JP6205266B2 - 包装体入りシート状物 - Google Patents

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Description

本発明は包装体入りシート状物に関し、特にシート状物を取り出したときにシート状物群がばらけることを抑制する包装体入りシート状物に関する。
例えば家庭の台所等で使用されるポリ袋(シート状物)は、多数枚が束になって小売りされている。このような多数枚が束になって小売りされるポリ袋として、図6に示すように、多数枚が積層されたポリ袋の束が、包装用袋930に収容され、包装用袋930の面内に取出口931Aが形成されるもの、あるいは包装用袋930の端部に取出口931Bが形成されるものがある。
しかしながら、上述した従来の多数枚が束になって小売りされるポリ袋は、使用するポリ袋を取出口から取り出す際に、複数枚がつられて取出口から出ようとする場合があり、包装用袋の中のポリ袋の束がばらけてしまうことがあった。
本発明は上述の課題に鑑み、シート状物を取り出したときにシート状物群がばらけることを抑制する包装体入りシート状物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る包装体入りシート状物は、例えば図1に示すように、矩形のシート状物11が揃えられて積層されたシート状物群10(例えば図2参照)と;シート状物群10が巻かれた芯体20であって、平たい部材がそのまま又は折り曲げられて形成された芯体20と;芯体20に巻かれたシート状物群10が収容された包装体30とを備え;包装体30は、シート状物11を包装体30の外側に取り出す取出口31hが形成され;芯体20に巻かれたシート状物群10は、シート状物11の第1の辺11aと第1の辺11aに対向する第2の辺11bとが、芯体20の一方の面の側に寄せられた状態、かつ、芯体20に対して取出口31hの反対側に配置された状態で、包装体30に収容されている。
このように構成すると、シート状物の第1の辺及び第2の辺が共に芯体に対して取出口の反対側に位置することとなり、シート状物を1枚ずつ取出口から取り出していっても芯体に巻かれたシート状物に第1の辺及び第2の辺が押さえられることとなって、シート状物群がばらけることを抑制することができる。
また、本発明の第2の態様に係る包装体入りシート状物は、例えば図1及び図4(C)に示すように、上記本発明の第1の態様に係る包装体入りシート状物1において、芯体20に巻かれたシート状物群10は、シート状物群10の一方の面における第1の辺11aに隣接した部分と、シート状物群10の当該一方の面における第2の辺11bに隣接した部分とが、接触した状態で包装体30に収容されている。
このように構成すると、シート状物をシート状物群から剥がす際にシート状物が摺動する距離を小さくすることができ、シート状物を取り出しやすくすることができる。
また、本発明の第3の態様に係る包装体入りシート状物は、例えば図1及び図2に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る包装体入りシート状物1において、芯体20は、直線状に形成された直線状辺28(例えば図3(B)参照)を有し、直線状辺28が、シート状物群10を構成するシート状物11の第1の辺20aと第2の辺20bとの間隔を略二分する位置に配設されて(例えば図4(A)参照)、シート状物群10に巻かれている。
このように構成すると、シート状物群から1枚のシート状物を引き出す際に、第1の辺と第2の辺とが略同時に取出口から出ることとなり、取り出しに要する時間の最小化を図ることができる。
また、本発明の第4の態様に係る包装体入りシート状物は、例えば図1及び図3に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る包装体入りシート状物1において、芯体20が、矩形の平たい部材20b(図3(A)参照)を、取出口31hの側から見て、平たい部材20bの端辺20bL(図3(A)参照)に平行に谷折りして形成された谷部22と、端辺20bLに平行に山折りして形成された山部24とを有し;芯体20に巻かれたシート状物群10は、芯体20の谷折りの線20bv(図3(A)参照)及び山折りの線20bm(図3(A)参照)に平行な一対の端辺20bLのうちの谷部22に近い方の近接端辺28が、取出口31hに近接した状態で包装体30に収容されている。
このように構成すると、近接端辺を覆っているシート状物群を、近接端辺を挟むようにして摘むことができ、シート状物が摘みやすくなる。
また、本発明の第5の態様に係る包装体入りシート状物は、例えば図1に示すように、上記本発明の第4の態様に係る包装体入りシート状物1において、包装体が、取出口31hが形成された取出口形成面31と、取出口31hに実質的に接する態様で取出口形成面31に対して交差する取出口隣接面32とを有する包装箱30で構成され;芯体20に巻かれたシート状物群10は、芯体20の近接端辺28が取出口形成面31と取出口隣接面32との交線38に対して平行で、かつ、芯体20の谷部24が取出口隣接面20の側に位置する状態で包装体30に収容されている。
このように構成すると、取出口隣接面を挟むように指を入れて芯体の一部を摘むようにしてシート状物を引き出せるので、シート状物が引き出しやすくなる。
本発明によれば、シート状物の第1の辺及び第2の辺が共に芯体に対して取出口の反対側に位置することとなり、シート状物を1枚ずつ取出口から取り出していっても芯体に巻かれたシート状物に第1の辺及び第2の辺が押さえられることとなって、シート状物群がばらけることを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る箱入りポリ袋を示す図である。(A)は斜視図、(B)は側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る箱入りポリ袋が備えるポリ袋及びポリ袋群の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る箱入りポリ袋が備える芯体を説明する図である。(A)は芯体の原紙の平面図、(B)は芯体の斜視図である。 ポリ袋群を芯体に巻く手順を示す側面図である。 芯体に巻かれたポリ袋群の変形例を示す図である。(A)は第1の変形例を示す側面図、(B)は第2の変形例を示す側面図である。 従来の、包装用袋に収容された多数枚が積層されたポリ袋の束を示す概略正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る包装体入りシート状物としての箱入りポリ袋1を説明する。図1は、箱入りポリ袋を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面断面図である。箱入りポリ袋1は、シート状物としてのポリ袋11が多数積層されたシート状物群としてのポリ袋群10と、芯体20と、芯体20に巻かれたポリ袋群10を収容する包装体としての収容箱30とを備えている。箱入りポリ袋1は、ポリ袋群10が、芯体20に巻かれたうえで、収容箱30に収容されて構成されている。
図2を参照して、ポリ袋11及びポリ袋群10について説明する。図2は、ポリ袋11及びポリ袋群10の斜視図である。ポリ袋11は、ポリエチレンの薄膜で作られた袋であり、閉じられた状態において矩形(長方形又は正方形)でシート状の外観を呈している。ポリ袋11は、本実施の形態では、長方形の外観を呈しており、長方形の短辺に対応する両端辺の一方が開口側の辺である開口辺11aに、他方が底辺11bになっている。開口辺11aは第1の辺に相当し、底辺11bは第2の辺に相当する。ポリ袋11の、長方形の長辺に対応する一対の辺である側辺11cは、襠がついていてもよい。ポリ袋11は、開口が閉じられた状態において自立性がなく、畳むように変形させても復元せずに、支持される物体に沿った形を維持するように構成されている。ポリ袋群10は、所定の枚数のポリ袋11が、広げられた状態で揃えられて構成されている。つまり、ポリ袋群10の一辺は、各ポリ袋11の開口辺11aが揃っており、これに対向する一辺は底辺11bが揃っている。ポリ袋群10を構成するポリ袋11の所定の枚数は、箱入りポリ袋1(図1参照)を流通に置く際に収容箱30(図1参照)に収容される枚数であり、消費者のニーズに合わせて、例えば、20枚、30枚、50枚、100枚、150枚、200枚等とすることができ、これら以外の任意の枚数でもよい。
図3を参照して、芯体20について説明する。図3は、芯体20を説明する図であり、(A)は芯体20の原紙20bの平面図、(B)は芯体20の斜視図である。図3(A)に示すように、原紙20bは、平たい部材の一形態である長方形の板紙で形成されている。平たい部材は、厚さが少なくて面が広い部材である。原紙20bを形成する長方形の長辺20bLの長さは、本実施の形態では、ポリ袋11の開口辺11aの長さの0.90〜0.95倍に形成されているが、開口辺11aの長さ以上でもよく、開口辺11aの長さの0.9倍未満でもよい。しかしながら、原紙20bの長辺20bLの長さは、後述する収容箱30の取出口31hの幅よりも大きいことが好ましい。原紙20bには、原紙20bの短辺20bSの方向で3等分するように、谷折線20bv及び山折線20bmの合計2本の折曲線が罫書かれている。谷折線20bv及び山折線20bmは、共に、長辺20bLに平行に罫書かれている。本実施の形態では、長辺20bLが、平たい部材の端辺に相当する。原紙20bを、谷折線20bvに沿って谷折りし、山折線20bmに沿って山折りすると、図3(B)に示す芯体20となる。
芯体20は、谷折線20bvに対応する部分が谷部22となり、山折線20bmに対応する部分が山部24となる。芯体20は、本実施の形態では、原紙20bにおける一対の長辺20bLのうち、谷部22に近い方を近接端辺28といい、山部24に近い方を遠方端辺29ということとする。芯体20は、山部24と近接端辺28との間に、谷部22に向かって凹んだ凹み20dが形成されている。芯体20の、谷部22を挟む2つの面の角度、及び山部24を挟む2つの面の角度は、典型的には概ね直角であるが、収容箱30(図1参照)の大きさに応じて、鋭角あるいは鈍角であってもよい。
図4を参照して、ポリ袋群10の芯体20への巻き付け方を説明する。図4は、ポリ袋群10を芯体20に巻く手順を示す側面図である。まず、図4(A)に示すように、広げたポリ袋群10の上に芯体20を載置する。このとき、本実施の形態では、近接端辺28をポリ袋11の底辺11b側、遠方端辺29を開口辺11a側に向け、山部24及び近接端辺28がポリ袋群10に接するように、かつ、近接端辺28が底辺11bに概ね平行で開口辺11aと底辺11bとの間隔(ポリ袋11の側辺11c(図2参照)の長さと同じ)を略二分する位置になるようにして、ポリ袋群10の上に芯体20を載置している。本実施の形態では、近接端辺28が直線状辺を兼ねている。次に、底辺11b側のポリ袋群10の端を持ち上げて、ポリ袋群10を芯体20に覆い被せるように折り返したうえで、開口辺11a付近に載置する(図4(B)参照)。このとき、底辺11bを、開口辺11aに揃えずに、開口辺11aよりも内側(芯体20がある側)にずらしてポリ袋群10の面に載置するとよい。次に、芯体20を覆った状態のポリ袋群10を、ポリ袋群10の折り返された側(開口辺11a及び底辺11bとは反対側)で、芯体20を挟んだまま持ち上げて、芯体20をひっくり返すようにして、芯体20を挟んだポリ袋群10の部分を底辺11b付近のポリ袋群10の部分に載置する(図4(C)参照)。このようにして、収容箱30(図1参照)に収容される状態の、芯体20に巻かれたポリ袋群10が形成される。芯体20をひっくり返すとき、ポリ袋群10の厚みの影響で、底辺11b付近のポリ袋群10の部分が開口辺11aに向かって移動するが、芯体20に巻かれたポリ袋群10となったときに、開口辺11aと底辺11bとが揃うようにするとよい。このことを考慮して、図4(B)に示すようにポリ袋群10を芯体20に覆い被せるように折り返したときに、芯体20をひっくり返した際に底辺11bが移動する分だけ、前もって底辺11bを開口辺11aからずらして載置するとよい。
上述のように形成された、芯体20に巻かれたポリ袋群10は、ポリ袋群10の一方の面における開口辺11aに隣接した部分と底辺11bに隣接した部分とが接触している。また、ポリ袋群10の開口辺11a及び底辺11bが揃って芯体20の下方の近接端辺28の裏側(谷部22に対して山部24の反対側)に位置している。つまり、芯体20の近接端辺28が、開口辺11a及び底辺11bに近接している。また、芯体20に形成された凹み20dは、上向きに開放している。上述のように、ポリ袋11は、自立性がなく、支持される物体に沿って変形しても復元せずに、支持体(芯体20)に沿った形を維持するため、凹み20dの上方のポリ袋群10は、概ね凹み20dに沿って落ち込んでいる。ここで概ね凹み20dに沿うといったのは、ポリ袋群10は厚みがあるため、凹み20dにぴったり沿って変形せずに、凹み20dの形状に近づくように変形するためである。
再び図1に戻って、収容箱30について説明する。収容箱30は、本実施の形態では、直方体状に形成されている。収容箱30は、本実施の形態では、型抜きされた板紙が、適宜、折り曲げ、接着されて、直方体状に形成されている。収容箱30は、取出口形成面としての上面31と、取出口隣接面としての前面32と、底面33と、背面34と、一対の端面35とを有している。前面32は、上面31に直交して設けられている。底面33は、上面31に対向すると共に前面32に直交している。背面34は、前面32に対向すると共に上面31及び底面33に直交している。端面35は、直方体の端面に対応する。本実施の形態では、上面31と前面32との交線を上前交線38といい、底面33と背面34との交線を底背交線39ということとする。収容箱30は、底面33が台(不図示)等の平面に載置されるのが標準である。
収容箱30は、幅30Wがポリ袋11の開口辺11a(図2参照)の長さ(底辺11bの長さと同じ)よりもやや大きく、奥行き30D及び高さ30Hが、それぞれ、芯体20に巻かれたポリ袋群10(図4(C)参照)の奥行き及び高さよりもやや大きく形成されている。ここでいう「やや大きい」とは、芯体20に巻かれたポリ袋群10が収容箱30に収容されたときに、芯体20に巻かれたポリ袋群10に収容箱30からの過度な反力が作用せず、芯体20に巻かれたポリ袋群10が収容箱30の中で動きすぎない大きさである。また、図1(B)に示すように、前面32の裏側には、底面33に連続して底面33から直角に延びる接続代32rが設けられている。接続代32rの高さは、収容箱30の高さの概ね1/2となっている。
収容箱30は、取出口31hを上面31に形成することができ、前面32に前面開口32hを形成することができるように構成されている。図1では、蓋部30cが開けられて取出口31h及び前面開口32hが形成された状態を示しているが、箱入りポリ袋1が流通に置かれているときは、蓋部30cの蓋上面31cが上面31に接続されており、蓋前面32cが前面32に接続されている。以下に取出口31h及び前面開口32hの説明をするのに際し、説明の便宜上、蓋部30cが開けられている状態を基に説明する。
取出口31hは、上面31に、上前交線38に接する態様で形成されている。取出口31hは、上面31と同じ方向に長い、長方形に形成されている。つまり、取出口31hを形成する長方形の長辺が、上前交線38に接している。取出口31hは、本実施の形態では、長辺が、収容箱30の幅30Wの概ね1/2、短辺が、収容箱30の奥行き30Dの概ね1/2に形成されているが、この大きさに限らず、ポリ袋11や収容箱30の大きさに応じて、ポリ袋11の取り出しが困難にならず、かつ、芯体20に巻かれたポリ袋群10が飛び出すことのない大きに適宜形成することができる。例えば、収容箱30の奥行き30Dが比較的大きい場合(例えば60mmから90mmに拡張した場合)取出口31hの短辺を収容箱30の奥行き30Dの概ね1/3としてもよく、あるいは、収容箱30の大きさにかかわらず、取出口31hの大きさを100mm×30mmとしてもよい。取出口31hは、上前交線38において、その中央に形成されている。取出口31hを形成する長方形の、上前交線38とは反対側の長辺に相当する部分は、回動軸線31aとなっている。上面31は、取出口31hを形成する長方形の一対の短辺に相当する部分に、上面切込31pが形成されている。
前面開口32hは、前面32に、取出口31hに連続して形成されている。つまり、前面開口32hは、上前交線38に接している。前面開口32hは、上前交線38に接する部分を下底とする等脚台形状に形成されている。前面開口32hの等脚台形状の上底に対応する部分は、接続代32rの上端辺に表れており、本実施の形態では、下底の長さの概ね1/2となっている。前面32は、前面開口32hの等脚台形状の両脚が底面33に向かって互いに近づくように延びた後、底面33から見て収容箱30の高さの概ね1/3の位置で、上前交線38に対して直角の方向に向きを変えて底面33に至る前面切込32pが形成されている。一対の前面切込32pが斜めから垂直に向きを変える部分の間の接続代32rには、蓋部30cの蓋前面32cの一部である先端32ctが差し込まれる差切込32sが形成されている。差切込32sは、上面31の側に凸の半円状に形成されている。
蓋部30cは、蓋上面31cと、蓋前面32cとから構成されている。上述のように、蓋前面32cには、先端32ctが含まれている。蓋部30cは、直方体の収容箱30の上面31及び前面32を、上面切込31p及び前面切込32pで切断することで形成されるようになっている。上面切込31p及び前面切込32pで切断されて蓋部30cが形成され、回動軸線31aにおいて蓋部30cが収容箱30の外側に回動されることで、取出口31h及び前面開口32hが形成されるようになっている。上面切込31p及び前面切込32pが切断される前は、上面切込31p及び前面切込32pがミシン目となっており、蓋上面31cは上面31と同一面で、蓋前面32cは前面32と同一面で、それぞれ一体になっている。一旦蓋部30cが形成された後は、先端32ctを差切込32sに入れることで、蓋部30cが閉じられた状態を維持することができるように構成されている。
箱入りポリ袋1は、芯体20に巻かれたポリ袋群10が、収容箱30に、以下のような態様で収容されて構成されている。芯体20に巻かれたポリ袋群10は、図1(B)に示すように、側面視において、近接端辺28が上前交線38に近接し、遠方端辺29が底背交線39に近接するように配置されている。ここで、「近接」しているというのは、収容箱30の当該部位に対し、芯体20の当該部位が最も近いことを意味しており、例えば、近接端辺28が上前交線38に近接しているというのは、収容箱30の上前交線38に対して芯体20の部位のうち近接端辺28が最も近いことを意味している。なお、近接端辺28と上前交線38との間、及び遠方端辺29と底背交線39との間には、ポリ袋群10が介在しているため、近接端辺28と上前交線38、及び遠方端辺29と底背交線39とは、それぞれ接触していない。また、芯体20に巻かれたポリ袋群10は、同一面で相互に接触している開口辺11aに隣接した部分と底辺11bに隣接した部分とが、近接端辺28の裏側に位置する状態で収容箱30に収容されている。なお、図1(B)では、便宜上、ポリ袋群10を単線で示しているが、ポリ袋11が取り出される前のポリ袋群10は、図4(C)に示すように厚みがある。
芯体20に巻かれたポリ袋群10が収容箱30に収容されたとき、直方体の収容箱30の上前交線38及び底背交線39に対し、芯体20の近接端辺28及び遠方端辺29は平行に延びており、谷部22及び山部24もまた平行に延びている。このとき、谷部22は底面33に近接して配置されることとなる。このことにより、芯体20の凹み20dは、上面31から離れる方向に凹むこととなる。また、凹み20dは、上前交線38に対して平行に延びて、前面32寄りに形成されることとなる。ここで、凹み20dが前面32寄りに形成されるとは、典型的には、平面視において、上面31を奥行き30D方向で2等分したとき、すなわち上面31を上前交線38に平行な仮想線で2等分したときの、前面32に近い側に凹み20dが形成されていることをいう。
上述のように構成された箱入りポリ袋1は、最初にポリ袋11が使用される際に、収容箱30が上面切込31p及び前面切込32pに沿って切断され、蓋部30cが形成される。蓋部30cは、回動軸線31aまわりに動いて取出口31h及び前面開口32hを開閉することができ、閉じたときに先端32ctを前面切込32pに差し込むことで、蓋部30cを閉じた状態を維持することができる。そして、ポリ袋11を収容箱30から取り出す際は、蓋部30cを開けると、芯体20の近接端辺28の周囲を巻くようにして収容されているポリ袋群10が取出口31hから見えるので、人差し指及び/又は中指を凹み20dに入れ、親指を前面開口32h部分に当てて、人差し指及び/又は中指と、親指とで、ポリ袋11を挟むようにして摘む。このとき、ポリ袋群10が、近接端辺28まわりに鋭角に巻かれているので、従来の上面中央に形成された取出口から見えるポリ袋の平面部分を摘む場合に比べて、ポリ袋11を摘む際の人差し指及び/又は中指と親指との間隔が小さくて済み、格段にポリ袋11を摘みやすい。そして、人差し指及び/又は中指と親指との間隔が小さくて済むので、ポリ袋11を取出口31hから引き出す際の、人差し指及び/又は中指と親指とを、芯体20に巻かれたポリ袋群10に押し付ける力が小さくて済み、ポリ袋群10から1枚のポリ袋11のみを容易に分離させることができる。このようにして、ポリ袋11を収容箱30から1枚ずつ必要な枚数だけ取り出すことができる。また、芯体20に巻かれたポリ袋群10は、開口辺11aに隣接した部分と底辺11bに隣接した部分とが、同一面で接触した状態となっているので、ポリ袋群10からポリ袋11を分離させる際に、ポリ袋11を摺動させる距離が小さくなり、摩擦抵抗を低減することができる。また、ポリ袋11の開口辺11a及び底辺11bが、共に、芯体20の下方に寄せられているので、ポリ袋群10からポリ袋11を分離させた際に、残ったポリ袋群10における開口辺11a及び底辺11bが芯体20に押さえられて、ポリ袋群10がばらけることを抑制することができる。また、芯体20は、近接端辺28が、ポリ袋群10を構成するポリ袋11の開口辺11aと底辺11bとの間隔(側辺11cの長さに等しい)を略二分する位置に配設されて、ポリ袋11に巻かれているので、ポリ袋11を収容箱30から取り出す際に、開口辺11aと底辺11bとが概ね同時に取出口31hから出ることとなり、ポリ袋11の取り出しに要する時間の最小化を図ることができる。なお、開口辺11aと底辺11bとの間隔を略二分する位置とは、ポリ袋11を取り出す際に、開口辺11aと底辺11bとが取出口31hから出る時間差を許容できる範囲で、二分する位置からずれた範囲を含む位置であり、典型的には、開口辺11aと底辺11bとの間隔を2等分する仮想線CLから、開口辺11aの側及び底辺11bの側のそれぞれに、開口辺11aと底辺11bとの間隔の5%ずつ拡張した範囲が目安となる。
以上の説明では、芯体20に巻かれたポリ袋群10は、開口辺11aに隣接した部分と底辺11bに隣接した部分とが同一面で接触した状態で収容箱30に収容されていることとしたが、図5(A)に示すように、一方の表面を構成するポリ袋11Pの開口辺11aが他方の表面を構成するポリ袋11Qに接し、他方の表面を構成するポリ袋11Qの底辺11bが一方の表面を構成するポリ袋11Pに接するようにして芯体20に巻かれていてもよい。
以上の説明では、芯体20が、平たい部材としての原紙20bが折り曲げられて谷部22及び山部24が形成されたものとしたが、山部24(又は谷部22)が形成されていないものでもよく、あるいは図5(B)に示すように、平たい部材が折り曲げられずにそのまま用いられる芯体20Aとして構成されていてもよい。芯体20Aのように平たい部材がそのまま用いられることとすると、芯体20Aに巻かれたポリ袋群10をコンパクトにすることができる。他方、芯体20のように凹み20dが形成されることとすると、芯体20に巻かれたポリ袋群10が摘みやすく、ポリ袋群10からポリ袋11を1枚ずつ分離するのが容易になる。なお、図5(B)に示す平たい芯体20Aに対して、ポリ袋群10を図5(A)に示すように一方の表面を構成するポリ袋11Pの開口辺11aが他方の表面を構成するポリ袋11Qに接するように巻くこととしてもよい。また、図5(A)に示す態様及び図5(B)に示す態様においても、芯体20、20Aの直線状辺に相当する部分が、ポリ袋群10を構成するポリ袋11の開口辺11aと底辺11bとの間隔を略二分する位置に配設されることとすると、ポリ袋11の取り出しに要する時間の最小化を図ることができて好適である。
以上の説明では、取出口31hが、上前交線38に接する態様で形成されているとしたが、厳密に上前交線38に接していなくても、実質的に接する態様であればよい。ここで、実質的に接する態様とは、人差し指及び/又は中指と親指とを自然に開いた状態(隣接する指の付け根の山(中手指節関節)の間に形成される谷がなくならない状態)で、前面32(ここでは前面開口32hも前面32と取り扱う)を摘める状況にあることをいう。また、取出口31hが長方形に形成されているとしたが、長方形以外の三角形状や五角形状等の多角形状でもよく、あるいは半円状や楕円状に形成されていてもよい。
以上の説明では、取出口31hに連続して前面開口32hが形成されているとしたが、前面開口32hが形成されていなくてもよい。前面開口32hが形成されていないと、収容箱30の強度の低下を抑制することができる。前面開口32hが形成されていない場合、収容箱30からポリ袋11を取り出す際は、一般に、人差し指及び/又は中指をポリ袋11に接触させて人差し指及び/又は中指でポリ袋群10から1枚のポリ袋11を分離させて取り出すことになる。他方、前面開口32hが形成されている場合、人差し指及び/又は中指と親指とをポリ袋11に接触させ、人差し指及び/又は中指と親指とでポリ袋11を摘んでポリ袋群10から分離させることができるので、ポリ袋11を取り出しやすいという利点がある。
以上の説明では、芯体20に巻かれたポリ袋群10を収容する包装体が、包装箱としての収容箱30であるとしたが、プラスチックフィルムや紙等の柔軟な素材で形成された袋であってもよい。包装体を袋で構成すると、製造が容易になる。他方、包装体を箱で構成すると、その中に収容された芯体20に巻かれたポリ袋群10の保護に資する。なお、収容箱30を利用する場合は、直方体状に限らず、水平断面が三角形や五角形等の多角形に形成された筒状や、円筒状あるいは楕円筒状に形成されていてもよい。
以上の説明では、シート状物(シート状物群)がポリ袋11(ポリ袋群10)であるとしたが、シンクにセットされる水切り袋や、食品等の密封保存に適したジッパー付のストックバッグ、あらかじめ所定の大きさに切断されているクッキングシート等の、芯体20等の支持される物体の外形に沿って変形を維持できる自立性がないものであってもよい。
1 箱入りポリ袋
10 ポリ袋群
11 ポリ袋
11a 開口辺
11b 底辺
20 芯体
20b 原紙
20bL 長辺
22 谷部
24 山部
30 収容箱
31 上面
31h 取出口
32 前面

Claims (4)

  1. 矩形のシート状物が揃えられて積層されたシート状物群と;
    前記シート状物群が巻かれた芯体であって、平たい部材が折り曲げられて形成された芯体と;
    前記芯体に巻かれた前記シート状物群が収容された包装体とを備え;
    前記包装体は、前記シート状物を前記包装体の外側に取り出す取出口が形成され;
    前記芯体に巻かれた前記シート状物群は、前記シート状物の第1の辺と前記第1の辺に対向する第2の辺とが、前記芯体の一方の面の側に寄せられた状態、かつ、前記芯体に対して前記取出口の反対側に配置された状態で、前記包装体に収容され;
    前記芯体が、矩形の前記平たい部材を、前記取出口の側から見て、前記平たい部材の端辺に平行に谷折りして形成された谷部と、前記端辺に平行に山折りして形成された山部とを有し;
    前記芯体に巻かれた前記シート状物群は、前記芯体の前記谷折りの線及び前記山折りの線に平行な一対の端辺のうちの前記谷部に近い方の近接端辺が、前記取出口に近接した状態で前記包装体に収容されている;
    包装体入りシート状物。
  2. 前記芯体に巻かれた前記シート状物群は、前記シート状物群の一方の面における前記第1の辺に隣接した部分と、前記シート状物群の前記一方の面における前記第2の辺に隣接した部分とが、接触した状態で前記包装体に収容されている;
    請求項1に記載の包装体入りシート状物。
  3. 前記芯体は、直線状に形成された直線状辺を有し、前記直線状辺が、前記シート状物群を構成する前記シート状物の前記第1の辺と前記第2の辺との間隔を略二分する位置に配設されて、前記シート状物群に巻かれている;
    請求項1又は請求項2に記載の包装体入りシート状物。
  4. 前記包装体が、前記取出口が形成された取出口形成面と、前記取出口に実質的に接する態様で前記取出口形成面に対して交差する取出口隣接面とを有する包装箱で構成され;
    前記芯体に巻かれた前記シート状物群は、前記芯体の前記近接端辺が前記取出口形成面
    と前記取出口隣接面との交線に対して平行で、かつ、前記芯体の前記谷部が前記取出口隣接面の側に位置する状態で前記包装体に収容されている;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の包装体入りシート状物。
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