JP2020075761A - 箱入り袋体製品および袋体収容箱 - Google Patents

箱入り袋体製品および袋体収容箱 Download PDF

Info

Publication number
JP2020075761A
JP2020075761A JP2019072922A JP2019072922A JP2020075761A JP 2020075761 A JP2020075761 A JP 2020075761A JP 2019072922 A JP2019072922 A JP 2019072922A JP 2019072922 A JP2019072922 A JP 2019072922A JP 2020075761 A JP2020075761 A JP 2020075761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
bag body
outlet
take
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019072922A
Other languages
English (en)
Inventor
宗幸 前田
Muneyuki Maeda
宗幸 前田
圭吾 島
Keigo Shima
圭吾 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA WADA KAGAKU KOGYO KK
Neo X Co Ltd
Original Assignee
OSAKA WADA KAGAKU KOGYO KK
Neo X Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKA WADA KAGAKU KOGYO KK, Neo X Co Ltd filed Critical OSAKA WADA KAGAKU KOGYO KK
Publication of JP2020075761A publication Critical patent/JP2020075761A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】袋体収容箱の内部に複数収容した袋体を取出し口から開口部を開いた状態で1枚ずつ取り出すこと。【解決手段】複数の袋体20を積層して成る積層体2と、該積層体2を内部に収容するとともに袋体20を外側へ取り出す取出し口5が開口形成された袋体収容箱3とで構成され、袋体20は、取出し口5に対して手前側に位置する表側シート21と奥側に位置する裏側シート22とを、該袋体20の前端側に開口部20Aを有するように重ね合わせた袋体本体部23と、裏側シート22が表側シート21よりも開口部20Aに対して延出する延出部24と、を備えており、積層体2は、複数の袋体20が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された袋体20ごとに重なり合う延出部24同士を結合する結合部25が形成され、取出し口5は、袋体収容箱3における、上下方向において袋体本体部23の表側シート21と対向する部位に形成された。【選択図】図1

Description

この発明は、複数の袋体を積層して成る積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱、および該袋体収容箱に積層体を収容した箱入り袋体製品に関する。
例えば食品の包装用に用いられる合成樹脂製の薄肉の袋体(いわゆるポリ袋等)を複数枚積層した状態で袋体収容箱の内部に収容し、収容した袋体を1枚ずつ取出し口から外側へ取り出すことができるように構成した箱入り袋体製品が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のものは、袋体収容箱に、積層された複数の袋体を曲げた状態で収容し、その袋体の曲げ態様に工夫を施すことによって、取出し口から袋体を1枚ずつ取り出すことができるようにしたものである。
しかしながら特許文献1のものは、袋体が、その開口部が閉じた状態で袋体収容箱に形成された取出し口から取り出されるため、取出し後に、袋体を形成する表裏2枚のシートが静電気等によって互いに重なり合った状態から開口部の縁部を擦る等して開口部を開ける必要があり、面倒であるという課題を有する。
特開2015−113141号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、内部に複数収容した袋体を取出し口から開口部を開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる箱入り袋体製品および袋体収容箱の提供を目的とする。
この発明は、複数の袋体を積層して成る積層体と、該積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱とで構成される箱入り袋体製品であって、上記袋体は、上記取出し口に対して手前側に位置する表側シートと奥側に位置する裏側シートとを、該袋体の一端側に開口部を有するように重ね合わせた袋体本体部、並びに、上記裏側シートが上記表側シートよりも上記開口部に対して延出する延出部を備えており、上記積層体は、複数の上記袋体が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された上記袋体ごとに重なり合う上記延出部同士を結合する結合部が形成され、上記取出し口は、上記袋体収容箱における、上記取出し口からの上記袋体の取出し方向において、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する部位に形成されたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部に複数収容した袋体を取出し口から開口部を開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる。
この発明の態様として、上記延出部における、上記結合部と、上記開口部の縁部との間に、周辺部に対して脆弱化した脆弱部が形成されたものである。
上記構成によれば、上記積層体における手前側の袋体を上記取出し口から取り出し時に、該手前側の袋体を脆弱部において奥側の袋体に対して分離することで、結合部において分離するよりも、脆弱部に沿って見栄えよくかつ容易に分離して袋体を1枚ずつ取り出すことができる。
この発明の態様として、上記袋体収容箱の内部に、上記積層体を所望の形状に保持する保持部材を備えたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部に収容した積層体における袋体の枚数が減少した際においても、袋体収容箱の内部において積層体の形崩れや、位置ずれが生じることを抑制して、袋体を取出し口からスムーズに取り出すことができる。
この発明の態様として、上記袋体に備えた上記裏側シートにおける、上記開口部を隔てて各側に配設される上記袋体本体部と上記延出部との配設方向に一致する方向を、第1方向に設定し、上記第1方向および上記取出し方向に直交する方向を第2方向に設定し、上記保持部材は、上記第2方向の両側に一対の保持側壁部を備えるとともに、上記一対の保持側壁部の間隔が上記取出し方向程徐々に小さくなる先細り形状に形成されたものである。
上記構成によれば、上記保持部材は、一対の保持側壁部の間隔が上記取出し方向程徐々に小さくなる先細り形状に形成されたものであるため、上記袋体収容箱の内部において、積層体を、取出し口と対向するとともに先細り形状の保持部材の頂部を跨ぐようにして配置することができ、これにより袋体収容箱の内部において、該積層体を取出し口に向けて突状となる山折りとした状態で保持(支持)することができる。
従って、手前側の袋体の全体が上記袋体収容箱の内部に収容された状態であっても、該手前側の袋体を取出し口越しに摘み易くなるため、取出し口から袋体収容箱の外側へ容易に袋体を取り出すことができる。
この発明の態様として、上記袋体収容箱は、上記取出し口が開口形成された頂壁部と、上記第2方向の両側に設けられた一対の側壁部とを備え、さらに上記袋体収容箱は、上記一対の側壁部の間隔が上記取出し方向程小さくなる先細り形状に形成され、上記取出し口は、上記頂壁部から上記一対の側壁部にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されたものである。
上記構成によれば、上記取出し口は、上記頂壁部から上記一対の側壁部にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されているため、取出し口から手前側の袋体を取り出し時に、上記袋体収容箱の内部において、保持部材の頂部によって取出し口を向くように突状に保持された、積層体の突出し部分を、上記取出し口のうち特に、上記一対の側壁部に形成した開口部分(側壁開口部)越しに手で摘む(挟み込む)ようにして手前側の袋体の表側シートのみを容易に摘み上げて該手前側の袋体を上記袋体収容箱の外側に取り出すことができる。
この発明の態様として、上記取出し口の縁部における、隣接する上記壁部を跨ぐ部分には、取出し口の側に対して凹んだ逃げ部が形成されたものである。
上記構成によれば、上記取出し口の縁部における、隣接する上記壁部を跨ぐ部分に、逃げ部を形成することで、該部分に上記取出し口に向けて突出する角部が形成されることを防ぎ、取出し口から袋体を引っ張る等によって取り出し時に、該角部によって袋体が破れることを回避することができる。
この発明の態様として、上記袋体収容箱体と上記保持部材との夫々の上記側壁部(側壁部、保持側壁部)の上記第2方向における間隔が、上記取出し口に向けて徐々に狭くなるように形成されたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部に収容された袋体を取出し口からの取り出す際の取り出し易さと、1枚ずつ取り出す確実性とを高めることができる。
この発明の態様として、上記頂壁部と、先細り形状に形成した上記保持部材の頂部との上記取出し方向における間隔が、上記第1方向の一端側から他端側に向かって徐々に広くなるように形成され、上記積層体は、上記袋体の上記延出部が上記一端側に、上記袋体本体部が上記他端側に夫々位置する姿勢で上記袋体収容箱の内部に収容され、上記取出し口は、上記第2方向に対して上記第1方向の長さが長くなる開口形状に形成されたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部の袋体を取出し口から容易に取り出すことができる。
この発明の態様として、上記取出し口は、上記袋体収容箱の上記取出し方向における、上記袋体における上記開口部の縁部近傍との対応部位であって、当該取出し口の全体が上記袋体本体部と対向する部位に設けられたものである。
上記構成によれば、袋体取り出し時に、取出し口越しに手前側の袋体の開口部の縁部の近傍を摘んで取り出すことができるため、該手前側の袋体の開口部が開き易くなるとともに、開口部が開くことで裏側シートに対して表側シートが分離するため、結果的に表側シートのみを摘んで手前側の袋体のみを取出し口から取り出すことができる。
さらに、取出し口は、上記袋体収容箱の上記取出し方向において、その全体が上記袋体本体部と対向するため、積層体を上記袋体収容箱の内部に収容した状態で手前側の袋体の開口部の縁部が取出し口を介して袋体収容箱の外側へ露出することがないため、例えば、取出し口越しに開口部が不用意に開口することもなく、手前側の袋体の特に開口部の縁部の衛生面を確保することができる。
またこの発明は、複数の袋体を積層して成る積層体と、該積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱とで構成される箱入り袋体製品であって、上記袋体は、上記取出し口に対して手前側に位置する表側シートと奥側に位置する裏側シートとを、該袋体の一端側に開口部を有するように袋状に一体形成するとともに、これらシートを互いに重ね合わせた袋体本体部、並びに、上記裏側シートが上記表側シートよりも上記開口部に対して延出する延出部を備えており、上記積層体は、複数の上記袋体が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された上記袋体ごとに重なり合う上記延出部同士を結合する結合部が形成され、上記積層体は、上記延出部が前方に、上記袋体本体部が後方に、夫々が位置する向きで上記袋体収容箱の内部に収容されており、上記袋体収容箱は、前後方向に延びる頂壁部と、該頂壁部に対して幅方向の外縁から下方に向けて設けられた一対の側壁部とを備え、上記取出し口は、上記頂壁部から上記一対の側壁部にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されるとともに、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する部位に形成され、上記取出し口は、上記一対の側壁部の夫々に上下方向に開口形成された取出し口側方部を有し、上記取出し口側方部は、上記頂壁部に達するまで上方程後方に位置するように傾斜して形成されたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部に複数収容した袋体を取出し口から開口部を開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる。
この発明の態様として、上記袋体収容箱は、上記一対の側壁部の幅方向の間隔が上方向程小さくなる先細り形状に形成されたものである。
上記構成によれば、上記袋体収容箱は、上記一対の側壁部の幅方向の間隔が上方向程小さくなる先細り形状に形成されたものであり、上記取出し口は、上述したように、上記頂壁部から上記一対の側壁部にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されたものであるため、手前側の袋体の全体が上記袋体収容箱の内部に収容された状態であっても、該手前側の袋体を取出し口越しに摘み易くなるため、取出し口から袋体収容箱の外側へ容易に袋体を取り出すことができる。
この発明の態様として、上記取出し口側方部の後縁を上後下前状に傾斜して形成し、該後縁の傾斜角度を、側面視で鉛直方向に対して20度〜60度の範囲内に設定したものである。
上記構成によれば、上記取出し口側方部の前縁の傾斜角度を、側面視で鉛直方向に対して20度〜60度の範囲内に設定することで、手前側の袋体を取出し口側方部の延在方向に沿って摘み上げ時に、手前側の袋体をその奥側の袋体に対して、上方に分離しようとする上方への引張り力と、結合部近傍において、せん断しようとするせん断力(後方向へ引張る力)とを、バランスよく作用させることができ、さらに人間の腕がスムーズに動作させ易い姿勢を維持できる斜め上方への摘み上げ動作により、袋体を取出し口からスムーズに取り出すことができる。
この発明の態様として、上記延出部における、上記結合部と、上記開口部の縁部との間に、周辺部に対して脆弱化した脆弱部が形成され、上記取出し口は、一対の上記取出し口側方部の上縁同士を連結するように上記頂壁部において幅方向全長に亘って開口形成された取出し口上方部を有し、上記取出し口上方部および一対の上記取出し口側方部は、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する上記部位における、前側寄りの部位に配設されており、上記取出し口の前縁は、少なくとも上記取出し口上方部の前縁が上記脆弱部よりも後方に位置するように形成されたものである。
上記構成によれば、少なくとも頂壁部については、取出し口上方部の前縁よりも前側部位によって、最も手前側の袋体の上記脆弱部およびその周辺部分を覆うことができる。
これにより、使用者が取出し口から最も手前側の表側シートを摘み上げる際に、最も手前側の袋体における上記脆弱部又はその周辺部位を誤って摘んでしまうことを阻止することができる。すなわち、使用者が上記脆弱部又はその周辺部位を誤って摘んだ場合のように、該脆弱部が破断する等により、開口部が開く前に、最も手前側の袋体がその奥側の袋体に対して分離することがなく、袋体の開口部を確実に開いた状態で取り出すことができる。
さらに、上記取出し口上方部および一対の上記取出し口側方部を、上記前側寄りの部位に配設することで、上記取出し口上方部および一対の上記取出し口側方部越しに袋体(表側シート)の開口部に近い部位を摘まみ上げることができるため、袋体摘み上げ動作によって袋体の開口部をより確実に開くことができる。
この発明の態様として、上記取出し口上方部の後縁は、幅方向外端から中央程後方に位置するように傾斜して形成されたものである。
上記構成によれば、手前側の袋体の摘み上げ動作の際に、幅方向外端から中央程後方に位置するように傾斜して形成された上記取出し口上方部の後縁に沿って袋体を幅方向内側まで絞ることができる。これにより、取出し口から摘まみ上げた袋体を、前後方向の直交断面が略菱形形状になるようにしっかりと開口できるとともに、袋体を、幅方向に延びる脆弱部において、その幅方向外側から内側までしっかりと破断することができる。
この発明の態様として、上記頂壁部には、上記取出し口上方部の後縁から後方へ延伸する取出し口後方延伸部が形成されたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部に収容した袋体の、頂壁部および一対の側壁部による保護性能および保持性能を向上させつつ、取出し口に取出し口後方延伸部を備えたことによる、袋体の取出し口からの取り出し易さを向上させることができる。
この発明の態様として、上記頂壁部における、上記取出し口後方延伸部の後縁から上記頂壁部の上記後端までの間には、上記取出し口を形成しておらず、上記取出し口後方延伸部の後縁から上記頂壁部の上記後端までの前後方向の距離を、30mm以上〜90mm以下の範囲内に設定したものである。
上記構成によれば、取出し口後方延伸部の後縁から頂壁部の後端までの間における、頂壁部および側壁部による、その下の袋体の保護性能および保持性能と、取出し口から袋体を1枚ずつスムーズに取り出すことを両立することができる。
この発明の態様として、上記袋体収容箱の内部に、上記積層体を下側から支持することで所望の形状に保持する保持部材を備え、上記保持部材は、上記頂壁部に対して下方で対向する保持頂壁部と、上記一対の側壁部に対して幅方向内側で対向する一対の保持側壁部とで形成し、上記保持部材の前後方向における、上記取出し口上方部の後縁に相当する部位よりも後側に、上記保持頂壁部を幅方向に跨ぐように配置される上記積層体の支持力を緩和する支持力緩和手段を形成したものである。
上記構成によれば、上記保持部材は、前後方向の取出し口上方部と上記取出し口後方延伸部との境界部に相当する部位に対して、後方部位が前方部位と比して上記積層体の保持力が低く設定することができる。
これにより、取出し口のうち一対の取出し口側方部および取出し口上方部を有して相対的に大きく開口する前側部位においては、保持部材によりしっかりと積層体を保持しつつ、取出し口後方延伸部を有して相対的に小さく開口する後側部位においては、保持部材に支持力緩和手段を形成することで該保持部材による積層体の支持力を低くして袋体を取出し口から1枚ずつ取り出し易くしている。
またこの発明は、複数の袋体を積層して成る積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱であって、上記袋体は、上記取出し口に対して手前側に位置する表側シートと奥側に位置する裏側シートとを、該袋体の一端側に開口部を有するように重ね合わせた袋体本体部、並びに、上記裏側シートが上記表側シートよりも上記開口部に対して延出する延出部を備えており、上記積層体は、複数の上記袋体が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された上記袋体ごとに重なり合う上記延出部同士を結合する結合部が形成され、上記取出し口は、該取出し口からの上記袋体の取出し方向において、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する部位に形成されたものである。
上記構成によれば、袋体収容箱の内部に複数収容した袋体を取出し口から開口部を開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる。
この発明によれば、袋体収容箱の内部に複数収容した袋体を取出し口から開口部を開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる。
本実施形態の箱入り袋体製品の外観図。 本実施形態の箱入り袋体製品の分解斜視図。 図1中のA−A線矢視断面図。 図1中のB−B線矢視断面図。 折り曲げ前の積層体の平面図。 積層体の要部を縦断面にて模式的示した袋体積層構造の説明図。 図1中の取出し口およびその周辺の拡大平面図。 取出し口からの袋体取り出しの初期、中期の様子を図3に対応して示した作用説明図。 取出し口からの袋体取り出しの後期の様子を図3に対応して示した作用説明図。 図8(a)中のC−C線矢視断面、図8(b)中のD−D線矢視断面、図9中のD−D線矢視断面により夫々示した作用説明図。 本発明の変形例1の箱入り袋体製品を図3に対応して示した断面図。 本発明の変形例2の箱入り袋体製品の外観図。 本発明の変形例2の箱入り袋体製品の側面図。 本発明の変形例2の箱入り袋体製品の平面図。 本発明の変形例2の箱入り袋体製品に備えた保持部材の外観図。 図12中のE−E線矢視断面図。 図16中のF−F線矢視断面図(a)、図16中のG−G線矢視断面図(b)。 袋体取り出しの初期、中期の様子を図16に対応して示した作用説明図。 袋体取り出しの中期の様子を図12に対応して示した作用説明図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図中、矢印Xは幅方向(左右方向)を示し、矢印Yは前後方向(奥行方向)、矢印Zは上下方向(高さ方向)に設定し、さらに、矢印X1は右方向、矢印X2は左方向、矢印Y1は前方向、矢印Y2は後方向、矢印Z1は上方向(袋体20の取出し方向)に設定する。
図1は本実施形態の箱入り袋体製品1を後方右斜め上方から視た外観図、図2は本実施形態の箱入り袋体製品1の分解斜視図、図3は図1中のA−A線矢視断面図、図4は図1中のB−B線矢視断面図である。なお、図1、図2においては、袋体収容箱3および保持部材4(図2参照)の厚みについては適宜省略して図示している。
本実施形態の箱入り袋体製品1は、図1、図2に示すように、複数の袋体20を積層して成る積層体2と、該積層体2を内部に収容するとともに袋体20を外側へ取り出す取出し口5が開口形成された袋体収容箱3と、上記袋体収容箱3の内部に備え上記積層体2を所望の形状に保持する保持部材4(図2参照)とで構成している。
袋体収容箱3は、厚紙を折り曲げる等してボックス形状に組み立てられており、前後方向の直交断面が台形となる倒位の四角柱から成る外観形状に構成されている(図1参照)。
具体的に図1〜図4に示すように、袋体収容箱3は、左右両側面を形成する左右一対の側壁部31(図4参照)と、底面を形成する底壁部32(図3、図4参照)と、上面を形成する頂壁部33と、後面を形成する後壁部34(図1、図3参照)とで構成されている。
図4に示すように、左右一対の側壁部31は、幅方向に間隔を隔てて上下方向に延びており、上方程幅方向の間隔が狭くなるように傾斜した先細り形状(台形形状)に形成されている。
底壁部32は、左右一対の側壁部31の各下端同士を幅方向に略水平に連結するとともに、頂壁部33は、左右一対の側壁部31の各上端同士を幅方向に略水平に連結する。
袋体収容箱3は、これら左右一対の側壁部31、底壁部32および頂壁部33によって、前後方向の直交断面が台形形状をした筒形状に形成されている。
図3に示すように、袋体収容箱3の前部は、内部(内部空間)が前方へ向けて開口する前方開口部35Aが形成されおり、前方開口部35Aは前壁部を備えずに常時開口されている。
他方、図2に示すように、袋体収容箱3の後部は、内部が後方へ向けて開口する後方開口部34Aが形成されるとともに、図1〜図3に示すように、後方開口部34Aを閉塞する蓋部36を備えている。
すなわち、蓋部36は、該蓋部36によって後方開口部34Aを閉塞時(以下、「蓋部36閉時」と略記する)には後壁部34に相当し、後壁部34の正面視形状に相当する台形形状に形成されるとともに、図2に示すように、底壁部32の後縁にフラップ状に一体に連結された蓋本体部37と、蓋部36閉時に蓋本体部37を底壁部32に対して直立させたとき、左右一対の側壁部31の各後縁に係止する左右各側の側壁係止片38aと、頂壁の後縁に係止する頂壁係止片38bとで一体形成されている。
また図1〜図3に示すように、上記取出し口5は、袋体収容箱3の上部における、前後方向の中間位置に対して一方側(当例では前側)へオフセットした前側部位に開口形成されている。さらに取出し口5は図4に示すように、袋体収容箱3の上部において、頂壁部33と、その幅方向の両側に隣接して配設された左右一対の側壁部31に跨って開口形成されている。
詳しくは、取出し口5は、頂壁部33において幅方向全体に亘って上方に向けて開口形成された頂壁開口部51と、側壁部31の上端から下方へ切欠き状に主に側方に向けて開口形成された側壁開口部52とで幅方向に連続して形成している。
図1、図7に示すように、左右各側の側壁開口部52の前縁52fは、側壁部31の上端から前後方向へ傾くことなく幅方向に略平行に下方に延びている。
なお、図7は図1中の取出し口5およびその周辺の拡大平面図を示す。
左右各側の側壁開口部52の後縁52rは、側壁部31の上端から下方程徐々に後方へ向けて延びている。さらに、頂壁開口部51の後縁51rは、その幅方向の中央が両側と比して後側へ凹んだ孤状に形成されている。
換言すると、取出し口5は、後縁52rの下端から後方に向けて徐々に、平面視において幅方向の中央側に向けて幅小、かつ側面視において上方に浅くなるような先細り形状に形成されている。また図7に示すように、取出し口5は、前後方向の最大長さLyが、幅方向の最大長さLxよりも長い開口形状に形成することによって、左右各側の側壁開口部52の後縁52rの前後方向の長さを十分に確保して形成している。
これにより、取出し口5は、前端52fから後方に向けて徐々に、幅方向および上下方向において緩やかな絞り形状となるように形成している。
続いて積層体2、特に該積層体2に備えた袋体20について主に図5、図6を参照しながら説明する。図5は折り曲げ前の積層体2の平面図、図6は図5中のC−C線矢視断面の要部を模式的に示した、袋体積層構造の説明図である。
但し、図6では、便宜上、表側シート21と裏側シート22の厚みを強調して図示するものとし、また、以下の説明において、積層体2の最も上方(取出し口5に対して最も手前側)に位置する袋体20を、袋体20aとも称するものとし、図6に示すように、該袋体20の1枚下側(奥側)の袋体20を袋体20b、さらに1枚下側の袋体20を袋体20cとも称する。
さらに以下の説明において、積層体2は、特に示す場合を除いて図5、図6に示すような姿勢を基準として説明する。
積層体2に備えた袋体20は、表側シート21と裏側シート22とを上下方向に重ね合わせ、その重合部分の平面視コ字状の周縁(当例では幅方向の両縁および後縁)を、該袋体20の一端側(当例では前端側)に開口部20Aを有するように溶着等により袋状に一体形成したものである。
表側シート21と裏側シート22は共に、合成樹脂製の薄肉のシート状部材であって、互いに略同一サイズおよび同一の平面視略矩形状に形成されている。
なお、袋体20は、別々に形成された2枚のシート状部材の夫々を表側シート21、裏側シート22として形成するに限らず、1枚のシート状部材を折り曲げて、互いに重合する一方を表側シート21、他方を裏側シート22として形成してもよい。
袋体20は、図5、図6に示すように、表側シート21と裏側シート22とが袋状に上下方向に重合する袋体本体部23と、裏側シート22にのみ形成され、袋体本体部23の後縁から前方へ延出する延出部24とで形成されている。すなわち、延出部24は、裏側シート22における、表側シート21の開口縁21aよりも前方へフラップ状に延出形成されたものである。このため、裏側シート22は、表側シート21よりも前方へ長く形成されており、この表側シート21よりも前方へ長く形成された、裏側シート22の前縁周辺部分が延出部24に相当する。
このような袋体20は、表裏や前後方向の向きが同じになるように揃えて複数枚が積層されている。そして、各袋体20に備えた裏側シート22の前端側に延出形成された延出部24は、図6に示すように、表側シート21を介さずに互いに重なり合っており、結合部25によって一体に結合されている。
これにより、複数の袋体20は、延出部24において結合部25によって結束された状態で積層体2として一体化されている。
上記結合部25は、積層された袋体20の延出部24を結合するものであれば、例えば、クリップやホッチキス等の挟持手段、テープや接着剤等の接着手段、紐やバンド等の結束手段を採用することができるが、当例においては樹脂製のリベット部材(鋲部材)を、積層体2の厚み方向に打ち抜いて積層された複数の袋体20をスポット状に結束するリベット結合部から成り、図5に示すように、延出部24の前端側にて該延出部24の幅方向に沿って、複数箇所(当例では5箇所)の結合部25が所定間隔を隔てて直線状に配設された構成としている。
すなわち上述したように、積層体2は、袋体20ごとに重なり合う裏側シート22が延出部24において結合部25によって一体に結合されている(図5、図6参照)。これに対して、各袋体20に備えた表側シート21は、互いに重なり合う他の袋体20に対して、結合部25等によって一切結合されておらず、同一の袋体20に備えた裏側シート22に対して開口部20Aにおいて上方に分離可能つまり袋体20の開口部20Aを開口可能に形成したものである(同図参照)。
このため、積層体2における上側(手前側)の袋体20aを取出し口5から取り出し時に、その下側の袋体20b(次に取り出される奥側)の表側シート21が、取り出そうとする上側の袋体20aにつられて引っ張られることがなく、その下側の袋体20bの開口部20Aが開口したり、取出し口5から該袋体20bの一部が外側へはみ出すことがない構成としている。
また図2、図5、図6に示すように、延出部24の前後方向における、結合部25と、該延出部24の後端(袋体20の開口縁23a)との間にはミシン目26が幅方向に沿って直線状に形成されている。
これにより、手前側の袋体20aは、取出し口5越しに袋体本体部23を摘み上げる等したとき、奥側の袋体20bに対して結合部25が分離するよりも、周辺部に対して脆弱化されたミシン目26が切断することによって容易に分離することになる。
続いて保持部材4について主に図2〜図4を参照しながら説明する。以下の説明では保持部材4は、図2〜図4に示すような姿勢を基準として説明する。
図2、図4に示すように、保持部材4は、厚紙をその幅方向の中間位置にて前後方向に沿って折り曲げることにより、幅方向の両側に左右一対の側壁部41を備えるとともに、一対の側壁部41の幅方向の間隔が上方向程徐々に小さくなり、その上端に頂部42を有する先細り形状(三角形状)に形成されている。
図2、図3に示すように、保持部材4の前端およびその周辺部には、該保持部材4の上面に載置して支持する積層体2の下面の前端およびその周辺部を固定する固定手段として例えば接着テープ43を備えている。この接着テープ43は、左右一対の側壁部41の前端およびその周辺部の上面に、頂部42を跨ぐように、接着面43cが上方を向く姿勢で固着されている(図2参照)。
なお当例では、接着テープ43は保持部材4にのみ備えたが、これに限らず、保持部材4と積層体2とのうち、少なくともいずれか一方に備えることができ、また接着テープ43に限らず、例えば、面ファスナ等他の固定手段を採用してもよい。
図2〜図4に示すように、積層体2は、表側シート21が上、裏側シート22が下を向くとともに、延出部24を有する側が前方を向く姿勢とし、保持部材4に対してその頂部42を幅方向に跨ぐように上方から載置支持させる(図2中の矢印D1参照)。
これにより図4に示すように、積層体2は、前後方向の直交断面が山形形状(三角形状)の保持部材4の上面に沿って山折り形状に変形し、頂部42およびその両サイドの側壁部41に下面が当接した状態で下側から支持される。
このとき図2中の仮想線で示すように、積層体2は、その前端および周辺部(延出部24に相当する部位)の下面が、保持部材4の前端および周辺部の上面に備えた接着テープ43に接着され、保持部材4に対して、その前部において一体化される。
そして上述したように一体化した積層体2および保持部材4を、蓋部36を開いて後方開口部34Aが開口した状態の袋体収容箱3の内部に該後方開口部34Aから挿入するようにして収容する(図2中の矢印D2参照)。
このとき、積層体2および保持部材4の前後方向における、先に袋体収容箱3の内部に挿入する前部においては、接着テープ43によって互いに一体化されるとともに、積層された袋体20が、延出部24において結合部25によって互いに結束されている。このため、積層体2は、袋体収容箱3の内部に挿入時に、積層体2と保持部材4とが分離したり、袋体20が捲れることがなく、袋体収容箱3に収容前の形態のまま、すなわち、保持部材4にしっかりと保持された形態のまま収容することができる。
袋体収容箱3の後部に備えた蓋部36を閉じれば、図1、図2、図4に示すように、箱入り袋体製品1として使用可能、すなわち取出し口5から袋体20を1枚ずつ取り出し可能な状態とすることができる。
このとき図4に示すように、保持部材4は、袋体収容箱3の内部において、頂部42が上方に突き出すようにして底壁部32の上面に起立した状態で設置される。
さらに、保持部材4は、袋体収容箱3と該保持部材4との夫々の側壁部31,41の幅方向の間隔dxが、上方向(取出し口5)に向けて徐々に狭くなるように袋体収容箱3の内部に配置されている(図4参照)。
具体的には、袋体収容箱3と保持部材4との夫々の側壁部31,41は共に、上方程幅方向中央に傾斜しているが、保持部材4の側壁部41は、袋体収容箱3の側壁部31と比して急峻な傾斜角度で形成されている。
積層体2は、袋体収容箱3の内部において、このような袋体収容箱3の側壁部31と保持部材4の側壁部41との間に介在している。そして図3、図4に示すように、積層体2は、該保持部材4によって、幅方向の外側に対して中央部が、袋体収容箱3の内部において、保持部材4の頂部42に対応して取出し口5に向けて上方へ突出する上方突出部分2uが形成される。
これにより図3、図4に示すように、積層体2は、最も上側(手前側)で積層された袋体20aの表側シート21が、取出し口5の開口縁51f,51r,52f,52r(図1、図7参照)に対して袋体収容箱3の内部から押し当たるように保持部材4によって下側から保持される。
すなわち図1、図4に示すように、積層体2は、最も上側(手前側)で積層された袋体20aの表側シート21が、取出し口5の特に左右各側の側壁開口部52から袋体収容箱3に対して、左右夫々に対応する幅方向外側を臨むように保持部材4によって保持される。
また図3に示すように、積層体2に備えた袋体20の延出部24は、該積層体2を袋体収容箱3の内部に収容した状態において、袋体収容箱3の前後方向における、取出し口5を設けた側と同じ前方側に配置される。
但し、図3、図7に示すように、取出し口5は、その少なくとも一部が袋体収容箱3の上部における、積層体2の最も上側で積層された袋体20aの袋体本体部23(すなわち表側シート21)に対して、上下方向に対向する部位に形成されている。
当例においては、取出し口5は、その全体が、最も上側で積層された袋体20aの袋体本体部23と上下方向に対向する部位であって、該袋体本体部23における、開口部20Aの縁部23a(開口縁23a)寄りの部位に形成されている。
換言すると特に図7に示すように、積層体2は、その最も上側に積層された袋体20aの開口縁23aが取出し口5の前縁(頂壁開口部51の前縁51fおよび側壁開口部52の前縁52f)よりも前方に位置し、当該開口縁23aが取出し口5を通じて外側へ露出しないレイアウトで袋体収容箱3の内部に収容されている。
上述したように、本実施形態の箱入り袋体製品1は、複数の袋体20を積層して成る積層体2と、該積層体2を内部に収容するとともに袋体20を外側へ取り出す取出し口5が開口形成された袋体収容箱3とで構成される箱入り袋体製品1であって(図1、図2参照)、袋体20は、上側(取出し口5に対して手前側)に位置する表側シート21と下側(奥側)に位置する裏側シート22とを、該袋体20の前端(一端)側に開口部20A(図6参照)を有するように重ね合わせた袋体本体部23を備えるとともに(図2、図3、図5、図6参照)、さらに袋体20は、裏側シート22が表側シート21よりも開口部20Aに対して前方へ延出する延出部24を備えており(同図参照)、積層体2は、複数の袋体20が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された袋体20ごとに重なり合う延出部24同士を結合する結合部25が形成され(同図参照)、取出し口5は少なくとも一部が、袋体収容箱3における、袋体本体部23と上下方向に対向する部位に形成されたものである(図1、図3、図4、図7参照)。
上記構成によれば、内部に収容した複数の袋体20を取出し口5から1枚ずつ開口部20Aを開いた状態で取り出すことができる。
詳述すると図5、図6に示すように、上記構成によれば、表側シート21と裏側シート22とを重ね合わせて成る袋体20は、積層して積層体2を構成するとともに、重なり合う袋体20に対して裏側シート22に備えた延出部24同士が一体に結合される一方で、表側シート21が、他の袋体20と結合されずに同じ袋体20に備えた裏側シート22に対して開口部20Aにおいて分離可能に重ね合わせて形成されたものである。
このため図8(a)、図10(a)に示すように、積層体2のうち、取出し口5に対して最も手前側の袋体20aを取出し口5から取り出し時に指で摘む等することによって、図8(b)、図10(b)に示すように、該最も手前側の袋体20aの表側シート21が、裏側シート22に対して一早く分離し、該表側シート21のみを取出し口5から摘み上げることができる。
従って、最も手前側の袋体20aの表側シート21を、取出し口5から外側へ摘み上げ(図8(b)、図10(b)参照)、その状態からさらに上方へ、好ましくは図9、図10(c)に示すように、斜め後方又は後方(図9中の太矢印R参照)へ引っ張ることにより、該最も手前側の袋体20aのみを、開口部20Aを例えば、後方視(開口部20A正面視)菱形形状に開いた状態で取出し口5から取り出すことができる。
ここで図8(a)は取出し口5からの袋体20aの取り出しの初期の様子を図3に対応して示した作用説明図、図8(b)は取出し口5からの袋体20aの取り出しの中期の様子を図3に対応して示した作用説明図、図9は取出し口5からの袋体20aの取り出しの後期(完了直前)の様子を図3に対応して示した作用説明図、図10(a)は図8(a)中のC−C線矢視断面により、図10(b)は図8(b)中のD−D線矢視断面により、図10(c)は図9中のD−D線矢視断面により、夫々示した作用説明図である。
なお、図8(a)(b)、図9、図10(a)(b)(c)は、いずれも積層体2の最も上方に位置する袋体20aのみについて便宜上、表側シート21と裏側シート22とが明確になるように夫々の厚みを強調して示している。
さらに上述したように、本実施形態の積層体2は、積層体2に備えた複数の袋体20を各裏側シート22に備えた延出部24において結合部25によって一体に結合されたものであって、手前側の袋体20aに対して1枚の奥側に備えた袋体20bは、さらに奥側に備えた複数枚の袋体20(20c等)と一体に結合されている。
このため、最も手前側の袋体20aの表側シート21を摘んで取出し口5から外側へ引っ張る際に、該表側シート21と袋状に一体に形成された裏側シート22に連られて、その奥側に備えた袋体20bが取出し口5から外側へ引っ張り出されることがなく、奥側に備えた袋体20b,20c…を取出し口5の内側へ留めておくことができる。
すなわち、結合部25近傍(当例ではミシン目26)において最も手前側の袋体20aのみが奥側の袋体20bに対して分離して取出し口5から取り出すことができる。
これにより例えば、箱詰めされたティッシュペーパーのように、手前側のティッシュペーパーを取出し口5から取り出した後、奥側のティッシュペーパーの一部が取出し口5から外側へはみ出した状態となることを防ぐことができる。
従って、手前側の袋体20を取出し口5から取り出し後においても、次に取り出す奥側の袋体20bの開口縁23aを含めた全体を袋体収容箱3の内部に収容しておくことができるため、該奥側の袋体20bの衛生面を確保することができる。
なお、本実施形態の箱入り袋体製品1は、袋体収容箱3の内部に収容した全ての袋体20を使い切った(取り出した)際には、新たな積層体2を、上述したように保持部材4に保持させたうえで袋体収容箱3の内部に挿入することで袋体収容箱3や保持部材4を再利用することができる。
この発明の態様として、延出部24の前後方向における、結合部25と、開口縁23a(開口部20Aの縁部23a)との間に、周辺部に対して脆弱化した脆弱部としてのミシン目26が形成されたものである(図2、図5、図6参照)。
上記構成によれば、積層体2における手前側の袋体20aを取出し口5から取り出し時に、該手前側の袋体20aをミシン目26において奥側の袋体20bに対して分離することで、結合部25において分離するよりも、ミシン目26に沿って袋体20aを見栄えよくかつ容易に分離して取り出すことができる。
この発明の態様として、袋体収容箱3の内部に、積層体2を所望の形状に保持する保持部材4を備えたものである(図2〜図4参照)。
上記構成によれば、取出し口5から袋体20を繰り返し取り出す等によって袋体収容箱3の内部に収容した積層体2における袋体20の枚数が減少しても、袋体収容箱3の内部において、積層体2の形崩れや、位置ずれを抑制して、取出し口5のすぐ手前側に袋体20が位置するように保持することができるため、取出し口5から袋体収容箱3の内部の奥まで手を差し込む等せずとも袋体20を取出し口5からスムーズに取り出すことができる。
この発明の態様として、袋体20に備えた裏側シート22における、開口部20Aを隔てて各側に配設される袋体本体部23と延出部24との配設方向に一致する方向を、前後方向(第1方向)に設定し(図2、図3、図5参照)、前後方向および上方向(取出し方向)に直交する方向を幅方向(第2方向)に設定し(図1〜図3参照)、保持部材4は、幅方向の両側に一対の側壁部41(保持側壁部)を備えるとともに、一対の側壁部41の間隔が上方向(取出し方向)程徐々に小さくなる先細り形状に形成されたものである(図2、図4参照)。
上記構成によれば、保持部材4は、一対の側壁部41の間隔が上方向程徐々に小さくなる先細り形状に形成されたものであるため、袋体収容箱3の内部において、積層体2を、先細り形状の保持部材4の頂部42を跨ぐようにして取出し口5と対向するように配置することによって、該積層体2を取出し口5に向けて突状となる山折りとした状態で保持(支持)することができる(図4参照)。
よって、保持部材4の頂部42によって上方向に向けて突状に保持された、積層体2の上方突出部分2uが取出し口5を向くように袋体収容箱3の内部において配置することができる。これにより、手前側の袋体20aの全体が袋体収容箱3の内部に収容された状態であっても、該手前側の袋体20aを取出し口5越しに摘み易くなるため(図10(a)参照)、袋体20を、取出し口5から袋体収容箱3の外側へ容易に取り出すことができる。
この発明の態様として、袋体収容箱3は、取出し口5が開口形成された頂壁部33と、幅方向の両側に設けられた一対の側壁部31とを備え、さらに一対の側壁部31の間隔が上方向程小さくなる先細り形状に形成され(図1、図2、図4参照)、取出し口5は、頂壁部33から一対の側壁部31にかけて、これら隣接する壁部31,33の間に跨って開口形成されたものである(図1、図2、図4、図7参照)。
上記構成によれば、取出し口5は、頂壁部33から一対の側壁部31にかけて、これら隣接する壁部31,33の間に跨って開口形成されているため、図8(a)、図10(a)に示すように、取出し口5から手前側の袋体20aを取り出し時に、袋体収容箱3の内部において積層体2の上方突出部分2uを、取出し口5のうち左右両側の側壁開口部52越しに手で挟み込むようにして摘むことができる(特に図10(a)参照)。
従って、その状態から手前側の袋体20aの表側シート21のみを容易に摘み上げて該手前側の袋体20aを袋体収容箱3の外側に取り出すことができる(図10(b)(c)参照)。
この発明の態様として、袋体収容箱3と保持部材4との夫々の側壁部31,41の幅方向における間隔dxが、上方向に向けて徐々に狭くなるように形成されたものである(図4参照)。
上記構成によれば、袋体収容箱3の内部に収容された袋体20を取出し口5からの取り出す際の取り出し易さと、1枚ずつ取り出すうえでの確実性とを高めることができる。
詳述すると、上記構成によれば、袋体収容箱3と保持部材4との夫々の側壁部31,41の幅方向の間隔dxを、袋体収容箱3の内部において下部と比して上部が相対的に狭くなるように形成しているため、袋体収容箱3の内部に収容した積層体2が、袋体収容箱3の上部に形成した取出し口5に対して奥に位置ズレすることがなく、取出し口5の手前側において積層体2をしっかりと保持することができる。
従って、取出し口5越しに積層体2の手前側の袋体20を確実に摘む等して容易に取り出すことができる。
さらに、上記袋体収容箱3の内部における取出し口5の手前側で積層体2をしっかりと保持することができるため、取出し口5から手前側の袋体20aを取り出し時に、その奥側に続く奥側の袋体20bが連られて該取出し口5から不用意に取り出される事態をより一層回避することができ、袋体20をより確実に1枚ずつ取り出すことができる。
一方、上記構成によれば、袋体収容箱3と保持部材4との夫々の上部における、各側壁部31,41の幅方向の間隔dxを、袋体収容箱3の内部において上部と比して下部が相対的に広くなるように形成しているため、袋体収容箱3の内部における下部側においては上部と比して積層体2を緩やかに保持するため、例えば、袋体収容箱3と保持部材4との各側壁部31,41によって上下方向全体に亘って積層体2をしっかりと保持する構成よりも取出し口5から袋体20を容易に引っ張り出す等して取り出すことができる。
この発明の態様として、取出し口5は、袋体収容箱3の上方向(取出し方向)において、袋体20における開口縁23a(開口部20Aの縁部23a)近傍との対応部位であって、当該取出し口5の全体が袋体本体部23の表側シート21と対向する部位に設けられたものである(図7参照)。
上記構成によれば、手前側の袋体20aを取り出し時に、袋体本体部23の表側シート21における開口縁23aの近傍部分、換言すると、結合部25によって奥側の袋体20(20b,20c等)と一体に結合されている、延出部24に近い部分を、取出し口5越しに摘んで取り出すことができるため、該手前側の袋体20aの開口部20Aが開き易くなるとともに、開口部20Aが開くことで裏側シート22に対して表側シート21が分離することができる(図10(b)(c)参照)。
従って、表側シート21のみを摘み上げる等によって、手前側の袋体20のみを、すなわち袋体20を一枚ずつ取出し口5から取り出すことができる。
ここで当例では上述したように、取出し口5から袋体20を取り出す際に、最も手前側の袋体20aの表側シート21における開口縁23aの近傍部分を、取出し口5越しに摘み上げることによって、該表側シート21は、前端から後方向に向けて先細り形状に形成された取出し口5の縁部51r,52rに当接しながら幅寄せされる。これに伴って、最も手前側の袋体20aは、上述したように、開口部20Aが後方視菱形形状になるように開口するとともに、幅方向に延びるミシン目26が、その幅方向の両端から中央に向かって順に切断されることで奥側の袋体20bに対してスムーズに分離して取出し口5から取り出される。
さらにまた、取出し口5は、積層体2を袋体収容箱3の内部に収容した状態で、その全体が袋体本体部23と上下方向に対向するため、手前側の袋体20aを袋体収容箱3の内部に収容された状態においては、該袋体20aの開口縁23aが、取出し口5を介して袋体収容箱3の外側へ露出することがないため(図3、図7参照)、例えば、取出し口5越しに袋体20の開口部20Aが不用意に開口することもなく、手前側の袋体20aの特に開口縁23aの衛生面を確保することができる。
以下、本発明の箱入り袋体製品の変形例1について主に図11を用いて説明する。
但し、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略するものとする。なお、図11は本発明の変形例1の箱入り袋体製品1’を図3に対応して示した断面図である。
図11に示すように、変形例1に係る箱入り袋体製品1’は、袋体収容箱3に備えた頂壁部33が、前後方向に沿って略同じ高さで水平に延びる平板状に形成されているのに対して、保持部材4’の頂部42’が後方向程徐々に低くなるように形成されている。
これにより変形例1に係る箱入り袋体製品1’は、頂壁部33と、先細り形状に形成した保持部材4’の頂部42’との上下方向の間隔dzが、後方向に従って徐々に広くなるように形成されている。
なお当例では、保持部材4’の頂部42’が後方向程徐々に低くなる具体的構成として、左右一対の側壁部41の頂部42’のなす角が、後方向程徐々に大きく形成したものであるが(図示省略)、これに限らず、例えば、保持部材4’の前後方向に直交する三角形の断面形状が、後方向程相似的に徐々に小さくなるように形成する構成を採用してもよい。
また積層体2は、上述した実施形態と同様に、袋体20の延出部24が前端側(一端側)に、袋体本体部23が後端(他端側)に夫々位置する姿勢で袋体収容箱3の内部に収容されている(図11参照)。さらに上述した実施形態と同様に、取出し口5は、袋体収容箱3の上部の前後方向における、前側へオフセットした位置に形成するとともに(同図参照)、幅方向に対して前後方向の長さが長くなる(Ly>Lx)開口形状に形成されたものである(図7参照)。
上記構成によれば、袋体収容箱3の内部の袋体20を取出し口5から容易に取り出すことができる。
詳述すると、箱入り袋体製品1’の前側においては、袋体収容箱3の頂壁部33と、保持部材4’の頂部42’との上下方向の間隔dzが、後側と比して相対的に狭くなるように形成したため(図11参照)、頂壁部33と頂部42’とによって、積層体2を上下方向にしっかりと挟み込むようにして保持することができる。
従って、袋体収容箱3の上部の前後方向における、取出し口5に近い前側においては、頂壁部33と頂部42’とによって、袋体収容箱3の内部において積層体2がより一層位置ずれしないように保持できるため、手前側の袋体20aを取出し口5から取り出し時に摘み上げる等した際に、その後に続く奥側の袋体20b(図6参照)の一部が取出し口5から連られて外側へはみ出すことがないようにより一層強固に保持することができる。
一方、箱入り袋体製品1’の後側においては、頂壁部33と頂部42’との上下方向の間隔dzが、前側と比して相対的に広くなるように形成したため(図11参照)、積層体2の主に後側部位において、保持部材4’のみによって緩やかに保持することができる。
従って図8(b)、図10(b)に示す袋体取り出し動作と同じ要領で、手前側の袋体20aを取り出し時に、該手前側の袋体20aを、その一部(袋体本体部23の開口縁23a)を取出し口5から摘み上げた後、図9、図10(c)に示す袋体取り出し動作と同じ要領で、前後方向に延びる取出し口5の後方向(図9中の太矢印R)に沿って引っ張ることで、該手前側の袋体20aを取出し口5から容易に取り出すことができる。
さらに、取出し口5は、上述したように、前端から後方向程、幅方向の長さLxが徐々に小さくなる先細り形状に形成されたものである(図7参照)。
このため、取出し口5から袋体20を取り出す際に、上述したように、該袋体20を後方向へ引張ることで、袋体20は、前端から後方向に向けて徐々に先細り形状となる取出し口5の縁部51r,52rに当接しながら引張られるため、該袋体20を、幅方向において幅寄せしながら(絞りながら)引張ることができる。
これにより、手前側の袋体20aを取出し口5越しに摘み上げるとともに、後方向に引張るだけで、奥側の袋体20bに対して容易に分離して取り出すことができる。
また他の実施形態として、例えば図7中太線かつ仮想線で示したように、取出し口5の縁部51r,52rにおける、隣接する壁部31,33を跨ぐ部分には、取出し口5の側に対して凹んだ逃げ部53を形成してもよい。
ここで例えば、取出し口5を、上述したように隣接する壁部31,33に跨るように形成した場合には、取出し口5の縁部51r,52rにおける、隣接する壁部31,33を跨ぐ部分は、袋体収容箱3が立体形状であるが故に取出し口5に向けて突状となり易い(図7中の符号T参照)。
これに対して上記構成によれば、取出し口5の縁部51r,52rにおける、隣接する壁部31,33を跨ぐ部分に、逃げ部53を形成することで、該部分に突状の角部Tが形成されることを防ぎ、取出し口5から袋体20を引っ張る等によって取り出し時に、該角部Tによって袋体20が破れることを回避することができる。
さらにまた他の実施形態として、上述したように、袋体収容箱3の前後方向の直交断面が、上部に頂壁部33を有する台形形状に形成するとともに、保持部材4の前後方向の直交断面が、上端に頂部42を有する三角形状に形成したものであるが、本発明はこの実施形態に限定しない。
本発明は、図示省略するが例えば、袋体収容箱3の前後方向の直交断面を、上下方向に平行に延びる一対の側壁部31を備えた四角形状で形成したり、上部に頂壁部33を有しない三角形状に形成することができる。さらに本発明は、保持部材4の前後方向の直交断面を、上下方向に平行に延びる一対の側壁部41を備えた四角形状で形成したり、上端に頂壁部を有する台形形状に形成したものであってもよい。
また、上述した実施形態における袋体収容箱3の前部は、前壁部を備えずに常時開口形成したが、これに限らず、図示省略するが、前壁部を備えてもよい。その際、前壁部は、後壁部34と同様に蓋部を備えて開閉可能に構成してもよい。
以下、本発明の箱入り袋体製品の変形例2について主に図12〜図17を用いて説明する。
なお、図12〜図17のうち断面により示した図面以外は、袋体収容箱300および保持部材400の厚みについては適宜省略して図示している。
但し、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して異なる構成を中心に説明するものとする。
変形例2の袋体収容箱300は、上述した実施形態の袋体収容箱3と同様に前後方向の直交断面が台形となる外観形状に構成されているが(図12参照)、図16に示すように、前部は前壁部30によって、後部は後壁部34によって、夫々常時閉塞される一方で、図16、図17(a)(b)に示すように、底部は下方開口部321Aを有して形成されるとともに該下方開口部321Aを閉塞する底蓋部321を備えた底壁部320を構成している。
袋体収容箱300は、その内部に該袋体収容箱300の底部に開口形成した下方開口部321Aを通じて積層体2、保持部材400がこの順に収容され、これらを収容した状態で底蓋部321により下方開口部321Aが閉塞される。
なお、積層体2の構造および袋体収容箱300の内部における、該積層体2の配置方向は、上述した実施形態と同じであるため省略する。
図12に示すように、袋体収容箱300に開口形成した取出し口500は、上述した実施形態の取出し口5と同様に、図12〜図14、図16、図17(a)に示すように、互いに隣接する頂壁部33および一対の側壁部31の間に跨って開口形成しており、該取出し口500の全体又は略全体が、積層体2の最も上方に位置する袋体20aのうち、表側シート21に対向する部位に開口形成している(図12、図13、図17(a)(b)参照)。
図12、図14に示すように、変形例2の袋体収容箱300は、取出し口500が、頂壁部33から一対の側壁部31にかけて平面視で略Y字形状(換言すると先端が後方に向く略矢羽形状)に形成されている。
具体的には、取出し口500は、一対の側壁部31の夫々において開口形成された取出し口側方部501と、頂壁部33において開口形成された取出し口上方部502と、頂壁部33において、該取出し口上方部502の後縁502rの幅方向中央から後方へ延伸する取出し口後方延伸部503とを備えている。
図12〜図14に示すように、取出し口側方部501は、一対の側壁部31の夫々において、側壁部31の下部から上端に達するまで上下方向に開口形成されており、該取出し口側方部501の下端から上端に達するまで上方程後方に位置するように傾斜して形成している。
詳しくは図13に示すように、取出し口側方部501の前縁501f、後縁501rは共に、上後下前方向に傾斜する直線状に形成し、取出し口側方部501は、その前縁501fが側面視で後縁501rと同一の傾斜角度又は後縁501rと比して急峻な傾斜角度になるように設定している。
より詳しくは、取出し口側方部501の前縁501fは、側面視で鉛直方向に対して5度〜45度の範囲内、当例では、10度の傾斜角度αfに設定している。取出し口側方部501の後縁501rは、取出し口側方部501の前縁501fと同等以上の傾斜角度になるように、側面視で鉛直方向に対して20度〜60度の範囲内、当例では、45度の傾斜角度αrに設定している。
これにより、当例において取出し口側方部501は、その前縁501fと後縁501rとの前後方向の間隔dy、すなわち前後方向の開口幅dyが、上方程徐々に大きくなるように形成しており、人の指先で取出し口側方部501越しに袋体20aを摘むことが可能な前後方向の間隔を有して開口している。
図12、図14に示すように、取出し口上方部502は、頂壁部33において、一対の取出し口側方部501の上端同士を連結するように幅方向全長に亘って開口形成されている。
詳しくは、取出し口上方部502の前縁502fは、一対の取出し口側方部501の前縁501f同士を連結するように形成するとともに幅方向と平行に直線状に形成している。
一方図12、図14に示すように、取出し口上方部502の後縁502rは、一対の取出し口側方部501の後縁501rと連続するように幅方向の両外端から中央程後方に位置するように傾斜して形成している。
当例では、取出し口上方部502の後縁502rの幅方向に対する成す角βr(図14参照)と、取出し口側方部501の後縁501rの鉛直方向(上下方向)に対する成す角αr(傾斜角度αr)(図13参照)とが同一になるように形成している。換言すると、取出し口側方部501と取出し口上方部502との各後縁501r,502rは、袋体収容箱300の展開状態において直線状に連続して延びている。
図14に示すように、取出し口後方延伸部503は、頂壁部33の幅方向中央において、取出し口上方部502の後縁502rの幅方向中央から後方へ直線状に延伸している。
取出し口後方延伸部503は、頂壁部33よりも幅小に形成し、互いに平行に前後方向に延びる左右一対の側縁503sと、これら一対の側縁503sの後端部同士を平面視で後方へ向けて半円弧状に膨出する形状で連結する後縁503rとで形成している。
取出し口後方延伸部503は、その最後縁503rsが、頂壁部33の後端33rよりも前方部位まで、すなわち後端33rの手前部位まで形成している。詳しくは、取出し口後方延伸部503の最後縁503rsと、頂壁部33の後端33rとの間の前後方向の間隔dryは、30mm〜80mmの範囲内、当例では、70mmに設定している。
ここで図12〜図14に示すように、袋体収容箱300は、その取出し口後方延伸部503の最後縁503rsよりも後方部位であって、積層体2の最も上方に位置する袋体20aのうち、表側シート21を上方から覆う(押さえる)ように該表側シート21に対向する部位を、後方押さえ領域Zrに設定している。
後方押さえ領域Zrは、頂壁部33と一対の側壁部31とに跨って形成されており、該後方押さえ領域Zrのうち、頂壁部33に相当する部位を、後方上部押さえ領域Zruに設定するともに、一対の側壁部31に相当する部位を、後方側部押さえ領域Zrsに設定する。
また、取出し口500は、頂壁部33の幅方向の中央において、前後方向に沿って細長い形状の取出し口後方延伸部503と、下方程前方に傾斜する取出し口側方部501とを有して前方かつ幅方向中央側に絞った形状に形成している。
そして、袋体収容箱300は、このような取出し口500の後方かつ幅方向外方の領域が、頂壁部33と一対の側壁部31とによって、積層体2の最も上方に位置する袋体20aのうち、表側シート21を上方から覆う(押さえる)ように形成している。
ここで同図に示すように、袋体収容箱300は、一対の取出し口側方部501および取出し口上方部502の各後縁501r,502rよりも後方、かつ取出し口後方延伸部503の側縁503sおよび後縁503rよりも幅方向外側の領域であって、表側シート21を上方から覆う(押さえる)領域を、側方押さえ領域Zsに設定している。
側方押さえ領域Zsは、頂壁部33と一対の側壁部31とに跨って形成されており、該側方押さえ領域Zsのうち、頂壁部33に相当する部位を、側方上部押さえ領域Zsuに設定するともに、一対の側壁部31に相当する部位を、側方側部押さえ領域Zssに設定する。
すなわち、袋体収容箱300は、取出し口側方部501および取出し口上方部502の後方かつ取出し口後方延伸部503の幅方向両外側に側方押さえ領域Zsを形成するとともに、取出し口500(すなわち取出し口後方延伸部503)の後方に後方押さえ領域Zrを形成することによって、上方から積層体2をしっかりと覆って保持する。
一方、取出し口500に前後方向に沿って細長い取出し口後方延伸部503を備えることで、袋体収容箱300の内部から取出し口500の主に一対の取出し口側方部501と取出し口上方部502とを介して袋体20aを取り出すうえで、側方押さえ領域Zsおよび後方押さえ領域Zrによる保持力(圧)を適度に軽減し、スムーズな取り出しを可能としたものである。
また図12〜図14に示すように、一対の取出し口側方部501と取出し口上方部502は、袋体収容箱300の前後方向の中央に対して前寄りの部位に形成している。
但し、取出し口上方部502の前縁502fは、積層体2における手前側の袋体20aのミシン目26の位置よりも後方に位置している。
すなわち同図に示すように、頂壁部33および一対の側壁部31は、その取出し口上方部502の前縁502fよりも前方領域300fによって、幅方向に延びるミシン目26のうち、頂壁部33および一対の側壁部31を通過する部位を覆っている。
これにより当例では、取出し口側方部501の前縁501fは、袋体20aのミシン目26を前後方向に跨ぐ位置に形成している。同様に、取出し口側方部501の前縁501fは、袋体20aの開口縁23a(開口部20Aの縁部23a)を前後方向に跨ぐ位置に形成している。
続いて、変形例2における箱入り袋体製100品に備えた保持部材400について説明する。
図15〜図17(a)(b)に示すように、保持部材400は、上述した実施形態の保持部材4と同様に、頂壁部33に対して下方で対向する保持頂壁部420と、一対の側壁部31に対して幅方向内側で対向する一対の保持側壁部410とで、前後方向の直交断面が上方程先細りとなる中空状の台形形状に形成されている。
保持部材400は、上述したように、袋体収容箱300の内部において底壁部320の上面に設置された状態で、保持頂壁部420を幅方向に跨ぐように配置した積層体2を下側から支持するものであるが(図17(a)(b)参照)、当例では図15、図16、図17(b)に示すように、積層体2の支持力を緩和する支持力緩和手段として、該保持部材400に部分的に貫通した貫通開口部401を形成している。
図14、図16、図17(b)に示すように、貫通開口部401は、袋体収容箱300における、取出し口上方部502の後縁502rに相当する部位から取出し口後方延伸部503の最後縁503rsよりも後方部位までの間において、保持頂壁部420から一対の保持側壁部410にかけて形成している。
換言すると図14に示すように、保持部材400の貫通開口部401は、平面視で後方上部押さえ領域Zruの前側部位、一対の後方側部押さえ領域Zrsの前上側部位、側方側部押さえ領域Zssの上側部位、側方上部押さえ領域Zsuの略全体部位、および取出し口後方延伸部503の略全体部位に対応する部位に形成している。
すなわち、保持部材400は、保持頂壁部420と一対の保持側壁部410とによって積層体2をしっかりと保持する一方で、上述した部位に部分的に貫通開口部401を形成することで、袋体収容箱300の内部から取出し口500を介して袋体20aを取り出すうえで、保持部材400による保持力(圧)を適度に軽減し、スムーズな袋体20aの取り出しを可能としたものである。
なお、支持力緩和手段は、積層体2の支持力を緩和することが可能であれば、上述したように、保持部材400を部分的に貫通形成するに限らず、図示省略するが保持頂壁部420や一対の保持側壁部410を部分的に下方へ凹状に形成する、または保持頂壁部420や一対の保持側壁部410の表面を部分的に滑りやすい材質で形成する等他の構成を採用してもよい。
上述したように、本実施形態の箱入り袋体製品100は、複数の袋体20を積層して成る積層体2と、該積層体2を内部に収容するとともに袋体20を外側へ取り出す取出し口500が開口形成された袋体収容箱300とで構成される箱入り袋体製品であって、袋体20は、上側(取出し口5に対して手前側)に位置する表側シート21と下側(奥側)に位置する裏側シート22(図18(a)(b)参照)とを、該袋体20の前端(一端)側に開口部20A(図18(b)参照)を有するように袋状に一体形成するとともに、これらシート21,22を互いに重ね合わせた袋体本体部23、並びに、裏側シート22が表側シート21よりも開口部20Aに対して延出する延出部24(図16参照)を備えており、積層体2は、複数の袋体20が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された袋体20ごとに重なり合う延出部24同士を結合する結合部25が形成され(同図参照)、積層体2は、延出部24が前方に、袋体本体部23が後方に、夫々が位置する向きで袋体収容箱300の内部に収容されており(同図参照)、袋体収容箱300は、幅方向および前後方向に延びる頂壁部33と、該頂壁部33に対して幅方向の両外縁から下方に向けて設けられた一対の側壁部31とを備え(図12〜図14、図16、図17(a)(b)参照)、取出し口500は、頂壁部33から一対の側壁部31にかけて、これら隣接する壁部31,33の間に跨って開口形成されるとともに、袋体本体部23の表側シート21と対向する部位に形成され(特に図12、図14参照)、取出し口500は、一対の側壁部31の夫々に上下方向に開口形成された取出し口側方部501を有し(図12〜図14、図17(a)参照)、取出し口側方部501は、頂壁部33に達するまで上方程後方に位置するように傾斜して形成されたものである(図12〜図14参照)。
上記構成によれば、袋体収容箱300の内部に複数収容した袋体20を取出し口500から開口部20Aを開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる。
詳述すると図17(a)(b)に示すように、取出し口側方部501を、取出し口上方部502に達するまで上方程後方に位置するように傾斜して形成したため、袋体収容箱300の内部に収容した袋体20を取出し口500から袋体収容箱300の外側へ取り出す際に、取出し口500に対して手前側に位置する表側シート21を使用者が指で摘まんで取出し口500から摘まみ上げるにあたり、最も手前側の袋体20aの取出し方向、すなわち、摘み上げ方向(図18(a)(b)中の太矢印参照)が、鉛直上方に対して斜め後方向になるように、取出し口500によってガイドすることができる。
これにより、取出し口500に最も手前側の袋体20a(表側シート21)を摘み上げる際に、該袋体20(該表側シート21と袋状に一体形成された裏側シート22)には、その奥側の袋体20(奥側の裏側シート22)との結合部25において、鉛直上方向の力に加えて後方向の力(すなわち、せん断方向の力)を作用させることができる。
これにより、手前側の袋体20aをその奥側の袋体20に対してせん断力を利用してよりスムーズに分離することができ、手前側の裏側シート22の結合部25の周辺が意に反して必要以上に破れたり、手前側の袋体20aに対して、その奥側の袋体20が適切に分離されずにまとまって取出し口500から引っ張り出されるといった事態が生じることなく、取出し口500から袋体20を1枚ずつ取り出すことができる。
また、取出し口500は、頂壁部33から一対の側壁部31にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されるとともに、袋体本体部23の表側シート21と対向する部位に形成されているため、取出し口500越しに表側シート21を容易に摘まむことができる。
ここで上述したように、取出し口側方部501を、取出し口上方部502に達するまで上方程後方に位置するように傾斜して形成したため(図13参照)、表側シート21を取出し口500越しに摘まんで、取出し口側方部501の延在方向(つまり、図18(a)(b)中の太矢印の方向)に沿って摘まみ上げることで、該表側シート21は裏側シート22に対して単に上方に分離させるのではなく、上述したように、後方にスライドさせながら分離させことができる。
これにより、最も手前側の袋体20は、表側シート21と裏側シート22とが静電気等で密着した状態であっても、互いを容易に分離することができるため、裏側シート22が表側シート21と一体に取り出されることがなく、開口部20Aをより確実に開きながら取り出すことができる(図18(b)参照)。
従って上記構成によれば、袋体収容箱300の内部に複数収容した袋体20を取出し口500から開口部20Aを開いた状態で1枚ずつ取り出すことができる。
この発明の態様として、袋体収容箱300は、一対の側壁部31の幅方向の間隔dx’が上方向程小さくなる先細り形状に形成されたものである(図17(b)参照)。
上記構成によれば、袋体収容箱300は、一対の側壁部31の幅方向の間隔dx’が上方向程小さくなる先細り形状に形成されたものであり、取出し口500は、上述したように、頂壁部33から一対の側壁部31にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されたものであるため(図17(a)参照)、手前側の袋体20aの全体が袋体収容箱300の内部に収容された状態であっても、該手前側の袋体20aを取出し口500越しに摘み易くなるため、取出し口500から袋体収容箱300の外側へ袋体20aを容易に取り出すことができる。
この発明の態様として、取出し口側方部501の後縁501rを上後下前状に傾斜して形成し、該後縁501rの傾斜角度αrを、側面視で鉛直方向に対して20度〜60度の範囲内に設定したものである(図13参照)。
上記構成によれば、取出し口側方部501の後縁501rの傾斜角度αrを、側面視で鉛直方向に対して20度以上に(すなわち前下後上状により緩やかに傾斜するように)設定することで、手前側の袋体20aを取出し口側方部501の延在方向に沿って摘み上げ時に、手前側の袋体20aをその奥側の袋体20に対して結合部25近傍において、せん断しようとするせん断力(後方向へ引張る力)を効果的に作用させることができ、奥側の袋体20に対して手前側の袋体20aを容易に分離することができる(図18(a)(b)参照)。
一方、取出し口側方部501の後縁501rの傾斜角度αrを、側面視で鉛直方向に対して60度以下に(すなわち、より急峻に傾斜するように)設定することで、袋体取り出し時に手前側の袋体20aをその奥側の袋体20に対して、結合部25近傍においてせん断しようとするせん断力に比して上方へ分離させようとする上方への引張り力が弱くなりすぎることを回避し、手前側の袋体20aを開口部20Aを開いた状態で容易に取り出すことができる。
この発明の態様として、延出部24における、結合部25と、開口部20Aの縁部23a(開口縁23a)との間に、周辺部に対して脆弱化した脆弱部としてのミシン目26が形成され(図16参照)、取出し口500は、一対の取出し口側方部501の上縁同士を連結するように頂壁部33において幅方向全長に亘って開口形成された取出し口上方部502を有し(図12、図14参照)、取出し口上方部502および一対の取出し口側方部501は、袋体本体部23の表側シート21と対向する上記部位における、前側寄りの部位に配設されており(図12、図14、図16参照)、取出し口500の前縁501f,502fは、少なくとも取出し口上方部502の前縁502fがミシン目26よりも後方に位置するように形成されたものである(図12〜図14、図16参照)。
上記構成によれば、少なくとも頂壁部33については、取出し口上方部502の前縁502fよりも前方領域300fによって、最も手前側の袋体20aのミシン目26およびその周辺部分を覆うことができる。
これにより、使用者が取出し口500から最も手前側の袋体20aを摘み上げる際に、該袋体20aにおけるミシン目26に相当する部位を直接的に摘むことを防ぐことができる。これにより、ミシン目26が破断する等して、例えば、開口部20Aが開く前に最も手前側の袋体20がその奥側の袋体20に対して分離することがなく、手前側の袋体20aの開口部20Aを確実に開いた状態で取り出すことができる。
さらに、取出し口上方部502および一対の取出し口側方部501を、上記前側寄りの部位に配設することで、これら取出し口上方部502および一対の取出し口側方部501越しに最も手前側の袋体20aの表側シート21における、開口部20Aに近い部位を摘まみ上げることができるため、袋体摘み上げ動作によって袋体20aの開口部20Aをより確実に開くことができる。
この発明の態様として、取出し口上方部502の後縁502rは、幅方向外端から中央程後方に位置するように傾斜して形成されたものである(図12、図14参照)。
上記構成によれば、手前側の袋体20aの摘み上げ動作の際に、幅方向外端から中央程後方に位置するように傾斜して形成された取出し口上方部502の後縁502rに沿って袋体20aを幅方向外側から内側まで絞ることができる。これにより、袋体20aの開口部20Aを、前後方向の直交断面が略菱形形状になるようにしっかりと開口できるとともに、袋体20aを、幅方向に延びるミシン目26において、その幅方向外側から内側までしっかりと破断することができる。
この発明の態様として、頂壁部33には、取出し口上方部502の後縁502rから後方へ延伸する取出し口後方延伸部503が形成されたものである(図12、図14、図16参照)。
上記構成によれば、頂壁部33における、取出し口上方部502の後縁502rよりも後側部位に、取出し口後方延伸部503を形成することで、頂壁部33の上記後側部位によって、その下方で対向する袋体20を上方から覆った状態で押さえる押さえ力を緩和することができる(図16参照)。
すなわち図12、図14に示すように、頂壁部33および一対の側壁部31における、側方押さえ領域Zs(側方上部押さえ領域Zsuおよび一対の側方側部押さえ領域Zss)によって上方から覆われた袋体20aを、使用者が取出し口500から最も手前側の袋体20aにおける表側シート21を摘み上げる際に、袋体収容箱300の内部において、一対の取出し口側方部501や取出し口上方部502を有する前方部位まで移動する必要がなく(図18(c)、図19参照)、これら501,502の後側部位に形成した取出し口後方延伸部503からも取り出すことができる。
これにより、頂壁部33および一対の側壁部31における、側方押さえ領域Zsによる、袋体20aの保持力を取出し口後方延伸部503によって緩和して該袋体20aをさらに1枚ずつ取り出し易くすることができる。
しかも、取出し口後方延伸部503は、頂壁部33において、取出し口上方部502の後縁502rから後方向に延伸することで、手前側の袋体20aの摘み上げ動作の際に、該袋体20aの幅方向外側部分を幅方向中央に有する取出し口後方延伸部503の側(すなわち幅方向内側)へと引き寄せることができるため、開口部20Aを、前後方向の直交断面が略菱形形状となるように、しっかりと開いた状態で取り出すことができる(図18(b)、図19参照)。
要するに、取出し口後方延伸部503を、取出し口側方部501や取出し口上方部502のように幅広に形成する等して大きく開口することなく、頂壁部33において、取出し口上方部502の後縁502rから後方へ延伸して形成することで、側方押さえ領域Zsによって袋体20を上方から覆うことによる、袋体20の保護性能および保持性能と、取出し口側方部501や取出し口上方部502からの引き抜き易さとを両立している。
この発明の態様として、頂壁部33における、取出し口後方延伸部503の最後縁501rs(後縁)から頂壁部33の後端33rまでの間には、取出し口500を形成しておらず、取出し口後方延伸部503の最後縁501rsから頂壁部33の後端33rまでの前後方向の距離dryを、30mm以上〜90mm以下の範囲内に設定したものである(図12、図14、図16の特に図14参照)。
このように、頂壁部33における、取出し口後方延伸部503の最後縁501rsから頂壁部33の後端33rまでの前後方向の距離dryを、30mm以上に設定することで、これら取出し口後方延伸部503の最後縁501rsから頂壁部33の後端33rまでの間部分による、その下方の袋体20の保持力(ホールド性)を高め、手前側の袋体20aを摘み上げ時に、静電気等によって、奥側の袋体20がつられて取り出されることを防ぐことができる。
これにより取出し口500から袋体20を1枚ずつ取り出すことに寄与することができる。
一方、取出し口後方延伸部503の最後縁501rsから頂壁部33の後端33rまでの前後方向の距離dryを、90mm以下に設定することで、取出し口後方延伸部503の最後縁501rsから頂壁部33の後端33rまでの間部分による、その下方の袋体20aの保持力が高くなりすぎることにより、手前側の袋体20aを摘み上げ時に、その抵抗が高くなりすぎることを回避し、袋体20aのスムーズな取り出し性を確保することができる。
この発明の態様として、袋体収容箱300の内部に、積層体2を下側から支持することで所望の形状に保持する保持部材400を備え、保持部材400は、頂壁部33に対して下方で対向する保持頂壁部420と、一対の側壁部31に対して幅方向内側で対向する一対の保持側壁部410とで形成し、保持部材400の前後方向における、取出し口上方部502の後縁502rに相当する部位よりも後側に、保持頂壁部420を幅方向に跨ぐように配置される積層体2の支持力(保持力)を緩和する支持力緩和手段としての貫通開口部401を形成したものである(図14〜図16、図17(b)参照)。
上記構成によれば、前後方向の取出し口上方部502と取出し口後方延伸部503との境界部に相当する部位に対して、後方部位が前方部位と比して保持部材400による積層体2の保持力(支持力)を低くなるように設定することができる。
これにより、取出し口500のうち一対の取出し口側方部501および取出し口上方部502を有して相対的に大きく開口する前側部位においては、保持部材400によりしっかりと積層体2を保持しつつ、取出し口後方延伸部503を有して相対的に小さく開口する後側部位においては、保持部材400に貫通開口部401を形成することで該保持部材400による積層体2の保持力を低くして袋体20を取出し口500から1枚ずつ取り出し易くしている。
また他の実施形態として、本発明の頂壁部は、変形例2の頂壁部33のように幅方向および前後方向に延びる面状に形成するに限らず、車両前後方向の直交断面視で上方に突状に形成してもよい。すなわち袋体収容箱300は、車両前後方向の直交断面視で上方に突状となる三角形状で形成してもよい。
さらにまた他の実施形態として、本発明の保持頂壁部は、変形例2の保持頂壁部420のように、幅方向の幅を有する面状に形成するに限らず、車両前後方向の直交断面視で上方に突状に形成してもよい。すなわち保持部材400は、車両前後方向の直交断面視で上方に突状となる三角形状で形成してもよい。
また、箱入り袋体製品1,1’,100は、水平な面に載置した状態で使用するに限らず、傾斜面に載置する、或いは、上下方向に延びる縦壁に吊り下げる等して使用してもよい。
すなわち本願明細書では、便宜上、箱入り袋体製品1,1’,100は、水平な面に載置した状態を基準として、その長手方向における取出し口500を有する側を前部、その反対側を後部として説明したが、これに限らず、例えば、縦壁に吊り下げる等して使用する場合には、箱入り袋体製品1,1’,100の長手方向における取出し口500を有する側を上部、その反対側を下部に設定する等、箱入り袋体製品1,1’,100の設置状態に応じて基準とする方向を設定することができる。
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
1,1’,100…箱入り袋体製品
2…積層体
3,300…袋体収容箱
4,4’,400…保持部材
5,500…取出し口
20…袋体
20A…開口部
21…表側シート
22…裏側シート
23…袋体本体部
23a…開口縁(開口部の縁部)
24…延出部
25…結合部
26…ミシン目(脆弱部)
31…袋体収容箱の一対の側壁部
33…頂壁部
41…保持部材の一対の側壁部(保持側壁部)
42…頂部
53…逃げ部
33r…頂壁部の後端
401…貫通開口部(支持力緩和手段)
410…保持側壁部
420…保持頂壁部
501…取出し口側方部
501r…取出し口側方部の後縁
501rs…取出し口後方延伸部の最後縁(取出し口後方延伸部の後縁)
502…取出し口上方部
502f…取出し口上方部の前縁
502r…取出し口上方部の後縁
501f,502f…取出し口の前縁
503…取出し口後方延伸部
Ly…取出し口の前後方向の長さ(取出し口の第1方向の長さ)
Lx…取出し口の幅方向の長さ(取出し口の第2方向の長さ)
dx…袋体収容箱体と上記保持部材との各側壁部の幅方向における間隔(袋体収容箱体と保持部材との夫々の側壁部の第2方向における間隔)
dry…取出し口後方延伸部の最後縁から頂壁部の後端rまでの前後方向の距離
αr…取出し口側方部の後縁の傾斜角度
Y…前後方向(第1方向)
X…幅方向(第2方向)
Y1…前方向、前端側(一端側、袋体の一端側)
Y2…後方向、後端側(他端側)
Z1…上方向(取出し方向)

Claims (18)

  1. 複数の袋体を積層して成る積層体と、該積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱とで構成される箱入り袋体製品であって、
    上記袋体は、上記取出し口に対して手前側に位置する表側シートと奥側に位置する裏側シートとを、該袋体の一端側に開口部を有するように重ね合わせた袋体本体部、並びに、上記裏側シートが上記表側シートよりも上記開口部に対して延出する延出部を備えており、
    上記積層体は、複数の上記袋体が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された上記袋体ごとに重なり合う上記延出部同士を結合する結合部が形成され、
    上記取出し口は、上記袋体収容箱における、上記取出し口からの上記袋体の取出し方向において、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する部位に形成された
    箱入り袋体製品。
  2. 上記延出部における、上記結合部と、上記開口部の縁部との間に、周辺部に対して脆弱化した脆弱部が形成された
    請求項1に記載の箱入り袋体製品。
  3. 上記袋体収容箱の内部に、上記積層体を所望の形状に保持する保持部材を備えた
    請求項1または2に記載の箱入り袋体製品。
  4. 上記袋体に備えた上記裏側シートにおける、上記開口部を隔てて各側に配設される上記袋体本体部と上記延出部との配設方向に一致する方向を、第1方向に設定し、
    上記第1方向および上記取出し方向に直交する方向を第2方向に設定し、
    上記保持部材は、上記第2方向の両側に一対の保持側壁部を備えるとともに、上記一対の保持側壁部の間隔が上記取出し方向程徐々に小さくなる先細り形状に形成された
    請求項3に記載の箱入り袋体製品。
  5. 上記袋体収容箱は、上記取出し口が開口形成された頂壁部と、上記第2方向の両側に設けられた一対の側壁部とを備え、
    さらに上記袋体収容箱は、上記一対の側壁部の間隔が上記取出し方向程小さくなる先細り形状に形成され、
    上記取出し口は、上記頂壁部から上記一対の側壁部にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成された
    請求項4に記載の箱入り袋体製品。
  6. 上記取出し口の縁部における、隣接する上記壁部を跨ぐ部分には、取出し口の側に対して凹んだ逃げ部が形成された
    請求項5に記載の箱入り袋体製品。
  7. 上記袋体収容箱体と上記保持部材との夫々の上記側壁部の上記第2方向における間隔が、上記取出し口に向けて徐々に狭くなるように形成された
    請求項5又は6に記載の箱入り袋体製品。
  8. 上記頂壁部と、先細り形状に形成した上記保持部材の頂部との上記取出し方向における間隔が、上記第1方向の一端側から他端側に向かって徐々に広くなるように形成され、
    上記積層体は、上記袋体の上記延出部が上記一端側に、上記袋体本体部が上記他端側に夫々位置する姿勢で上記袋体収容箱の内部に収容され、
    上記取出し口は、上記第2方向に対して上記第1方向の長さが長くなる開口形状に形成された
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の箱入り袋体製品。
  9. 上記取出し口は、上記袋体収容箱の上記取出し方向における、上記袋体における上記開口部の縁部近傍との対応部位であって、当該取出し口の全体が上記袋体本体部と対向する部位に設けられた
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の箱入り袋体製品。
  10. 複数の袋体を積層して成る積層体と、該積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱とで構成される箱入り袋体製品であって、
    上記袋体は、上記取出し口に対して手前側に位置する表側シートと奥側に位置する裏側シートとを、該袋体の一端側に開口部を有するように袋状に一体形成するとともに、これらシートを互いに重ね合わせた袋体本体部、並びに、上記裏側シートが上記表側シートよりも上記開口部に対して延出する延出部を備えており、
    上記積層体は、複数の上記袋体が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された上記袋体ごとに重なり合う上記延出部同士を結合する結合部が形成され、
    上記積層体は、上記延出部が前方に、上記袋体本体部が後方に、夫々が位置する向きで上記袋体収容箱の内部に収容されており、
    上記袋体収容箱は、前後方向に延びる頂壁部と、該頂壁部に対して幅方向の外縁から下方に向けて設けられた一対の側壁部とを備え、
    上記取出し口は、上記頂壁部から上記一対の側壁部にかけて、これら隣接する壁部の間に跨って開口形成されるとともに、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する部位に形成され、
    上記取出し口は、上記一対の側壁部の夫々に上下方向に開口形成された取出し口側方部を有し、
    上記取出し口側方部は、上記頂壁部に達するまで上方程後方に位置するように傾斜して形成された
    箱入り袋体製品。
  11. 上記袋体収容箱は、上記一対の側壁部の幅方向の間隔が上方向程小さくなる先細り形状に形成された
    請求項10に記載の箱入り袋体製品。
  12. 上記取出し口側方部の後縁は、上後下前状に傾斜して形成され、該後縁の傾斜角度を、側面視で鉛直方向に対して20度〜60度の範囲内に設定した
    請求項10または11に記載の箱入り袋体製品。
  13. 上記延出部における、上記結合部と、上記開口部の縁部との間に、周辺部に対して脆弱化した脆弱部が形成され、
    上記取出し口は、一対の上記取出し口側方部の上縁同士を連結するように上記頂壁部において幅方向全長に亘って開口形成された取出し口上方部を有し、
    上記取出し口上方部および一対の上記取出し口側方部は、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する上記部位における、前側寄りの部位に配設されており、
    上記取出し口の前縁は、少なくとも上記取出し口上方部の前縁が上記脆弱部よりも後方に位置するように形成された
    請求項10乃至12のいずれか1項に記載の箱入り袋体製品。
  14. 上記取出し口上方部の後縁は、幅方向外端から中央程後方に位置するように傾斜して形成された
    請求項13に記載の箱入り袋体製品。
  15. 上記頂壁部には、上記取出し口上方部の後縁から後方へ延伸する取出し口後方延伸部が形成された
    請求項13又は14に記載の箱入り袋体製品。
  16. 上記頂壁部における、上記取出し口後方延伸部の後縁から上記頂壁部の上記後端までの間には、上記取出し口を形成しておらず、上記取出し口後方延伸部の後縁から上記頂壁部の上記後端までの前後方向の距離を、30mm以上〜90mm以下の範囲内に設定した
    請求項15に記載の箱入り袋体製品。
  17. 上記袋体収容箱の内部に、上記積層体を下側から支持することで所望の形状に保持する保持部材を備え、
    上記保持部材は、上記頂壁部に対して下方で対向する保持頂壁部と、上記一対の側壁部に対して幅方向内側で対向する一対の保持側壁部とで形成し、
    上記保持部材の前後方向における、上記取出し口上方部の後縁に相当する部位よりも後側に、上記保持頂壁部を幅方向に跨ぐように配置される上記積層体の支持力を緩和する支持力緩和手段を形成した
    請求項13乃至16のいずれか1項に記載の箱入り袋体製品。
  18. 複数の袋体を積層して成る積層体を内部に収容するとともに袋体を外側へ取り出す取出し口が開口形成された袋体収容箱であって、
    上記袋体は、上記取出し口に対して手前側に位置する表側シートと奥側に位置する裏側シートとを、該袋体の一端側に開口部を有するように重ね合わせた袋体本体部、並びに、上記裏側シートが上記表側シートよりも上記開口部に対して延出する延出部を備えており、
    上記積層体は、複数の上記袋体が、同一方向に揃えて積層されるとともに、積層された上記袋体ごとに重なり合う上記延出部同士を結合する結合部が形成され、
    上記取出し口は、該取出し口からの上記袋体の取出し方向において、上記袋体本体部の上記表側シートと対向する部位に形成された
    袋体収容箱。
JP2019072922A 2018-11-09 2019-04-05 箱入り袋体製品および袋体収容箱 Pending JP2020075761A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018211164 2018-11-09
JP2018211164 2018-11-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020075761A true JP2020075761A (ja) 2020-05-21

Family

ID=70723419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019072922A Pending JP2020075761A (ja) 2018-11-09 2019-04-05 箱入り袋体製品および袋体収容箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020075761A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102592051B1 (ko) * 2023-06-15 2023-10-20 주식회사 칼렛바이오 친환경 비접착식 포장박스

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102592051B1 (ko) * 2023-06-15 2023-10-20 주식회사 칼렛바이오 친환경 비접착식 포장박스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7493078B2 (ja) 不織布製の衛生ふきんのシート収納容器
UA77096C2 (en) Packaging unit for articles intended for one time use
JP2020075761A (ja) 箱入り袋体製品および袋体収容箱
JP6183290B2 (ja) ディスプレイ機能付き包装箱
JP6986850B2 (ja) 袋体収納カートン
JP6057410B2 (ja) 紙製包装容器
JP6302656B2 (ja) 収容箱入りシート状物
JP7365040B2 (ja) 包装容器
JP2018154361A (ja) 包装箱
JP6209433B2 (ja) 収容箱入りシート状物
JP7027048B2 (ja) 包装容器
JP7439612B2 (ja) 包装箱
CN110392656B (zh) 收容箱
JP3200697U (ja) 再封機能付き包装用箱
JP3234703U (ja) 包装箱
JP6733197B2 (ja) 組立箱
JP6678033B2 (ja) 包装体及び展開シート
JP3177808U (ja) ケース
JP2012245982A (ja) ティッシュ容器
JP6205266B2 (ja) 包装体入りシート状物
JP7409000B2 (ja) 包装箱
JP7463956B2 (ja) 包装箱
JP4640808B2 (ja) 収納箱
JP3237593U (ja) 紙箱
JP7461046B2 (ja) 包装容器及び展開体