JPH025124Y2 - - Google Patents
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- JPH025124Y2 JPH025124Y2 JP1986188161U JP18816186U JPH025124Y2 JP H025124 Y2 JPH025124 Y2 JP H025124Y2 JP 1986188161 U JP1986188161 U JP 1986188161U JP 18816186 U JP18816186 U JP 18816186U JP H025124 Y2 JPH025124 Y2 JP H025124Y2
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- locking
- shaft portion
- side walls
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Landscapes
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は例えば車両用ボデイなどのパネルに
取付けるための留め具に関する。
取付けるための留め具に関する。
(従来の技術)
従来の技術としては例えば実開昭60−3303号公
報がある。
報がある。
(考案が解決しようとする問題点)
従来の留め具において、例えば雌部材にはパネ
ルの取付孔の孔縁に係止される凸部と、雄部材の
脚片を係止する凸部とが近接した位置で相反方向
へ背中合せ状に突出されて、この両凸部による厚
肉部が形成されていて、この厚肉部の弾性撓曲挙
動が抑制されて厚肉部に連接された薄肉部に脚片
への負荷が集中し、雌部材の係止力が著しく弱め
られる問題点や、雄部材を雌部材に挿抜するに際
し、雌部材の脚片が雄部材の脚片で押し拡げられ
て撓曲変形するときの負荷が前記両凸部に連接さ
れてパネルの取付孔の孔縁に係合した薄肉部に集
中し、この薄肉部が取付孔の孔縁に起生したバリ
の喰込みによつて損傷し、雌部材が破損して取付
孔から脱離する等の問題点があつた。
ルの取付孔の孔縁に係止される凸部と、雄部材の
脚片を係止する凸部とが近接した位置で相反方向
へ背中合せ状に突出されて、この両凸部による厚
肉部が形成されていて、この厚肉部の弾性撓曲挙
動が抑制されて厚肉部に連接された薄肉部に脚片
への負荷が集中し、雌部材の係止力が著しく弱め
られる問題点や、雄部材を雌部材に挿抜するに際
し、雌部材の脚片が雄部材の脚片で押し拡げられ
て撓曲変形するときの負荷が前記両凸部に連接さ
れてパネルの取付孔の孔縁に係合した薄肉部に集
中し、この薄肉部が取付孔の孔縁に起生したバリ
の喰込みによつて損傷し、雌部材が破損して取付
孔から脱離する等の問題点があつた。
また、負荷を分散させるために前記両凸部を離
隔した位置に配設した場合には留め具の寸法が増
大して留め具をスペースが制限された個所には着
用しえない問題点があつた。
隔した位置に配設した場合には留め具の寸法が増
大して留め具をスペースが制限された個所には着
用しえない問題点があつた。
本考案の目的は上記問題点を解消して係止力を
安定化および強化しかつ狭いスペースでも着用し
うる留め具を提供することである。
安定化および強化しかつ狭いスペースでも着用し
うる留め具を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
本考案の留め具はパネルの取付孔に弾性係着す
るための雌部材と、この雌部材に弾性挿着するた
めの雄部材とからなる留め具において、前記取付
孔内に嵌挿するために雌部材の基板に連設された
軸部には前記基板に貫設した挿通口に連通された
挿入孔を、雄部材の基板に連設された係止片を挿
入するために穿設して、前記軸部の縦断面をほぼ
U型状に形成しかつ前記軸部の両側壁を弾性撓曲
変形可能に形成し、前記両側壁の内側面には前記
係止片の両側面にそれぞれ形成された係止溝に弾
性係合させるための係止突起をそれぞれ突設する
一方、前記両側壁の外側面には前記取付孔の孔縁
に弾性係止させるための係止脚をそれぞれ前記側
壁側および反側壁側への弾性起倒動作可能に突設
し、前記両係止脚の基端部には前記両側壁にそれ
ぞれ連接されて肉厚が減縮されたヒンジ部をそれ
ぞれ形成し、さらに、前記軸部の軸端と前記両側
壁との連接部には前記両ヒンジ部にそれぞれ対向
する段差面をそれぞれ形成した構成を有する。
るための雌部材と、この雌部材に弾性挿着するた
めの雄部材とからなる留め具において、前記取付
孔内に嵌挿するために雌部材の基板に連設された
軸部には前記基板に貫設した挿通口に連通された
挿入孔を、雄部材の基板に連設された係止片を挿
入するために穿設して、前記軸部の縦断面をほぼ
U型状に形成しかつ前記軸部の両側壁を弾性撓曲
変形可能に形成し、前記両側壁の内側面には前記
係止片の両側面にそれぞれ形成された係止溝に弾
性係合させるための係止突起をそれぞれ突設する
一方、前記両側壁の外側面には前記取付孔の孔縁
に弾性係止させるための係止脚をそれぞれ前記側
壁側および反側壁側への弾性起倒動作可能に突設
し、前記両係止脚の基端部には前記両側壁にそれ
ぞれ連接されて肉厚が減縮されたヒンジ部をそれ
ぞれ形成し、さらに、前記軸部の軸端と前記両側
壁との連接部には前記両ヒンジ部にそれぞれ対向
する段差面をそれぞれ形成した構成を有する。
[作用]
雌部材に形成した縦断面ほぼU形状の軸部と、
この軸部の両側壁に肉厚が縮減されたヒンジ部を
介してそれぞれ連接された1対の係止脚とをパネ
ルの取付孔内に挿入して前記両係止脚の先端部を
前記取付孔の孔縁に係合させ、雌部材を前記取付
孔に弾性係着する。また、雄部材の係止片を前記
軸部内へ挿入し、前記両側壁の内側面にそれぞれ
突設した両係止突起を前記係止片の両側面にそれ
ぞれ形成した両係止溝に弾性係合させて雄部材を
雌部材に弾性挿着し、雌部材および雄部材の取付
けに際し、前記両側壁および前記両係止脚を相互
の影響をなくして曲げ変形させる。
この軸部の両側壁に肉厚が縮減されたヒンジ部を
介してそれぞれ連接された1対の係止脚とをパネ
ルの取付孔内に挿入して前記両係止脚の先端部を
前記取付孔の孔縁に係合させ、雌部材を前記取付
孔に弾性係着する。また、雄部材の係止片を前記
軸部内へ挿入し、前記両側壁の内側面にそれぞれ
突設した両係止突起を前記係止片の両側面にそれ
ぞれ形成した両係止溝に弾性係合させて雄部材を
雌部材に弾性挿着し、雌部材および雄部材の取付
けに際し、前記両側壁および前記両係止脚を相互
の影響をなくして曲げ変形させる。
また、前記取付孔に弾性係着した雌部材に引抜
き力を加えて前記両係止脚が変形したときに、前
記両ヒンジ部を、前記軸部の軸端と前記両側壁と
の連接部にそれぞれ形成した両段差面にそれぞれ
当接させて前記両係止脚を前記両段差面によつて
それぞれ支承する。
き力を加えて前記両係止脚が変形したときに、前
記両ヒンジ部を、前記軸部の軸端と前記両側壁と
の連接部にそれぞれ形成した両段差面にそれぞれ
当接させて前記両係止脚を前記両段差面によつて
それぞれ支承する。
(実施例)
次に、本考案の第1実施例を図面にしたがつて
説明する。
説明する。
車両のボデイなどのパネルPに組付け部品など
を取付けるために止着される留め具TはパネルP
に貫設された角孔状の取付孔Hに対し脱離可能に
弾性係着するために合成樹脂材で成形された雌部
材1と、この雌部材1に対し脱離可能に弾性挿着
するために合成樹脂材で成形された雄部材2とで
構成されている。
を取付けるために止着される留め具TはパネルP
に貫設された角孔状の取付孔Hに対し脱離可能に
弾性係着するために合成樹脂材で成形された雌部
材1と、この雌部材1に対し脱離可能に弾性挿着
するために合成樹脂材で成形された雄部材2とで
構成されている。
雌部材1の図示上端にはほぼ円盤状の基板3が
形成され、この基板3の中央部には長方形状の挿
通口3aが開口されるとともに、基板3の裏面の
中央部にはパネルPの取付孔H内に挿入するため
に垂下されてほぼ角柱状で下端面の断面が円弧状
に湾曲された軸部4が直交状に連設され、この軸
部4には上方および両側方が開放されかつ挿通口
3aに連通された挿入孔5が穿設されている。そ
して、軸部4には挿入孔5の両側に並設された左
右1対の側壁4a,4aがそれぞれ弾性撓曲変形
可能に形成されかつ両側壁4aの下端にはほぼ半
円筒状で肉厚が若干増大された軸端4bが連接さ
れて軸部4の縦断面がほぼU型状に形成されると
ともに、両側壁4aの軸端4bとの連接部には両
側へ突出された1対の段差面4c,4cが対称状
に形成されている。
形成され、この基板3の中央部には長方形状の挿
通口3aが開口されるとともに、基板3の裏面の
中央部にはパネルPの取付孔H内に挿入するため
に垂下されてほぼ角柱状で下端面の断面が円弧状
に湾曲された軸部4が直交状に連設され、この軸
部4には上方および両側方が開放されかつ挿通口
3aに連通された挿入孔5が穿設されている。そ
して、軸部4には挿入孔5の両側に並設された左
右1対の側壁4a,4aがそれぞれ弾性撓曲変形
可能に形成されかつ両側壁4aの下端にはほぼ半
円筒状で肉厚が若干増大された軸端4bが連接さ
れて軸部4の縦断面がほぼU型状に形成されると
ともに、両側壁4aの軸端4bとの連接部には両
側へ突出された1対の段差面4c,4cが対称状
に形成されている。
断面が台形状に形成された1対の係止突起6,
6は軸部4の両側壁4aの内壁面の中央部付近に
対しそれぞれ横状に突設され、挿入孔5内に相対
向して並設されている。
6は軸部4の両側壁4aの内壁面の中央部付近に
対しそれぞれ横状に突設され、挿入孔5内に相対
向して並設されている。
取付孔Hの両側孔縁H1にそれぞれ弾性係止さ
せるためにほぼ板状に形成された1対の係止脚
7,7は軸部4の両側壁4aの外壁面の下面にそ
れぞれ突設されて外方に向つて上傾した姿勢で延
出され、この両係止脚7の基端部には肉厚が縮減
された可撓性のヒンジ部7a,7aがそれぞれ形
成され、両係止脚7は両側壁4bの下端付近の前
記段差面4cの若干上方に対しそれぞれヒンジ部
7aを介して側壁4a側および反側壁側への弾性
起倒動作可能に連接される一方、両係止脚7の上
端には取付孔Hの孔縁H1に内側から係合させる
ための切欠部7b,7bがそれぞれ形成されてい
る。そして、軸部4の軸端4b付近をパネルPの
取付孔H内へ挿入して基板2を押下げると、両係
止脚7は取付孔Hの孔縁H1に摺接してそれぞれ
内方へ傾動し、両係止脚7の間隔が狭縮して両係
止脚7がそれぞれ起立した姿勢でそれぞれ軸部4
とともに取付孔H内へ挿入され、基板2の周縁が
パネルPの上面に圧接した軸部4の挿入端では両
係止脚7の切欠部7bがそれぞれ取付孔Hの孔縁
H1に係合して両係止脚7がその弾発力でそれぞ
れ外方へ弾性傾動し、両係止脚7の間隔が拡開し
て両係止脚7がそれぞれ傾倒した姿勢で両係止脚
7が取付孔Hの孔縁にそれぞれ突張り状に弾性係
止され、雌部材1が取付孔Hに弾性係着される。
せるためにほぼ板状に形成された1対の係止脚
7,7は軸部4の両側壁4aの外壁面の下面にそ
れぞれ突設されて外方に向つて上傾した姿勢で延
出され、この両係止脚7の基端部には肉厚が縮減
された可撓性のヒンジ部7a,7aがそれぞれ形
成され、両係止脚7は両側壁4bの下端付近の前
記段差面4cの若干上方に対しそれぞれヒンジ部
7aを介して側壁4a側および反側壁側への弾性
起倒動作可能に連接される一方、両係止脚7の上
端には取付孔Hの孔縁H1に内側から係合させる
ための切欠部7b,7bがそれぞれ形成されてい
る。そして、軸部4の軸端4b付近をパネルPの
取付孔H内へ挿入して基板2を押下げると、両係
止脚7は取付孔Hの孔縁H1に摺接してそれぞれ
内方へ傾動し、両係止脚7の間隔が狭縮して両係
止脚7がそれぞれ起立した姿勢でそれぞれ軸部4
とともに取付孔H内へ挿入され、基板2の周縁が
パネルPの上面に圧接した軸部4の挿入端では両
係止脚7の切欠部7bがそれぞれ取付孔Hの孔縁
H1に係合して両係止脚7がその弾発力でそれぞ
れ外方へ弾性傾動し、両係止脚7の間隔が拡開し
て両係止脚7がそれぞれ傾倒した姿勢で両係止脚
7が取付孔Hの孔縁にそれぞれ突張り状に弾性係
止され、雌部材1が取付孔Hに弾性係着される。
また、両係止脚7をそれぞれ内方へ押圧して起
立させ、取付孔Hの孔縁H1への両係止脚7の係
止状態を解離させて雌部材1を引抜き、雌部材1
を取付孔Hから脱離することができる。
立させ、取付孔Hの孔縁H1への両係止脚7の係
止状態を解離させて雌部材1を引抜き、雌部材1
を取付孔Hから脱離することができる。
一方、雄部材2の円盤状の基板8はこの基板8
をパネルPに取付けられる組付け部材に接着した
り、この組付け部材の一部に係着したり、合成樹
脂発泡体に埋込む等の手段によつて雄部材2と、
前記組付け部材とを結合するために形成されてい
る。但し、パネルPに組付けられる組付けパネル
自体が基板8となるように雄部材2を組付けパネ
ルと一体成形してもよい。基板8の裏面の中央部
には雌部材1の挿通口3aおよび挿入孔5内へ嵌
挿するために垂下されたほぼ方形板状の係止片9
が直交状に連設されている。この係止片9の下端
部および中央部付近には両側へ対称状に膨出され
て挿入孔5の孔幅とほぼ同幅の膨出部10が上下
並行状に形成されるとともに、この両膨出部10
間には雌部材2の軸部4の両係止突起6をそれぞ
れ係脱可能に係合するために左右1対の係止溝1
1,11が相対向状に凹設されている。そして、
パネルPの取付孔Hに雌部材1を係着した状態で
雄部材2の係止片9の先端を雌部材1の挿通口3
に挿入して押下げると、掛止片9の下膨出部10
が両係止突起6間を通過するときに軸部4の両側
壁4aをそれぞれ外方へ押圧し、両側壁4aがそ
れぞれ撓曲変形した状態で係止片9が挿入孔5内
へ突入され、下膨出部10が両係止突起6間を通
過した係止片9の挿入端では両係止突起6が両係
止溝11にそれぞれ係合して軸部4の両側壁4a
がそれぞれ内方へ弾性復帰し、係止片9が両側壁
4a間に弾性挟止されて雄部材2が雌部材1に弾
性挿着される。
をパネルPに取付けられる組付け部材に接着した
り、この組付け部材の一部に係着したり、合成樹
脂発泡体に埋込む等の手段によつて雄部材2と、
前記組付け部材とを結合するために形成されてい
る。但し、パネルPに組付けられる組付けパネル
自体が基板8となるように雄部材2を組付けパネ
ルと一体成形してもよい。基板8の裏面の中央部
には雌部材1の挿通口3aおよび挿入孔5内へ嵌
挿するために垂下されたほぼ方形板状の係止片9
が直交状に連設されている。この係止片9の下端
部および中央部付近には両側へ対称状に膨出され
て挿入孔5の孔幅とほぼ同幅の膨出部10が上下
並行状に形成されるとともに、この両膨出部10
間には雌部材2の軸部4の両係止突起6をそれぞ
れ係脱可能に係合するために左右1対の係止溝1
1,11が相対向状に凹設されている。そして、
パネルPの取付孔Hに雌部材1を係着した状態で
雄部材2の係止片9の先端を雌部材1の挿通口3
に挿入して押下げると、掛止片9の下膨出部10
が両係止突起6間を通過するときに軸部4の両側
壁4aをそれぞれ外方へ押圧し、両側壁4aがそ
れぞれ撓曲変形した状態で係止片9が挿入孔5内
へ突入され、下膨出部10が両係止突起6間を通
過した係止片9の挿入端では両係止突起6が両係
止溝11にそれぞれ係合して軸部4の両側壁4a
がそれぞれ内方へ弾性復帰し、係止片9が両側壁
4a間に弾性挟止されて雄部材2が雌部材1に弾
性挿着される。
また、雄部材2を、両係止突起6と係止溝11
との係合が解離するように強制的に持上げ、軸部
4の両側壁4aを撓曲変形させて雄部材2を雌部
材1から脱抜することができる。
との係合が解離するように強制的に持上げ、軸部
4の両側壁4aを撓曲変形させて雄部材2を雌部
材1から脱抜することができる。
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効
果を説明する。
果を説明する。
本例ではパネルPの取付孔Hに弾性係着するた
めの雌部材1と、この雌部材1に弾性挿着するた
めの雄部材2とからなる留め具において、取付孔
H内に嵌挿するために雌部材1の基板3に連設さ
れた軸部4には基板3に貫設した挿通口3aに連
通された挿入孔5を、雄部材2の基板8に連設さ
れた係止片9を挿入するために穿設して、軸部4
の縦断面をほぼU型状に形成しかつ軸部4の両側
壁4aを弾性撓曲変形可能に形成し、両側壁4a
の内側面には係止片9の両側面にそれぞれ形成さ
れた係止溝11に弾性係合させるための係止突起
6をそれぞれ突設する一方、両側壁4aの外側面
には取付孔Hの孔縁に弾性係止させるための係止
脚7をそれぞれ側壁4a側および反側壁側への弾
性起倒動作可能に突設し、両係止脚7の基端部に
は両側壁4aにそれぞれ連接されて肉厚が減縮さ
れたヒンジ部7aをそれぞれ形成し、さらに、軸
部4の軸端と両側壁4aとの連接部には両ヒンジ
部7aにそれぞれ対向する段差面4cをそれぞれ
形成してある。
めの雌部材1と、この雌部材1に弾性挿着するた
めの雄部材2とからなる留め具において、取付孔
H内に嵌挿するために雌部材1の基板3に連設さ
れた軸部4には基板3に貫設した挿通口3aに連
通された挿入孔5を、雄部材2の基板8に連設さ
れた係止片9を挿入するために穿設して、軸部4
の縦断面をほぼU型状に形成しかつ軸部4の両側
壁4aを弾性撓曲変形可能に形成し、両側壁4a
の内側面には係止片9の両側面にそれぞれ形成さ
れた係止溝11に弾性係合させるための係止突起
6をそれぞれ突設する一方、両側壁4aの外側面
には取付孔Hの孔縁に弾性係止させるための係止
脚7をそれぞれ側壁4a側および反側壁側への弾
性起倒動作可能に突設し、両係止脚7の基端部に
は両側壁4aにそれぞれ連接されて肉厚が減縮さ
れたヒンジ部7aをそれぞれ形成し、さらに、軸
部4の軸端と両側壁4aとの連接部には両ヒンジ
部7aにそれぞれ対向する段差面4cをそれぞれ
形成してある。
このため、雌部材1をパネルPの取付孔Hに脱
着するに際し、両係止脚7をヒンジ部7aを傾動
支点として起倒させ、両係止脚7の傾動中両ヒン
ジ部7aの撓曲動作によつて軸部4を両係止脚7
の起倒動作の影響を与えずに静止状態で保持し、
両係止脚7の起倒動作のみによつて雌部材1を取
付孔Hに対し的確かつ円滑に係着し、かつ、取付
孔Hから脱離することができ、また取付孔Hへの
雌部材1の係着状態を強化することができる。
着するに際し、両係止脚7をヒンジ部7aを傾動
支点として起倒させ、両係止脚7の傾動中両ヒン
ジ部7aの撓曲動作によつて軸部4を両係止脚7
の起倒動作の影響を与えずに静止状態で保持し、
両係止脚7の起倒動作のみによつて雌部材1を取
付孔Hに対し的確かつ円滑に係着し、かつ、取付
孔Hから脱離することができ、また取付孔Hへの
雌部材1の係着状態を強化することができる。
一方、雄部材2を雌部材1に脱着するに際し、
軸部4の両側壁4aを撓曲変形させ、両側壁4a
の撓曲変形中両係止脚7を両ヒンジ部7aの撓曲
動作によつて両側壁4aの撓曲動作の影響を与え
ずに保持し、雄部材2を雌部材1に対し的確かつ
容易に挿着しかつ雌部材1から脱離することがで
き、また、雄部材2の挿着状態を強化することが
できる。
軸部4の両側壁4aを撓曲変形させ、両側壁4a
の撓曲変形中両係止脚7を両ヒンジ部7aの撓曲
動作によつて両側壁4aの撓曲動作の影響を与え
ずに保持し、雄部材2を雌部材1に対し的確かつ
容易に挿着しかつ雌部材1から脱離することがで
き、また、雄部材2の挿着状態を強化することが
できる。
従つて、軸部4と両係止脚7との相互干渉を抑
止して軸部4の変形挙動と、両係止脚7の起倒挙
動とを遂行させることができ、雌部材1および雄
部材2をパネルPに対し係止力を高めかつ脱着時
の負荷を軽減して確実に脱着しうる効果がある。
止して軸部4の変形挙動と、両係止脚7の起倒挙
動とを遂行させることができ、雌部材1および雄
部材2をパネルPに対し係止力を高めかつ脱着時
の負荷を軽減して確実に脱着しうる効果がある。
また、雌部材1および雄部材2の脱着時に撓曲
変形して負荷が集中する部位が取付孔Hの孔縁H
1に対接しないため、変形部位が孔縁H1のバリ
によつて損傷して両係止脚7の係止力が経時的に
低下する不具合を排除することができる。
変形して負荷が集中する部位が取付孔Hの孔縁H
1に対接しないため、変形部位が孔縁H1のバリ
によつて損傷して両係止脚7の係止力が経時的に
低下する不具合を排除することができる。
さらに、雌部材1の軸部4の両側壁4aの下端
に軸端4bを連接して軸部4の縦断面をほぼU型
状に形成してあるため、軸部4の弾発力を増大し
て取付孔Hへの係止力および雄部材2に対する係
止力を高めることができ、両部材1,2を繰り返
し脱着しても両部材1,2の係止力を経時的に持
続させうる効果がある。
に軸端4bを連接して軸部4の縦断面をほぼU型
状に形成してあるため、軸部4の弾発力を増大し
て取付孔Hへの係止力および雄部材2に対する係
止力を高めることができ、両部材1,2を繰り返
し脱着しても両部材1,2の係止力を経時的に持
続させうる効果がある。
また、雌部材1をパネルPに係着した状態で雌
部材を強制的に引抜いても、両係止脚7の基端付
近が軸部4の両段差面4cに当接するため、両段
差面4cによつて両ヒンジ部7aの過剰撓曲動作
を規制して両係止脚7の過剰変形を阻止すること
ができ、雌部材1の引抜き抵抗力を増強しうる効
果がある。
部材を強制的に引抜いても、両係止脚7の基端付
近が軸部4の両段差面4cに当接するため、両段
差面4cによつて両ヒンジ部7aの過剰撓曲動作
を規制して両係止脚7の過剰変形を阻止すること
ができ、雌部材1の引抜き抵抗力を増強しうる効
果がある。
次に、本考案の第2実施例を第6図〜第9図に
したがつて説明すると、本例では雌部材1Aの楕
円盤状の基板3Aには平面ほぼZ型状に曲折され
た挿通口3aAが開口され、また、軸部4Aの両
側壁4aAの端部にはそれぞれ突部12,12が
回転対称状に形成されている。
したがつて説明すると、本例では雌部材1Aの楕
円盤状の基板3Aには平面ほぼZ型状に曲折され
た挿通口3aAが開口され、また、軸部4Aの両
側壁4aAの端部にはそれぞれ突部12,12が
回転対称状に形成されている。
一方、雄部材2Aの基板8AはパネルPに取付
けられる組付け部材と一体化され、また、係止片
9Aの両端には雌部材1Aの挿通口3Aに貫通し
うるように1対のリブ13,13が回転対称状に
形成されていて、とくに、本例では雌部材1Aに
挿着した雄部材2Aのガタツキを防止することが
できる。
けられる組付け部材と一体化され、また、係止片
9Aの両端には雌部材1Aの挿通口3Aに貫通し
うるように1対のリブ13,13が回転対称状に
形成されていて、とくに、本例では雌部材1Aに
挿着した雄部材2Aのガタツキを防止することが
できる。
なお、第2実施例のその他の作用と効果につい
ては第1実施例とほぼ同様であるためその説明を
省略する。
ては第1実施例とほぼ同様であるためその説明を
省略する。
(考案の効果)
本考案は前記したように構成してあるので、雌
部材の軸部と両係止脚とを相互の影響をなくして
個々に弾性変形させて雌部材をパネルの取付孔に
着脱させかつ雄部材を雌部材に着脱しうるととも
に、雌部材および雄部材を脱着時の抵抗力を軽減
して容易に着脱することができる。
部材の軸部と両係止脚とを相互の影響をなくして
個々に弾性変形させて雌部材をパネルの取付孔に
着脱させかつ雄部材を雌部材に着脱しうるととも
に、雌部材および雄部材を脱着時の抵抗力を軽減
して容易に着脱することができる。
また、雌部材をパネルの取付孔に係着した状態
で雌部材を強制的に引抜いても、変形した両係止
脚の両ヒンジ部が両段差面に当接して両係止脚が
支承されるので、両係止脚の過剰変形を阻止して
雌部材の引抜き抵抗力を増強することができる。
で雌部材を強制的に引抜いても、変形した両係止
脚の両ヒンジ部が両段差面に当接して両係止脚が
支承されるので、両係止脚の過剰変形を阻止して
雌部材の引抜き抵抗力を増強することができる。
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示すもの
で、第1図は分解斜視図、第2図は雌部材の側面
図、第3図は雄部材の側面図、第4図は留め具の
組付け状態を示す縦断面図、第5図は雌部材の変
形動作を説明する縦断面図、第6図〜第9図は第
2実施例の留め具を示すもので、第6図は雌部材
の側面図、第7図は同じく裏面図、第8図は雄部
材の平面図、第9図は第8図の−線断面図で
ある。 1,1A……雌部材、2,2A……雄部材、
3,3A……基板、4,4A……軸部、4a,4
aA……側壁、6,6A……係止突起、7,7A
……係止脚、8,8A……基板、11,11A…
…係止溝、H……取付孔、P……パネル、T……
留め具。
で、第1図は分解斜視図、第2図は雌部材の側面
図、第3図は雄部材の側面図、第4図は留め具の
組付け状態を示す縦断面図、第5図は雌部材の変
形動作を説明する縦断面図、第6図〜第9図は第
2実施例の留め具を示すもので、第6図は雌部材
の側面図、第7図は同じく裏面図、第8図は雄部
材の平面図、第9図は第8図の−線断面図で
ある。 1,1A……雌部材、2,2A……雄部材、
3,3A……基板、4,4A……軸部、4a,4
aA……側壁、6,6A……係止突起、7,7A
……係止脚、8,8A……基板、11,11A…
…係止溝、H……取付孔、P……パネル、T……
留め具。
Claims (1)
- パネルの取付孔に弾性係着するための雌部材
と、この雌部材に弾性挿着するための雄部材とか
らなる留め具において、前記取付孔内に嵌挿する
ために雌部材の基板に連設された軸部には前記基
板に貫設した挿通口に連通された挿入孔を、雄部
材の基板に連設された係止片を挿入するために穿
設して、前記軸部の縦断面をほぼU型状に形成し
かつ前記軸部の両側壁を弾性撓曲変形可能に形成
し、前記両側壁の内側面には前記係止片の両側面
にそれぞれ形成された係止溝に弾性係合させるた
めの係止突起をそれぞれ突設する一方、前記両側
壁の外側面には前記取付孔の孔縁に弾性係止させ
るための係止脚をそれぞれ前記側壁側および反側
壁側への弾性起倒動作可能に突設し、前記両係止
脚の基端部には前記両側壁にそれぞれ連接されて
肉厚が減縮されたヒンジ部をそれぞれ形成し、さ
らに、前記軸部の軸端と前記両側壁との連接部に
は前記両ヒンジ部にそれぞれ対向する段差面をそ
れぞれ形成したことを特徴とする留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986188161U JPH025124Y2 (ja) | 1986-12-05 | 1986-12-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986188161U JPH025124Y2 (ja) | 1986-12-05 | 1986-12-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6392812U JPS6392812U (ja) | 1988-06-15 |
JPH025124Y2 true JPH025124Y2 (ja) | 1990-02-07 |
Family
ID=31139273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986188161U Expired JPH025124Y2 (ja) | 1986-12-05 | 1986-12-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH025124Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4657419B2 (ja) * | 2000-05-22 | 2011-03-23 | 株式会社ニフコ | クリップ |
JP2002174218A (ja) * | 2000-12-07 | 2002-06-21 | Nifco Inc | 連結構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6217409A (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-26 | 株式会社 ニフコ | 2枚のパネルを接面状に止着するための留め具 |
-
1986
- 1986-12-05 JP JP1986188161U patent/JPH025124Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6217409A (ja) * | 1985-07-15 | 1987-01-26 | 株式会社 ニフコ | 2枚のパネルを接面状に止着するための留め具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6392812U (ja) | 1988-06-15 |
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