JP3182860U - 包装用容器 - Google Patents

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一晴 坂本
信幸 村上
尚宏 中田
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Abstract

【課題】取出す必要としない物品の浮き上がりを抑えることができる包装用容器の提供である。
【解決手段】複数の扁平な物品90・・・を重ねて、前記物品90の端部を上方に向けて収納する包装用容器であって、前記物品90を収納する空間の上部を構成する天板23と、前記天板23に設けられ、切断によって天板23に取出開口8と、当該取出開口8を開閉する第一蓋部60とを形成する一対の第一切断線51・51と、を備え、前記第一切断線51は、前記物品90を重ねた方向と交差し、かつ、前記取出開口8に幅広領域と幅狭領域とを形成するものである。
【選択図】図3

Description

本考案は、複数の重ねられた扁平の物品を収納する包装用容器の技術に関するものである。
従前より、コットンパフ等のシート状の素材で中綿を包んで袋状にした物を、その広い面を重ね合わせた状態で収納する包装用容器は公知となっている。
一般的にコットンパフのような物品を収容する包装用容器は、特許文献1に示すように、前板、上板にかけて切断線を設けて、その切断線を切断して開閉可能な蓋部を設ける。包装用容器内にある物品はその蓋部により形成される開口から取出す構成とされている。
実開昭62−179918号公報
しかしながら、このような構成の包装用容器は、コットンパフ等の物品を収納した場合、必要な物品のみを取り出そうとしても、必要な物品とその隣の物品との間に摩擦がかかり、必要のない物品まで一緒に浮き上がり、包装用容器の外へと出てしまうという不具合がある。
本考案は前記課題に鑑みてなされたものである。本考案の目的は、取出す必要のない物品の浮き上がりを抑えることができる包装用容器の提供である。
本考案の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の考案では、複数の扁平な物品を重ねて、前記物品の端部を上方に向けて収納する包装用容器であって、
前記物品を収納する空間の上部を構成する天板と、
前記天板に設けられ、切断によって天板に取出開口と、当該取出開口を開閉する第一蓋部とを形成する一対の第一切断線と、を備え、
前記第一切断線は、前記物品を重ねた方向と交差し、かつ、前記取出開口に幅広領域と幅狭領域とを形成する、包装用容器とする。
第2の考案では、第1の考案であって、
前記物品は、前記収納する空間に、重ねた状態を一列として複数列収納され、
前記第一切断線は、前記物品の列間近傍に前記幅狭領域を形成する、包装用容器とする。
第3の考案では、第1の考案であって、
前記第一切断線は、前記物品を重ねた方向と直交する方向での物品の中央に、幅狭領域を形成する、包装用容器とする。
第4の考案では、第1から第3の考案であって、
一端が一対の前記第一切断線の一端と繋がり、他端が自由端とされる一対の切断開始線と、
一対の前記第一切断線の他端を繋げる第一折目線と、を備え、
前記第一蓋部は、一対の前記第一切断線と、一対の前記切断開始線と、前記第一折目線とにより囲まれた部分で形成される、包装用容器とする。
第5の考案では、第4の考案であって、
前記第一蓋部は、前記第一折目線と離間した位置に、一対の前記第一切断線を繋ぐ第二折目線を備える、包装用容器とする。
第6の考案では、第5の考案であって、
前記第二折目線は、前記第一蓋部が閉塞した状態において前記取出開口の幅狭領域に位置するように設けられる、包装用容器とする。
第7の考案では、第1から第6の考案であって、
前記第一切断線の両端からそれぞれ外側へと前記物品の重なった方向に延びる一対の第二切断線と、
一対の前記第二切断線の外側の端部を繋ぐ第三折目線と、
前記第一切断線と前記第二切断線と前記第三折目線に囲まれた第二蓋部と、を備える、包装用容器とする。
第8の考案では、第7の考案であって、
前記第一切断線と前記第三折目線との間に位置し、一対の前記第二切断線を繋ぐ単数又は複数の第四折目線を備える、包装用容器とする。
第9の考案では、第4から第8の考案であって、
前記第一切断線の両端を繋ぐ第五折目線と、
当該第五折目線と前記第一切断線により囲まれる部分により形成される第三蓋部と、を備える、包装用容器とする。
本考案によれば、取出す必要のない物品の浮き上がりを抑えることができる。
本考案の第一実施形態に係る包装用容器の展開図。 同じく組み立てられた包装用容器の斜視図。 第一蓋部の一部を開いた状態を示す斜視図。 取出開口の一部を開放し、必要な物品を取出す態様を示す図。 取出開口の幅広領域と幅狭領域を示す平面図。 第一蓋部を全開にした状態を示す平面図。 第三蓋部を開いた状態を示す平面図。 本考案の第二実施形態に係る包装用容器の平面図。 本考案の第三実施形態に係る包装用容器の第一蓋部を開いた状態を示す平面図。 本考案の第四実施施形態に係る包装用容器の第一蓋部を開いた状態を示す平面図。
本考案の第一実施形態に係る包装用容器1の構成について、図1から図7を用いて説明する。
包装用容器1は、図1に示す一枚のブランクからなり、このブランクの包装用容器1を組み立てることで、図2に示す完成した包装用容器1とする。
包装用容器1は、板紙、段ボール等の厚紙で形成されて、綿体(一般的に化粧用パフ)等の物品90を収納する。包装用容器1は、厚紙の他、樹脂素材を用いた板状部材等で形成されてもよい。包装用容器1は、適宜の位置に切断線と折目線を設けることで、複数の蓋部(第一蓋部60、第二蓋部63・63)を形成し、その蓋部の開放位置で形成される取出開口から収納された物品90を取り出す容器である。
以下では、説明を容易とするため、図3に示す物品90・・・が重なる方向を左右方向、その左右方向に直交する方向を前後方向、包装用容器1を載置する側を下方向として説明する。
まず、図1に示す包装用容器1の展開図に従って、包装用容器1を構成する部分を説明する。なお、図1は、包装用容器1の外側となる面を紙面の手前側として示している。
底板21は、包装用容器1の底となる部分である。底板21には、折目線41を介して後端縁となる端縁に後側板22が連設される。後側板22の上端縁となる端縁に折目線42を介して天板23が連設される。天板23は、物品を収納する空間の上部を構成するものである。天板23の前端縁となる端縁に折目線43を介して前側板24が連設される。また、底板21の後側板22と対向する端縁に折目線44を介して補強フラップ25が連設される。
底板21、後側板22、天板23、前側板24の左右両端縁には、それぞれ折目線45・45・46・46・47・47・48・48を介して左右側板フラップ31・31・32・32・33・33・34・34が連設される。
第一切断線51・51は、天板23の左右方向の中央部に所定の間隔をあけて、一対となるように形成される切断線である。第一切断線51・51は、物品90の重なる方向と交差する方向に延びるように設けられる。第一切断線51は、完全に切断された切断部と切断されていない非切断部が交互に形成されたミシン線状に形成されている。第一切断線51の後端は、天板23の後端縁(折目線42上)に位置する。第一切断線51・51の前端は、天板23の前端縁(折目線43上)に位置する。第一切断線51は、物品90・・・を重ねた方向と交差し、かつ、切断した際に天板23に形成される取出開口8に幅広領域と幅狭領域とを形成するように形成される(図5参照)。つまり、第一切断線51は、天板23の前後中央側が、取出開口8となる側へと突出する緩やかな湾曲状に形成されている。
第一折目線42aは、第一切断線51・51の両後端を繋ぐ折目線であり、折目線42上に設けられている。なお、第一切断線51の後端の位置が後側板22にある場合は、後側板22上に設けられ、第一切断線51の後端の位置が天板23の前後中途部にある場合は、天板23上に設けられる。
切断開始線52・52は、第一蓋部60を形成するためのミシン目の切断線である。切断開始線52は、前側板24に形成され、その上端が第一切断線51の前端と繋がっている。切断開始線52の下端は、前側板24の下端に位置する自由端とされる。切断開始線52・52は、前側板24の上端から下端に向かうにつれて左右方向の中央へと向かう漏斗状に形成される。切断開始線52・52の下部に挟まれ部分は、その上方よりも幅の狭い自由端部とされるフラップ状であり、第一蓋部60を係止する構造の一部である差込片62aとされている。
第一蓋部60は、これら切断開始線52、第一切断線51、第一折目線42a、第一切断線51及び切断開始線52に囲まれた部分により形成される。
補強フラップ25の左右中央には、取出開口8の第一蓋部60による閉塞状態を維持するための係止構造の一部である差込口25aが、差込片62aに対応する位置に形成されている。
第二折目線53は、天板23側の第一蓋部60を中途部で折り曲げ可能とする折目線である。第二折目線53は、第一折目線42a及び折目線43と離間した位置にあり、一対の第一切断線51・51の前後中央部を繋ぐように左右方向に延設されている。
第二折目線53は、左右方向における第一切断線51・51間の距離(長さ)が最も短い位置に設けられている。つまり、第二折目線53は、第一切断線51・51により形成される取出開口8の幅狭領域に対応する位置にある。
第一蓋部60は、大きく3つの部分より構成され、前側板24に設けられた切断開始蓋部62、天板23の前側に設けられた前第一蓋部61a、天板23の後側に設けられ前第一蓋部61aと第二折目線53により区別される後第一蓋部61bとされる。
第二切断線54a・54b・54a・54bは、第二蓋部63・63の面積を大きくし、第一蓋部60により形成される取出開口8をさらに広げるための切断線である。第二切断線54a・54bは、前後方向に所定の間隔をあけて一対となるように設けられる。第二切断線54a・54bは、第一切断線51の両端からそれぞれ外側へと延びる切断線とされる。
第三折目線55は、第二蓋部63のヒンジとなる部分であり、第二切断線54a・54bの外側の一端を繋ぐ前後方向に延びる折目線である。そして、第二蓋部63は、第一切断線51、第二切断線54b、第三折目線55、第二切断線54aに囲まれた部分で形成される。また、包装用容器1は左右対称であるため、第二蓋部63が第一蓋部60を挟んで対向する側にも同様に設けられている。
次に、図1の展開状態の包装用容器1を図2に示す完成状態へと組み立てる工程を説明する。
前後方向に連設されている補強フラップ25、底板21、後側板22、天板23、前側板24は、折目線44・41・42・43を谷折りすることで、隣接する板に対して略直角に起立される。さらに、補強フラップ25の外側の面と重なるように、前側板24を補強フラップ25に重ね合わせ、固定手段91・91により補強フラップ25と前側板24の下端部とを固着させる。すると、包装用容器1全体は、左右両端に矩形の開口が形成された筒状とされる。
そして、包装用容器1のどちらか一方の開口が閉塞される。つまり、後側板22と前側板24からそれぞれ延設された同一平面の左右側板フラップ32・34が、折目線46・48を谷折りすることで開口側に折り曲げられる。その後、底板21から延設された同一平面の左右側板フラップ31が折目線45を谷折りすることで、左右側板フラップ32・34の外側の面に重なるように折り曲げられる。そして、天板23から延設された同一平面の左右側板フラップ33が、折目線47を谷折りすることで、左右側板フラップ31の外側の面に重なるように折り曲げられる。左右側板フラップ33には、固定手段92が付着されており、この固定手段92によって、左右側板フラップ33・31は、固着され、包装用容器1の一方の開口は閉塞される。
そして、包装用容器1の他方の開口から物品90・・・を挿入し、収納空間内へと物品90・・・を収納する(図3参照)。物品90を包装用容器1に収納後に、他方の開口を一方の開口と同様に閉塞する。すると、図2に示す物品90が収納された包装用容器1となる。
ここで、包装用容器1に収納される物品90について説明する。
物品90は、扁平状の物体であり、その広い面を接触するように、左右方向に重ね合わせ、さらにその重なった物品90・・・を一列として、前後方向に二列に並べて、包装用容器1の空間に収納している。物品90・・・は、その端部を上方に向けてさらに底板21に起立した状態で収納されている。また、物品90は、医療・化粧用の綿体、一般的にコットンパフと称されるものが想定され、隣り合う物品90・90・90同士の摩擦力が大きいものとなっている。
次に、収納された物品90を包装用容器1から取出す方法について説明する。
物品90を取り出すための取出開口8を形成するために、図2に示す状態から図3に示す状態とする。つまり、第一蓋部60の自由端部である差込片62aを摘みながら、切断開始線52・52を完全に切断することで、左右の前側板24から第一蓋部60の切断開始蓋部62を分離する。さらに、切断開始線52・52の上端と繋がっている第一切断線51・51の前端から第二折目線53まで、第一切断線51を切断することで、左右の天板23から前第一蓋部61aを分離する。このとき、第二折目線53をヒンジとして、切断開始蓋部62とともに前第一蓋部61aを上方へと回動させることで、前側板24から天板23の前側にかけて取出開口8が形成される。
この取出開口8が形成された状態で、必要とする物品90を包装用容器1から取出す。このとき、物品90は摩擦力の大きな物体であるため、取り出そうと摘みあげられた物品90には、その隣り合う物品90・・・を取出し側へと移動させようとする力が働く。しかしながら、本考案の包装用容器1の構成によると、図4に示すように、第一切断線51が平面視において、重なる物品90・・・の列間に取出開口の幅狭領域(図5参照)を設けるように形成されているため、図4aに示す平面図において、破線に示す複数の物品90・・・の後ろ側が第二蓋部63(天板23)により押さえられる。また、押さえられている物品90により第二蓋部63(天板23)に押さえられていない周りの物品90も押さえられている物品90との摩擦力により収納空間内に留まろうとする。したがって、取出す必要のない物品90の浮き上がりを抑えることができる。
さらに、物品90の取出しを繰り返すと、収容されている空間の前側の左右中央は、物品90・・・が存在しない空の状態となる。すると、物品90が取り出しづらくなるため、第一蓋部60の後側である後第一蓋部61bを開いて後列の物品90・・・を取り出し可能な状態とする。つまり、第一切断線51・51の後部の切断されていなかった部分つまり、第二折目線53から第一折目線42aの間の第一切断線51・51を切断する。第一折目線42aをヒンジとして第一蓋部60全体を上方へと回動させることで、図6に示すように、天板23の左右中央部に取出開口8が形成され、収納される空間の後側にある重なった物品90・・・の列の一部があらわれる。
さらに、物品90の取出しを繰り返すと、収納空間の左右中央部分の物品90・・・が存在しない状態となり、その左右にある物品90・・・を取出そうとしても、第二蓋部63(天板23)が遮る。そのため、第二蓋部63を外側へと開き、取出開口8をさらに大きくする。まず、第二蓋部63を摘みながら、前後一対の第二切断線54a・54bを切断し、さらに第三折目線55をヒンジとして、第二蓋部63を外側へと折り曲げる。すると、図7に示すように、新たな取出開口8が形成され、第二蓋部63により妨げられていた物品90・・・の取出しが可能な状態となる。
なお、包装用容器1が左右対称に形成されているため、左側の第二蓋部63の操作は同様におこなわれるので説明は省略する。
包装用容器1内に物品90・・・が残った状態で、物品90・・・を保管する場合、第一蓋部60、第二蓋部63・63を閉じた状態とすることができる。つまり、第一蓋部60は、その自由端部に差込片62aが形成されているため、その差込片62aを差込口25aに差し込むことで、補強フラップ25に第一蓋部60の一部が係止される。すると、第一蓋部60は、安定した状態で取出開口8を閉塞することができる。さらに、第二蓋部63は、第一蓋部60側の第一切断線51と第二蓋部63側の第一切断線51を合わせることでそれらの摩擦力により、取出開口を閉塞することができる。
以上の如く、本実施形態の包装用容器1は、複数の扁平な物品90・・・を重ねて、前記物品90の端部を上方に向けて収納する包装用容器であって、前記物品90を収納する空間の上部を構成する天板23と、前記天板23に設けられ、切断によって天板23に取出開口8と、当該取出開口8を開閉する第一蓋部60とを形成する一対の第一切断線51・51と、を備え、前記第一切断線51は、前記物品90・・・を重ねた方向と交差し、かつ、前記取出開口8に幅広領域と幅狭領域とを形成するものである。
このように構成することで、第一切断線51・51により取出開口8に幅広領域と幅狭領域とが形成されているので、取出開口8の幅広領域から容易に物品90を取出すことができる。また、取出開口8の幅狭領域の開口端縁が複数の物品90の一部又は全部にわたって形成されるため、取出す必要としない物品90・・・の浮き上がりを抑えることができる。つまり、取出す必要のない物品90・・・が一度に取出されることを防ぐことができる。
また、包装用容器1は、前記物品90が、前記収納する空間に、重ねた状態を一列として複数列収納され、前記第一切断線51・51が、前記物品90の列間近傍に前記幅狭領域を形成するものである。
このように構成することで、前記第一切断線51が前記物品90の列間近傍で取出開口8の幅狭領域をなすように形成されているため、取出開口8の幅狭領域の開口端縁が二列の物品90の一端面の一部又は全部にわたって形成されるため、より多くの物品90・・・の端面を押さえることができる。
また、包装用容器1は、一端が一対の前記第一切断線51・51の一端と繋がり、他端が自由端とされる一対の切断開始線52・52と、一対の前記第一切断線51・51の他端を繋げる第一折目線42aと、を備え、前記第一蓋部60は、一対の前記第一切断線51・51と、一対の前記切断開始線52・52と、前記第一折目線42aとにより囲まれた部分で形成されるものである。
このように構成することで、物品90を取り出す際には、自由端を有する切断開始線52・52を切断して第一蓋部60の手掛かりとして、さらに第一切断線51・51を切断すれば取出開口8が形成される。さらに、切断開始線52・52と第一切断線51・51により囲まれた部分が第一蓋部60として形成されるので、この第一蓋部60によって取出開口8を閉塞することにより収納空間内への粉塵の侵入を防ぐことができる。また、第一折目線42aがヒンジの役割を果たし、第一蓋部60の開閉が行いやすくなる。つまり、物品90を取出す前には、包装用容器1は密封された状態であり、最初に物品90・・・を取り出した後に、第一蓋部60による取出開口8の閉塞を可能とすることにより、埃の侵入を防ぎ、衛生的に物品90・・・を保管することができる。
また、前記第一蓋部60は、前記第一折目線42aと離間した位置に、一対の前記第一切断線51・51を繋ぐ第二折目線53を備えるものである。
このように構成することで、第一蓋部60に第二折目線53を設けることで、取出開口8を必要以上に大きく開く必要がなくなり粉塵の侵入を防止することができる。
また、前記第二折目線53は、前記第一蓋部60が閉塞した状態において前記取出開口8の幅狭領域に位置するように設けられるものである。
このように構成することで、第一切断線51・51間の距離が短い部分に第二折目線53を設けられているので、第二折目線53を第一蓋部60のヒンジとして取出開口8を開いた際に、第一蓋部60が開いた位置から閉じた位置に戻ろうと作用する弾性力を小さくすることができ、第一蓋部60を開いた位置に保持することが容易となる。
また、包装用容器1は、前記第一切断線51の両端からそれぞれ外側へと前記物品90・・・の重なった方向に延びる一対の第二切断線54a・54bと、一対の前記第二切断線54a・54bの外側の端部を繋ぐ第三折目線55と、前記第一切断線51と前記第二切断線54a・54bと前記第三折目線55に囲まれた第二蓋部63と、を備えるものである。
このように構成することで、第一切断線51による幅広領域の開口端縁が、物品90・・・を取出す際に邪魔になる場合、第二蓋部63を設けることで、第一切断線51よりも外側に取出開口8を広げることができ、物品90を容易に取出すことができる。さらに、物品90の取出し後は、取出開口8を第二蓋部63により閉じることもできるため衛生的である。
次に、図8を用いて、第一実施形態をもとにした第二実施形態の包装用容器12について説明する。なお、第二実施形態において、第一実施形態と同じ構成については、説明を省略し同じ符号を付すこととする。
第一実施形態の第二蓋部63にあたる第二実施形態の第二蓋部163は、第四折目線56と第五折目線57とが設けられている点で異なる。なお、説明を容易とするため、図中には第二蓋部163にあたる領域にハッチングを付している。
つまり、第四折目線56は、第一切断線51と第三折目線155との間に設けられ、一対の第二切断線154a・154b(第一実施形態の第二切断線54a・54bに相当する)の中途部を繋ぐ折目線である。第四折目線56は、前後方向に延びる折目線であり、第二蓋部163による取出開口8の面積を調整するために設けられる。第四折目線56は、一つの第二蓋部163に対して一つ設けられているが、左右方向に所定の間隔をあけて複数設けてもよい。
第五折目線57は、第一切断線51の前後両端を繋ぐ、前後方向に延びる折目線である。第五折目線57は、第三蓋部64のヒンジの役割を果す。第三蓋部64は、第一切断線51と第五折目線57に囲まれた領域で形成される。また、第三蓋部64は、第五折目線57を折り曲げることで開閉することができ、第三蓋部64を開いた状態において、第一切断線51・51よりも外側に、取出開口8を形成することができる。
尚、第二切断線154a・154b及び第三折目線155、第四折目線56を設けることなく、第五折目線57のみを設ける構成としてもよい。つまり、包装用容器は、第二蓋部163を設けることなく、第三蓋部64のみを設ける構成としてもよい。
以上の如く、第二実施形態の包装用容器12は、前記第一切断線51と前記第三折目線155との間に位置し、一対の前記第二切断線154a・154bを繋ぐ単数又は複数の第四折目線56を備えるものである。
このように構成し、第四折目線56を設けることで、第二蓋部163を開くことによって開口する取出開口8の面積を調整することができる。
また、包装用容器12は、前記第一切断線51の両端を繋ぐ第五折目線57と、当該第五折目線57と前記第一切断線51により囲まれる部分により形成される第三蓋部64と、を備えるものである。
このように構成することで、第一切断線51・51による幅狭領域の開口端縁が、物品90を取出す際に邪魔になる場合、第三折目線155をヒンジとして第三蓋部64を開くことができ、第一切断線51・51よりも外側に取出開口8を広げることができる。物品90・・・の取出し後は取出開口8を第三蓋部64により閉じることもできるため衛生的である。
次に、図5及び図9を用いて、第三実施形態の包装用容器13について説明する。
第一実施形態と第三実施形態の包装用容器1・13は、物品90・・・に対する取出開口の幅広領域と幅狭領域の位置が異なる。
つまり、図5に示す第一実施形態の幅狭領域は、物品90・・・の列間に位置するように、第一切断線51・51を形成している。
図9に示す第三実施形態の幅狭領域は、重なった物品90・・・の前後中央部に位置するように第一切断線151・151を形成している。さらに、幅広領域は、物品90・・・・の列間に位置するように、第一切断線151・151を形成している。
つまり、第一切断線151は、平面視において、幅広領域と幅狭領域とが交互に設けられる波状に形成されている。
このように取出開口の開口端縁を波状に形成しているため、第一蓋部160に形成される第二折目線153・253は、重なった物品90・・・の列数に合わせて設けられている。つまり、第三実施形態の包装用容器13の第一蓋部60には、第二折目線153・253を二つ設け、第二折目線153をヒンジとして第一蓋部160を上方へと折り曲げることで、前一列の重なった物品90・・・があらわれる。さらに、第二折目線253をヒンジとして第一蓋部160を上方へと折り曲げることで、中央列の重なった物品90・・・があらわれる。
ただし、第二折目線153・253は、第一切断線151・151間の幅が最も狭い位置に設けることも可能である。
以上の如く、第三実施形態の包装用容器13は、前記第一切断線151が、前記物品90・・・を重ねた方向と直交する方向における物品の中央に、幅狭領域を形成するものである。
このように構成することで、物品90・・・の中央に取出開口8の幅狭領域が形成されているので、取出開口8の幅狭領域の開口端縁で、物品90・・・の端面の広い範囲を押さえることができ、物品90・・・の浮き上がりを防ぐことができる。
次に、図5及び図10を用いて、第四実施形態の包装用容器14について説明する。
第一実施形態と第四実施形態の包装用容器1・14は、物品90・・・に対する取出開口8の幅広領域と幅狭領域の位置が異なる。
第四実施形態の包装用容器14は、前側から順に、前端である折目線43近傍が幅広領域、前の二列の物品90・・・間が幅狭領域、中央の二列の物品90・・・間が幅広領域、後の二列の物品90・・・間が幅狭領域、後端である折目線42の近傍が幅広領域となるように構成されている。
このように第一切断線251・251構成することで、重なった物品90・・・の列を複数列収納した包装用容器14であったとしても、第一切断線251の形状を複雑にすることなく、多くの物品90・・・の端面の一部及び全部にわたって取出開口8の開口端縁が位置することができる。
上記実施形態に記載していないが、第一切断線を直線状に形成して、取出開口に幅広領域及び幅狭領域を形成する構成とすることもできる。つまり、複数の物品の端面にわたって第一切断線による取出開口の端縁が設けられる構成とできればよい。
尚、第一切断線51・151・251は、天板23の前端側と後端側に幅広領域が位置するように形成しているが限定するものではなく、天板23の前端側と後端側つまり、物品90・・・の前後方向の端部に幅狭領域が位置するように第一切断線を成形してもよい。
さらに、第一切断線51・151・251による取出開口8の開口端縁は、緩やかに湾曲した形状を呈しているが限定するものでなく、第一切断線51・151・251が複数の物品90・・・を横断するよう形成されていればよい。
1 包装用容器
8 取出開口
12 包装用容器
13 包装用容器
23 天板
42a 第一折目線
51 第一切断線
52 切断開始線
53 第二折目線
54a 第二切断線
54b 第二切断線
55 第三折目線
56 第四折目線
57 第五折目線
60 第一蓋部
63 第二蓋部
64 第三蓋部
90 物品
151 第一切断線
154a 第二切断線
154b 第二切断線
155 第三折目線
163 第二蓋部

Claims (9)

  1. 複数の扁平な物品を重ねて、前記物品の端部を上方に向けて収納する包装用容器であって、
    前記物品を収納する空間の上部を構成する天板と、
    前記天板に設けられ、切断によって天板に取出開口と、当該取出開口を開閉する第一蓋部とを形成する一対の第一切断線と、を備え、
    前記第一切断線は、前記物品を重ねた方向と交差し、かつ、前記取出開口に幅広領域と幅狭領域とを形成する、包装用容器。
  2. 前記物品は、前記収納する空間に、重ねた状態を一列として複数列収納され、
    前記第一切断線は、前記物品の列間近傍に前記幅狭領域を形成する、請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記第一切断線は、前記物品を重ねた方向と直交する方向における物品の中央に、幅狭領域を形成する、請求項1に記載の包装用容器。
  4. 一端が一対の前記第一切断線の一端と繋がり、他端が自由端とされる一対の切断開始線と、
    一対の前記第一切断線の他端を繋げる第一折目線と、を備え、
    前記第一蓋部は、一対の前記第一切断線と、一対の前記切断開始線と、前記第一折目線とにより囲まれた部分で形成される、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装用容器。
  5. 前記第一蓋部は、前記第一折目線と離間した位置に、一対の前記第一切断線を繋ぐ第二折目線を備える、請求項4に記載の包装用容器。
  6. 前記第二折目線は、前記第一蓋部が閉塞した状態において前記取出開口の幅狭領域に位置するように設けられる、請求項5に記載の包装用容器。
  7. 前記第一切断線の両端からそれぞれ外側へと前記物品の重なった方向に延びる一対の第二切断線と、
    一対の前記第二切断線の外側の端部を繋ぐ第三折目線と、
    前記第一切断線と前記第二切断線と前記第三折目線に囲まれた第二蓋部と、を備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の包装用容器。
  8. 前記第一切断線と前記第三折目線との間に位置し、一対の前記第二切断線を繋ぐ単数又は複数の第四折目線を備える、請求項7に記載の包装用容器。
  9. 前記第一切断線の両端を繋ぐ第五折目線と、
    当該第五折目線と前記第一切断線により囲まれる部分により形成される第三蓋部と、を備える、請求項4から請求項8のいずれか一項に記載の包装用容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020164239A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社アルテム 皿状シート収納体

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