JPH0890976A - 綴込具 - Google Patents

綴込具

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JPH0890976A
JPH0890976A JP23537794A JP23537794A JPH0890976A JP H0890976 A JPH0890976 A JP H0890976A JP 23537794 A JP23537794 A JP 23537794A JP 23537794 A JP23537794 A JP 23537794A JP H0890976 A JPH0890976 A JP H0890976A
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Harumi Hamano
治海 浜野
Hiroshi Shimada
博 嶋田
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King Jim Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なく、組立てが容易にして、し
かも組立て工数の少ない綴込具を提供する。 【構成】 底板10と、この底板の折曲部10a上に回
動自在に取付けられた側板14と、この側板に対向して
配置される櫛板16と、引張りばね部材18とから構成
される。側板14は、この側板が底板10に対して垂直
な位置Hに回動された際に、折曲部10aの内側面に当
接して側板14の回動を垂直な位置に規制すべく、この
側板の下端縁に一体的に連結されると共に、底板10に
向かって伸長する位置規制部15を備えている。引張り
ばね部材18は、係合ロック部20と延在部24とが櫛
板16を着脱可能に保持すると共に、側板14を垂直な
位置Hに付勢するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の書類を綴込むフ
ァイル用綴込具に係り、特に厚手のカタログ等を多量に
綴込むのに適した両開き式綴込具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の綴込具は、綴込底板の
一側縁部に立設した固定綴杆(外挿綴杆)用櫛板に対し
て、この固定櫛板に対向するよう底板の他側縁部に設け
た着脱綴杆(内挿綴杆)用櫛板を締結手段で係止するよ
うに構成されている。しかるに、このような綴込具は、
このように一方の櫛板が固定されていることから、綴込
み量が多くなると、この固定櫛板側に対する書類の綴込
みおよび綴外し操作が極めて困難かつ繁雑となる欠点を
有していた。
【0003】そこで、本出願人は、先に前記欠点を解決
すべく新規な綴込具を開発し、特許出願を行った(例え
ば、実開平4−122083号参照)。すなわち、この
新規な綴込具は、綴込底板の両側縁部に折曲部を対向立
設し、この折曲部上に、櫛板を、側板および位置規制手
段を介して回動可能に保持することにより、前記櫛板の
いずれでも必要に応じて着脱できるよう構成したもので
ある。従って、この綴込具によれば、前記欠点が解決さ
れることは明らかである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記綴
込具においても、なお以下に述べるような難点を有して
いた。
【0005】すなわち、前記綴込具は、前述したように
底板、側板、櫛板および位置規制手段からなり、これら
各部品は、好適には樹脂材料により一体成形される。し
かるに、前記各部品は、いずれも比較的複雑な構造を有
し、特に位置規制手段は垂直板部と水平板部とから構成
されており、さらにこの位置規制部材はスプリングによ
って側板に押圧付勢されるように構成されている。前述
の綴込具においては、先ず側板に位置規制部材を取付
け、次いでスプリングを取付ける構成が採られており、
これら部品の組立て工数が多く、組立て作業が比較的困
難であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、部品点数が少な
く、組立てが容易にして、しかも組立て工数の少ない綴
込具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的は、長手方向の両側縁部に折曲部を立設した底板
と、この底板の前記折曲部の上端縁部に回動自在に取付
けられた両側板と、これら側板の内側面にそれぞれ対向
するように配置される綴杆用櫛板と、可撓性材料からな
ると共に前記各側板に取付けられた引張りばね部材とか
らなり、前記各側板は、当該各側板が前記底板に対して
垂直な位置に回動された際に、前記折曲部の内側面に当
接して当該各側板の回動を前記垂直な位置に規制すべ
く、当該各側板の下端縁に一体的に連結されると共に、
前記底板に向って伸長する位置規制部を備え、前記引張
りばね部材は、前記側板に固定される支持部と、当該支
持部の上端側の部位に一体的に連結された係合ロック部
と、前記支持部の下端側の部位に一体的に連結されると
共に、当該下端側の部位から伸長して先端部が前記位置
規制部の開口内に嵌入する延在部とからなり、当該引張
りばね部材は、前記係合ロック部と前記延在部の先端部
との間に前記櫛板を着脱自在に保持し、且つ、前記側板
を前記垂直な位置に弾力的に付勢するように構成されて
いることを特徴とする綴込具によって達成される。
【0008】この場合、引張りばね部材は、好適には綴
込具の中央部に設けることができる。さらに、引張りば
ね部材は弾性プラスチック成形品から形成し、一方底
板、側板および櫛板はそれぞれ金属成形品から形成する
ことができる。
【0009】
【作用】2つの側板は、底板に立設された両折曲部の上
端縁部に回動自在にそれぞれ取付けられている。各側板
は、当該各側板の下端に一体的に連結されると共に、底
板に向って伸長する位置規制部を備えており、この位置
規制部は、各側板が底板に対して垂直な位置に回動され
た際に、底板の折曲部の内側面に当接して各側板の回動
を前述の垂直な位置に規制する。
【0010】引張りばね部材は、側板に固定されている
支持部と、当該支持部の上端側の部位に一体的に連結さ
れた係合ロック部と、前記支持部の下端側の部位に一体
的に連結されると共に、当該下端側の部位から伸長して
先端部が前記位置規制部の開口内に嵌入する延在部とか
ら構成されており、当該引張りばね部材は、係合ロック
部と延在部の先端部との間に櫛板を着脱自在に保持し、
また側板を前述の垂直な位置に弾力的に付勢する。
【0011】この場合、引張りばね部材を綴込具の中央
部に設けると、綴込具は両開き用に構成されているた
め、当該綴込具をファイルの背表紙に取付ける際、綴込
具の上下関係を考慮することなしに綴込具を背表紙上に
配置することができ、背表紙に対する組付け操作を容易
になし得る。
【0012】また、引張りばね部材を弾性プラスチック
成形品から構成し、底板、側板および櫛板は、それぞれ
金属成形品から構成すると、綴込具の主体は金属から構
成されているため、このような綴込具は十分な剛性を備
え、綴込具を大型かつ強固になし得る。さらに、引張り
ばね部材は金属成形品からなる側板とは異種材料からな
るため、係合ロック部と側板の上端との係合の際、同種
材料の場合に生起する噛み込み等の問題が発生せず、円
滑な係合操作を行い得ると共に、綴込具の操作性を改善
し得る。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る綴込具の実施例につき、
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】図1ないし図9は、本発明に係る綴込具の
一実施例を示すものである。しかるに、図1において、
本実施例の綴込具は、基本的に、長手方向の両側縁部に
折曲部10a、10aを立設した底板10と、この底板
10の折曲部10a、10aの上縁部に蝶番接手12、
12を介して回動自在に取付けられた側板14、14
と、これら側板14、14の内側面にそれぞれ対向する
よう配置される綴杆用櫛板16と、可撓性材料からなる
と共に両側板14、14に取付けられた引張りばね部材
18とから構成されている。
【0015】これらの側板14、14は、これら側板1
4、14が底板10に対して垂直な位置H(図3参照)
に回動された際に、折曲部10a、10aの内側面に当
接して側板14、14の回動をこの垂直な位置Hに規制
すべく、側板14、14の下端縁に一体的に連結される
と共に、底板10に向って伸長する位置規制部15を備
えている。
【0016】引張りばね部材18は、側板14に固定さ
れる支持部22と、この支持部22の上端縁部に一体的
に連結された係合ロック部20と、支持部22の下端縁
部に一体的に連結されると共に、当該下端縁部から伸長
して先端部が側板14の位置規制部15の開口としての
係着穴10b内に嵌入される延在部24とから構成され
る。引張りばね部材18は、係合ロック部20と延在部
24とが櫛板16を弾力的且つ着脱可能に保持すると共
に、側板14を前述した垂直な位置Hに付勢するように
形成されている。
【0017】櫛板16、16には、それぞれ相互に挿通
される内挿綴杆28と外挿綴杆30とが対向して立設さ
れている。また、櫛板16の下端縁部には、位置規制部
15に穿設された開口に挿通させ得る形状の突出部17
が設けられており(図2および図3参照)、この突出部
17は前述の開口内に挿通された際には、引張りばね部
材18の延在部24に当接するように形成されている。
【0018】次に、前記側板14、櫛板16および引張
りばね部材18の組付け関係を示す要部正面図(図2)
とその一部断面図(図3)、並びに各部材の要部正面図
(図4、図6、図8)とその各断面図(図5、図7、図
9)を更に参照しながら、以下これらの詳細な構造並び
に作用につき説明する。なお、初めに、引張りばね部材
18は、通常は図示の実施例のように、綴込具の中央部
(図2参照)に設けられ、好適には可撓性を有する弾性
プラスチック成形品により構成する。また、側板14、
櫛板16および底板10は、好適にはそれぞれ十分な剛
性を有する金属成形品により構成する。
【0019】先ず、引張りばね部材18(特に図3参
照)は、その支持部22の内側面が、側板14の挿入角
部14aの当接を許容し、そして垂直な位置Hにおい
て、係合ロック部20の係止面20aを櫛板16の係止
角部16aに係合させることにより、櫛板16を側板1
4に対して固定するように構成されている。次に、支持
部22は、その正面図(図8参照)を側板14および櫛
板16の正面図(図4および図6参照)に対応して示す
ように、突起22b、22cを設けて、これら突起22
b、22cをそれぞれ側板14上の孔部14b、14c
に挿通して溶着すると共に、さらに櫛板16上の孔部1
6b、16cにそれぞれ対応して挿通し得るよう構成さ
れている。
【0020】従って、これら支持部22と側板14と櫛
板16とが相互に挿着された状態(図2および図3参
照)においては、櫛板16は側板14に対して弾力的か
つ着脱可能に保持されるように構成されている。そし
て、末端係止部24a(図9参照)が(側板の)位置規
制部15の開口としての係着穴10b(図3参照)内に
嵌入されているため、延在部24の湾曲弾性部24bの
弾性によって側板14(および櫛板16)を底板10に
対して垂直な位置Hに付勢することができる。
【0021】次に、本発明に係る綴込具の他の実施例
を、図10に基づいて説明する。なお、図10におい
て、前述の実施例と同一の構成部については、同一の参
照符号を付して説明する。
【0022】この実施例の構成は、基本的には前述の実
施例の構成と同様であって、以下に説明する点において
変更が加えられている。
【0023】すなわち、この実施例においては、側板1
4の位置規制部15に延在部24の末端係止部24a用
の係着穴10bが穿設されるのみであり、前述の実施例
ように(図2参照)、櫛板16の先端突出部17を挿入
する穴は設けられていない。
【0024】また、前述の実施例においては、引張りば
ね部材18の延在部24に設けられる末端係止部24a
は中実に形成されているが、この実施例においては、末
端係止部24aは環状体として形成されており、この環
状体には、綴込具の内方に向って伸長する突出部24c
が環状体の上縁部に設けられ、この突出部24cに櫛板
16の下端に設けられる当接凹部16dが当接するよう
に構成されている。
【0025】このように、末端係止部24aを環状体と
して形成すれば、引張りばね部材18の弾力性を向上さ
せ得ると共に、櫛板16が係止ロック部20と末端係止
部24aの突出部24cとの間に保持される際、側板1
4を垂直な位置Hへ付勢する力を増大させ得る。この場
合、末端係止部24aと突出部24cは、延在部24の
先端部を構成する。
【0026】前述した種々の実施例から明らかなよう
に、前記各実施例の綴込具は、従来の綴込具のように位
置規制部材を別体として形成することなく、位置規制部
が側板に一体的に設けられており、また従来の綴込具の
ようにばねを用いることなしに、引張りばね部材が側板
に取付けられる構成となっているため、部品点数を減少
させることができる。また、従来の綴込具においては、
側板に位置規制部材を側板に取付け、さらにスプリング
を取付ける構成となっているのに対して、前記各実施例
の綴込具では、側板に引張りばね部材を取付けるのみで
よく、従ってスプリング等を取付ける必要がないため、
前記各実施例の綴込具は組立て工数が少なくなり、組立
ての作業性を改善することができる。
【0027】また、前記各実施例の綴込具は、引張りば
ね部材を除く全ての部品を、いずれも比較的に簡単な構
造で且つ金属成形品等から一体的に構成し得るので、特
に大型の綴込具として、十分な強度と剛性とを有するも
のを提供することができ、さらに係合ロック部が可撓性
プラスチック材料から構成され、櫛板が金属材料から構
成されることから、係合ロック部を介して側板を櫛板に
係合させる操作を円滑に達成することができる。
【0028】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記2つの実施例に限定されることな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設
計変更が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の綴込具においては、各側板は、
当該各側板が底板に対して垂直な位置に回動された際
に、底板の折曲部の内側面に当接して当該各側板の回動
を前記垂直な位置に規制すべく、当該各側板の下端縁に
一体的に連結されると共に底板に向って伸長する位置規
制部を備えているため、本発明の綴込具は、従来の綴込
具のように位置規制部材を別体として形成し、この形成
された位置規制部材を側板と共に前記折曲部に取付ける
作業を必要とせず、組立て作業を簡易化することができ
る。
【0030】また、本発明の綴込具においては、引張り
ばね部材は、側板に固定される支持部と当該支持部の上
端側の部位に一体的に連結された係合ロック部と、前記
支持部の下端側の部位に一体的に連結されると共に、当
該下端側の部位から伸長して先端部が位置規制部の開口
内に嵌入する延在部とからなり、当該引張りばね部材
は、係合ロック部と延在部の先端部との間に櫛板を着脱
自在に保持し、且つ、側板を前記垂直な位置に付勢する
ように構成されている。
【0031】従って、本発明の綴込具においては、櫛板
を側板に対して着脱自在に保持し得ると共に、側板を底
板に対して垂直な位置に付勢し得るように構成されてい
るため、書類綴込み、綴外しの操作を、いずれの櫛板に
対しても容易に達成することができる。
【0032】また、前述のように、本発明の綴込具は、
位置規制部材を別体で製作することなく、位置規制部を
側板と一体的に形成しているため、部品点数を減少さ
せ、しかも組立て作業の簡易化と併せて、この種の綴込
具を低コストに量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る綴込具の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のII矢視方向の正面図である。
【図3】図2の III−III 線要部拡大断面図である。
【図4】図1に示す綴込具における側板の正面図であ
る。
【図5】図4のV−V線拡大断面図である。
【図6】図1に示す綴込具における櫛板の正面図であ
る。
【図7】図6の VII−VII 拡大断面図である。
【図8】図1に示す綴込具における引張りばね部材の拡
大正面図である。
【図9】図8のIX−IX線拡大断面図である。
【図10】本発明に係る綴込具の他の実施例を示す分解
構成図である。
【符号の説明】
10 底板 10a 折曲部 10b 係着穴 12 蝶番接手 14 側板 14a 挿入角部 14b、14c 孔部 15 位置規制部 16 櫛板 16a 係止角部 16b、16c 孔部 16d 当接凹部 17 突出部 18 引張りばね部材 20 係合ロック部 20a 係止面 22 支持部 22b、22c 突起 24 延在部 24a 末端係止部 24b 湾曲弾性部 24c 突出部 28 内挿綴杆 30 外挿綴杆

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の両側縁部に折曲部を立設した
    底板と、この底板の前記折曲部の上端縁部に回動自在に
    取付けられた両側板と、これら側板の内側面にそれぞれ
    対向するように配置される綴杆用櫛板と、可撓性材料か
    らなると共に前記各側板に取付けられた引張りばね部材
    とからなり、 前記各側板は、当該各側板が前記底板に対して垂直な位
    置に回動された際に、前記折曲部の内側面に当接して当
    該各側板の回動を前記垂直な位置に規制すべく、当該各
    側板の下端縁に一体的に連結されると共に、前記底板に
    向って伸長する位置規制部を備え、 前記引張りばね部材は、前記側板に固定される支持部
    と、当該支持部の上端側の部位に一体的に連結された係
    合ロック部と、前記支持部の下端側の部位に一体的に連
    結されると共に、当該下端側の部位から伸長して先端部
    が前記位置規制部の開口内に嵌入する延在部とからな
    り、当該引張りばね部材は、前記係合ロック部と前記延
    在部の先端部との間に前記櫛板を着脱自在に保持し、且
    つ、前記側板を前記垂直な位置に弾力的に付勢するよう
    に構成されていることを特徴とする綴込具。
  2. 【請求項2】 引張りばね部材は、綴込具の中央部に設
    けてなる請求項1記載の綴込具。
  3. 【請求項3】 引張りばね部材は弾性プラスチック成形
    品により構成し、底板、側板および櫛板はそれぞれ金属
    成形品により構成してなる請求項1記載の綴込具。
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