JP2557965Y2 - 家具における棚板の仮止め具 - Google Patents

家具における棚板の仮止め具

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JP2557965Y2 JP3689292U JP3689292U JP2557965Y2 JP 2557965 Y2 JP2557965 Y2 JP 2557965Y2 JP 3689292 U JP3689292 U JP 3689292U JP 3689292 U JP3689292 U JP 3689292U JP 2557965 Y2 JP2557965 Y2 JP 2557965Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャビネットのように
棚板を備えた家具を運搬するにおいて、棚板が家具本体
内で動かないように固定する仮止め具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の仮止め具は、一般に、棚板支持
用の係止金具を係止するために家具本体の内側面に上下
適宜間隔で多数穿設した係止溝孔に係止し、その状態で
棚板の上面に接当することにより、棚板を上向き動不能
に保持するようにしている。その一例として、先行技術
としての実公昭51−31138号公報には、仮止め具
を板ばねにて略C字状に形成し、その上端に、家具本体
の係止溝孔に下方から嵌まり係合するようにした上向き
U字状の上係合部を折り曲げ形成する一方、その下端に
は、家具本体の内側面と棚板の外側面との間の隙間に嵌
まる下係止片を折り曲げ形成し、仮止め具を弾性変形さ
せて上下方向に突っ張った状態にすることにより、棚板
を下向きに固定するようにした考案が記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
は、仮止め具を上下方向に弾性変形させるだけでワンタ
ッチ的に着脱できると言う利点を有するが、その反面、
仮止め具はその弾性力にて上下方向に突っ張らせた状態
にすることにより、その上係止部を家具本体の係止溝孔
に係止した状態を保持するものであるため、トラック輸
送等の運搬中に棚板が上下方向に振動すると、仮止め具
が不規則に弾性変形する踊り現象が発生して、仮止め具
が家具本体から脱落してしまう虞があった。
【0004】つまり、仮止め具の下係止部は、家具本体
の内側面と棚板の外側面との間の隙間に単に上方から嵌
まっている過ぎない一方、棚板の上下振動により、仮止
め具に対してその上下両端間の間隔を狭めるような押圧
力が断続的に作用するため、棚板の上下振動と仮止め具
の弾性変形とが一致せずに、仮止め具に踊り現象が発生
し、その結果、仮止め具が家具本体から抜け落ちる虞が
あるのであった。
【0005】本考案は、家具本体への着脱の容易性を損
なうことなく、家具本体から離脱不能に保持できるよう
にした仮止め具を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案に係る仮止め具は、家具本体内に配設した棚板の
側縁部上面に接当して固定するための止め具であって、
該止め具を、平面視で相対向して前記家具本体の内側面
に向けて延びる一対の側板を備え、該両側板を、当該両
側板の先端間の間隔が弾性に抗して狭まるようにその基
部において連接し、前記両側板の先端に、前記家具本体
の内側面に穿設した係止溝孔に嵌まり係合するよう外向
きに突出した係止爪をそれぞれ形成する構成にした。
【0007】
【考案の作用・効果】このように構成すると、仮止め具
を、例えば親指と人指し指とを両側板の外面に当てた状
態で摘み、その状態で両側板を押圧し、当該両側板の先
端の係止爪間の間隔が狭まるように窄まり変形させて、
両係止爪を係止溝孔に抜き差しするワンタッチ的な操作
により、仮止め具を家具本体の内側面に装着したり取り
外したりすることができる。
【0008】そして、仮止め具を家具本体に装着した状
態では、両側板の両係止爪が家具本体における係止溝孔
の前後両側縁に係合していることにより、仮止め具は、
家具本体の内側面に沿って上下及び前後の何れの方向に
もずれ不能に保持され、止め具本体を人が強制的に変形
させない限り仮止め具を家具本体から取り外すことはで
きないから、運搬中等において棚板に振動が生じても仮
止め具が家具本体から外れ落ちることはない。
【0009】つまり、仮止め具は、水平方向に向かう押
圧力で弾性変形させることにによって家具本体から取り
外すものである一方、運搬中等において棚板は上下方向
に振動するに過ぎず、棚板の振動が仮止め具を窄まり変
形させるような押圧力として作用することはないから、
仮止め具は、棚板の振動とは関係なく、家具本体の係止
溝孔に係合した状態に保持されるのである。
【0010】従って本考案によると、家具本体への仮止
め具の着脱の容易性を損なうことなく、運搬中等におい
て棚板を上下動不能の状態に確実に保持し続けることが
できる効果を有する。
【0011】
【実施例】次に、本考案を家具の一例としてのキャビネ
ットに適用した場合の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜図5に示すのは第1の実施例であり、これら
の図において符号1は前面を開口したキャビネット本体
を、符号2は前記キャビネット本体1の内部に配置した
棚板を各々示し、前記キャビネット本体1の開口部には
引き戸式の扉3を備えている。
【0012】また、前記キャビネット本体1の左右側板
4,4は中空状に形成されており、左右両内側板4a,
4aの前端部と後端部とに、前記棚板2に対する支持金
具(図示せず)を着脱自在に係止するための角形の係止
溝孔5を、上下方向に沿って適宜間隔で多数穿設してお
り、更に、キャビネット本体1における開口部の左右両
側縁には、側板4よりも左右幅広の断面角形の支柱部6
を形成し、該支柱部6にて棚板2を前方に抜け不能に保
持するようにしている。
【0013】前記棚板2の四周縁には、補強のために断
面コ字状の折り曲げ部2aを形成しており、2枚の棚板
2,2を、上方の棚板2を裏返しにした状態で重ね合わ
せることにより、それら両棚板2,2の物品載置面が傷
付かないように保護し、これら2枚の棚板2,2をキャ
ビネット本体1の地板7上に載置している。符号8は、
棚板2を上下動不能に固定するために上方の棚板2の四
隅部に配置した合成樹脂製の仮止め具であり、該仮止め
具8は、平面視でキャビネット本体1の内側板4aに向
けて相対向して延びる一対の側板8aと、両側板8aを
その基部において一体的に連接する連接部8bとで平面
視U字状に形成されており、両側板8a,8aの先端部
下端に、仮止め具8を上方の棚板2の折り返し部2a上
面に接当した状態で係止溝孔5に嵌まり係合するように
した平面視鉤型の係止爪10,10を各々外向きに突出
するように形成して、両側板8a,8aをその先端間の
間隔が狭まるように窄まり変形させた状態で、両係止爪
10,10を係止溝孔5に抜き差しできるように構成す
る。
【0014】両係止爪10,10の外側面には、係止溝
孔5への挿入にて両係止爪10,10をその間隔が狭ま
るように案内するガイド面10aを形成している。更
に、前記仮止め具8における両側板8a,8aの上端間
には天板11が一体的に連接されており、該天板11の
先端に、前記係止爪10に対する係止溝孔5の上方に位
置した係止溝孔5に嵌まり係合するようにした上向きの
補助係止部13を形成している。
【0015】以上の構成において、図4(A)に示すよ
うに、先ず、各仮止め具8を側面視で傾斜した姿勢にし
て、その補助係止部13を先に係止溝孔5に挿入してか
ら、(B)に示すように、仮止め具8を指14で摘んで
その左右両側板8a,8aの間の間隔が狭まるように窄
まり変形させてから、前後両係止爪10,10を係止溝
孔5に挿入するか、又は、補助係止部13を係止溝孔5
に挿入してから、仮止め具8を家具本体1の内側面に向
けて押圧して、両係止爪10,10における傾斜面10
aのガイド作用により、両側板8a,8aを弾性変形さ
せつつ係止溝孔5内に挿入するかすることにより、仮止
め具8は家具本体2の内側板2aに装着され、これによ
り、棚板2は仮止め具8にて上向き移動不能に保持する
ことができる。
【0016】この仮止め具8をキャビネット本体1の内
側面に装着した状態では、仮止め具8を指14で摘んで
前後方向に押圧して強制的に窄まり変形させない限り、
前後両係止爪10,10が係止溝孔5から抜け出ること
はないから、キャビネットの運搬途中で棚板2に振動が
発生しても、棚板2を確実に固定し続けることができる
のである。
【0017】上記の説明は、2枚の棚板2,2を地板7
上に重ねて載置した場合であったが、キャビネット本体
1の左右内側面間の中途高さ部位に棚板2,2を配設す
る場合には、図5に示すように、運搬中のみにおいて棚
板2を支持するようにした断面略上向きコ字状の仮支持
金具15を適宜高さの係止溝孔5に係止し、この仮係止
具15で下方の棚板2を支持するようにすれば良い。
【0018】図6に示すのは、前記第1の実施例の変形
例を示す第2の実施例であり、この実施例では、第1の
実施例と同様に形成した仮止め具8における連接部8b
の下端に、上方に位置した棚板2の折り返し部2a下面
に沿って延びる挟持片16を形成し、更に、両側板8
a,8aの下面に突起19を形成したものである。この
場合、キャビネットの通常の使用状態で各棚板2を支持
するための係止金具を入れたビニール製等の袋17の口
部を絞って、この袋17の口部を挟持片16と棚板2の
折り返し部2aとの間に挟み込むことにより、係止金具
入りの袋17を棚板2に取付けるようにしており、この
ようにすると、袋17を一々粘着テープ片で棚板2等に
固定する必要がないから、キャビネットの梱包作業の手
間を軽減できる利点を有する。
【0019】なお、単に、両側板8a,8aと挟持片1
6とで棚板2の折り返し部2aを挟むようにしても良い
のである。図7に示すのは第3の実施例であり、この実
施例は、前記第1及び第2の実施例のように補助係止部
13を形成せずに、仮止め具8を単なる平面視略U字状
に形成して、両側板8a,8aの先端にそれぞれ係止爪
10,10を形成し、更に、連接部8bの下面に、押圧
片18を、その先端が後両側板8a,8aの下端面より
も若干の寸法eだけ下方に位置するように形成して、こ
の押圧片18にて棚板2を弾性的に押圧付勢するように
している。
【0020】このように形成する、棚板2が上向き動す
ることを押圧片18にて強制的に阻止できるので、運搬
中における棚板2のガタ付きも確実に防止できる利点を
有する。なお、補助係止部13を設けずに、両側板8
a,8aに係止爪10を形成したに過ぎない形態であっ
ても、仮止め具8を強制的に窄まり変形させない限り両
係止爪10,10を係止溝孔5から抜き外すことはでき
ないから、運搬中等の振動によって仮止め具8がキャビ
ネット本体1から不測に離脱することはない。
【0021】図8に示すのは棚板2のガタ付きを防止す
るための他の実施例である第4の実施例であり、このう
ち(A)に示すのは、前後両側板8a,8aの下面にそ
れぞれ下向きの突起19,19を形成して、これら突起
19,19にて棚板2における折り返し部2aを弾性的
に変形させた状態で、係止爪10,10を係止溝孔5に
係合させるようにしたものである。
【0022】また、(B)に示すのは、仮止め具8の下
面を、その背面部が下方に位置するような適宜角度θの
傾斜面に形成して、止め具本体9の下面で棚板2の折り
返し部2aを弾性変形させた状態で、係止爪10,10
を係止溝孔5に係合させるようにしたものである。上記
の図7〜図8の両実施例においても、図7(A)に一点
鎖線で示すように、連接部8bの下面に挟持片16を設
けても良い。
【0023】上記の実施例はキャビネットに適用した場
合であったが、本考案に係る仮止め具は棚板を備えた家
具全般に広く使用できることは言うまでもなく、また、
止め具本体は平断面V字状に形成しても良いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施例に係る仮止め具の斜視
図、(B)は取付け状態を示す斜視図である。
【図2】キャビネットの下部の正面図である。
【図3】キャビネットの平断面図である。
【図4】(A)は取付けの手順を示す正断面図、(B)
は(A)のB−B視断面図、(C)は図1のIVC−IVC
視断面図、(D)は(C)のD−D視断面図である。
【図5】(A)は第1の実施例の他の使用態様を示す
図、(B)は仮支持金具の斜視図である。
【図6】第2の実施例を示す図で、(A)は使用状態を
示す図、(B)はひっくり返した状態の斜視図である。
【図7】第3の実施例を示す図で、(A)は使用状態を
示す図、(B)はひっくり返した状態の斜視図である。
【図8】第4の実施例を示す図である。
【符号の説明】 1 家具本体の一例としてのキャビネット本体 2 棚板 5 係止溝孔 8 仮止め具 8a 側板 8b 連接部 10 係止爪 13 補助係止部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】家具本体内に配設した棚板の側縁部上面に
    接当して固定するための止め具であって、該止め具を、
    平面視で相対向して前記家具本体の内側面に向けて延び
    る一対の側板を備え、該両側板を、当該両側板の先端間
    の間隔が弾性に抗して狭まるようにその基部において連
    接し、前記両側板の先端に、前記家具本体の内側面に穿
    設した係止溝孔に嵌まり係合するよう外向きに突出した
    係止爪をそれぞれ形成したことを特徴とする家具におけ
    る棚板の仮止め具。
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