JP3168375U - カードホルダ - Google Patents

カードホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP3168375U
JP3168375U JP2011001718U JP2011001718U JP3168375U JP 3168375 U JP3168375 U JP 3168375U JP 2011001718 U JP2011001718 U JP 2011001718U JP 2011001718 U JP2011001718 U JP 2011001718U JP 3168375 U JP3168375 U JP 3168375U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
card holder
back surface
base
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011001718U
Other languages
English (en)
Inventor
和田 裕介
裕介 和田
宏樹 福島
宏樹 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Priority to JP2011001718U priority Critical patent/JP3168375U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3168375U publication Critical patent/JP3168375U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

【課題】 薄くかつ取り出しが容易なカードホルダを提供すること。【解決手段】 コンテナ(8)の側面(8B)に設置されて側面(8B)に沿ってカード(9)を保持するために、コンテナ(8)に支持される基部(10)と、一端が基部(10)に接続されかつカード(9)の表面を側面(8B)に向けて押圧する保持部(20)と、一端が基部(10)に接続されかつカード(9)の背面と側面(8B)との間を延びる背面部(30)と、背面部(30)を変形させてカード(9)の一端を側面(8B)から離隔させる操作部(32)とを備える。【選択図】 図4

Description

本考案は、コンテナ等の被着物の側面にカードを掲示するためのカードホルダに関する。
従来、製品工場や配送所では、物品の運搬や保管のために規格サイズのコンテナが多用されている。
このようなコンテナとしては、例えば上面が開いた直方体状に形成された、合成樹脂の成形品が多用されている。
これらのコンテナでは、内容物や搬送先の情報を識別するための識別カードを側面に掲示することがなされている。識別カードとしては、作業者が視覚的に識別するための文字や記号のほか、識別装置が光学的に読み取り可能なバーコードや電磁気的に読み取り可能な記憶媒体、あるいは電波による個体識別を行うRFIDタグ等が用いられる。
このようなカードを着脱自在に保持するために、コンテナの側面にはカードホルダが設置される。
特許文献1に記載のものは、コンテナの側面に沿ってカードを保持するものであり、コンテナの下フランジの上面に固定される基板と、この基板から側面に沿って立ち上がる押え板とを備える。押え板は弾性材料で形成され、押え板と側面との間に挿入されたカードを押圧することができ、これにより保持したカードの外れが防止される。特許文献1では、大小の押え板が二重に設置され、カードの大きさが様々であっても何れかの押え板による押圧が確実に行われる。
特許文献2に記載のものは、板状の本体を有し、この本体は大型カード保持部の内側に凹んだ小型カード保持部を有し、サイズが異なる2種類のカードを保持できる。各保持部では、周辺のリブによりカードの周囲を確実に保持するとともに、中央部止め板によりカードを各保持部の表面に押圧して外れを防止している。
板状の本体は、上端の取付片と下端の凸ツメとでコンテナに固定され、コンテナの側面に密接あるいは所定間隔で支持される。
特許文献3に記載のものは、背板の表面側に額縁状の枠体を配置し、枠体と背板との間にポケット状のカード保持部を形成する。背板はコンテナの側面に四隅のねじ止め等で固定され、あるいは枠体の下端に形成された取付片でコンテナの下フランジ上面に固定される。特許文献3では、背板に厚みをもたせ、背板の上端中央に三角形の切込を形成しており、切込内に指を入れることで保持部内のカードの端部を摘むことができる。
(特許文献3参照)。
実公昭55−43424号公報 実開平2−108851号公報 特開2002−234544号公報
前述した特許文献1,2では、カードの取り出しが難しいという問題がある。これらのカードホルダに保持されたカードを取り出す際には、作業者が指でカードの表面を押してカードホルダからずらす操作、あるいは指でカードの辺縁を摘んで引き出す操作が必要である。しかし、特許文献1ではカードがコンテナの側面に押し付けられて密接し、特許文献2ではカードが板状の本体に押し付けられて密接しているため、カードをずらそうとしても抵抗が大きく、カードの辺縁を引き起こそうとしてもカードと側面あるいは本体との隙間に指が入りにくい。特に、作業者が作業用手袋を装着している場合、指先が滑りやすくなるうえ、指先がさらに太くなり、困難さが一層増すことになる。
前述した特許文献3では、三角形の切込と背板の厚みとにより、カードの辺縁とコンテナの側面との間に隙間が形成されるため、カードの辺縁を摘むことが容易にできる。しかし、摘みやすさを増すために背板を更に厚くすると、カードホルダ全体としての厚みが増してしまうという問題がある。
このようなカードホルダの問題は、コンテナ用のカードホルダに限らず、他の被着物、例えば機器類、車両などの外装やケース、日用品などにおいても同様である。
本考案の主な目的は、薄くかつ取り出しが容易なカードホルダを提供することである。
本考案は、コンテナの側面に設置されて前記側面に沿ってカードを保持するカードホルダであって、前記コンテナに支持される基部と、前記カードの表面を前記側面に向けて押圧する保持部と、前記カードの背面と前記側面との間を延びる背面部と、前記背面部を変形させて前記カードの一端を前記側面から離隔させる操作部とを備えたことを特徴とする。
本考案において、前記保持部および前記背面部は、それぞれの一端が前記基部の同一面に接続されている構成とすることができる。
あるいは、前記背面部は一端が前記基部に接続され、前記保持部は、一端が前記背面部の前記基部に接続された側とは反対側の端部に接続されている構成としてもよい。
このような本考案では、保持部と背面部との間にカードを保持する。基部をコンテナに固定した際に保持部および背面部がコンテナの側面に沿うように形成すれば、カードホルダとしての厚みを小さくすることができる。
カードを取り出す際には、操作部に力を加えて背面部を変形させ、カードの一部をコンテナの側面から引き離す。例えば、背面部の一端側を引き起こすことで、カードも背面部とともに引き起こされ、カードの一端がコンテナの側面から離隔されるので、ここに指を入れてカードを摘むことができる。または、カードの一端を保持部で押さえた状態で、背面部を円弧状に湾曲させれば、カードの他端が背面部から離れて引き起こされるため、そこに生じる隙間に指を入れて摘むことができる。
このように、本考案では、操作部で背面部を変形させることで、通常は側面に密接しているカードの一端を側面から引き起こし、指で摘めるようにし、取り出しを容易にすることができる。
本考案において、前記操作部は、前記背面部の前記基部に接続された一端とは反対側の端部に形成されたタブ状の部分であることが望ましい。
このような構成では、タブ状の操作部を指で引き起こすことで背面部を引き起こすことができる。
本考案において、前記操作部は、前記操作部の先端に向かって前記側面から離隔するように傾斜していることが望ましい。
このような構成では、操作部の先端から背面部へ向けて指を入れることで、傾斜により操作部および背面部が引き起こされ、摘む動作なしに前述した引き起こし操作を容易に行うことができる。
本考案において、前記操作部ないし前記背面部にかけて指を挿入可能な切欠きが形成されていることが望ましい。
このような構成では、操作部ないし背面部を引き起こしてカードの一端が側面から離隔された状態で、切欠きに他の指を入れてカードを摘む動作を容易に行うことができる。
本考案において、前記保持部は、前記背面部との間に保持された前記カードを前記背面部に向けて押圧するように、先端側が前記背面部に近接するように変形されていることが望ましい。
このような本考案では、背面部との間に配置されたカードが、保持部の先端で押圧されるため、保持状態を適切に維持することができる。
本考案において、前記背面部は前記基部に接続された一端から離れた位置に前記側面側に突出する突起を有し、前記突起を挟んで前記背面部の前記基部に接続された一端とは反対側が前記操作部とされている構成とすることができる。
このような構成では、カードの上から操作部を指で押すことで操作部が側面に近接する。一方で背面部はその中間部分が突起により側面から所定距離に維持されるため、結果として背面部ないし操作部の全体が湾曲し、これによりカードの一部を起立させることができる。
背面部が基部に固定される一端側でカードが押圧部により押圧されている場合、同側ではカードが背面部に沿わされているが、突起を挟んだ反対側では、カードがそれ自体の剛性により平面状を維持するため、カードは背面部および操作部から離れて起立し、隙間を生じることになる。この隙間に指を入れて摘むことでカードを取り出すことができる。
背面部が基部に固定される一端側とは反対側つまり操作部の側でカードが押圧部により押圧されている場合、背面部が基部に固定される一端側でカードが背面部から離れて起立し、同様に隙間に指を入れて摘むことでカードを取り出すことができる。
本考案において、前記基部は、前記被着物の前記側面から突出するフランジの上面に固定されることが望ましい。
このような本考案では、被着物から突出するフランジを利用して基部を容易に支持することができ、基部から延びる保持部および背面部を被着物の側面に沿って配置するのにも適した配置とすることができる。
本考案において、前記被着物は、物品の収納または保管に利用される箱体であることが望ましい。
このような本考案では、内容物が見えない場合でもカードホルダに保持されたカードの表示を参照する等ができ。かつカードの着脱が容易であるため箱体の流用も容易であり、前述した本考案のカードホルダの効果を高めることができる。
本考案の第1実施形態を示す斜視図である。 前記第1実施形態を示す正面図である。 前記第1実施形態の装着状態を示す斜視図である。 前記第1実施形態のカード保持状態を示す断面図である。 前記第1実施形態の取り出し動作を示す断面図である。 本考案の第2実施形態を示す正面図である。 本考案の第3実施形態を示す正面図である。 本考案の第4実施形態を示す正面図である。 本考案の第5実施形態を示す斜視図である。 前記第5実施形態を示す正面図である。 前記第5実施形態のカード保持状態を示す断面図である。 前記第5実施形態の取り出し動作を示す断面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1から図5には、本考案の第1実施形態のカードホルダ1が示されている。
図1および図2に示すように、カードホルダ1は、細長い板状の基部10を有するとともに、基部10の上面に接続されかつ基部10の長手方向に沿って延びる保持部20および背面部30を備えている。
図3に示すように、カードホルダ1は、コンテナ8の下フランジ8Aに沿って形成された装着部に基部10を固定される。
コンテナ8は、下フランジ8Aに隣接して側面8Bを有し、その両側にはリブ8Dが形成されている。リブ8Dから連続して、下フランジ8Aに沿って所定間隔で、カードホルダ1を装着するための係止部8Eが形成され、これらの間には側面8Bから突出する係止部8Fが形成されている。さらに、下フランジ8Aの上面には、装着されたカードホルダ1の抜け止めに用いられる係止凹部8Cが形成されている。これらの係止部8E,8F,係止凹部8Cにより、下フランジ8Aの上面に装着部が形成されている。
図4および図5に示すように、カードホルダ1がコンテナ8に装着された状態では、保持部20および背面部30がコンテナ8の側面8Bに沿って配置される。そして、保持部20および背面部30の間にカード9を挿入されることで、これを保持部20で表面側から押さえ、背面部30で支えるように保持する。
カードホルダ1は、基部10、保持部20および背面部30の全体が、合成樹脂の射出成形等により一体に形成されている。保持部20および背面部30は比較的薄く形成され、樹脂材料の可撓性により主にその厚み方向に弾性変形が可能である。基部10は比較的厚みがあり、剛性が高められている。
なお、カードホルダ1は基部10、保持部20および背面部30を別体で形成して互いに接合してもよい。また、各部材料は合成樹脂に限らず、一部を金属あるいは陶磁器等の他の材料で形成してもよい。
基部10は、一対のリブ8Dの間に収容可能な長さで係止部8E,8Fと下フランジ8Aとの間隔内に圧入可能な厚さを有する細長い板状に形成され、その上面には前述した保持部20および背面部30が接続され、その下面には係止凹部8Cに係合する係止突起11が形成されている。 係止突起11は、係止凹部8Cに係合させることで基部10がコンテナ8の装着部からの抜け止めを行うが、強い力で係止突起11および係止凹部8Cを変形させることで、基部10を下フランジ8Aから離脱させることができる。
保持部20は、基部10の上面から起立する薄板状の部分であり、基部10を下フランジ8Aに固定した状態では、コンテナ8の側面8Bに沿って配置される。
保持部20が起立する位置は、基部10の上面の幅方向の中間位置であり、側面8Bとの間には十分な間隔が形成され、この間隔には前述した背面部30が配置される。この背面部30と保持部20との間にカード9が挿入される(図4参照)。
保持部20は、先端側(図中上側)が背面部30に近接するように変形されており(図4の一点鎖線の状態)、カード9が挿入された際には先端側でカード9の表面を押圧し、カード9を背面部30に押し付けて保持することができる(図4の実線の状態)。
保持部20には基部10側から大きく開口部21が形成されている。これにより、合成樹脂材料の削減が図られるとともに、保持するカード9の露出面積の拡大が図られている。
保持部20の先端(図中上端)にはガイド部22が形成されている。ガイド部22は、保持部20の他の部分に対して屈曲され、先端側が背面部30から離れる方向に傾斜されている。保持部20の先端側からカード9を挿入する際には、このガイド部22により保持部20が背面部30から離れる方向に変形され、カード9の円滑な挿入が行われる。
背面部30は、基部10の上面から起立する薄板状の部分であり、基部10を下フランジ8Aに固定した状態では、コンテナ8の側面8Bに沿って配置される。
保持部20が起立する位置は、基部10の上面の辺縁のうち側面8Bに近い側であり、このため保持部20は側面8Bに僅かな間隔をおいて配置される。前述の通り保持部20と背面部30との間にカード9が挿入された際には、保持部20で押圧されたカード9の背面が背面部30に密接され、保持部20からの押圧力は背面部30で受けられる。
背面部30には基部10側から大きく開口部31が形成されている。これにより、合成樹脂材料の削減が図られるとともに、保持部20との厚み方向の重なり(図2参照)をなくし、一体成形する際の金型の複雑化の回避が図られている。
背面部30の先端(図中上端)には操作部32が形成されている。操作部32は、背面部30の他の部分に対して屈曲され、先端側が保持部20のある側に向けて傾斜されている。
背面部30の先端の中央には先端側から切欠き33が形成され、これにより操作部32が二つのタブ状の部分に分割されている。
切欠き33は、背面部30の先端(図中上端、基部10と反対側)から基端向き(図中下向き、基部10側)に形成されており、かつ切欠き33は先端側が基端側よりも広い略U字ないし略V字状とされている。
このような本実施形態におけるカード9の取り出し手順は以下の通りである。
図4において、カードホルダ1はコンテナ8に設置され、背面部30と保持部20との間にカード9が保持されている。
図5に示すように、作業者がタブ状の操作部32に指先をかけ、指先を操作部32と側面8Bとの間に滑り込ませるようにすることで、操作部32および背面部30の先端側が手前(図5の右側)に引き起こされる。この動きに伴って、カード9は背面側を背面部30で押され、同様に手前に引き起こされる。
この状態で、切欠き33においては、背面部30および操作部32がないため、カード9の上端がコンテナ8の側面8Bに対して所定の隙間を空けて起立した状態となっている。そこで、先に操作部32を操作した指を切欠き33内へずらし、または別の指を切欠き33にもってくることにより、カード9の上端を指先で摘み、上方へ引き出すことができる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
基部10および保持部20により、従来と同様なコンテナ8への設置およびカード9の保持を行うことができる。
背面部30および操作部32により、取り出し時にカード9を手前側に引き起こすことができ、指先でカード9を摘んで引き出す操作を容易に行うことができる。
特に、切欠き33を形成したことで、カード9の裏面側に背面部30あるいは操作部32がなく、コンテナ8の側面8Bまでの距離を確保できるため、軍手をした状態でも容易にカード9を摘んで取り出すことができる。
また、操作部32を傾斜したタブ状に形成したため、指先を操作部32と側面8Bとの間に滑り込ませることが容易にでき、カード9の引き起こしを更に容易にすることができる。
これらのカード9の取り出し容易性を確保するために、本実施形態では部分的に厚みを増す等の必要がなく、操作部32を操作しない状態では保持部20、背面部30および操作部32の何れも側面8B側に沿った状態に収まる。従って、本実施形態のカードホルダ1は、薄くかつ取り出しが容易なカードホルダとすることができる。
〔第2実施形態〕
図6には本考案の第2実施形態が示されている。
本実施形態のカードホルダ2は、背面部30および操作部32の形状が異なる。他の構成は前記第1実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
前記第1実施形態では、保持部20より全体に一回り大きい背面部30および操作部32を形成するとともに、切欠き33で操作部32を2つのタブ状に分割していた。これに対し、本実施形態では、切欠き33を大きく拡げ、第一実施形態の片側だけの背面部30および操作部32とされている。
このような本実施形態では、操作部32による背面部30の引き起こしによりカード9を引き起こすことができ、前記第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、カード9は、引き起こされた際に背面側に背面部30あるいは操作部32がない辺縁が長くなるため、指先で摘む操作が容易にできる。
〔第3実施形態〕
図7には本考案の第3実施形態が示されている。
本実施形態のカードホルダ3は、背面部30および操作部32の形状が異なる。他の構成は前記第1実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
前記第1実施形態では、保持部20より全体に一回り大きい背面部30および操作部32を形成するとともに、切欠き33で操作部32を2つのタブ状に分割していた。これに対し、本実施形態では、切欠き33を大きく拡げ、保持部20の両側に一対の背面部30および操作部32が起立した構成とされている。
このような本実施形態では、何れかの操作部32による背面部30の引き起こしによりカード9を引き起こすことができ、前記第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、カード9は、引き起こされた際に背面側に背面部30あるいは操作部32がない辺縁が長くなるため、指先で摘む操作が容易にできる。
〔第4実施形態〕
図8には本考案の第4実施形態が示されている。
本実施形態のカードホルダ4は、前記第3実施形態では両側一対であった背面部30および操作部32を、中央に1本だけにしたものである。他の構成は前記第1あるいは第3実施形態と同様であるため、重複する説明は省略する。
このような本実施形態でも、操作部32による背面部30の引き起こしによりカード9を引き起こすことができ、前記第1実施形態と同様な効果が得られる。さらに、カード9は、引き起こされた際に背面側に背面部30あるいは操作部32がない辺縁が長くなるため、指先で摘む操作が容易にできる。さらに、背面部30および操作部32を最小限にすることができ、軽量化および構造の簡素可に好適である。
〔第5実施形態〕
図9ないし図12には、本考案の第5実施形態のカードホルダ5が示されている。
図9および図10に示すように、カードホルダ5は、板状で周囲が枠状に立ち上がった基部10と、基部10の上部から枠内に延びる背面部30と、背面部30の先端に形成された保持部20とを備えている。
図11および図12に示すように、カードホルダ5は、コンテナ8の下フランジ8Aに基部10の下部を固定されることで、内側の背面部30がコンテナ8の側面8Bに沿って配置される。そして、保持部20および背面部30の間にカード9を挿入されることで、これを保持部20で表面側から押さえ、背面部30で支えるように保持するものである(図11参照)。
カードホルダ5は、基部10、保持部20および背面部30の全体が、合成樹脂の射出成形等により一体に形成されている。
基部10は、板状で周囲が枠状に立ち上がった形状とされ、板状の部分の中央部が開口されている。基部10の下面には、第1実施形態と同様な係止突起11が形成され、コンテナ8の下フランジ8Aの係止凹部8Cに係合させることで、基部10がコンテナ8の下フランジ8Aに固定される。
背面部30は、基部10の上部から連続して開口内に延び、その先端は基部10の下側部分に近接されている。保持部20はこの先端の両側に一対で形成され、背面部30との間にカード9を保持可能である。なお、本実施形態において、保持部20は背面部30を介して基部10に接続されている。
背面部30の裏面(コンテナ8の側面8Bに臨む側)には、背面部30の延びる方向の中間位置(背面部30の基部10に接続された一端から離れ、かつ背面部30の保持部20が接続された端部からも離れた位置)に側面8B側に突出する突起39が形成されている。
この突起39は、カードホルダ5をコンテナ8に設置した際に側面8Bに当接する高さとされている。
本実施形態においては、背面部30のうち突起39が形成された位置から先端の保持部20までが操作部32となる。
このような本実施形態におけるカード9の取り出し手順は以下の通りである。
図11において、カードホルダ5はコンテナ8に設置され、背面部30と保持部20との間にカード9が保持されている。
カードホルダ5がコンテナ8に設置された状態では、突起39が側面8Bに当接し、背面部30はカード9の表面側(図11の右側)に押し出され、その結果、保持部20のある先端(図中下側)がカード9の表面側に起き上がった状態とされる。
図12に示すように、作業者がカード9の上から操作部32を指先(例えば親指)で押すと、背面部30が突起39のある部分で屈曲し、全体として円弧状に湾曲する。この際、カード9は下端側を保持部20で押さえられているが、上端側は押さえられておらず、自身の剛性により上端側が起立する。そこで、作業者が他の指(人差し指など)をカード9の上端と背面部30あるいは基部10との間の隙間に差し込み、カード9の所端を摘むことでカード9を引き出す。
このような本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
基部10および保持部20により、従来と同様なコンテナ8への設置およびカード9の保持を行うことができる。
背面部30および操作部32により、取り出し時にカード9の一部を手前側に起立させることができ、指先でカード9を摘んで引き出す操作を容易に行うことができる。
基部10を枠状に形成したため、その一部を側面8Bに固定することもできる。この場合でも、背面部30および操作部32の動作が損なわれることはなく、容易なカード9の取り出しが可能である。
〔変形例〕
なお、本考案は前記各実施形態に限定されるものではなく、細部形状や寸法等は実施にあたって適宜変更することができる。また、カードホルダの材質や表面の仕上げ、色彩等は実施にあたって適宜選択することができる。
例えば、被着物としては、コンテナ8に限らず、例えば機器類、車両などの外装やケース、日用品などであってもよい。
前記第1〜第4実施形態において、基部10をコンテナ8の下フランジ8Aに固定される細長い板状としたが、背面部30および操作部32を囲むような枠状の基部とし、下フランジ8Aに固定してもよく、下フランジ8Aに限らず上フランジに固定し、あるいは枠状の基部の一部をコンテナ8の側面8Bに固定してもよい。何れの場合も、背面部30が操作部32の操作により引き起こせる構成となっていれば、前記第1〜第4実施形態と同様にカード9の引き起こしを行うことができる。
前記第5実施形態において、保持部20は背面部30の先端側(図10下側)ではなく、基端側(図10上側)に形成してもよい。このような構成では、背面部30の先端側をカード9の下端から露出するようにしておき、この露出部分を操作部32とする。この操作部32を指先で押すことで、背面部30が湾曲し、カード9は上端を押さえられているため下端が起立することになる。指先で押している操作部32はカード9から離れているため、カード9の起立を妨げることがない。
このような構成によっても、カード9の容易な取り出しが可能となる。
1〜5…カードホルダ
8A…下フランジ
8B…側面
8C…係止凹部
8D…リブ
8E,8F…係止部
9…カード
10…基部
11…係止突起
20…保持部
21…開口部
22…ガイド部
30…背面部
31…開口部
32…操作部
39…突起

Claims (10)

  1. 被着物(8)の側面(8B)に設置されて前記側面(8B)に沿ってカード(9)を保持するカードホルダであって、
    前記被着物(8)に支持される基部(10)と、前記カード(9)の表面を前記側面(8B)に向けて押圧する保持部(20)と、前記カード(9)の背面と前記側面(8B)との間を延びる背面部(30)と、前記背面部(30)を変形させて前記カード(9)の一端を前記側面(8B)から離隔させる操作部(32)とを備えたことを特徴とするカードホルダ。
  2. 請求項1に記載したカードホルダにおいて、
    前記保持部(20)および前記背面部(30)は、それぞれの一端が前記基部(10)の同一面に接続されていることを特徴とするカードホルダ。
  3. 請求項1に記載したカードホルダにおいて、
    前記背面部(30)は一端が前記基部(10)に接続され、前記保持部(20)は、一端が前記背面部(30)の前記基部(10)に接続された側とは反対側の端部に接続されていることを特徴とするカードホルダ。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記操作部(32)は、前記背面部(30)の端部に形成されたタブ状の部分であることを特徴とするカードホルダ。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記操作部(32)は、前記操作部(32)の先端に向かって前記側面(8B)から離隔するように傾斜していることを特徴とするカードホルダ。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記操作部(32)ないし前記背面部(30)にかけて指を挿入可能な切欠き(33)が形成されていることを特徴とするカードホルダ。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記保持部(20)は、前記背面部(30)との間に保持された前記カード(9)を前記背面部(30)に向けて押圧するように、先端側が前記背面部(30)に近接するように変形されていることを特徴とするカードホルダ。
  8. 請求項1から請求項3の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記背面部(30)は前記基部(10)に接続された一端から離れた位置に前記側面側(8B)に突出する突起(39)を有し、前記突起(39)を挟んで前記背面部(30)の前記基部(10)に接続された一端とは反対側が前記操作部(32)とされていることを特徴とするカードホルダ。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記基部(10)は、前記被着物(8)の前記側面(8B)から突出するフランジ(8A)の上面に固定されることを特徴とするカードホルダ。
  10. 請求項1から請求項9の何れかに記載したカードホルダにおいて、
    前記被着物(8)は、物品の収納または保管に利用される箱体であることを特徴とするカードホルダ。
JP2011001718U 2011-03-29 2011-03-29 カードホルダ Expired - Lifetime JP3168375U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011001718U JP3168375U (ja) 2011-03-29 2011-03-29 カードホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011001718U JP3168375U (ja) 2011-03-29 2011-03-29 カードホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3168375U true JP3168375U (ja) 2011-06-09

Family

ID=54879361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011001718U Expired - Lifetime JP3168375U (ja) 2011-03-29 2011-03-29 カードホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3168375U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5196617B1 (ja) * 2012-07-23 2013-05-15 日本電気株式会社 ラベル・ラベルホルダー
JP2017154800A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 三甲株式会社 カードホルダ
JP2019202807A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 岐阜プラスチック工業株式会社 カード保持具及びカード保持具付き運搬用容器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5196617B1 (ja) * 2012-07-23 2013-05-15 日本電気株式会社 ラベル・ラベルホルダー
JP2017154800A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 三甲株式会社 カードホルダ
JP2019202807A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 岐阜プラスチック工業株式会社 カード保持具及びカード保持具付き運搬用容器
JP7244893B2 (ja) 2018-05-24 2023-03-23 岐阜プラスチック工業株式会社 カード保持具及びカード保持具付き運搬用容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110286195A1 (en) Electronic shelf label, information display panel, and information display method
JP3168375U (ja) カードホルダ
US20080222934A1 (en) Label Holder
US5445264A (en) Floppy disk accommodation device
US20080067101A1 (en) Storage Case for Cards and the Like
JP3231198U (ja) 電子棚札用取付具
JP4447050B1 (ja) 小物品の収納ケース
KR200481945Y1 (ko) 절취형 속지가 부착되는 판촉용 수첩커버
JP6095977B2 (ja) 無線タグ・カードが共に装着可能なホルダー付きコンテナー
JP3830204B2 (ja) メモパッド容器兼ディスペンサ
JP3150715U (ja) 片面をフラットにしたクリップ及びこれを用いたカードホルダー
CN217349075U (zh) 一种酒瓶包装内托
JP4763844B1 (ja) 卓上リーフベース、リーフベース本体、及びリーフ印刷物
JP6325383B2 (ja) カードホルダ付き容器,およびそのカードホルダ
JP4227836B2 (ja) カード差し
EP3461762B1 (en) Component with sheet material adhered to surface thereof
WO2001001810A1 (fr) Etui portatif
CN215604578U (zh) 一种纸浆模展架滑扣
JPH10264935A (ja) 着脱式ネームプレート付き収納容器
JP3097772U (ja) 商品表示用具
JPH07206001A (ja) 容器用カード差し
JP2017154800A (ja) カードホルダ
JP2002162907A (ja) カードホルダ
JPS6243330Y2 (ja)
JPS5825398Y2 (ja) 雑誌分類区分表示板

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3168375

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140518

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term