JP4519266B2 - ボトル及びキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトル及びキャップに関するもので、より詳細には、ボトル外周のラチェットとキャップ周状バンド内面のラチェットとが係合して、周状バンドの係止と切り離しとが行われるボトル及びキャップにおいて、開栓トルクの異常な上昇を抑制し、易開栓性を向上させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
周状バンドの切り離しによる開封明示機能(タンパーエビデント性)を利用するプラスチックキャップは今日では一般的であり、このキャップにおける周状バンドの係止乃至固定には、前述したラチェット方式の他に、周状バンドに設けれたフラップ片を上方に折り返した状態でボトル口部のあごの下に係合させる方式、周状バンドに設けれたフィンを径内方且つ斜め方向に突出した状態でボトル口部のあごの下に係合させる方式などが知られている。
【0003】
これらの方式の内でも、ラチェット方式では、ボトル口部のラチェット爪と周状バンドの内側のラチェット片との周方向の係合によって周状バンドのボトル口部に対する固定が行われるので、橋絡部を破断するのに必要な垂直方向へのストロークが比較的短くて済むという利点を有する。
【0004】
特開平9−150846号公報には、頂板部とその周縁部から垂下したスカート状側壁とから成るキャップ本体と、スカート状側壁の下端に破断可能なブリッジを介して連結されているタンパーエビデントバンドとから構成され、該タンパーエビデントバンドの内面には、ボトル口部のラチェット爪と係合し得るラチェット片が周方向に間隔をおいて複数形成されているラチェット式タンパーエビデントキャップにおいて、 前記タンパーエビデントバンドの内面上方部分には、前記ラチェット爪よりも上方のボトル口部外周に形成されている突起と係合し得る係止突起が径方向に突出しており、該係止突起は、前記ラチェット片の周方向先端部を基準としてキャップ開栓方向上流側であって且つ前記ラチェット爪とは重ならない位置に配置されていることを特徴とするタンパーエビデントキャップが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般にキャップの締結(閉栓)においては、キャップの閉栓角度が大きくなるにつれて、ボトル口部とキャップ頂板部内面の密封部との係合の程度が大きくなり、従って一定の締まり角度以上では角度が大きくなるにつれて閉栓トルクが大きくなる。
また、密封に必要な閉栓トルクの制御は、マグネットクラッチ方式或いはサーボモーター方式等により行っている。
【0006】
ところが、ラチェット方式のキャップでは、密封保持に必要な一定トルクでの閉栓が行われている場合、開栓に際してキャップの締結状態が固く、いわゆる開けにくいという事態をしばしば発生することがある。
この現象は、ラチェット式キャップに認められる特有の現象であるが、これを防止するための対策は特に講じられていなかった。
【0007】
従って、本発明の目的は、開栓に際して、ボトル外周のラチェットとキャップ周状バンド内面のラチェットとが係合して、周状バンドの係止と切り離しとが行われるボトル及びキャップにおいて、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を向上させたボトル及びキャップを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ボトル口部外周に、キャップスカート部のスクリューと係合するスクリューと、キャップ周状バンド内周側のラチェットと係合するラチェットとを備え、前記ボトル側ラチェットは、閉栓方向に半径方向寸法が外方に増大する傾斜部と、半径方向外方に直立しかつ開栓時に前記キャップ側ラチェットの先端が係合して前記キャップ周状バンドの開栓方向への旋回が阻止される直立部とを備えた突起部から成り、前記突起部の先端は閉栓状態において前記キャップ側ラチェットの内面と当接するボトルにおいて、前記突起部の少なくとも先端は粗面に形成されていることを特徴とするボトルが提供される。本発明のボトルにおいて、
1.前記突起部の少なくとも先端は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μm、特に3乃至20μmの範囲にある粗面であること、
2.前記突起部の先端は曲率半径(R)が1mm以上の曲率部を有すること、
3.前記突起部の先端はこの先端の半径と等しい曲率半径を有する曲率部であり、この曲率部は前記直立部より開栓方向側に0.5乃至3.0mm、特に1.0乃至2.0mmの幅にわたって設けられていること、が好ましい。
本発明によればまた、天面部と内周面にボトル口部外周のスクリューと係合するスクリューを備えたスカート部とから成るキャップ本体と、スカート部下端にブリッジを介して接続された周状バンドと、周状バンドの内周面に周方向に一定間隔をおいて設けられ、閉栓方向に半径方向寸法が外方に増大する傾斜部と半径方向外方に直立する直立部とを備えた突起部から成るボトル外周のラチェットと開栓時に係合するラチェットとを備え、前記周状バンドのラチェットの内面は、閉栓状態において前記ボトル側ラチェットの前記突起部の先端に当接するプラスチックキャップにおいて、前記周状バンドのラチェットの内面は粗面に形成されていることを特徴とするキャップが提供される。本発明のキャップにおいては、前記周状バンドのラチェットの内面は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μm、特に3乃至20μmの範囲にある粗面であることが好ましい。
【0009】
【発明の実施形態】
本発明のボトルは、ボトル口部外周に、キャップスカート部のスクリューと係合するスクリューと、キャップ周状バンド内周側のラチェットと係合するラチェットとを備え、前記ボトル側ラチェットは、閉栓方向に半径方向寸法が外方に増大する傾斜部と、半径方向外方に直立しかつ開栓時に前記キャップ側ラチェットの先端が係合して前記キャップ周状バンドの開栓方向への旋回が阻止される直立部とを備えた突起部から成り、前記突起部の先端は閉栓状態において前記キャップ側ラチェットの内面と当接するよう構成されているが、この突起部の少なくとも先端を粗面に形成したことが特徴であり、この構成により、開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を向上させることができる。
【0010】
一方、本発明のキャップは、天面部と内周面にボトル口部外周のスクリューと係合するスクリューを備えたスカート部とから成るキャップ本体と、スカート部下端にブリッジを介して接続された周状バンドと、周状バンドの内周面に周方向に一定間隔をおいて設けられ、閉栓方向に半径方向寸法が外方に増大する傾斜部と半径方向外方に直立する直立部とを備えた突起部から成るボトル外周のラチェットと開栓時に係合するラチェットとを備え、前記周状バンドのラチェットの内面は、閉栓状態において前記ボトル側ラチェットの前記突起部の先端に当接するよう構成されているが、前記周状バンドのラチェットの内面を粗面に形成したことが特徴であり、この構成により、やはり開栓初期における開栓トルクを低減させ、易開栓性を向上させることができる。
【0011】
本発明におけるボトル外周側ラチェットとキャップ周状バンド側ラチェットとの関係を説明するための図3において、キャップの周状バンド2の内面には、周方向に一定の間隔をおいて、ラチェット10が配置されている。このラチェット10は、周状バンド2の内面に接続する付け根部11と、この付け根部から内方且つ開栓方向に延びる片状係止部12とから成る。片状係止部12の外面と周状バンド2の内面とは、片状係止部12の先端側から付け根部11まで閉栓方向に延びる溝13により分離されている。
一方、ボトル口部50の外周側に設けられたラチェット53は、径外方向にほぼ直立した直立部55と、閉栓方向に向けて次第に径の増大する傾斜部56とを備えた突起から成っている。
【0012】
図3においては、ボトル側ラチェット53とキャップ側ラチェット10とは、ラチェット53の先端部57とラチェット10の内面14とが当接した状態で示されているが、閉栓方向にキャップを旋回させたときには、キャップ側ラチェット10が傾斜部56上を滑ってラチェット53の乗り越えが可能であり、一方開栓方向にキャップを旋回させたときには、片状係止部12の先端が直立部55に当接して周状バンド2を係止させるような構造となっている。
【0013】
既に指摘したとおり、キャップの締結(閉栓)においては、キャップの閉栓角度が大きくなるにつれて、ボトル口部とキャップ頂板部内面の密封部との係合の程度が大きくなり、従って一定の締まり角度以上では角度が大きくなるにつれて閉栓トルクが大きくなるものであり、この傾向はラチェット式キャップにおいても同様に当てはまる。
しかしながら、ラチェット式キャップでは、閉栓に際してボトル口部のラチェットとキャップのラチェットとが係合するため、この係合の度ごとにトルクが段階的に大きくなるという現象がある。
【0014】
添付図面の図1の曲線(イ)は、従来のラチェット方式のキャップについて、締まり角度とトルクとの関係を示したものであり、一定間隔の締まり角度ごとにトルクの山及び裾が現れており、このトルクの山の値及び裾の値は締まり角度が増大するにつれて増大していることがわかる。
尚、図1の曲線(ロ)はラチェット片を設けていない通常のキャップにおける締まり角度とトルクとの関係を示したものである。
【0015】
図1の曲線(イ)と曲線(ロ)とから、次のことが理解される。
即ち、曲線(イ)における裾のトルク値は、通常のキャップ(曲線(ロ))と同様に、ボトル口部とキャップ頂板部内面の密封部との係合に伴うトルク値を表しており、締まり角度の増大に伴って大きな値となっている。
また、曲線(イ)におけるピーク値(山の高さ−裾の高さ)は、ボトル口部のラチェット爪とキャップのラチェット片とが係合に伴うトルク値を表しており、やはり締まり角度の増大に伴って大きな値となっている。これは、締まり角度の増大に伴って、両者の係合幅(係合高さ)が増大するためである。
以上のように、ラチェット方式のキャップにおける閉栓トルクは、密封部でのトルクと、ラチェット片でのトルクとが重畳したものである。
【0016】
実際に閉栓操作が終了した時点でのボトル口部のラチェットとキャップのラチェットとの係合状態を考察すると、トルクによる閉栓レリーズ方式を採用しているため、キャップのラチェット片がボトル口部のラチェット爪を乗り越えた非係合状態で閉栓しているとは考えられず、キャップのラチェット片がボトル口部のラチェット爪を乗り越える手前の係合状態で閉栓が終了していると信じられる。
【0017】
前に引用した図3はこの閉栓終了状態を示すものであり、キャップのラチェット片10は、ボトル口部のラチェット爪53を乗り越える手前の両者の係合トルクの大きい状態、即ちラチェット爪の曲率先端部57がラチェット片の内面14と係合した状態で停止している。
【0018】
実際に図1の曲線(イ)に示した締まり角度−閉栓トルク特性を有するラチェット方式キャップの開栓角度−開栓トルクの関係を示す図2において、開栓角度が比較的小さい範囲に認められる第一のピークAと、開栓角度がそれよりも大きい範囲に認められる第二のピークBとが認められる。
第二のピークBは、キャップのラチェット片の係止部12がボトル口部50の直立係止面55と係合して、周状バンド2の回転が阻止され、キャップ本体1と周状バンド2との間のブリッジが破断されるトルクに相当するものである。
一方、第一のピークAは、図3に示すラチェット爪とラチェット片との係合状態から、開栓方向に両者の係合状態を解除するのに必要なトルク(ピーク高さ)やエネルギー(ピーク面積)及びボトル口部から密封部7を移動させるのに要する必要なトルクやエネルギーを示すものである。
この第一のピークAのトルク値が大きく、またこのピークの面積が大きいほど、開栓に際してキャップが固く、また粘り強くて開けにくいということになる。
【0019】
本発明によれば、図2における第一のピークAの開栓トルク値を減少させ、更にはその面積を小さくすることを目的とするものであり、この目的は、
(1)ボトル側ラチェット53の先端部57を粗面に形成する、
(2)キャップ周状バンド側ラチェット10の内面14を粗面に形成する、
或いは
(3)上記(1)及び(2)の組合せを行う、
により達成されるものである。
【0020】
実際に、ボトル側ラチェット53の先端部57が鏡面でしかもキャップ周状バンド側ラチェット10の内面14も鏡面であるものでは、測定時のキャップ及びボトルの温度5℃で第一次開栓トルクのピーク値が18kgf−cmであるの対して、ボトル側ラチェット53の先端部57を粗面としたものでは第一次開栓トルクのピーク値が14kgf−cmであり、またキャップ周状バンド側ラチェット10の内面14を粗面としたものでは、第一次開栓トルクのピーク値が14kgf−cmであって、開栓性が著しく向上している事実が明らかとなる。
この開栓性の向上は、両ラチェット間の接触面積が粗面化によって減少しているためと考えられる。
【0021】
本発明のボトルにおいては、前記ラチェット53の少なくとも径外方向の先端57は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μm、特に3乃至20μmの範囲にある粗面であることが好ましい。
表面粗さが上記範囲を下回ると開栓性向上の効果が不十分であり、一方粗さが上記範囲を上回ると、開栓性向上には限度があると共に、肉眼でも粗さが目立つようになり、外観特性の点で好ましくない。
【0022】
また、ボトル側ラチェット53の突起部先端57はこの先端の半径と等しい曲率半径を有する曲率部であり、この曲率部は前記直立部55より開栓方向側に0.5乃至3.0mm、特に1.0乃至2.0mmの幅にわたって設けられていることが好ましい。
ボトル側ラチェット53と周状バンド側ラチェット10とが図3に示す係合状態で閉栓状態となっていることは、既に指摘したところであるが、ボトル側ラチェット53と周状バンド側ラチェット10との周方向の係合幅には、一次開栓トルクを小さくするために一定の好ましい範囲がある。即ち、この係合幅が上記範囲を下回ると突起部先端57のラチェット片10への食い込みが深くなる傾向があって開栓トルクが上昇する傾向があり、一方係合幅が上記範囲を上回ると両者の接触面積が増大してやはり開栓トルクが増大する傾向がある。
【0023】
本発明のキャップにおいては、前記周状バンドのラチェットの内面は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μm、特に3乃至20μmの範囲にある粗面であることが好ましい。
表面粗さが上記範囲を下回ると開栓性向上の効果が不十分であり、一方粗さが上記範囲を上回ると、開栓性向上には限度があると共に、肉眼でも粗さが目立つようになり、外観特性の点で好ましくない。
【0024】
【実施例】
本発明を添付図面に示す実施例に基づいて更に説明するが、本発明はこの例に限定されるものでは決してない。
添付図面において、
図4は本発明のプラスチックキャップの一例の側断面図であり、
図5は図4のキャップの底面図であり、
図6は図4のキャップの側面図であり、
図7は本発明のボトルの首部の一例の一部断面側面図であり、
図8は図7のボトルのラチェットの配置を示す水平断面図であり、
図9は図4のキャップがボトル口部に締結されている状態を示す拡大側断面図であり、
図10はキャップを開栓した時の周状バンドとボトル口部との位置関係を示す断面図であり、
図11はキャップ本体から切り離された周状バンドの落下位置を示す図であり、
図12は周状バンドの上端面に形成されている突起を拡大して示す図である。
【0025】
本発明のこの実施例のキャップは、キャップ本体1と、タンパーエビデントバンド(周状バンド)2とから成る。
キャップ本体1は、天面部5と、天面部5の周縁部から垂下したスカート状側壁6とから構成されている。天面部5の内面には、環状の密封部7が設けられており、環状の密封部7内にボトル口部の上端が嵌合し、シール性が確保されるようになっている。また環状の密封部7を設ける代わりに、ライナー材乃至パッキンを天面部5の内面に設けることにより、シール性を確保することもできる。
またスカート状側壁6の内面には、ネジ山8が設けられており、ネジ係合により、キャップがボトル口部に締結されるようになっている。
【0026】
周状バンド2は、スカート状側壁6の下側に配置され、周状バンド2の上端面とスカート状側壁6の下端面とは、周方向に適当な間隔をおいて複数設けられている破断可能なブリッジ9を介して連結されている。
図4によく示されている様に、周状バンド2は、上記ブリッジ9が連結されている上端部では、スカート状側壁6の下端部のほぼ延長線上にあるが、この上端部より若干下がった位置で内周面及び外周面に水平段差部2a,2bが形成され、外側に広がった状態で垂下している。
図5から明らかな通り、周状バンド2の内周面には、適当な間隔をおいて複数のラチェット片10が形成されており、これらのラチェット片10は、キャップを開栓するときの旋回方向(図5中、矢線Aで示す)を指向している。このラチェット片10は、上端部が上記水平段差部2aに固定されており(図4参照)、また図5に示されている如く、その付け根は、周状バンド2の内周面に固定されている。
尚、周状バンド2に適当な強度とラチェット片10が形成される内側空間が確保される限り、周状バンド2の外周面に水平段差部2bを形成する必要はなく、例えば周状バンド2の外周面は、上端部からほぼストレートな形状で下方に垂下していてもよい。
【0027】
ラチェット片10の周状バンド2への配置を図3において説明する。周状バンド2の内面には、周方向に一定の間隔をおいて、ラチェット片10が配置されている。このラチェット片10は、周状バンド2の内面に接続する付け根部11と、この付け根部から内方且つ開栓方向に延びる片状係止部12とから成る。片状係止部12の外面と周状バンド2の内面とは、片状係止部12の先端側から付け根部11まで閉栓方向に延びる溝13により分離されている。
【0028】
このラチェット片10の内面14は、表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μm、特に3乃至20μmの範囲にある粗面に形成されている。
このラチェット片内面の粗面化は、キャップの成形に用いる金型のラチェット片内面相当部分を予め粗面化しておき、この粗面をキャップに転写することにより行うことができる。
金型表面の粗面化は、放電加工、バフ研磨、サンドブラストなどのそれ自体公知の手段で行うことができる。
【0029】
一方、本発明のボトルの一例の首部を示す図7及び首部周囲のラチェットの配置を示す図8において、このボトルの首部50は、上端にキャップとの密封のための口部51aを有しており、その外周面上方にネジ山51を有しており、さらに下方にはボトルを保持するためのサポートリング52が形成されている。
即ち、ネジ山51と、スカート状側壁6の内面に形成されているネジ山8とのネジ係合により、ボトル口部にキャップが締結される。
【0030】
また、このボトル口部50には、サポートリング52の付け根部上面に、適当な間隔をおいて、複数個のラチェット爪53が設けられている。さらに、サポートリング52の上方には、周状バンド2を係止し、首部50からの脱落を防止するための周状突起54が形成されている。
この突起54は、切り離された周状バンド2のボトル口部50からの脱落を有効に防止し得る限りにおいて、必ずしも周状に連続したものである必要はなく、例えば周方向に一定間隔で形成されているようなものであってもよい。
【0031】
ボトル口部のラチェット爪53は、既に図3に関して説明したとおり、径外方向にほぼ直立した直立部55と、閉栓方向に向けて次第に径の増大する傾斜部56とを備えた突起から成っており、径外方向の先端に粗面化された先端部57を有している。
この先端部57は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μm、特に3乃至20μmの範囲にある粗面となっている。
また、ボトル側ラチェット53の突起部先端57はこの先端の半径と等しい曲率半径を有する曲率部であり、この曲率部は前記直立部55より開栓方向側に0.5乃至3.0mm、特に1.0乃至2.0mmの幅にわたって設けられている。
ボトル口部のラチェット先端部57の粗面化も、ボトルブロー成形用のプリフォームの成形に用いる金型のラチェット爪先端当部分を予め粗面化しておき、この粗面をプリフォームに転写することにより行うことができる。
金型表面の粗面化は、放電加工、バフ研磨、サンドブラストなどのそれ自体公知の手段で行うことができる。
【0032】
この具体例において、ボトル口部に設けるラチェット爪53(図8参照)の数が等間隔に8個である。
これに対して、周状バンド2の内面に設けるラチェット片10の数が等間隔に16である。
【0033】
勿論、ボトル口部に設けるラチェット爪53の個数や、周状バンド2に設けるラチェット片10の個数は上述した例に限定されるものではなく、ラチェット爪53の個数は補助突部58を含めて、周状バンド2に設けるラチェット片10の個数の整数倍が好ましい。
【0034】
ボトル口部にキャップが締結されている状態を示す図9において、ボトル口部50のネジ山51と、スカート状側壁6の内面に形成されているネジ山8とのネジ係合状態で、キャップの閉栓方向への旋回が行われ、ボトル口部にキャップが締結される。
この締結状態においては、ボトルの口部51aがキャップ天面部5の密封部材7と密封的に係合して、ボトルの密封が行われている。
また、キャップ周状バンド10のラチェット片10は、ボトル口部の周状突起54及びラチェット爪53を乗り越えて、開栓に際してラチェット片10がボトル側ラチェット爪53と係合できるような位置関係でキャップの係止が行われている。
【0035】
ボトル口部に対するキャップの締結の際の締まり角度と閉栓トルクとの関係は図1に示したとおりのものであり、一方閉栓終了時におけるボトル側ラチェット爪53とキャップ周状バンド側ラチェット片10との係合状態は図3に示したとおりのものである。
また、開栓時における開栓角度と開栓トルクとの関係は図2に示すようなものであり、本発明によれば、ボトル側ラチェット爪53の径外方先端部57を粗面化するか、或いはキャップ周状バンド側ラチェット片10の内面14を粗面化することにより、第一次開栓トルクを低減することが可能となるものである。
【0036】
キャップを開栓した時の周状バンド2とボトル口部との位置関係を図10の断面に示す。即ち、このキャップを開栓すると、周状バンド2の内周面に形成されているラチェット片10の周方向先端が、ボトル口部のラチェット爪53に当接係合し、これにより、周状バンド2はそれ以上旋回することがない。一方、キャップ本体1は、そのまま開栓方向へ旋回し上昇するため、周状バンド2とキャップ本体1とのブリッジ9が破断する。従って、周状バンド2は、キャップ本体1から切り離されてボトル口部50に残存し、キャップ本体1はボトル口部50から取り除かれることになる。
【0037】
図4及び図5に戻って、この実施例では、周状バンド2の内周面側水平段差部2aに径方向内側に突出した係止用突起20が設けられる。この係止用突起20は、図11を併せて参照すれば理解されるように、ボトル口部50に形成されている周状突起54と係合するものである。即ち、キャップの開栓を行うと、上記で説明した通り、キャップ本体1はボトル口部50から取り除かれるが、周状バンド2は、キャップ本体1から切り離されてボトル口部50上に残存する。この状態で容器を傾けると、残存している周状バンド2も容易に脱落してしまうが、係止用突起20が周状突起54と係合するため、その脱落が有効に防止されるのである。
【0038】
図5から明らかな通り、上記係止用突起20を、ラチェット片10の周方向先端を基準として開栓方向上流側に偏った位置であって、ラチェット爪53とは重ならないような位置に配置する。
即ち、図11(A)に示されている様に、キャップの開栓が行われ、周状バンド2がキャップ本体1から切り離された状態では、ラチェット片10の周方向先端がボトル口部のラチェット爪53に当接係合している。従って、このラチェット片10の周方向先端位置を基準として、ラチェット爪53とは重ならないような位置を容易に設定することができる。
例えば、図5に示されているように、この例のキャップでは、ラチェット片10の付け根部乃至その近傍に係止用突起20が設けられており、このような位置では、ラチェット爪53とは重ならないことになる。この結果として、キャップ本体1から切り離された周状バンド2は、係止用突起20が設けられていない場合と同様に落下することになる。
【0039】
図11(A)及び(B)に、キャップ本体1から切り離されたPPバンド2の落下位置を示す。
図11(A)に示されている様に、係止用突起20がラチェット爪53上に乗らないで落下すれば、周状バンド2は、その内周面水平段差部2aがラチェット爪53に当接するまで落下する。従って、この場合、一度開封されたキャップ本体1を再び装着すると、周状バンド2の上端面とスカート状側壁6の下端面との間隔は、図中pで示される。
一方、図11(B)に示されている様に、係止用突起20がラチェット爪53上に乗ってしまうと、係止用突起20の高さをqとして、再び装着されたスカート状側壁6の下端面と周状バンド2の上端面との間隔は、p−qとなってしまう。
【0040】
従って、切り離された周状バンド2の落下に際して、係止用突起20がラチェット爪53上に乗ってしまった場合には、再度装着されたキャップ本体1と切り離されて残存している周状バンド2との間隔が狭くなってしまう。先にも説明した通り、この間隔が狭いと、キャップが開封されたものであるか否かを直ちに判別することができず、タンパーエビデント性の低下を免れない。
しかるに、切り離された周状バンド2は常に図11(A)の状態になるため、再度装着されたキャップ本体1と切り離された周状バンド2との間隔が十分に確保され、タンパーエビデント性が損なわれることがないという利点がある。
【0041】
尚、上述した係止用突起20は、容器を傾けた時に、切り離された周状バンド2がボトル口部50から簡単に脱落しないようにするために設けられるものであるから、一般的には、適当な間隔をおいて複数設けることが望ましい。これにより、どのような方向にボトル口部50を傾けた場合にも、切り離された周状バンド2の脱落を防止することができる。
【0042】
また、この例のキャップでは、図4或いは図6に示されている様に、周状バンド2の上端面上に小間隔をおいて2個の上方突起30,30を設け、且つこれら上方突起30が形成されている部分に対応するスカート状側壁6の下端面に、該突起30の外形にほぼ沿った形状の凹部31を形成しておくことが望ましい。
このような上方突起30及び凹部31を形成しておくことにより、バージンのキャップをボトル口部50に装着する場合におけるブリッジ9の破断を有効に防止することができ、またキャップの開栓をスムーズに行うことができる。
【0043】
これらの突起30及び凹部31が形成されている部分を拡大して示す図12において、周状バンド2の上端面40に形成されている上方突起30は、その開栓方向側の立ち上がり面30aを直立面とし、閉栓方向側の立ち上がり面30bを傾斜面とし、突起先端部30cは水平面とするのがよく、従って、スカート状側壁6の下端面41に形成される凹部31の形状も、このような突起30の形状に対応するように設定される。
【0044】
即ち、バージンのキャップをボトル口部50に装着する(キャッピング)ために、閉栓方向に旋回してキャップをボトル口部50上に押し込んでいくと、先ず周状バンド2の内周面がボトル口部50に設けられているラチェット爪53上を乗り越えていく。このために、周状バンド2には抵抗力が作用するが、キャップ本体1には抵抗力は作用せず、この抵抗力はブリッジ9に集中し、その破断が生じ易くなる。
しかるに、上方突起30と凹部31を形成しておけば、上方突起30の直立面30aに、キャップ本体1の凹部31の対応面が当接し、これにより、周状バンド2を閉栓方向に強制的に旋回させることができる。即ち、ブリッジ9に集中する上記抵抗力を緩和することができ、ブリッジ9の破断を防止することが可能となる。
【0045】
またキャッピングに際しては、キャップに軸方向の荷重が加わり、この軸方向荷重によってもブリッジ9の破断を生じ易くなる。しかるに、上方突起先端部30cがスカート状側壁6の下端面に当接することにより、このような軸方向荷重を緩和することができ、やはりブリッジ9の破断を有効に防止することができる。
【0046】
またキャップの開栓に際しては、上方突起傾斜面30bが、凹部31の対応面との当接によって下方に押し下げられる。従って、キャップの開栓、即ちブリッジ9の破断をスムーズに行い、キャップの開栓を容易に行うことが可能となる。
【0047】
尚、上記の一対の上方突起30,30の中間部分において、周状バンド2の上端面40とスカート状側壁6の下端面41とは、容易に破断される程度に連結されていることが好ましい。これにより、例えばキャップの閉栓、或いは開栓に際して上方突起30が外側に拡がることなどによる上方突起30と凹部31との位置ズレが有効に防止され、上述した突起30と凹部31との組み合わせによる作用が安定して発現する。
【0048】
本発明によれば、ボトル側ラチェット爪53の径外方先端部57を粗面化するか、或いはキャップ周状バンド側ラチェット片10の内面14を粗面化することにより、第一次開栓トルクを低減させ、易開栓性を顕著に向上させることができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、ボトル側ラチェット爪53の径外方先端部57を粗面化するか、或いはキャップ周状バンド側ラチェット片10の内面14を粗面化することにより、第一次開栓トルクを低減させ、易開栓性を顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャップの締まり角度と閉栓トルクとの関係を示すグラフである。
【図2】図1のキャップについて開栓角度と開栓トルクとの関係を示すグラフである。
【図3】ボトル口部のラチェット爪とラチェット片との係合状態を示す説明図である。
【図4】本発明のプラスチックキャップの一例の側断面図である。
【図5】図4のキャップの底面図である。
【図6】図4のキャップの側面図である。
【図7】本発明のボトルの首部を示す一部断面側面図である。
【図8】図7のボトルのラチェット爪の配置を示す平面断面図である。
【図9】図4のキャップがボトル口部に締結されている状態を示す拡大側断面図である。
【図10】キャップを開栓した時の周状バンドとボトル口部との位置関係を示す断面図である。
【図11】キャップ本体から切り離された周状バンドの落下位置を示す図である。
【図12】周状バンドの上端面に形成されている突起を拡大して示す図である。
Claims (6)
- ボトル口部外周に、キャップスカート部のスクリューと係合するスクリューと、キャップ周状バンド内周側のラチェットと係合するラチェットとを備え、前記ボトル側ラチェットは、閉栓方向に半径方向寸法が外方に増大する傾斜部と、半径方向外方に直立しかつ開栓時に前記キャップ側ラチェットの先端が係合して前記キャップ周状バンドの開栓方向への旋回が阻止される直立部とを備えた突起部から成り、前記突起部の先端は閉栓状態において前記キャップ側ラチェットの内面と当接するボトルにおいて、
前記突起部の少なくとも先端は粗面に形成されていることを特徴とするボトル。 - 前記突起部の少なくとも先端は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μmの範囲にある粗面であることを特徴とする請求項1に記載のボトル。
- 前記突起部の先端は曲率半径(R)が1mm以上の曲率部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のボトル。
- 前記突起部の先端はこの先端の半径と等しい曲率半径を有する曲率部であり、この曲率部は前記直立部より開栓方向側に0.5乃至3mmの幅にわたって設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のボトル。
- 天面部と内周面にボトル口部外周のスクリューと係合するスクリューを備えたスカート部とから成るキャップ本体と、スカート部下端にブリッジを介して接続された周状バンドと、周状バンドの内周面に周方向に一定間隔をおいて設けられ、閉栓方向に半径方向寸法が外方に増大する傾斜部と半径方向外方に直立する直立部とを備えた突起部から成るボトル外周のラチェットと開栓時に係合するラチェットとを備え、前記周状バンドのラチェットの内面は、閉栓状態において前記ボトル側ラチェットの前記突起部の先端に当接するプラスチックキャップにおいて、
前記周状バンドのラチェットの内面は粗面に形成されていることを特徴とするキャップ。 - 前記周状バンドのラチェットの内面は表面粗さ(JIS B0601で定義されている最大高さ粗さ(Rmax))が2乃至40μmの範囲にある粗面であることを特徴とする請求項5に記載のキャップ。
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