JP2018203281A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】段積みされた上段側容器に収容物があった場合に下段側容器の側壁部(の上端部及び上フランジ部)が外方へ開くことを抑止すると共に、類似した他の容器との段積みが可能な容器を提供すること。【解決手段】上下に段積み可能な容器10は、長方形状の底壁部20と、底壁部20の各長辺22,22から上方へ延び出す長辺側側壁部30と、長辺側側壁部30の下端部から外方へ突設された第1下フランジ部50と、長辺側側壁部30の上端部から外方へ突設され、段積み時に上段側に位置する容器10の第1下フランジ部50の下面が載上される上フランジ部60とを備える。第1下フランジ部50は、第1下フランジ部50の下面に設けられ、長辺側側壁部30に近づくに連れて上方へ傾く傾斜部54を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、上下に段積み可能な容器に関するものである。
従来より、上下に段積み可能な容器に関し、種々の技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載のコンテナは、コンテナ本体の側壁に上部フランジと下部フランジとを突設してある。コンテナ本体は、例えば、硬質合成樹脂からなり、数個を段積したとき上方のコンテナ本体の底部が下方のコンテナ本体の開口部に嵌合する長方形の箱状のものを下記特許文献1に例示してある。上部フランジ及び下部フランジは、コンテナ本体を段積し易くしたり、それを補強するためのもので、上部フランジは側壁の上縁に、また、下部フランジは側壁の下縁にそれぞれ外方に突設してある。
実公昭64−4683号公報
上記特許文献1の図面によれば、下方に位置するコンテナの上部フランジに対して、上方に位置するコンテナの下部フランジが載上されることによって、コンテナの段積みが行われる。
しかしながら、コンテナの段積み時において、上方に位置するコンテナ内に収容物がある場合には、その収容物の重量によって、下方に位置するコンテナの側壁の上縁(上部フランジを含む)が外側へ開くような変形が起きることがあった。
そのような変形は、コンテナ本体の箱体が長尺状であるときに、長辺側の側壁において顕著に現れる傾向にある。
更に、そのような変形の対策としては、コンテナの段積み時に互いに係合する突起と孔等の係合構造を上部フランジと下部フランジとに設けることが考えられるが、例えば、コンテナの上部フランジに突起を上方に向けて設けた場合には、突起を設けたコンテナ(の上部フランジ)に対して、本コンテナに類似した他のコンテナ(の下部フランジ)を段積み(載上)することが困難なときがある。また、本コンテナと他のコンテナとの段積みが可能であっても、その段積み高さが本コンテナの突起分だけ高くなり、さらに、本コンテナの突起と他のコンテナの下部フランジとが接触することによって、本コンテナの突起又は他のコンテナの下部フランジが破損する虞がある。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、段積みされた上段側容器に収容物があった場合に下段側容器の側壁部(の上端部及び上フランジ部)が外方へ開くことを抑止すると共に、類似した他の容器との段積みが可能な容器を提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、上下に段積み可能な容器であって、略矩形状の底壁部と、底壁部の各辺から上方へ延び出す側壁部と、側壁部の下端部から外方へ突設された下フランジ部と、側壁部の上端部から外方へ突設され、段積み時に上段側容器の下フランジ部の下面が載上される上フランジ部とを備え、下フランジ部は、下フランジ部の下面に設けられ、側壁部に近づくに連れて上方へ傾く傾斜部を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の容器であって、傾斜部は、少なくとも側壁部の幅方向の中央領域に配設されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明の容器は、上下に段積み可能な容器であって、側壁部の下端部から外方へ突設された下フランジ部と、側壁部の上端部から外方へ突設され、段積み時に上段側容器の下フランジ部の下面が載上される上フランジ部とを備えている。つまり、段積み時には、上段側容器の下フランジ部の下面が、下段側容器の上フランジ部に載上される。従って、下段側容器の上フランジ部には、上段側容器の下フランジ部の下面を介して、上段側容器の荷重が作用する。
上段側容器の下フランジ部の下面には、側壁部に近づくに連れて上方へ傾く傾斜部が設けられている。その傾斜部によって、上段側容器の荷重は、下段側容器の上フランジ部に対して、上方向から下段側容器の側壁部に向かう方向(つまり、内方側に向かう方向)に作用する。そのため、下段側容器の上フランジ部(及び側壁部の上端部)が外方へ開くことはない。このようにして、請求項1に係る発明の容器は、段積みされた上段側容器に収容物があった場合に、下段側容器の側壁部(の上端部及び上フランジ部)が外方へ開くことを抑止する。
更に、請求項1に係る発明の容器は、段積み時に互いに係合するような突起と孔等の係合構造を、上フランジ部と下フランジ部とに設けていないので、当該容器に類似した他の容器との段積みが可能である。
請求項2に係る発明の容器では、傾斜部が、少なくとも側壁部の幅方向の中央領域に配設されている。その側壁部の幅方向の中央領域は、段積み時に側壁部が外方へ最も開き易い箇所である。そのため、請求項2に係る発明の容器は、段積みされた上段側容器に収容物があった場合に、下段側容器の側壁部(の上端部及び上フランジ部)が外方へ開くことを効率よく抑止する。
本発明の実施形態の容器が表された斜視図である。 同容器が上下逆さまの状態で表された斜視図である。 同容器が上下に段積みされた状態で表された斜視図である。 図3の線A−Aで同容器を切断した断面が表された図である。 図3の線B−Bで同容器を切断した断面が表された図である。 図5の部分Cが拡大して表された図である。
以下、本発明に係る容器について、具体化した本実施形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。
(1)容器の概要
図1及び図2に表されたように、本実施形態の容器10は、底壁部20、長辺側側壁部30、及び短辺側側壁部32等を備えており、ポリプロピレン等の樹脂を材料とした金型成形によって、一面が開放された直方体状に形作られている。
尚、図1及び図2において、符号D1の方向は、上下方向(つまり、容器10の高さ方向)を示している。符号D2の方向は、底壁部20及び長辺側側壁部30の幅方向を示している。符号D3の方向は、短辺側側壁部32の幅方向を示している。各方向D1,D2,D3は、互いに直交する関係にある。これらの点は、後述する図3乃至図6においても、同様である。
底壁部20は、長方形状をなし、相対する一対の長辺22と、相対する一対の短辺24とを有している。底壁部20の各長辺22からは、長辺側側壁部30が上方向にそれぞれ延出している。底壁部20の各短辺24からは、短辺側側壁部32が上方向にそれぞれ延出している。底壁部20の上方には、長辺側側壁部30の上端部及び短辺側側壁部32の上端部によって、開口部40が形成されている。
各長辺側側壁部30の下端部(であって、後述する長辺側側壁部30の幅方向D2の第2中央領域W2)からは、底壁部20の反対側である外方へ向かって、相対する一対の第1下フランジ部50が突出している。各短辺側側壁部32の下端部から各長辺側側壁部30の下端部の隅部にかけては、底壁部20の反対側である外方へ向かって、相対する一対の第2下フランジ部52が突出している。各第1下フランジ部50の下面は、長辺側側壁部30に近づくに連れて上方へ傾く面(以下、「傾斜部54」と記載する。)に形作られている。これに対して、各第2下フランジ部52の下面は、長辺側側壁部30の幅方向D2及び短辺側側壁部32の幅方向D3に平行な面に形作られている。
各長辺側側壁部30の上端部及び各短辺側側壁部32の上端部からは、開口部40の反対側である外方へ向かって、上フランジ部60が突出している。上フランジ部60は、開口部40の全周に沿って一体的に設けられている。上フランジ部60の上面は、長辺側側壁部30の幅方向D2の第1中央領域W1を除いて、長辺側側壁部30の幅方向D2及び短辺側側壁部32の幅方向D3に平行な面に形作られている。
これに対して、長辺側側壁部30の幅方向D2の第1中央領域W1においては、相対する一対の傾斜部62が上フランジ部60の上面に設けられている。各傾斜部62は、長辺側側壁部30に近づくに連れて上方へ傾いている。更に、長辺側側壁部30の幅方向D2の第2中央領域W2においては、上述した第1下フランジ部50の傾斜部54が設けられている。長辺側側壁部30の幅方向D2では、第2中央領域W2が第1中央領域W1に含まれている。
また、一対の第2下フランジ部52のうち、第2下フランジ部52の一方の端部と第1下フランジ部50の端部との間には、長辺側側壁部30の幅方向D2において、フランジが存在しない第1中間領域W3が設けられ、第2下フランジ部52の他方の端部と第1下フランジ部50の端部との間には、長辺側側壁部30の幅方向D2において、フランジが存在しない第2中間領域W4が設けられている。
本実施形態では、長辺側側壁部30の幅方向D2において、第1中間領域W3及び第2中間領域W4の距離は等しいが、その距離は等しくなくてもよい。また、長辺側側壁部30の幅方向D2において、第1中央領域W1は、第2中央領域W2を含むが、第1中間領域W3及び第2中間領域W4を含んでも含まなくてもよい。
長辺側側壁部30及び短辺側側壁部32の外側面には、上フランジ部60と第1下フランジ部50との間、及び上フランジ部60と第2下フランジ部52との間において、縦リブ部70及び横リブ部72が設けられている。縦リブ部70及び横リブ部72によって、複数の取手部74が形成されている。取手部74は、作業者の手が掛けられる持ち手部分であり、長辺側側壁部30の幅方向D2の第1中間領域W3及び第2中間領域W4と、短辺側側壁部32の幅方向D3の中央とに配設されている。
図2に表されたように、底壁部20の下面には、格子リブ部76と外周リブ部80とが設けられている。外周リブ部80は、底壁部20の外縁(つまり、図1に表された各長辺22及び各短辺24)から下方(図2では、紙面の上方)へ延び出しており、格子リブ部76を取り囲んでいる。外周リブ部80には、底壁部20の幅方向D2の中央領域W5において、相対する一対の面取り部82が設けられる。これによって、面取り部82が底壁部20の四隅26を除いて設けられる一方で、外周リブ部80が底壁部20の四隅26に設けられる。各面取り部82においては、R面加工又はC面加工によって設けられた曲面が、格子リブ部76の反対側である外周リブ部80の外方側を向いている。
本実施形態では、底壁部20の幅方向D2の中央領域W5は、上下方向D1から見ると、上述した長辺側側壁部30の幅方向D2の第1中央領域W1と一致するが、そのように一致しなくてもよい。尚、一致しない場合とは、例えば、底壁部20及び長辺側側壁部30の幅方向D2において、上下方向D1から見て、中央領域W5と第1中央領域W1とがずれているケース、中央領域W5が第1中央領域W1に含まれるケース、又は第1中央領域W1が中央領域W5に含まれるケース等がある。
(2)段積み時の容器の構成
本実施形態の容器10は、上下に段積み可能である。以下の説明では、段積み時の下段側容器と上段側容器とについて、上記容器10と実質的に共通する部分には同一の符号を付することによって、詳しい説明を省略する。更に、下段側容器に関する符号には英文字の「A」を添付し、上段側容器に関する符号には英文字の「B」を添付する。
段積み時においては、図3乃至図6に表されたように、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面に対して、上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの下面と第2下フランジ部52Bの下面とが載せられる。また、図4乃至図6に表されたように、上段側容器10Bの底壁部20Bに設けられた格子リブ部76B及び外周リブ部80Bが、下段側容器10Aの開口部40Aに装入される。更に、図5及び図6に表されたように、上段側容器10Bの外周リブ部80Bに設けられた面取り部82Bが、下段側容器10Aの開口部40Aに装入される。
その装入中は、上段側容器10Bの面取り部82Bの曲面が、下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aの内壁34Aに向いた状態となる。
その装入後は、上段側容器10Bの外周リブ部80Bと面取り部82Bの曲面とが、僅かな間隔を置いて、下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aの内壁34Aと向かい合った状態になる。図示はしないが、上段側容器10Bの外周リブ部80Bは、下段側容器10Aの短辺側側壁部の内壁に対しても、同様な状態になる。これによって、上段側容器10Bの外周リブ部80Bは、上段側容器10Bが下段側容器10Aに段積みされる際において、上段側容器10Bの位置決めで使用される部分として働く。
上段側容器10Bが下段側容器10Aに段積みされると、図4に表されたように、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面には、上段側容器10Bの長辺側側壁部30B等に設けられた第2下フランジ部52Bの下面が載せられる。その際、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面と上段側容器10Bの第2下フランジ部52Bの下面は、上下方向D1と直交する方向D2及び方向D3に平行な面に形作られているので、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面と上段側容器10Bの第2下フランジ部52Bの下面との接触面は、上下方向D1とは直交する方向D3と平行な状態にある。
更に、図5及び図6に表されたように、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面には、上段側容器10Bの長辺側側壁部30Bに設けられた第1下フランジ部50Bの下面が載せられる。その際、図6に表されたように、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの傾斜部62Aに対して、上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの傾斜部54Bが載せられる。それらの傾斜部54B,62Aによって、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面と上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの下面との接触面は、下段側容器10Aの長辺側側壁部30A及び上段側容器10Bの長辺側側壁部30Bに近づくに連れて上方へ傾いた状態にある。
そのため、上段側容器10B(及びその収容物)の荷重は、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面に対して、上下方向D1の上方向から下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aへ傾いた方向の力Fとして作用する。
この点は、傾斜部62Aが下段側容器10Aの上フランジ部60Aに設けられていない場合であっても、同様である。つまり、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面全域が、上下方向D1と直交する方向D3と平行である場合であっても、上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの傾斜部54Bが長辺側側壁部30Bに近づくに連れて上方へ傾いているので、上段側容器10B(及びその収容物)の荷重は、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面に対して、上下方向D1の上方向から下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aへ傾いた方向の力Fとして作用する。
尚、図4及び図5において、符号40Bは、上段側容器10Bの開口部を示している。符号60Bは、上段側容器10Bの上フランジ部を示している。図5において、符号62Bは、上段側容器10Bの上フランジ部60Bの傾斜部を示している。
(3)まとめ
以上詳細に説明した通り、本実施形態の容器10は、上下に段積み可能な容器であって、長辺側側壁部30の下端部から外方へ突設された第1下フランジ部50と、長辺側側壁部30の上端部から外方へ突設され、段積み時に上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの下面が載上される上フランジ部60とを備えている。つまり、段積み時には、上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの下面が、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面に載上される。従って、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面には、上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの下面を介して、上段側容器10Bの荷重が作用する。
上段側容器10Bの第1下フランジ部50Bの下面には、長辺側側壁部30Bに近づくに連れて上方へ傾く傾斜部54Bが設けられている。その傾斜部54Bによって、上段側容器10Bの荷重は、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの上面に対して、上下方向D1の上方向から下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aに向かう方向(つまり、下段側容器10Aの内方側に向かう方向)の力Fとして作用する。そのため、下段側容器10Aの上フランジ部60A(及び長辺側側壁部30Aの上端部)が、外方(つまり、下段側容器10Aの開口部40Aの反対側)へ開くことはない。このようにして、本実施形態の容器10は、段積みされた上段側容器10Bに収容物があった場合に、下段側容器10Aの長辺側側壁部30A(の上端部及び上フランジ部60A)が外方へ開くことを抑止する。
更に、本実施形態の容器10は、段積み時に互いに係合するような突起と孔等の係合構造を、上フランジ部60、第1下フランジ部50、及び第2下フランジ部52に設けていないので、当該容器10に類似した他の容器との段積みが可能である。
本実施形態の容器10では、第1下フランジ部50の傾斜部54が、長辺側側壁部30の幅方向D2の第2中央領域W2に配設されている。長辺側側壁部30の幅方向D2の第2中央領域W2は、段積み時に長辺側側壁部30が外方(つまり、開口部40の反対側)へ最も開き易い箇所である。そのため、本実施形態の容器10は、段積みされた上段側容器10Bに収容物があった場合に、下段側容器10Aの長辺側側壁部30A(の上端部及び上フランジ部60A)が外方へ開くことを効率よく抑止する。
本実施形態の容器10は、少なくとも底壁部20の四隅26において、底壁部20の各長辺22及び各短辺24から下方へ延び出した外周リブ部80を備えている。これによって、剛性が確保され、収容物の荷重による底壁部20の変形を抑止している。そのため、本実施形態の容器10は、段積みされた時でも、収容物の荷重を好適に支えることが可能である。
更に、本実施形態の容器10では、外周リブ部80及び外周リブ部80の外方側に曲面が設けられた面取り部82が、底壁部20の幅方向D2の中央領域W5に配設されている。従って、段積み時には、上段側容器10Bの外周リブ部80Bが下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aの内壁34Aに対向することによって、当該段積み時の位置決めがなされる。また、段積み中には、上段側容器10Bの面取り部82Bの曲面が、底壁部20の幅方向D2の中央領域W5において、下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aの内壁34Aに対向することによって、上段側容器10Bの段積みが案内される。そのため、本実施形態の容器10では、段積みをスムーズに行うことが可能である。
ちなみに、本実施形態において、各長辺22,22は、「各辺」の一例である。長辺側側壁部30は、「側壁部」の一例である。下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aの内壁34Aは、「内壁」の一例である。第1下フランジ部50は、「下フランジ部」の一例である。第1下フランジ部50の傾斜部54は、「傾斜部」の一例である。長辺側側壁部30の幅方向D2の第2中央領域W2は、「側壁部の幅方向の中央領域」の一例である。
(4)変更例
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、傾斜部54が設けられた第1下フランジ部50は、長辺側側壁部30の幅方向D2の第2中央領域W2よりも広い領域(具体的には、長辺側側壁部30の幅方向D2の全域等)に及んで設けられてもよいし、底壁部20の全周に沿って一体的に設けられてもよい。但し、後者のケースでは、第2下フランジ部52は省かれる。
第2下フランジ部52の下面は、第1下フランジ部50の傾斜部54と同様な傾斜面(つまり、短辺側側壁部32に近づくに連れて上方へ傾く面)に形作られてもよい。
上フランジ部60の傾斜部62は、上フランジ部60の上面全域に渡って設けられてもよい。
あるいは、第1下フランジ部50の下面に傾斜部54が設けられていれば、上フランジ部60の上面に傾斜部62が設けられなくてもよい。逆に、上フランジ部60の上面に傾斜部62が設けられていれば、第1下フランジ部50の下面に傾斜部54が設けられなくてもよい。
面取り部82は、底壁部20の四隅26を除けば、底壁部20の幅方向D2の中央領域W5よりも広い領域に設けられてもよい。あるいは、面取り部82は、少なくとも底壁部20の幅方向D2の中央にあれば、中央領域W5よりも狭い領域に設けられてもよい。この場合には、面取り部82が設けられていない外周リブ部80は、中央領域W5の両端部内に存在する。また、面取り部82は、底壁部20の幅方向D2とは直交する方向D3において、つまり、長方形状の底壁部20の短手方向の中央において設けられてもよい。
本実施形態の容器10は、直方体状に形作られているが、立方体状に形作られてもよい。
本実施形態の容器10は、直方体状に形作られている場合には、底壁部20の下面において、短辺側側壁部32の幅方向D3(つまり、底壁部20の短辺24)に平行な切欠溝が設けられてもよい。底壁部20の切欠溝は、長辺側側壁部30の幅方向D2において、底壁部20の短辺24から短辺側側壁部32の幅(底壁部20の長辺22,22の間に相当する距離)毎に設けられる。
このような変形例では、下段側容器10A(の長辺側側壁部30A)と上段側容器10B(の長辺側側壁部30B)とが直交したクロス状態にあるときに、下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aの上端部に対して上段側容器10Bの底壁部20Bの切欠溝が嵌め込まれることによって、下段側容器10Aと上段側容器10Bとを上下に段積みすることが可能である。
そのようにして、下段側容器10Aと上段側容器10Bとが直交したクロス状態で上下に段積みされた場合には、上段側容器10Bの短辺側側壁部が、下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aに載置される。つまり、上段側容器10Bの短辺側側壁部から突出した第2下フランジ部52Bの下面が、下段側容器10Aの長辺側側壁部30Aから突出した上フランジ部60Aの上面に載せられる。そのため、容器10の第2下フランジ部52の下面が、第1下フランジ部50の傾斜部54と同様な傾斜面(つまり、容器10の短辺側側壁部32に近づくに連れて上方へ傾く面)に形作られていれば、下段側容器10Aの長辺側側壁部30A(の上端部及び上フランジ部60A)が外方へ開くことを抑止することが可能である。
さらに、容器10の上フランジ部60の上面において、傾斜部62が長辺側側壁部30の幅方向D2の全域に渡って設けられていれば、上段側容器10Bの第2下フランジ部52Bの傾斜面が、下段側容器10Aの上フランジ部60Aの傾斜部62Aに必ず載置されるので、下段側容器10Aの長辺側側壁部30A(の上端部及び上フランジ部60A)が外方へ開くことを一層抑止することが可能である。
尚、このような変形例では、上記実施形態と同様にして、上段側容器10B及び下段側容器10Aが同じ向きの状態で上下に段積みされることは可能であり、上段側容器10B又は下段側容器10Aが上下方向D1を中心にして180度回転した状態でも、上下に段積みされることは可能である。
10 容器
10A 下段側容器
10B 上段側容器
20 底壁部
22 長辺
26 四隅
30 長辺側側壁部
34A 下段側容器の長辺側側壁部の内壁
50 第1下フランジ部
54 第1下フランジ部の傾斜部
60 上フランジ部
80 外周リブ部
82 面取り部
D1 上下方向
D2 底壁部及び長辺側側壁部の幅方向
W2 長辺側側壁部の幅方向の第2中央領域
W5 底壁部の幅方向の中央領域

Claims (2)

  1. 上下に段積み可能な容器であって、
    略矩形状の底壁部と、
    前記底壁部の各辺から上方へ延び出す側壁部と、
    前記側壁部の下端部から外方へ突設された下フランジ部と、
    前記側壁部の上端部から外方へ突設され、前記段積み時に上段側容器の前記下フランジ部の下面が載上される上フランジ部とを備え、
    前記下フランジ部は、該下フランジ部の前記下面に設けられ、前記側壁部に近づくに連れて上方へ傾く傾斜部を備えたことを特徴とする容器。
  2. 前記傾斜部は、少なくとも前記側壁部の幅方向の中央領域に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の容器。
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