JP4993734B2 - 折り畳みコンテナ - Google Patents

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本発明は、上面に回動蓋を備えた折り畳みコンテナに関し、特に、ベルトが巻かれて締め付けられる折り畳みコンテナに関する。
従来、この種の折り畳みコンテナは、全体が直方体形状をなし、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に側壁を折り畳み可能に備えると共に、上部枠の上面から突出した突条ヒンジ部に1対の回動蓋を回動可能に連結して備えていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−268919号公報(第1図、第5図)
ところで、折り畳みコンテナには、1対の回動蓋を横切るようにベルトが巻かれる場合がある。しかしながら、上記した従来の折り畳みコンテナでは、回動蓋を回動可能に軸支するヒンジが回動蓋より上方に突出しているための、ベルトが回動蓋から浮いてしまい、回動蓋を閉止状態に安定させることができなかった。また、折り畳みコンテナは、上記したように複数の部品を組み付けてなるので、ベルトの締め付けによって変形し、折畳状態と組立状態とに変更できなくなることが懸念されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ベルトを巻いて回動蓋を閉止状態に確実に保持することができると共に、ベルトの締め付けによって変形し難い折り畳みコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る折り畳みコンテナは、全体が直方体形状をなし、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に側壁を折り畳み可能に組み付けると共に、上面に1対の回動蓋を備え、それら1対の回動蓋を上部枠の上面から突出した突条ヒンジ部に回動可能に連結した折り畳みコンテナにおいて、1対の回動蓋を横切るようにベルトを巻くために、底部ベースの下面を横切るように延びてベルトを受容可能なベルト受容溝と、上部枠の上面のうちベルト受容溝の真上に配置されて両側を突条ヒンジ部に挟まれたベルト当接部とを設け、上部枠の開口縁におけるベルト当接部の内側部分を段付き状に下げて枠開口段差部を形成し、その枠開口段差部に回動蓋の縁部を上方から重ねて回動蓋の上面とベルト当接部の上面とを面一にしたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の折り畳みコンテナにおいて、側壁は、互いに対向した1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とからなり、跳上側壁は、上部枠に回動可能に連結されると共に、底部ベース又は折曲側壁に係止して起立状態に保持され、折曲側壁は、上下方向の中央で上側分割側壁と下側分割側壁とに分割されると共に、それら上側分割側壁と下側分割側壁との間、上側分割側壁と上部枠との間、下側分割側壁と底部ベースとの間が、それぞれ回動可能に連結され、両跳上側壁を折り畳んだ状態で各折曲側壁が内側に2つ折り可能とされる一方、通常は、起立状態の跳上側壁に折曲側壁が当接することで2つ折りが規制された起立状態に保持され、上部枠のうち上側分割側壁が連結された部位にその上側分割側壁の上端部を外側から覆う上端側壁カバー部を設けると共に、底部ベースのうち下側分割側壁が連結された部位にその下側分割側壁の下端部を外側から覆う下端側壁カバー部を設け、上端側壁カバー部と上側分割側壁の上端部とのうち何れか一方から突出して他方に突き合わされた側壁上部補強リブと、下端側壁カバー部と下側分割側壁の下端部とのうち何れか一方から突出して他方に突き合わされた側壁下部補強リブと、ベルト受容溝とベルト当接部との間を連絡するベルト配置領域の内部に設けたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の折り畳みコンテナにおいて、側壁上部補強リブは上端側壁カバー部に一体形成される一方、側壁下部補強リブは下側分割側壁の下端部に一体形成され、跳上側壁を内側に折り畳みかつ折曲側壁を2つ折りにした状態で、上側分割側壁と下側分割側壁とが上下方向で重なって上部枠と底部ベースとの間で挟まれかつ、側壁下部補強リブが上側分割側壁に突き当てられかつ、側壁上部補強リブが下端側壁カバー部の上面に突き当てられるように構成したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の折り畳みコンテナにベルトを巻くには、底部ベースの下面のベルト受容溝と、上部枠の上面のベルト当接部とにベルトを宛がって巻けばよい。すると、ベルト受容溝の両内側面とベルト当接部の両側の突条ヒンジ部とによってベルトの横ずれが防止される。また、上部枠の枠開口段差部に回動蓋の縁部が上方から重なって回動蓋の上面とベルト当接部の上面とが面一になるので、ベルトにより回動蓋を確実に閉止状態に保持することができる。しかも、上部枠の枠開口段差部によって回動蓋を下方から支持しているので、ベルトの締め力によって比較的強度が低い回動蓋が変形することを防ぐことができる。このように本発明の折り畳みコンテナによれば、ベルトを巻くことで回動蓋を閉止状態に確実に保持することができると共に、ベルトの締め付けによる変形も防ぐことができる。
[請求項2の発明]
請求項2の折り畳みコンテナでは、折曲側壁の上側半分を構成する上側分割側壁の上端部が上部枠の上端側壁カバー部によって外側から覆われ、折曲側壁の下側半分を構成する下側分割側壁の下端部が底部ベースの下端側壁カバー部によって外側から覆われる。よって、跳上側壁と折曲側壁とを起立状態にしてベルトを巻くと、ベルトが上端側壁カバー部と下端側壁カバー部との間に差し渡されて、それら上端側壁カバー部と下端側壁カバー部が側方から締め付けられる。そのベルトの締め付け力に対して、上側分割側壁の上端部が、側壁上部補強リブを介して上端側壁カバー部を内側から補強し、下側分割側壁の下端部が、側壁下部補強リブを介して下端側壁カバー部を内側から補強しているので、上端側壁カバー部及び下端側壁カバー部の変形を防ぐことができる。
[請求項3の発明]
請求項3の折り畳みコンテナでは、跳上側壁及び折曲側壁を折畳状態にすると、上側分割側壁と下側分割側壁とが上下方向で重なって上部枠と底部ベースとの間で挟まれかつ、側壁下部補強リブが上側分割側壁の上端部に突き当てられかつ、側壁上部補強リブが下端側壁カバー部の上面に突き当てられる。これらにより、ベルトによる上下方向を向いた締め付け力に対する上部枠の変形を防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。図1に示すように、折り畳みコンテナ10(以下、単に「コンテナ10」という)は、全体が直方体形状をなし、その底部を構成する長方形の底部ベース11と上部を構成する長方形の上部枠20との間に1対ずつの折曲側壁30,30と跳上側壁40,40とを組み付けかつ、上部枠20の上面に1対の回動蓋50,50を組み付けてなる。
図7〜図9には、底部ベース11が単体の状態で示されている。図7に示すように、底部ベース11は、長方形の底板11Aの下面に図8に示した下駄部11Bを備えている。下駄部11Bは、格子状のリブ11Lの周囲を囲壁11Mで囲んだ構造をなし、底板11Aのうち長手方向の中央部を除いた略全体に亘って形成されている。そして、底板11Aの長手方向の中央部で両側を下駄部11B,11Bに挟まれた帯状の領域がベルト受容溝12になっている。ベルト受容溝12は、図9に示すように下駄部11Bの下面より上方に陥没している。また、図3に示すように、ベルト受容溝12には、下駄部11Bより底板11Aからの突出量が小さい複数の下面横リブ12Lが、両下駄部11B,11Bの間を連絡するように設けられている。さらに、ベルト受容溝12の長手方向における両端部には、隣り合った1対の下面横リブ12L,12Lの間を連絡する第1連絡リブ14Aが設けられている。
図4に拡大して示すように、底板11Aのうち長辺側の外縁部には、外側斜め上方に隆起した隆起部11Rと、その隆起部11Rから水平外側に延びた側壁台座部11Dと、側壁台座部11Dの先端部が直角上方に起立した本発明に係る下端側壁カバー部13とが形成されている。図示しないが、底板11Aのうち短辺側の外縁部も、外側斜め上方に隆起してから水平外側に延びている。そして、その水平部分の先端部が直角上方に屈曲して図1に示した底部ストッパ壁11Sになっている。
図4に示すように、側壁台座部11Dの下面には、下端側壁カバー部13を下方に延長させた外縁下面リブ11Nが形成され、隆起部11Rと外縁下面リブ11Nとの間が、図8に示した複数の外縁補強リブ11Pによって連絡されている。そして、外縁下面リブ11Nのうちベルト受容溝12の延長上に位置した部分がベルト受容溝12と同じ幅で段付き状に上方に陥没し、その外縁下面リブ11Nの陥没部分と隆起部11Rとの間を連絡する第2連絡リブ14Bが設けられている。なお、第1及び第2の連絡リブ14A,14Bは、ベルト受容溝12における幅方向の中央の真上に配置されている(図8参照)。
図10及び図11には、上部枠20が単体の状態で示されている。図10(A)に示すように、上部枠20は、外側の輪郭と内側の輪郭が共に長方形になっている。また、図2に示すように、上部枠20の外側の輪郭の長方形と底部ベース11の外側の輪郭の長方形とは略同一になっている。
図4に示すように、上部枠20の長辺部分は下方に開放した溝構造になっている。そして、その溝構造を構成する枠内側壁27と枠外側壁28との間が、図10(B)に示した複数の枠補強リブ24によって連絡されている。また、図4に示すように、枠外側壁28は枠内側壁27より下方に延ばされ、その枠外側壁28の下端部が本発明に係る上端側壁カバー部28Aになっている。また、図11に示すように、上部枠20の長辺部分の両端部には、上部枠20の長辺と平行に延びた回動ピン28Pが突出形成されている。また、枠内側壁27における長手方向の所定箇所には下方に向けてピン支持壁28Wが垂下され、そのピン支持壁28Wからも回動ピン28Pが突出している。そして、これら回動ピン28Pによって折曲側壁30を構成する後述する上側分割側壁31の上端部が回動可能に軸支されている。
図4に示すように、上端側壁カバー部28Aの内面には枠補強リブ24を下方に延長して側壁上部補強リブ25が形成されている。その側壁上部補強リブ25は、上端側壁カバー部28Aの内面から枠内側壁27に向かって途中部分まで突出している。なお、複数の側壁上部補強リブ25のうち1つは、ベルト受容溝12における幅方向の中央の真上に位置するように配置されている。
図1に示すように、上部枠20の長辺部分の上面には、回動蓋50を回動可能に連結した突条ヒンジ部21が形成されている。突条ヒンジ部21は、上部枠20の長辺部分における上面から突出した複数の回動支持突起20H(図11参照)の間に、回動蓋50の一側縁部に設けた回動突部50H(図12参照)を配置すると共に回動突部50Hから水平方向に突出した蓋回動ピン50P(図12参照)を回動支持突起20Hに備えた図示しないピン孔に係合させて回動蓋50が上部枠20に対して回動可能に支持されている。また、両回動蓋50,50のうち回動支点から離れた側の端部は、互いに半分ずつ上下方向で重なり合う構造になっている。具体的には、図12(A)に示すように、回動蓋50のうち回動支点から離れた側の縁部は、その長手方向における半分が相手側の回動蓋50に向かって突出した重合突片53Aになっており、残り半分が重合突片53Aを受容可能な突片受容部53Bになっている。そして、各回動蓋50の重合突片53Aが相手側の回動蓋50の突片受容部53Bに上方から重ねられて、両重合突片53A,53A上面が面一になる。
なお、回動蓋50の上面には、図12(A)に示すように、外縁部を除く略全体に、台形状をした陥没部52が形成され、回動蓋50の下面には、図12(B)に示すように、回動蓋50の外縁部と陥没部52の裏面を横切る位置に補強リブ50Lが形成されている。
図1に示すように、上部枠20の長辺部分における長手方向の中央部、即ち、ベルト受容溝12の真上に位置した部分は、両側を突条ヒンジ部21,21に挟まれたベルト当接部20Jになっている。また、図4に示すように、上部枠20の長辺部分には、その上面壁29の内縁部を段付き状に下げて枠開口段差部29Dが形成されている。さらに、図13に示すように、回動蓋50の縁部からはベルト当接部20Jに向けて中央突片51が張り出している。そして、図4に示すように、回動蓋50を閉塞した状態で、枠開口段差部29Dに中央突片51を含む回動蓋50の縁部が上方から重ねられ、回動蓋50の上面とベルト当接部20Jの上面を含む上面壁29の上面とが面一になる。この状態で、中央突片51が、図13に示すように、ベルト当接部20Jと枠開口段差部29Dの段差面に突き合わされて、ベルト当接部20Jと回動蓋50との間の隙間を狭める役割を果たす。また、図12(B)に示すように、回動蓋50のうちベルト受容溝12の真上で枠開口段差部29Dに重ねられる位置の下面には、僅かに突出した当接突条51Aが形成されている。これにより、回動蓋50のうちベルト当接部20Jに対応した部分は確実に枠開口段差部29Dの上面に当接するようになっている。
跳上側壁40の上端部は、上部枠20の各短辺部分に回動可能に連結されている。そのために、上部枠20の短辺部分の内側面には、上面側の前記回動支持突起20H(図11参照)と同様に図3に示した回動支持突起20Fが形成され、跳上側壁40の上端部に備えた回動突部40Hが回動支持突起20Fの間に配置されて図示しないピンにて回動可能に連結されている。
図1に示すように、跳上側壁40の下端部は、底部ベース11の短辺部分の縁部から起立した前記底部ストッパ壁11Sに内側から当接すると共に、跳上側壁40の側縁部は、折曲側壁30の側縁部から跳上側壁40側に直角曲げされた側部ストッパ壁30Sに内側から当接する。これにより、跳上側壁40が底部ベース11から直立した起立状態になる。また、図7に示すように、底部ストッパ壁11Sから水平内側に突出した係止爪11Kが、図3に示すように、跳上側壁40の下縁部に形成された係止孔40M内に係止すると共に、側部ストッパ壁30Sから水平内側に突出した係止突起30Kが跳上側壁40の側縁部に形成された係止孔40N内に係止している。これにより、跳上側壁40が起立状態に保持されている。そして、跳上側壁40の下端部を内側に押し込むように押圧又は殴打することで、係止爪11K及び係止突起30Kの係止が解除されて跳上側壁40が上部枠20の下端部に治まった折畳状態になる。なお、上部枠20において跳上側壁40の回動中心は、次述する上側分割側壁31の回動中心より上方に位置しており、跳上側壁40は折畳状態になると折曲側壁30の上方に退避する。
図1に示すように、各折曲側壁30は、上下方向の中央で上側分割側壁31と下側分割側壁35とに2分割されている。上側分割側壁31は、全体が平板状の主板壁31Aで構成されると共に、その主板壁31Aの縁部を屈曲させる等して補強した構造になっている。下側分割側壁35も同様である。そして、上側分割側壁31の上端部は、上述の如く上部枠20に備えた回動ピン28Pによって上部枠20の長辺部分に回動可能に支軸されている。また、底部ベース11の長辺部分にも、上部枠20の長辺部分と同様に回動ピン(図示せず)が備えられて、その底部ベース11の長辺部分に下側分割側壁35の下端部が回動可能に軸支されている。また、上側分割側壁31と下側分割側壁35とは、縁部に備えた複数の突部と凹部とを嵌合させた状態で共通のピン(図示せず)を貫通させることで回動可能に連結されている。そして、両跳上側壁40,40を折り畳んで状態で、各折曲側壁30が内側に2つ折りにされ、図5及び図6に示すように、上側分割側壁31と下側分割側壁35の外面同士が対向した状態に重ねられ、上部枠20と底部ベース11とが互いに接近し、コンテナ10全体が折畳状態になる。また、通常は、起立状態の両跳上側壁40,40に折曲側壁30,30が当接して2つ折りが規制された起立状態に保持され、コンテナ10全体が組立状態に保持されている。
図4に示すように、上側分割側壁31を構成する主板壁31Aは、上端部で外側に直角曲げされて段差壁31Dとなり、その段差壁31Dの先端から上方に直角曲げされて上端回動補強壁31Bになっている。また、上端回動補強壁31Bの上端部は上方内側に向かうように湾曲した円弧状をなし、その湾曲部の先端が水平内側を向いている。さらに、段差壁31Dの内面と上端回動補強壁31Bの内面とに跨るように上端縦リブ31Cが形成され、その上端縦リブ31Cの外縁部は、段差壁31D側が主板壁31Aの内面と面一になりかつ上端側が上端回動補強壁31Bの円弧状の湾曲部に連続した円弧になっている。
一方、下側分割側壁35を構成する主板壁35Aは、その下端部が下方外側に向かうように湾曲した円弧状をなし、その湾曲部の先端が水平外側を向いている。また、下側分割側壁35の下端寄り位置からは外側に向けて下端横リブ35Dが張り出している。さらに、下端横リブ35Dの外面と下端回動補強壁35Bの外面とに跨るように側壁下部補強リブ35Cが形成され、その側壁下部補強リブ35Cの外縁部は、下端横リブ35D側が下端側壁カバー部13の内面と平行になってその下端側壁カバー部13の内面に突き合わされ、下端側が下端回動補強壁35Bの円弧状の湾曲部に連続した円弧になっている。
本実施形態のコンテナ10では、折曲側壁30のうち上端側壁カバー部28A及び下端側壁カバー部13にて覆われた上下の両端部のみならず、上下方向の中間部においても上端側壁カバー部28A及び下端側壁カバー部13の外側面より内側に配置されている。これにより、ベルト90と折曲側壁30との当接が回避されている。特に、折曲側壁30のうち上下方向の中間のヒンジ連結部H1(図1参照)や補強リブ等の側面突出部は、コンテナ10のうちベルト90がベルト当接部20J等により位置決めされて巻かれるベルト配置領域R1(図1参照)から外され、これにより折曲側壁30とベルト90との間が比較的大きく離されている。また、図4に示すように、下端側壁カバー部13の上端部を側方に直角曲げし、この点においても、折曲側壁30とベルト90との間が比較的大きく離されている。さらに、その下端側壁カバー部13における直角曲げ部分の内角部に三角リブ11Tを設けて強度アップが図られている。
なお、上端縦リブ31C及び側壁下部補強リブ35Cは、折曲側壁30の水平横方向(上部枠20の長辺方向)に共に複数設けられ、それらのうち1つずつの上端縦リブ31C及び側壁下部補強リブ35Cが、ベルト受容溝12における幅方向の中央の真上に配置されている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。図1に示すように、本実施形態のコンテナ10にベルト90を巻くには、底部ベース11の下面のベルト受容溝12と、上部枠20の上面のベルト当接部20Jとにベルト90を宛がって巻けばよい。すると、ベルト受容溝12の両内側面とベルト当接部20Jの両側の突条ヒンジ部21,21とによってベルト90の横ずれが防止される。また、コンテナ10の下面では、図4に示すように、ベルト90がベルト受容溝12内に収まり、下駄部11Bの下面より上方に位置し、床面に触れることが防がれる。
ベルト90は、コンテナ10の上面では、図1に示すように1対の回動蓋50,50を横切った状態になる。ここで、上部枠20の内側開口縁には図4に示すように枠開口段差部29Dが設けられ、回動蓋50の中央突片51が枠開口段差部29Dに上方から重なって回動蓋50の上面とベルト当接部20Jの上面とが面一になっているので、ベルト90を回動蓋50に当接させて回動蓋50を確実に閉止状態に保持することができる。しかも、上部枠20の枠開口段差部29Dによって回動蓋50の中央突片51は下方から支持されているので、ベルト90の締め付け力によって比較的強度が低い回動蓋50が変形することを防ぐことができる。また、上部枠20のうちベルト当接部20J,20Jを備えた長辺部分が互いに接近するように撓んだときには回動蓋50,50が上部枠20の両長辺部分の間で突っ張り状態になってベルト90の締め付け力を受け止めることができる。
コンテナ10の側面では、折曲側壁30の上側半分を構成する上側分割側壁31の上端部が上部枠20の上端側壁カバー部28Aによって外側から覆われ、折曲側壁30の下側半分を構成する下側分割側壁35の下端部が底部ベース11の下端側壁カバー部13によって外側から覆われているので、ベルト90が上端側壁カバー部28Aと下端側壁カバー部13の間に差し渡され、それら上端側壁カバー部28Aと下端側壁カバー部13が側方から締め付けられる。そのベルト90の締め付け力に対して、上側分割側壁31の上端部が側壁上部補強リブ25を介して上端側壁カバー部28Aを内側から補強し、下側分割側壁35の下端部が、側壁下部補強リブ35Cを介して下端側壁カバー部13を内側から補強しているので、上端側壁カバー部28A及び下端側壁カバー部13の変形を防ぐことができる。また、折曲側壁30のうちヒンジ連結部H1(図1参照)や補強リブ等の側面突出部は、ベルト配置領域R1から外されているので、ベルト90の締め付け力が折曲側壁30の上下方向における中間部に係ることはない。
さらに、図2に示すように、コンテナ10を折畳状態にすると、図6に示すように、上側分割側壁31と下側分割側壁35とが上下方向で重なって上部枠20(詳細には、枠内側壁27)と底部ベース11との間で挟まれかつ、側壁下部補強リブ35Cが上側分割側壁31に突き当てられかつ、上端側壁カバー部28A及び側壁上部補強リブ25が下端側壁カバー部13の上面に突き当てられる。これらにより、ベルト90による上下方向を向いた締め付け力に対する上部枠20の変形を防ぐことができる。
このように本実施形態のコンテナ10によれば、ベルト90を巻くことで回動蓋50を閉止状態に確実に保持することができると共に、ベルト90の締め付けによる変形も防ぐことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、コンテナ10の長手方向の中央にベルト受容溝12及びベルト当接部20Jを備えていたが、コンテナの長手方向の両端部寄り位置にベルト受容溝及びベルト当接部を備えた構造にしてもよい。
(2)前記実施形態では、上部枠20の長辺部分の全体に亘って枠開口段差部29Dが形成され、その枠開口段差部29D全体に回動蓋50の縁部が上方から重ねられる構造になっていたが、ベルト受容溝の真上に位置した部分のみに枠開口段差部を設けた構造にしてもよい。
(3)前記実施形態では、上端側壁カバー部28Aと上側分割側壁31の上端部のうち本発明に係る側壁上部補強リブ25は、上端側壁カバー部28Aに一体形成されていたが、その逆の構成にしてもよい。具体的には、上側分割側壁31の上端部を下側分割側壁35の下端部と同様に構造にして本発明に係る「側壁上部補強リブ」を上側分割側壁31に一体形成し、その「側壁上部補強リブ」を前記側壁上部補強リブ25を有しない上端側壁カバー部28Aの内面に突き合わせた構造にしてもよい。
(4)前記実施形態では、下端側壁カバー部13と下側分割側壁35の下端部のうち本発明に係る側壁下部補強リブ35Cは、下側分割側壁35の下端部に一体形成されていたが、その逆の構成にしてもよい。具体的には、下側分割側壁35の下端部を上側分割側壁31の上端部と同じ構造にしかつ、側壁上部補強リブ25と同様に、下端側壁カバー部13の内面から下側分割側壁35の下端部に向けて本発明に係る「側壁下部補強リブ」を張り出させ、下側分割側壁35の下端部に突き合わせた構造にしてもよい。
(5)前記実施形態では、底部ベース11及び上部枠20が長方形になっていたが、正方形であってもよい。この場合、折り畳み状態にした際に、1対の跳上側壁40,40を上部枠20内で重ね合わせればよい。
本発明の一実施形態に係る折り畳みコンテナの組立状態の斜視図 折り畳みコンテナの折り畳み状態の斜視図 折り畳みコンテナの組立状態の部分破断側面図 折り畳みコンテナの組立状態の側断面図 折り畳みコンテナの折り畳み状態の部分破断側面図 折り畳みコンテナの折り畳み状態の側断面図 底部ベースの上面図 底部ベースの下面図 底部ベースの側面図 (A)上部枠の上面図,(B)上部枠の下面図 上部枠の側面図 (A)回動蓋の上面図,(B)回動蓋の下面図 折り畳みコンテナの上面の部分拡大図
符号の説明
10 折り畳みコンテナ
11 底部ベース
12 ベルト受容溝
13 下端側壁カバー部
51A 当接突条
20 上部枠
24 枠補強リブ
25 側壁上部補強リブ
27 枠内側壁
28 枠外側壁
28A 上端側壁カバー部
29D 枠開口段差部
30 折曲側壁
31 上側分割側壁
35 下側分割側壁
35C 側壁下部補強リブ
40 跳上側壁
50 回動蓋
90 ベルト

Claims (3)

  1. 全体が直方体形状をなし、その底部を構成する底部ベースと上部を構成する上部枠との間に側壁を折り畳み可能に組み付けると共に、上面に1対の回動蓋を備え、それら1対の回動蓋を前記上部枠の上面から突出した突条ヒンジ部に回動可能に連結した折り畳みコンテナにおいて、
    前記1対の回動蓋を横切るようにベルトを巻くために、前記底部ベースの下面を横切るように延びて前記ベルトを受容可能なベルト受容溝と、前記上部枠の上面のうち前記ベルト受容溝の真上に配置されて両側を前記突条ヒンジ部に挟まれたベルト当接部とを設け、
    前記上部枠の開口縁における前記ベルト当接部の内側部分を段付き状に下げて枠開口段差部を形成し、その枠開口段差部に前記回動蓋の縁部を上方から重ねて前記回動蓋の上面と前記ベルト当接部の上面とを面一にしたことを特徴とする折り畳みコンテナ。
  2. 前記側壁は、互いに対向した1対の跳上側壁と1対の折曲側壁とからなり、
    前記跳上側壁は、前記上部枠に回動可能に連結されると共に、前記底部ベース又は前記折曲側壁に係止して起立状態に保持され、
    前記折曲側壁は、上下方向の中央で上側分割側壁と下側分割側壁とに分割されると共に、それら上側分割側壁と下側分割側壁との間、前記上側分割側壁と前記上部枠との間、前記下側分割側壁と前記底部ベースとの間が、それぞれ回動可能に連結され、前記両跳上側壁を折り畳んだ状態で前記各折曲側壁が内側に2つ折り可能とされる一方、通常は、前記起立状態の前記跳上側壁に前記折曲側壁が当接することで前記2つ折りが規制された起立状態に保持され、
    前記上部枠のうち前記上側分割側壁が連結された部位にその上側分割側壁の上端部を外側から覆う上端側壁カバー部を設けると共に、前記底部ベースのうち下側分割側壁が連結された部位にその下側分割側壁の下端部を外側から覆う下端側壁カバー部を設け、
    前記上端側壁カバー部と前記上側分割側壁の上端部とのうち何れか一方から突出して他方に突き合わされた側壁上部補強リブと、前記下端側壁カバー部と前記下側分割側壁の下端部とのうち何れか一方から突出して他方に突き合わされた側壁下部補強リブと、前記ベルト受容溝と前記ベルト当接部との間を連絡するベルト配置領域の内部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の折り畳みコンテナ。
  3. 前記側壁上部補強リブは前記上端側壁カバー部に一体形成される一方、前記側壁下部補強リブは前記下側分割側壁の下端部に一体形成され、
    前記跳上側壁を内側に折り畳みかつ前記折曲側壁を2つ折りにした状態で、前記上側分割側壁と前記下側分割側壁とが上下方向で重なって前記上部枠と前記底部ベースとの間で挟まれかつ、前記側壁下部補強リブが前記上側分割側壁に突き当てられかつ、前記側壁上部補強リブが前記下端側壁カバー部の上面に突き当てられるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の折り畳みコンテナ。
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