限公司 一种集合包装的创可贴

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107777072A (zh) * 2017-11-23 2018-03-09 湖北高德急救防护用品有限公司 一种集合包装的创可贴
CN107777072B (zh) * 2017-11-23 2024-05-03 湖北高德急救防护用品有限公司 一种集合包装的创可贴

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3164694U (ja) 緩衝仕切り付き包装用箱
JP3166100U (ja) シート状物収納用紙箱
JP2016003048A (ja) 包装用箱
JP4885528B2 (ja) 吸収性物品収納体
JP2015085942A (ja) 梱包箱
JP3831991B2 (ja) 包装箱
WO2014203321A1 (ja) ワイプ収納体
JP5232961B1 (ja) ロールペーパーボックス
JP6849527B2 (ja) 包装箱
JP3759255B2 (ja) 包装用箱
US8167193B2 (en) Packaging container
JP7376394B2 (ja) 包装容器
JP3232411U (ja) 包装容器およびシートディスペンサ
JP2017141028A (ja) 組立箱
JP4140892B2 (ja) 包装ケース
JP3217754U (ja) 情報カード付き包装箱
JP2013209124A (ja) 梱包箱
JP7476023B2 (ja) 収容箱
JP5619489B2 (ja) 緩衝機能付包装用箱
JPH0752065Y2 (ja) シートホルダ
JP7307604B2 (ja) 緩衝用中枠及びこれを用いた包装用箱
JP2011116402A (ja) 包装用ケース
JP3789114B2 (ja) 輸送箱
JP2011201560A (ja) 包装用箱
KR200343732Y1 (ko) 명함 케이스

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3166100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140126

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term