JP3474463B2 - 樹脂製ファイル - Google Patents

樹脂製ファイル

Info

Publication number
JP3474463B2
JP3474463B2 JP30714298A JP30714298A JP3474463B2 JP 3474463 B2 JP3474463 B2 JP 3474463B2 JP 30714298 A JP30714298 A JP 30714298A JP 30714298 A JP30714298 A JP 30714298A JP 3474463 B2 JP3474463 B2 JP 3474463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
file
resin
spine
spine cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30714298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000127666A (ja
Inventor
誠 松島
哲行 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP30714298A priority Critical patent/JP3474463B2/ja
Publication of JP2000127666A publication Critical patent/JP2000127666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3474463B2 publication Critical patent/JP3474463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheet Holders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製ファイルに
関し、詳しくは、背装部を挟んで一対の表装部が連設さ
れたファイル本体を備えた樹脂製ファイルに関する。
【0002】
【背景技術】従来、多数の用紙を綴じておくためのファ
イルとして、紙製ファイルが多く用いられている。しか
し、紙製ファイルは、次の欠点があった。すなわち、厚
手の紙製ファイル本体の背表紙部に金属製の綴じ込み具
をリベットなどで固定した構造であるため、ファイル本
体に綴じ込み具を固定するための組み付け工程が必要で
ある。また、綴じ込み具をファイル本体の背表紙部にリ
ベット止めすると、背表紙部の表面にリベットの頭部が
現れ、見栄えが悪いばかりでなく、表題もしくはデザイ
ン印刷などのレイアウトが制限される。さらに、分別廃
棄にあたっては、紙製のファイル本体に対して、金属製
の綴じ込み具を分離して廃棄しなければならないため、
廃棄に手間と時間がかかるという課題があった。
【0003】このような課題を解決できるものとして、
樹脂製ファイルが提案されている。たとえば、実開昭5
8ー155271号公報には、背壁と、この背壁の一方
の長辺に線条溝を介して連接された表壁と、背壁の他方
の長辺に線条溝を介して連接され内側に棒状の綴じ込み
具を有する裏壁とを備え、これらが合成樹脂により一体
成形された樹脂製ファイル(以下、従来例1という)が
示されている。また、特開平6ー340195号公報に
は、樹脂製のファイル表材と樹脂製の綴じ具とを別個に
製作するとともに、綴じ具の取付面に所定の大きさの連
続または不連続の突起部を形成し、この綴じ具の突起部
を樹脂製のファイル表材に当接させた状態で溶着した樹
脂製ファイル(以下、従来例2という)が示されてい
る。そして、実開平3ー47178号公報には、固定具
をポリプロピレン樹脂成形品で形成した後、その固定具
を表紙の背部にハトメなどで固定した構造の樹脂製ファ
イル(以下、従来例3という)が示されている。
【0004】このような樹脂製ファイルには、背壁や背
部等の背装部に背表紙カバーが設けられている。この背
表紙カバーは、背装部に記載したタイトル等を保護する
ためのものであり、通常、フィルムにより形成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フィルムから
なる背表紙カバーは剛性に乏しいため、背表紙カバーの
装着によるファイルの補強効果は期待できなかった。ま
た、背表紙カバーがフィルムであるために、背表紙部分
を平坦にしか形成できず、画一的な形状のファイルしか
得られなかった。
【0006】本発明の目的は、形状の自由度を高められ
るとともに剛性の向上を図ることができる樹脂製ファイ
ルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、背装部を挟ん
で一対の表装部が連設されたファイル本体を備えた樹脂
製ファイルであって、前記背装部には、樹脂製射出成形
品からなる背表紙カバーが装着され、前記背表紙カバー
には、指を掛けるための係止部が設けられ、前記係止部
は、前記背表紙カバーと前記背装部との間に設けられた
ポケットであり、前記ポケットは、前記背表紙カバーに
設けられた中空の凸部と前記背装部との間の隙間からな
り、前記凸部は、略半円弧状に膨出して形成されている
ことを特徴とする。本発明においては、背表紙カバーが
樹脂製射出成形品からなるため、剛性の高い背表紙カバ
ーが得られるので、背表紙カバーを背装部に装着するこ
とでファイル本体の剛性を簡単に向上させることができ
る。また、背表紙カバーを立体的に形成できるので、形
状の自由度を高めることができる。従って、樹脂製ファ
イルの形状のバリエーションを豊富にできるとともに、
背表紙カバーに各種の機能を持たせることもできる。
して、背表紙カバーには、指を掛けるための係止部が設
けられているので、棚等に収納されたファイルを引き出
すときに、係止部に指を掛けて簡単に引き出すことがで
きる。 さらに、係止部は、背表紙カバーと背装部との間
に設けられたポケットとするため、ポケットに指を挿入
して手前、つまり、背表紙カバー側に移動させるだけで
ファイルを容易に引き出せるとともに、背表紙カバーの
表面に別途ポケットを設けるよりも小さいスペースで済
む。 また、ポケットは、背表紙カバーに設けられた中空
の凸部と背装部との間の隙間により構成したので、ポケ
ットを広く形成できるから指をポケットへ容易に挿脱で
きる。
【0008】さらに、背表紙カバーは透明性を有するこ
とが好ましく、これによると、タイトル等を直接背装部
に記載した場合や、背装部と背表紙カバーとの間に介装
した紙にタイトル等を記載した場合に優れた視認性が得
られる。
【0009】本発明は、背装部を挟んで一対の表装部が
連設されたファイル本体を備えた樹脂製ファイルであっ
て、前記背装部には、樹脂製射出成形品からなる背表紙
カバーが装着され、前記背表紙カバーには、指を掛ける
ための係止部が設けられ、カバー表面は波状に凹凸を繰
り返す湾曲形状とされ、この湾曲形状のうち端部に形成
された凸部に前記係止部が形成されていることを特徴と
する
【0010】
【0011】
【0012】そして、ポケットは、背装部の背表紙カバ
ーに覆われないで露出した部分に向かって開口している
ことが好ましい。すなわち、ポケットが背表紙カバーの
表面に開口している場合、指を曲げながらポケットに挿
入しなければならないが、本発明では、ポケットは、背
装部の露出部分に向かって当該背装部に沿って開口され
ているので、背装部の露出した部分から背装部に沿って
指を移動させるだけでポケットに指を挿入できるから、
ファイルの引き出し作業を容易化できる。
【0013】この場合、背表紙カバーの縦方向の寸法
は、背装部の縦方向寸法よりも短くされ、背装部の露出
した縦方向端部に向かってポケットが開口されていても
よい。このようにすると、背装部を露出させるために背
表紙カバーに特別な構造を設けなくてもよいので、背表
紙カバーの構造を簡略化できる。
【0014】以上において、表装部の背装部側の端部に
は、手を掛けるための手掛け部が設けられていることが
好ましい。このような手掛け部を設ければ、ファイルを
棚等から取り出すときに、手掛け部に手を掛けて簡単に
引き出すことができる。
【0015】また、一対の表装部の背装部側と反対側の
端部は、互いに近接する方向に傾斜していることが好ま
しい。これによると、ファイルを棚等に収納する際、傾
斜した側の端部から挿入してファイルを押し込めば、ス
ペースが小さくてもファイルを容易かつスムーズに押し
込むことができるとともに、押し込んだときの表装部の
めくれを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の各形態を図
面に基づいて説明する。 〔第一実施形態〕図1および図2には、本実施形態の樹
脂製ファイル1が示されている。この樹脂製ファイル1
は、ファイル本体10と綴じ込み具20とを備えてい
る。ファイル本体10は、合成樹脂成形品であり、図2
に示すように、縦長矩形状の背装部11と、この背装部
11を挟んでその長辺側両側に連設された縦長矩形状の
表装部12A,12Bとを備えている。背装部11と各
表装部12A,12Bとの間には、ファイル本体10の
表装部12A,12Bの厚みより肉厚が薄くなったV溝
からなるヒンジ機構13A,13Bがそれぞれ形成され
ている。これにより、背装部11に対して各表装部12
A,12Bを容易に起伏、つまり、表装部12A,12
Bを容易に開いたり、閉じたりできるようになってい
る。なお、V溝の本数は2本以上でもよい。
【0017】綴じ込み具20は、主保持部21、副保持
部25および補助綴じ込み部材30から構成されてい
る。主保持部21および副保持部25は、それぞれファ
イル本体10の表装部12A,12Bの背装部11寄り
略中央部分に、当該ファイル本体10と一体的に形成さ
れている。つまり、ファイル本体10には、各表装部1
2A,12Bの背装部11と隣接する辺を除く周囲3辺
が当該表装部12A,12Bから切り離された矩形板状
の綴じ込み片22,26がそれぞれ形成され、これらの
綴じ込み片22,26を含んで主保持部21および副保
持部25が構成されている。このため、表装部12A,
12Bの各綴じ込み片22,26に相当する部分には開
口部14A,14Bが形成されている。
【0018】主保持部21を構成する綴じ込み片22と
背装部11との間には、1本のV溝からなるヒンジ機構
23が形成されている。これにより、綴じ込み片22
は、背装部11に対して直角な姿勢に起立でき、かつ、
表装部12Aと略同一平面状に倒伏できるようになって
いる。なお、ヒンジ機構23を構成するV溝の本数は2
本以上でもよい。副保持部25を構成する綴じ込み片2
6は、背装部11に対して直立しているが、ヒンジ機構
がなくても弾性変形により容易に綴じ込みが可能であ
る。この場合、綴じ込み片26にヒンジ機構を設けるこ
ともできる。しかし、ヒンジ機構を本実施形態のよう
に、主保持部21側の綴じ込み片22のみに設けた方
が、綴じ込み片22,26が結合された場合に背装部1
1に対して直立し安定するので好ましい。
【0019】主保持部21の綴じ込み片22には、綴じ
られる用紙(図示省略)に開けられたパンチ孔を挿入す
るための2本の管状の挿通部材24が直角にかつ互いに
間隔をあけて突設されている。なお、挿通部材の本数は
3本以上でもよい。副保持部25の背装部11側の端部
には、当該背装部11を切り起こした挟持突起29が形
成されるとともに、その反対側の端部には係合突起28
が一体的に形成され、これらの係合突起28および挟持
突起29を前記補助綴じ込み部材30にはめ込んで挟持
するようになっている。
【0020】補助綴じ込み部材30は、金属のプレス加
工により成形されたもので、綴じ込み片22,26と略
同一形状の平板状プレート31と、このプレート31に
突設されて各挿通部材24内にそれぞれ挿入される2本
の棒状嵌合部材32と、この2本の嵌合部材32,32
の間に形成され綴じ込み片26の係合突起28が係合さ
れる係合部33とを備えている。
【0021】使用にあたっては、ファイル本体10に一
体成形された主保持部21の挿通部材24に、用紙にあ
けられたパンチ孔を差し込んだ後、補助綴じ込み部材3
0の嵌合部材32を差し込む。ここで、主保持部21を
表装部12B側に折り畳むと、補助綴じ込み部材30が
副保持部25の係合突起28と挟持突起29との間には
まり込んで保持される。つまり、用紙が、補助綴じ込み
部材30を介して主保持部21と副保持部25とで綴じ
られる。
【0022】一方、分別廃棄やリサイクルするにあたっ
ては、綴じ込み具20の補助綴じ込み部材30を主保持
部21の挿通部材24から外す。この状態で、ファイル
本体10、主保持部21および副保持部25と、補助綴
じ込み部材30とが分離される。ファイル本体10、主
保持部21および副保持部25は、ともに同一の合成樹
脂材料によって一体成形されているから、そのまま(分
離することなく)廃棄することができる。また、必要に
より、リサイクルして再利用することもできる。
【0023】図1に戻って、このようなファイル本体1
0の背装部11には背表紙カバー40が装着されてい
る。背表紙カバー40は、透明性を有する樹脂製射出成
形品からなり、背装部11に対応した略縦長矩形状に形
成されている。なお、背表紙カバーは、透明性を有して
いれば着色されていてもよい。この背表紙カバー40の
縦方向の寸法は、背装部11の縦方向寸法よりも短くさ
れ、背表紙カバー40は、その縦方向上端が背装部11
の上端と面一となるように装着されている。これによ
り、背表紙カバー40の縦方向の下端は、背装部11の
下端よりも上端側となり、背装部11の下端部が露出し
ている。
【0024】背表紙カバー40の各長辺側端縁には、そ
れぞれ表装部12A,12B側に屈曲した係合縁部41
A,41Bが設けられている。ファイル本体10への装
着時には、背表紙カバー40を背装部11にはめ込むこ
とにより、これらの一対の係合縁部41A,41Bで背
装部11を挟み込むようになっている。背表紙カバー4
0の縦方向下端部には、中空の凸部42が一体的に設け
られ、その下端は開口されている。この凸部42は、略
半円弧状に膨出して形成され、その表面は曲面となって
いる。このような背表紙カバー40には、引き出すとき
に指を掛けるための係止部としてのポケット43が設け
られている。このポケット43は、背表紙カバー40と
背装部11との間に設けられ、具体的には、背装部11
と凸部42との間の隙間により構成され、背装部11の
露出した部分、つまり、背装部11の縦方向端部に向か
って開口している。
【0025】一方、ファイル本体10の表装部12A,
12Bの背装部11側の端部には、それぞれ手掛け部4
5が設けられている(表装部12Bの手掛け部のみ図
示)。なお、手掛け部45は一方の表装部のみに設けら
れていてもよい。この手掛け部45は、ファイル1を引
き出すときに手を掛けるための部分であり、縦方向に延
びる凹部45Aを備え、この凹部45Aに指先を係止す
るようになっている。このような手掛け部45は、それ
ぞれ前述した綴じ込み片22,26に対応した位置に形
成され、ファイル本体10と一体化されている。このよ
うな手掛け部45は、例えば、別部材として成形し、フ
ァイル本体10にはめ込んで装着することにより形成で
きる。
【0026】本実施形態の樹脂製ファイル1を棚等に収
納していた場合、取り出す際には、先ず、ファイル1の
縦方向下端部からポケット43に指を図1中矢印A方向
に沿って挿入し、その状態で指を手前に移動させてファ
イル1を引き出す。手掛け部45が露出したら、指をポ
ケット43から抜き取り、ファイル1の背装部11を掴
んで指先を手掛け部45に係止し、その状態で再びファ
イル1を手前に引き出して棚から完全に取り出す。
【0027】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、背表紙カバー40が樹脂製
射出成形品からなるため、剛性の高い背表紙カバー40
が得られるので、背表紙カバー40を背装部11に装着
することでファイル本体10の剛性を簡単に向上させる
ことができる。また、背表紙カバー40を立体的に形成
できるので、形状の自由度を高めることができるから、
樹脂製ファイルの形状のバリエーションを豊富にできる
とともに、背表紙カバー40に各種の機能を持たせるこ
ともできる。
【0028】さらに、背表紙カバー40は透明性を有す
るので、タイトルを背装部11に記載した場合等に優れ
た視認性が得られる。そして、背表紙カバー40には、
ポケット43が設けられているので、棚等に収納された
ファイル1を引き出すときに、ポケット43に指を掛け
て簡単に引き出すことができる。また、ポケット43
は、背表紙カバー40と背装部11との間に設けられて
いるため、背表紙カバー40の表面に別途ポケットを設
けるよりも小さいスペースで済む。さらに、ポケット4
3は、背表紙カバー40の中空の凸部42と背装部11
との間の隙間を含んで構成されているので、ポケット4
3を広く形成できるから指をポケット43へ容易に挿脱
できる。
【0029】そして、ポケット43は、背装部11の露
出した部分に向かって開口しているので、背装部11の
露出した部分から背装部11に沿って指を移動させるだ
けで指をポケット43に挿入できるから、ファイル1の
引き出し作業を容易化できる。また、背表紙カバー40
の縦方向の寸法を背装部11の縦方向寸法よりも短くす
ることで背装部11を露出させているので、背装部11
を露出させるために背表紙カバー40に特別な構造を設
けなくてもよいから、背表紙カバー40の構造を簡略化
できる。さらに、表装部12A,12Bの背装部11側
の端部には、手を掛けるための手掛け部45が設けられ
ているので、ファイル1を棚等から取り出すときに、手
掛け部45に手を掛けて簡単に引き出すことができる。
【0030】そして、ファイル本体10と、綴じ込み具
20を構成する主保持部21および副保持部25とを合
成樹脂によって一体成形したので、綴じ込み具20の主
保持部21および副保持部25をファイル本体10に組
み付ける後工程を不要にできるから、製造、コストの点
で有利である。しかも、分別廃棄やリサイクルの際、フ
ァイル本体10と、綴じ込み具20を構成する主保持部
21および副保持部25とを分離することなくそのまま
廃棄またはリサイクルすることができる。
【0031】また、綴じ込み用の主保持部21および副
保持部25は、ファイル本体10の背装部11と隣接す
る辺を除く周囲が表装部から切り離された綴じ込み片2
2,26を備えているので、挿通部材24や係合突起2
8などを形成しやすい。そのうえ、一対の綴じ込み片2
2,26によって用紙をはさみこんだ状態で綴じること
ができるから、用紙を損傷させず、かつ、起立した姿勢
で用紙を安定して保持することができる。しかも、少な
くとも綴じ込み片22は、ヒンジ機構23を介して背装
部11に連結されているから、各綴じ込み片22,26
の開閉、つまり、用紙の綴じ込み、外しも容易である。
【0032】また、主保持部21の挿通部材24に対し
て、用紙にあけられたパンチ孔を差し込んだのち、補助
綴じ込み部材30の嵌合部材32を差し込み、この補助
綴じ込み部材30の係合部33に副保持部25の係合突
起28を係合する構造としたので、つまり、用紙を主保
持部21と補助綴じ込み部材30とで挟み込んだ後に、
補助綴じ込み部材30の係合部33に副保持部25の係
合突起28を係合し、当該係合突起28と挟持突起29
とで補助綴じ込み部材30を挟み込んで主保持部21と
副保持部25とを係合させるようにしたので、副保持部
25を補助綴じ込み部材30に対して係合、離脱させる
際にも用紙がずれることがないから、用紙の綴じ込み、
外しを容易に行うことができる。
【0033】〔第二実施形態〕図3に示す本実施形態の
樹脂製ファイル2は、前記第一実施形態の樹脂製ファイ
ル1と略同様な構成を備え、背表紙カバーおよび手掛け
部が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付
して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを詳
述する。
【0034】本実施形態の背表紙カバー50の表面は、
波状に凹凸を繰り返す湾曲した形状とされ、前記第一実
施形態と同様に、長辺側辺縁にファイル本体10へ装着
するための係合縁部51A,51Bが設けられている。
また、背表紙カバー50は、背装部11と略同じ縦方向
寸法とされ、背装部11の略全面を覆うようになってい
る。本実施形態の背表紙カバー50の縦方向下端部は、
前述した波状の凹凸のうちの凸部52に当たる部分とさ
れている。この凸部52には切欠き部53が設けられ、
この切欠き部53から背装部11の下端部の一部が露出
している。切欠き部53は、その背表紙カバー5表面へ
の開口53Aよりも縦方向上端側にえぐれた形状とさ
れ、このえぐれた部分と背装部11との間の隙間により
本実施形態の係止部であるポケット54が構成されてい
る。
【0035】一方、本実施形態の手掛け部55は、前記
第一実施形態の手掛け部45の凹部45Aを複数の突起
55Aとしたものであり、ファイル2を掴んだときに指
が突起55Aに係止されて滑り止めとなる。このような
本実施形態によれば、前記第一実施形態と同様な作用、
効果を奏することができる他、背表紙カバー50を射出
成形したため、背表紙カバーの表面を波状に湾曲させる
ことができ、これにより、従来のファイルとは異なる特
徴的な形状のファイルが得られ、視認性および取扱性を
向上できる。また、指掛け用のポケット54は、背表紙
カバー50の凸部52に設けた切欠き部53により構成
されているので、ポケット54を形成するためだけに背
表紙カバーに突出部分を形成しなくてもよいから、背表
紙カバー50のデザインを損なうことなくポケット54
を設けることができ、良好な外観を確保できる。
【0036】〔第三実施形態〕図4に示す本実施形態の
樹脂製ファイル3は、前記第一実施形態の樹脂製ファイ
ル1と略同様な構成を備え、背表紙カバー、背装部およ
び表装部の各形状が異なるのみであるので、同一部分に
は同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異な
る部分のみを詳述する。本実施形態の背表紙カバー60
は、横方向断面が円弧状に湾曲した形状とされ、その各
長辺側端縁には、前記第一実施形態と同様に係合縁部6
1A,61Bが設けられている。また、背装部11の縦
方向下端部には、内側に向かって円弧状に湾曲したへこ
み部11Aが設けられている。このへこみ部11Aと背
表紙カバー60との間には隙間が形成され、この隙間に
より、本実施形態のポケット62が構成されている。
【0037】本実施形態の表装部12A,12Bの背装
部11側と反対側の端部は、互いに近接する方向に傾斜
している。このような本実施形態によれば、前記第一実
施形態と同様な作用、効果を奏することができる他、表
装部12A,12Bの端部が傾斜しているので、ファイ
ル3を棚等に収納する際、傾斜した側の端部から棚等に
挿入してファイル3を押し込めば、スペースが小さくて
もファイル3を容易かつスムーズに押し込むことができ
るとともに、押し込んだときの表装部12A,12Bの
めくれを防止できる。
【0038】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
すなわち、背表紙カバーの形状は、前記各実施形態のも
のに制限されず、射出成形により成形可能な形状であれ
ば任意である。また、背表紙カバーは、背装部にはめ込
んで装着するものに限定されず、例えば、背装部に溶着
してもよく、或いは、接着してもよい。前記各実施形態
では、ポケットを背表紙カバーの縦方向下端部に設けた
が、縦方向上端部に設けてもよく、或いは、縦方向中間
部分に設けてもよい。
【0039】前記第一、第三実施形態では、手掛け部を
凹部を備えたものとし、第二実施形態では突起を設けた
ものとしたが、これらに制限されず、例えば、手掛け部
に凹部および突起の両方を設けてもよい。さらに、手掛
け部は省略してもよい。また、前記第一、第二実施形態
の表装部には、前記第三実施形態の表装部と同様に傾斜
を付けてもよい。さらに、前記各実施形態では、表装部
が平面状のものについて説明したが、表装部の周囲を立
ち上げた形状として、箱型のファイルとすることもでき
る。形状についても、矩形状に限らず任意である。以上
に述べた各実施形態では、綴じ込み具の主保持部および
副保持部をファイル本体と一体成形したものについて説
明したが、ファイルの綴じ込み形式は特に限定されず、
本発明は、主保持部および副保持部をファイル本体と別
部材とした既存の各種樹脂製ファイルにも適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
背装部を挟んで一対の表装部が連設されたファイル本体
を備えた樹脂製ファイルにおいて、背装部に樹脂製射出
成形品からなる背表紙カバーを装着することで、ファイ
ル本体の剛性を簡単に向上させることができる。また、
背表紙カバーを立体的に形成できるので、形状の自由度
を高めることができるから、樹脂製ファイルのバリエー
ションを豊富にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記第一実施形態の樹脂製ファイルを示す分解
斜視図。
【図3】本発明の第二実施形態を示す斜視図。
【図4】本発明の第三実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1,2,3 樹脂製ファイル 10 ファイル本体 11 背装部 12A,12B 表装部 40,50,60 背表紙カバー 42,52 凸部 43,54,62 ポケット(係止部) 45,55 手掛け部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−142072(JP,A) 特開 昭56−89598(JP,A) 実開 昭60−75082(JP,U) 実開 昭62−28579(JP,U) 実開 昭57−116476(JP,U) 実開 昭58−112570(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 7/00 B42F 13/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背装部を挟んで一対の表装部が連設され
    たファイル本体を備えた樹脂製ファイルであって、 前記背装部には、樹脂製射出成形品からなる背表紙カバ
    ーが装着され、前記背表紙カバーには、指を掛けるため
    の係止部が設けられ、前記係止部は、前記背表紙カバー
    と前記背装部との間に設けられたポケットであり、前記
    ポケットは、前記背表紙カバーに設けられた中空の凸部
    と前記背装部との間の隙間からなり、前記凸部は、略半
    円弧状に膨出して形成されていることを特徴とする樹脂
    製ファイル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した樹脂製ファイルにお
    いて、 前記背表紙カバーは透明性を有することを特徴とする樹
    脂製ファイル。
  3. 【請求項3】 背装部を挟んで一対の表装部が連設され
    たファイル本体を備えた樹脂製ファイルであって、 前記背装部には、樹脂製射出成形品からなる背表紙カバ
    ーが装着され、前記背表紙カバーには、指を掛けるため
    の係止部が設けられ、カバー表面は波状に凹凸を繰り返
    す湾曲形状とされ、この湾曲形状のうち端部に形成され
    た凸部に前記係止部が形成されていることを特徴とする
    樹脂製ファイル。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した樹脂製ファイルにお
    いて、 前記ポケットは、前記背装部の前記背表紙カバーに覆わ
    れないで露出した部分に向かって開口していることを特
    徴とする樹脂製ファイル。
  5. 【請求項5】 請求項に記載した樹脂製ファイルにお
    いて、 前記背表紙カバーの縦方向の寸法は、前記背装部の縦方
    向寸法よりも短くされ、 前記背装部の露出した縦方向端部に向かって前記ポケッ
    トが開口されていることを特徴とする樹脂製ファイル。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項までのいずれかに
    記載した樹脂製ファイルにおいて、 前記表装部の前記背装部側の端部には、手を掛けるため
    の手掛け部が設けられていることを特徴とする樹脂製フ
    ァイル。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項までのいずれかに
    記載した樹脂製ファイルにおいて、 前記一対の表装部の背装部側と反対側の端部は、互いに
    近接する方向に傾斜していることを特徴とする樹脂製フ
    ァイル。
JP30714298A 1998-10-28 1998-10-28 樹脂製ファイル Expired - Fee Related JP3474463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30714298A JP3474463B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 樹脂製ファイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30714298A JP3474463B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 樹脂製ファイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000127666A JP2000127666A (ja) 2000-05-09
JP3474463B2 true JP3474463B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=17965546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30714298A Expired - Fee Related JP3474463B2 (ja) 1998-10-28 1998-10-28 樹脂製ファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3474463B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7186916B1 (ja) * 2022-09-02 2022-12-09 株式会社へいわ ファイル

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002331785A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Kokuyo Co Ltd ファイル・バインダー類の表紙

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7186916B1 (ja) * 2022-09-02 2022-12-09 株式会社へいわ ファイル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000127666A (ja) 2000-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6758336B2 (en) Storage case
JPH0453719B2 (ja)
JP3474463B2 (ja) 樹脂製ファイル
JP2001199183A (ja) 樹脂製ファイル
JP2001150857A (ja) インデックス装置
JP3608704B2 (ja) 樹脂製ファイル
JP3141353U (ja) ファイリング用具
JP4018451B2 (ja) ファイル
JP4813243B2 (ja) 書類用ホルダ
JP3823300B2 (ja) 手提げ式箱
JP3640548B2 (ja) 樹脂製ファイル
JP2005022672A (ja) 折り畳み式箱形容器
JP4251733B2 (ja) ホルダ
CN109397918B (zh) 部件的固定构造
JP3427972B2 (ja) ファイル
JP5165514B2 (ja) 書類入れ
CA2451405A1 (en) Binder pocket with unitary tab
JP3065269U (ja) 綴 具
JP3020310U (ja) ファイル
JP6852530B2 (ja) ファイル
JPH0423665Y2 (ja)
JPH0423666Y2 (ja)
JPH08310175A (ja) ファイル
JP3010177B2 (ja) ケース付きファイルブック
JP2004059105A (ja) パッキングケース

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030819

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100919

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees