JP6293002B2 - 折畳み容器 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬等に使用される折畳み容器に関するものである。
従来、略矩形板状の底壁部と、底壁部の各側辺部からそれぞれ上方に延出する側壁部と、側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠とを備え、上方に開口する箱型形状に組立可能に構成されるとともに、各側壁部を底壁部の上方に折畳むことのできる折畳み容器が知られている。また、上枠を備えるタイプの側壁部は、下辺部側が底壁部の側辺部に対して回動可能に連結される下壁部と、上辺部側が上枠に対して回動可能に連結されるとともに、下辺部側が下壁部の上辺部側に対して回動可能に連結される上壁部とを具備する相対する一対の第1側壁部と、上辺部側が上枠に対して回動可能に連結される相対する一対の第2側壁部とを備えている。そして、箱型に組立てられた組立状態から、第2側壁部を底壁部の上方に跳ね上げるとともに、下壁部の外面と上壁部の外面とを合わせるようにして第1側壁部を内側に折畳むことで、第1側壁部及び第2側壁部が底壁部の上方に折畳まれた折畳み状態とすることができるようになっている。
また、一般に、このような折畳み容器においては、組立状態とした場合に、第2側壁部と、底壁部とが係止されるような構成が採用される。例えば、第2側壁部には下辺部に隣接して外面から突出する側壁側係止部が設けられ、底壁部には、折畳み容器を組立状態とした場合に、前記側壁側係止部と係止状態とされる底壁側係止部が設けられるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
特許第4576241号公報
ところで、特許文献1の底壁側係止部は、底壁部(底板100)から上方に突出し、底壁部の内外周方向に延在する起立片(132)と、起立片の底壁部内周側の縦辺部から側方に突出する係合段部(133)とによって構成されている。その上、起立片は、底板の外周縁から上方に突出する囲い壁(101)とも連結されている。このため、第2側壁部(短側板400)の外面側に突設された側壁側係止部(弾性係合片404及び爪部405)に対して、底壁側係止部を係止させたり、或いは、底壁側係止部との係止状態を解除させたりする場合に、側壁側係止部は追従的に変形するものの、底壁側係止部はほとんど変形しない。
従って、折畳み容器の組立てや折畳みに際しての作業性の低下を招くことが懸念される。また、例えば、底壁構成部や第2側壁部の成形誤差、使用による変形、組立状態にある折畳み容器の運搬時における振動等が発生した場合に、側壁側係止部の弾性変形の許容範囲を超えてしまい、側壁側係止部及び底壁側係止部の損傷リスクを高めてしまったりすることが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、底壁側係止部と側壁側係止部との係止状態の安定化を図るとともに、組立作業性や折畳み作業性の向上を図ることができる折畳み容器を提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略矩形板状の底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部からそれぞれ上方に延出する側壁部と、前記側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠とを備え、
前記側壁部は、下辺部側が前記底壁構成部の側辺部に対して回動可能に連結される下壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結されるとともに、下辺部側が前記下壁部の上辺部側に対して回動可能に連結される上壁部とを具備する相対する一対の第1側壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結される相対する一対の第2側壁部とを備え、
箱型に組立てられた組立状態から、前記第2側壁部を内側に回動変位させるとともに、前記下壁部の外面と前記上壁部の外面とを合わせるようにして前記第1側壁部を内側に折畳むことで、前記第1側壁部及び前記第2側壁部が前記底壁構成部の上方に折畳まれた折畳み状態とすることのできる折畳み容器において、
前記底壁構成部は、略矩形板状の底壁部と、前記底壁部の側辺部から上方に突出する支持壁部とを備え、
前記第2側壁部には、当該第2側壁部の下辺部に隣接又は近接して、当該第2側壁部の外面から突出する側壁側係止部が設けられ、
前記底壁構成部には、折畳み容器を組立状態とした場合に、前記側壁側係止部と係止状態とされる底壁側係止部が設けられ、
前記側壁側係止部は、
前記第2側壁部の外面から外方に突出し、前記第2側壁部の高さ方向に延在する側壁側弾性片と、
前記側壁側弾性片の前記第2側壁部からの突出方向先端部から側方に突出し、前記第2側壁部の高さ方向に延在する側壁側爪部とを備え、
前記底壁側係止部は、
前記支持壁部の内面から内方に突出し、上下方向に延在する係止片と、
前記係止片の前記支持壁部からの突出方向先端部から側方に突出し、上下方向に延在する底壁側爪部とを備え、
折畳み容器を組立状態とした場合に、前記側壁側爪部と、前記底壁側爪部とが、折畳み容器の内外周方向において係止されることで、前記側壁側係止部と前記底壁側係止部とが係止状態とされ、
前記底壁側係止部のうち少なくとも1つは、前記係止片が、少なくとも前記底壁側爪部と連接している部位において、前記底壁側爪部及び前記底壁部のうち前記底壁側爪部のみと連結される底壁側弾性片として構成されており、
折畳み容器の組立状態において、前記底壁側爪部の上端部が前記側壁側爪部の上端部よりも上方に位置し、前記底壁側爪部の下端部が前記側壁側爪部の下端部よりも上方に位置することを特徴とする折畳み容器。
手段1によれば、底壁側係止部のうち少なくとも1つに関しては、係止片が底壁側弾性片として構成されている。これにより、底壁側弾性片を有する底壁側係止部の弾性が高くなり、底壁構成部と第2側壁部とが相対変位した場合に、底壁側係止部及び側壁側係止部が弾性変形等することによって、底壁側係止部と側壁側係止部との係止状態を維持し続けることのできる許容範囲がより一層広くなる。このため、(全ての)底壁側係止部の下辺部全体が底壁部とも連結されているような構成に比べ、底壁構成部と第2側壁部との相対変位等に対し、底壁側係止部と側壁側係止部とからなる係止構造がよりフレキシブルに追従変形し得るようになっている。従って、例えば、底壁構成部や第2側壁部の成形誤差、使用による変形、組立状態にある折畳み容器の運搬時における振動等が発生した場合であっても、底壁側係止部と側壁側係止部との係止状態の維持・安定化を図ることができるとともに、底壁側係止部及び側壁側係止部の損傷を抑止することができる。また、底壁側係止部が(全体として)変形し易くなることから、折畳み容器の組立作業性や折畳み作業性の向上を図ることができる。
尚、底壁側係止部が複数設けられている場合には、かかる底壁側係止部のうち少なくとも底壁側係止部が設けられている底壁構成部の側辺部の横幅方向中央部側に位置する底壁側係止部に手段1の思想を適用することが望ましい。つまり、折畳み容器に物品を収容した場合に、底壁部の中央部側の方が比較的大きく変形しやすいため、中央寄りの底壁側係止部に適用することで、上記作用効果がより効果的に奏されることとなる。勿論、全ての底壁側係止部の係止片が底壁側弾性片として構成されていてもよく、その場合には、上記作用効果がより顕著に奏されることとなる。
また、手段1によれば、底壁側爪部の上端部が側壁側爪部の上端部よりも上方に位置することから、折畳み容器に物品を収容する等した場合に、底壁部が下方に撓む等して、底壁側係止部が側壁側係止部に対して相対的に下方に位置ずれした場合であっても、側壁側係止部と底壁側係止部との係止状態を確実に維持することができる。むしろ、底壁部が下方に撓んだ状態の方が、側壁側爪部と底壁側爪部とが噛み合う上下の幅(かかり代)が大きくなる、すなわち、より頑強に係止されることとなる。従って、折畳み容器に物品等を収容して持ち上げる等した場合に側壁側爪部と底壁側爪部との係止状態がより強固になることから、運搬性能の向上等を図ることができる。その一方で、折畳み容器から物品等の収容物を取出した場合に、側壁側爪部と底壁側爪部との係止状態が比較的緩くなり、第2側壁部を起立位置と寝かせ位置との間で動作させる場合の作業性の向上等を図ることができる。
また、底壁側爪部の下端部が側壁側爪部の下端部よりも上方に位置することで、底壁側爪部の上下の幅が大きくなり過ぎて弾性変形し難くなってしまうといった事態を回避することができる。さらに、底壁側係止部の下辺部と、底壁部の上面との間に比較的大きな隙間を確保することができるようになり、かかる部位を成形するための金型の強度を確保することができる。
手段2.前記底壁側弾性片のうち少なくとも1つは、前記支持壁部及び前記底壁部のうち前記支持壁部のみと連結されていることを特徴とする手段1に記載の折畳み容器。
手段2によれば、底壁側係止部がより弾性変形し易くなることから、底壁側係止部と側壁側係止部との係止状態の安定化、底壁側係止部及び側壁側係止部の損傷の抑止、折畳み容器の組立作業性や折畳み作業性の向上等といった上記手段1の作用効果がより一層奏されることとなる。
尚、底壁側弾性片のうち少なくとも1つに関して、「支持壁部及び底壁部のうち支持壁部のみと連結されている」とあるのは、底壁側弾性片を具備する底壁側係止部に対して支持壁部以外のものが一切連結されていないという意味ではなく、底壁部には連結されていないといった意味合いが含まれる。例えば、底壁側係止部の底壁側弾性片の付根部を補強するべく、底壁側弾性片のうち底壁側爪部が突出形成された面とは反対側の面と、支持壁部との間を連結する略三角板状の補助リブを設けることとしてもよい。
手段3.前記底壁側弾性片を具備する前記底壁側係止部のうち少なくとも1つは、その下辺部が前記底壁部の上面よりも上方に位置するとともに、
前記底壁部には、前記下辺部が底壁部の上面よりも上方に位置する底壁側係止部の下面と対向する閉塞部が設けられていることを特徴とする手段1又は2に記載の折畳み容器。
底壁側係止部と、底壁部とを離間させるべく、例えば、底壁部のうち(全ての)底壁側係止部の下方に位置する部位に対し、底壁側係止部の下面側を成形するための(型抜きのための)開口部を形成した場合、底壁部の強度の低下等を招くことが懸念される。この点、手段3によれば、底壁側係止部を成形するために底壁部に形成される開口部を減少又はなくすことができ、底壁部の強度の向上等を図ることができる。さらに、底壁部に対し底壁側係止部を成形するための開口部が形成されることに起因して、かかる開口部を介して塵等が折畳み容器の内部に侵入してしまうといった事態を抑制又は防止することができる。
手段4.前記第2側壁部には、前記側壁側係止部の前記側壁側弾性片に隣接又は近接して、切欠き部が形成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の折畳み容器。
手段4によれば、側壁側弾性片が弾性変形した場合に、第2側壁部のうち側壁側弾性片を支持する部位が、側壁側弾性片の変形に追従して変形し易くなる。結果として、側壁側係止部の弾性変形による許容範囲がより一層広くなる(よりフレキシブルに動作可能となる)ことから、上記手段1の作用効果がより一層奏されることとなる。
尚、「前記切欠き部は、前記第2側壁部において、前記側壁側弾性片のうち前記側壁側爪部が突出形成された側の面に隣接して形成されていること」としてもよい。この場合、側壁側係止部(側壁側爪部の係止面等)の成形性の向上等を図ることができる。
容器本体が組立状態にある折畳み容器を示す斜視図である。 容器本体が折畳み状態にある折畳み容器を示す斜視図である。 底壁構成部の上面側を示す斜視図である。 図3のJ部を示す部分拡大斜視図である。 底壁構成部の部分断面図である。 底壁構成部の下面側を示す斜視図である。 短辺側側壁部の外面側を示す斜視図である。 図7のK部を示す部分拡大斜視図である。 短辺側側壁部の内面側を示す斜視図である。 図9のL部を示す部分拡大斜視図である。 底壁構成部等の一部断面を含む斜視図である。 短辺側側壁部等を容器本体の外側から見た場合の一部断面を含む斜視図である。 短辺側側壁部等を容器本体の内側から見た場合の短辺側側壁部と底壁構成部との係止部位を示す正面図である。 底壁構成部及び短辺側側壁部等の一部断面を含む斜視図である。 別の実施形態における底壁側係止部等を示す部分拡大斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1等に示すように、折畳み容器1は、上方に開口する略四角箱状をなし、物品を収容可能な容器本体2と、容器本体2の開口部を開閉可能な一対の蓋部材3とを備えている。本実施形態の容器本体2及び蓋部材3は、それぞれポリプロピレンにより構成されている。
容器本体2は、略矩形板状の底壁構成部4と、底壁構成部4の相対する一対の長辺部に対応してそれぞれ設けられた第1側壁部としての長辺側側壁部5と、底壁構成部4の相対する一対の短辺部に対応してそれぞれ設けられた第2側壁部としての短辺側側壁部6と、長辺側側壁部5及び短辺側側壁部6の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠7とを備えている。
また、図1、図2に示すように、本実施形態の容器本体2は折畳み可能に構成されている。すなわち、長辺側側壁部5は、底壁構成部4の長辺部に対して回動可能に連結される下壁部8と、上枠7の長辺部に対して回動可能に連結される上壁部9とを備え、下壁部8の上辺部と上壁部9の下辺部とが回動可能に連結されている。本実施形態では、上壁部9と下壁部8との連結部を容器本体2の内側に押し込むように押圧することで、上壁部9の外面と下壁部8の外面とを合わせるようにして長辺側側壁部5を折畳み可能になっている。
短辺側側壁部6は、上枠7の短辺部に対して回動可能に連結されている。本実施形態では、短辺側側壁部6を容器本体2の内側に押し込むように押圧することで、短辺側側壁部6を略水平に延在するまで回動可能になっている。また、短辺側側壁部6の横幅は、一対の長辺側側壁部5間の距離とほぼ同じであり、容器本体2の組立状態では短辺側側壁部6が一対の長辺側側壁部5の間に位置している。さらに、短辺側側壁部6の上枠7に対する回転軸は、長辺側側壁部5の上枠7に対する回転軸よりも上方に位置している。このため、組立状態にある容器本体2は、先ず、一対の短辺側側壁部6を容器本体2の内側に押圧して水平に延在するまで回動させて(跳ね上げて)から、一対の長辺側側壁部5を折り曲げることで、底壁構成部4の上方に長辺側側壁部5及び短辺側側壁部6が折畳まれた(折重ねられた)折畳み状態とすることができるようになっている。
尚、図1、図7等に示すように、各短辺側側壁部6の外面側上部中央位置には、外方に突出するとともに、その下面側に対し、作業者が指先等を掛けることのできる指掛部10が設けられている。当該指掛部10は、その全体が短辺側側壁部6の厚みの範囲内に収まるように構成されており、かかる指掛部10によって容器本体2の折畳みが阻害されないようになっている。
また、図3、図6に示すように、本実施形態の底壁構成部4は、略矩形板状の底壁部11と、底壁部11の長辺部から上方に突出する長辺側支持壁部12と、底壁部11の短辺部から上方に突出する短辺側支持壁部13とを備えている。そして、容器本体2を箱型に組み立てた組立状態とした場合に、短辺側側壁部6の外面下部が、短辺側支持壁部13の内面に支持され、短辺側側壁部6のそれ以上の容器本体2外側への変位が規制されるようになっている(図14等参照)。
さらに、図3、図14等に示すように、底壁構成部4には、長辺側側壁部5の内面側において、長辺側側壁部5の下壁部8の下辺部(に設けられた図示しない下ヒンジ部)を軸支するための軸支機構14が設けられている。また、容器本体2を組立状態とした場合には、長辺側側壁部5の下壁部8の外面下部が、長辺側支持壁部12に支持され、下壁部8のそれ以上の容器本体2外側への変位が防止されるようになっている。
尚、図1に示すように、各長辺側側壁部5の下壁部8及び上壁部9の左右両側部には、内面側から突出する受壁部16と、受壁部16から長辺側側壁部5の横幅方向中央部側に突出する係合突起(図示略)とが設けられている。一方、図7、図9に示すように、短辺側側壁部6には、容器本体2を組立状態とした場合に、前記係合突起が挿入される係合凹部18及び係合孔19が形成されている。かかる構成により、長辺側側壁部5の容器本体2内側への傾倒変位(内倒れ)、長辺側側壁部5の折畳み容器1外側への傾倒変位(外倒れ)、及び、短辺側側壁部6の外倒れがより確実に防止されるようになっている。
図1、図2に示すように、上枠7は、一対の長辺側側壁部5にそれぞれ連結される一対の長辺部(長辺側枠構成部7a)と、一対の短辺側側壁部6にそれぞれ連結される一対の短辺部(短辺側枠構成部7b)とを備え、上枠7の外寸は、底壁部11の外寸とほぼ等しくなっている。また、容器本体2の折畳み状態では、折畳まれた長辺側側壁部5と、その上方に重なる短辺側側壁部6とが上枠7の内周側に収容されるとともに、底壁部11と上枠7とが上下に直接当接するように構成されている(図2参照)。
図1に示すように、蓋部材3は、上枠7の相対する一対の長辺側枠構成部7aの上辺部に対してそれぞれ回動可能に連結されている。本実施形態の蓋部材3は、容器本体2の開口部を覆って略水平に延び、上枠7の上辺部に支持される位置から、蓋部材3の上面が長辺側側壁部5の外面と対向するようにして長辺側側壁部5の外面側に並設されて略鉛直に延びる位置となるまで開放可能に構成されている。さらに、蓋部材3を閉状態とすることで、容器本体2が組立状態及び折畳み状態のどちらにあっても、折畳み容器1同士を上下に積み重ねる(段積みする)ことができるようになっている。
さて、本実施形態では、容器本体2の組立状態において、短辺側側壁部6と底壁構成部4との相対変位を防止するための係止構造が設けられている。より具体的に説明すると、図7〜図10等に示すように、短辺側側壁部6には、当該短辺側側壁部6の下辺部に隣接して、当該短辺側側壁部6の外面から突出する側壁側係止部21が設けられている。側壁側係止部21は、短辺側側壁部6の外面から外方に突出し、短辺側側壁部6の高さ方向に延在する側壁側弾性片22と、側壁側弾性片22の短辺側側壁部6からの突出方向先端縁から側方(当該側壁側弾性片22の突出方向に対して交差する方向)に突出し、短辺側側壁部6の高さ方向に延在する側壁側爪部23とを備えている。本実施形態では、側壁側係止部21は、短辺側側壁部6の左右方向(横幅)中央部を挟んで左右一対で設けられており、各側壁側係止部21の側壁側爪部23はそれぞれ短辺側側壁部6の左右側辺部側に向けて突出している。
これに対し、図3〜図5等に示すように、底壁構成部4には、容器本体2を組立状態とした場合に、側壁側係止部21と係止状態とされる底壁側係止部24が設けられている。底壁側係止部24は、短辺側支持壁部13の内面から内方に突出し、上下方向に延在する係止片としての底壁側弾性片25と、底壁側弾性片25の短辺側支持壁部13からの突出方向先端縁から側方(当該底壁側弾性片25の突出方向に対して交差する方向;本例では、底壁部11の短辺部中央部側)に突出し、上下方向に延在する底壁側爪部26とを備えている。
そして、図11〜図14等に示すように、容器本体2を組立状態とした場合に、側壁側爪部23と、底壁側爪部26とが、容器本体2の内外周方向において係止されることで、側壁側係止部21と底壁側係止部24とが係止状態とされるようになっている。これにより、短辺側側壁部6の容器本体2内側への傾倒変位(内倒れ)がより確実に防止されるようになっている。
尚、図7、図8に示すように、短辺側側壁部6には、下辺部の補強のために、下辺部から外方に突出する第1下辺リブ31と、第1下辺リブ31の上方において第1下辺リブ31と平行して延びる第2下辺リブ32と、第1下辺リブ31の上面と第2下辺リブ32の下面との間を連結するようにして上下方向に延在する下辺補助リブ33とが設けられている。但し、側壁側係止部21の形成部位を含む範囲、より具体的には、各側壁側係止部21の側壁側弾性片22の左右側面にそれぞれ対向する左右一対の下辺補助リブ33の間の範囲においては、第1下辺リブ31が省略されており、上記のように、本実施形態では、側壁側係止部21が短辺側側壁部6の下辺部に隣接するようにして設けられている。尚、側壁側係止部21の上端部は、第2下辺リブ32の下面よりも下方に位置し、側壁側係止部21と第2下辺リブ32との間には隙間が形成されている。
さらに、短辺側側壁部6のうち、側壁側係止部21に対応して第1下辺リブ31が省略されている部位に関し、側壁側弾性片22のうち側壁側爪部23が突出形成された側の面に隣接して、短辺側側壁部6が切欠かれるようにして形成された切欠き部34が設けられている。切欠き部34は、短辺側側壁部6の厚み方向に貫通し、下方に開口するとともに、その上下幅が、側壁側爪部23の上下幅よりも大きく、第2下辺リブ32の下面近傍にまで形成されている。また、切欠き部34の横幅は、側壁側爪部23の側壁側弾性片22からの突出長よりも大きくなっている。
また、図5等に示すように、本実施形態の底壁側係止部24は、その下辺部が底壁部11の上面よりも上方に位置している。さらに、図5、図11、図12等に示すように、底壁部11には、底壁側係止部24の下面と対向する閉塞部37が設けられている。つまり、底壁構成部4の内面側を成形する金型の1つとして、短辺側支持壁部13の厚み方向にスライド可能なスライドコア金型が用意され、かかるスライドコア金型によって、底壁側係止部24の下面、及び、閉塞部37の上面等が成形される。これにより、底壁部11に対して、底壁側係止部24の下面側を成形するための開口部(型抜き用の開口部)が形成されることなく、底壁側係止部24が底壁部11から上方に離間した位置に形成されている。
さらに、図12〜図14に示すように、組立状態にある容器本体2を床面に置いた状態において、底壁側爪部26の上端部が側壁側爪部23の上端部よりも上方に位置し、底壁側爪部26の下端部が側壁側爪部23の下端部よりも上方に位置するように構成されている。
加えて、図3、図4、図12、図13等に示すように、短辺側支持壁部13の内面側には、短辺側支持壁部13の横幅方向中央部、かつ、上下方向中間位置から内方に突出する係合片41が設けられている。係合片41は、左右方向に延びる略板状の係合片本体42と、係合片本体42の上面側及び下面側において係合片本体42の突出方向に沿って延びる複数の補強凸条部43とを備えている。また、係合片本体42の上面側に設けられた4本の補強凸条部43のうち中間の2本については、短辺側支持壁部13にも連続するようにして短辺側支持壁部13の上辺部にまで延在している。尚、係合片41の下面側についても、底壁側係止部24の下面等を成形するスライドコア金型によって成形されている。
これに対し、短辺側側壁部6には、図7、図8、図11〜図13に示すように、容器本体2を組立状態とした場合に、係合片41と係合状態とされる係合収容部45が設けられている。係合収容部45は、図10、図11に示すように、短辺側側壁部6に形成され、容器本体2を組立状態とした場合に係合片41の先端部が挿入される係合開口部46の内周縁部と、図8、図11に示すように、複数の下辺補助リブ33のうち係合開口部46の左右側縁部にそれぞれ隣接して上下に延びる左右一対の下辺補助リブ33と、第1下辺リブ31及び第2下辺リブ32のうち当該左右一対の下辺補助リブ33の間に位置する部位とによって構成されている。
そして、容器本体2を組立状態とした場合に、係合片41が係合収容部45に挿入される(内嵌する)ことで、係合片41と係合収容部45とが係合状態とされるようになっている。これにより、短辺側支持壁部13に対する短辺側側壁部6の左右方向(短辺側側壁部6の横幅方向)における位置ずれが抑制されるとともに、短辺側支持壁部13に対する短辺側側壁部6の上方向における位置ずれが抑制されるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、底壁構成部4の短辺側支持壁部13の内面側に設けられ、容器本体2を組立状態とした場合に、短辺側側壁部6の外面側に設けられた側壁側係止部21と係止状態とされる底壁側係止部24は、短辺側支持壁部13及び底壁部11のうち短辺側支持壁部13のみと連結されている。これにより、底壁側係止部24の弾性が高くなり、底壁構成部4と短辺側側壁部6とが相対変位した場合に、底壁側係止部24及び側壁側係止部21が弾性変形等することによって、底壁側係止部24と側壁側係止部21との係止状態を維持し続けることのできる許容範囲がより一層広くなる。このため、底壁側係止部24が底壁部11とも連結されているような構成に比べ、底壁構成部4と短辺側側壁部6との相対変位等に対し、底壁側係止部24と側壁側係止部21とからなる係止構造がよりフレキシブルに追従変形し得る。従って、例えば、底壁構成部4や短辺側側壁部6の成形誤差、使用による変形、組立状態にある折畳み容器1の運搬時における振動等が発生した場合であっても、底壁側係止部24と側壁側係止部21との係止状態の維持・安定化を図ることができるとともに、底壁側係止部24及び側壁側係止部21の損傷を抑止することができる。また、底壁側係止部24が(全体として)変形し易くなることから、折畳み容器1の組立作業性や折畳み作業性の向上を図ることができる。
尚、側壁側係止部21の側壁側爪部23、及び、底壁側係止部24の底壁側爪部26は、折畳み容器1の組立状態において上下方向に延在し、底壁部11の内外周方向(短辺側側壁部6の厚み方向)において係止されていることから、底壁構成部4と、短辺側側壁部6とが上下に相対変位した場合であっても、側壁側係止部21、及び、底壁側係止部24に対して変形させられる等の負担がかけられることなく、側壁側係止部21と底壁側係止部24との係止状態を確実に維持することができる。
また、底壁側係止部24は、その下辺部が底壁部11の上面よりも上方に位置するとともに、底壁部11には、底壁側係止部24の下面と対向する閉塞部37が設けられている。このため、例えば、底壁側係止部24と、底壁部11とを離間させるべく、底壁部11のうち底壁側係止部24の下方に位置する部位に底壁側係止部24の下面側を成形するための(型抜きのための)開口部を形成した場合に比べ、底壁部11の強度の向上等を図ることができる。さらに、底壁部11に対し底壁側係止部24を成形するための開口部が形成されることに起因して、かかる開口部を介して塵等が折畳み容器1の内部に侵入してしまうといった事態を防止することができる。
尚、底壁側係止部24の底壁側爪部26は、底壁側弾性片25の先端縁から側方に突出し、かつ、上下方向に延在している。すなわち、底壁側係止部24の下面側に底壁側爪部26を形成する必要がない(下面が平坦面でもよい)ことから、底壁部11のうち底壁側係止部24の下方に位置する部位に対して、底壁側係止部24の下面側(底壁側爪部26の係止面等)を成形するための開口部を形成しなくても、底壁側係止部24と底壁部11とを離間させる(隙間を形成する)ようにして、底壁側係止部24の下面側を成形することができる。
さらに、短辺側側壁部6には、側壁側係止部21の側壁側弾性片22に隣接して、切欠き部34が形成されている。このため、側壁側弾性片22が弾性変形した場合に、短辺側側壁部6のうち側壁側弾性片22を支持する部位が、側壁側弾性片22の変形に追従して変形し易くなる。結果として、側壁側係止部21が弾性変形等することによって係止状態を維持し続けることのできる許容範囲がより一層広くなる(側壁側係止部21がよりフレキシブルに動作可能となる)ことから、底壁側係止部24と側壁側係止部21との係止状態の安定化、底壁側係止部24及び側壁側係止部21の損傷を抑止、折畳み容器1の組立作業性や折畳み作業性の向上等といった上記作用効果がより一層奏されることとなる。
加えて、切欠き部34は、短辺側側壁部6において、側壁側弾性片22のうち側壁側爪部23が突出形成された側の面に隣接して形成されている。このため、側壁側係止部21(側壁側爪部23の係止面等)の成形性の向上等を図ることができる。
また、本実施形態では、折畳み容器1の組立状態において、底壁側爪部26の上端部が側壁側爪部23の上端部よりも上方に位置している。このため、折畳み容器1に物品を収容する等した場合に、底壁部11が下方に撓む等して、底壁側係止部24が側壁側係止部21に対して相対的に下方に位置ずれした場合であっても、側壁側係止部21と底壁側係止部24との係止状態を確実に維持することができる。むしろ、底壁部11が下方に撓んだ状態の方が、側壁側爪部23と底壁側爪部26とが噛み合う上下の幅(かかり代)が大きくなる、すなわち、より頑強に係止されることとなる。従って、折畳み容器1に物品等を収容して持ち上げる等した場合に側壁側爪部23と底壁側爪部26との係止状態がより強固になり、運搬性能の向上等を図ることができる。その一方で、折畳み容器1から物品等の収容物を取出した場合に、側壁側爪部23と底壁側爪部26との係止状態が比較的緩くなり、短辺側側壁部6を起立位置と寝かせ位置との間で動作させる場合の作業性の向上等を図ることができる。
また、底壁側爪部26の下端部が側壁側爪部23の下端部よりも上方に位置することで、底壁側爪部26の上下の幅が大きくなり過ぎて弾性変形し難くなってしまうといった事態を回避することができる。さらに、底壁側係止部24の下辺部と、底壁部11の上面との間に比較的大きな隙間を確保することができるようになり、かかる部位を成形するためのスライドコア金型の強度を確保することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、各短辺側支持壁部13に対して底壁側係止部24が2つずつ設けられているが、底壁側係止部24の数や形成位置等は特に限定されるものではなく、折畳み容器1の大きさや形状に応じて適宜変更可能である。また、上記実施形態では、いずれの底壁側係止部24についても、底壁部11には連結されないように構成されているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、より大型の折畳み容器に具体化される場合に、短辺側支持壁部13に4つの底壁側係止部24を設けるとともに、4つの底壁側係止部24のうち、短辺側支持壁部13中央側の2つの底壁側係止部24に関しては、底壁部11から離間しているものの、短辺側支持壁部13の両側端部側に位置する底壁側係止部24に関しては、その下辺部が底壁部11に連結されるように構成してもよい。すなわち、複数の底壁側係止部24のうち底壁部11と連結されていない底壁側係止部24が一部のみである場合でも、複数の底壁側係止部24を全体としてみると、全ての底壁側係止部24が底壁部11と連結されているような構成に比べて追従的に変形し易くなることから、折畳み容器1の組立作業性や折畳み作業性の向上等を図ることができる。
尚、底壁側係止部24が複数設けられている場合には、かかる底壁側係止部24のうち少なくとも短辺側支持壁部13の横幅方向中央部側に位置する底壁側係止部24に関して、底壁部11とは連結されないという構成が適用されることが望ましい。つまり、折畳み容器1に物品を収容した場合に、底壁部11の中央部側の方が比較的大きく変形しやすい。このため、中央寄りの底壁側係止部24に上記構成を適用することで、底壁構成部4と、短辺側側壁部6との位置ずれが生じた場合でも、当該底壁側係止部24及び側壁側係止部21よりなる係止構造がよりフレキシブルに追従変形して、底壁側係止部24と側壁側係止部21との係止状態がより確実に維持されるといった上記作用効果がより効果的に奏されることとなる。
また、上記実施形態において、例えば、底壁側係止部24の底壁側弾性片25の付根部を補強するべく、底壁側弾性片25のうち底壁側爪部26が突出形成された面とは反対側の面と、短辺側支持壁部13との間を連結する略三角板状の補助リブを設けることとしてもよい。尚、底壁側爪部26や側壁側爪部23は、底壁側弾性片25の突出方向先端縁や側壁側弾性片22の突出方向先端縁から離間して設けてもよいが、極力先端縁に近接させて設けることにより、底壁側弾性片25や側壁側弾性片22の弾性を生かして、底壁側係止部24と側壁側係止部21との係止状態を維持するといった作用効果がより効果的に奏される。
(b)さらに、例えば、短辺側支持壁部13に4つの底壁側係止部24を設けるとともに、4つの底壁側係止部24のうち、短辺側支持壁部13中央側の2つの底壁側係止部24に関しては、その下方において底壁部11が閉塞されている(閉塞部37が形成されている)ものの、短辺側支持壁部13の両側端部側に位置する底壁側係止部24に対応しては、その下方において底壁部11に開口部(底壁側係止部24の下面側を成形するための開口部)が形成されるように構成されていてもよい。
尚、底壁側係止部24の下方において底壁部11に開口部を形成する場合、底壁側係止部24の下辺部の上下位置を、底壁部11の上面と同じ高さ位置や、底壁部11の上面よりも下方位置となるように構成したとしても、底壁側係止部24を底壁部11から切り離し(連結させずに)、弾性変形させることができる。
(c)上記実施形態では、短辺側側壁部6において、側壁側係止部21の側壁側弾性片22のうち側壁側爪部23が突出形成された側の面に隣接する部位に切欠き部34が形成されているが、切欠き部34の形成部位は、上記例に限定されるものではなく、側壁側係止部21(側壁側弾性片22)に隣接又は近接して形成されていればよい。切欠き部34が形成されていることで、側壁側弾性片22が弾性変形した場合に、短辺側側壁部6のうち側壁側係止部21を支持している(土台となっている)部位が、側壁側弾性片22の変形に追従して変形し易くなり、側壁側係止部21がよりフレキシブルに動作可能となるといった作用効果が奏されることとなる。勿論、切欠き部34を省略することも可能である。
(d)上記実施形態では、折畳み容器1の組立状態において、底壁側爪部26の上端部が側壁側爪部23の上端部よりも上方に位置し、底壁側爪部26の下端部が側壁側爪部23の下端部よりも上方に位置しているが、例えば、折畳み容器1の組立状態において、底壁側爪部26の上端部が側壁側爪部23の上端部と同じ高さ位置、或いは、側壁側爪部23の上端部よりも下方に位置していたり、底壁側爪部26の下端部が側壁側爪部23の下端部を同じ高さ位置、或いは、側壁側爪部23の下端部よりも下方に位置していたりしてもよい。
(e)上記実施形態では、折畳み容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。また、蓋部材3が省略されたような折畳み容器に具体化することとしてもよい。
(f)上記実施形態では、底壁側係止部24の底壁側弾性片25の突出方向全体が底壁部11から離間するようにして形成されているが、例えば、底壁側係止部24のうち少なくとも1つは、底壁側弾性片25が、少なくとも底壁側爪部26と連接している部位において、底壁側爪部26及び底壁部11のうち底壁側爪部26のみと連結されるように構成されていればよい。以下、態様例について、図15を参照して説明する。図15に示す底壁側係止部51は、短辺側支持壁部13の内面から内方に突出し、上下方向に延在する係止片としての底壁側弾性片52と、底壁側弾性片52の短辺側支持壁部13からの突出方向先端縁から側方に突出し、上下方向に延在する底壁側爪部53とを備えている。
また、底壁側弾性片52のうち短辺側支持壁部13と連接する付根部57と、底壁部11との間を連結する補助壁部61が設けられている。該補助壁部61というのは、底壁側弾性片52のうち底壁側爪部53と連接している爪連結部54に対応しては形成されていない。その一方で、底壁側弾性片52のうち底壁側爪部53と連接されていない基部55というのは、爪連結部54側であって(爪連結部54と連続し)、補助壁部61と連結されていない主変形部56と、短辺側支持壁部13側であって(短辺側支持壁部13と連続し)、前記補助壁部61と連結されている付根部57とを備えている。
以上のような構成を採用する場合、すなわち、底壁側係止部51のうち、底壁側弾性片52の爪連結部54及び主変形部56、並びに、底壁側爪部53が、底壁部11とは直接連結されていない構成を採用する場合においても、例えば、底壁側係止部51の下面全体が底壁部11と連結されているような構成に比べ、底壁側弾性片52を弾性変形し易くすることができ、上記実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。
尚、底壁側弾性片52の基部55全体を、補助壁部61を介して底壁部11と連結することとしてもよいが、底壁側弾性片52の弾性を向上させるといった観点からすれば、上記態様例のように、基部55において、補助壁部61と連結されない主変形部56を設けることが望ましく、さらに、上記主たる実施形態のように、底壁側弾性片25(底壁側係止部24)の全体が底壁部11と連結されない構成とすることがより望ましい。
1…折畳み容器、2…容器本体、3…蓋部材、4…底壁構成部、5…長辺側側壁部、6…短辺側側壁部、7…上枠、8…下壁部、9…上壁部、11…底壁部、12…長辺側支持壁部、13…短辺側支持壁部、21…側壁側係止部、22…側壁側弾性片、23…側壁側爪部、24…底壁側係止部、25…底壁側弾性片、26…底壁側爪部、34…切欠き部、37…閉塞部。

Claims (4)

  1. 略矩形板状の底壁構成部と、前記底壁構成部の各側辺部からそれぞれ上方に延出する側壁部と、前記側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠とを備え、
    前記側壁部は、下辺部側が前記底壁構成部の側辺部に対して回動可能に連結される下壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結されるとともに、下辺部側が前記下壁部の上辺部側に対して回動可能に連結される上壁部とを具備する相対する一対の第1側壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結される相対する一対の第2側壁部とを備え、
    箱型に組立てられた組立状態から、前記第2側壁部を内側に回動変位させるとともに、前記下壁部の外面と前記上壁部の外面とを合わせるようにして前記第1側壁部を内側に折畳むことで、前記第1側壁部及び前記第2側壁部が前記底壁構成部の上方に折畳まれた折畳み状態とすることのできる折畳み容器において、
    前記底壁構成部は、略矩形板状の底壁部と、前記底壁部の側辺部から上方に突出する支持壁部とを備え、
    前記第2側壁部には、当該第2側壁部の下辺部に隣接又は近接して、当該第2側壁部の外面から突出する側壁側係止部が設けられ、
    前記底壁構成部には、折畳み容器を組立状態とした場合に、前記側壁側係止部と係止状態とされる底壁側係止部が設けられ、
    前記側壁側係止部は、
    前記第2側壁部の外面から外方に突出し、前記第2側壁部の高さ方向に延在する側壁側弾性片と、
    前記側壁側弾性片の前記第2側壁部からの突出方向先端部から側方に突出し、前記第2側壁部の高さ方向に延在する側壁側爪部とを備え、
    前記底壁側係止部は、
    前記支持壁部の内面から内方に突出し、上下方向に延在する係止片と、
    前記係止片の前記支持壁部からの突出方向先端部から側方に突出し、上下方向に延在する底壁側爪部とを備え、
    折畳み容器を組立状態とした場合に、前記側壁側爪部と、前記底壁側爪部とが、折畳み容器の内外周方向において係止されることで、前記側壁側係止部と前記底壁側係止部とが係止状態とされ、
    前記底壁側係止部のうち少なくとも1つは、前記係止片が、少なくとも前記底壁側爪部と連接している部位において、前記底壁側爪部及び前記底壁部のうち前記底壁側爪部のみと連結される底壁側弾性片として構成されており、
    折畳み容器の組立状態において、前記底壁側爪部の上端部が前記側壁側爪部の上端部よりも上方に位置し、前記底壁側爪部の下端部が前記側壁側爪部の下端部よりも上方に位置することを特徴とする折畳み容器。
  2. 前記底壁側弾性片のうち少なくとも1つは、前記支持壁部及び前記底壁部のうち前記支持壁部のみと連結されていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み容器。
  3. 前記底壁側弾性片を具備する前記底壁側係止部のうち少なくとも1つは、その下辺部が前記底壁部の上面よりも上方に位置するとともに、
    前記底壁部には、前記下辺部が底壁部の上面よりも上方に位置する底壁側係止部の下面と対向する閉塞部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み容器。
  4. 前記第2側壁部には、前記側壁側係止部の前記側壁側弾性片に隣接又は近接して、切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の折畳み容器。
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