JP3961087B2 - エアークリーナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアークリーナに係り、特に刈払機等の携帯型動力作業機に搭載される小型空冷2サイクルガソリンエンジンの吸気系に配備するのに好適なエアークリーナのカバー部材の係止手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のエアークリーナは、例えば、実開昭53−99409号公報等にも見られるように、通常、気化器等の吸気系部品に取着固定される本体ケースと、この本体ケースを覆い得る大きさの蓋室を有し、前記本体ケースに対して着脱自在に取着されるカバー部材と、を備え、前記本体ケースには、エアー浄化用の例えば多孔質でかつ軟質の合成樹脂フォーム材料等からなるフィルタエレメントが装着されるクリーナ室が設けられている。
【0003】
かかるエアークリーナにおいては、フィルタエレメントのメンテナンス等を行うため、前記カバー部材を前記本体ケースに対して頻繁に着脱する必要があるが、従来においては、前記公報にも所載のように、前記本体ケースに前記カバー部材をボルト類でねじ止めしていたので、前記カバー部材の着脱が面倒で素早く行うことができないという問題があった。
【0004】
そこで、カバー部材を本体ケースにボルト類を使用せずに簡易に着脱できるようにすべく、図5及び図6に示される如くのエアークリーナ60が提案されている。図示例のエアークリーナ60は、環状のフィルタエレメント65が装着されるクリーナ室及びこのクリーナ室の一端側の周壁部分72aから上方に突出するコ字状掛止部75を有する本体ケース70と、この本体ケース70を覆い得る大きさの蓋室92を有し、この蓋室92から前記コ字状掛止部75側に向けて、断面三角形の係止突起95aを有する短冊状の係止爪95が突設されるとともに、コ字状の開口96が形成された延長部94が延設されたカバー部材90とを備えている。
【0005】
前記本体ケース70のクリーナ室72には、前記環状のフィルタエレメント65の内周面が当接せしめられる所定数の立上片74、74、…が適宜の間隔をあけて突設せしめられ、前記フィルタエレメント65は、前記クリーナ室72の周壁と前記立上片74、74、…との間で、前記クリーナ室72の底壁72Aと前記カバー部材90の蓋室92の底壁92Aとで挟圧保持されている。
【0006】
また、前記クリーナ室72の下部にエアー流入口78が設けられるとともに、その中央部付近に浄化エアー流出口79が設けられ、さらに、前記本体ケース70の前記コ字状掛止部75とは反対側の周壁部分72bに、前記カバー部材90に設けられた左右一対のL字状の可動側ヒンジ片部97、97が掛止される左右一対のコ字状の固定側ヒンジ片部77、77が設けられている。
なお、前記本体ケース70には、それを気化器C等の吸気系部品に取付固定するためのねじ類を通す穴等が設けられている。
【0007】
かかるエアークリーナ60においては、前記カバー部材90を前記本体ケース70から脱着するにあたっては、図6の白抜き矢印で示される如くに、前記カバー部材90に設けられている前記係止爪95を前記本体ケース70側に押し下げて、前記係止爪95の前記係止突起95aが前記コ字状掛止部75に引っ掛からないようにした状態で、前記カバー部材90の上部を前記本体ケース70から離れる方向(図6の矢印Fで示される方向)に引く。これにより、前記カバー部材90は前記可動側ヒンジ部97と固定側ヒンジ部77との係合点Pを支点にして回動せしめられ、前記係止爪95の前記係止突起95a部分が前記本体ケース70の前記コ字状掛止部75から抜け、かつ、そのまま前記カバー部材90を手前に引き出すことにより、前記可動側ヒンジ片部97と前記固定側ヒンジ片部77との係合状態も解除されて、前記カバー部材90が前記本体ケース70から取り外すことができる。
【0008】
また、上記とは逆に、前記可動側ヒンジ片部97と固定側ヒンジ片部77とを係合させた状態で前記係止爪95を押し下げながら前記コ字状掛止部75内に通して前記カバー部材90を前記本体ケース70側に回動させることにより、前記カバー部材90が前記本体ケース70に取着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した如くの、係止爪95を押し下げてカバー部材90を本体ケース70に対して着脱するようにされた従来のエアークリーナ60においては、カバー部材90の脱着時には、例えば人指し指で係止爪95を押し下げる操作を行いつつ他の指又は他方の手でカバー部材90(の両側面の上部)を外側から挟むように押圧しながら引っ張る操作、つまり、複合操作が必要となり、カバー部材を本体ケースにボルト類を使用して取り付けたものに比して着脱操作が容易に行えるものの、いまだ充分ではなく、上記のような複合操作ではなく、カバー部材を本体ケースに対して片手でワンタッチで簡単容易に着脱できるようにしたエアークリーナが望まれている。
【0010】
また、前記従来のエアークリーナ60においては、カバー部材90に大きな振動、衝撃等が加えられたとき、特にその係止爪95に外側から何らかの外力を加えられた場合、あるいは、前記係止爪95の係止突起95aが摩耗して小さくなった場合等に、係止爪95がコ字状掛止部75から抜けやすくなって、不意にカバー部材90が外れてしまうおそれがあり、この点でも改善が望まれていた。
本発明は、前記点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、カバー部材を本体ケースに対して片手でワンタッチで簡単容易に着脱できるとともに、振動、衝撃等が加えられた場合でもカバー部材が外れにくくされたエアークリーナを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本発明に係るエアークリーナは、基本的には、フィルタエレメントが装着されるクリーナ室及びこのクリーナ室の周壁部分から突出する係止爪を有する本体ケースと、この本体ケースを覆い得る大きさの蓋室を有し、この蓋室から前記係止爪が突出する方向に、係合面部と一対の押圧面部とからなり断面コ字状に連なる延長面部が延設されてなるカバー部材と、を備えている。
【0012】
そして、該カバー部材の前記係合面部に前記係止爪の係合端面が当接せしめられる係止開口が形成されていて、前記一対の押圧面部をそれらの外側から挟むように押圧することにより、前記係合面部の前記係止開口部分が前記係止爪の前記係合端面から離脱する方向に湾曲するようにされていることを特徴としている。
本発明のエアークリーナの好ましい具体的な態様では、前記係止爪及び前記係止開口は、それぞれ前記本体ケース及び前記カバー部材の幅方向中央部に設けられる。
また、他の好ましい態様では、前記係止爪は側面視が概略「L」字ないし「7」字状とされている。
【0013】
また、他の別の好ましい態様では、前記本体ケースの前記係止爪を有する周壁部分とは反対側の周壁部分に、前記カバー部材に設けられた可動側ヒンジ片部が掛止される固定側ヒンジ片部が設けられ、前記カバー部材はそれらのヒンジ片部の係合点を支点にして回動せしめられることにより、前記本体ケースに対して着脱される。
さらに、別の好ましい態様では、前記係止爪は、その基端部から前記係止開口側へ斜め上方に伸びている。
【0014】
このような構成とされた本発明に係るエアークリーナの好ましい態様においては、カバー部材の一対の押圧面部をそれらの外側から挟むように押圧することにより、係合面部が弾性的に撓曲してその左右方向中央部分が外方に張り出すように湾曲し、係合面部の係止開口部分が係止爪の係合端面から離脱する。これにより、係止爪と係止開口との係合状態が解かれて、この状態で前記カバー部材を本体ケースから離れる方向に引けば、該カバー部材は可動側ヒンジ片部と固定側ヒンジ片部との係合点を支点にして回動せしめられて、前記本体ケースから取り外される。
【0015】
また、上記とは逆に、可動側ヒンジ片部と固定側ヒンジ片部とを係合させた状態で前記カバー部材を前記本体ケース側に回動させることにより、前記係止爪が前記カバー部材の係合面部の裏面側で撓められた状態で前記係止開口位置まで摺動せしめられ、そこで手による押圧を解除すると元の状態に復帰し、その係合端面が前記係止開口に係合せしめられ、これにより、前記カバー部材が前記本体ケースに取着される。
このため、従来のもののようにボルト類を使用することなく、また、前記した図5、図6に示されるもののように複合操作を要することなく、カバー部材を本体ケースに対して片手でワンタッチで簡単容易に着脱できる。
【0016】
また、前記係止爪の係合端面は前記係止開口に対接係合しているだけであるが、前記係止爪の係合端面、前記ヒンジ片部の係合点、前記係止開口部の対接係合面等の相互位置関係により、前記カバー部材が着脱されるときにおける前記ヒンジ片部の係合点を支点にした前記係止開口の対接係合面の回動軌跡が前記係止爪の係合端面に交差するようにされ、かつ、前記前記係止爪はその基端部から前記係止開口側へ斜め上方に伸びている関係上、前記係止開口の対接係合面に対して、前記係止爪が外部から押圧されたときにおける前記基端部を支点にした前記係合端面の撓曲回動軌跡も交差するので、前記係止爪に外部から何らかの押圧力が加えられた場合や、前記カバー部材に大きな振動、衝撃等が加えられた場合でも、それらの外力は、前記係止爪の係合端面と前記係止開口の対接係合面との係合力を増加させる方向の力に変換される。
【0017】
このため、前記係止爪の係合端面と前記係止開口の対接係合面は、前記のように係合面部の係止開口付近が両側からの押圧により意図的に湾曲せしめられたとき以外は、その係合状態が解かれにくくされ、その結果、カバー部材は、振動、衝撃等が加えられた場合でも本体ケースから外れず、さらに、前記前記係止爪の係合端面と前記係止開口の対接係合面とが多少摩耗したり、あるいは、前記係止爪と前記係止開口との間等に多少のガタがあっても充分に吸収されて、不意にカバー部材が外れるような事態が生じにくくされる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係るエアークリーナの一実施形態を示している。図示実施形態のエアークリーナ10は、例えば刈払機等の携帯型動力作業機に搭載される小型空冷2サイクルガソリンエンジン(図示せず)の吸気系に配備されるもので、ダイヤフラム式気化器C等の吸気系部品に取付固定される本体ケース20と、これを覆うように取着されるカバー部材40と、を備えている。
【0019】
前記本体ケース20は、エアー浄化用の例えば多孔質でかつ軟質の合成樹脂フォーム材料等からなる角丸矩形環状のフィルタエレメント15が装着されるクリーナ室22及びこのクリーナ室22の一端側(上側)の周壁部分22aの左右(幅)方向中央部から後方斜め上に突出する側面視「7」字状の、適度の弾発性を備えた係止爪30を有している(後に詳述)。
【0020】
前記本体ケース20の前記クリーナ室22には、前記環状のフィルタエレメント15の内周面が当接せしめられる所定数の立上片24、24、…が適宜の間隔をあけて突設せしめられ、前記フィルタエレメント15は、前記クリーナ室22の周壁(22a、22b、…)と前記立上片24、24、…との間で、前記クリーナ室22の底壁22Aと、後述する前記カバー部材40の蓋室42の底壁42Aとで挟圧保持されている。
【0021】
また、前記クリーナ室22の下部には、図3及び図4を参照すればよくわかるように、四つに仕切られた細長形のエアー流入口28が設けられるとともに、その中央部より若干上側に浄化エアー流出口29が設けられ、さらに、前記本体ケース20の前記係止爪30とは反対側(下側)の前記クリーナー室22の周壁部分22b中央に、前記カバー部材40の下端中央部に設けられた側面視L字状の可動側ヒンジ片部52が掛止されるコ字状の固定側ヒンジ片部32が設けられている。
なお、前記本体ケース20の前記クリーナ室22の底壁22Aには、それを前記気化器C等の吸気系部品に取付固定するためのねじ類を通す穴26、26(図4)等が設けられている。
【0022】
一方、前記カバー部材40は、前記本体ケース20を覆い得る大きさの蓋室42を有し、この蓋室42から前記係止爪30が突出する方向に、断面概略コ字状に連なる係合面部44aと左右一対の押圧面部44b、44c(図3、図4)とからなる延長面部44が延設されている。なお前記一方の押圧面部44bには空気取り入れ用の所定本のスリット状の窓45、45、…が横並びに形成されている。
【0023】
前記カバー部材40の左右(幅)方向中央部で、前記係合面部44aから前記蓋室42の上面部42aにかけて、前記係止爪30の突出端の係合端面30aが当接せしめられる矩形の係止開口50が形成されており、後述するように、前記左右一対の押圧面部44b、44cをそれらの外側から手Hで挟むように押圧することにより、前記係合面部44aの前記係止開口50を含む左右(幅)方向中央部分が、前記係止爪30の前記係合端面30aから離脱する方向に(上方に張り出すように)湾曲する。
【0024】
ここで、前記係止爪30は、図3を参照すればよくわかるよう、その基端部Qから前記カバー部材40の係合面部44aに向けて斜め上方に伸びており、その先端面とされる前記係合端面30aが、前記カバー部材40の前記係止開口50の対接係合面50aに対接せしめられており、これによって、前記カバー部材40は、その下端側においてそれに設けられた前記可動側ヒンジ片部52が前記本体ケース20の前記固定側ヒンジ片部32に係止点Pで係止されるとともに、その上端側において前記係止開口50の前記対接係合面50aが、前記本体ケース20の前記係止爪30の前記係合端面30aに係止されて、前記本体ケース20に取着保持されていることになる。
【0025】
このような構成とされた本実施形態のエアークリーナ10においては、カバー部材40の左右一対の押圧面部44b、44cを図2において仮想線で示される如くに、手Hでそれらの外側から挟むように押圧することにより、図3及び図4において仮想線で示される如くに、係合面部44aが弾性的に撓曲してその左右(幅)方向中央部分が外方に張り出すように湾曲し、係合面部44aの係止開口50部分が係止爪30の係合端面30aから上方へ離脱する。これにより、係止爪30と係止開口50との係合状態が解かれて、この状態でカバー部材40を本体ケース20から離れる方向(図3の矢印F)に引けば、カバー部材40は可動側ヒンジ片部52と固定側ヒンジ片部32との係合点Pを支点にして回動せしめられて、本体ケース20から取り外される。
【0026】
また、上記とは逆に、可動側ヒンジ片部52と固定側ヒンジ片部32とを係合させた状態で前記カバー部材40を本体ケース20側に回動させることにより、係止爪30がカバー部材40の係合面部44aの裏面側で撓められた状態で係止開口50位置まで相対摺動してそこで元の状態に復帰し、その係合端面30aが係止開口50の対接係合面50aに係合せしめられ、これにより、カバー部材40が本体ケース20にワンタッチで取着される。
このため、従来のもののようにボルト類を使用することなく、また、前記した図5、図6に示される従来のもののように複合操作を要することなく、カバー部材40を本体ケース20に対して片手でワンタッチで簡単容易に着脱できる。
【0027】
また、前記係止爪30の前記係合端面30aは前記係止開口50の前記対接係合面50aに対接しているだけであるが、前記係止爪30の前記係合端面30a、前記ヒンジ片部52、32の前記係合点P、前記係止開口50の前記対接係合面50a等の相互位置関係により、前記カバー部材20が着脱されるときにおける前記ヒンジ片部52、32の前記係合点Pを支点にした前記係止開口50の前記対接係合面50aの回動軌跡(図3の矢印Ka)が前記係止爪30の前記係止端面30aに交差するようにされ、かつ、前記係止爪30はその基端部Qから前記係止開口50側へ斜め上方に伸びている、つまり、図3に示される如くに、前記係止端面30a及び前記対接開口面50aに直交する平面に対して所定角度Sで上方へ傾斜している関係上、前記係止開口50の前記対接係合面50aに対して、前記係止爪30が外部から押圧されたときにおける前記基端部Qを支点にした前記係止端面30aの撓曲回動軌跡(図3の矢印Kb)も交差するので、前記係止爪30に外部から何らかの押圧力が加えられた場合や、前記カバー部材40に大きな振動、衝撃等が加えられた場合でも、それらの外力は、前記係止爪30の前記係合端面30aと前記係止開口50の前記対接係合面50aとの係合力を増加させる方向の力に変換される。
【0028】
このため、前記係止爪30の前記係合端面30aと前記係止開口50の前記対接係合面50aは、前記のように前記係合面部44aの前記係止開口50付近が意図的に上方へ湾曲せしめられたとき以外は、その係合状態が解かれにくくされ、その結果、前記カバー部材40は、振動、衝撃等が加えられた場合でも前記本体ケース20から外れず、さらに、前記係止爪30の前記係合端面30aと前記係止開口50の前記対接係合面50aとが多少摩耗したり、あるいは、前記係止爪30と前記係止開口50との間等に多少のガタがあっても充分に吸収されて、不意に前記カバー部材40が外れるような事態が生じにくくされる。
また、前記係止爪30の突出端は、側面視「7」字状とされていて、前記係合端面30aに作用する変形力を適宜吸収するので、折損事故等も防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において適宜変更できるものである。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係るエアークリーナは、比較的簡素な構成でありなら、カバー部材を本体ケースに対して片手でワンタッチで簡単容易に着脱できるとともに、振動、衝撃等が加えられた場合でもカバー部材が外れにくくできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアークリーナの一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示されるエアークリーナの組み付け状態の斜視図。
【図3】図2に示されるエアークリーナの左右(幅)方向中央断面図。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図。
【図5】従来のエアークリーナの組み付け状態の斜視図。
【図6】図5に示される従来のエアークリーナの左右(幅)方向中央断面図。
【符号の説明】
10 エアークリーナ
15 フィルタエレメント
20 本体ケース
22 クリーナ室
22a、22b 周壁部分
30 係止爪
30a 係合端面
32 固定側ヒンジ片部
40 カバー部材
42 蓋室
44 延長面部
44a 係合面部
44b、44c 押圧面部
50 係止開口
52 可動側ヒンジ片部
P 係合点
Q 基端部

Claims (5)

  1. フィルタエレメント(15)が装着されるクリーナ室(22)及びこのクリーナ室(22)の周壁部分(22a)から突出する係止爪(30)を有する本体ケース(20)と、この本体ケース(20)を覆い得る大きさの蓋室(42)を有し、この蓋室(42)から前記係止爪(30)が突出する方向に、係合面部(44a)と一対の押圧面部(44b、44c)とからなり断面概略コ字状に連なる延長面部(44)が延設されてなるカバー部材(40)と、を備え、該カバー部材(40)の前記係合面部(44a)に前記係止爪(30)の係合端面(30a)が当接せしめられる係止開口(50)が形成されていて、前記一対の押圧面部(44b、44c)をそれらの外側から挟むように押圧することにより、前記係合面部(44a)の前記係止開口(50)部分が前記係止爪(30)の前記係合端面(30a)から離脱する方向に湾曲するようにされていることを特徴とするエアークリーナ。
  2. 前記係止爪(30)及び前記係止開口(50)は、それぞれ前記本体ケース(20)及び前記カバー部材(40)の幅方向中央部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアークリーナ。
  3. 前記係止爪(30)は側面視が概略「L」字ないし「7」字状とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアークリーナ。
  4. 前記本体ケース(20)の前記係止爪(30)を有する周壁部分(22a)とは反対側の周壁部分(22b)に、前記カバー部材(40)に設けられた可動側ヒンジ片部(52)が掛止される固定側ヒンジ片部(32)が設けられ、前記カバー部材(40)はそれらのヒンジ片部(52、32)の係合点(P)を支点にして回動せしめられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアークリーナ。
  5. 前記係止爪(30)は、その基端部(Q)から前記係止開口(50)側へ斜め上方に伸びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエアークリーナ。
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