JP3249015B2 - 綴込具 - Google Patents
綴込具Info
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Description
ァイル用綴込具に係り、特に厚手のカタログ等を多量に
綴込むのに適した両開き式綴込具に関するものである。
一側縁部に立設した固定綴杆(外挿綴杆)用櫛板に対し
て、この固定櫛板に対向するよう底板の他側縁部に設け
た着脱綴杆(内挿綴杆)用櫛板を締結手段で係止するよ
うに構成されている。しかるに、このような綴込具は一
方の櫛板が固定されていることから、綴込み量が多くな
ると、この固定櫛板側に対する書類の綴込みおよび綴外
し操作が極めて困難かつ繁雑となる欠点を有していた。
すべく新規な綴込具を開発し、特許出願等を行った(例
えば、実開平4−122083号参照)。すなわち、こ
の新規な綴込具は、綴込底板の両側縁部に傾斜部を対向
立設し、この傾斜部上に、櫛板を、側板および位置規制
手段を介して回動可能に保持することにより、前記櫛板
のいずれでも必要に応じて着脱できるよう構成したもの
である。従って、この綴込具によれば、前記欠点が解決
される。
込具においても、なお以下に述べるような難点を有して
いた。
底板、側板、櫛板および位置規制手段からなり、これら
各部品は、好適には樹脂材料により一体成形される。し
かるに、前記各部品は、いずれも比較的複雑な構造を有
し、特に位置規制手段は垂直板部と水平板部とから構成
されており、さらにこの位置規制部材はスプリングによ
って側板に押圧付勢されるように構成されている。前述
の綴込具においては、先ず側板に位置規制部材を取付
け、次いでスプリングを取付ける構成が採られており、
これら部品の組立て工数が多く、組立て作業が比較的困
難であった。
く、組立てが容易にして、しかも組立て工数の少ない綴
込具を提供することにある。
目的は、長手方向の両側縁部に傾斜部を立設した底板
と、この底板の前記傾斜部の上端縁部に回動自在に取付
けられた両側板と、これら側板の内側面にそれぞれ対向
するように配置される綴杆用櫛板とからなり、前記各側
板の中央部に綴杆用櫛板を弾力的に保持するための可撓
性材料からなるばね部材を設け、このばね部材は側板に
固定される支持部と、この支持部の端に設けられる係合
ロック部と、前記支持部の下端側の部位に一体的に形成
されると共に当該下端側の部位から伸長する延在部とを
備え、前記係合ロック部と前記延在部との間に前記櫛板
を弾力的に着脱自在に保持するよう構成したことを特徴
とする綴込具によって達成される。
側板の中央部に取着され、さらに、弾性プラスチック材
料により一体的に構成され、一方、綴込具の底板、側板
および櫛板はそれぞれ金属材料で構成することができ
る。
していることを特徴とし、樹脂の弾力を利用して、櫛板
を保持して、側板を垂直にするものである。すなわち、
ばね部材の上下部分に外側へ力が加わり、特に上側が持
ち上げられて櫛板が嵌込められ、ばね部材の上側が元の
位置に戻ろうとすることで櫛板を保持する。そして、櫛
板を開放するときは、引張りばね部材の上下部分、特に
上側に外側への力を加え、櫛板の保持を解除すれば、引
張りばね部材の上下部分が元の位置に戻ろうとする作用
により、特に櫛板が当たっている下部側の作用により櫛
板を跳ね上げるものである。
当該支持部の上部に設けられる係合ロック部と、前記支
持部の下端側の部位に一体的に形成されると共に当該下
端側の部位から伸長する延在部とを備えており、前記係
合ロック部と前記延在部との間に前記櫛板を弾力的に着
脱自在に保持する。また、側板と位置規制部とにそれぞ
れ開口部を穿設し、一方、綴杆用櫛板の長手方向一端中
央部に突出舌片を形成して前記開口部に嵌入するように
する。
により、綴込具は両開き用に構成されているため、当該
綴込具をファイルの背表紙に取付ける際、綴込具の上下
関係を考慮することなしに綴込具を背表紙上に配置する
ことができ、背表紙に対する組付け操作を容易になし得
る。
ら構成し、一方、綴込具の底板、側板および櫛板は、そ
れぞれ金属材料から構成すると、綴込具の本体は金属か
ら構成されているため、このような綴込具は十分な剛性
を備え、綴込具を大型かつ強固になし得る。さらに、ば
ね部材は金属材料からなる側板とは異種材料からなるた
め、係合ロック部と側板の上端との係合の際、同種材料
の場合に生起する噛み込み等の問題が発生せず、円滑な
係合操作を行い得ると共に、綴込具の操作性を改善し得
る。
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
一実施例を示すものである。しかるに、図1において、
本実施例の綴込具は、基本的に、長手方向の両側縁部に
傾斜部10a、10aを立設した底板10と、この底板
10の傾斜部10a、10aの上縁部に蝶番接手12、
12を介して回動自在に取付けられた側板14、14
と、これら側板14、14の内側面にそれぞれ対向する
よう配置される綴杆用櫛板16と、可撓性材料からなる
と共に両側板14、14の中央部に設けられたばね部材
18とから構成されている。
央部に、ばね部材18、18を有し、これらのばね部材
は側板14、14が底板10に対して垂直な位置H(図
3参照)に回動された際に、傾斜部10a、10aの内
側面に当接して側板14、14の回動をこの垂直な位置
Hに規制すべく、側板14、14の下端縁に一体的に連
結されると共に底板10に向って伸長する位置規制片1
5を備えている。
持部22と、この支持部22の上部に連結設けられる係
合ロック部20と、支持部22の下部から伸長する延在
部24とを備える。ばね部材18は、係合ロック部20
と延在部24とが櫛板16を弾力的且つ着脱可能に保持
すると共に、側板14を前述した垂直な位置Hに保持す
る。すなわち、ばね部材18の上下部分に外側へ力が加
わり、特に上側が持ち上げられて櫛板16が嵌込めら
れ、ばね部材18の上側が元の位置に戻ろうとすること
で、櫛板16を保持する。そして、櫛板16を開放する
ときは、引張りばね部材18の上下部分、特に上側に外
側への力を加え、櫛板16の保持を解除すれば、引張り
ばね部材18の上下部分が元の位置に戻ろうとする作用
により、特に櫛板16が当たっている下部側の作用によ
り櫛板16を跳ね上げるものである。
される内挿綴杆28と外挿綴杆30とが対向して立設さ
れている。また、櫛板16の下端縁部には、側板14の
底板方向延在部に穿設された開口部10cに挿通させ得
る形状の突出部17が設けられている(図2および図3
参照)。
部材18の組付け関係を示す要部正面図(図2)とその
一部断面図(図3)、並びに各部材の要部正面図(図
4、図6、図8)とその各断面図(図5、図7、図9)
を更に参照しながら、以下これらの詳細な構造並びに作
用につき説明する。なお、ばね部材18は、通常は図示
の実施例のように、綴込具の中央部(図2参照)に設け
られ、好適には可撓性を有する弾性プラスチック材料に
より構成する。また、綴込具の側板14、櫛板16およ
び底板10は、好適にはそれぞれ十分な剛性を有する金
属材料により構成する。
その支持部22の内側面が、側板14の挿入角部14a
の当接を許容し、そして垂直な位置Hにおいて、係合ロ
ック部20の係止面20aを櫛板16の係止角部16a
に係合させることにより、櫛板16を側板14に対して
固定するように構成されている。次に、支持部22は、
その正面図(図8参照)を側板14および櫛板16の正
面図(図4および図6参照)に対応して示すように、突
起22b、22cを設けて、これら突起22b、22c
をそれぞれ側板14上の孔部14b、14cに挿通して
溶着すると共に、さらに櫛板16上の孔部16b、16
cにそれぞれ対応して挿通し得るよう構成されている。
板16とが相互に挿着された状態(図2および図3参
照)においては、櫛板16は側板14に対して弾力的か
つ着脱可能に保持されるように構成されている。すなわ
ち、延在部24の末端係止部24a(図9参照)が係着
穴10b(図3参照)内に嵌入されているため、延在部
24の湾曲弾性部24bの弾性によって櫛板16を側板
14に対し保持する。
を、図10に基づいて説明する。なお、図10におい
て、前述の実施例と同一の構成部については、同一の参
照符号を付して説明する。
施例の構成と同様であって、以下に説明する点において
変更が加えられている。
材18の位置規制片15に末端係止部24a用の係着穴
10bが穿設されるのみである。
18の位置規制片24に設けられる末端係止部24aは
中実に形成されているが、この実施例においては、末端
係止部24aは環状体として形成されており、この環状
体には、綴込具の内方に向って伸長する突出部24cが
環状体の上縁部に設けられ、この突出部24cに櫛板1
6の下端に設けられる当接凹部16dが当接するように
構成されている。
して形成すれば、ばね部材18の弾力性を向上させ得る
と共に、櫛板16を係止ロック部20と末端係止部24
aの突出部24cとの間に保持する力を増大させ得る。
この場合、末端係止部24aと突出部24cとは、延在
部24の先端部を構成する。
に、本発明に係る綴込具によれば、従来の綴込具のよう
にばねを用いることなしに、ばね部材が側板に取付けら
れる構成となっているため、スプリング等を取付ける必
要がなく、部品点数を減少させることができ、綴込具の
組立て工数が少なくなり、組立ての作業性を改善するこ
とができる。
を除く全ての部品を、いずれも比較的に簡単な構造で且
つ金属成形品等から一体的に構成し得るので、特に大型
の綴込具として、十分な強度と剛性とを有するものを提
供することができ、さらに係合ロック部が可撓性プラス
チック材料から構成され、櫛板が金属材料から構成され
ることから、係合ロック部を介して側板を櫛板に係合さ
せる操作を円滑に達成することができる。
したが、本発明は前記2つの実施例に限定されることな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設
計変更が可能である。
側板に固定される支持部と当該支持部の上端側の部位に
一体的に連結された係合ロック部と、前記支持部の下端
側の部位に一体的に連結されると共に、当該下端側の部
位から伸長して先端部が位置規制片の開口内に嵌入する
延在部とを含み、係合ロック部と延在部の先端部との間
に櫛板を着脱自在に弾力的に保持し、且つ、側板を前記
垂直な位置に保持するものであることから、従来のよう
にばね部材を別体で製作することなく、ばね部材と側板
とを一体的に形成することにより部品点数を減少させ、
しかも組立て作業の簡易化と併せて、この種の綴込具を
低コストに量産することができる。
ある。
る。
る。
図である。
構成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 長手方向の両側縁部に傾斜部を立設した
底板と、この底板の前記傾斜部の上端縁部に回動自在に
取付けられた両側板と、これら側板の内側面にそれぞれ
対向するように配置される綴杆用櫛板とからなり、 前記各側板の中央部に綴杆用櫛板を弾力的に保持するた
めの可撓性材料からなるばね部材を設け、このばね部材
は側板に固定される支持部と、この支持部の端に設けら
れる係合ロック部と、前記支持部の下端側の部位に一体
的に形成されると共に当該下端側の部位から伸長する延
在部とを備え、前記係合ロック部と前記延在部との間に
前記櫛板を弾力的に着脱自在に保持するよう構成したこ
とを特徴とする綴込具。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP23537794A JP3249015B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 綴込具 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JPH0890976A JPH0890976A (ja) | 1996-04-09 |
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Family
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP23537794A Expired - Fee Related JP3249015B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 綴込具 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3249015B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008302508A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Lihit Lab Inc | 綴じ具 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101987544B (zh) * | 2009-07-31 | 2014-05-21 | 株式会社锦宫事务 | 装订用具 |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP23537794A patent/JP3249015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2008302508A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Lihit Lab Inc | 綴じ具 |
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| JPH0890976A (ja) | 1996-04-09 |
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