JP6258152B2 - 折畳み容器 - Google Patents

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本発明は、物品の運搬等に使用される折畳み容器に関するものである。
従来、略矩形板状をなす底壁部と、底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部とを具備する底壁構成部と、各土台部に対してそれぞれ回動可能に連結された側壁部とを備え、上方に開口する箱型に組立可能に構成されるとともに、各側壁部を底壁部の上方に折畳むことのできる折畳み容器が知られている。また、折畳み容器を使用しての物品の運搬や保管、及び、物品を収容していない折畳み容器自体の運搬や保管に際しての効率の向上を図るべく、折畳み容器同士を安定的に上下に積み重ねる(段積みする)ことができるような構成を備えている。より具体的には、底壁部の下面から下方に突出して折畳み容器を支持する支持リブは、組立状態にある折畳み容器同士を段積みした場合に、下側の折畳み容器の側壁部の内周側に挿入される(略嵌合する)ようにして設けられている(例えば、特許文献1等参照。)。
特許第3750795号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような構成を採用する場合、底壁部の下面外周側の部位(底壁部のうち上面側において土台部が形成され、組立状態にある折畳み容器の側壁部を支持する部位)に対して支持リブが設けられていないため、かかる部位が変形等し易くなってしまうおそれがある。
これに対し、底壁部のかかる部位に対しても、下方に突出するようにして底部補強部を設けることが考えられる。しかしながら、かかる底部補強部を設ける場合には、折畳み状態の折畳み容器の段積みを許容するべく、側壁部を回動可能に支持している土台部に対して、底部補強部を収容可能とする切欠き部を形成する必要がある。この場合、折畳み容器を組立状態とした場合に、側壁部と土台部との間に隙間が形成されてしまい、折畳み容器に対して物品を出し入れする際等において、かかる隙間に物品が引っ掛かる等してしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、組立状態において底壁構成部と側壁部との間に隙間を形成することなく、底壁部の外周部の変形を抑制することのできる折畳み容器を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略矩形板状をなす底壁部と、前記底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部と、前記底壁部のうち上面側において前記土台部が形成されている土台形成範囲よりも内周側の部位の下面から下方に突出する支持リブとを具備する底壁構成部と、
前記各土台部に対してそれぞれヒンジ手段を介して連結され、前記土台部の上方に立設される起立位置と、前記底壁部の上方に畳まれる寝かせ位置との間を回動変位可能な側壁部とを備える折畳み容器において、
前記土台形成範囲において前記底壁部の下面から下方に突出する底部補強部と、
全ての前記側壁部が寝かせ位置とされた折畳み容器の折畳み状態において上方に開口し、前記折畳み状態にある折畳み容器同士を(同じ向きで)上下に積み重ねた場合に、上側に重ねられた折畳み容器の前記底部補強部が収容される収容凹部と、
折畳み容器が箱型に組立てられた組立状態とされた場合に、前記収容凹部が折畳み容器の内側に露出することを防止する衝立壁部とが設けられ、
前記収容凹部は、
前記ヒンジ手段において折畳み容器が前記折畳み状態にある場合に上方に開口するようにして形成されたヒンジ対応収容凹部と、
前記ヒンジ対応収容凹部とは別に、前記土台部の上面において上方に開口するようにして形成された土台対応収容凹部とを備え、
前記衝立壁部は、
前記ヒンジ手段において、折畳み容器が前記組立状態にある場合に、前記ヒンジ対応収容凹部よりも前記底壁部の内周側に立設されるようにして形成されたヒンジ対応衝立壁部と、
前記土台部の上面において、前記土台対応収容凹部に対して前記底壁部の内周側に隣接するようにして形成された土台対応衝立壁部とを備えていることを特徴とする折畳み容器。
手段1によれば、底壁部のうち上面側において土台部が形成される土台形成範囲の下面から下方に突出する底部補強部が設けられている。これにより、底壁部の外周部であり、折畳み容器の組立状態において各側壁部を支持することとなる土台形成範囲の変形を抑制することができる。また、土台部の上面において、折畳み状態にある折畳み容器同士を上下に積み重ねた(段積みした)場合に、上側の折畳み容器の底部補強部を収容する収容凹部が形成されている。これにより、底部補強部が折畳み容器の段積みを阻害するといった事態を回避することができ、折畳み状態にある折畳み容器を段積みした場合の安定化等を図ることができる。
さらに、収容凹部が形成された土台部の上面において、折畳み容器が組立状態とされた場合に、収容凹部が折畳み容器の内側に露出することを防止する衝立壁部が設けられている。これにより、収容凹部が、組立状態とされた折畳み容器の内面側に露出し、結果として、底壁構成部(土台部)と、側壁部との間に隙間が形成されてしまうといった事態を防止することができる。従って、折畳み容器に対して物品を出し入れする場合等において、物品が折畳み容器の内側面に形成された隙間(段差)に引っ掛かる等といった事態を防止することができる。
加えて、収容凹部及び衝立壁部は土台部において形成されている。このため、例えば、折畳み状態にある折畳み容器同士を段積みした状態において、上側の折畳み容器の水平方向へずれ移動を、収容凹部の内側面(衝立壁部の外面等)が、底部補強部を支持することによって規制するといったような構成とする場合の安定感の向上等を図ることができる。
加えて、収容凹部及び衝立壁部はヒンジ手段において形成されている。このため、ヒンジ手段及び底部補強部をともに、底壁構成部のコーナー部に極力近接させて設けることができる。従って、例えば、ヒンジ手段を底壁構成部のコーナー部から比較的大きく離れた位置に形成する場合のように、当該ヒンジ手段によって土台部に連結されている側壁部の両側部近傍を支持することができず、当該側壁部の両側部において比較的大きながたつきが生じてしまうといった事態を回避することができる。さらに、例えば、底部補強部を底壁構成部のコーナー部から比較的大きく離れた位置に形成する場合のように、底壁部のコーナー部を底部補強部で強化する(さらには、支持する)ことができず、当該底壁部のコーナー部が比較的変形し易くなってしまうといった事態を回避することができる。結果として、底壁部のコーナー部の変形を防止するとともに、側壁部の回動動作の安定性を高めることができる。
また、底部補強部を底壁構成部のコーナー部近傍に設けることのできる技術と、底部補強部の形成位置を比較的自由に設定することのできる技術とを組み合わせることによって、側壁部の回動動作等に支障を招くことなく、底壁部の外周部(土台形成範囲)の変形をより確実に防止することができる。
さらに、ヒンジ対応収容凹部とは別に、土台部の上面において上方に開口するようにして形成され、畳み状態にある折畳み容器同士を段積みした場合に、上側に重ねられた折畳み容器の底部補強部が収容される土台対応収容凹部が設けられている。このように、底部補強部を収容可能な土台対応収容凹部を、ヒンジ手段とは関係なく(底部補強部を収容するだけの目的で)形成することにより、(ヒンジの機能等を気にすることなく)土台対応収容凹部の形状を、より底部補強部に合致させることができる。従って、折畳み状態にある折畳み容器同士を段積みした状態において、下側の折畳み容器の土台対応収容凹部の内側面と、上側の折畳み容器の底部補強部の外周面とを略当接させることができ、段積みされた折畳み容器同士の水平方向へのずれをより確実に防止することができる。
手段.前記ヒンジ手段は、前記側壁部の下辺部から下方へ突出する略T字状のヒンジ部と、前記土台部において形成され、前記ヒンジ部を軸支する軸受部とを備え、
少なくとも前記収容凹部及び前記衝立壁部を具備する前記ヒンジ手段の前記ヒンジ部には、前記側壁部の厚み方向に貫通する取付孔が形成されるとともに、
折畳み容器が前記組立状態とされた場合に、前記ヒンジ部及び前記軸受部が折畳み容器の内側に露出することを防止するための隙間カバーが、前記取付孔に対して取付けられていることを特徴とする手段に記載の折畳み容器。
ヒンジ手段においては、製造の都合上、ヒンジ部と軸受部との間に多少の隙間が形成される場合がある。特に、収容凹部及び衝立壁部を具備するヒンジ手段に関しては、形状的な制約をより多く受けるため、例えば、上記隙間がより広くなってしまったり、ヒンジ部の強度が低下してしまったりする場合も考えられる。
この点、本手段によれば、ヒンジ部に対し、あえて取付孔を形成し、当該取付孔に対して隙間カバーを取付けることとしている。これにより、ヒンジ部と軸受部との間の隙間をより的確に閉塞することができる。従って、折畳み容器に対して物品を出し入れする場合に、物品が折畳み容器の内側面に形成された隙間(段差)に引っ掛かる等といった事態をより確実に防止することができる。また、ヒンジ部に隙間カバーを取付けることによって、ヒンジ部の強度の向上等を図ることもできる。
手段.前記側壁部の外面側には、両側辺部において、前記折畳み状態にある折畳み容器同士を(同じ向きで)上下に積み重ねた場合に、上側に重ねられた折畳み容器の前記底部補強部が収容される交差辺対応収容凹部が設けられていることを特徴とする手段1又は2に記載の折畳み容器。
手段によれば、底壁部の土台形成範囲のうち、収容凹部を具備する土台部や、収容凹部を具備するヒンジ手段が設けられている土台部の裏側にだけでなく、かかる土台部に対して交差する方向に延在する土台部の裏側にも底部補強部を設けることができる。従って、底壁部の土台形成範囲の変形を抑制するといった作用効果がより一層奏されることとなる。
組立状態にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の斜視図である。 底壁構成部の上面側を示す斜視図である。 図3のJ部を示す部分拡大斜視図である。 底壁構成部の下面側を示す斜視図である。 長辺側側壁部の外面側を示す斜視図である。 長辺側側壁部の一部断面を含む斜視図である。 短辺側側壁部の外面側を示す斜視図である。 短辺側側壁部の内面側を示す斜視図である。 短辺側側壁部の一部断面を含む斜視図である。 短辺側側壁部の一部断面を含む斜視図である。 組立状態における折畳み容器の一部断面を含む斜視図である。 折畳み状態で段積みされた折畳み容器を示す斜視図である。 折畳み状態で段積みされた折畳み容器の一部断面を含む斜視図である。 折畳み状態で段積みされた折畳み容器を、底壁部の短手方向に沿って切断した場合の断面図である。 図15の断面を含む段積みされた折畳み容器の斜視図である。 折畳み状態で段積みされた折畳み容器を、底壁部の長手方向に沿って切断した場合の断面図である。 図17の断面を含む段積みされた折畳み容器の斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図3等に示すように、折畳み容器1は、略矩形板状をなす底壁部3と、底壁部3の各長辺部に沿って底壁部3からそれぞれ上方に突出する長辺側土台部4と、底壁部3の各短辺部に沿って底壁部3からそれぞれ上方に突出する短辺側土台部5とを具備する底壁構成部2と、各長辺側土台部4に対してそれぞれ回動可能に設けられた長辺側側壁部6と、各短辺側土台部5に対してそれぞれ回動可能に設けられた短辺側側壁部7とを備えている。本実施形態では、底壁構成部2、長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7はポリプロピレンにより構成されている。
長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7は、それぞれ長辺側土台部4及び短辺側土台部5の上方に立設される起立位置(図1参照)と、底壁部3の上方に折畳まれ、当該底壁部3と平行して延在する寝かせ位置(図2参照)との間を回動変位可能に構成されている。また、本実施形態では、長辺側土台部4の底壁部3からの突出長は、短辺側土台部5の底壁部3からの突出長よりも長くなっており、詳しくは後述する長辺側側壁部6を回動可能に支持するための長辺側軸受部43の形成位置も、短辺側側壁部7を回動可能に支持するための短辺側軸受部52の形成位置よりも上方に位置している。さらに、各短辺側土台部5は、相対する一対の長辺側土台部4の内面同士を連結するようにして設けられている。このため、本実施形態では、短辺側側壁部7を先に畳まないと、長辺側側壁部6を畳むことができないようになっている。そして、図2に示すように、全ての長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7を寝かせ位置とした折畳み容器1の折畳み状態では、短辺側側壁部7が、底壁部3の上面に重なる(対面する)ようにして畳まれるとともに、長辺側側壁部6が、既に畳まれている短辺側側壁部7の上側に重なるようにして畳まれることとなる(図18参照)。
加えて、本実施形態では、一対の短辺側側壁部7の寝かせ位置の高さが揃っているとともに、一対の長辺側側壁部6の寝かせ位置の高さが揃っている。これにより、折畳み状態にある折畳み容器1の高さを低くすることができ、運搬効率や保管効率の向上等を図ることができる。また、短辺側土台部5の底壁部3からの突出長は、短辺側側壁部7の厚みとほぼ同じであり、寝かせ位置にある短辺側側壁部7の上縁と、短辺側土台部5の上縁とがほぼ同じ高さとなっている。さらに、長辺側土台部4の底壁部3からの突出長は、長辺側側壁部6の厚みと短辺側側壁部7の厚みとの和とほぼ同じであり、寝かせ位置にある長辺側側壁部6の上縁と、長辺側土台部4の上面とがほぼ同じ高さとなっている。
図1、図6、図7等に示すように、各長辺側側壁部6は、長辺側土台部4の長手方向における長さとほぼ同じ幅を有し、折畳み容器1が箱型に組立てられた組立状態において当該長辺側側壁部6の内面を構成する略平板状の長辺側ベース板11と、長辺側ベース板11の上辺部から外方に延出する長辺側上辺リブ12と、長辺側ベース板11の下辺部から外方に延出する長辺側下辺リブ13と、長辺側下辺リブ13の下面から下方に突出する長辺側ヒンジ部14とを備えている。長辺側ヒンジ部14は、長辺側下辺リブ13の下面から下方に向けて垂直に延出する略棒状の連結部15と、連結部15の先端部の両側面からそれぞれ長辺側側壁部6の横幅方向に沿って突出する一対の軸部16とを備え、全体として略T字状をなしている。
加えて、図6等に示すように、長辺側ベース板11には、両側部上部において長辺側ベース板11の内面(起立位置では底壁部3の内周側を向き、寝かせ位置では下側を向く面)から突出する係止壁17が設けられている。各係止壁17には、長辺側側壁部6の横幅方向において貫通する挿入孔18が形成されている。
図1、図8、図9等に示すように、各短辺側側壁部7は、短辺側土台部5の長手方向における長さとほぼ同じ横幅を有し、折畳み容器1が箱型に組立てられた組立状態において当該短辺側側壁部7の内面を構成する略平板状の短辺側ベース板21と、短辺側ベース板21の上辺部から外方に延出する短辺側上辺リブ22と、短辺側ベース板21の下辺部から外方に延出する短辺側下辺リブ23と、短辺側下辺リブ23の下面から下方に突出する短辺側ヒンジ部24とを備えている。短辺側側壁部7の短辺側ヒンジ部24は、長辺側ヒンジ部14と同様に、連結部25及び軸部26を備えて略T字状をなしている。
また、短辺側ベース板21には、両側部上部において、短辺側ベース板21の外面から突出する挿入突起27が設けられている。挿入突起27は、前記長辺側側壁部6の係止壁17に形成された挿入孔18に対応して設けられている。そして、長辺側側壁部6を起立させた後、短辺側側壁部7を起立させることで、挿入突起27が挿入孔18に挿入されるとともに、短辺側ベース板21の挿入突起27の周辺部が、係止壁17に支持されるようになっている(図1参照)。
また、図1、図8等に示すように、短辺側側壁部7の外面側には、短辺側上辺リブ22の下方において、短辺側側壁部7の内倒れ等を防止するためのロック機構28が設置されるロック機構設置部29が設けられている。図1に示すように、ロック機構28は、ロック機構設置部29の横幅方向中央部に設けられる操作部30と、操作部30の両側方において短辺側側壁部7の横幅方向に沿ってスライド可能に構成され、短辺側ベース板21のうち、折畳み容器1の組立状態において長辺側側壁部6の係止壁17に当接して支持される部位の後方領域に対して出没可能な左右一対のスライド片31とを備えている。
これに対し、長辺側側壁部6には、折畳み容器1の組立状態において、前記後方領域に突出したスライド片31の先端部の内面と係止される係止凸部(図示略)が設けられている。また、操作部30を操作することによって、一対のスライド片31が連動し、スライド片31と係止凸部との係止状態を解除することができるようになっている。尚、スライド片31及び操作部30については、図示しない弾性片によって、スライド片31と係止凸部との係止状態が維持される側に付勢されている。
さらに、図8、図10に示すように、短辺側側壁部7の外面側には、ロック機構設置部29の下方において、短辺側ベース板21の外面から外方に突出し、短辺側上辺リブ22とほぼ平行するようにして、短辺側ベース板21の左右一側部から他側部にかけて延びる中間横リブ32が設けられている。加えて、短辺側ベース板21には、中間横リブ32の下方(短辺側ベース板21の高さ方向中間位置)、かつ、短辺側ベース板21の横幅方向中央部を含む部位において、短辺側ベース板21の厚み方向に貫通し、組立状態の折畳み容器1を持ち運ぶ際に作業者が手を差し入れて折畳み容器1を持ち上げ可能とする持ち手用開口部33が形成されている。
さらに、図9に示すように、短辺側ベース板21の内面側には、持ち手用開口部33よりも下方の部位において、持ち手用開口部33を閉塞する持ち手カバー34(図1参照)を係止するためのカバー係止部35が設けられている。持ち手カバー34は柔軟な材料(例えば、低密度ポリエチレン)によって構成され、持ち手用開口部33に差し入れられる作業者の手で押圧されることで、持ち手カバー34は持ち手用開口部33を開口させるようにして追従的に変位・変形する。また、短辺側ベース板21の内面側には、持ち手カバー34が装着される範囲において、その内面を持ち手カバー34の厚み分だけ外方に凹ませるようにして形成されたカバー装着部36が設けられている。さらに、カバー装着部36の内周面と、カバー装着部36に装着された持ち手カバー34との間には、ほぼ隙間がない構成となっている。このため、カバー装着部36に装着された持ち手カバー34の内面と、短辺側ベース板21の内面とが面一(連続面)となっている。尚、カバー係止部35はカバー装着部36において、短辺側ベース板21の内面よりも内方に突出することがないように形成されている。
図1、図3、図4等に示すように、長辺側土台部4は、組立状態における折畳み容器1の内面を構成し、底壁部3の長辺部に沿って、底壁部3の上面から上方に突出する内壁部41と、内壁部41の上縁部から外方に延出する上壁部42とを備えている。また、各長辺側土台部4には、長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部14の軸部16を軸支する長辺側軸受部43が形成されている。長辺側軸受部43は、内壁部41の外面側に長辺側ヒンジ部14の先端部を上方から挿入可能とするべく上壁部42を切欠いて長辺側土台部4を上方に開口させるとともに、長辺側ヒンジ部14の連結部15の回動変位を許容させるべく内壁部41を切欠いて開口部を形成し、当該開口部の両側方において内壁部41の上縁部から外方に突出するフック部44を設けることで構成されている。そして、軸部16が長辺側軸受部43のフック部44の下面側に引っ掛かって軸支されることによって、長辺側側壁部6が長辺側土台部4に回動可能に支持されている。
図1、図3、図4等に示すように、短辺側土台部5は、組立状態における折畳み容器1の内面を構成し、底壁部3の短辺部に沿って、底壁部3の上面から上方に突出する内壁部51と、短辺側側壁部7の短辺側ヒンジ部24の軸部26を軸支する短辺側軸受部52とを備えている。短辺側軸受部52についても、基本的に長辺側軸受部43と同様に構成されており、短辺側ヒンジ部24の軸部26が短辺側軸受部52のフック部53に軸支されるようになっている。また、短辺側土台部5には、上方かつ外方に開口し、長辺側側壁部6を寝かせ位置とした場合に、長辺側側壁部6の係止壁17や前記係止凸部が収容される係止壁収容凹部54が形成されている(図18等参照)。これにより、長辺側側壁部6を寝かせ位置へと変位させる場合に、係止壁17等が短辺側土台部5に干渉してしまうことを回避するとともに、寝かせ位置とされた長辺側側壁部6に対して水平方向に力が付加された場合に、長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部14へ負担をかけることなく、長辺側側壁部6のずれ移動を防止することができる。
さて、図8、図10、図11等に示すように、本実施形態の短辺側側壁部7は、短辺側ベース板21の横幅方向両側部において、それぞれ短辺側ベース板21の外面に対向しつつ、短辺側側壁部7の高さ方向に沿って延びる側部補強板部61と、各側部補強板部61のうち短辺側ベース板21の横幅方向中央部側の側辺部と、短辺側ベース板21の外面との間を連結する連結板部62とを備えている。側部補強板部61の上辺部は中間横リブ32の下面と連結され、側部補強板部61の下辺部は短辺側下辺リブ23の上面と連結されている。尚、短辺側ベース板21と、側部補強板部61と、連結板部62とによって囲まれる補強部内空間63は、短辺側ベース板21の側方に向けて開口している。加えて、補強部内空間63(を構成する壁部等)は、短辺側ベース板21の横幅方向にスライド可能なスライド金型によって成形されている。
また、補強部内空間63において、短辺側ベース板21と、側部補強板部61と、連結板部62との間を連結する空間内補強リブ64が設けられている。空間内補強リブ64は、短辺側側壁部7の高さ方向に対して直交する方向に延びている。さらに、空間内補強リブ64は、短辺側側壁部7の高さ方向において、互いに所定距離を隔てて複数設けられている。
加えて、図10に示すように、短辺側側壁部7には、持ち手用開口部33の両側方において、それぞれ短辺側ベース板21の外面に対向しつつ、短辺側側壁部7の横幅方向に沿って延びる横架補強板部65が設けられている。本実施形態では、各横架補強板部65は、上辺部が中間横リブ32の下面と連結されているとともに、短辺側ベース板21の側辺部側の端部が、各側部補強板部61の側辺上端部と連結されている。さらに、各横架補強板部65のうち短辺側ベース板21の横幅方向中央部側の短部は、持ち手用開口部33の左右の側縁部に沿ってそれぞれ短辺側ベース板21から外方に突設された持ち手縦縁リブ66と連結されている。また、横架補強板部65と、短辺側ベース板21と、中間横リブ32とによって囲まれる空間は下方に開口しており、短辺側側壁部7の高さ方向にスライド可能なスライド金型によって成形されている。
さらに、図8、図10に示すように、短辺側側壁部7には、持ち手用開口部33の下縁部に沿って短辺側ベース板21から外方に突設された持ち手下縁リブ67の先端縁の左右両端部から、それぞれ下方(短辺側下辺リブ23側)に向けて、短辺側ベース板21の外面に対向しつつ延在する中間補強板部68が設けられている。各中間補強板部68は、その短辺側ベース板21の横幅方向両側部側の辺部が、前記各持ち手縦縁リブ66をそれぞれ下方に延長させるようにして設けられた中間第1連結板部69と連結されている。加えて、中間補強板部68のうち短辺側側壁部7の横幅方向中央部の辺部と、短辺側ベース板21との間を連結する中間第2連結板部70が設けられている。
また、本実施形態では、中間補強板部68と、短辺側ベース板21と、中間第1連結板部69と、中間第2連結板部70とによって囲まれる中部補強空間71(を構成する壁部等)が3つの金型によって成形されるようになっている。より具体的に説明すると、図9に示すように、短辺側ベース板21には、中間補強板部68の上部に対向する部位において中間第1開口部72が形成されており、中部補強空間71の上部は、短辺側側壁部7の内面側を成形する金型によって成形される。本実施形態では、中間第1開口部72は、持ち手カバー34が装着されるカバー装着部36に形成されており、持ち手カバー34が装着されることにより、中間第1開口部72は持ち手カバー34によって閉塞されることとなる。
さらに、図8等に示すように、中間補強板部68には、中間第1開口部72の下方位置において中間第2開口部73が形成されており、中部補強空間71の中間部は、短辺側側壁部7の外面側を成形する金型によって成形される。加えて、短辺側下辺リブ23には、中部補強空間71を下方に開口させるための中間第3開口部74が形成されており、中部補強空間71の下部は、短辺側側壁部7の下面側を成形する金型によって成形される。
また、中間補強板部68を上方へ延長させるようにして延び、中間補強板部68の上辺部と、横架補強板部65の短辺側側壁部7の横幅方向中央部側の側辺部との間を連結する連結壁75が設けられている。本実施形態の連結壁75は、持ち手用開口部33の両側下部を閉塞するようにして略三角形状をなしている。
さらに、短辺側ベース板21の外面から中間補強板部68までの距離と、短辺側ベース板21の外面から横架補強板部65の外面までの距離と、短辺側ベース板21の外面から側部補強板部61及び連結壁75の外面までの距離とが同じとなっている。本実施形態では、図1に示すように、左側の側部補強板部61と、左側の中間補強板部68と、該中間補強板部68から上方に延出する連結壁75と、該連結壁75に連続する横架補強板部65とに跨るようにして、これらの外面に対し、カードの下部を差し込んで支持することのできる略シート状のカード差し76が貼着されている。
また、図5等に示すように、底壁構成部2の下面側には、底壁部3のうち上面側において長辺側土台部4及び短辺側土台部5が形成されている土台形成範囲81よりも内周側の部位の下面から下方に突出する支持リブ82と、土台形成範囲81において底壁部3の下面から下方に突出する底部補強部83とが設けられている。支持リブ82の底壁部3からの突出長と、底部補強部83の底壁部3からの突出長とは同じ長さとなっており、底部補強部83が支持リブ82とともに折畳み容器1を支持する構成となっている。
本実施形態では、土台形成範囲81のうち、各長辺側土台部4に対応する部位にそれぞれ4つの底部補強部83(以下、「長辺側底部補強部84」とも称する)が設けられ、各短辺側土台部5に対応する部位にそれぞれ2つの底部補強部83(以下、「短辺側底部補強部87」とも称する)が設けられている。尚、長辺側底部補強部84は、底壁部3の短手幅方向中央部側に開口する断面略コ字状をなし、その内側に設けられた縦リブによって補強されている。また、短辺側底部補強部87は、下方に開口する筒状をなしている。
その一方で、図2等に示すように、折畳み状態にある折畳み容器1の上面側には、折畳み容器1の折畳み状態において上方に開口し、折畳み状態にある折畳み容器1同士を同じ向きで上下に積み重ねた(段積みした)場合に、上側に重ねられた折畳み容器1の底部補強部83が収容される収容凹部88が設けられている。
より具体的には、底壁部3の各長辺部に沿って設けられた4つの長辺側底部補強部84のうち、底壁部3の長手幅方向両側部側に位置する2つの長辺側底部補強部84(以下、「第1長辺側底部補強部85」とも称する)を収容するための収容凹部88(以下、「第1長辺側収容凹部89」とも称する)は、図2、図15、図16等に示すように、長辺側土台部4に形成された長辺側軸受部43のうち長辺側土台部4の長手方向両端部側に形成された長辺側軸受部43、及び、当該長辺側軸受部43に軸支されている長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部14によって構成されている。
つまり、第1長辺側底部補強部85は、第1長辺側収容凹部89を構成する長辺側軸受部43に対応する位置において、該長辺側軸受部43に挿入可能な大きさ・形状をなしており、第1長辺側収容凹部89を構成する長辺側ヒンジ部14には、第1長辺側底部補強部85の長辺側軸受部43への挿入を許容するべく、先端部に切欠き部91(図7、図16等参照)が形成されている。尚、本実施形態では、長辺側ヒンジ部14(及び短辺側ヒンジ部24)と、長辺側軸受部43(及び短辺側軸受部52)とによってヒンジ手段が構成され、第1長辺側収容凹部89によってヒンジ対応収容凹部が構成されている。
また、図6等に示すように、本実施形態の長辺側ヒンジ部14は、長辺側側壁部6の横幅方向中央部と、両端部近傍部位と、それらの各中間部位とにおいて合計で5つ設けられている。そのうち、中央の長辺側ヒンジ部14以外の長辺側ヒンジ部14には、連結部15において、長辺側側壁部6の厚み方向に貫通する取付孔92が形成されている。
これに対し、図15、図16に示すように、かかる取付孔92には、長辺側軸受部43を形成するために内壁部41に形成された開口部に対応した矩形板状をなす閉塞板94と、閉塞板94の裏面から突出し、先端部に爪部95を有する係止片96とを備える隙間カバー93が取付けられている。そして、図1、図12に示すように、折畳み容器1が組立状態とされた場合には、取付孔92に取付けられた隙間カバー93によって、長辺側ヒンジ部14及び長辺側軸受部43が折畳み容器1の内側に露出することが防止されるようになっている。尚、本実施形態では、長辺側ヒンジ部14、及び、これに取付けられた隙間カバー93によって、ヒンジ対応衝立壁部が構成されている。
また、取付孔92が形成されていない長辺側ヒンジ部14については、折畳み容器1の組立状態において内側を向く面が、長辺側ベース板11の内面と面一となるように構成されている。その一方で、取付孔92が形成された長辺側ヒンジ部14は、隙間カバー93の閉塞板94の厚み分だけ、長辺側ベース板11の内面よりも外方にずれた位置に設けられている。これにより、隙間カバー93の表面と、長辺側ベース板11の内面、ひいては、長辺側土台部4(内壁部41)の内面とが面一となるように構成されている。
尚、各短辺側側壁部7に関しても、5つの短辺側ヒンジ部24が設けられ、中央の短辺側ヒンジ部24以外の短辺側ヒンジ部24に対して取付孔92が形成されるとともに、隙間カバー93が取付けられている。
また、図2、図13、図14に示すように、長辺側土台部4の上面には、長辺側軸受部43とは別に、上方に開口し、折畳み状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、上側に重ねられた折畳み容器1の第1長辺側底部補強部85以外の各長辺側底部補強部84(以下、「第2長辺側底部補強部86」とも称する)をそれぞれ収容するための収容凹部88(以下、「第2長辺側収容凹部90」とも称する)が形成されている。
さらに、図4、図14に示すように、長辺側土台部4の上面には、第2長辺側収容凹部90に対して底壁部3の短手幅方向中央部側に形成され、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、第2長辺側収容凹部90が折畳み容器1の内側に露出することを防止する土台対応衝立壁部97が設けられている。本実施形態では、長辺側土台部4の上面(上壁部42)のうち内壁部41側の部位をそのまま残すようにして、長辺側土台部4の上面に対し、上方及び外方(底壁部3の短手幅方向における側方)に開口する第2長辺側収容凹部90を形成することにより、その内方(底壁部3の短手幅方向における中央部側)に土台対応衝立壁部97が形成されるようになっている。このため、土台対応衝立壁部97の上辺部は、長辺側土台部4(上壁部42)の上面と面一となっている。
尚、第2長辺側底部補強部86は、第1長辺側底部補強部85よりも、底壁部3の短手幅方向の側方側に位置している。また、本実施形態では、第2長辺側収容凹部90によって土台対応収容凹部が構成されている。
加えて、図6、図12に示すように、長辺側側壁部6には、長辺側ベース板11の下辺部から下方に突出する隙間防止凸部98が設けられている。本実施形態では、隙間防止凸部98は、長辺側側壁部6のうち、折畳み容器1の組立状態において短辺側側壁部7と重ならない範囲(一対の短辺側側壁部7の間の範囲)の全域に設けられている。
これに対し、図4に示すように、長辺側土台部4の上壁部42と内壁部41との境界部には、長辺側土台部4の長手方向に沿って、起立位置とされた長辺側側壁部6の隙間防止凸部98を収容する隙間防止凹部99が形成されている。当該構成によって、起立位置とされた長辺側側壁部6と、長辺側土台部4との突き合わせ部位に関して、意匠性の向上や位置ずれの防止等を図ることができる。尚、第2長辺側収容凹部90の深さ(上壁部42から底面までの距離)は、隙間防止凹部99の深さよりも深く構成されている。加えて、図8に示すように、短辺側側壁部7に関しても、短辺側ベース板21の下辺部から下方に突出する隙間防止凸部98が設けられるとともに、図4に示すように、短辺側土台部5には、折畳み容器1の組立状態において、該隙間防止凸部98が挿入される隙間防止凹部99が形成されている。
また、図2、図17、図18に示すように、折畳み容器1の折畳み状態において上方に露出する長辺側側壁部6の外面側には、両側辺部において、折畳み状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、上側に重ねられた折畳み容器1の短辺側底部補強部87が収容される交差辺対応収容凹部としての短辺側収容凹部100が設けられている。尚、短辺側収容凹部100については、長辺側ベース板11の外面と、折畳み状態にある折畳み容器1同士を段積みする場合に、短辺側底部補強部87の挿入を許容し、かつ、底壁部3の長手幅方向において短辺側底部補強部87と略当接するようにして、長辺側ベース板11の外面に立設された補強リブ101とによって構成されている。
尚、本実施形態では、長辺側側壁部6の長辺側上辺リブ12、及び、短辺側側壁部7の短辺側上辺リブ22において、組立状態にある折畳み容器1同士を段積みする場合に、上側に重ねられた折畳み容器1の底部補強部83が収容される組立時収容凹部102が形成されている。そして、組立状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合、上側の折畳み容器1の支持リブ82が、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の内周側に挿入され、上側の折畳み容器1の底部補強部83が、下側の折畳み容器1の組立時収容凹部102に収容されるとともに、上側の折畳み容器1の底壁部3(土台形成範囲81)の下面が、下側の折畳み容器1の長辺側上辺リブ12及び短辺側上辺リブ22に当接して、支持されるようになっている。
図2、図6等に示すように、長辺側側壁部6の外面側に設けられる補強リブ101としては、長辺側上辺リブ12、及び、長辺側下辺リブ13の他にも、長辺側上辺リブ12と、長辺側下辺リブ13との間を連結するようにして、長辺側側壁部6の高さ方向に沿って延びる縦リブ111が設けられている。また、本実施形態では、長辺側側壁部6の上辺部付近をより一層強化させるべく、長辺側上辺リブ12と所定距離を隔てて、長辺側上辺リブ12と平行して延びる平行リブ112が2本設けられている。本実施形態では、長辺側上辺リブ12、平行リブ112、縦リブ111、及び、長辺側下辺リブ13の一部(長辺側ヒンジ部14との連結部位、及び、長手方向両側部)の外辺部(長辺側ベース板11からの突出方向先端縁)が、折畳み容器1の折畳み状態において、長辺側土台部4の上面とほぼ同じ高さとなるように構成されている。尚、本実施形態では、長辺側上辺リブ12、長辺側下辺リブ13、及び、平行リブ112が、横リブを構成する。
さて、図5、図15〜図18に示すように、支持リブ82には、折畳み状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の補強リブ101が収容(挿入)されるリブ収容部113が設けられている。より具体的に、リブ収容部113は、各長辺側側壁部6の長辺側上辺リブ12、及び、2本の平行リブ112をまとめて収容する上辺リブ収容部114と、各縦リブ111をそれぞれ収容する縦リブ収容部115と、長辺側下辺リブ13を収容する下辺リブ収容部116とを有している。当該リブ収容部113を設けることによって、折畳み状態にある折畳み容器1を積み重ねる際に、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の補強リブ101と、上側の折畳み容器1の支持リブ82との干渉を避けることができる。従って、上下に積み重ねられた折畳み容器1の高さを抑制しつつ、折畳み容器1同士の水平方向へのずれ移動を防止するといった段積みを行うことができるようになっている。さらには、上記のように、上側の折畳み容器1の底部補強部83を、下側の折畳み容器1の収容凹部88に確実に収容させることができる。
また、図5に示すように、本実施形態では、底壁構成部2の下面側において、底壁部3の下面から下方に突出し、底壁部3の短手幅方向中央部を通るようにして、底壁部3の長手方向に沿って延びるガイド突部118が設けられている。本実施形態では、底壁部3のうち土台形成範囲81の内周側の範囲において、底壁部3の長手方向一側辺部近傍から他側辺部近傍にかけて(一対の短辺側土台部5の間に対応する部位において)連続して延在している。
加えて、ガイド突部118は、当該ガイド突部118の長手方向において互いに平行して延びる一対の長手リブ119と、長手リブ119の延在方向に対して交差する方向に延び、長手リブ119間を連結する連結リブ120とを備えている。さらに、ガイド突部118の底壁部3からの突出長は、支持リブ82の底壁部3からの突出長と同じとなっている。
さらに、図2、図16に示すように、本実施形態では、一対の長辺側土台部4間の距離は、長辺側ベース板11の高さの2倍の長さよりも長く構成されており、折畳み容器1の折畳み状態においては、寝かせ位置とされた一対の長辺側側壁部6の上辺部(長辺側上辺リブ12)間に隙間117が形成されるようになっている。つまり、本実施形態では、図5等に示すように、ガイド突部118は、一対の長辺側側壁部6の各長辺側上辺リブ12等を収容するための一対の上辺リブ収容部114の間に位置するようにして形成されている。そして、図15、図16に示すように、折畳み状態にある折畳み容器1を段積みした場合に、下側の折畳み容器1の一対の長辺側側壁部6の上辺部間に形成された前記隙間117に対し、上側の折畳み容器1のガイド突部118が収容されるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、底壁構成部2は、底壁部3のうち上面側において長辺側土台部4及び短辺側土台部5が形成されている土台形成範囲81よりも内周側の部位の下面から下方に突出する支持リブ82を備えている。これによって、組立状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、上側の折畳み容器1の支持リブ82を、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の内周側に挿入(略嵌合)させるとともに、上側の折畳み容器1の底壁部3の土台形成範囲81における下面を、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の上辺部に当接させて、支持させることができる。
さらに、底壁構成部2は、土台形成範囲81において底壁部3の下面から下方に突出する底部補強部83を備えている。これによって、底壁部3の外周部であり、折畳み容器1の組立状態において各長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7を支持することとなる土台形成範囲81の変形を抑制することができる。特に、本実施形態では、底部補強部83の底壁部3からの突出長が支持リブ82の突出長と同じであり、底部補強部83についても支持リブ82とともに折畳み容器1を支持する構成であることから、底壁部3の土台形成範囲81の変形を抑制するといった作用効果がより一層奏されることとなる。
また、長辺側側壁部6の上辺部(長辺側上辺リブ12)、及び、短辺側側壁部7の上辺部(短辺側上辺リブ22)には、組立状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、上側の折畳み容器1の底部補強部83を収容する組立時収容凹部102が設けられている。これにより、組立状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、上側の折畳み容器1の底部補強部83が、長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の上辺部に干渉し、支持リブ82を長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の内周側に挿入することができなくなってしまうといった事態を回避することができる。
また、折畳み状態にある折畳み容器1の上面側には、折畳み状態にある折畳み容器1同士を段積みした場合に、上側の折畳み容器1の底部補強部83を収容する収容凹部88が設けられている。
より具体的には、底壁部3の各長辺部に沿って設けられる長辺側底部補強部84のうち、底壁部3の長手方向両端部近傍位置(底壁部3のコーナー部近傍位置)に設けられる第1長辺側底部補強部85を収容するための第1長辺側収容凹部89については、長辺側土台部4に形成された長辺側軸受部43と、これに軸支される長辺側ヒンジ部14とによって構成されている。このため、長辺側軸受部43(長辺側ヒンジ部14)、及び、底部補強部83(第1長辺側底部補強部85)をともに、底壁構成部2のコーナー部に極力近接させて設けることができる。従って、例えば、底部補強部83(第1長辺側底部補強部85)を底壁構成部2のコーナー部から比較的大きく離れた位置に形成する場合のように、当該底部補強部83及び第1長辺側底部補強部85によって長辺側土台部4に連結されている長辺側側壁部6の両側部近傍を支持することができず、当該長辺側側壁部6の両側部において比較的大きながたつきが生じてしまうといった事態を回避することができる。さらに、例えば、底部補強部83を底壁構成部2のコーナー部から比較的大きく離れた位置に形成する場合のように、底壁部3のコーナー部を底部補強部83で支持することができず、当該底壁部3のコーナー部が比較的変形し易くなってしまうといった事態を回避することができる。結果として、底壁部3のコーナー部の変形を防止するとともに、長辺側側壁部6の回動動作の安定性を高めることができる。
また、長辺側土台部4には、長辺側軸受部43とは別に、長辺側土台部4の上面において上方に開口するようにして形成され、畳み状態にある折畳み容器同士を段積みした場合に、上側に重ねられた折畳み容器1の第2長辺側底部補強部86が収容される第2長辺側収容凹部90が設けられている。このように、底部補強部83(第2長辺側底部補強部86)を収容可能な第2長辺側収容凹部90を、長辺側軸受部43とは関係なく(底部補強部83を収容するだけの目的で)形成することにより、(ヒンジの機能等を気にすることなく)第2長辺側収容凹部90の形状を、より底部補強部83(第2長辺側底部補強部86)に合致させることができる。従って、折畳み状態にある折畳み容器1同士を段積みした状態において、下側の折畳み容器1の第2長辺側収容凹部90の内側面と、上側の折畳み容器1の第2長辺側底部補強部86の外周面とを略当接させることができ、段積みされた折畳み容器1同士の水平方向へのずれをより確実に防止することができる。また、第2長辺側収容凹部90は長辺側土台部4に形成されているため、例えば、長辺側側壁部6に形成された収容凹部88の内側面で底部補強部83の外周面を支持して該底部補強部83の水平方向へのずれ移動を規制するような場合に比べ、位置ずれを防止する効果が高く、段積み状態の安定化を図ることができる。
さらに、長辺側土台部4には、第2長辺側収容凹部90に対して底壁部3の短手幅方向中央部側に隣接するようにして、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、第2長辺側収容凹部90が折畳み容器1の内側に露出することを防止する土台対応衝立壁部97が設けられている。このため、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、第2長辺側収容凹部90が折畳み容器1の内側に露出し、底壁構成部2(長辺側土台部4)と、長辺側側壁部6との間に隙間が形成されてしまうといった事態を防止することができる。従って、折畳み容器1に対して物品を出し入れする場合等において、物品が折畳み容器1の内側面に形成された隙間(段差)に引っ掛かってしまう等といった事態を防止することができる。
加えて、本実施形態では、長辺側軸受部43及び長辺側ヒンジ部14(主に切欠き部91)によって構成される第1長辺側収容凹部89に関しては、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、当該第1長辺側収容凹部89を構成する長辺側ヒンジ部14と、該長辺側ヒンジ部14に取付けられる隙間カバー93とによって、折畳み容器1の内側に露出することが防止されるようになっている。これにより、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、第1長辺側収容凹部89が折畳み容器1の内側に露出し、底壁構成部2(長辺側土台部4)と、長辺側側壁部6との間に隙間が形成されてしまうといった事態を防止することができる。
特に、長辺側ヒンジ部14に対し、あえて取付孔92を形成し、当該取付孔92に対して隙間カバー93を取付けることにより、長辺側ヒンジ部14と長辺側軸受部43との間の隙間をより的確に閉塞することができる。従って、折畳み容器1に対して物品を出し入れする場合に、物品が折畳み容器1の内側面に形成された隙間(段差)に引っ掛かる等といった事態をより確実に防止することができる。また、長辺側ヒンジ部14に隙間カバー93を取付けることによって、長辺側ヒンジ部14の強度の向上等を図ることができる。
さらに、長辺側側壁部6の外面側には、両側辺部において、折畳み状態にある折畳み容器1を段積みした場合に、上側に重ねられた折畳み容器1の短辺側底部補強部87が収容される短辺側収容凹部100が設けられている。このため、底壁部3の土台形成範囲81のうち、折畳み容器1の折畳み状態において上方に露出する長辺側土台部4の裏側にだけでなく、短辺側土台部5の裏側にも底部補強部83(短辺側底部補強部87)を設けることができる。従って、底壁部3の土台形成範囲81の変形を抑制するといった作用効果がより一層奏されることとなる。
また、底壁構成部2の下面側に設けられる支持リブ82には、折畳み状態にある折畳み容器1を段積みする場合に、下側の折畳み容器1の一対の長辺側側壁部6の外面側に形成された補強リブ101を収容する(挿入を許容する)リブ収容部113が設けられている。これにより、折畳み容器1の折畳み状態において、上方を向いている長辺側側壁部6の外面(補強リブ101の外辺部)と、長辺側土台部4の上面とが同じ高さとなるように構成されていても、折畳み状態の折畳み容器1を積み重ねる際に、上側の折畳み容器1の支持リブ82と、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の補強リブ101との干渉を避けることができる。従って、折畳み状態にある折畳み容器1の長辺側側壁部6の内側に上方から支持リブ82を挿入させるようにして折畳み容器1を重ねることができ、高さを抑制しつつ、水平方向への位置ずれを防止するといった折畳み状態における折畳み容器1の段積みを確実に行うことができる。
ところで、支持リブ82に対して、長辺側側壁部6の縦リブ111を収容可能とするための縦リブ収容部115を形成する場合、当該縦リブ収容部115が、底壁部3の長手方向に対して直交する方向(短手方向)に沿って延在することとなる。そこで、一対の長辺側側壁部6の縦リブ収容部115の間に支持リブ82が存在しない(一対の長辺側側壁部6の縦リブ収容部115の間には、長辺側上辺リブ12を収容可能とするための上辺リブ収容部114のみが存在する)場合、底壁構成部2の長手方向両端部を支持した場合の底壁構成部2の強度低下を招いてしまうことが懸念される。
この点、本実施形態によれば、底壁構成部2の下面側において、底壁部3の長手方向一側部近傍から他側部近傍にかけて延びるガイド突部118が設けられているため、底壁部3の長手方向において強度の高い芯が通るような格好となり、底壁構成部2の長手方向両端部を支持した場合の底壁構成部2の強度を高めることができる。従って、一対の短辺側側壁部7に形成された持ち手用開口部33に手を差し入れて、その上方部位を握り、物品を収容した折畳み容器1を持ち上げる等した場合に、底壁部3のうち縦リブ収容部115に対応する部位が変形してしまうといった事態を防止することができる。
また、ローラコンベアを利用して折畳み容器1を搬送するべく、折畳み容器1の長手方向と、折畳み容器1の搬送方向とを一致させるようにして、折畳み容器1をローラコンベアに載せた場合においては、ガイド突部118によって、ローラコンベアのローラが縦リブ収容部115に嵌ってしまうことを防止することができる。従って、ローラコンベアを使用しての折畳み容器1の搬送効率の向上等を図ることができる。
さらに、折畳み容器1を折畳み状態とした場合に、寝かせ位置とされた一対の長辺側側壁部6の上辺部間には隙間117が形成されるとともに、折畳み状態の折畳み容器1を段積みした場合に、当該隙間117に対し、上側に重ねられる折畳み容器1のガイド突部118が収容されるようになっている。このため、折畳み状態の折畳み容器1を段積みする場合に、ガイド突部118に阻害されることなく、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の補強リブ101を、上側の折畳み容器1のリブ収容部113に挿入させるようにして、好適に段積みすることができる。従って、ガイド突部118の突出長を短くすることで、上記した底壁部3の強度向上やローラコンベアの搬送効率の向上等の作用効果が薄れてしまうといった事態を回避しつつ、折畳み状態において段積みされた折畳み容器1の高さを抑制することができる。
加えて、ガイド突部118は、当該ガイド突部118の長手方向において互いに平行して延びる一対の長手リブ119と、長手リブ119の延在方向に対して交差する方向に延び、長手リブ119間を連結する連結リブ120とを備えている。このため、ガイド突部118自体の強度を高めることができ、ガイド突部118自体が変形するといった事態を抑制することができる。また、ガイド突部118の底壁部3短手方向における横幅が広くなり、ローラコンベアで搬送される際の安定感の向上等を図ることができる。さらに、ガイド突部118の底壁部3からの突出長は、支持リブ82の底壁部3からの突出長と同じとなっている。これにより、ガイド突部118が、支持リブ82とともに接地して、折畳み容器1を支持することとなるため、底壁部3の変形等をより確実に防止することができる。
また、本実施形態の短辺側側壁部7は、短辺側ベース板21の横幅方向両側部において、それぞれ短辺側ベース板21の外面に対向しつつ、短辺側側壁部7の高さ方向に沿って延びる側部補強板部61と、各側部補強板部61のうち短辺側ベース板21の横幅方向中央部側の側辺部と、短辺側ベース板21の外面との間を連結する連結板部62とを備えている。このため、短辺側側壁部7の両側部が、短辺側ベース板21と、側部補強板部61との2重壁構造となることから、側壁部の圧縮強度を飛躍的に高めることができる。また、短辺側ベース板21と、側部補強板部61と、連結板部62とによって囲まれる補強部内空間63が、短辺側ベース板21の側方に向けて開口していることから、補強部内空間63(を構成する面)をスライド金型によって成形することができる。従って、例えば、補強部内空間63をガス成形することで短辺側側壁部7の両側部を2重壁構造とするような場合に比べ、生産性(成形性)の向上、製造コストの抑制等を図ることができる。さらに、例えば、補強部内空間63を成形するスライド金型を、短辺側側壁部7の高さ方向(側部補強板部61の長手方向)に型抜きするような場合に比べ、かかるスライド金型の強度を向上させるとともに、型抜き作業性の向上を図ることができる。
加えて、補強部内空間63において、短辺側ベース板21と、側部補強板部61と、連結板部62との間を連結する空間内補強リブ64が設けられている。このため、側部補強板部61及び連結板部62の変形や短辺側ベース板21に対する相対変位等をより確実に防止することができ、短辺側側壁部7の両側部における強度をより一層高めることができる。
さらに、短辺側側壁部7には、短辺側ベース板21の外面に対向しつつ、側部補強板部61の長手方向に対して交差する横方向に延び、長手方向一端部側が側部補強板部61と連結されている横架補強板部65と、各側部補強板部61よりも短辺側ベース板21の横幅方向中央部側において、短辺側ベース板21の外面に対向しつつ、横架補強板部65の長手方向に対して交差する縦方向に延びる中間補強板部68とが設けられている。このように、横架補強板部65、及び、中間補強板部68が設けられることで、短辺側側壁部7の2重壁構造の部位が増え、短辺側側壁部7の強度の向上を図ることができる。
また、横架補強板部65が側部補強板部61と連結されるとともに、横架補強板部65が連結壁75を介して中間補強板部68とも連結されていることから、これらが互いに支持して短辺側側壁部7のより一層の強度向上を図ることができる。さらに、短辺側ベース板21の外面から側部補強板部61の外面までの距離、短辺側ベース板21の外面から横架補強板部65の外面までの距離、及び、短辺側ベース板21の外面から中間補強板部68までの距離は同じとなっており、側部補強板部61の外面、横架補強板部65の外面、中間補強板部68の外面、及び、連結壁75の外面は面一とされている。これにより、側部補強板部61の外面、横架補強板部65の外面、中間補強板部68の外面、及び、連結壁75の外面に跨るようにして、比較的大きなカード差し76を比較的きれいに、かつ、しっかりと貼着することができる。
尚、2重壁構造とする上記構成が一対の短辺側側壁部7に適用されることにより、組立状態にある折畳み容器1の長辺側側壁部6に対して上からの力が加えられた場合においても、長辺側側壁部6の両側部に係止された一対の短辺側側壁部7によって長辺側側壁部6の両側部をしっかりと支持することができる。このため、長辺側側壁部6の座屈等についても確実に抑止することができる。
加えて、本実施形態では、中間補強板部68の上部内面を成形するために、短辺側ベース板21に対して中間第1開口部72が形成されている。これにより、当該部位の成形性の向上等を図ることができる。また、当該中間第1開口部72については、持ち手カバー34が装着されるカバー装着部36において形成されているため、持ち手カバー34によって、持ち手用開口部33とともに、中間第1開口部72についても閉塞されることとなる。従って、折畳み容器1に対して物品を出し入れする場合に、物品が持ち手用開口部33や中間第1開口部72に引っ掛かる等といった事態を回避することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、底壁部3の土台形成範囲81に設けられる底部補強部83として、長辺側軸受部43及び長辺側ヒンジ部14(切欠き部91)によって構成される第1長辺側収容凹部89に収容される第1長辺側底部補強部85と、長辺側土台部4において長辺側軸受部43とは別に形成される第2長辺側収容凹部90に収容される第2長辺側底部補強部86と、長辺側側壁部6の外面側に形成された短辺側収容凹部100に収容される短辺側底部補強部87とが設けられているが、少なくとも第1長辺側底部補強部85又は第2長辺側底部補強部86が設けられていればよい。但し、折畳み状態にある折畳み容器1を段積みする場合に、上側の折畳み容器1の支持リブ82を、下側の折畳み容器1の長辺側側壁部6の内側に挿入させる構成において、第1長辺側底部補強部85を設けることで、当該第1長辺側底部補強部85と、これに対応する長辺側軸受部43、及び、長辺側ヒンジ部14との両方を極力底壁構成部2のコーナー部に近接させて設けることができ、また、第2長辺側底部補強部86を設けることで、折畳み状態における折畳み容器1の段積み状態の安定化を図ることができ、さらに、短辺側底部補強部87を設けることで、底壁部3の短辺部における変形の防止等を図ることができることから、極力多くの種類の底部補強部83を組合わせて適用することが望ましい。
尚、短辺側底部補強部87を省略するといった構成を採用する場合に、支持リブ82を一対の長辺側土台部4の間の範囲において、底壁部3の長手幅方向全域に設けるように構成してもよい。但し、上記実施形態のように、土台形成範囲81に支持リブ82を形成しない構成とすることで、長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の上辺部の高さを変化させることなく、組立状態にある折畳み容器1同士を段積みすることも可能になる。
また、上記実施形態では、第1長辺側収容凹部89を構成する長辺側ヒンジ部14に対して、先端部に切欠き部91を形成することで、第1長辺側底部補強部85の長辺側軸受部43への挿入を許容するように構成されているが、例えば、第1長辺側収容凹部89を構成する長辺側ヒンジ部14において、折畳み容器1が折畳み状態にある場合に上方に開口する収容凹部としての凹部を形成し、該凹部に第1長辺側底部補強部85を挿入(収容)させるように構成してもよい。
(b)上記実施形態では、底部補強部83の底壁部3からの突出長が、支持リブ82の底壁部3からの突出長と同じであり、ともに折畳み容器1を支持する構成とされているが、底部補強部83の底壁部3からの突出長を支持リブ82の底壁部3からの突出長よりも短く構成してもよい。この場合、底部補強部83が直接設置面に接地して、底壁部3を支持するといった構成ではなくなるが、底部補強部83が設けられることによって、底壁部3の強度が向上することとなるため、依然として、底壁部3の土台形成範囲81の変形を抑制するといった作用効果が奏される。但し、底部補強部83が直接設置面に接地するといった構成を採用する場合には、底壁部3の土台形成範囲81の変形を抑制するといった作用効果がより顕著に奏されることとなる。
(c)上記実施形態では、長辺側ヒンジ部14や短辺側ヒンジ部24に取付孔92が形成されるとともに、当該取付孔92に対して隙間カバー93が取付けられているが、取付孔92及び隙間カバー93を省略し、折畳み容器1の組立状態において、長辺側ヒンジ部14や短辺側ヒンジ部24(特に連結部15、25)によって、長辺側軸受部43や短辺側軸受部52が折畳み容器1の内側に露出することを防止するように構成してもよい。この場合、長辺側ヒンジ部14によって、ヒンジ対応衝立壁部が構成される。
また、上記実施形態において、ロック機構28を省略し、その代わりに、長辺側側壁部6に対し、折畳み容器1の組立状態において短辺側側壁部7の内面側に当接して支持する弾性係止片を設けることとしてもよい。
(d)上記実施形態では、長辺側土台部4の底壁部3からの突出長が、短辺側土台部5の底壁部3からの突出長よりも長く、折畳み容器1の折畳み状態において、短辺側側壁部7が、長辺側側壁部6の下方に折り畳まれるように構成されているが、短辺側土台部5の突出長の方を長くして、短辺側側壁部7が長辺側側壁部6の上方に折り畳まれるように構成してもよい。但し、底壁構成部2の下面側において底壁部3の長手方向に沿って延びるガイド突部118を設ける場合には、長辺側側壁部6を短辺側側壁部7の上方に折り畳む構成とすることが望ましい。
(e)上記実施形態では、短辺側側壁部7において、側部補強板部61、横架補強板部65、及び、中間補強板部68が設けられているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、2重壁構造とされる部位や範囲等は、短辺側側壁部7の形状等に応じて適宜設定可能である。但し、各短辺側側壁部7の横幅方向両側部に側部補強板部61を設けることで、短辺側側壁部7の高さ方向における圧縮強度を効果的に高めることができるとともに、両側部の強度の高められた短辺側側壁部7によって、該短辺側側壁部7に連結される長辺側側壁部6の変形を効果的に抑制することができる。さらには、持ち手用開口部33等が形成される場合には、その周縁部を2重壁構造とすることで、かかる部位の変形をより確実に防止することができる。尚、短辺側側壁部7を2重壁構造にすることに代えて、又は、加えて、長辺側側壁部6にも2重壁構造を適用することとしてもよい。
(f)上記実施形態では、持ち手用開口部33は短辺側側壁部7に形成されているが、これに代えて、又は、加えて、長辺側側壁部6に持ち手用開口部33を形成することとしてもよい。但し、側部補強板部61、横架補強板部65、及び、中間補強板部68を具備する(2重壁構造を具備する)一対の短辺側側壁部7に持ち手用開口部33を形成することにより、持ち手用開口部33が形成されることに起因する短辺側側壁部7の強度低下を十二分に補うことができる。尚、持ち手用開口部33を省略することとしてもよい。かかる構成を採用する場合、持ち手カバー34を装着することもなくなるため、短辺側ベース板21において中部第1開口部72等の開口部を形成しないように構成することが望ましい。また、短辺側側壁部7に対して持ち手用開口部33が形成されない構成とする場合、中間補強板部68を上方に向けて中間横リブ32まで延ばし、横架補強板部65と連結されるように構成してもよい。
(g)折畳み容器1の折畳み状態において、寝かせ位置にある一対の長辺側側壁部6の間に隙間117が形成され、折畳み状態にある折畳み容器1を段積みした場合に、上側の折畳み容器1のガイド突部118が、下側の折畳み容器1の前記隙間117に収容されるように構成されているが、ガイド突部118が収容されるような隙間117が形成されないように構成してもよい。但し、前記隙間117が(十分に)形成されない場合、折畳み状態における折畳み容器1の段積みを行うべく、ガイド突部118の突出長を短くしたり、補強リブ101のうち折畳み状態の折畳み容器1を段積みする際にガイド突部118と対応する部位(例えば、長辺側側壁部6の長辺側上辺リブ12や平行リブ112)の突出長を短くしたりする必要が生じる上、段積みされた折畳み容器1の高さも増してしまうことが懸念されるため、前記隙間117を形成する方が望ましい。加えて、上記実施形態では、リブ収容部113において、底壁部3の下面から突出するリブが形成されない構成となっているが、例えば、支持リブ82間を連結するようにして、支持リブ82よりも突出長の短いリブを設けることとしてもよい。
(h)上記実施形態では、折畳み容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…折畳み容器、2…底壁構成部、3…底壁部、4…長辺側土台部、5…短辺側土台部、6…長辺側側壁部、7…短辺側側壁部、12…長辺側上辺リブ、14…長辺側ヒンジ部、24…短辺側ヒンジ部、43…長辺側軸受部、52…短辺側軸受部、81…土台形成範囲、82…支持リブ、83…底部補強部、84…長辺側底部補強部、85…第1長辺側底部補強部、86…第2長辺側底部補強部、87…短辺側底部補強部、88…収容凹部、89…第1長辺側収容凹部、90…第2長辺側収容凹部、91…切欠き部、92…取付孔、93…隙間カバー、97…土台対応衝立壁部、100…短辺側収容凹部、101…補強リブ、102…組立時収容凹部。

Claims (3)

  1. 略矩形板状をなす底壁部と、前記底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部と、前記底壁部のうち上面側において前記土台部が形成されている土台形成範囲よりも内周側の部位の下面から下方に突出する支持リブとを具備する底壁構成部と、
    前記各土台部に対してそれぞれヒンジ手段を介して連結され、前記土台部の上方に立設される起立位置と、前記底壁部の上方に畳まれる寝かせ位置との間を回動変位可能な側壁部とを備える折畳み容器において、
    前記土台形成範囲において前記底壁部の下面から下方に突出する底部補強部と、
    全ての前記側壁部が寝かせ位置とされた折畳み容器の折畳み状態において上方に開口し、前記折畳み状態にある折畳み容器同士を上下に積み重ねた場合に、上側に重ねられた折畳み容器の前記底部補強部が収容される収容凹部と、
    折畳み容器が箱型に組立てられた組立状態とされた場合に、前記収容凹部が折畳み容器の内側に露出することを防止する衝立壁部とが設けられ、
    前記収容凹部は、
    前記ヒンジ手段において折畳み容器が前記折畳み状態にある場合に上方に開口するようにして形成されたヒンジ対応収容凹部と、
    前記ヒンジ対応収容凹部とは別に、前記土台部の上面において上方に開口するようにして形成された土台対応収容凹部とを備え、
    前記衝立壁部は、
    前記ヒンジ手段において、折畳み容器が前記組立状態にある場合に、前記ヒンジ対応収容凹部よりも前記底壁部の内周側に立設されるようにして形成されたヒンジ対応衝立壁部と、
    前記土台部の上面において、前記土台対応収容凹部に対して前記底壁部の内周側に隣接するようにして形成された土台対応衝立壁部とを備えていることを特徴とする折畳み容器。
  2. 前記ヒンジ手段は、前記側壁部の下辺部から下方へ突出する略T字状のヒンジ部と、前記土台部において形成され、前記ヒンジ部を軸支する軸受部とを備え、
    少なくとも前記収容凹部及び前記衝立壁部を具備する前記ヒンジ手段の前記ヒンジ部には、前記側壁部の厚み方向に貫通する取付孔が形成されるとともに、
    折畳み容器が前記組立状態とされた場合に、前記ヒンジ部及び前記軸受部が折畳み容器の内側に露出することを防止するための隙間カバーが、前記取付孔に対して取付けられていることを特徴とする請求項に記載の折畳み容器。
  3. 前記側壁部の外面側には、両側辺部において、前記折畳み状態にある折畳み容器同士を上下に積み重ねた場合に、上側に重ねられた折畳み容器の前記底部補強部が収容される交差辺対応収容凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み容器。
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