JP2013233952A - コンテナ - Google Patents

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貴志 籔田
Yoshihiro Wada
吉弘 和田
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Abstract

【課題】第1側壁及び第2側壁を起立状態に保持する係合や、回動扉を閉状態に保持する係合の意図しない解除を防ぐことが可能なコンテナを提供する。
【解決手段】本発明のコンテナ10では、ロック操作部材80をロック位置に配置すると、係合操作部材50の係合解除位置への移動がロック操作部材80とロック当接部50Tとの当接によって禁止される。これにより、コンテナ10の落下等によって第1側壁40及び第2側壁30を起立状態に保持する係合が意図せず解除されてしまうことが防がれる。また、ロック操作部材80をアンロック位置に配置すると、ロック操作部材80がロック解除孔58Bと上下方向で対向し、ロック当接部50Tと当接しなくなって、係合操作部材50の係合解除位置への移動が許容される。
【選択図】図10

Description

本発明は、全体が箱形状をなしたコンテナの一部の部位が他の部位に対して回動可能に連結されたコンテナに関する。
従来、この種のコンテナとして、上部を構成する上部枠を有し、1対の第2側壁が上下の両端部を上部枠と底部ベースとに回動可能に連結されると共に上下方向の中央で内側に2つ折り可能に構成され、1対の第1側壁が、上端部のみを上部枠に回動可能に連結された、所謂、折畳コンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、別の折畳コンテナとして、上部枠は有さず、底部ベースの外縁部に1対の第1側壁と1対の第2側壁との下端部がそれぞれ回動可能に取り付けられたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。さらには、コンテナの側壁の一部が、その側壁本体に対して回動する回動扉になっている、所謂、回動扉付きコンテナも知られている(例えば、特許文献3,4,5参照)。
また、上記した折畳コンテナの各第1側壁の外面には、係合位置と係合解除位置との間で上下動する係合操作部材が設けられていて、係合位置に配置された係合操作部材が、第2側壁又は底部ベースに係合し、係合操作部材を係合解除位置に移動しなければ、第1側壁及び第2側壁を折り畳むことができない構造になっている。また、回動扉付きコンテナの回動蓋にも同様の係合操作部材が設けられていて、係合位置に配置された係合操作部材が、側壁本体に係合して回動扉を閉状態に保持し、係合操作部材を係合解除位置に移動しなければ、回動扉を開けることができない構造になっている。
特開平09−240666号公報(図1,図2) 特許第3911176号公報(図1,図7,図8) 実開平05−022335号公報(図1,図2,図6,図7) 特許第4000289号公報(図1,図9) 特許第3967214号公報(図1,図7)
しかしながら、上記した従来のコンテナでは、例えば、誤って係合操作部材に指を引っかけて係合操作部材を係合解除位置に移動させてしまったり、搬送時の振動や落下による衝撃等で係合操作部材が係合解除位置に移動して、第1側壁及び第2側壁を起立状態に保持する係合や、回動扉を閉状態に保持する係合が意図せず解除されることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、第1側壁及び第2側壁を起立状態に保持する係合や、回動扉を閉状態に保持する係合の意図しない解除を防ぐことが可能なコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るコンテナは、全体が箱形状をなし、その底部を構成する底部ベースと、互いに対向した1対の第1側壁と、互いに対向した1対の第2側壁とが別部品にされると共に、各第1側壁の外面には、係合操作部材が係合位置と係合解除位置との間で上下動可能に組み付けられ、常には、係合操作部材が係合位置に配置されることで第1側壁と第2側壁とが起立状態に保持され、係合操作部材を係合解除位置に移動することで起立状態の保持が解除されて1対の第1側壁、1対の第2側壁の順に折り畳み可能なコンテナにおいて、係合操作部材及び第1側壁の一方に設けられたロック当接部と、係合操作部材及び第1側壁の他方に組み付けられてロック位置とアンロック位置との間を往復動し、ロック位置に配置されたときには、ロック当接部に上下方向で対向して係合操作部材を係合位置にロックする一方、アンロック位置に配置されたときにロック当接部に上下方向で対向しなくなって係合操作部材のロックを解除するロック操作部材を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンテナにおいて、ロック操作部材を第1側壁に組み付け、係合操作部材にアンロック位置のロック操作部材を受容可能なロック解除孔を形成して、そのロック解除孔の開口縁をロック当接部としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のコンテナにおいて、係合操作部材を係合解除位置側に移動したときに当接してその係合解除位置に位置決めするストッパ壁を第1側壁に設け、ストッパ壁にロック操作部材をスライド可能に取り付けたところに特徴を有する。
請求項4の発明に係るコンテナは、コンテナの側面、上面又は下面に配置され、コンテナの内外を区画するコンテナ構成壁の一部が、そのコンテナ構成壁の本体に対して回動する回動扉にされて、その回動扉に、係合操作部材が係合位置と係合解除位置との間で直動可能に組み付けられ、常には、係合操作部材が係合位置に配置されて回動扉がコンテナ構成壁の開口を閉じた閉状態に保持され、係合操作部材を係合解除位置に移動することで閉状態の保持が解除されて回動扉を開操作可能なコンテナにおいて、係合操作部材及び回動扉の一方に設けられたロック当接部と、係合操作部材及び回動扉の他方に組み付けられてロック位置とアンロック位置との間を往復動し、ロック位置に配置されたときには、ロック当接部に係合操作部材の直動方向で対向して係合操作部材を係合位置にロックする一方、アンロック位置に配置されたときにロック当接部に係合操作部材の直動方向で対向しなくなって係合操作部材のロックを解除するロック操作部材を備えたところに特徴を有する。
なお、請求項4に記載のコンテナにおいて、ロック操作部材を回動扉に組み付け、係合操作部材にアンロック位置のロック操作部材を受容可能なロック解除孔を形成して、そのロック解除孔の開口縁をロック当接部とした構成にしてもよい。
また、請求項4に記載のコンテナにおいて、係合操作部材を係合解除位置側に移動したときに当接してその係合解除位置に位置決めするストッパ壁を回動扉に設け、ストッパ壁にロック操作部材をスライド可能に取り付けた構成にしてもよい。
[請求項1の発明]
請求項1のコンテナでは、第1側壁に組み付けられた係合操作部材が、通常は係合位置に配置されて第1側壁及び第2側壁が起立状態に保持される。そして、係合操作部材が係合解除位置に移動すると、1対の第1側壁、1対の第2側壁の順番で折り畳むことができる。ここで、本発明では、係合操作部材及び第1側壁の一方と他方とにロック当接部とロック操作部材とが設けられている。そして、ロック操作部材をロック位置に配置すると、係合操作部材の係合解除位置への移動がロック操作部材とロック当接部との当接によって禁止される。これにより、コンテナの落下等によって、第1側壁及び第2側壁を起立状態に保持する係合が意図せず解除されてしまうことを防ぐことができる。また、ロック操作部材をアンロック位置に配置すると、ロック操作部材とロック当接部とが上下方向で当接しなくなって、係合操作部材の係合解除位置への移動が許容される。これにより、意図すれば第1側壁及び第2側壁を起立状態に保持する係合を容易に解除でき、コンテナを折畳状態にすることができる。
[請求項2の発明]
請求項2のコンテナによれば、ロック操作部材をアンロック位置に配置した状態で係合操作部材を係合解除位置に移動すると、係合操作部材のロック解除孔にロック操作部材が受容されるので、第1側壁のうち係合操作部材及びロック操作部材が組み付けられた部位を、外観上、簡素にすることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、ロック操作部材をアンロック位置とロック位置の何れに配置した場合も、係合操作部材が係合解除位置側に押される力をストッパ壁で受け止めて係合位置又は係合解除位置に位置決めすることができ、ストッパ壁の有効利用が図られる。
[請求項4の発明]
請求項4のコンテナでは、係合操作部材及び回動扉の一方と他方とにロック当接部とロック操作部材とが設けられ、ロック操作部材をロック位置に配置すると、係合操作部材の係合解除位置への移動がロック操作部材とロック当接部との当接によって禁止される。これにより、コンテナの落下等によって、回動扉を閉状態に保持する係合が意図せず解除されてしまうことを防ぐことができる。また、ロック操作部材をアンロック位置に配置すると、ロック操作部材とロック当接部とが直動方向で当接しなくなって、係合操作部材の係合解除位置への移動が許容される。これにより、意図すれば回動扉を閉状態に保持する係合を容易に解除でき、回動扉を開操作してコンテナ構成壁の開口を開き、そこから内部を覗いたり、或いは、荷物を出し入れすることができる。
本発明の第1実施形態のコンテナの斜視図 底部ベースの斜視図 底部ベースの一部拡大の斜視図 (A)係合操作部材の前面側の斜視図,(B)係合操作部材の後面側の斜視図 係合操作部材の一部破断の斜視図 ロック操作部材の斜視図 第1側壁における直動支持部の斜視図 ロック操作部材をアンロック位置に配置した状態の斜視図 係合操作部材を係合解除位置に配置した状態の斜視図 ロック位置に配置されたロック操作部材によって係合操作部材が係合位置にロックされた状態の斜視図 第1側壁を傾斜姿勢にした状態の斜視図 第1側壁を起立姿勢に保持した状態の斜視図 第1側壁を起立姿勢に保持するための係合を解除した状態の斜視図 第1側壁を折り畳む途中の斜視図 第2側壁を折り畳む途中の斜視図 折り畳まれた状態のコンテナの斜視図 (A)第2実施形態のロック操作部材をロック位置に配置した状態の斜視図,(B)そのロック操作部材をアンロック位置に配置した状態の斜視図 第3実施形態のコンテナの斜視図 第1側壁を傾斜姿勢にした状態の斜視図 ロック位置に配置されたロック操作部材によって係合操作部材が係合位置にロックされた状態の斜視図 係合操作部材を係合解除位置に配置した状態の斜視図 第4実施形態のコンテナの斜視図 (A)係合操作部材を係合位置に配置した状態の斜視図,(B)係合操作部材を係合解除位置に配置した状態の斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のコンテナ10は、全体が直方体の箱形状をなした所謂、折畳コンテナであって、その底部を構成する長方形の底部ベース11と上部を構成する長方形の上部枠20との間に1対ずつの第1側壁40,40と第2側壁30,30とを組み付けた構造になっている。
上部枠20は、その長辺部分及び短辺部分の断面形状(図示せず)が共に下方に開放した溝形構造をなしている。そして、その溝形構造において互いに対向した1対の枠側壁20A,20Bのうち外側の枠側壁20Aが、内側の枠側壁20Bより下方に突出し、その突出部分の内側面には、上部枠20の4つの各辺に亘って複数の回動支持部12が設けられている。
図2に示すように、底部ベース11は、その外縁部における1対の長辺部分から上方に突出した1対の底面長辺側壁11T,11Tと、1対の短辺部分から上方に突出した1対の底面短辺側壁11S,11Sとを有し、全体がトレイ構造になっている。また、各底面長辺側壁11Tの内側面には、複数の回動支持部12がそれぞれ備えられている。
図1に示すように、各第2側壁30は、上部枠20の各長辺部分の回動支持部12と底部ベース11の底面長辺側壁11Tの回動支持部12とに上下の両端部を回動可能に連結されている。また、各第2側壁30は、上下方向の中央で上側分割側壁30Aと下側分割側壁30Bとに2分割され、それらが中間ヒンジ部30Hにより回動可能に連結された構造になっている。その中間ヒンジ部30Hは、図1に示すように上側分割側壁30Aと下側分割側壁30Bとが同一平面内で上下に並んだ状態から、図15に示すように、上側分割側壁30Aと下側分割側壁30Bの外側面同士を向かい合わせる方向への回動を許容し、その反対側の回動を規制している。また、上側分割側壁30Aは、上部枠20における外側の枠側壁20Aにより外側への回動を規制されて内側のみへの回動を許容され、下側分割側壁30Bは、底部ベース11の底面長辺側壁11Tにより外側への回動を規制されて内側のみへの回動を許容されている。
各第1側壁40は、上部枠20における各短辺部分の回動支持部12に回動可能に支持されて、上端部を中心にして全体が回動する。そして、第1側壁40は、起立状態の1対の第2側壁30,30の間に収まって起立状態(即ち、底部ベース11上で垂直に起立した状態)になり、第2側壁30,30が折り畳まれることを規制する。
第1側壁40も、上側分割側壁30Aと同様に、上部枠20の外側の枠側壁20Aにより内側のみへの回動を許容されている。また、第1側壁40を起立状態にすると、第1側壁40の下端部が底部ベース11の底面短辺側壁11Sの内側面に対向すると共に、各第2側壁30の両側部から第1側壁40側に張り出した1対ずつの側壁係止片32が、第1側壁40の外面両側縁に係合し、これらにより、起立状態から第1側壁40が外側に回動することが規制される。
なお、第1側壁40の外面上端部における左右方向の中央には、側壁手掛部44が備えられ、上部枠20のうち側壁手掛部44の上方には、枠手掛部21が備えられている。
図2に示すように、底部ベース11の各底面短辺側壁11Sには、底面短辺側壁11Sの内側面における左右方向の中央に中央突部13が設けられている。図3に示すように、中央突部13は、底面短辺側壁11Sの左右方向に延びた略角柱状をなし、その中央突部13の上面13Aは、底面短辺側壁11Sの上端寄り位置に配置されている。また、中央突部13の左右方向の両端面13C,13Cにおける上端部からは、上下連結突部13T,13Tがそれぞれ側方に突出している。さらに、底面短辺側壁11Sの外側面側では、図2に示すように、中央突部13の裏側に相当する部分が陥没して底指掛部14になっている。また、底部ベース11の上面の外縁部には、中央突部13の左右方向の延長線上の領域全体を段付き状に陥没させて外縁陥没部16が形成され、その外縁陥没部16の長手方向における複数位置には、外縁陥没部16を幅方向に横切って延びかつ底部ベース11の全体の上面と面一になった連絡突条17が形成されている。
底面短辺側壁11Sの内側面における中央突部13の両横近傍から1対の係合突片15,15が片持ち梁状に突出している。係合突片15は、底面短辺側壁11Sの内側面における上端寄り位置から略水平に突出し、係合突片15の上面両側縁からは1対の補強リブ15L,15Lが突出している。また、係合突片15の下面先端縁からは、係合突起15Bが突出している。その係合突起15Bには、底面短辺側壁11Sの内側面と平行になって対向した係止面15Kと、係合突起15Bのうち係止面15Kと反対側で下方に向かうに従って底面短辺側壁11S側に近づくように傾斜した傾斜面15Sとが備えられている。なお、係合突片15の先端面は、上下連結突部13Tにおける底面短辺側壁11Sと反対側の面と略面一でかつ同じ高さに位置している。
図1に示すように、各第1側壁40の外面の下端部には、係合操作部材50が組み付けられている。ここで、係合操作部材50のうち第1側壁40の外面と対向する面を「後面」、その反対側の面を「前面」と呼ぶこととする。図4(A)には、係合操作部材50を前面側から見た状態が示され、図4(B)には、係合操作部材50を後面側から見た状態が示されている。
図4(A)に示すように、係合操作部材50は、左右方向に延びた操作部51の両端部から係合脚部52,52を垂下した構造をなしている。操作部51の前面には、横長の長方形の前面壁51Aが備えられ、操作部51の横方向の中央部分には、前面壁51Aの一部を前面側から後方に陥没させた構造の横長の長方形の中央凹部53が形成されている。なお、中央凹部53は、前面壁51Aの横方向においては前面壁51Aの全長の1/3程度の大きさをなしている。
図4(B)に示すように、操作部51の外縁部からは後方に向けて後面突壁56が突出形成されている。そして、操作部51の上辺と下辺の後面突壁56,56の一部が中央凹部53の上下の内側壁をなし、操作部51の上辺と下辺の後面突壁56,56の間に差し渡された1対の上下連絡壁57,57が中央凹部53の左右の内側壁をなしている。また、図4(A)に示すように、中央凹部53内の下面の前縁部からは、指掛突壁54が突出している。さらに、中央凹部53の奧側は、奥壁55によって閉塞され、その奥壁55の下端部には、係合操作部材50用の図示しない成形金型のうち指掛突壁54の内面を成形する金型突片を抜くためのスリット55Sが形成されている。なお、前面壁51Aの上辺の後面突壁56における左右方向の両端部は、後述する弾性片60のうち前面壁51Aとの対向面を成形する金型突片を抜くためのスリット56S,56Sが形成されている。
図4(B)に示すように、操作部51の後面側のうち1対の上下連絡壁57,57の外側両側方には、各上下連絡壁57と後面突壁56とによって四方を囲まれ、後方に開放した1対の後面機構室58,58が設けられている。また、操作部51を後面側から見て右側の後面機構室58においては、その下面側の後面突壁56のうち上下連絡壁57寄り位置から上方に内部起立壁59Aが真っ直ぐ延びている。その内部起立壁59Aの先端部は、後面機構室58の上下方向の中間に位置し、そこから上下連絡壁57と反対側の斜め上方に向かって弾性片60が片持ち梁状に延びている。一方、操作部51を後面側から見て左側の後面機構室58においては、その下面側の後面突壁56のうち上下連絡壁57寄り位置から上方に内部屈曲起立壁59Bが立ち上がり、途中で上下連絡壁57に接近する側にクランク状に屈曲して、上端部が他方の内部起立壁59Aと同じ位置に配置されている。そして、その内部屈曲起立壁59Bの上端部からも弾性片60が片持ち梁状に延びている。また、操作部51を後面側から見て左側の後面機構室58における下面の後面突壁56には、内部屈曲起立壁59Bと上下連絡壁57との間に挟まれた部分の後縁側部分を切除して本発明に係るロック解除孔58Bが形成されている。そして、そのロック解除孔58Bのうち操作部51の左右方向の中央寄りの開口縁が、本発明に係るロック当接部50Tになっている。
図4(A)に示すように、操作部51の左右方向における両外側面には、その後縁部に沿って上下方向に延びた係止突条61,61が形成されている。各係止突条61の後面は、操作部51の前後方向に対して傾斜した傾斜面61Sになっていて、各係止突条61の前面は前後方向に対して直交した係止面61Kになっている。
各係合脚部52の前面には、縦長の長方形の前面壁52Aが備えられ、その前面壁52Aは、操作部51の前面壁51Aより若干後方にずれた配置になっている。係合脚部52の下端部には、前面壁52Aの一部を前面側から後方に陥没させた構造の横長の長方形の突片受容部62が形成されている。また、係合脚部52の外縁部からは後方に向けて後面突壁63が突出形成されている。そして、係合脚部52の左右の両辺の後面突壁63,63における下端部が突片受容部62の左右の内側壁をなし、係合脚部52の下辺の後面突壁63の全体が突片受容部62の下面側の内側壁をなしている。また、図4(B)に示すように、係合脚部52の左右両辺の後面突壁63,63の間には、上下方向の2箇所に横リブ64,64が差し渡されている。そして、下側の横リブ64が突片受容部62の上面側の内側壁をなしている。また、突片受容部62の奧側は、上下方向の中間部より上側が奥壁65によって閉塞されている。
なお、各係合脚部52の後面下端部のうち後面突壁63の上下方向における中間部より上側においては、両係合脚部52,52と操作部51の後面とは面一になっている。また、各係合脚部52のうち後面突壁63の上下方向に中間部より下側は、下方に向かうに従って徐々に前面に接近するように僅かに傾斜した傾斜面52Sになっている。
図5に示した係合脚部52のうち突片受容部62の内側下面には、その前縁部から上方に係合突起62Bが突出している。また、その係合突起62Bは、後面側に突片受容部62の内側下面と直交した係止面62Kを備える一方、その反対側には下方に向かうに従って前方に迫り出した傾斜面62Sを備えている。
図1に示すように、第1側壁40の外面のうち下端部における左右方向の中央には、係合操作部材50を直動可能に支持するための直動支持部70が設けられている。図7に示すように、直動支持部70は、第1側壁40における下端寄り位置で左右方向に延びた横リブ41と、横リブ41の左右方向における2位置から第1側壁40の下端部まで延びた1対の縦リブ42,42に三方を囲まれている。また、第1側壁40の外面のうち直動支持部70の内側部分の下端寄り位置には、その左右方向の中央に、横長の長方形の枠壁43が突出形成され、その枠壁43の上辺部分が本発明に係るストッパ壁43Aになっている。
枠壁43の下面における左右方向の両辺部分には、1対のボックス壁71,71が設けられている。各ボックス壁71は、枠壁43の両側辺部分を第1側壁40の下端部まで延長してなる第1縦リブ71Aと、その第1縦リブ71Aの近傍で枠壁43の下面から第1側壁40の下端部まで延びた第2縦リブ71Bとの下端部間を連絡リブ71Cで連絡してなる。そして、1対のボックス壁71,71の互いの対向面のうち下端寄り位置から1対の上下連結片72,72が互いに接近する側に突出している。
各縦リブ42の先端部と、それら各縦リブ42に直動支持部70の内側から対向した枠壁43の側辺部分の先端部との間には、それぞれ脚部保持壁73が差し渡されている。
第1側壁40の外面のうち直動支持部70内でかつ枠壁43より上側部分には、1対の内部ガイド76,76が左右に並べて設けられている。各内部ガイド76は、上下方向に延びた断面四角形のガイド突条76Aの上端部にガイド突起76Bを一体に備えた構造をなしている。また、ガイド突条76A,76Aは、互いの対向した対向ガイド面76G,76Gを有し、それら対向ガイド面76G,76Gは、ガイド突起76B,76Bまで面一になって連続して延びている。さらに、ガイド突起76Bのうち第1側壁40の外面から離れた側の前面は、ガイド突条76Aの前面より前方に突出していて、その突出部分には、対向ガイド面76Gに向かって徐々に第1側壁40の外面に接近するように傾斜した傾斜面76Cが備えられている。
第1側壁40の外面のうち直動支持部70内でかつ1対の脚部保持壁73,73より上側部分には、1対の弾発力受突部75,75が設けられている。各弾発力受突部75は、横方向で対向した1対の突片75A,75Aの上端部間を連絡突部75Bにて連絡した構造になっている。また、1対の突片75A,75Aは連絡突部75Bより係合操作部材50の前面壁51A側に突出していて、それら突出部分の上端部には、上方に向かって徐々に第1側壁40の外面に接近するように傾斜した傾斜面75C,75Cが備えられている。
直動支持部70における1対の内側面のうち1対の弾発力受突部75,75の側方位置には、上下方向に延びた1対の抜止突条74,74が備えられている。また、直動支持部70の内部上面には、その左右方向における複数位置に上面リブ77が設けられている。それら各上面リブ77の下面77Aは水平になっている一方、上面リブ77のうち第1側壁40の外面より離れた側の前面は、下方に向かうに従って第1側壁40の外面に接近する側に傾斜した傾斜面77Bになっている。
係合操作部材50を直動支持部70内に組み付けるには、図4(A)に示した係合操作部材50の係合脚部52,52における下端側の傾斜面52S,52Sを直動支持部70内における第1側壁40の外面に平行に沿わせるようにして係合操作部材50全体を第1側壁40に対して傾斜させ、それら係合脚部52,52の下端部を第1側壁40の外面と1対の脚部保持壁73,73との間に挿入していく。すると、操作部51の後面側上縁部が上面リブ77群の傾斜面77Bに突き合わされると共に、1対の弾性片60,60の先端部が1対の弾発力受突部75,75の傾斜面75C,75Cに突き合わされ、さらには、係合操作部材50の両係止突条61,61の傾斜面61S,61Sが直動支持部70内の抜止突条74,74に当接した状態になる。その状態で、係合操作部材50を脚部保持壁73側に押し下げながら直動支持部70の奥部に係合操作部材50の操作部51を押し込むと、図8に示すように、上面リブ77群の下方に操作部51が収まると共に、係止突条61,61が抜止突条74,74を乗り越えて、それら係止突条61,61の係止面61K,61K(図4(A)参照)に抜止突条74,74が上下動可能に係合する。
また、操作部51の内部では、1対の弾性片60,60が、傾斜面75C,75Cに摺接して弾発力受突部75,75の上面に乗り上がる。また、係合操作部材50の1対の上下連絡壁57,57は、1対の内部ガイド76,76の間に収まる。なお、係合操作部材50が直動支持部70内で正規位置より横方向にずれていたときには、1対の内部ガイド76の傾斜面76C,76Cが1対の上下連絡壁57,57を正規位置に案内する。
係合操作部材50が、直動支持部70内に組み付けられると、通常は、図8に示すように弾性片60の弾発力によって上方に付勢されて操作部51の上面が上面リブ77群の下面77Aに当接し、係合操作部材50が可動範囲の上端側の係合位置に位置決めされる。このとき、操作部51の下面は枠壁43の上方に離間し、図12に示すように、突片受容部62,62における上寄りの一部が脚部保持壁73に覆われる一方、突片受容部62,62における下寄りの一部が脚部保持壁73の下方で外側に開放した状態になる。その際、係合脚部52の下端面は第1側壁40の下端面より上方に位置している。そして、弾性片60の弾発力に抗して係合操作部材50を押し下げると、図9に示すように、操作部51の下面が枠壁43の上面に当接して係合操作部材50が可動範囲の下端側の係合解除位置に位置決めされ、突片受容部62,62全体が脚部保持壁73の下方で外側に開放した状態になると共に、係合脚部52の下端面が第1側壁40の下端面と略面一になる。
図10に示すように、第1側壁40のストッパ壁43Aには、係合操作部材50を係合位置にロックするためのロック操作部材80が組み付けられている。具体的には、ストッパ壁43Aには、図7に示すように、係合操作部材50のロック解除孔58B(図8参照)と対向する位置に、横長の長方形の貫通孔78が貫通形成されている。また、ストッパ壁43Aの下面のうちそのストッパ壁43Aの左右方向の中央寄り位置には、係合突条79が突出形成されている。その係合突条79は、断面半円形をなして、枠壁43の奥行き方向に延びている。
図6に示すように、ロック操作部材80は、板状のベース部81の上面に干渉ブロック85を備えた構造になっている。ベース部81は、図10に示すように、ストッパ壁43Aの下面に重ねられる横長の長方形をなし、その長手方向の両端部から下方に操作突部82,82が突出している。また、操作突部82,82同士の対向面は、上方に向かうに従って互いに接近するように傾斜した指当面82A,82Aになっている。
図6に示すように、ベース部81の上面のうち左右方向の一端寄り位置からは中継支柱84が上方に突出している。そして、干渉ブロック85は、中継支柱84の上端部からベース部81の左右方向の他端寄り位置まで水平に片持ち梁状に延びた角柱構造をなしている。また、干渉ブロック85のうち中継支柱84の上方に位置した部位の両側面からは1対の抜止突起86,86が突出している。それら抜止突起86には、干渉ブロック85のうち片持ち梁状になった部分の下面と面一の係止面86Kと、上方に向かうに従って徐々に干渉ブロック85の側面に接近するように傾斜した傾斜面86Sとが備えられている。また、ベース部81の上面のうち中継支柱84が配置された側と反対側の端部寄り位置には、係合突条79に対応した係合溝83が備えられている。
ロック操作部材80は、干渉ブロック85が貫通孔78に下方から押し込まれて、抜止突起86,86の係止面86K,86Kが枠壁43の上面に係止した状態に組み付けられ、図8に示すように、干渉ブロック85が枠壁43の上方に突出した状態になっている。そして、ベース部81のうち係合溝83寄りの端面が係合突条79に係止したアンロック位置と、図10に示すように、係合溝83に係合突条79に係合したロック位置との間をスライドする。そして、ロック操作部材80がアンロック位置に配置されると、図8に示すように、干渉ブロック85の上面全体がロック解除孔58Bに対向し、ロック操作部材80がロック位置に配置されると、図10に示すように、干渉ブロック85の上面の一部が係合操作部材50のロック当接部50Tに対向する。
本実施形態のコンテナ10の構成に関する説明は以上である。次に、このコンテナ10の作用効果について説明する。組立状態にコンテナ10を折り畳む場合には、図13に示すように、係合操作部材50を弾性片60の弾発力に抗して下方に押し下げて係合突起15B,62B同士の係合を解除した状態にして第1側壁40を上方に回動すればよい。その際、例えば、係合操作部材50の指掛突壁54に人差指か親指の一方を挿入すると共に、人差指か親指の他方を第1側壁40における枠壁43の内側に挿入して、指掛突壁54と枠壁43のストッパ壁43Aとを摘まむことで係合操作部材50を押し下げれば、それら指の位置を変えずにそのまま第1側壁40を押して図14に示すように上方に回動することができる。これにより、コンテナ10を図1に示した組立状態から効率よく図16に示した折畳状態に変更することができる。
折畳状態のコンテナ10を組み立て状態にするには、上部枠20を底部ベース11から引き離すように上方に移動し、1対の第2側壁30,30を起立状態にする。すると、それら第2側壁30,30の間で各第1側壁40が上端部を中心にして回動可能になる。そこで、図11に示すように、第1側壁40を起立状態になるように回動していく。すると、その途中で第1側壁40の係合操作部材50における各係合突起62Bが、底部ベース11の各係合突片15における係合突起15Bに当接する。そして、第1側壁40が起立状態に向かってさらに回動すると、係合突起62Bの傾斜面62Sが係合突起15Bの傾斜面15Sと摺接して係合操作部材50が弾性片60の弾発力に抗して下げられる。また、第1側壁40が起立状態になったところで、係合突起62Bが係合突起15Bを乗り越え、弾性片60の弾発力によって係合操作部材50が係合位置に移動し、図12に示すように係止面15K,62K同士が対向して、係合突起15B,62B同士が係合した状態になる。以上により、コンテナ10全体が組立状態になり、荷物を収容することが可能になる。
ここで、本実施形態のコンテナ10では、係合操作部材50が上側に移動して、第1側壁40を起立状態に保持するための係合突起15B,62B同士が係合する構造になっているので、係合操作部材50に手を掛けてコンテナ10が持ち上げられるようなことがあっても、係合突起15B,62B同士の係合が解除されることはない。また、側壁手掛部44や枠手掛部21に手を掛けてコンテナ10を持ち上げて、内部の荷物により底部ベース11が下方に撓むことが考えられるが、この場合も同様に、係合突起15B,62B同士の係合が解除されることはない。
しかしながら、例えば、コンテナ10の係合操作部材50に誤って指が引っ掛かったり、コンテナ10が落下等して係合操作部材50が係合解除位置に移動し、係合突起15B,62B同士の係合が解除される心配は残る。そのような心配をなくすためには、図10に示すように、ロック操作部材80をロック位置に移動しておけばよい。すると、係合操作部材50の係合解除位置への移動がロック操作部材80とロック当接部50Tとの当接によって禁止される。これにより、コンテナ10の落下等によって第1側壁40及び第2側壁30を起立状態に保持する係合が意図せず解除されてしまうことが防がれる。
また、図8に示すように、ロック操作部材80をアンロック位置に配置すると、ロック操作部材80がロック解除孔58Bと上下方向で対向し、ロック当接部50Tと当接しなくなって、係合操作部材50の係合解除位置への移動が許容される。これにより、意図すれば第1側壁40及び第2側壁30を起立状態に保持する係合を容易に解除することができ、コンテナ10を折畳状態にすることができる。また、係合操作部材50のロック解除孔58Bにロック操作部材80が受容されるので、第1側壁40のうち係合操作部材50及びロック操作部材80が組み付けられた部位を、外観上、簡素にすることができる。なお、本実施形態の構成によれば、ロック操作部材80をアンロック位置とロック位置の何れに配置しても、係合操作部材50を押し下げる力をストッパ壁43Aで受け止めて係合位置又は係合解除位置に位置決めすることができ、ストッパ壁43Aの有効利用が図られる。
[第2実施形態]
本実施形態のコンテナ10Uは、図17に示されており、ロック操作部材87及び直動支持部70Uの構造が前記第1実施形態と異なる。以下、前記第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
図17(A)に示すように、本実施形態の直動支持部70Uでは、各脚部保持壁73を挟んで第1側壁40の縦リブ42と対向する対向リブ42Tの上端部が、脚部保持壁73より上方に突出していて係合操作部材50を係合解除位置に位置決めするためのストッパ壁43Bになっている。また、脚部保持壁73,73より下側位置には、対向リブ42T,42Tの間を連絡する図示しない横リブが備えられている。また、一方の対向リブ42Tの上端寄り位置から他方の対向リブ42Tに向かって指掛リブ43Uが延び、その先端から指掛補強リブ43Sが下方に延びて前記横リブに連絡されている。そして、第1側壁40の外面において指掛補強リブ43Sと対向リブ42Tとに挟まれた領域のうち、指掛補強リブ43S寄りの上端位置に回動支持軸87Jが設けられ、その回動支持軸87Jにロック操作部材87が取り付けられている。また、第1側壁40の外面のうち対向リブ42T寄りでかつ回動支持軸87Jより下側位置には、係合突条88が突出形成されている。
ロック操作部材87は、同じ長さの第1回動片87Aと第2回動片87Bとが直交したL字形状になっていて、それら第1と第2の回動片87A,87Bの直交部分が回動支持軸87Jにて回動可能に支持されている。そして、ロック操作部材87は、図17(A)に示したロック位置と、図17(B)に示したアンロック位置との間を回動する。
図17(A)に示すように、ロック操作部材87がロック位置に配置されると、第1回動片87Aが指掛補強リブ43Sに当接して起立姿勢になり、ストッパ壁43Bより上方に突出して係合位置の係合操作部材50における操作部51の下面に突き合わされる。これにより、係合操作部材50が係合位置にロックされる。なお、操作部51のうち第1回動片87Aが突き合わされる部分が、本発明に係るロック当接部50Uになっている。また、ロック操作部材87がロック位置に配置されると、第2回動片87Bが水平姿勢になって係合突条88に係止し、ロック操作部材87がロック位置に保持される。
一方、図17(B)に示すように、ロック操作部材87がアンロック位置に配置されると、第2回動片87Bが垂下姿勢になると共に、第1回動片87Aが水平姿勢になってストッパ壁43Bの下方に位置し、これにより、係合操作部材50の係合位置へのロックが解除されて係合解除位置まで押し下げることができようになる。このように、本実施形態の構成によっても、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
本実施形態のコンテナ10Vは、図18〜図21に示されており、係合操作部材50Vが横長の構造をなして、その両端部が第2側壁30,30に係合する点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
図18に示すように、係合操作部材50Vは、第1側壁40Vの左右方向に延びた操作部51Vの両端部から1対のサイド係合部材52V,52Vを延長した構造になっている。サイド係合部材52Vは、操作部51Vより幅が狭くなっていて(上下方向で小さくなっていて)、それら各サイド係合部材52Vの長手方向の中間位置の前面には、上下方向に延びたガイド突条52Gが形成されている。
一方、第1側壁40Vの外面には、その下端寄り位置で平行になって左右に延びた1対の横リブ41A,41Bと、左右の両側部寄り位置で平行になって上下に延びた1対ずつの縦リブ42A,42Bとが備えられている。また、縦リブ42A,42Bのうち横リブ41A,41Bに挟まれた部分には、それぞれリブ孔42Cが貫通形成されている。そして、係合操作部材50Vの両サイド係合部材52V,52Vがリブ孔42C,42Cを貫通しかつ、各サイド係合部材52Vのガイド突条52Gがリブ孔42Cの開口縁に当接した状態に組み付けられている。また、第1側壁40Vのうち操作部51Vに覆われた部分には、例えば、左右方向に並んだ2位置から突出して互いに接近する側に屈曲した1対のL字形係止壁40L,40Lが備えられている(図20参照)。これに対し、操作部51Vの内部には、上下方向に延びた図示しない1対の縦リブから互いに離間する側に1対の係合片50L,50Lが突出していて、これら係合片50L,50LがL字形係止壁40L,40Lの内側に係合している。これらにより、係合操作部材50Vは、第1側壁40Vに対して左右方向及び前後方向の移動を規制された状態で上下動する。
操作部51Vには、左右方向の中央部を下方に膨出させて操作部中央突部51Kが形成され、その操作部中央突部51Kの両隣には、1対の弾性片60V,60Vが備えられている。それら弾性片60V,60Vは、下方に向かうに従って操作部中央突部51Kから徐々に離れるように斜め下方に向かって延びて横リブ41Bに当接し、係合操作部材50Vを可動範囲の上端側の係合位置に付勢している。
図19に示すように、下側の側壁係止片32の内面下端部には、係合爪33が設けられている。係合爪33は、側壁係止片32の内面から第1側壁40V,40V同士の対向方向に延び、その先端部には下方に向かって突出した係合突起33Aが備えられている。また、第2側壁30のうち下側の側壁係止片32の更に下側には、側壁切欠部30Kが形成されている。これに対し、第1側壁40Vには、縦リブ42Bから側方に突出したカバー突壁40Kが備えられている。そして、第1側壁40Vが起立状態になるとカバー突壁40Kが側壁切欠部30Kに収まる(図18参照)。
そして、係合操作部材50Vを可動範囲の下端側の係合解除位置に配置したときに、サイド係合部材52V,52Vの先端部がカバー突壁40K,40Kの後面側に重ねられた状態になり、第1側壁40Vを回動した際に、係合爪33の下方を通過することができる。これに対し、係合操作部材50Vを可動範囲の上端側の係合位置に配置すると、サイド係合部材52V,52Vの先端部がカバー突壁40K,40Kの後側上方に位置して係合爪33と係合し、第1側壁40Vが起立状態に保持される。
また、本実施形態では、操作部中央突部51Kの下面に、前記第1実施形態と同様にロック解除孔58Bが形成されると共に、そのロック解除孔58Bの開口縁が本発明に係るロック当接部50Tになっている。また、横リブ41Bのうちロック解除孔58Bと対向する位置にロック操作部材80が取り付けられ、図20に示したロック位置と図21に示したアンロック位置との間を移動可能になっている。このような構成の本実施形態のコンテナ10Vでも、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第4実施形態]
本実施形態のコンテナ10Wは、図22及び図23に示されており、前記上部枠20を有さず、第1側壁40W及び第2側壁30W全体が下端部を中心に回動する点が第1及び第2の実施形態と異なる。以下、第1及び第2の実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
具体的には、本実施形態のコンテナ10Wの底部ベース11は、底面長辺側壁11Tが底面短辺側壁11Sより若干高くなっている。また、各第2側壁30Wは、上下方向の中間に前記した中間ヒンジ部30Hを有さず、下端部のみを底面長辺側壁11Tに回動可能に支持されている。また、各第2側壁30Wには、両側部の上端寄り位置から下端寄り位置までの略全体を第1側壁40W側に直角曲げして1対の側壁係止片32W,32Wが形成され、各側壁係止片32Wには、上下方向に複数の係合孔32Kが形成されている。
一方、第1側壁40Wは、下端部のみを底面短辺側壁11Sに回動可能に支持され、起立した第2側壁30W,30Wの間で挟まれた状態で回動し、起立状態になると、第1側壁40Wの両側縁部が側壁係止片32W,32Wの内面に当接する。また、その第1側壁40Wの両側縁部には、上下方向に複数の係合突起40Fが突出形成されていて、第1側壁40Wを起立状態にしたときに、係合突起40Fが第2側壁30Wの係合孔32Kに凹凸係合する。
本実施形態のコンテナ10Wでは、第1側壁40Wの外面のうち上端寄り位置に第3実施形態で説明した係合操作部材50Vが取り付けられる一方、側壁係止片32Wの内面における上端寄り位置に係合爪33が設けられている。また、第1側壁40Wのうち係合操作部材50Vの下方の横リブ41Bにロック操作部材80が取り付けられていて、図23(A)に示すように、ロック操作部材80をロック位置に配置すると、係合操作部材50Vが可動範囲の上端側の係合位置にロックされ、図23(B)に示すように、ロック操作部材80をアンロック位置に配置すると、係合操作部材50Vが可動範囲の下端側の係合解除位置に移動することができるようになっている。このような構成の本実施形態のコンテナ10Vでも、第1及び第3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態のコンテナ10では、係合操作部材の可動範囲の下端側が係合解除位置になっていたが、係合操作部材の可動範囲の上端側を係合解除位置とし、係合操作部材を上方に移動して第1側壁を起立状態に保持する係合を解除する構成にしてもよい。
(2)前記第1実施形態では、ロック操作部材80が第1側壁40に組み付けられる一方、ロック当接部50Tが係合操作部材50に備えられていたが、それとは逆に、ロック操作部材を係合操作部材に組み付け、第1側壁にロック当接部を備えた構成にしてもよい。
(3)前記第1〜第4の実施形態では、折り畳み可能なコンテナ10,10U,10V,10Wの第1側壁40,40V,40Wに備えた係合操作部材50,50Vのロックに本発明を適用した例を示したが、コンテナにおける側壁、底壁、その他のコンテナ構成壁の一部を回動扉にして、その回動扉に備えた係合操作部材のロックに本発明を適用してもよい。具体的には、例えば、コンテナの側壁又は底壁の縦横の中間部分を切除して開口を形成するか、又は、コンテナの側壁の横方向における中間部分全体を切除して開口を形成するか、或いは、上面全体が開放したコンテナの上面開口を閉じる蓋体の縦横の中間部分を切除して開口を形成して、それら開口を開閉する回動扉を設け、その回動扉に直動可能に組み付けた係合操作部材が係合位置に配置されると開口の縁部に係合して回動扉が閉状態に保持され、係合操作部材が係合解除位置に配置されると、閉状態の保持が解除されるコンテナにおいて、その係合操作部材をロックするために第1〜第4の実施形態と同様のロック操作部材を備えてもよい。
10,10U,10V,10W コンテナ
11 底部ベース
30,30W 第2側壁
40,40V,40W 第1側壁
43A,43B ストッパ壁
43U 指掛リブ
44 側壁手掛部
50,50V 係合操作部材
50T,50U ロック当接部
52V サイド係合部材
58B ロック解除孔
60,60V 弾性片
79 係合突条
80,87 ロック操作部材

Claims (4)

  1. 全体が箱形状をなし、その底部を構成する底部ベースと、互いに対向した1対の第1側壁と、互いに対向した1対の第2側壁とが別部品にされると共に、各前記第1側壁の外面には、係合操作部材が係合位置と係合解除位置との間で上下動可能に組み付けられ、常には、前記係合操作部材が前記係合位置に配置されることで前記第1側壁と前記第2側壁とが起立状態に保持され、前記係合操作部材を前記係合解除位置に移動することで前記起立状態の保持が解除されて前記1対の第1側壁、前記1対の第2側壁の順に折り畳み可能なコンテナにおいて、
    前記係合操作部材及び前記第1側壁の一方に設けられたロック当接部と、
    前記係合操作部材及び前記第1側壁の他方に組み付けられてロック位置とアンロック位置との間を往復動し、前記ロック位置に配置されたときには、前記ロック当接部に上下方向で対向して前記係合操作部材を前記係合位置にロックする一方、前記アンロック位置に配置されたときに前記ロック当接部に上下方向で対向しなくなって前記係合操作部材のロックを解除するロック操作部材を備えたことを特徴とするコンテナ。
  2. 前記ロック操作部材を前記第1側壁に組み付け、前記係合操作部材に前記アンロック位置の前記ロック操作部材を受容可能なロック解除孔を形成して、そのロック解除孔の開口縁を前記ロック当接部としたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  3. 前記係合操作部材を前記係合解除位置側に移動したときに当接してその係合解除位置に位置決めするストッパ壁を前記第1側壁に設け、前記ストッパ壁に前記ロック操作部材をスライド可能に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテナ。
  4. コンテナの側面、上面又は下面に配置され、前記コンテナの内外を区画するコンテナ構成壁の一部が、そのコンテナ構成壁の本体に対して回動する回動扉にされて、その回動扉に、係合操作部材が係合位置と係合解除位置との間で直動可能に組み付けられ、常には、前記係合操作部材が前記係合位置に配置されて前記回動扉が前記コンテナ構成壁の開口を閉じた閉状態に保持され、前記係合操作部材を前記係合解除位置に移動することで前記閉状態の保持が解除されて前記回動扉を開操作可能なコンテナにおいて、
    前記係合操作部材及び前記回動扉の一方に設けられたロック当接部と、
    前記係合操作部材及び前記回動扉の他方に組み付けられてロック位置とアンロック位置との間を往復動し、前記ロック位置に配置されたときには、前記ロック当接部に前記係合操作部材の直動方向で対向して前記係合操作部材を前記係合位置にロックする一方、前記アンロック位置に配置されたときに前記ロック当接部に前記係合操作部材の直動方向で対向しなくなって前記係合操作部材のロックを解除するロック操作部材を備えたことを特徴とするコンテナ。
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