(第1実施形態)
以下、本発明に係る箱型容器を、箱型容器1に適用した実施形態(第1実施形態)に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(箱型容器の概略構成)
第1実施形態に係る箱型容器1の概略構成について、図1〜図9を参照しつつ詳細に説明する。第1実施形態に係る箱型容器1は、相対する一対の長辺部と相対する一対の短辺部とを備える略矩形板状の底壁部5と、底壁部5の周縁部全周域から上方に延出する周壁部10と、を有しており、上方が開放された箱型に形成されている(図1参照)。当該箱型容器1は、樹脂材料(例えば、ポリプロピレン等)により構成されており、型成形によって底壁部5や周壁部10等を一体的に形成している。
そして、当該箱型容器1は、その内部に部品等の内容物を収容し、運搬・保管等を行う際に用いられる。当該箱型容器1は、後に詳細に説明するが、箱型容器1は、積み重ねる向きを適宜変えることで、スタッキング状態での段積み(図6参照)と、ネスティング状態での段積み(図7参照)との両方が可能なSNコンテナとして構成されている。尚、当該箱型容器1は、基本的に肉厚がほぼ一定に形成されている。
底壁部5は、上述したように、相対する一対の長辺部と相対する一対の短辺部とを備える略矩形板状に形成され、多数の穴6を有している。当該穴6は、水抜き孔等として利用可能に構成されている。
周壁部10は、底壁部5の各長辺側端縁から上方に延出する長辺側側壁部20と、底壁部5の各短辺側端縁から上方に延出する短辺側側壁部25とを有して構成されており、フランジ部11と、段部16と、穴6と同様に水抜き孔等として利用可能な多数の連通穴18と、仕切挿入孔19を有している。当該周壁部10(各長辺側側壁部20、短辺側側壁部25)は、型抜きの都合上、上方に向けて周壁部10の外周側に若干傾斜して延びている。
フランジ部11は、箱型容器1の周壁部10における上縁部から外周方向に向かって水平に延出しており、第1補強リブ13と、第2補強リブ14と、連結リブ15とを有している。当該フランジ部11は、箱型容器1の運搬作業に際して、作業者の手が掛けられる持ち手部分としても機能する。又、当該フランジ部11の上面は、図6に示すように、スタッキング状態で箱型容器1を段積みした場合に、上方に位置する箱型容器1の支脚(例えば、後述する長辺側支脚21等)を受けて、上方の箱型容器1を支持する。
第1補強リブ13は、周壁部10(長辺側側壁部20、短辺側側壁部25)の上縁部から外側に突出形成されており、フランジ部11の上面を構成する。第2補強リブ14は、第1補強リブ13と並行となるように延在しており、フランジ部11の下面を構成している。そして、連結リブ15は、一定の間隔で第1補強リブ13と第2補強リブ14との間を連結するように構成されており、フランジ部11の剛性を高めている。
そして、段部16は、周壁部10(長辺側側壁部20、短辺側側壁部25)の高さ方向における中間位置において、中間位置に対する上方部分よりも下方部分を当該箱型容器1の内側方向に突出するように形成されている(図1、図5等参照)。
長辺側側壁部20における段部16の上面には、複数のガイド溝17が所定間隔で形成されており、その下方には、仕切挿入孔19が形成されている。当該ガイド溝17は、箱型容器1の内側に向かう程、下側に位置するように傾斜して形成されている。そして、当該ガイド溝17は、仕切部材(図示せず)を箱型容器1に取り付ける際に、仕切部材の端縁をガイドし、仕切挿入孔19内部へ導く。即ち、当該箱型容器1によれば、各ガイド溝17を傾斜して形成することによって、仕切挿入孔19に対して、仕切部材の端縁を、容易かつ確実に挿入させることができ、もって、仕切部材の取付作業に係る利便性を高めることができる。
当該箱型容器1の底壁部5側に位置する各角部には、コーナー部7が夫々形成されている。図3に示すように、当該コーナー部7の外表面は、他の部分よりコーナー部7の中央部分が大きな所定の曲率を有する曲面を為すように形成されており、本実施形態においては、コーナー部7の中央部分に向かって徐々に曲率が大きくなっている。そして、コーナー部7の内表面は、より大きな曲率を有する曲面を為すように形成されている。これにより、各コーナー部7は、箱型容器1における他の部分よりも大きな肉厚をもって曲面状に形成される。
ここで、当該箱型容器1は、運搬作業等の過程で、締結バンドBによって締結された運搬容器C上をスライドするように、作業者によって取り扱われる場合もある(図4参照)。このような場合であっても、当該箱型容器1によれば、各コーナー部7が曲面状に形成されているので、締結バンドB等に引っかかることはなく、作業効率を向上させ得る。又、当該箱型容器1を使用する場合、使用による破損や削れが発生しやすい部分は、各コーナー部7近傍である。この点、当該箱型容器1によれば、各コーナー部7の肉厚を大きくしているので、当該コーナー部7における破損の発生頻度を、効果的に低減し得る。
(長辺側側壁部の構成)
次に、周壁部10を構成する長辺側側壁部20の具体的構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。各長辺側側壁部20は、底壁部5における長辺側端縁から上方に延出形成されており、上述したフランジ部11と、段部16と、ガイド溝17と、仕切挿入孔19を有している。
各長辺側側壁部20は、その特徴的な構成として、長辺側支脚21と、長辺側凹部22と、情報表示部23を有している。長辺側支脚21及び長辺側凹部22は、各長辺側側壁部20において夫々2つずつ形成されている。そして、情報表示部23は、各長辺側側壁部20の長手方向中央部分において、連通穴18等の無いベタ面として形成されており、箱型容器1に収容された内容物の情報(例えば、名称や宛先)等を表示可能に構成されている。当該情報表示部23の上方に位置するフランジ部11においては、連結リブ15が形成されている。従って、当該箱型容器1によれば、ベタ面として構成された情報表示部23と、フランジ部11における連結リブ15の配設位置が上下方向に並んでいる為、箱型容器1の剛性を高めることができる。
図1〜図4等に示すように、各長辺側支脚21は、長辺側側壁部20の外側面から外側へ突出形成されており、フランジ部11の下部から箱型容器1底面のやや上方に亘って上下方向に延びている。そして、各長辺側凹部22は、長辺側側壁部20の上端から中間位置に亘って、長辺側側壁部20の内面側を外側方向に窪んで形成されている。当該長辺側凹部22は、他の箱型容器1に形成された長辺側支脚21を収容可能に形成されている。尚、長辺側凹部22の具体的構成については、後に図面を参照しつつ、詳細に説明する。
長辺側側壁部20の長手方向一方側(後述する第1短辺側側壁部30側)において、長辺側凹部22は、長辺側側壁部20における長手方向一方側における端部近傍に形成されており、長辺側支脚21は、当該長辺側凹部22に対して、長手方向中央部側に隣接するように形成されている。
一方、長辺側側壁部20の長手方向他方側(後述する第2短辺側側壁部40側)においては、長辺側支脚21は、長辺側側壁部20における長手方向他方側における端部近傍に形成されており、長辺側凹部22は、当該長辺側支脚21に対して、長手方向中央部側に隣接するように形成されている。
即ち、長手方向他方側における長辺側支脚21は、長辺側側壁部20の長手方向中央部を基準として、長手方向一方側における長辺側凹部22と等距離となる位置に形成されている。又、長手方向他方側における長辺側凹部22は、長辺側側壁部20の長手方向中央部を基準として、長手方向一方側における長辺側支脚21と等距離となる位置に形成されている。
このように構成されている為、複数の箱型容器1をネスティング状態で段積みする場合、各長辺側支脚21は、夫々長辺側凹部22の内部に収容され、各長辺側凹部22の下端が長辺側側壁部20のフランジ部11上面に当接する(図7参照)。これにより、上側の箱型容器1を、下側の箱型容器1における中間位置まで進入させることができ、上側の箱型容器1の中間位置から下方を下側の箱型容器1の内側に収めて、ネスティング状態での段積みを実現することができる。即ち、長辺側凹部22及びフランジ部11は、本発明におけるネスティング制限部を構成する。
尚、複数の箱型容器1をネスティング状態で段積みする場合、各長辺側支脚21は、夫々長辺側凹部22の内部に収容されるので、長辺側支脚21の下端を、長辺側凹部22の底部に当接させることもできる。この場合も、上側の箱型容器1を、下側の箱型容器1における中間位置まで進入させることができ、上側の箱型容器1の中間位置から下方を下側の箱型容器1の内側に収めて、ネスティング状態での段積みを実現することができる。即ち、この場合において、長辺側支脚21及び長辺側凹部22は、本発明におけるネスティング制限部を構成する。
(短辺側側壁部の構成)
図1等に示すように、箱型容器1の周壁部10は、一対の短辺側側壁部25を有している。以下の説明において、長辺側側壁部20の長手方向一方側に位置する短辺側側壁部25を、第1短辺側側壁部30といい、長辺側側壁部20の長手方向他方側に位置する短辺側側壁部25を、第2短辺側側壁部40という。そして、第1短辺側側壁部30及び第2短辺側側壁部40は、周壁部10の一部を構成する為、上述したフランジ部11と、段部16とを有している。
第1短辺側側壁部30は、その特徴的な構成として、第1短辺側支脚31と、第1短辺側凹部32とを夫々2つずつ有している。各第1短辺側支脚31は、第1短辺側側壁部30の両端側(各長辺側側壁部20との接続部)近傍に形成されている。各第1短辺側支脚31は、第1短辺側側壁部30の外側面から外側へ突出形成されており、フランジ部11の下部から箱型容器1底面のやや上方に亘って上下方向に延びている。
そして、各第1短辺側凹部32は、第1短辺側側壁部30の上端から中間位置に亘って、第1短辺側側壁部30の内面側を外側方向に窪んで形成されている。当該第1短辺側凹部32は、箱型容器1の中央を基準として、後述する第2短辺側支脚41の対称位置に形成されている為、他の箱型容器1に形成された第2短辺側支脚41を収容可能に形成されている。
第2短辺側側壁部40は、その特徴的な構成として、第2短辺側支脚41と、第2短辺側凹部42とを夫々2つずつ有している。各第2短辺側支脚41は、各第2短辺側凹部42に対して隣接して配置され、各第1短辺側凹部32の対称位置に形成されている。そして、各第2短辺側支脚41は、第2短辺側側壁部40の外側面から外側へ突出形成されており、フランジ部11の下部から箱型容器1底面のやや上方に亘って上下方向に延びている。
そして、各第2短辺側凹部42は、第2短辺側側壁部40の上端から中間位置に亘って、第2短辺側側壁部40の内面側を外側方向に窪んで形成されている。当該第2短辺側凹部42は、第2短辺側側壁部40の両端側(各長辺側側壁部20との接続部)近傍に形成されている。即ち、各第2短辺側凹部42は、箱型容器1の中央を基準として、第1短辺側支脚31の対称位置に形成されている為、他の箱型容器1に形成された第1短辺側支脚31を収容可能に形成されている。
第1短辺側側壁部30及び第2短辺側側壁部40をこのように形成することによって、複数の箱型容器1を段積みする際に、下側の第1短辺側側壁部30に対して、上側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40が位置するように段積みすれば、下側の第1短辺側凹部32内部に上側の第2短辺側支脚41を収容し、下側の第2短辺側凹部42内部に上側の第1短辺側支脚31を収容することができる。これにより、上側の箱型容器1を、下側の箱型容器1における中間位置まで進入させることができ、上側の箱型容器1の中間位置から下方を下側の箱型容器1の内側に収めて、ネスティング状態での段積みを実現することができる。即ち、フランジ部11と、第1短辺側凹部32及び第2短辺側凹部42は、本発明におけるネスティング制限部を構成する。
尚、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41の下端を、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42の底部に当接させることもできる為、本発明におけるネスティング制限部を、第1短辺側支脚31及び第1短辺側凹部32と、第2短辺側支脚41及び第2短辺側凹部42によって構成することも可能である。
(凹部の具体的構成)
周壁部10に形成された各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の具体的構成について、図5を参照しつつ詳細に説明する。尚、各凹部の具体的構成は、長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42に共通している為、以下では、長辺側凹部22を例として説明する。
図5に示すように、長辺側凹部22は、側部取付穴22Aと、下部取付穴22Bを有している。側部取付穴22Aは、箱型容器1の外側方向に位置する長辺側凹部22の側面において、上下方向に延びる長穴状に形成されており、箱型容器1の内側と外側とを連通している。下部取付穴22Bは、長辺側凹部22の下面において、長辺側側壁部20の壁面に沿って延びる長穴状に形成されており、箱型容器1の内側と外側とを連通している。従って、側部取付穴22A及び下部取付穴22Bは、箱型容器1内部に対する通気性を確保すると共に、水抜き孔として機能する。
(スタッキング状態での段積み)
続いて、第1実施形態に係る箱型容器1を、スタッキング状態で段積みする場合の動作について、図6等を参照しつつ説明する。第1実施形態においては、複数の箱型容器1を段積みする際に、下側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30に対して、上側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30が位置するように段積みすることで、スタッキング状態での段積みを行い得る。尚、この時、下側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40に対して、上側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40が位置する。
この場合、上側の箱型容器1における各長辺側側壁部20の長辺側支脚21は、それぞれ、下側の箱型容器1における長辺側側壁部20のフランジ部11上面と当接する。又、上側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30の第1短辺側支脚31は、下側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30のフランジ部11上面と当接し、同時に、上側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40の第2短辺側支脚41は、下側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40のフランジ部11上面と当接する。
これにより、当該箱型容器1によれば、下側の箱型容器1の内側空間を極力狭めることなく、複数の箱型容器1を上下に段積みすることができ、スタッキング状態での段積みを実現し得る。この時、上側の箱型容器1における各支脚(長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)の下端を、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面に当接させたまま滑らせることで、スタッキング状態での段積み作業を円滑に行うことができる。そして、当該箱型容器1は、スタッキング状態での段積みを行うことによって、物品を収容した複数の箱型容器1を、周壁部10の外周方向における位置ずれを抑止しつつ段積みして、運搬・保管等を行うことができる。
(ネスティング状態での段積み)
続いて、第1実施形態に係る箱型容器1を、ネスティング状態で段積みする場合の動作について、図7等を参照しつつ説明する。第1実施形態においては、複数の箱型容器1を段積みする際に、下側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30に対して、上側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40が位置するように段積みすることで、ネスティング状態での段積みを行い得る。尚、この時、下側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40に対して、上側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30が位置する。
この場合、上側の箱型容器1における各長辺側側壁部20の長辺側支脚21は、それぞれ、フランジ部11に対する干渉を回避して、下側の箱型容器1における長辺側側壁部20の長辺側凹部22内に収容される。又、上側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30の第1短辺側支脚31は、フランジ部11に対する干渉を回避して、下側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40の第2短辺側凹部42内に収容され、同時に、上側の箱型容器1における第2短辺側側壁部40の第2短辺側支脚41は、フランジ部11に対する干渉を回避して、下側の箱型容器1における第1短辺側側壁部30の第1短辺側凹部32内に収容される。
これに伴って、上側の箱型容器1における各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の下面と、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面が当接するまで、上側の箱型容器1の中間位置から下方を下側の箱型容器1の内側に収めることができ、ネスティング状態での段積みを実現することができる。即ち、上側の箱型容器1における各凹部と、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面によって、下側の箱型容器1に対する上側の箱型容器1の挿入量が規定される。
尚、第1実施形態における各支脚(即ち、長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)の下端を、各凹部(即ち、長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部に当接させることで、下側の箱型容器1に対する上側の箱型容器1の挿入量を、中間位置に制限することも可能である。即ち、各支脚及び各凹部を、本発明におけるネスティング制限部として機能させることも可能である。
この結果、当該箱型容器1によれば、複数の箱型容器1を極力嵩張らないように上下に段積みすることができ、ネスティング状態での段積みを実現し得る。当該箱型容器1によれば、ネスティング状態での段積みを行うことによって、空の箱型容器1の運搬・保管効率を高めることができる。
(騒音防止部材の配置及び作用)
第1実施形態に係る箱型容器1に対して取り付けられる騒音防止部材55の構成について、図8等を参照しつつ詳細に説明する。第1実施形態に係る騒音防止部材55は、合成ゴム等の弾性変形可能な材料を用いて、略直方体状に形成されている。そして、図8に示すように、当該騒音防止部材55は、長辺側凹部22等を含む凹部の底面表面に対して、接着剤等で接着することによって取り付けられる。
第1実施形態に係る箱型容器1においては、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部に対して、騒音防止部材55が夫々配設される。この箱型容器1に対して他の箱型容器1をネスティング状態で段積みする場合、上側の箱型容器1における各支脚(長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)は、各凹部内に挿入される。
例えば、図9に示すように、上側の箱型容器1の長辺側支脚21下端部は、下側の箱型容器1における長辺側凹部22の底部に配設された騒音防止部材55の上面に当接する。当該騒音防止部材55は、弾性変形可能な材質によって構成されており、長辺側支脚21の下端と長辺側凹部22の底部との間に介在している為、ネスティング状態で段積みした場合における上下の箱型容器1との接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
この点、第1実施形態に係る箱型容器1によれば、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部に対して、騒音防止部材55が夫々配設されている為、上側の箱型容器1における各支脚(長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)と、下側の箱型容器1における各凹部の底部との接触を防止すると同時に、上側の箱型容器1における各凹部の下面と、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面との接触を防止することができ、もって、これらの接触に起因する騒音の発生を防止し得る。
又、当該箱型容器1において、スタッキング状態で段積みする場合、各支脚の下端は、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面に接触する(図6参照)。このスタッキング状態での段積み作業の過程で、各支脚の下端をフランジ部11上面に接触させたまま滑らせる動作が行われる場合がある。この点、当該箱型容器1では、各凹部の底部に対して騒音防止部材55が配設されており、各支脚の下端には騒音防止部材55が存在していないので、各支脚の下端をフランジ部11上面に沿って円滑に滑らせることができ、スタッキング状態での段積み作業の作業性を維持し得る。即ち、当該箱型容器1によれば、スタッキング状態での段積みにおける作業性を維持しつつ、ネスティング状態での段積みにおける騒音の発生を低減することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る箱型容器1は、底壁部5と、周壁部10とを有する上方が開放された箱状に形成されており、内部に内容物を収容可能に構成されている。当該箱型容器1は、周壁部10を構成する一対の長辺側側壁部20と、第1短辺側側壁部30と、第2短辺側側壁部40について、支脚(長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)及び凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)を有している為、複数の箱型容器1をネスティング状態で段積みすることができる(図7参照)。
図9に示すように、第1実施形態に係る箱型容器1によれば、長辺側凹部22を含む各凹部の底部に対して、騒音防止部材55を配設している為、ネスティング状態で段積みした場合に、上側の箱型容器1と下側の箱型容器1との間に、騒音防止部材55が介在することになる。これにより、当該箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みしたまま作業を行った場合であっても、上下に段積みされた箱型容器同士の接触による騒音を低減し得る。又、当該箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みした場合における上下の箱型容器1の接触を防止し、接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
又、第1実施形態に係る箱型容器1によれば、長辺側凹部22等の凹部の底面に、騒音防止部材55を配設している為、ネスティング状態で段積みしたまま作業した場合に接触する蓋然性の高い位置に、騒音防止部材55を配置することができ、ネスティング状態で段積みした場合に作業を行った場合に、箱型容器同士の接触によって生じる騒音を、より確実に低減し得る。
そして、第1実施形態に係る箱型容器1によれば、騒音防止部材55を、各支脚(長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)の下端ではなく、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部内側に配設している為、スタッキング状態で段積みする際に、各支脚の下端をフランジ部11上面に沿って滑らせることができ、スタッキング状態での段積み作業における作業性を維持し得る。この点、ネスティング状態での段積みが行われた場合には、各支脚の下端と各凹部の底部内側との間には、騒音防止部材55が介在する為、当該箱型容器1は、ネスティング状態での段積みにおける箱型容器1同士の接触に起因する騒音の発生を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、上述した第1実施形態と異なる実施形態(第2実施形態)について、図10〜図13を参照しつつ詳細に説明する。尚、第2実施形態に係る箱型容器1は、騒音防止部材55の構成及び取付位置を除き、上述した第1実施形態に係る箱型容器1と同様の基本的構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第2実施形態に係る騒音防止部材の概略構成)
第2実施形態に係る騒音防止部材55は、第1実施形態と同様に、合成ゴム等の弾性変形可能な材料を用いて環状に形成されており、図10に示すように、穴部56と、保持溝57を有している。穴部56は、環状に形成された騒音防止部材55の中央部分に位置している。言い換えると、騒音防止部材55は、当該騒音防止部材55を貫通する穴部56を、騒音防止部材55の中央部分に形成することによって環状に形成される。
そして、保持溝57は、環状に形成された騒音防止部材55の外周面に沿って延びる溝状に形成されており、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)を構成する板厚よりもやや広い幅を有している。当該保持溝57は、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部に対して、騒音防止部材55を取り付ける際に用いられる。
(第2実施形態に係る騒音防止部材の配置及び作用)
第2実施形態に係る箱型容器1においては、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部に形成された下部取付穴に対して、環状の騒音防止部材55が夫々配設される。具体的には、騒音防止部材55は、各凹部における下部取付穴の開口縁を、保持溝57に対して嵌合させることによって、各凹部の底部に対して取り付ける。又、第2実施形態に係る騒音防止部材55は、穴部56が形成されているので、より容易に弾性変形させることができ、もって、各凹部の下部取付穴に対する取付作業の作業性を高めることができる。従って、図11〜図13に示すように、第2実施形態に係る騒音防止部材55の一部は、各凹部の底部内側に沿って配置されると同時に、当該騒音防止部材55の他の部分は、各凹部の底部外側に沿って配置される。
この箱型容器1を、他の箱型容器1に対してネスティング状態で段積みする場合、上側の箱型容器1における各凹部の下端部は、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面近傍に位置する。
例えば、図12、図13に示すように、ネスティング状態で段積みした場合、上側の箱型容器1における長辺側凹部22の下部は、下側の箱型容器1における長辺側側壁部20のフランジ部11上面近傍に位置する。下部取付穴22Bに取り付けられた騒音防止部材55の一部は、長辺側凹部22の下部よりも下方に位置する為、各長辺側凹部22の下部と、各フランジ部11上面との間に、騒音防止部材55が介在する。この結果、第2実施形態に係る箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みした場合における上下の箱型容器1との接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
又、下部取付穴22Bに取り付けられた騒音防止部材55の一部は、長辺側凹部22の底面よりも上方に位置する為、ネスティング状態で段積みした場合に、上側の箱型容器1における長辺側支脚21下端と、長辺側凹部22の底部内面との接触を防止し得る。つまり、当該第2実施形態に係る箱型容器1によれば、この部分においても、ネスティング状態で段積みした場合における上下の箱型容器1との接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
そして、第2実施形態に係る箱型容器1によれば、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の下部取付穴に対して、騒音防止部材55が夫々配設されている為、段積みされた箱型容器1同士の接触を防止して、これらの接触に起因する騒音の発生を防止し得る。
図13に示すように、第2実施形態においては、各凹部の下部取付穴に対して、環状に形成された騒音防止部材55を取り付けている為、各凹部の下部取付穴が騒音防止部材55によって閉塞されることはない。即ち、各騒音防止部材55の穴部56によって、各凹部における内側と外側を連通している為、第2実施形態に係る箱型容器1によれば、箱型容器1における通気性及び水抜き孔としての機能を維持しつつ、箱型容器1同士の接触に起因する騒音を防止することができる。
以上説明したように、第2実施形態に係る箱型容器1は、第1実施形態と同様に、底壁部5と、周壁部10とを有する上方が開放された箱状に形成されており、内部に内容物を収容可能に構成されている。当該箱型容器1は、周壁部10を構成する一対の長辺側側壁部20と、第1短辺側側壁部30と、第2短辺側側壁部40について、支脚(長辺側支脚21、第1短辺側支脚31、第2短辺側支脚41)及び凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)を有している為、複数の箱型容器1をネスティング状態で段積みすることができる。
図11〜図13に示すように、第2実施形態に係る箱型容器1によれば、長辺側凹部22を含む各凹部の下部取付穴に対して、環状の騒音防止部材55を配設している為、ネスティング状態で段積みした場合に、上側の箱型容器1と下側の箱型容器1との間に、騒音防止部材55が介在することになる。具体的には、上側の箱型容器1の各支脚における下端と、下側の箱型容器1の各凹部における底部内面との間や、上側の箱型容器1における各凹部の底部外面と、下側の箱型容器1におけるフランジ部11上面との間に、騒音防止部材55をそれぞれ介在させることができる。これにより、当該箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みしたまま作業を行った場合であっても、上下に段積みされた箱型容器同士の接触による騒音を低減し得る。
そして、第2実施形態においては、各凹部の下部取付穴に対して、環状に形成された騒音防止部材55を取り付けている為、各凹部の下部取付穴が騒音防止部材55によって閉塞されることはない(図13参照)。即ち、各騒音防止部材55の穴部56によって、各凹部における内側と外側を連通している為、第2実施形態に係る箱型容器1によれば、箱型容器1における通気性及び水抜き孔としての機能を維持しつつ、箱型容器1同士の接触に起因する騒音を防止することができる。
又、第2実施形態に係る箱型容器1によれば、長辺側凹部22等の凹部における下部取付穴に騒音防止部材55を取り付けることによって、各凹部における底部の内側面及び外側面に、騒音防止部材55を位置させることができる。ネスティング状態で段積みしたまま作業した場合に接触する蓋然性の高い位置に、騒音防止部材55を配置することができ、ネスティング状態で段積みした場合に作業を行った場合に、箱型容器同士の接触によって生じる騒音を、より確実に低減し得る。又、騒音防止部材55は、穴部56を形成して環状を為すので、容易に弾性変形させることができ、各凹部に対する取付作業性を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、上述した第1実施形態、第2実施形態と異なる実施形態(第3実施形態)について、図14〜図16を参照しつつ詳細に説明する。尚、第3実施形態に係る箱型容器1は、騒音防止部材55の構成及び取付位置の構成を除き、上述した第1実施形態に係る箱型容器1と同様の基本的構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第3実施形態に係る騒音防止部材の概略構成)
第3実施形態に係る騒音防止部材55は、第1実施形態、第2実施形態と同様に、合成ゴム等の弾性変形可能な材料を用いて環状に形成されており、穴部56と、保持溝57を有している。穴部56及び保持溝57は、上述した第2実施形態と同様の構成である為、その詳細な説明を省略する。第3実施形態に係る騒音防止部材55は、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)に形成された側部取付穴の内径に対応する環状に形成されている。
(第3実施形態に係る騒音防止部材の配置及び作用)
第3実施形態に係る箱型容器1においては、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の側部に形成された側部取付穴に対して、環状の騒音防止部材55が夫々配設される。具体的には、騒音防止部材55は、各凹部における側部取付穴の開口縁を、保持溝57に対して嵌合させることによって、各凹部の側部に対して取り付ける。ここで、第3実施形態に係る騒音防止部材55は、第2実施形態と同様に、穴部56が形成されているので、より容易に弾性変形させることができ、もって、各凹部の側部取付穴に対する取付作業の作業性を高めることができる。従って、第3実施形態に係る騒音防止部材55の一部は、各凹部の側部内側に沿って配置されると同時に、当該騒音防止部材55の他の部分は、各凹部の側部外側に沿って配置される(図16参照)。
例えば、図15、図16に示すように、ネスティング状態で段積みした場合、上側の箱型容器1の長辺側支脚21は、下側の箱型容器1における長辺側凹部22内部に挿入される。側部取付穴22Aに対する騒音防止部材55の一部は、長辺側凹部22の側面よりも内側に位置している為、上側の箱型容器1における長辺側支脚21と、下側の箱型容器1における長辺側凹部22の側面との間に、騒音防止部材55が介在する。これにより、当該箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みした状態で、水平方向への相対移動が生じた場合にであっても、上下の箱型容器1同士の接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
そして、第3実施形態に係る箱型容器1によれば、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の側部取付穴に対して、騒音防止部材55が夫々配設されている為、段積みされた箱型容器1同士の接触を防止して、これらの接触に起因する騒音の発生を防止し得る。
図16に示すように、第3実施形態においては、各凹部の側部取付穴に対して、環状に形成された騒音防止部材55を取り付けている為、各凹部の側部取付穴が騒音防止部材55によって閉塞されることはない。即ち、各騒音防止部材55の穴部56によって、各凹部における内側と外側を連通している為、第3実施形態に係る箱型容器1によれば、箱型容器1における通気性及び水抜き孔としての機能を維持しつつ、箱型容器1同士の接触に起因する騒音を防止することができる。
(第4実施形態)
次に、上述した第1実施形態〜第3実施形態と異なる実施形態(第4実施形態)について、図17、図18を参照しつつ詳細に説明する。尚、第4実施形態に係る箱型容器1は、騒音防止部材55の構成及び取付位置を除き、上述した第1実施形態に係る箱型容器1と同様の基本的構成を有している。従って、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略し、相違する構成について詳細に説明する。
(第4実施形態に係る騒音防止部材の概略構成)
第4実施形態に係る騒音防止部材55は、第3実施形態と同様に、環状に形成され側部取付穴に取り付けられる騒音防止部材55に加え、各凹部の下部に取り付けられる騒音防止部材55を含んでいる。
当該騒音防止部材55は、合成ゴム等の弾性変形可能な材料によって構成されており、第1実施形態と同様に略直方体状に形成された部分と、第2実施形態と同様に下部取付穴に取付可能な環状に形成された部分を有している。第4実施形態に係る騒音防止部材55における略直方体状の部分には、上面中央部分から下方に向かって窪んだ穴部56を有している。騒音防止部材55における環状部分は、当該略直方体状の部分における下面と一体的に形成されており、その側面部分に保持溝57を有している。
(第4実施形態に係る騒音防止部材の配置及び作用)
第4実施形態に係る箱型容器1においては、第3実施形態と同様に、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の側部に形成された側部取付穴に対して、環状の騒音防止部材55が夫々配設される。側部取付穴に対して取り付けられた環状の騒音防止部材55について、その取付方法、配置及び作用は、上述した第3実施形態で説明済みである為、再度の説明を省略する。
第4実施形態に係る箱型容器1においては、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)の底部に形成された下部取付穴の開口縁を、騒音防止部材55の環状部分に形成された保持溝57に嵌合させることによって、騒音防止部材55を各凹部の底部に対して取り付ける。従って、当該騒音防止部材55の略直方体部分は、各凹部の底部内側に配置され、環状部分の一部は、各凹部の底部外側に沿って配置される。
例えば、図17、図18に示すように、ネスティング状態で段積みした場合、上側の箱型容器1の長辺側支脚21下端部は、下側の箱型容器1における長辺側凹部22の底部に配設された騒音防止部材55の内、略直方体状を為す部分の上面に当接する。長辺側支脚21の下端と長辺側凹部22の底部との間に騒音防止部材55が介在している為、第4実施形態に係る箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みした場合における上下の箱型容器1との接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
又、ネスティング状態で段積みした場合、上側の箱型容器1における長辺側凹部22の下部は、下側の箱型容器1における長辺側側壁部20のフランジ部11上面近傍に位置する。下部取付穴22Bに取り付けられた騒音防止部材55における環状部分の一部は、長辺側凹部22の下部と、各フランジ部11上面との間に介在する為、当該箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みした場合における上下の箱型容器1との接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
そして、第4実施形態においても、側部取付穴22Aに取り付けられた騒音防止部材55の一部は、長辺側凹部22の側面よりも内側に位置している為、上側の箱型容器1における長辺側支脚21と、下側の箱型容器1における長辺側凹部22の側面との間に、騒音防止部材55が介在する。これにより、当該箱型容器1によれば、ネスティング状態で段積みした状態で、水平方向への相対移動が生じた場合にであっても、上下の箱型容器1同士の接触を防止し、当該接触に伴う騒音の発生を低減することができる。
尚、第4実施形態に係る箱型容器1によれば、各凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)に対して、図17、図18と同様に、2種類の騒音防止部材55が夫々配設されている為、段積みされた箱型容器1同士の接触を防止して、これらの接触に起因する騒音の発生を防止し得る。
図17、図18に示すように、第4実施形態においても、各凹部の側部取付穴に対して、環状に形成された騒音防止部材55を取り付けている為、各凹部の側部取付穴が騒音防止部材55によって閉塞されることはない。即ち、第4実施形態に係る箱型容器1によれば、箱型容器1における通気性及び水抜き孔としての機能を維持しつつ、箱型容器1同士の接触に起因する騒音を防止することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、箱型容器1の周壁部に形成された凹部(長辺側凹部22、第1短辺側凹部32、第2短辺側凹部42)に対して、騒音防止部材55を取り付ける構成であったが、この態様に限定されるものではない。複数の箱型容器1をネスティング状態で段積みした場合に、箱型容器1同士が接触し得る部分であれば、他の部分に騒音防止部材55を取り付けることも可能である。例えば、フランジ部11の上面や、支脚(例えば、長辺側支脚21等)の下端面に騒音防止部材55を取り付けた態様とすることも可能である。
又、上述した実施形態においては、箱型容器1に対して、別体に形成された騒音防止部材55を取り付ける構成であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、箱型容器1を異材質成形することによって、箱型容器1と騒音防止部材55を一体的に形成することも可能である。この場合、騒音防止部材55の取付作業を省略することができ、更に、使用に伴う騒音防止部材55の脱落を防止することができる。
又、上述した実施形態において、本発明に係る箱型容器1は、ネスティング状態での段積みと、スタッキング状態での段積みとの両者を行い得るように構成されていたが、この態様に限定されるものではない。本発明は、ネスティング状態での段積みが可能な箱型容器であれば適用することが可能である。
そして、上述した実施形態においては、底壁部5に多数の穴6を形成すると共に、周壁部10に多数の連通穴18を形成していたが、この態様に限定されるものではない。底壁部5を、穴6のない板状に形成することも可能であるし、周壁部10を、連通穴18のない板状に形成することも可能である。