JP6029999B2 - 折畳み容器 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬等に使用される折畳み容器に関するものである。
従来、略矩形板状の底壁部と、底壁部の各側辺部からそれぞれ上方に延出する側壁部と、側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠とを備え、上方に開口する箱型形状に組立可能に構成されるとともに、各側壁部を底壁部の上方に折畳むことのできる折畳み容器が知られている。また、上枠を備えるタイプの側壁部は、下辺部側が底壁部の側辺部に対して回動可能に連結される下壁部と、上辺部側が上枠に対して回動可能に連結されるとともに、下辺部側が下壁部の上辺部側に対して回動可能に連結される上壁部とを具備する相対する一対の第1側壁部と、上辺部側が上枠に対して回動可能に連結される相対する一対の第2側壁部とを備えている。そして、箱型に組立てられた組立状態から、第2側壁部を底壁部の上方に跳ね上げるとともに、下壁部の外面と上壁部の外面とを合わせるようにして第1側壁部を内側に折畳むことで、第1側壁部及び第2側壁部が底壁部の上方に折畳まれた折畳み状態とすることができるようになっている。
また、一般に、このような折畳み容器には、組立状態とした場合に、第1側壁部と第2側壁部とが互いに係合されるような構成が採用される。例えば、第1側壁部には、その左右側部において内面から突出する係合部材が設けられ、第2側壁部には、折畳み容器を組立状態とした場合に、前記係合部材の先端から第1側壁部の横幅方向中央側に突出する挿入片が挿入される凹部を有する嵌合部材が設けられるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
特開2006−188268号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、略L字状の係合部材が第1側壁部の内面から突出形成されている。このため、係合部材は、折畳み容器を折畳み状態とした場合において、下壁部や上壁部の内面のその他の部位よりも底壁部や第2側壁部に対して上下に近接したり、当接したりすることとなる。従って、折畳み状態にある折畳み容器が上からの加重を受けた場合に、係合部材が底壁部や第2側壁部に圧接される等して比較的大きく変形してしまい、場合によっては、損傷してしまうことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、側壁部同士を係合させる係合部の剛性を高めることのできる折畳み容器を提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略矩形板状の底壁部と、前記底壁部の各側辺部からそれぞれ上方に延出する側壁部と、前記側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠とを備え、
前記側壁部は、下辺部側が前記底壁部の側辺部に対して回動可能に連結される下壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結されるとともに、下辺部側が前記下壁部の上辺部側に対して回動可能に連結される上壁部とを具備する相対する一対の第1側壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結される相対する一対の第2側壁部とを備え、
箱型に組立てられた組立状態から、前記第2側壁部を前記底壁部の上方に跳ね上げるとともに、前記下壁部の外面と前記上壁部の外面とを合わせるようにして前記第1側壁部を内側に折畳むことで、前記第1側壁部及び前記第2側壁部が前記底壁部の上方に折畳まれた折畳み状態とすることのできる折畳み容器において、
前記下壁部及び前記上壁部のうち少なくとも一方には、折畳み容器の組立状態において、前記第2側壁部に設けられた被係合部と係合する係合部が設けられ、
前記係合部は、
前記第1側壁部の側辺部、又は、その近傍位置において前記第1側壁部の内面から突出する突片と、
前記突片の先端部、又は、その近傍位置から前記第1側壁部の横幅方向中央部側に突出し、組立状態において前記被係合部に設けられた凹部又は孔部に挿入される挿入片とを備えるとともに、
前記突片の内側に対向して設けられている対向面と、前記突片と、前記挿入片との間を連結する補強リブを備えていることを特徴とする折畳み容器。
手段1によれば、第1側壁部の内面から突出する突片と、突片の略先端から第1側壁部の横幅方向中央側に突出する挿入片とを具備する係合部に対し、突片の内側に対向して設けられている対向面と、突片と、挿入片との間を連結する補強リブが設けられている。このため、係合部の剛性を高めることができ、係合部が押圧される等して比較的大きく変形し、場合によっては、損傷等してしまうといった事態を防止することができる。
、「補強リブが挿入片の突片からの突出方向先端部にまで延在していること」で、挿入片を成形する金型の型抜き方向において、挿入片と補強リブとで囲まれた領域がアンダーカット形状になってしまう(或いは、これを回避するために挿入片に切り込み部を形成しなければならない)といった事態を回避することができる。
手段2.前記被係合部は、組立状態において、前記突片と、前記挿入片と、前記補強リブとの間に形成される空間に挿入される支持壁部を備え、
前記支持壁部には、組立状態において前記補強リブの進入を許容する進入凹部が形成されていることを特徴とする手段1に記載の折畳み容器。
手段2によれば、被係合部の支持壁部に対し補強リブの進入を許容する進入凹部を形成したことで、補強リブが挿入片を被係合部の凹部又は孔部に挿入させる際の妨げとならないようになっている。このため、挿入片の突出方向先端部にまで補強リブを延在させても、挿入片を被係合部の凹部又は孔部に確実に挿入させることができる。このように、補強リブを設けた場合でも確実に係合部と被係合部とを係合させることができる上、挿入片の突出方向先端部にまで補強リブを延在させることで、挿入片の先端部まで確実に剛性を高めることができる。
また、挿入片と支持壁部とが係合するだけでなく、補強リブと支持壁部(進入凹部)とも係合することとなるため、係合部位(係合面積や係合で規制できる方向)が増え、より強固で安定した係合状態とすることができる。従って、側壁部間のガタツキ等をより確実に抑止することができる。
尚、補強リブが「前記型抜き開口部を画定する開口内側面のうち前記突片が設けられた側とは反対の対向面と、前記突片と、前記挿入片との間を連結する」ような構成の場合において、「補強リブが挿入片の突片からの突出方向先端部にまで延在していること」で、挿入片を成形する金型の型抜き方向において、挿入片と補強リブとで囲まれた領域がアンダーカット形状になってしまう(或いは、これを回避するために挿入片に切り込み部を形成しなければならない)といった事態を回避することができる。
手段3.前記第1側壁部に設けられる前記係合部は、前記上壁部及び前記下壁部の両方に設けられ、
折畳み状態において、前記上壁部に設けられた前記係合部の前記補強リブと、前記下壁部に設けられた前記係合部の前記補強リブとが上下に当接可能に構成されていることを特徴とする手段1又は2に記載の折畳み容器。
手段3によれば、折畳み状態において、例えば、上壁部に対して下向きの力が加えられた場合に、上壁部の補強リブが下壁部の補強リブに当接して支持されることとなる。このため、上壁部及び下壁部の補強リブ同士が互いの変形を抑制し合うこととなり、係合部が比較的大きく変形し、場合によっては係合部が損傷してしまうといった事態を防止することができる。従って、折畳み容器の折畳み状態における係合部の損傷をより確実に防止することができる。
折畳み容器の上面側を示す斜視図である。 折畳み容器の下面側を示す斜視図である。 折畳み、或いは、組立ての過程にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み、或いは、組立ての過程にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の斜視図である。 短辺側側壁部の内面側を示す斜視図である。 短辺側側壁部の外面側を示す斜視図である。 図7のJ部を示す部分拡大斜視図である。 長辺側側壁部の内面側を示す斜視図である。 (a)は図9のK部を示す部分拡大斜視図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 長辺側側壁部の外面側を示す斜視図である。 図11のL部を示す部分拡大斜視図である。 組立状態にある折畳み容器の係合部及び被係合部等を示す一部断面を含む斜視図である。 折畳み、或いは、組立ての過程にある折畳み容器の係合部及び被係合部等を示す一部断面を含む斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の係合部等を示す一部断面を含む斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2等に示すように、折畳み容器1は、上方に開口する略四角箱状をなし、物品を収容可能な容器本体2と、容器本体2の開口部を開閉可能な一対の蓋部材3とを備えている。本実施形態の容器本体2及び蓋部材3は、それぞれポリプロピレンにより構成されている。
容器本体2は、略矩形板状の底壁部4と、底壁部4の相対する一対の長辺部に対応してそれぞれ設けられた第1側壁部としての長辺側側壁部5と、底壁部4の相対する一対の短辺部に対応してそれぞれ設けられた第2側壁部としての短辺側側壁部6と、長辺側側壁部5及び短辺側側壁部6の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠7とを備えている。
また、図3〜図5等に示すように、本実施形態の容器本体2は折畳み可能に構成されている。すなわち、長辺側側壁部5は、底壁部4の長辺部に対して回動可能に連結される下壁部8と、上枠7の長辺部に対して回動可能に連結される上壁部9とを備え、下壁部8の上辺部と上壁部9の下辺部とが回動可能に連結されている。本実施形態では、図4に示すように、上壁部9と下壁部8との連結部を容器本体2の内側に押し込むように押圧することで、上壁部9の外面と下壁部8の外面とを合わせるようにして長辺側側壁部5を折畳み可能になっている。
図3等に示すように、短辺側側壁部6は、上枠7の短辺部に対して回動可能に連結されている。本実施形態では、短辺側側壁部6を容器本体2の内側に押し込むように押圧することで、短辺側側壁部6を略水平に延在するまで回動可能になっている。また、短辺側側壁部6の横幅は、一対の長辺側側壁部5間の距離とほぼ同じであり、容器本体2の組立状態では一対の長辺側側壁部5の間に位置している上、短辺側側壁部6と上枠7との回転軸は、長辺側側壁部5と上枠7との回転軸よりも上方に位置している。このため、組立状態にある容器本体2は、先ず、一対の短辺側側壁部6を容器本体2の内側に押圧して水平に延在するまで回動させて(跳ね上げて)から、一対の長辺側側壁部5を折り曲げることで、底壁部4の上方に長辺側側壁部5及び短辺側側壁部6が折畳まれた(折重ねられた)折畳み状態とすることができるようになっている(図15参照)。
図1等に示すように、上枠7は、一対の長辺側側壁部5にそれぞれ連結される一対の長辺部(長辺側枠構成部7a)と、一対の短辺側側壁部6にそれぞれ連結される一対の短辺部(短辺側枠構成部7b)とを備え、上枠7の外寸は、底壁部4の外寸とほぼ等しくなっている。また、容器本体2の折畳み状態では、折畳まれた長辺側側壁部5と、その上方に重なる短辺側側壁部6とが上枠7の内周側に収容されるとともに、底壁部4と上枠7とが上下に直接当接するように構成されている(図5、図15参照)。
図1等に示すように、蓋部材3は、上枠7の相対する一対の長辺側枠構成部7aの上辺部に対してそれぞれ回動可能に連結されている。本実施形態の蓋部材3は、容器本体2の開口部を覆って略水平に延び、上枠7の上辺部に支持される位置から、蓋部材3の上面が長辺側側壁部5の外面と対向するようにして長辺側側壁部5の外面側に並設されて略鉛直に延びる位置となるまで開放可能に構成されている。また、蓋部材3を閉状態とすることで、容器本体2が組立状態及び折畳み状態のどちらにあっても、折畳み容器1同士を上下に積み重ねる(段積みする)ことができるようになっている。
次に、容器本体2の組立状態において、長辺側側壁部5と短辺側側壁部6との相対変位を防止するための係合構造について、図面を参照して説明する。
図9〜図12に示すように、容器本体2を折畳み状態から組立状態とする際に先に起立姿勢(上下に延びた状態)とさせる長辺側側壁部5には、後から起立姿勢とされる短辺側側壁部6の外面側を支持する係合部11が設けられている。図10等に示すように、係合部11は、下壁部8及び上壁部9の左右両側部においてそれぞれ下壁部8及び上壁部9の内面から突出する突片12と、突片12の先端部から下壁部8及び上壁部9の横幅方向中央部側に突出する挿入片13とを備えている。
また、係合部11は、図10等に示すように、挿入片13のうち長辺側側壁部5の外面側の面を成形する金型を長辺側側壁部5の外面側に抜き取るための型抜き開口部16を画定する開口内側面17と、突片12と、挿入片13との間を連結する補強リブ14を備えている。特に、本実施形態の補強リブ14は、図10(b)に示すように、開口内側面17のうち突片12が設けられた側とは反対の対向面17aと、突片12と、挿入片13との間を連結するように設けられている。さらに、補強リブ14は、挿入片13の突片12からの突出方向先端部にまで延設されている。加えて、補強リブ14は、図11、図12に示すように、長辺側側壁部5の厚み方向において、長辺側側壁部5(下壁部8及び上壁部9)の外面と面一となるまで延在している。
これに対し、短辺側側壁部6には、図7、図8に示すように、容器本体2の組立状態において、前記係合部11の挿入片13が挿入される挿入凹部22を有する被係合部21が設けられている。また、図6〜図8に示すように、被係合部21は、容器本体2の組立状態において、突片12と、挿入片13と、補強リブ14との間に形成される空間に挿入される支持壁部23を備えている。さらに、支持壁部23には、容器本体2の組立状態において補強リブ14の進入が許容される進入凹部24が形成されている。これにより、図13、図14に示すように、挿入片13の先端部にまで補強リブ14が形成されていても、容器本体2を組立状態とする際に、補強リブ14が支持壁部23と干渉し合うことなく、挿入片13を被係合部21の挿入凹部22に確実に挿入させることができるようになっている。
また、挿入片13が挿入凹部22に挿入されることによって、係合部11と被係合部21とが係合状態となり、短辺側側壁部6の外方への変位が規制されるだけでなく、下壁部8及び上壁部9の外方への変位やガタツキ等が抑制される。ちなみに、容器本体2を組立状態とすることで、起立姿勢とされた短辺側側壁部6が、一対の長辺側側壁部5の間に位置することにより、長辺側側壁部5が容器本体2の内側に折畳まれるような下壁部8及び上壁部9の変位が防止されるようになっている。尚、短辺側側壁部6の内倒れを防止する構成(例えば、長辺側側壁部5の内面から突出して短辺側側壁部6の内面と接触可能な弾性片)を設けることとしてもよい。
また、本実施形態では、係合部11は、下壁部8及び上壁部9においてそれぞれ上下2箇所ずつに設けられている。さらに、図15に示すように、容器本体2を折畳み状態とした場合、上壁部9に設けられた係合部11の補強リブ14と、下壁部8に設けられた係合部11の補強リブ14とが上下に略当接するように構成されている。このため、例えば、折畳み状態の折畳み容器1同士を段積みした場合、下側の折畳み容器1に関し、上壁部9の補強リブ14が下壁部8の補強リブ14に当接して支持されることとなる。
加えて、図10(a)に示すように、本実施形態の係合部11は、挿入片13の上辺部及び下辺部の基端部側(突片12側)の部位と、突片12の上辺部及び下辺部との間を連結する連結リブ15を備えている。その一方で、図8に示すように、支持壁部23は、容器本体2を組立状態とする場合に、かかる連結リブ15との干渉を避けるような形状になっている。これにより、連結リブ15が存在しても、短辺側側壁部6を確実に起立姿勢とし、支持壁部23の先端を突片12に略当接するまで、突片12と、挿入片13と、補強リブ14との間に形成される空間に相対的に挿入することができる。尚、図10(a)に示すように、連結リブ15、及び、連結リブ15に連続し、下壁部8又は上壁部9の本体部を構成するとともに、型抜き開口部16を画定する開口内側面17を構成する壁部は、係合部11が、突片12の突出方向先端側に向けて上下幅が次第に短くなるテーパ状となるように、傾斜して形成されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、長辺側側壁部5の内面から突出する突片12と、突片12の略先端から長辺側側壁部5の横幅方向中央側に突出する挿入片13とを具備する係合部11に対し、挿入片13を成形する金型を長辺側側壁部5の外面側に抜き取るための型抜き開口部16を画定する開口内側面17と、突片12と、挿入片13との間を連結する補強リブ14が設けられている。このため、係合部11の剛性を高めることができ、係合部11が押圧される等して比較的大きく変形し、場合によっては、損傷等してしまうといった事態を防止することができる。
特に、本実施形態の補強リブ14は、型抜き開口部16を画定する開口内側面17のうち突片12が設けられた側とは反対の対向面17aと、突片12と、挿入片13との間を連結するようにして設けられている。このため、係合部11の剛性をより一層高めるとともに、型抜き開口部16の周りの強度(突片12の土台となる部位の剛性)を高めることができる。
また、本実施形態では、被係合部21の支持壁部23に対し補強リブ14の進入を許容する進入凹部24を形成したことで、補強リブ14が挿入片13を被係合部21の挿入凹部22に挿入させる際の妨げとならないようになっている。このため、挿入片13の突出方向先端部にまで補強リブ14を延在させても、挿入片13を被係合部21の挿入凹部22に確実に挿入させることができる。このように、補強リブ14を設けた場合でも確実に係合部11と被係合部21とを係合させることができる上、挿入片13の突出方向先端部にまで補強リブ14を延在させることで、挿入片13の先端部まで確実に剛性を高めることができる。従って、例えば、容器本体2を組立状態とする際に、挿入片13の被係合部21への挿通が上手く行えなかった場合に、挿入片13の先端が被係合部21の周縁部に衝突して損傷等してしまうといった事態をより確実に防止することができる。
さらに、挿入片13と支持壁部23とが係合するだけでなく、補強リブ14と支持壁部23(進入凹部24)とも係合することとなるため、係合部位(係合面積や係合で規制できる方向)が増え、より強固で安定した係合状態とすることができる。従って、側壁部5、6間のガタツキ等をより確実に抑止することができる。
尚、本実施形態では、補強リブ14が、前記型抜き開口部16を左右に横切るようにして相対する開口内側面17間を連結しているが、補強リブ14が挿入片13の突出方向先端部にまで延在しない構成の場合、挿入片13を成形する金型の型抜き方向において、挿入片13と補強リブ14とで囲まれる領域がアンダーカット形状になってしまう。また、これを回避するためには、挿入片13に対して切り込み部を形成しなければならなくなってしまう。これに対し、本実施形態では、補強リブ14が挿入片13の突出方向先端部にまで延在していることから、上記アンダーカットの懸念を払拭することができる。
また、本実施形態では、長辺側側壁部5の下壁部8及び上壁部9の両方に係合部11が設けられるとともに、容器本体2の折畳み状態において、上壁部9に設けられた係合部11の補強リブ14と、下壁部8に設けられた係合部11の補強リブ14とが上下に当接可能に構成されている。このため、容器本体2の折畳み状態において、例えば、上壁部9に対して下向きの力が加えられた場合に、上壁部9の補強リブ14が下壁部8の補強リブ14に当接して支持されることとなる。このように、上壁部9及び下壁部8の補強リブ14同士が互いの変形を抑制し合うこととなり、係合部11が比較的大きく変形し、場合によっては係合部11が損傷してしまうといった事態を防止することができる。従って、折畳み容器1の折畳み状態における係合部11の損傷をより確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、容器本体2に対して蓋部材3が回動可能に連結された折畳み容器1に具体化されているが、別のタイプの蓋部材3、例えば、着脱自在な蓋部材を備える折畳み容器に適用してもよいし、蓋部材のない折畳み容器に適用してもよい。加えて、上記実施形態では、長辺側側壁部5が下壁部8及び上壁部9を具備して高さ方向中間位置で屈曲する側壁部として構成されているが、短辺側側壁部6が屈曲する側壁部として構成され、長辺側側壁部5が折畳み状態とする際に跳ね上げられる側壁部として構成される折畳み容器に適用することも可能である。
(b)上記実施形態では、下壁部8及び上壁部9にそれぞれ係合部11が設けられているが、少なくとも一方に設けられていればよい。但し、容器本体2を組立状態とした際の下壁部8及び上壁部9それぞれのガタツキをより確実に防止するべく、両方に設けることが望ましい。
尚、下壁部8や上壁部9に係合部11を設ける場合には、下壁部8や上壁部9をより安定して支持するべく、下壁部8や上壁部9の側辺部に沿って、それぞれ下壁部8や上壁部9の上部と下部とに係合部11を設けることが望ましい。ところで、その場合、容器本体2を折畳み状態とすると、下壁部8の係合部11と上壁部9の係合部11とが上下に重なるような相対配置となることが考えられる。しかしながら、例えば、上壁部9の補強リブ14の直下方に、下壁部8の型抜き開口部16が位置するような場合、該補強リブ14が下方に変形したとしても、該補強リブ14を支持するものがなく、比較的大きく変形してしまうことが懸念される。この点、上記実施形態のように、容器本体2を折畳み状態とした場合に、下壁部8に設けられた係合部11の補強リブ14と、上壁部9に設けられた係合部11の補強リブ14とが上下に当接可能に構成されることで、上下の補強リブ14が互いに支持し合うこととなり、係合部11の変形を抑制するといった作用効果が奏される。
(c)上記実施形態では、係合部11に連結リブ15が設けられているが、連結リブ15を省略することも可能である。また、上記実施形態において、支持壁部23に対し、進入凹部24に沿って、挿入凹部22の内側に突出するリブを設けることとしてもよい。この場合、支持壁部23の強度、特に、挿入凹部22の周縁部の強度を高めることができ、容器本体2を組立状態とする際に、支持壁部23と、補強リブ14とが接触した場合の支持壁部23の変形や損傷等をより確実に抑制することができる。さらに、上記実施形態では、被係合部21は、有底状の挿入凹部22を有するように構成されているが、挿入片13を挿入可能な短辺側側壁部6の厚み方向に貫通する孔部を有するように構成してもよい。但し、被係合部21の剛性、特に、支持壁部23の剛性を高めるべく、有底状に構成する方が好ましい。
(d)上記実施形態では、折畳み容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…折畳み容器、2…容器本体、3…蓋部材、4…底壁部、5…長辺側側壁部、6…短辺側側壁部、7…上枠、8…下壁部、9…上壁部、11…係合部、12…突片、13…挿入片、14…補強リブ、16…型抜き開口部、17…開口内側面、21…被係合部、22…挿入凹部、23…支持壁部、24…進入凹部。

Claims (3)

  1. 略矩形板状の底壁部と、前記底壁部の各側辺部からそれぞれ上方に延出する側壁部と、前記側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠とを備え、
    前記側壁部は、下辺部側が前記底壁部の側辺部に対して回動可能に連結される下壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結されるとともに、下辺部側が前記下壁部の上辺部側に対して回動可能に連結される上壁部とを具備する相対する一対の第1側壁部と、上辺部側が前記上枠に対して回動可能に連結される相対する一対の第2側壁部とを備え、
    箱型に組立てられた組立状態から、前記第2側壁部を前記底壁部の上方に跳ね上げるとともに、前記下壁部の外面と前記上壁部の外面とを合わせるようにして前記第1側壁部を内側に折畳むことで、前記第1側壁部及び前記第2側壁部が前記底壁部の上方に折畳まれた折畳み状態とすることのできる折畳み容器において、
    前記下壁部及び前記上壁部のうち少なくとも一方には、折畳み容器の組立状態において、前記第2側壁部に設けられた被係合部と係合する係合部が設けられ、
    前記係合部は、
    前記第1側壁部の側辺部、又は、その近傍位置において前記第1側壁部の内面から突出する突片と、
    前記突片の先端部、又は、その近傍位置から前記第1側壁部の横幅方向中央部側に突出し、組立状態において前記被係合部に設けられた凹部又は孔部に挿入される挿入片とを備えるとともに、
    前記突片の内側に対向して設けられている対向面と、前記突片と、前記挿入片との間を連結する補強リブを備えていることを特徴とする折畳み容器。
  2. 前記被係合部は、組立状態において、前記突片と、前記挿入片と、前記補強リブとの間に形成される空間に挿入される支持壁部を備え、
    前記支持壁部には、組立状態において前記補強リブの進入を許容する進入凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の折畳み容器。
  3. 前記第1側壁部に設けられる前記係合部は、前記上壁部及び前記下壁部の両方に設けられ、
    折畳み状態において、前記上壁部に設けられた前記係合部の前記補強リブと、前記下壁部に設けられた前記係合部の前記補強リブとが上下に当接可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み容器。
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