JP5755581B2 - ワーク用支持部材 - Google Patents

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Description

本発明は、略板状のワークの運搬等に使用されるワーク用支持部材に関するものである。
従来、フォークリフト等で運搬可能なパレットにワークを載せて運搬・保管等する場合に、ワークの脱落防止や保護等を図るべく、ワークを収容し、パレットに対して位置ずれが防止された状態で設置されるトレーを使用することが知られている。また、ワークが略矩形板状をなしている場合、パレットに対して、ワークの4隅を個別に支持することのできる支持部材を取付けてワークを保持するといった技術もある(例えば、特許文献1参照。)。
当該技術において、支持部材同士は、上下に積み重ねる(段積みする)ことができるように構成されている。このような支持部材を用いることによって、ワークを上下に積み重ねて運搬・保管することが可能となる。このため、運搬・保管効率の向上が図られる上、ワーク全体を収容するトレーを用意するような場合に比べ、省資源化、低コスト化、未使用時の保管場所の省スペース化等を図ることができる。
特開2006−32978号公報
ところで、上記特許文献1の技術においては、支持部材同士を段積みする際に、下側の支持部材から上方に突出する凸部を、上側の支持部材の下面に設けられた凹部に嵌めることで両者間の位置ずれを防止している。しかしながら、ワークの運搬中等においてワークや支持部材が上下に振動する等した場合、上側の支持部材の凹部が下側の支持部材の凸部から抜け出してしまうことが懸念される。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、段積み状態の安定化を図ることのできるワーク用支持部材を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略板状をなすワークの各コーナー部にそれぞれ対応して設置されることで、ワークを設置面から離間させた状態で支持可能な支持部材であって、
ワークの1つのコーナー部の下面を支持可能な載置部と、
前記載置部の外縁から上方に突出して平面視略L字状をなし、前記載置部に載置されたワークの外周面と対向する支持凸部とを備え、
前記支持凸部の屈曲部から一方の端部までの部位である第1翼部には、その上面において上下方向に貫通するスリットが形成されるとともに、前記第1翼部の下部には、支持部材同士を同じ向きで上下に積み重ねた支持部材の段積み状態において、下側の支持部材の前記スリットに挿通されるとともに、前記スリットに挿通された先端部において前記スリットの周辺部に係止される係止爪を有する弾性係止片が設けられ、
前記支持凸部の前記屈曲部から他方の端部までの部位である第2翼部には、その下部において上下方向に貫通する孔部が形成されるとともに、前記第2翼部の上部には、支持部材の段積み状態において、上側の支持部材の前記孔部に挿入される突起が設けられていることを特徴とするワーク用支持部材。
手段1によれば、支持部材を段積みした場合には、上側の支持部材の弾性係止片が下側の支持部材のスリットに挿通されるとともに、弾性係止片の先端部に設けられた係止爪がスリットの周縁部(裏面側)に係止されることとなる。このため、段積みされた上下の支持部材が、振動等に起因して不用意に上下に離間してしまうといった事態を防止することができる。従って、段積み状態にある支持部材の脱落や位置ずれ等を防止することができ、かかる段積み状態の安定化を図ることができる。結果として、支持部材を使用して複数のワークを上下に積み重ねて運搬等する際に、ワークをより安定した状態で運搬・保管等することができる。
また、支持部材の段積み状態では、第2翼部側において、下側の支持部材の突起が、上側の支持部材の孔部に挿入されている。これにより、段積み状態にある支持部材の水平方向へのずれ移動を抑制することができる。
手段2.支持部材の段積み状態において、上側の支持部材の前記孔部に挿入された下側の支持部材の前記突起は、前記孔部周縁部の少なくとも一部の上方に重なっていることを特徴とする手段1に記載のワーク用支持部材。
手段2によれば、支持部材の段積み状態において、下側の支持部材の突起と、上側の支持部材の孔部周縁部とが上下方向において係合するようになっている。このため、支持部材の段積み状態において、第2翼部側でも上下方向へのずれ(抜け)を防止することができ、段積み状態の安定化を図るといった上記作用効果がより一層奏されることとなる。
手段3.下側の支持部材の前記突起を上側の支持部材の前記孔部に挿入した状態で、当該突起及び孔部の付近を中心として、上下の支持部材の前記第1翼部同士を遠近させるようにして上下の支持部材を相対的に回動変位可能に構成されていることを特徴とする手段2に記載のワーク用支持部材。
手段3によれば、孔部の周辺部や突起を無理やりに変形させたり、突起を弾性変形可能に構成したりしなくても、上下の支持部材を相対的に回動変位させることで、下側の支持部材の突起を、上側の支持部材の孔部に挿入させ、該突起と孔部周縁部とを上下に係合させることができる。従って、支持部材同士を着脱させる(段積みする、及び、段積み状態を解除する)際の作業性の向上を図ることができる。さらに、突起が孔部に挿入されている状態では、支持部材を相対的に回動変位させている途中でも、突起が孔部周縁部にガイドされる。このため、支持部材同士の着脱作業性の向上をより一層図ることができる。
手段4.前記第1翼部の前記弾性係止片の近傍部位には係合部が設けられるとともに、前記第1翼部の上面側には、支持部材の段積み状態において上側の支持部材の前記係合部と係合する被係合部が設けられ、
支持部材の段積み状態において前記係合部と前記被係合部とが係合状態とされることで、少なくとも上側の支持部材の前記係止爪の突出方向とは反対方向への相対変位が規制されることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のワーク用支持部材。
手段4によれば、支持部材の段積み状態において、弾性係止片の近傍に設けられた係合部と被係合部とが係合状態とされ、これによって、上側の支持部材が下側の支持部材に対して係止爪の突出方向とは反対方向へ相対変位してしまうといった事態を防止することができる。このため、たとえ運搬時等に振動等が生じたとしても、弾性係止片の係止爪とスリットの周縁部との係止状態が解除されてしまう方向への支持部材の相対移動を防止することができる。従って、支持部材の段積み状態の安定化を図るといった作用効果がより一層確実に奏されることとなる。
また、段積み状態にある支持部材の水平方向への相対変位を防止する際に、弾性係止片に対して比較的大きな力が作用してしまうといった事態を回避することができ、弾性係止片の損傷等を抑制することができる。
ワーク運搬ユニットの斜視図である。 コーナー部材の斜視図である。 コーナー部材の斜視図である。 コーナー部材の斜視図である。 コーナー部材の一部断面を含む斜視図である。 段積みされたコーナー部材の斜視図である。 段積みされたコーナー部材の一部断面を含む斜視図である。 段積みされたコーナー部材の一部断面を含む斜視図である。 図8のJ部を示す拡大図である。 下側のコーナー部材に対して上側のコーナー部材を回動変位させている状態を示す斜視図である。 トップフレーム等を示す一部断面を含む斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1等に示すように、略矩形板状をなすワークW(例えば、太陽光パネル)の運搬や保管等に使用されるワーク運搬ユニット1は、フォークリフトによって運搬可能なパレット2と、ワークWの4隅にそれぞれ対応して設置されることで、ワークWをパレット2の上面から離間させた状態で支持可能なワーク用支持部材としてのコーナー部材3とを備えている。本実施形態では、ワークWの4隅に対応してそれぞれ設置された4つのコーナー部材3によって、ワークWを支持する構成となっている。
図2〜図4に示すように、コーナー部材3は、平面視略L字状をなし、ワークWの1つのコーナー部の下面に当接して支持可能な載置部11と、載置部11の外縁から上方に突出して平面視略L字状をなし、載置部11に載置されたワークWの外周面と対向する支持凸部12とを備えている。また、本実施形態では、図1、図6等に示すように、コーナー部材3同士を同じ向きで上下に積み重ねる(段積みする)ことができるように構成されており、これによって複数のワークWを積み重ねて運搬・保管可能となっている。以下、支持凸部12の屈曲部13から一方の端部(図3で左側の端部)までの部位を「第1翼部14」と称し、屈曲部13から他方の端部(図3で右側の端部)までの部位を「第2翼部15」と称する。また、便宜上、支持凸部12を平面視した場合の劣角側を「内側」とし、優角側を「外側」として説明する。尚、本実施形態のコーナー部材3は、ポリプロピレンによって一体形成されている。
支持凸部12は、載置部11の外縁から上方に延出する側壁部16と、側壁部16の上縁部から外方に延出する上壁部17と、上壁部17の下方において、側壁部16の下縁部に沿って延びる下壁部18と、上壁部17と下壁部18との間を連結する補強壁部19とを備えている。補強壁部19は、各第1翼部14及び第2翼部15の横幅方向において所定間隔毎に複数設けられている。
図4、図5等に示すように、第1翼部14には、その上面を構成する上壁部17において上下方向に貫通するスリット21が形成されている。また、第1翼部14は、側壁部16の上下方向中間位置から外方に延出する基部23と、基部23の先端縁から若干外方に傾斜しつつ下方に延びる可撓部24と、可撓部24の先端縁から外方に突出する係止爪25とを具備する弾性係止片22を備えている。そして、図7に示すように、コーナー部材3の段積み状態においては、上側のコーナー部材3の弾性係止片22の可撓部24が、下側のコーナー部材3のスリット21に挿通されるとともに、係止爪25がスリット21の周辺部(上壁部17の下面)に係止されるようになっている。
尚、図5に示すように、第1翼部14には、弾性係止片22の可撓部24と、これに対向する側壁部16との間を連結する補強リブ26が設けられている。また、補強リブ26には、円弧状の切り込み部27が形成されている。ちなみに、上記可撓部24のうち上側の部位は、その両側方が補強壁部19と連結されており、実質的に可撓部24の下部のみが撓み変形するようになっているが、補強リブ26は、この可撓部24の撓み変形し得る部位にまで延在するように構成されている。かかる形状の補強リブ26を設けることによって、可撓部24先端側の可撓性を確保しつつ、可撓部24付根部側の損傷等を抑制するとともに、可撓部24先端側の耐久性の向上を図ることができる。
加えて、図4等に示すように、第1翼部14は、補強壁部19を挟んで、弾性係止片22の基部23及び可撓部24に沿って延び、相対する補強壁部19間を連結する台壁部28を備えている。当該台壁部28によって、弾性係止片22の付根側(基部23及び可撓部24の上部)を支持する補強壁部19等の剛性を高めることができる。さらに、第1翼部14の下壁部18は、台壁部28の下縁部から外方に延出している。
また、第1翼部14の上壁部17には、スリット21の両側方において、上方に突出する被係合部としての係合凸部31が設けられているとともに、係合凸部31のさらに側方において下方に凹む嵌合凹部32が形成されている。係合凸部31は四角筒状をなし、嵌合凹部32は第1翼部14の厚み方向に貫通している。
さらに、第1翼部14の下壁部18には、弾性係止片22の両側方において、上下に貫通する係合部としての係合孔33が形成されているとともに、係合孔33のさらに側方において下方に膨出する嵌合凸部34が設けられている。そして、図6、図7に示すように、コーナー部材3の段積み状態においては、下側のコーナー部材3の係合凸部31が、上側のコーナー部材3の係合孔33に嵌入されるとともに、上側のコーナー部材の嵌合凸部34が、下側のコーナー部材3の嵌合凹部32に嵌入されるようになっている。
尚、係合孔33は、第1翼部14の下壁部18だけでなく、台壁部28にまで形成されている。これにより、後述するように下側のコーナー部材3に対して上側のコーナー部材3を回動させるようにしてコーナー部材3を段積みする際に、係合凸部31を係合孔33に挿入し易くすることができる上、段積み状態において、係合孔33の台壁部28側以外の縁部と、係合凸部31との間の隙間が極力小さくなるようにすることができる。ちなみに、嵌合凸部34が嵌合凹部32に嵌入されることで、第1翼部14の長手方向(横幅方向)におけるコーナー部材3の位置ずれが防止されるようになっている。さらに、係合凸部31が係合孔33に嵌入されることで、第1翼部14の長手方向における位置ずれだけでなく、下側のコーナー部材3に対して上側のコーナー部材3が係止爪25の突出方向とは反対方向へ相対変位するような位置ずれが防止されるようになっている。
図3等に示すように、第2翼部15の上壁部17には、支持凸部12の端部近傍部位において下方に凹む案内凹部41が形成されている。案内凹部41は第2翼部15の厚み方向において貫通している。また、案内凹部41は正面視で下方に向けて縮径する台形状となっている。さらに、案内凹部41の相対する一対の傾斜した内面のうち支持凸部12の端部側の内面には、案内凹部41の内側に向けて突出する突起42が設けられている。
図8、図9等に示すように、突起42は、第2翼部15の上壁部17を案内凹部41の内側に延長させるようにして水平に延びる上辺部43と、上辺部43の先端部から下方かつ支持凸部12の端部側に延びる側辺部44と、側辺部44の下端部と案内凹部41の内面との間を水平に連結する下辺部45とを備えている。尚、突起42の側辺部44を案内凹部41の内面に連接するまで延ばして、下辺部45を省略してもよい。
加えて、第2翼部15は第1翼部14よりも厚みが薄く構成されている。さらに、第2翼部15に関しては、下壁部18が側壁部16の外面から直接延出している。
また、第2翼部15には、その下部において下方に膨出する進入凸部46が形成されている。進入凸部46は(支持凸部12外面側からの)正面視で台形枠状をなしており、上記案内凹部41の内側に丁度収まり得る形状となっている。さらに、進入凸部46には、進入凸部46の側面を形成する相対する一対の斜辺部47のうち、支持凸部12の端部側の斜辺部47において、その厚み方向に貫通する孔部48が形成されている。孔部48の第2翼部15の厚み方向における幅は、突起42の厚みよりも若干広くなっている。そして、コーナー部材3の段積み状態においては、上側のコーナー部材3の進入凸部46が、下側のコーナー部材3の案内凹部41に収容されるとともに、下側のコーナー部材3の突起42が、上側のコーナー部材3の孔部48に挿通されるようになっている。
より具体的に説明すると、図9に示すように、コーナー部材3の段積み状態において、突起42は、進入凸部46の斜辺部47に形成された孔部48を貫通して、孔部48の下縁部を含む進入凸部46の底面の上方に重なっている。これにより、段積み状態にあるコーナー部材3のうち上側のコーナー部材3を鉛直に持ち上げようとしても、案内凹部41の内側に収容された進入凸部46を案内凹部41から抜き出すことができなくなっている。さらに、本実施形態では、進入凸部46が案内凹部41の内側に丁度収まる形状となっている(進入凸部46の一対の斜辺部47と、案内凹部41の内面とが略当接する)ため、突起42を孔部48から水平方向に抜き出すこともできなくなっている。
このような構成下、コーナー部材3を段積みする場合には、図10に示すように、下側のコーナー部材3に対して上側のコーナー部材3を傾けた状態で、上側のコーナー部材3の孔部48に対して、下側のコーナー部材3の突起42を斜めに挿入させる。そして、かかる挿入状態を保ったまま、上側のコーナー部材3の弾性係止片22が下側のコーナー部材3のスリット21に係止されるまで、突起42や孔部48の付近を中心に、上側のコーナー部材3を回動変位させる。以上のようにして、コーナー部材3を段積みすることができる。
一方、コーナー部材3の段積み状態を解除するためには、先ず、弾性係止片22をスリット21への係止状態が解除される方向に押圧しつつ、上側のコーナー部材3の第1翼部14を持ち上げる(下側のコーナー部材3の第1翼部14から離間させる)ようにして、突起42や孔部48の付近を中心に、上側のコーナー部材3を回動変位させる。そして、弾性係止片22がスリット21から抜け出すとともに、進入凸部46の屈曲部13側の斜辺部47が案内凹部41から抜け出したところで、上側のコーナー部材3を斜め上方に持ち上げることで、下側のコーナー部材3の突起42を上側のコーナー部材3の孔部48から相対的に抜き取り、コーナー部材3の段積み状態を解除することができる。
尚、案内凹部41の相対する一対の内面のうち突起42が形成されなかった方、及び、進入凸部46の相対する一対の斜辺部47のうち孔部48が形成されなかった方のうち少なくとも一方を上記のように傾斜させることによって、上側のコーナー部材3を回動させていく際に、案内凹部41とほぼぴったりの大きさの進入凸部46を案内凹部41の内側で徐々にずらして行く動作を比較的スムースに行うことができるようになっている。
加えて、図3、図4等に示すように、第1翼部14の嵌合凸部34、及び、第2翼部15の進入凸部46には、上下に貫通する取付孔36が形成されている。そして、図1に示すように、ワークWの4隅に対応してコーナー部材3をパレット2に設置するとともに、取付孔36とパレット2に形成された図示しない取付孔とを位置合わせして図示しないボルトで固定することにより、コーナー部材3がパレット2に取付けられている。
さらに、本実施形態では、屈曲部13においても、上壁部17から上方に突出するコーナー凸部37が設けられるとともに、下面側においてコーナー部材3を段積みした場合に下側のコーナー部材3のコーナー凸部37が嵌入するコーナー凹部38が形成されている。これにより、水平方向における位置決め効果(特に、上側のコーナー部材3が下側のコーナー部材3に対して係止爪25の突出方向に相対変位しようとした場合の位置ずれ防止効果)がより確実に奏される。
また、図1に示すように、本実施形態のワーク運搬ユニット1は、複数段積み重ねられたワークWの上方に被せるようにして、4つのコーナー部材3によって支持されるトップフレーム51を備えている。図11に示すように、トップフレーム51は、四角枠状の枠部52と、枠部52の相対する側辺部の中央部間を連結するようにして架け渡される十字状の連結部53とを備え、ポリプロピレンによって一体形成されている。さらに、枠部52の少なくとも4隅の下面側には、コーナー部材3の係合凸部31やコーナー凸部37が嵌入するフレーム凹部54が形成されている。そして、必要に応じて、適宜複数段積み重ねられたワークWのうち所定のワークWを支持する4つのコーナー部材3を固定バンド57で結束するとともに、トップフレーム51からパレット2(フォーク差し込み用の孔)にかけて、上下に重ねられたパレット2、コーナー部材3、及びトップフレーム51を固定バンド57で結束する。この状態で、ワークWが運搬・保管されるようになっている。
尚、図4に示すように、支持凸部12の外面側には、弾性係止片22の可撓部24の下部に対応する高さ位置において、固定バンド57を水平に引っ掛けるためのバンド溝39が形成されている。そして、バンド溝39に固定バンド57を掛けることで、弾性係止片22への不用意な接触を抑制することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、コーナー部材3を段積みした場合には、上側のコーナー部材3の弾性係止片22が下側のコーナー部材3のスリット21に挿通されるとともに、弾性係止片22の先端部に設けられた係止爪25がスリット21の周縁部(上壁部17の下面)に係止されることとなる。このため、段積みされた上下のコーナー部材3が、振動等に起因して不用意に上下に離間してしまうといった事態を防止することができる。従って、段積み状態にあるコーナー部材3の脱落や位置ずれ等を防止することができ、かかる段積み状態の安定化を図ることができる。結果として、コーナー部材3を使用して複数のワークWを上下に積み重ねて運搬等する際に、ワークWをより安定した状態で運搬・保管等することができる。
さらに、コーナー部材3の段積み状態において、上側のコーナー部材3の孔部48に挿入された下側のコーナー部材3の突起42は、孔部48周縁部の下部を含む進入凸部46の底面の上方に重なっている。すなわち、コーナー部材3の段積み状態において、下側のコーナー部材3の突起42と、上側のコーナー部材3の孔部48周縁部とが上下方向において係合するようになっている。このため、コーナー部材3の段積み状態において、第2翼部15側でも上下方向へのずれ(抜け)を防止することができ、段積み状態の安定化を図るといった上記作用効果がより一層奏されることとなる。
また、本実施形態では、下側のコーナー部材3の突起42を上側のコーナー部材3の孔部48に挿入した状態で、当該突起42及び孔部48の付近を中心として、上下のコーナー部材3の第1翼部14同士を遠近させるようにして上下のコーナー部材3を相対的に回動変位可能に構成されている。このため、孔部48の周辺部や突起42等を無理やりに変形させたり、突起42を弾性変形可能に構成したりしなくても、上下のコーナー部材3を相対的に回動変位させることで、下側のコーナー部材3の突起42を、上側のコーナー部材3の孔部48に挿入させ、該突起42と孔部48周縁部とを上下に係合させる(嵌入させる)ことができる。従って、コーナー部材3同士を着脱させる(段積みする、及び、段積み状態を解除する)際の作業性の向上を図ることができる。さらに、突起42が孔部48に挿入されている状態では、コーナー部材3を相対的に回動変位させている途中でも、突起42が孔部48周縁部にガイドされる。このため、コーナー部材3同士の着脱作業性の向上をより一層図ることができる。
また、コーナー部材3の段積み状態では、上側のコーナー部材3の進入凸部46が、下側のコーナー部材3の案内凹部41に収容されるとともに、下側のコーナー部材3の突起42が、上側のコーナー部材3の孔部48に挿入されている。さらに、下側のコーナー部材3の係合凸部31及びコーナー凸部37が、上側のコーナー部材3の係合孔33及びコーナー凹部38に嵌入し、上側のコーナー部材3の嵌合凸部34が、下側のコーナー部材3の嵌合凹部32に嵌入されている。これにより、段積み状態にあるコーナー部材3の水平方向へのずれ移動を防止することができる。
特に、弾性係止片22の近傍に設けられた係合孔33に対して係合凸部31が嵌入されることによって、上側のコーナー部材3が下側のコーナー部材3に対して係止爪25の突出方向とは反対方向へ相対変位するといった事態を防止することができる。このため、たとえ運搬時等に振動等が生じたとしても、弾性係止片22の係止爪25とスリット21の周縁部との係止状態が解除されてしまう方向へのコーナー部材3の相対移動を防止することができる。従って、コーナー部材3の段積み状態の安定化を図るといった作用効果がより一層確実に奏されることとなる。
また、段積み状態にあるコーナー部材3の水平方向への相対変位を防止する際に、弾性係止片22に対して比較的大きな力が作用してしまうといった事態を回避することができ、弾性係止片22の損傷等を抑制することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)コーナー部材3の形状は特に限定されるものではなく、ワークWを支持する載置部11と、載置部11の外周縁の一部から上方に突出する平面視略L字状の支持凸部12と、支持凸部12の第1翼部14に対応して設けられたスリット21及び弾性係止片22と、支持凸部12の第2翼部15に対応して設けられた孔部48及び突起42とを備えていればよい。例えば、上記実施形態では、第1翼部14及び第2翼部15の厚みが異なっているが、同じにしてもよい。
また、図1、図11等に示されるように、上記実施形態では、形状の異なる2種類のコーナー部材3を使用してワークWを支持しているが、全て同じコーナー部材3を使用することとしてもよい。この場合でも、確実にワークWを支持することができる。
さらに、弾性係止片22は、可撓部24が第1翼部14の厚み方向に撓み、係止爪25が可撓部24の下端部から外方に突出するように構成されているが、例えば、可撓部が第1翼部14の長手方向に撓み、係止爪25が第1翼部14の側辺部側に突出するように構成してもよい。但し、弾性係止片22の係止状態を解除する際の作業性の向上を図るべく、上記実施形態のように、可撓部24が第1翼部14の厚み方向に撓み、係止爪25が可撓部24の下端部から外方に突出するように構成されていることが望ましい。
加えて、上記実施形態では、スリット21の両側方に被係合部としての係合凸部31が設けられ、弾性係止片22の両側方において係合部としての係合孔33が形成されているが、スリット21の両側方に係合孔を形成するとともに、弾性係止片22の両側方に係合凸部を設けることとしてもよい。但し、第1翼部14の上壁部17の強度を鑑みると、スリット21の両側方に係合凸部31を設ける方が好ましい。
さらに、上記実施形態では、突起42が上方かつ第1翼部14側に突出するようにして設けられているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、例えば、上方に突出するとともに、先端部において相手部材に係止される拡径部を備えた傘状に構成してもよい。但し、第2翼部15側では、段積み作業時や段積み状態の解除作業時において所定部位を弾性変形させる等の作業が必要のないように構成されることが望ましい。
(b)また、ワークWとしては、コーナー部材3によってコーナー部を支持することでパレット2から浮かせ、かつ、水平方向への位置決めを行うことのできる略板状のものであればよい。さらに、ワークWの略板状の本体に対して付属部品が設けられていてもよい。例えば、ワークとして太陽光パネルを運搬する場合であって、配線等が設けられたパネル本体の裏面側を上側に向けてコーナー部材3に載置した場合に、上下のパネル本体間に配線等を収容可能なスペースを十分に確保できるように構成してもよい。
(c)上記実施形態において、パレット2は樹脂製ではなく木製にしてもよい。また、上記実施形態では、コーナー部材3がパレット2に対してボルトで固定されているが、パレット2に対して弾性係止片22が係止されるスリットを形成したり、パレットが木製の場合にはねじ等を使用したり、パレット2に対してコーナー部材3を係止可能な別部材を装着したりして、コーナー部材3をパレット2に固定してもよい。加えて、1つのパレット2に対して例えばワークWを2列で上下に段積み可能に構成してもよい。
(d)上記実施形態では、複数のワークWを上下に重ねて運搬等する際に、トップフレーム51及び固定バンド57を使用しているが、パレット2及びコーナー部材3のみで、或いは、固定バンド57のみを追加で使用して運搬等する(ワーク運搬ユニット1の上面側は固定バンド57をコーナー部材3に引っ掛ける)ことも可能である。但し、トップフレーム51を使用することで、段積み状態のより一層の安定化を図ることができる上、複数のワークWを固定バンド57で結束したユニットの上方に、ワークWを傷付けることなく、別のユニットを比較的スムースかつ安定して載せることも可能となり、運搬効率の向上等を図ることができる。
尚、上記実施形態ではバンド溝39が弾性係止片22の可撓部24の下部に対応する高さ位置に形成されているが、高さ位置をずらしたり、バンド溝39を省略したりすることも可能である。また、トップフレーム51やパレット2にもバンド溝を形成してもよく、さらに、かかるバンド溝は、トップフレーム51やパレット2の周方向において、コーナー部材3の弾性係止片22と対応する位置に形成されていることとしてもよい。この場合、かかるバンド溝に引っ掛けられた固定バンド57によって、弾性係止片22への不用意な接触を抑制することができる。
(e)上記実施形態では、コーナー部材3がポリプロピレンにより構成されているが、その他の素材により構成してもよい。例えば、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料で構成してもよい。
1…ワーク運搬ユニット、3…コーナー部材、11…載置部、12…支持凸部、13…屈曲部、14…第1翼部、15…第2翼部、21…スリット、22…弾性係止片、25…係止爪、31…係合凸部、33…係合孔、42…突起、48…孔部、W…ワーク。

Claims (4)

  1. 略板状をなすワークの各コーナー部にそれぞれ対応して設置されることで、ワークを設置面から離間させた状態で支持可能な支持部材であって、
    ワークの1つのコーナー部の下面を支持可能な載置部と、
    前記載置部の外縁から上方に突出して平面視略L字状をなし、前記載置部に載置されたワークの外周面と対向する支持凸部とを備え、
    前記支持凸部の屈曲部から一方の端部までの部位である第1翼部には、その上面において上下方向に貫通するスリットが形成されるとともに、前記第1翼部の下部には、支持部材同士を同じ向きで上下に積み重ねた支持部材の段積み状態において、下側の支持部材の前記スリットに挿通されるとともに、前記スリットに挿通された先端部において前記スリットの周辺部に係止される係止爪を有する弾性係止片が設けられ、
    前記支持凸部の前記屈曲部から他方の端部までの部位である第2翼部には、その下部において上下方向に貫通する孔部が形成されるとともに、前記第2翼部の上部には、支持部材の段積み状態において、上側の支持部材の前記孔部に挿入される突起が設けられていることを特徴とするワーク用支持部材。
  2. 支持部材の段積み状態において、上側の支持部材の前記孔部に挿入された下側の支持部材の前記突起は、前記孔部周縁部の少なくとも一部の上方に重なっていることを特徴とする請求項1に記載のワーク用支持部材。
  3. 下側の支持部材の前記突起を上側の支持部材の前記孔部に挿入した状態で、当該突起及び孔部の付近を中心として、上下の支持部材の前記第1翼部同士を遠近させるようにして上下の支持部材を相対的に回動変位可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のワーク用支持部材。
  4. 前記第1翼部の前記弾性係止片の近傍部位には係合部が設けられるとともに、前記第1翼部の上面側には、支持部材の段積み状態において上側の支持部材の前記係合部と係合する被係合部が設けられ、
    支持部材の段積み状態において前記係合部と前記被係合部とが係合状態とされることで、少なくとも上側の支持部材の前記係止爪の突出方向とは反対方向への相対変位が規制されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワーク用支持部材。
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