JP3099776U - 吊り下げ式パッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】 吊り下げ式パッケージにおいて、吊り下げ用の孔まわりの立体感を向上すると共に、商品の抜き取り防止を図る
【解決手段】 台紙1の上部に延長部12を設けると共に、延長部12を透光性板6の上部を覆うように折り返し部13を介して折り返す。延長部12に第1及び第2の吊り下げ用の孔8,9と同心状に第3の吊り下げ用の孔14を設ける。延長部12を凸部7の表面7aに固定する。吊り下げ用の孔8,9の表側には延長部12が前方へ突出するように設けられるので、パッケージに立体感があらわれて美観を向上することができる。陳列時などに台紙1と透光性板6との開封を防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】 台紙1の上部に延長部12を設けると共に、延長部12を透光性板6の上部を覆うように折り返し部13を介して折り返す。延長部12に第1及び第2の吊り下げ用の孔8,9と同心状に第3の吊り下げ用の孔14を設ける。延長部12を凸部7の表面7aに固定する。吊り下げ用の孔8,9の表側には延長部12が前方へ突出するように設けられるので、パッケージに立体感があらわれて美観を向上することができる。陳列時などに台紙1と透光性板6との開封を防止できる。
【選択図】図1
Description
本考案は、各種の商品を量収納して、吊り下げ陳列できる吊り下げ式パッケージに関するものである。
従来、この種のものとして台紙の表面に各種の商品を設けると共に、この商品を収納するドームなどと称する中空な凸部を形成した透明フィルム材としての透光性板を前記台紙に添着させる吊り下げ式ディスプレイパッケージが公知である。このような吊り下げ式ディスプレイパッケージにおいては、フックにパッケージを吊り下げるために、台紙及び透光性板のそれぞれの上部に吊り下げ用の第1及び第2の孔を同心状に設けている。
しかし、このような吊り下げ式パッケージにおいては、第1及び第2の孔のまわりにおいて台紙と透光性板とが添着しているので、該箇所における立体感に欠けるというディスプレイ上の問題がある他に、例えばパッケージの上部における台紙と透光性板の間に指を差し込んで商品を盗み取られるというおそれがある。
特開2002−362515
解決しようとする問題点は、吊り下げ式パッケージにおいて吊り下げ用の孔まわりの立体感を向上すると共に、商品の抜き取り防止を図る点である。
請求項1の考案は、台紙の表面に該表面を覆うように透光性板を設けて、前記台紙と前記透光性板との間に被収容物を収容するように該透光性板に凸部を設けると共に、前記台紙と前記透光性板の一側にそれぞれ第1及び第2の吊り下げ用の孔を同心状に設けた吊り下げ式パッケージにおいて、前記台紙の一側に延長部を設けると共に、該延長部を前記透光性板の一側を覆うように折り返し部を介して折り返し、かつ前記延長部に前記第1及び第2の吊り下げ用の孔と同心状に第3の吊り下げ用の孔を設けたことを特徴とする吊り下げ式パッケージである。
請求項2の考案は、前記台紙の前記折り返し部の突出長さを前記凸部の突出長さとほぼ同じに形成すると共に、前記延長部を前記凸部の表面に当接することを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式パッケージである。
請求項3の考案は、前記延長部を前記凸部の表面に固定したことを特徴とする請求項2記載の吊り下げ式パッケージである。
請求項4の考案は、前記台紙の裏面に第1の印刷部を設けると共に、前記延長部の表面に第2の印刷部を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊り下げ式パッケージである。
請求項5の考案は、前記延長部は前記凸部の表面の一部を覆うように設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吊り下げ式パッケージである。
請求項1の考案によれば、吊り下げ用の孔の表側には延長部が前方へ突出するように設けられるので、該箇所において立体感をあらわして陳列効果等を向上することができる。
請求項2の考案によれば、台紙の表面と延長部の表面が平行となって当接するので、延長部が途中で折れ曲がりにくくなり、常時きれいに吊り下げておくことができる。
請求項3の考案によれば、台紙と透光性板における吊り下げ用の孔のまわりの開封を抑止できるので、吊り下げ用の孔側において台紙と透光性板との開封を防止できる。
請求項4の考案によれば、第1の印刷部を設ける印刷時に同時に第2の印刷部も印刷できる著しいコストアップがなくとも第2の印刷部を設けることができる。
請求項5の考案によれば、正面側よりパッケージを見ると延長部のみならず商品等被収容物も透光性板を通して直接見ることができる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。例えば、透光性板は全面が透光可能でなく一部分が透光可能であればよい。また凸部は商品等被収容物を収容する空間又はその周囲の空間或いはそれらの空間に直接的或いは間接的に接続するようなものでもよい。要するに凸部は商品等被収容物を収容するための透光性板に設けられていればよい。
図1〜図3は一実施例を示しており、台紙1は表紙部2と裏紙部3を一方の側縁4に設けた折り返し部を介して二つ折りに形成したものであり、裏紙部3において後方にあらわれる裏面3aには商品名や取扱い方法や特長などあらわした第1の印刷部5が設けられている。この第1の印刷部5は図2において破線であらわしている。さらに、表紙部2の表面2aのほぼ前面を覆うように透明フィルム材からなる薄い透光性板6を設けると共に、前記表紙部2の表面2aと透光性板6との間に商品等被収容物aを収容するように該透光性板6にドームなどと称せられる凸部7を設ける。この凸部7は商品等被収容物aを収容する空間の他に、その周囲の空間を含むようになっている。さらに、前記台紙1と透光性板6の一側たる上部にそれぞれ第1及び第2の吊り下げ用の孔8,9を同心状に設ける。尚、xは中心軸線であり、また台紙1に設けられる第1の吊り下げ用の孔8は、表紙部2と裏紙部3にそれぞれ同心状に設けられる。また、透光性板6の他側たる下端には裏側に折り返す下端小折り返し部10が形成されており、この下端小折り返し部10と透光性板6の下端との間に前記台紙1の下端1aが挿入されて係止されている。さらに、透光性板6の左右両側にも裏側に折り返す側縁小折り返し部11が形成されており、この側縁小折り返し部11と透光性板6の側縁との間に前記台紙1の左右両縁1bが挿入されて係止されている。尚、必要に応じて下端小折り返し部10の近傍において、コ形針等の図示しない固定具が設けられて台紙1の下部と透光性板6の下部とが固定されている。
さらに、裏紙部3の上部に幅狭な延長部12を設けると共に、該延長部12を前記透光性板6における凸部7の一部の表面7aを覆うように折り返し部13を介して折り返し、そして、延長部12の上部に前記第1及び第2の吊り下げ用の孔8,9と同心状に第3の吊り下げ用の孔14を設けている。前記折り返し部13の前方への突出長さwは前記凸部7の突出長さとほぼ同じに形成しており、さらに、延長部12の先端側は凸部7の上部側に平面状に当接するように形成されていると共に、延長部12と凸7部の表面7aには両面粘着テープなどの固定手段15を介して両者は固定している。また、延長部12の表面12aにも商品名や取扱い方法や特長などをあらわすための第2の印刷部16が設けられている。さらに、表紙部2の表面2aにも同様な第3の印刷部17が設けられている。第2,3の印刷部16,17は図2において斜線を付してあらわしている。
次に前記構成についてその作用を説明する。商品等の陳列にあっては、商品等被収容物aが凸部7に収容されるように台紙1と透光性板6に挟まれるように設けられた状態で、第1〜3の吊り下げ用の孔8,9,14に陳列台のフックhが挿入してパッケージは吊り下げられて陳列される。そしてこの状態では、商品等被収容物aが透光性板6を通して見えるようになっている。一方、フックhよりパッケージを外して商品等被収容物aを取り出すときには、まず延長部12を固定手段15に抗して凸部7より剥がし、次に台紙1を透光性板6に対して上方へ抜き出すようにすると、透光性板6の後方、ひいては凸部7の後方が開放されて商品等被収容物aを後方より取り出すことができる。尚、図示しない前記固定具が設けられている場合には、予め固定具を外してから台紙を抜き出すようにする。
以上のように前記実施例では請求項1に対応して、前記台紙1の上部に延長部12を設けると共に、該延長部12を前記透光性板6の上部を覆うように折り返し部13を介して折り返し、かつ前記延長部12に前記第1及び第2の吊り下げ用の孔8,9と同心状に第3の吊り下げ用の孔14を設けたことにより、吊り下げ用の孔8,9の表側には延長部12が前方へ突出するように設けられるので、パッケージに立体感があらわれて美観を向上することができる。しかも、延長部12は台紙1と一体なので該延長部12に伴う製造コストも大幅にアップすることはない。
さらに、請求項2に対応して前記台紙1の前記折り返し部13の突出長さwを前記凸部7の突出長さとほぼ同じに形成すると共に、前記延長部12を前記凸部7の表面7aに当接することにより、延長部12を凸部7の表面7aに平面的に当接でき、台紙1の表面2aと延長部12の表面12aが平行となって、複数のパッケージをフックhに並べて吊り下げた際に、延長部12が途中で折れ曲がるようなことはなく、常時きれいに吊り下げておくことができる。
また、請求項3に対応して前記延長部12を前記凸部7の表面7aに固定したことにより、台紙1と透光性板6における吊り下げ用の孔8,9,14のまわりの開封を抑止できるので、吊り下げ用の孔孔8,9,14側において台紙1と透光性板6との開封を防止して陳列時における商品等被収容物の盗難を防止することができる。
さらに、前記台紙1の裏面3a、すなわち裏紙3の裏面3aに印刷して第1の印刷部5を設けると共に、前記延長部12の表面12aに印刷して第2の印刷部16を設けることにより、第1の印刷部5を設ける印刷時に同時に第2の印刷部16も印刷できるので、第1の印刷部5と別途に第2の印刷部16を設ける必要はなく印刷に伴う著しいコストアップを抑止することができる。
しかも、請求項5に対応して前記延長部12は前記凸部7の表面7aの一部を覆うように設けたことにより、正面側よりパッケージを見ると延長部12のみならず商品等被収容物aも透光性板6を通して見ることができるので、被収容物aを直接確認することができる。
以上のように本考案にかかる吊り下げ式パッケージは、商品等の陳列の他に商品以外の陳列などの用途にも適用できる。
1 台紙
3a 裏面
6 透光性板
7 凸部
8 第1の吊り下げ用の孔
9 第2の吊り下げ用の孔
12 延長部
12a 表面
13 折り返し部
14 第3の吊り下げ用の孔
15 固定手段
w 突出長さ
3a 裏面
6 透光性板
7 凸部
8 第1の吊り下げ用の孔
9 第2の吊り下げ用の孔
12 延長部
12a 表面
13 折り返し部
14 第3の吊り下げ用の孔
15 固定手段
w 突出長さ
Claims (5)
- 台紙の表面に該表面を覆うように透光性板を設けて、前記台紙と前記透光性板との間に被収容物を収容するように該透光性板に凸部を設けると共に、前記台紙と前記透光性板の一側にそれぞれ第1及び第2の吊り下げ用の孔を同心状に設けた吊り下げ式パッケージにおいて、前記台紙の一側に延長部を設けると共に、該延長部を前記透光性板の一側を覆うように折り返し部を介して折り返し、かつ前記延長部に前記第1及び第2の吊り下げ用の孔と同心状に第3の吊り下げ用の孔を設けたことを特徴とする吊り下げ式パッケージ。
- 前記台紙の前記折り返し部の突出長さを前記凸部の突出長さとほぼ同じに形成すると共に、前記延長部を前記凸部の表面に当接することを特徴とする請求項1記載の吊り下げ式パッケージ。
- 前記延長部を前記凸部の表面に固定したことを特徴とする請求項2記載の吊り下げ式パッケージ。
- 前記台紙の裏面に第1の印刷部を設けると共に、前記延長部の表面に第2の印刷部を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊り下げ式パッケージ。
- 前記延長部は前記凸部の表面の一部を覆うように設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吊り下げ式パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003270485U JP3099776U (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 吊り下げ式パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003270485U JP3099776U (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 吊り下げ式パッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3099776U true JP3099776U (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=43253458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003270485U Expired - Lifetime JP3099776U (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 吊り下げ式パッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3099776U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010265018A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Fuji Seal International Inc | ブリスター容器 |
-
2003
- 2003-08-08 JP JP2003270485U patent/JP3099776U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2010265018A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Fuji Seal International Inc | ブリスター容器 |
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