JP6647115B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents
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Description
また、下記特許文献1及び2に開示されている如く、上述した形態の合成樹脂製容器蓋を容器の口頸部に装着して容器の口頸部を密封する際には、横断面形状が弧状である複数個、例えば3個、のチャック片を備えた装着チャックによって容器蓋を把持する。チャック片の各々は、その上端部を旋回中心として揺動自在に支持されていると共に、適宜の弾性偏倚手段によって半径方向内方に弾性的に偏倚されている。チャック片の各々の内周面には、容器蓋のスカート壁の外周面に形成されたナールに対応して周方向に交互に存在する凸部と凹部とが形成されており、チャック片が容器蓋に被嵌されると、チャック片の各々の内周面に形成されている凸部が容器蓋のスカート壁に形成されているナール谷に弾性的に密接される。
円形天面壁と該天面壁の外周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の外周面にはナール山とナール谷とが周方向に交互に存在するナールが形成されており、
該装着チャックに把持される際には、該チャック片の内周面に形成されている凸部が該ナール谷に弾性的に密接される合成樹脂製容器蓋において、
該ナール山の表面は梨地であり、該ナール谷の表面の少なくとも軸線方向の一部は鏡面である、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
図1に図示するとおりの形態の呼び径28mmの容器蓋をポリエチレンから形成した。スカート壁の外周面に形成されているナールにおけるナール山の周方向幅は0.85mmで、ナール谷の周方向幅は0.70mmであり、ナール谷の軸線方向長さは11.3mmであった。そして、ナール谷の表面はその全体が十点平均粗さRzが0.4μmである鏡面であった。
上記のとおりの容器蓋をチャック片が実質上新品であり、チャック片のチャック部に形成されている凸部の形態が図5に図示するとおりであり、凸部の周方向幅は0.14mmで、凸部の軸線方向把持長さL1(図5)が4.8mmで、凸部の表面の十点平均粗さRzが0.8μmであった装着チャックで把持し、装着チャックから容器蓋を引き抜くのに必要な引き抜き力を5個の容器蓋について測定して平均値を算出した。更に、上記のとおりの容器蓋を繰り返し使用されチャック片のチャック部が形成されている凸部の形態が図6に図示するとおりであり、軸線方向把持長さL2が3.3mmで、表面の十点平均荒さRzが4.0μmであった装着チャックで把持し、装着チャックから容器蓋を引き抜くのに必要な引き抜き力を5個の容器蓋について測定平均値を算出した。その結果は下記表1のとおりであった。
スカート壁の外周面に形成されているナールにおけるナール谷の表面の十点平均粗さRzが0.5μmである鏡面であった点を除いて実施例1と同様にして、5個の容器蓋について引き抜き力を測定して平均値を算出した。その結果は下記表1のとおりであった。
スカート壁の外周面に形成されているナールにおけるナール谷の表面の十点平均粗さRzが0.8μmである鏡面であった点を除いて実施例1と同様にして、5個の容器蓋について引き抜き力を測定して平均値を算出した。その結果は下記表1のとおりであった。
スカート壁の外周面に形成されているナールにおけるナール谷の表面の十点平均粗さRzが6.6μmである梨地であった点を除いて実施例1と同様にして、5個の容器蓋について引き抜き力を測定して平均値を算出した。その結果は下記表1のとおりであった。
スカート壁の外周面に形成されているナールにおけるナール谷の表面の十点平均粗さRzが6.9μmである梨地であった点を除いて実施例1と同様にして、5個の容器蓋について引き抜き力を測定して平均値を算出した。その結果は下記表1のとおりであった。
スカート壁の外周面に形成されているナールにおけるナール谷の表面の十点平均粗さRzが7.2μmである梨地であった点を除いて実施例1と同様にして、5個の容器蓋について引き抜き力を測定して平均値を算出した。その結果は下記表1のとおりであった。
4:天面壁
6:スカート壁
14:周方向破断ライン
16:スカート壁の主部
18:タンパーエビデント裾部
26:ナール
28:ナール山
30:ナール谷
32:雌螺条
34:係止手段
40:口頸部
48:装着チャック
52:チャック片
60:凸部
62:凹部
Claims (6)
- チャック片を備えた装着チャックに把持されて容器の口頸部に装着される合成樹脂製容器蓋にして、
円形天面壁と該天面壁の外周縁から垂下する円筒形スカート壁とを有し、該スカート壁の外周面にはナール山とナール谷とが周方向に交互に存在するナールが形成されており、
該装着チャックに把持される際には、該チャック片の内周面に形成されている凸部が該ナール谷に弾性的に密接される合成樹脂製容器蓋において、
該ナール山の表面は梨地であり、該ナール谷の表面の少なくとも軸線方向の一部は鏡面である、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。 - 該ナール谷の表面の全体が鏡面である、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
- 該ナール谷の表面は十点平均粗さRZが0.8μm以下である鏡面である、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
- 該ナール山の表面は十点平均粗さRZが6.0乃至20.0μmである梨地である、請求項1から3までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
- 該ナール谷の周方向幅は0.5乃至2.0mmであり、該ナール山の周方向幅は0.6乃至2.5mmである、請求項1から4までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
- 該スカート壁には周方向に延在する周方向破断可能ラインが配設されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画され、該主部の内面には雌螺条が形成されており、該ナールは該主部に形成されている、請求項1から5までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2016071637A JP6647115B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 合成樹脂製容器蓋 |
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- 2016-03-31 JP JP2016071637A patent/JP6647115B2/ja active Active
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