JP3385610B2 - ヘルメットのシールド取付構造 - Google Patents

ヘルメットのシールド取付構造

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JP3385610B2
JP3385610B2 JP24612198A JP24612198A JP3385610B2 JP 3385610 B2 JP3385610 B2 JP 3385610B2 JP 24612198 A JP24612198 A JP 24612198A JP 24612198 A JP24612198 A JP 24612198A JP 3385610 B2 JP3385610 B2 JP 3385610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ヘルメットのシー
ルド取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヘルメットとして、実公
昭63−19297号公報のヘルメットの風防装置に
は、帽体の外側面に風防板の取付部を回動自在に軸支す
る取付基板が3本のねじにより取付けられており(公報
第2欄第26〜28行)、前記取付基板に風防板の端部を回
動自在に取り付けている。また、カバーを取付けるため
に、取付基板のカバーと対向面に次のように複数の係止
爪が一体に形成され、平板部の上縁部上面に、隆起部に
隣接すると共に上方へ突出する第1係止爪が突設され、
一方、下縁部外面に隆起部に隣接すると共に下方に突出
する第2係止爪が、また下部の隅角部に前方へ突出する
第3係止爪がそれぞれ突設され、さらに平板部の上部に
隆起部に近接させて突起部が突設され、その突起部の上
方へ延出する第4係止爪が設けられている。またカバー
の取付基板との対向面に、前記第1〜4係止爪と互いに
係合する複数の係止爪が一体に形成される(公報第3欄
第21〜34行)。そして、カバーの取付に当たっては、そ
のカバーを第1,第2係止爪側より取付基板に沿わせて
後方へ移動させ、その第1〜第3係止爪を取付基板の第
1〜第3係止爪にそれぞれ係合させ、またカバーの後部
を浮かせてその第4係止爪を取付基板の第4係止爪に係
合させる(公報第4欄第2〜8行)。
【0003】また、特公平6−39722号公報のヘル
メットのシールド取付構造には、シールドホルダーは、
合成樹脂製の略扇形板状で(公報第5欄第7〜6行)、
ホルダーカバーは、合成樹脂製でシールドホルダーと略
同形状を呈しており、その裏面には、後端及び前部上下
に位置決め保持片及び係止突起が設けられ、係止突起が
ロック機構とされてシールドホルダーのカバー係止切欠
に嵌入係止される(公報第6欄第5〜11行)。そして、
シールドをヘルメットから外す場合は、ロック解除ノブ
を上方に押すことにより、ロック機構のロック解除を行
ない、次いで、ホルダーを後方にずらしてシールドホル
ダーから取外す(公報第6欄第20〜26行)。
【0004】上記ヘルメットの風防装置では、取付基板
に複数の係止爪を設けると共に、これら係止爪が係合す
る係止爪をカバーに設け、該カバーを一側方向にスライ
ドして取付基板の複数の係止爪に、カバーの係止爪を係
合するものであるから、取付基板の複数の係止爪に対応
するカバー側の係止爪を正しく位置決めさせてからスラ
イドさせないと、係止爪同志の係合をスムーズに行うこ
とができない。そこで、取付け時の係合をスムーズに行
うために、取付基板の係止爪とシェル外面との隙間を大
きくすることが考えられるが、その隙間を大きくする
と、取付けたカバーに表裏方向にがたつきを生じる虞が
ある。逆に、取付基板の係止爪とシェル外面との隙間を
小さくして、カバー側の係止爪を圧入するようにする
と、取付け時のスライド作業がスムーズに行うことがで
きなくなり、また、無理にスライドすると、係止爪が損
傷したり、カバーがシェルの外面に摺動してシェルの外
面を傷付ける虞もある。そしてまた、カバーの上下にそ
れぞれ係止爪を設け、これら係止爪により取付部材を上
下から挟むようにして前記カバーが取付けられるもので
あるから、上下の係止爪をその長さ方向に沿ってかつ同
時に係合しなければスムーズに係合することができず、
さらに、カバーを着脱するためには、カバーの上下の係
止爪の間隔を、取付部材の上下の係止爪の間隔より広く
形成しなければならず、取付けたカバーが前記上下方向
にがたつきを生じる虞がある。また、カバーを固定する
ため、カバーの後部を浮かせてその第4係止爪を取付基
板の第4係止爪に係合(公報第4欄第6〜8行)してい
るが、これら第4係止爪同志の係合は、カバーのスライ
ドを防止するだけであって、カバーをシェルに密着させ
る機能はない。
【0005】一方、上記ヘルメットのシールド取付構造
では、シールドの端部にホルダーカバーを着脱可能に設
けるものであるが、ホルダーカバーを後方にずらしてシ
ールドホルダーから取外すものであって、このようにス
ライドにより係合するものであるから、上記風防装置と
同様な問題があり、また、シールドホルダーには、後端
及び前部上端にカバー係止切欠が設けられ、前部下端部
に切欠溝状のカバーロック機構を備えたロック解除ノブ
が、上下に撓ませうるように設けられ(公報第5欄第48
行〜第6欄第1行)ており、上下に設けた前記カバーロ
ック機構に上下の前記係止突起を係止することにより、
シールドホルダーを上下から挟むようにしてホルダーカ
バーが後方に移動しないように固定することはできる
が、ホルダーカバーをシェル側に密着するように固定す
ることはできない。
【0006】そこで、本発明は、シールドの取付部を覆
うカバーの着脱が容易で、確実に固定することができる
ヘルメットのシールド取付構造を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヘル
メット本体の左右側部に取付ベースを設け、この取付ベ
ースにシールドの端部を回転可能に取付け、この端部と
前記取付ベースとを着脱可能なカバーにより覆ったヘル
メットのシールド取付構造において、前記取付ベースに
受部を設けると共に、この受部に揺動可能に係止する揺
動係止部を前記カバーの内面に設け、前記カバーの内面
に前記取付ベースの内面側に係入する係入係止部を設け
たものである。
【0008】この請求項1に構成によれば、取付ベース
の受部にカバーの揺動係止部を係止した状態で、係入係
止部の係入方向にカバーを揺動し、取付ベースの内面側
に係入係止部を係入して取付ベースにカバーを取付ける
ことができる。このように揺動係止部を受部に係止する
ことにより、取付ベースにカバーを位置決めした状態
で、受部を中心として係入係止部を取付ベースの内面側
に係入することができるため、係入係止部の係入をスム
ーズに行うことができる。
【0009】また、請求項1の発明は、前記揺動係止部
を前記受部に係止した状態で、前記受部を中心に他側か
ら一側の方向に前記係入係止部が係入する係入受部を前
記取付ベースの内面側に設けたものである。
【0010】この構成によれば、取付ベースの受部にカ
バーの揺動係止部を係止し、受部を中心としてカバーの
係入係止部側を一側方向に揺動し、取付ベースの係入受
部に係入係止部を係入することができる。
【0011】さらに、請求項1の発明は、前記受部は円
弧状の受鍔部を有し、前記揺動係止部は前記受鍔部の周
囲に係合する周壁部と前記受鍔部の内面に係止する内面
係止部とを備えるものである。
【0012】この構成によれば、内面係止部に受鍔部の
内面が係止してカバーの揺動係止部側が取付ベースに仮
固定され、この状態で円弧状の受鍔部に周壁部を係合し
ているため、仮固定状態でカバーを揺動することができ
る。
【0013】さらに、請求項1の発明は、前記カバーの
内面には、前記係入係止部の他側に前記取付ベースの回
止め係合部に係脱可能な回止め突起を設けたものであ
る。
【0014】この構成によれば、係入受部に係入係止部
を係入すると、回止め突起が取付ベースに係止してカバ
ーの他側への揺動が防止され、係入受部から係入係止部
が外れることがなく、取付ベースにカバーが確実に固定
される。
【0015】しかも、請求項1の発明は、前記周壁部の
一側には該周壁部と逆方向に彎曲した彎曲状壁部を連続
して形成すると共に、この彎曲状壁部に連続した案内壁
部を一側に形成し、前記受鍔部の内面に、前記内面係止
部に点接触する突起を設けたものである。
【0016】この構成によれば、受鍔部の内面の突起が
内面係止部に点接触し、カバーの下部側をスムーズに外
側に広げることができ、また、周壁部には、彎曲壁部と
案内壁部とを連続して設けたから、受部に揺動係止部を
係入する際、それら壁部により、受鍔部を周壁部内にス
ムーズに係入することができる。
【0017】また、請求項2の発明は、回止め係合部の
側には、側に向って低くなる傾斜案内面が形成され
ているものである。
【0018】この請求項2の構成によれば、カバーを一
側に回動して回止め係合部に回止め突起を係合する際、
この回止め突起が傾斜案内面に案内されるため、スムー
ズに回動することができ、回止め突起が傾斜案内面を越
えると回止め係合部に係合する。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図17は本発明の一実施
例を示し、本発明のヘルメット本体1は、外殻をなす合
成樹脂製のシェル2の前面に開口部3を設け、この開口
部3の下部に顎覆い部4を設けたフルフェース型であっ
て、前記シェル2の内面にビーズ発泡ポリ塩化ビニリデ
ン製の衝撃吸収ライナーを設けている。また、前記シェ
ル2は、ポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可
能な合成樹脂によって一体成型されている。
【0020】前記開口部3は開閉自在なシールド6によ
り覆われ、このシールド6の端部6Aは、前記シェル2
の左右両側面に設けた取付ベース7によりシェル2に回
転自在に取付けられている。この取付ベース7は前記シ
ェル2に取付部材たるビス8,8により取付けられ、こ
れらビス8,8を挿通する孔9,9Aが穿設されてい
る。前記孔9には筒状の取付軸10が突設され、この取付
軸10の上端には一対の抜止め片11,12が設けられてい
る。一方、前記シールド6の端部6Aには前記取付軸10
に外嵌する取付孔12が穿設され、この取付孔12には、前
記抜止め片11Aが挿通可能に1個の切り欠き13が、前記
シールド6の開成位置に対応して設けられている。した
がって、シールド6を閉成位置とし、シールド6の端部
6Aを持ち上げるようにして抜止め片11Aを前記切り欠
き13に通し、シールド6を前方にスライドさせて取付孔
12の縁から抜止め片11を外すことにより、前記取付軸10
から取付孔12を着脱することができる。
【0021】また、前記上下の孔9,9A位置の間にお
いて、前記取付ベース7には、弾性係合部たる弾性筒体
14が設けられ、この弾性筒体14は中空で、上部中央を取
付片15により前記取付ベース7に一体に設け、その中空
形状により、該弾性筒体14の下部彎曲面16は弾性変形可
能となっており、さらに、前記下部彎曲面16の上部に
は、爪縁部16Aが突設されている。一方、前記シールド
6の端部6Aには、前記弾性筒体14に対応して開口部17
が設けられ、この開口部17の下縁18は、前記取付軸10を
中心とした円弧状をなすと共に、該下縁18の中央には前
記下部彎曲面16を押圧する押圧突部19が形成されてい
る。したがって、シールド6の開成位置では、下部彎曲
面16は下縁18の一側に係合し、シールド6の閉成位置で
は、下部彎曲面16は下縁18の他側に係合し、押圧突部19
と前記弾性筒体14との係合により、開閉それぞれの位置
でシールド6が位置固定させる。
【0022】21は前記取付ベース7及びシールド6の端
部6Aを覆うカバーであり、このカバー21は、前側の開
口縁21Aを除いてその周囲に前記シェル2の外面に当接
する当接縁部21Bを有しており、外面側に僅かに膨らん
だ彎曲形状をなし、また、前記当接縁部21Bの下部後方
の形状は、前記取付ベースの下縁7Aに倣った形状をな
している。
【0023】前記カバー21の上部内面には、前記取付ベ
ース7の受部22に揺動可能に係止する揺動係止部23が設
けられている。前記受部22は前記取付ベース7の上部後
側に円弧状の受鍔部24を突設してなり、この受鍔部24の
周囲は半円以上をなし、その周囲には前後に摺動突起2
5,25が形成されている。これら摺動突起25,25は前記
受鍔部24の中心24Sを挟んで対向する位置に設けられて
いる。また、図4,11に示すように、前記受鍔部24の
内面24Aには、複数の突起26,26が設けられている。前
記揺動係止部23は前記受鍔部24の周囲に係合する周壁部
27と、この周壁部27に一体に設けられ前記受鍔部24の内
面24Aに係止する内面係止部28とを備え、前記周壁部27
の後側下部には、該周壁部27に対して逆方向に彎曲した
彎曲壁部29が連続し、この彎曲壁部29に連続した案内壁
部30が一側に形成されている。
【0024】前記カバー21の下部内面には、前記取付ベ
ース7の係入受部31に係入する係入係止部32が突設され
ている。そして、前記取付ベース7の下部に開口部33を
設け、この開口部33の上縁部34を前記受鍔部24の中心24
Sを中心とした円弧状に形成し、前記上縁34の一側には
下向き円弧状の係止縁部34Aを連続して形成し、この係
止縁部34Aの外面側を覆って前記係入受部31が設けら
れ、この係入受部31の縁部31Aは円弧状に形成されてい
る。また、前記係入係止部32は前記カバー21の内面に中
空な軸部35を突設し、この軸部35の先端に前記係入受部
31の内面に係入する爪部36を設けてなり、前記軸部35の
外面は前記縁部31Aに係合し、前記爪部36は前記係止縁
部34Aに対応して略扇型をなし、この爪部36の周縁36A
は外面側角部が斜めに形成されている。
【0025】前記カバー21の内面には、前記係入係止部
32の他側に回止め突起41を突設し、この回止め突起41
は、前記開口部33の他側縁部42に係脱可能に形成され、
この他側縁部42により回止め係合部を構成している。前
記回止め突起41は一側に傾斜案内部41Aを有し、他側に
前記他側縁部42に係止する係止部41Bを有し、前記傾斜
案内部41Aは、前記係止部41Bの先端から一側に向って
外面側に傾斜している。また、前記他側縁部42の上面側
には、該他側縁部42と同一方向の突条43を設け、この突
条43から他側に向かって低くなるように傾斜した傾斜案
内面44が取付ベース7の外面に形成されている。すなわ
ち、前記傾斜案内部41Aと前記傾斜案内面44は同一方向
に傾斜している。
【0026】前記カバー21の内面中央側には、係入係止
部である爪片51が突設され、この爪片51は一側向きであ
って、該爪片51が一側から係入する係入受部52が、前記
取付片15の内面側に形成されている。
【0027】次ぎに、前記カバー21の着脱について説明
すると、カバー21を取付ける際には、図1の矢印に示す
ように、取付ベース7の上部後方から、取付ベース7の
受部22に揺動係止部23を引っ掛けるようにスライドさせ
る。このスライドにおいては、取付ベース7に対するカ
バー21の位置が多少ずれていても、揺動係止部23には周
壁部27に連続する彎曲壁部29と案内壁部30とが設けられ
ているから、それら壁部29,30に案内されて受鍔部24が
スムーズに周壁部27に係入し、受鍔部24の内面24Aが揺
動係止部23の内面係止部28に係止して外側への離脱が防
止される。また、前記当接縁部21Bの下部後方の形状
は、前記取付ベース21の下縁7Aに倣った形状をなして
いるから、カバー21を取付ベース7に被せて、当接縁部
21Bをシェル2の外面に沿わせると、係入係止部32が開
口部33の他側に挿入されると共に、回止め突起41は傾斜
案内面41Aに位置し、また、爪片51が係入受部52の他側
に位置する。この状態から、受部22を中心として、図2
に示すように、カバー21の前側を一側である後側に僅か
に回転させると、係入係止部32の爪部36が係入受部21の
内面側に係入され、係入係止部32の軸部35が係入受部31
の縁部31Aに係合する。この場合、係入受部31の内面側
に係入係止部32が潜り込むようにして係入するから、カ
バー21が取付ベース21側に引き寄せられ、これによりカ
バー21の当接縁部21Bがシェル2の外面に密着する。ま
た、前記回転により回止め突起41は、傾斜案内部41Aが
傾斜案内面44に案内されることにより、突条43をスムー
ズに乗り越えることができる。この状態でカバー21の下
部を、他側である前側に回そうとしても、回止め突起41
が他側縁部42に係止しているため、カバー21は外れな
い。また、カバー21を取付けた状態で、シールド6を閉
成すると、図17に示すように、シールド6の端部6A
の外面とカバー21の開口縁部21Aとの間には、ほとんど
隙間がない。
【0028】次ぎに、カバー21を外す場合は、まず、シ
ールド6を開成する。シールド6を開成することによ
り、カバー21の開口縁部21Aとシェル2の外面との間に
隙間ができるから、カバー21の前側下部を外側に広げ
て、回止め突起41が他側縁部42から外し、他側である前
方に回転させる。この前方回転により、係入受部31から
係入係止部32が外れると共に、係入受部52から爪片51が
外れる。この後、カバー21を後部上方にスライドさせて
やれば、受部22から揺動係止部23が外れ、取付ベース7
からカバー21を外すことができる。
【0029】このように本実施例では、請求項1に対応
して、ヘルメット本体1の左右側部に取付ベース7を設
け、この取付ベース7にシールド6の端部6Aを回転可
能に取付け、この端部6Aと取付ベース7とを着脱可能
なカバー21により覆ったヘルメットのシールド取付構造
において、取付ベース7に受部22を設けると共に、この
受部22に揺動可能に係止する揺動係止部23をカバー21の
内面に設け、カバー21の内面に取付ベース7の内面側に
係入する係入係止部32を設けたものであるから、取付ベ
ース7の受部22にカバー21の揺動係止部23を係止した状
態で、係入係止部32の係入方向にカバー21を揺動し、取
付ベース7の内面側に係入係止部32を係入して取付ベー
ス7にカバー21を取付けることができ、このように揺動
係止部23を受部22に係止することにより、取付ベース7
にカバー21を位置決めした状態で、受部22を中心として
係入係止部32を取付ベース7の内面側に係入することが
できるため、従来のように上下の係止部をそれぞれほぼ
同時に係止するものと異なり、係入係止部32の係入をス
ムーズに行うことができ、カバーの着脱を容易に行うこ
とができる。
【0030】また、このように本実施例では、請求項1
に対応して、揺動係止部23を受部22に係止した状態で、
受部22を中心に他側から一側の方向に係入係止部32が係
入する係入受部31を取付ベース7の内面側に設けたもの
であるから、取付ベース7の受部22にカバー21の揺動係
止部23を係止し、受部22を中心としてカバー21の係入係
止部32側を一側方向に揺動し、取付ベース7の係入受部
31に係入係止部32を係入することができる。
【0031】さらに、このように本実施例では、請求項
1に対応して、受部22は円弧状の受鍔部24を有し、揺動
係止部23は受鍔部24の周囲に係合する周壁部27と受鍔部
22の内面24Aに係止する内面係止部28とを備えるもので
あるから、内面係止部28に受鍔部24の内面24Aが係止し
てカバー21の揺動係止部23側が取付ベース7に仮固定さ
れ、この状態で円弧状の受鍔部24に周壁部27を係合して
いるため、仮固定状態でカバー21を揺動することができ
る。
【0032】さらに、このように本実施例では、請求項
1に対応して、カバー21の内面には、係入係止部32の他
側に取付ベース7の回止め係合部たる他側縁部42に係脱
可能な回止め突起41を設けたものであるから、係入受部
31に係入係止部32を係入すると、回止め突起42が取付ベ
ース7の係入受部31に係止してカバー21の他側への揺動
が防止され、係入受部31から係入係止部32が外れること
がなく、取付ベース7にカバー21を確実に固定すること
ができる。
【0033】しかも、請求項1の発明は、周壁部27の一
側には該周壁部27と逆方向に彎曲した彎曲状壁部29を連
続して形成すると共に、この彎曲状壁部29に連続した案
内壁 部30を一側に形成し、受鍔部24の内面24Aに、内面
係止部28に点接触する突起26を設けたものであるから、
受鍔部24の内面24Aの突起26,26が内面係止部28に点接
触し、カバー21の下部側をスムーズに外側に広げること
ができ、また、周壁部27には、彎曲壁部29と案内壁部30
とを連続して設けたから、受部22に揺動係止部23を係入
する際、それら壁部29により、受鍔部23を周壁部27内に
スムーズに係入することができる。
【0034】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、回止め係合部たる他側縁部42の側には、
側に向って低くなる傾斜案内面44が形成されているか
ら、カバー21を一側に回動して回止め係合部たる他側縁
部42に回止め突起41を係合する際、この回止め突起41が
傾斜案内面44に案内されるため、スムーズに回動するこ
とができ、該回止め突起41が傾斜案内面44を越えると他
側縁部42に係合する。
【0035】また、実施例上の効果として、受鍔部24の
周囲に摺動突起25,25を設けたから、カバー21の揺動を
スムーズに行うことができると共に、係止時のがたつき
を防止できる。さらに、受鍔部24の内面24Aには、複数
の突起26,26が設けられているから、受鍔部24の内面24
Aの突起26,26が内面係止部28に点接触し、カバー21の
下部側をスムーズに外側に広げることができる。また、
周壁部27には、彎曲壁部29と案内壁部30とを連続して設
けたから、受部22に揺動係止部23を係入する際、それら
壁部29,30により、受鍔部23を周壁部27内にスムーズに
係入することができる。さらに、係入状態で、係入係止
部32は、その軸部35の外面が縁部31Aに係合するか、爪
部36の周囲が係止縁部34に係合するかして、一側方向へ
のカバー21下部の回動を規制することができる。また、
爪部36の周縁36Aが斜めに形成されているから、係入受
部31の内面に爪部36を係入し易く、かつこの係入により
カバー21をシェル2の外面に引き寄せて密着させること
ができる。また、回止め突起41には、一側に傾斜案内部
41Bを設けたから、他側縁部42の突条43をスムーズに越
えて回止め突起41を他側縁部42に係止することができ
る。さらに、受部22と係入受部31との間に、中間の係入
受部52を設け、この係入受部52に一側から係入する係入
係止部51を設けたから、カバー21の中央部分を固定する
ことができる。
【0036】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、本発明のシールド取付構
造は、実施例で示したフルフェース型のヘルメットに限
らず、ジェット型やスクーター用の半キャップ型等の各
種のヘルメットに適用できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明は、ヘルメット本体の左
右側部に取付ベースを設け、この取付ベースにシールド
の端部を回転可能に取付け、この端部と前記取付ベース
とを着脱可能なカバーにより覆ったヘルメットのシール
ド取付構造において、前記取付ベースに受部を設けると
共に、この受部に揺動可能に係止する揺動係止部を前記
カバーの内面に設け、前記カバーの内面に前記取付ベー
スの内面側に係入する係入係止部を設け、前記揺動係止
部を前記受部に係止した状態で、前記受部を中心に他側
から一側の方向に前記係入係止部が係入する係入受部を
前記取付ベースの内面側に設け、前記受部は円弧状の受
鍔部を有し、前記揺動係止部は前記受鍔部の周囲に係合
する周壁部と前記受鍔部の内面に係止する内面係止部と
を備え、前記周壁部の一側には該周壁部と逆方向に彎曲
した彎曲状壁部を連続して形成すると共に、この彎曲状
壁部に連続した案内壁部を一側に形成し、前記受鍔部の
内面に、前記内面係止部に点接触する突起を設け、前記
カバーの内面には、前記係入係止部の他側に前記取付ベ
ースの回止め係合部に係脱可能な回止め突起を設けたも
のであり、シールドの取付部を覆うカバーの着脱が容易
で、確実に固定することができるヘルメットのシールド
取付構造を提供することができる。
【0038】また、請求項2の発明は、回止め係合部の
側には、側に向って低くなる傾斜案内面が形成され
ているものであり、シールドの取付部を覆うカバーの着
脱が容易で、確実に固定することができるヘルメットの
シールド取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す取付ベースとカバーの
一部を断面にした側面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す取付ベースとカバーの
一部を断面にした側面図であり、係入係止部を係入受部
に係入している。
【図3】本発明の一実施例を示す係入係止部と係入受部
回りの断面図であり、図3(A)は図1のA−A線断面
図、図3(B)は図2のB−B線断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す取付ベースの側面図で
ある。
【図5】本発明の一実施例を示す図4のC−C線断面図
である。
【図6】本発明の一実施例を示すカバーの外面側から見
た側面図である。
【図7】本発明の一実施例を示すカバーの内面側から見
た側面図である。
【図8】本発明の一実施例を示す図7のD−D線断面図
である。
【図9】本発明の一実施例を示す図7のE−E線断面図
であり、取付片の係入受部を破線で図示している。
【図10】本発明の一実施例を示すカバーの断面図であ
る。
【図11】本発明の一実施例を示す揺動係止部と受部回
りの断面図である。
【図12】本発明の一実施例を示すシールド取付け前の
ヘルメット本体の側面図である。
【図13】本発明の一実施例を示すシールド開成位置の
ヘルメット本体の側面図である。
【図14】本発明の一実施例を示すシールド開成位置の
ヘルメット本体の側面図であり、取付ベースの受部にカ
バーの揺動係止部を係止した状態を示す。
【図15】本発明の一実施例を示すシールド開成位置の
ヘルメット本体の側面図であり、取付ベースの受部にカ
バーの揺動係止部を係止し、係入受部に係入係止部を係
入した状態を示す。
【図16】本発明の一実施例を示すシールド閉成位置の
ヘルメット本体の側面図であり、取付ベースの受部にカ
バーの揺動係止部を係止し、係入受部に係入係止部を係
入した状態を示す。
【図17】本発明の一実施例を示すシールドとカバーの
開口縁部回りの断面図である。
【符号の説明】
1 ヘルメット本体 6 シールド 6A 端部 7 取付ベース 21 カバー 22 受部 23 揺動係止部 24 受鍔部 24A 内面26 突起 27 周壁部 28 内面係止部29 彎曲壁部 30 案内壁部 31 係入受部 32 係入係止部 41 回止め突起 41A 傾斜案内面 42 他側縁部(回止め係合部) 44 傾斜案内面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメット本体の左右側部に取付ベース
    を設け、この取付ベースにシールドの端部を回転可能に
    取付け、この端部と前記取付ベースとを着脱可能なカバ
    ーにより覆ったヘルメットのシールド取付構造におい
    て、前記取付ベースに受部を設けると共に、この受部に
    揺動可能に係止する揺動係止部を前記カバーの内面に設
    け、前記カバーの内面に前記取付ベースの内面側に係入
    する係入係止部を設け、前記揺動係止部を前記受部に係
    止した状態で、前記受部を中心に他側から一側の方向に
    前記係入係止部が係入する係入受部を前記取付ベースの
    内面側に設け、前記受部は円弧状の受鍔部を有し、前記
    揺動係止部は前記受鍔部の周囲に係合する周壁部と前記
    受鍔部の内面に係止する内面係止部とを備え、前記周壁
    部の一側には該周壁部と逆方向に彎曲した彎曲状壁部を
    連続して形成すると共に、この彎曲状壁部に連続した案
    内壁部を一側に形成し、前記受鍔部の内面に、前記内面
    係止部に点接触する突起を設け、前記カバーの内面に
    は、前記係入係止部の他側に前記取付ベースの回止め係
    合部に係脱可能な回止め突起を設けたことを特徴とする
    ヘルメットのシールド取付構造。
  2. 【請求項2】 前記回止め係合部の側には、側に向
    って低くなる傾斜案内面が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のヘルメットのシールド取付構造。
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