JP2000085773A - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JP2000085773A JP26374398A JP26374398A JP2000085773A JP 2000085773 A JP2000085773 A JP 2000085773A JP 26374398 A JP26374398 A JP 26374398A JP 26374398 A JP26374398 A JP 26374398A JP 2000085773 A JP2000085773 A JP 2000085773A
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善利 山田
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英俊 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下に積み重ねたとき、上方から加わる荷重
による変形や破損を防止することができるとともに、上
下間における横方向の大きな位置ずれを規制することが
できる運搬用容器を提供する。 【解決手段】 容器本体11の上部及び下部には、連続
する上部周面フランジ13及び下部周面フランジ14が
突設されている。上部周面フランジ13の上面には規制
突起17が設けられ、桟木15を介して容器本体11を
積み重ねるとき、桟木15は規制突起17間に配置さ
れ、横方向の移動が規制されている。桟木15の位置に
おける容器本体10の側壁11a及び底壁11bには側
部補強リブ18及び底部補強リブが設けられ、上方から
の荷重を受け止めるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば魚介類を
収容することができるとともに、上下に積み重ね可能に
構成した運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運搬用容器は合成樹脂に
より有底四角箱状に一体形成され、その容器本体の上部
及び下部には横方向に連続する周面フランジが形成され
ている。この容器本体の底板は、下部周面フランジの下
端面よりも下方に位置するように形成されている。さら
に、運搬用容器の下面には、底部リブが底板の周縁を僅
かに下方に突出させることによって、四角環状をなすよ
うに形成されている。そして、魚介類が容器本体内部の
収容空間に収容されるようになっている。
【0003】この運搬用容器はその内部に魚介類を収容
した後、これらを長期間保存するために冷凍庫内に積み
重ねられた状態で収納される。このとき、各運搬用容器
は、介装材としての一対の桟木を介した状態で積み重ね
られる。一対の桟木は角材よりなり、運搬用容器の幅方
向に延びるように配置される。各桟木は下方に配置され
る運搬用容器の上部周面フランジの上面に載置されると
ともに、この桟木上に別の運搬用容器がその底部リブを
接触させた状態で載置され、積み重ねられる。そして、
桟木を介在した状態で積み重ねられた各運搬用容器は上
下間に隙間が形成され、この隙間から容器内部へと冷気
が入り込むことによって、冷却効率が向上される。
【0004】また、冷凍された魚介類を倉庫内等で保管
する場合、桟木を取り外し、運搬用容器同士を段積みし
た状態で収納される。複数の運搬用容器を上下に積み重
ねるときには、上方の運搬用容器の底部が下方の運搬用
容器の上部開口に挿入され、上方の運搬用容器の下部周
面フランジが下方の運搬用容器の上部周面フランジに係
合される。このように、上方の運搬用容器が下方の運搬
用容器に対して位置決めされることによって、下方の運
搬用容器内に所定の収容空間が保持された状態で複数の
運搬用容器が上下に積み重ねられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記運搬用
容器は上下に積み重ねた際、最も下部に位置する運搬用
容器の底部リブに複数の運搬用容器及びその内容物等の
全重量が加わる。この底部リブの幅は短く形成され、接
地面積が小さなものであることから、底部リブの根元を
中心として容器本体の側壁が上方から加わる荷重によっ
て側方に捩れ、運搬用容器が破損するおそれがあった。
【0006】また、容器本体の底面を下部周面フランジ
の下面と同じ位置に設定した運搬用容器も知られてい
る。この構成の場合、容器本体を上下に積み重ねたと
き、下部周面フランジが上部周面フランジ上に支持され
ることとなり、接地面積を確保できて運搬用容器を安定
した状態で積み重ねることができる。
【0007】しかしながら、この運搬用容器を上下に積
み重ねたとき、運搬用容器は合成樹脂製であることか
ら、各周面フランジの表面は滑りやすく、両周面フラン
ジ間の摩擦力が弱くなっている。このため運搬用容器を
積み重ねたとき、桟木又は運搬用容器が横方向に大きく
位置ずれするという問題があった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、上下に積み重ねたとき、上方から加わる
荷重による変形や破損を防止することができるととも
に、上下間における横方向の大きな位置ずれを規制する
ことができる運搬用容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の運搬用容器の発明は、有底四角
箱状に形成した容器本体の上部及び下部に横方向に連続
する周面フランジを突設し、上部周面フランジの上面に
は所定間隔をおいて突設部を設け、容器本体を介装材を
介して積み重ねるときその介装材を前記突設部間に介装
可能に構成するとともに、介装材の位置における容器本
体の少なくとも側壁には補強リブを設けたものである。
【0010】請求項2に記載の運搬用容器の発明は、有
底四角箱状に形成した容器本体の上部及び下部に横方向
に連続する周面フランジを突設し、上部周面フランジの
上面には突設部を設け、下部周面フランジの下面には容
器本体を積み重ねるとき前記突設部を跨ぐように凹設部
を設け、それら突設部又は凹設部の近傍位置における容
器本体の少なくとも側壁には補強リブを設けたものであ
る。
【0011】請求項3に記載の運搬用容器の発明は、有
底四角箱状に形成した容器本体の上部及び下部に横方向
に連続する周面フランジを突設し、上部周面フランジの
上面には突設部を設け、下部周面フランジの下面には容
器本体を積み重ねるとき前記上部周面フランジの突設部
との間で上下の容器本体間の位置を規制する突設部を設
け、それら突設部の近傍位置における容器本体の少なく
とも側壁には補強リブを設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を、図1〜図5に基づいて詳細に説明す
る。
【0013】図1に示すように、運搬用容器10を構成
する容器本体11は、合成樹脂により上面を開口した有
底長四角箱状に一体形成され、その内部の収容空間内に
魚介類が収容されるようになっている。また、容器本体
11の長さ方向の対向する側壁11a及び底壁11bに
は複数の挿通孔12が所定間隔を置いて貫設され、収容
空間内部に溜まる水等を排出することができるようにな
っている。
【0014】図1、図4及び図5に示すように、上部周
面フランジ13は、容器本体11の上端において、その
外周面を取り囲むように横方向に連続して形成されてい
る。下部周面フランジ14は、容器本体11の下端を僅
かに下方に突出させて形成された底部周壁11cにおい
て、その外周面を取り囲むように横方向に連続して形成
されている。つまり、この下部周面フランジ14は、容
器本体11の底壁11bよりも下方に位置するように形
成されている。
【0015】複数の容器本体11は、介装材としての一
対の桟木15を介装した状態で上下に積み重ねられてい
る。この桟木15は角材よりなり、下方の容器本体11
の上部周面フランジ13上に載置された状態で、その上
面に上方の容器本体11の下部周面フランジ14が載置
される。このとき、両容器本体11間には桟木15の厚
さ分だけの隙間16が保持されるようになっている。
【0016】図1及び図2に示すように、突設部として
の規制突起17は、四角錐台状をなすように上部周面フ
ランジ13の4つのコーナ部上面に所定間隔をおいて複
数突設されている。そして、図4に2点鎖線で示すよう
に、桟木15は2つの規制突起17の間に位置するよう
に配置され、その横方向の移動が規制されている。
【0017】図3〜図5に示すように、複数の側部補強
リブ18は規制突起17の近傍位置における側壁11
a,11d外面に、容器本体11の高さ方向に延びるよ
うに突出形成されている。底部補強リブ19は側部補強
リブ18から連続して延びるように、容器本体11の底
壁11b外面に突設されている。これら補強リブ18,
19は桟木15が介装されたとき、桟木15の延びる方
向に対して側部補強リブ18が垂直方向に、底部補強リ
ブ19が同じ方向に延びるように配置されている。そし
て、側部補強リブ18は桟木15を介して上方から加え
られる荷重を受けるとともに、底部補強リブ19は桟木
15に対して上方から加えられる荷重をその下面全体で
受けるようになっている。
【0018】容器本体11の側壁11a,11dには側
部補強リブ18の他に、側部補強リブ18の延びる方向
と平行方向又は水平方向に延びる複数の側壁リブ20が
突設されている。また、容器本体11の底壁11bには
底部補強リブ19の他に、底部補強リブ19の延びる方
向と平行又は直交方向に延びる複数の補助リブ21が突
設されている。加えて、容器本体11のコーナ部外側面
には、コーナリブ22が容器本体11の対角線方向に突
出して高さ方向に延びるように形成されている。これら
各リブ20,21,22は各補強リブ18,19ととも
に、容器本体11に対して加えられる捩れ等の力を受
け、その変形を防止するようになっている。
【0019】図3に示すように、下部周面フランジ14
の4つのコーナ部下面には、環状をなす長辺側凹条23
a、コーナ部凹条23b及び短辺側凹条23cよりなる
凹設部としての凹条23が所定深さだけ凹設されてい
る。
【0020】図1又は図5に示すように、容器本体11
の幅方向の対向する側壁11d中央には把持部24が設
けられている。把持部24は、水平方向に延びる側壁リ
ブ20の下面を凹凸状とすることによって形成され、こ
の把持部24を手で把持することにより、運搬用容器1
0の移動、運搬等を行うようになっている。
【0021】次に、前記運搬用容器10の作用について
以下に記載する。さて、第1実施形態の運搬用容器10
は、その内部収容空間内に魚介類を収容した状態で運搬
が行われる。そして、複数の運搬用容器10は冷凍庫で
魚介類を冷凍するとき、桟木15を介して上下に積み重
ねられる。
【0022】運搬用容器10を上下に積み重ねるには、
まず、一対の桟木15が規制突起17間に位置するよう
に配置された状態で、下方となる運搬用容器10の上部
周面フランジ13上に載置される。次いで、桟木15の
上面には、上方となる運搬用容器10の側部補強リブ1
8が桟木15と同位置となるように、その下部周面フラ
ンジ14が載置される。このとき、運搬用容器10の底
部補強リブ19は桟木15上面と接触した状態とされ
る。そして、同様の作業を複数回繰り返すことによっ
て、運搬用容器10を必要な個数だけ積み重ねる。
【0023】運搬用容器10を積み重ねるとき、桟木1
5を規制突起17間に配置することにより、下方に位置
する運搬用容器10は、桟木15及び上部周面フランジ
13を介して加わる荷重がその側部補強リブ18によっ
て受け止められる。また、上方となる運搬用容器10に
おいては、側部補強リブ18と桟木15とを位置合わせ
することによって、直接目視することなく桟木15上面
に底部補強リブ19が接触した状態で配置される。そし
て、上方から桟木15に対して加わる荷重は、底部補強
リブ19の下面全体で受け止められる。また、底部補強
リブ19及び側部補強リブ18は連続的に形成されてい
ることから、各々に加わる荷重はこれら両補強リブ1
8,19全体で受け止められる。
【0024】複数の運搬用容器10が積み重ねられた状
態で、振動、衝撃等の力が加わり、桟木15が横方向に
大きく位置ずれしようとする場合、桟木15の側面と規
制突起17の側面とが係合される。そして、両者の係合
により上部周面フランジ13に対する桟木15の移動が
規制され、運搬用容器10と桟木15との間における横
方向の大きな位置ずれが防止される。
【0025】前記第1実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第1実施形態の運搬用容器10によれば、側部補強
リブ18は桟木15が配置される規制突起17間に位置
するように容器本体11の側壁11a,11dに突設さ
れている。この側部補強リブ18は桟木15の延びる方
向に対して垂直方向に延びるように構成されており、桟
木15に加わる荷重を受けるようになっている。
【0026】このため、桟木15を介して容器本体11
を上下に積み重ねたとき、上方から加わる荷重による変
形や破損を防止することができる。加えて、桟木15を
各規制突起17間に配置したことから、桟木15側面と
規制突起17側面との係合により桟木15の移動が規制
され、上下間における横方向の大きな位置ずれを規制す
ることができる。
【0027】・ 第1実施形態の運搬用容器10によれ
ば、側部補強リブ18と連続して底部補強リブ19が容
器本体11の底壁11bに突設されている。この底部補
強リブ19は、桟木15の延びる方向に対して平行方向
に延びるように構成されており、桟木15に加わる荷重
を受けるようになっているため、桟木15を介して容器
本体11を上下に積み重ねたとき、上方から加わる荷重
による変形や破損を確実に防止することができる。
【0028】・ 第1実施形態の運搬用容器10によれ
ば、側部補強リブ18を各規制突起17間の中央に設け
るとともに、側部補強リブ18と連続して底部補強リブ
19が設けられている。このため、規制突起17間に桟
木15を配置するだけで目視等の必要なく各補強リブ1
8,19と桟木15との位置合わせを容易かつ確実に行
うことができ、作業性を向上させることができる。
【0029】・ 第1実施形態の運搬用容器10によれ
ば、容器本体11の外面には各補強リブ18,19に加
えて、コーナリブ22、側壁リブ20及び補助リブ21
を突設したことから、捩れ等の力による容器本体11の
変形や破損を効果的に防止することができる。
【0030】・ 第1実施形態の運搬用容器10によれ
ば、容器本体11の各側壁11a及び底壁11bに挿通
孔12を設けたことから、収容空間内に溜まる水等を挿
通孔12から排出することができ、運搬用容器10の衛
生を保つことができる。
【0031】(第2実施形態)以下、この発明の第2実
施形態を、図6〜図8に基づいて詳細に説明する。な
お、本実施形態においては、前記第1実施形態と異なる
点を中心に説明する。
【0032】図6に示すように、第2実施形態の運搬用
容器10は、桟木15を介さず運搬用容器10同士が直
接積み重ねられている。すなわち、複数の運搬用容器1
0は五本配と呼ばれる積み方で積み重ねられている。つ
まり、下方の5つの運搬用容器10は、まず2つの運搬
用容器10がその長手方向に延びるように並べられる。
この2つの運搬用容器10に対して、3つの運搬用容器
10がその幅方向に延びるように2つの運搬用容器10
の側面に当接した状態で並列に配置される。
【0033】図6の二点鎖線で示すように、上方の5つ
運搬用容器10は、下方の5つの運搬用容器10に対し
て180゜回転した状態で積み重ねられる。この作業を
複数回繰り返すことによって、5つの運搬用容器10が
五本配の状態で必要な段数だけ積み重ねられる。
【0034】図7に示すように、運搬用容器10同士を
上下に積み重ねたときには、上方の容器本体11の下部
周面フランジ14が下方の容器本体11の上部周面フラ
ンジ13上に載置されている。このとき、2点鎖線で示
すように、各規制突起17は凹条23内に配置されるよ
うになっている。
【0035】図8に示すように、各凹条23は各規制突
起17を跨ぐように配置され、その内側に規制突起17
が遊嵌状態で収容されている。そして、容器本体11が
横方向に大きく位置ずれする場合、各規制突起17の側
面と凹条23の内側壁が係合することによって、その移
動を規制するようになっている。
【0036】図6に示すように、複数の運搬用容器10
が積み重ねられた状態で、上方の運搬用容器10の補強
リブ18,19は、下方の運搬用容器10の上部周面フ
ランジ13の延びる方向に対して直交方向に延びてい
る。また、底部補強リブ19は上部周面フランジ13に
対して上方から加えられる荷重を受け止めるようになっ
ている。加えて、図示されない側部補強リブ18は底部
補強リブ19に対して垂直方向に延びていることから、
上部周面フランジ13を介して上方から加えられる荷重
を受けるようになっている。
【0037】さて、第2実施形態の運搬用容器10は、
冷凍された魚介類を収容した状態で倉庫内等において運
搬用容器10同士を上下方向に積み重ね、保存される。
図6に示すように、運搬用容器10は五本配と呼ばれる
積み方で一段目が積み重ねられる。次いで、二段目では
一段目の5つ運搬用容器10に対して180゜回転した
状態で、同様に5つの運搬用容器10が積み重ねられ
る。このような作業を複数回繰り返すことによって、所
望の段数まで運搬用容器10が積み重ねられる。
【0038】運搬用容器10を五本配で積み重ねるとき
には、下方となる運搬用容器10の規制突起17の側方
に、上方となる運搬用容器10の側部補強リブ18が配
置される。このとき、上部周面フランジ13の規制突起
17は下部周面フランジ14の凹条23内に遊嵌され
る。
【0039】運搬用容器10を積み重ねるとき、上部周
面フランジ13に対して下部周面フランジ14が僅かに
横ずれして載置される場合がある。この場合には、規制
突起17の側面が傾斜していることから、下部周面フラ
ンジ14の下面が規制突起17により上部周面フランジ
13の上面へと案内される。
【0040】複数の運搬用容器10が積み重ねられた状
態で、振動、衝撃等の力が加わり、横方向に大きく位置
ずれしようとする場合、下部周面フランジ14の凹条2
3内において、凹条23の内側壁又は底部補強リブ19
と規制突起17の側面とが係合される。そして、両者の
係合により上部周面フランジ13に対する下部周面フラ
ンジ14の移動が規制され、上下の運搬用容器10間に
おける横方向の大きな位置ずれが防止される。
【0041】・ 第2実施形態の運搬用容器10によれ
ば、側部及び底部補強リブ18,19は上部及び下部周
面フランジ13,14の延びる方向に対して交差する方
向に延びるように構成されており、各周面フランジ1
3,14に加わる荷重を受け止めるようになっている。
このため、容器本体11同士を上下に積み重ねたとき、
上方から加わる荷重による変形や破損を防止することが
できる。加えて、凹条23内に規制突起17が遊嵌され
ることから、上下間における横方向の大きな位置ずれを
規制することができる。
【0042】・ 第2実施形態の運搬用容器10によれ
ば、運搬用容器10は五本配と呼ばれる積み方で積み重
ねられていることから、複数の運搬用容器10を安定し
た状態で段積みすることができる。
【0043】・ 第2実施形態の運搬用容器10によれ
ば、規制突起17を四角錐台状に形成したことから、規
制突起17の側面は傾斜している。このため、桟木15
を用いることなく運搬用容器10同士を積み重ねると
き、上部周面フランジ13に下部周面フランジ14を多
少ずれた状態で載置した場合においても、規制突起17
の側面により下部周面フランジ14を所定位置に案内す
ることができる。
【0044】・ 第2実施形態の運搬用容器10によれ
ば、凹条23は規制突起17を取り囲むように環状に構
成されている。そして、運搬用容器10が横方向に大き
く位置ずれしようとする場合、規制突起17の側面と凹
条23の内側壁とが必ず係合されるため、横方向の大き
な位置ずれを確実かつ効果的に規制することができる。
【0045】・ 第2実施形態の運搬用容器10によれ
ば、下部周面フランジ14は、容器本体11の底板より
も下方に位置するように形成され、底壁11bと下部周
面フランジ14との間に空間が形成されている。そし
て、桟木15を用いず運搬用容器10同士を積み重ねた
場合、従来例のように、上方の運搬用容器10の底部が
下方の運搬用容器10の上部開口に挿入されることがな
い。このため、容器本体11の収容空間内に魚介類を満
載した状態においても、上方に位置する容器本体11の
底板によって魚介類が傷付くことを防止することができ
る。
【0046】(第3実施形態)以下、この発明の第3実
施形態を、図9及び図10に基づいて詳細に説明する。
なお、本実施形態においては前記第2実施形態と異なる
点を中心に説明する。
【0047】図9及び図10に示すように、第3実施形
態の運搬用容器10は、第2実施形態において凹条23
が省略されるとともに、下部周面フランジ14の下面に
は、複数の半球状の突設部25aがコーナ部を除いて一
定間隔をおいて2列に突出形成されている。なお、コー
ナ部には突設部25aが1つのみ突設されている。
【0048】また、上部周面フランジ13の上面には、
これらの突設部25aの間に位置するように、複数の半
球状の突設部25bがコーナ部を除いて2列に突設され
ている。コーナ部においては、同様の突設部25bが1
つのみ突設されている。
【0049】そして、容器本体11同士を上下に積み重
ねたとき、下方の突設部25b間に上方の突設部25a
が入り込むように、つまり両突設部25a,25bが上
部周面フランジ13の幅方向に並ぶことによって、運搬
用容器10間の幅方向の移動が規制される。また、図示
しないが、両突設部25a,25bが上部周面フランジ
13の長さ方向に並ぶことによって、運搬用容器10間
の長さ方向の移動が規制される。
【0050】従って、第3実施形態の運搬用容器10に
よれば、上方から加わる荷重による変形や破損を防止す
ることができるとともに、両突設部25a,25bの係
合により、上下間における横方向の大きな位置ずれを規
制することができる。
【0051】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 第3実施形態の運搬用容器10において、桟木15
を介して複数の運搬用容器10を上下方向に積み重ねる
こと。このとき、桟木15が下部周面フランジ14の突
設部25a間に配置されるように、桟木15上面に下部
周面フランジ14を配置すること。
【0052】このように構成した場合、上方から加わる
荷重による変形や破損を防止することができるととも
に、両突設部25a,25bと桟木15との係合によ
り、上下間における横方向の大きな位置ずれを規制する
ことができる。加えて、桟木15上面に下部周面フラン
ジ14を配置するときに、突設部25a間に桟木15を
配置するだけで容易に位置合わせを行うことができる。
【0053】・ 第3実施形態の運搬用容器10におい
て、各突設部25a,25bの間にこの突設部25a,
25bよりも小さな複数の突起を設けること。そして、
このように構成された運搬用容器10を、桟木15を介
装したり、運搬用容器10同士を直接重ね合わせたりす
ることによって上下方向に積み重ねること。
【0054】このように構成した場合、複数の突起が摩
擦力を増加させ、桟木15又は運搬用容器10の横方向
の大きな位置ずれをより確実に規制することができる。 ・ 各実施形態において、収容される物品は魚介類に限
定されるものではなく、例えばパン、野菜、工作機械の
部品等を収容すること。
【0055】・ 第2及び第3実施形態の運搬用容器1
0において、積み重ね方法は五本配に限定されるもので
はなく、例えば上下方向に一列に積み重ねる等して複数
の運搬用容器10を積み重ねること。
【0056】・ 各実施形態において、底部補強リブ1
9を省略し、側部補強リブ18のみで補強リブとするこ
と。このように構成しても、所望の強度を得ることがで
きるとともに、構成を簡易なものとし、製造コストの低
減を図ることができる。
【0057】・ 各実施形態において、側壁リブ20、
補助リブ21及びコーナリブ22から選ばれる少なくと
も1つを省略して構成すること。このように構成して
も、所望の強度を得ることができるとともに、構成を簡
易なものとし、製造コストの低減を図ることができる。
【0058】・ 第1実施形態において、介装材は桟木
15に限定されるものではなく、例えば角パイプ、長板
等とすること。さらに、前記実施形態より把握できる技
術的思想について以下に記載する。
【0059】・ 前記凹設部は環状に構成したものであ
る請求項2に記載の運搬用容器。このように構成した場
合、突設部と凹設部との係合により、横方向の大きな位
置ずれを確実かつ効果的に規制することができる。
【0060】・ 前記下部周面フランジを、容器本体の
底壁よりも下方に位置するように構成した請求項2又は
請求項3に記載の運搬用容器。このように構成した場
合、容器本体内の収容物が積み重ねられた容器本体の底
壁により傷付くことを防止することができる。
【0061】・ 前記容器本体の側壁には、補強リブを
複数設けた請求項1〜請求項3のいずれかに記載の運搬
用容器。このように構成した場合、上方からの荷重を複
数の補強リブで分散して受け止めることができ、運搬用
容器の強度をさらに向上させることができる。
【0062】なお、この明細書において、リブとは一般
的なリブの概念に加え、湾曲して厚肉に形成されたもの
を含む概念を意味する。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
運搬用容器によれば、補強リブが少なくとも側壁を補強
することから、上下に積み重ねたとき、上方から加わる
荷重による変形や破損を防止することができるととも
に、介装材と突設部との係合によりその移動が規制さ
れ、上下間における横方向の大きな位置ずれを規制する
ことができることができる。
【0064】請求項2に記載の発明の運搬用容器によれ
ば、容器本体同士を上下に積み重ねたとき、補強リブが
少なくとも側壁を補強することから、上方から加わる荷
重による変形や破損を防止することができるとともに、
凹設部と突設部の遊嵌によって、上下間における横方向
の大きな位置ずれを規制することができる。
【0065】請求項3に記載の発明の運搬用容器によれ
ば、容器本体同士を上下に積み重ねたとき、補強リブが
少なくとも側壁を補強することから、上方から加わる荷
重による変形や破損を防止することができるとともに、
両突設部の係合によって、上下間における横方向の大き
な位置ずれを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の運搬用容器を積み重ねた状態
を示す斜視図。
【図2】 運搬用容器を示す平面図。
【図3】 運搬用容器を示す底面図。
【図4】 運搬用容器の一部を破断した状態を示す正面
図。
【図5】 運搬用容器の一部を破断した状態を示す側面
図。
【図6】 第2実施形態の運搬用容器を積み重ねた状態
を示す平面図。
【図7】 規制突起が凹条に収容された状態を示す一部
を拡大した平面図。
【図8】 規制突起が遊嵌された状態を示す部分拡大断
面図。
【図9】 第3実施形態の突設部が係合した状態を示す
平面図。
【図10】 突設部が係合した状態を示す部分拡大断面
図。
【符号の説明】
10…運搬用容器、11…容器本体、11a…長さ方向
の対向する側壁、11b…底壁、11d…幅方向の対向
する側壁、13…上部周面フランジ、14…下部周面フ
ランジ、15…介装材としての桟木、17…突設部とし
ての規制突起、18…側部補強リブ、19…底部補強リ
ブ、23…凹設部としての凹条、25a…突設部、25
b…突設部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 英俊 岐阜県岐阜市神田町9丁目25番地 岐阜プ ラスチック工業 株式会社内 Fターム(参考) 3E006 AA02 BA01 CA01 DA03 DB04 3E033 AA09 BA13 DA08 DD01 DD13 EA02 EA04 EA05 GA03 3E035 AA05 BA01 BB03 BC02 BD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底四角箱状に形成した容器本体の上部
    及び下部に横方向に連続する周面フランジを突設し、上
    部周面フランジの上面には所定間隔をおいて突設部を設
    け、容器本体を介装材を介して積み重ねるときその介装
    材を前記突設部間に介装可能に構成するとともに、介装
    材の位置における容器本体の少なくとも側壁には補強リ
    ブを設けた運搬用容器。
  2. 【請求項2】 有底四角箱状に形成した容器本体の上部
    及び下部に横方向に連続する周面フランジを突設し、上
    部周面フランジの上面には突設部を設け、下部周面フラ
    ンジの下面には容器本体を積み重ねるとき前記突設部を
    跨ぐように凹設部を設け、それら突設部又は凹設部の近
    傍位置における容器本体の少なくとも側壁には補強リブ
    を設けた運搬用容器。
  3. 【請求項3】 有底四角箱状に形成した容器本体の上部
    及び下部に横方向に連続する周面フランジを突設し、上
    部周面フランジの上面には突設部を設け、下部周面フラ
    ンジの下面には容器本体を積み重ねるとき前記上部周面
    フランジの突設部との間で上下の容器本体間の位置を規
    制する突設部を設け、それら突設部の近傍位置における
    容器本体の少なくとも側壁には補強リブを設けた運搬用
    容器。
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