JP2019051959A - 容器蓋 - Google Patents

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知 島田
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Abstract

【課題】 外蓋を離脱する際に、係止壁に形成されている係止突条が偶発的に被係止突条を乗り越えてその上方に移動し、これによって閉塞壁のその他の部分から分離された除去領域が外蓋と共に離脱されることなく中栓上に残留してしまうことが充分確実に防止される、新規の容器蓋を提供すること。【解決手段】 外蓋を螺着した状態において係止壁に配設されている係止突条が被係止壁に配設されている被係止突条に対して間隔をおいて下方に位置するようにする。【選択図】 図5

Description

本発明は、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓、及びこの中栓又は口頸部に離脱自在に螺着される合成樹脂製外蓋を具備する容器蓋に関する。
下記特許文献1には、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓、及びこの中栓又は口頸部に離脱自在に螺着される合成樹脂製外蓋を具備する容器蓋が開示されている。中栓は破断可能薄肉ラインによって規定された除去領域を有する閉塞壁を含んでいる。閉塞壁の除去領域には上方に延出する円筒形被係止壁が形成されている。この被係止壁の外周面には、周方向に間隔をおいて複数個のラチェット爪が配設されていると共に、ラチェット爪よりも上方に位置する被係止突条が配設されている。外蓋は天面壁と天面壁の内面中央部から垂下する円筒形係止壁とを含んでいる。この係止壁の内周面には、周方向に間隔をおいて複数個のラチェット部が配設されていると共に、ラチェット部よりも上方に位置する係止突条が配設されている。外蓋が離脱される際には、外蓋が開回転方向に回転され、最初に、係止壁に配設されたラチェット部が被係止壁に配設されたラチェット爪に係止して破断可能薄肉ラインに応力が生成されて破断可能薄肉ラインが破断されて除去領域が閉塞壁のその他の部分から分離され、しかる後に、係止壁に配設されている係止突条が被係止壁に配設されている被係止突条に係止しこれによって除去領域が外蓋と共に上昇される。
下記特許文献2には、中栓の被係止壁におけるラチェット爪よりも上方であって且つ被係止突条よりも下方の部位に補助被係止突条を配設し、外蓋を螺着した状態においては、外蓋の係止突条は中栓の被係止突条よりも下方であって且つ補助被係止突条よりも上方に位置する。そして、中栓又は口頸部から離脱された外蓋が中栓又は口頸部に再螺着される際には、外蓋に対して除去領域が上方に変位されて、外蓋の係止壁に配設されている係止突条が中栓の被係止壁に配設されている補助被係止突条の下方に係止するように構成された容器蓋が開示されている。かような構成を備えた容器蓋においては、中栓又は口頸部に外蓋を再螺着すると、係止壁の係止突条よりも上方において、被係止壁の上下方向に間隔をおいて配設されている2個の突条、即ち被係止突条と補助被係止突条が係止壁に対向して位置し、これによって除去領域の傾動が防止される。
特開2013−43691号公報 特開2017−137092号公報
特許文献1に記載の容器蓋には、中栓又は口頸部から離脱した外蓋を中栓又は口頸部に再螺着した際に、外蓋に対して除去領域が上方に変位して被係止突条と係止突条との係止が解除されて除去領域の拘束が不充分になり、外蓋に対して除去領域が傾動してしまう傾向がある。そして、外蓋に対して除去領域が傾動してしまうと、中栓又は口頸部から外蓋を再び離脱する際に除去領域が外蓋から偶発的に脱落してしまうことがある。除去領域が外蓋から脱落してしまうと、外蓋を中栓又は口頸部に再装着した時に除去領域による閉塞壁に生成された排出開口の仮密封が不可能となる。
特許文献2に記載の容器蓋は、外蓋を中栓又は容器の口頸部から離脱する際に、係止壁に形成されている係止突条が偶発的に被係止突条を乗り越えてその上方に移動し、従って閉塞壁のその他の部分から分離された除去領域が外蓋と共に離脱されることなく中栓上に残留してしまうことがある。更に詳述すると、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓と中栓又は容器の口頸部に螺着される合成樹脂製外蓋とを具備し、中栓は破断可能薄肉ラインによって規定された除去領域を有する閉塞壁を含み、外蓋を中栓又は容器の口頸部から離脱する際には破断可能薄肉ラインが破断されて除去領域が閉塞壁のその他の部分から分離される容器蓋として、特許第5159614号公報に記載されているとおり、容器の口頸部を開封する際には、外蓋を開回転方向に回転するのに先立って外蓋を一旦閉回転方向に回転し、これによって破断可能薄肉ラインを破断すると共に閉塞壁のその他の部分から分離された除去領域を外蓋に連結し、しかる後に外蓋を開回転方向に回転して外蓋及び除去領域を容器の口頸部及び中栓から離脱する形態の容器蓋が広く実用に供されている。それ故に、消費者によっては、容器の口頸部を開封する際に、最初に閉回転方向に回転することが必要でなく、外蓋を直接的に開回転方向に回転すればよい、本発明者等が提案した上記のとおりの容器蓋についても、最初に外蓋を閉回転方向に回転してしまうことがある。上記した特許文献2に記載の容器蓋において、容器の口頸部を開封する際に、最初に外蓋を閉回転方向に回転すると、係止壁に配設されているラチェット部が被係止壁に配設されているラチェット爪に乗り上げ、これに起因して係止壁或いは被係止壁が傾動する。かような傾動は外蓋が開回転方向に回動されて係止壁に配設されているラチェット部が被係止壁に配設されているラチェット爪から離隔しても瞬時に解消されことなく、傾動が解消されるまでには若干の時間を要する。それ故に、係止壁に配設されているラチェット部が被係止壁に配設されているラチェット爪に係止して破断可能薄肉ラインが破断されて除去領域が閉塞壁のその他の部分から分離されるときに、既に係止壁に配設されている係止突条が被係止壁に配設されている被係止突条を乗り越えてこれの上方に移動してしまう場合がある。かかる事実に加えて、外蓋の上昇によって係止突条が被係止突条に作用し始める時には、破断可能薄肉ラインは未だ破断されておらず、従って除去領域は外蓋の上昇に付随して自由に上昇することができず、それ故に係止突条が偶発的に被係止突条を乗り越えて上昇してしまう。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、外蓋を中栓又は容器の口頸部から離脱する際に、係止壁に形成されている係止突条が偶発的に被係止突条を乗り越えてその上方に移動し、これによって閉塞壁のその他の部分から分離された除去領域が外蓋と共に離脱されることなく中栓上に残留してしまうことが充分確実に防止される、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討及び実験の結果、中栓又は口頸部に外蓋を螺着した状態において、係止壁に配設されている係止突条が被係止壁に配設されている被係止突条に対して間隔をおいて下方に位置するように構成することによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋として、容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓、及び該中栓又は該口頸部に離脱自在に螺着される合成樹脂製外蓋を具備し、
該中栓は破断可能薄肉ラインによって規定された除去領域を有する閉塞壁を含み、該閉塞壁の該除去領域には上方に延出する円筒形被係止壁が形成されており、該被係止壁の外周面又は内周面には、周方向に間隔をおいて複数個のラチェット爪が配設されていると共に、該ラチェット爪よりも上方に位置する被係止突条、及び該ラチェット爪よりも上方であって且つ該被係止突条よりも下方に位置する補助被係止突条が配設され、
該外蓋は天面壁と該天面壁の内面中央部から垂下する円筒形係止壁とを含み、該係止壁の内周面又は外周面には、周方向に間隔をおいて複数個のラチェット部が配設されていると共に、該ラチェット部よりも上方に位置する係止突条が配設されており、
該外蓋を螺着した状態においては、該外蓋の該係止突条は該中栓の該被係止突条よりも下方であって且つ該補助被係止突条よりも上方に位置し、
該外蓋が離脱される際には、該外蓋が開回転方向に回転され、最初に、該係止壁に配設された該ラチェット部が該被係止壁に配設された該ラチェット爪に係止して該破断可能薄肉ラインに応力が生成されて該破断可能薄肉ラインが破断され、しかる後に、該係止壁に配設されている該係止突条が該被係止壁に配設されている該被係止突条に係止しこれによって該除去領域が該外蓋と共に上昇され、
該外蓋が再螺着される際には、該外蓋に対して該除去領域が上方に変位されて、該外蓋の該係止壁に配設されている該係止突条が該中栓の該被係止壁に配設されている該補助被係止突条の下方に係止する容器蓋において、
該外蓋を螺着した状態においては、該係止壁に配設されている該係止突条は該被係止壁に配設されている該被係止突条に対して間隔をおいて下方に位置する、
ことを特徴とする容器蓋が提供される。
好ましくは、外蓋を螺着した状態においては、該係止壁に配設されている該係止突条は該被係止壁に配設されている該被係止突条よりも該補助被係止突条に近接して位置している。好適には、該中栓の該閉塞壁の下面には、該破断可能薄肉ラインの半径方向内側において該閉塞壁の下面に接続された基端から半径方向外方に向かって下方に傾斜して延出し、延出端は半径方向において該破断可能薄肉ラインよりも外方に位置する環状シール片が形成されており、該外蓋が離脱される際には該シール片は弾性的に撓んで該その他の部分より上方に移動し、該外蓋が再螺着される際には該シール片が該閉塞壁の該その他の部分の上面に当接して該除去領域の下方への移動が阻止される。該係止壁の内周面又は外周面の上部には、周方向に間隔をおいて複数個のリブが配設されており、該係止壁に配設されている該係止突条が該被係止壁に配設されている該補助被係止突条の下方に係止すると、該被係止壁の外周面又は内周面の上部が該リブに当接乃至近接されるのが好適であり、該係止壁に配設されている該係止突条が該被係止壁に配設されている該補助被係止突条の下方に係止すると、該被係止壁に配設されている該被係止突条が該リブの下端面に当接されるのが特に好適である。
本発明の容器蓋においては、中栓又は口頸部に外蓋を螺着した状態において、係止壁に配設されている係止突条が被係止壁に配設されている被係止突条に対して間隔をおいて下方に位置する。従って、外蓋を開回転方向に回転して、ラチェット部がラチェット爪に係止する際には係止突条は被係止突条よりも下方に位置し、係止突条が被係止突条に作用する際には破断可能薄肉ラインが破断されているため、外蓋を中栓又は容器の口頸部から離脱する際に、係止壁に形成されている係止突条が偶発的に被係止突条を乗り越えてその上方に移動し、これによって閉塞壁のその他の部分から分離された除去領域が外蓋と共に離脱されることなく中栓上に残留してしまうことが充分確実に防止される。それ故に、例えば、口頸部を開封する際に、外蓋を一旦閉方向に回転してラチェット部がラチェット爪を乗り上げ係止壁又は被係止壁が傾動した状態で開方向へ回転せしめても、上記傾動が解消されるより先に係止突条が被係止突条を乗り越えてこれの上方に移動することはない。
本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を容器の口頸部に装着した状態において、一部を断面で示す正面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における中栓の正面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における中栓の断面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における中栓の平面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における中栓の底面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における中栓において移行領域を正面として示す側面図。 図4及び図5においてAで示す角度位置における部分断面図。 図4及び図5においてBで示す角度位置における部分断面図。 図4及び図5においてCで示す角度位置における部分断面図。 図4及び図5においてDで示す角度位置における部分断面図。 図4及び図5においてEで示す角度位置における部分断面図。 図4及び図5においてFで示す角度位置における部分断面図。 図4及び図5においてGで示す角度位置における部分断面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における中栓に形成された弱化ラインを示す部分簡略図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における外蓋の断面図。 図1に示す合成樹脂製容器蓋における外蓋の底面図。 図1に示す状態において外蓋を中栓から離脱せしめた後に中栓に再装着した状態を示す断面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1を参照して説明すると、本発明に従って構成された、全体を番号2で示す容器蓋は中栓4及び外蓋6から構成されている。中栓4はポリエチレンの如き比較的軟質合成樹脂から射出成型することができ、外蓋6は高密度ポリエチレン又はポリプロピレンの如き比較的硬質合成樹脂から射出成形することができる。
主に図3及び図4を参照して説明すると、中栓4は閉塞壁8を含む。閉塞壁8の中央部位には破断可能薄肉ライン10によって円形の除去領域12が規定されている。除去領域12の上面外周縁部には、上方に延出する円筒形被係止壁16が形成されている。被係止壁16の外周面の下端部には、周方向に間隔をおいて複数個、図示の実施形態においては6個、のラチェット爪18が配設されていると共に、ラチェット爪18よりも上方に位置する被係止突条20が配設されている。ラチェット爪18の、図4における時計方向側面は被係止壁16の外周面から半径方向外方に向かって鋭く切り立ち、図4における反時計方向側面は被係止壁16の外周面から半径方向外方に向かって緩やかに延びている。被係止突条20は被係止壁16の軸線方向上端部に位置し、周方向に連続して環状をなしている。被係止突条20の軸線方向位置については後に更に言及する。そして、被係止壁16における被係止突条20よりも下方の部位には、補助被係止突条28が配設されている。図示の実施形態においては、補助被係止突条28は、被係止壁16の外周面の軸線方向略中央部であって軸線方向に見てラチェット爪18の上端よりも幾分上方に位置し、周方向に連続して環状をなしている。閉塞壁8の除去領域12の上面中央には、上方に延びる断面円形の棒状中央柱30も配設されている。一方、除去領域12よりも半径方向外側における閉塞壁8の上面には、半径方向内側に位置する円筒形注出壁32と、半径方向外側に位置する円筒形装着壁34とが形成されている。注出壁32は、軸線方向において被係止壁16及び中央柱30を超えて上方に延び、上端部は半径方向外側に向かってリップ形状にせしめられている。装着壁34は軸線方向において被係止壁16よりも低く、外周面には雄螺条36が形成されている。
主に図3及び図5を参照して説明すると、閉塞壁8の除去領域12の下面には、破断可能ライン10の半径方向内側において閉塞壁8の下面に接続された基端から半径方向外方に向かって下方に傾斜して延出し、延出端は半径方向において破断可能ライン10よりも外方に位置する環状シール片38が形成されている。シール片38は比較的肉薄であり弾性的に変形することが可能である。閉塞壁8の除去領域12の下面には更に、第一の回転阻止片40が周方向に等角度間隔をおいて4個形成されている。第一の回転阻止片40は閉塞壁8の下面から下方に延びると共に被係止壁16の内周面に形成されている。一方、除去領域12よりも半径方向外側における閉塞壁8の下面には、その外周縁において下方に垂下する円筒形側壁42が設けられている。側壁42については後に言及する。除去領域12よりも半径方向外側における閉塞壁8の下面には更に、側壁42よりも半径方向内側において下方に延出する円筒形状シール壁44と、シール壁44よりも内側において下方に僅かに突出する環状小突条46と、小突条46よりも内側に位置する第二の回転阻止片48が設けられている。第二の回転阻止片48は周方向に等角度間隔をおいて4個形成されており、第二の回転阻止片48は閉塞壁8の下面から下方に延びると共に装着壁34の内面に形成されている。第二の回転阻止片48は第一の回転阻止片40と共に、中栓4に外蓋6を装着する際に所定の治具と協働して外蓋6に対する中栓4の回転を規制することを可能とする。
側壁42の下端部における周方向所定領域には矩形状の切欠き50が設けられている(図10、図11、及び図14も参照されたい)。側壁42の内周面には周方向に延在する係止手段52が形成されている。図示の実施形態においては、係止手段52は、周方向に間隔をおいて複数設けられた、周方向に延びる突条である。係止手段52は後述する薄肉部が形成されている部分には存在しない(図10、図11、及び図14も参照されたい)。所望ならば、係止手段52は周方向に連続して延びる1個の突条又は周方向に間隔をおいて複数設けられたフラップ片であってもよいが、いずれの場合であっても上記したとおり後述する薄肉部が形成されている部分には存在しない。一方、側壁42の外周面の上端部には、被係止片54と、この被係止片54よりも軸線方向に見て下方に位置する被係合片56とが配設されている。被係止片54は、断面が半径方向外方に突出すると共に周方向に延在する突条であり、周方向に等角度間隔をおいて4個配設されている。被係合片56は、ラチェット爪18と同様のラチェット片であり、周方向に間隔をおいて6個配設されている。後述する側壁分離領域と非分離領域との境界に位置する被係合片56aは後述する破断可能薄肉接続壁に連接されているが(図2及び図13も参照されたい)、被係合片56aを除くその他の被係合片56は破断可能薄肉接続壁に連接されておらず、これよりも上方に離隔している。側壁42のさらに半径方向外側であって、軸線方向において被係合片56よりも軸線方向に見て下方には、円筒状の囲繞壁58が設けられている。囲繞壁58と側壁42との接続については後に言及する。
図4及び図5を参照して説明すると、中栓4には、上方から見て反時計方向(矢印Xで示す方向)に順次に囲繞壁分離領域60、移行領域62、側壁分離領域64、及び非分離領域66が配置されている。囲繞壁分離領域60は20乃至180度、移行領域62は10乃至45度、側壁分離領域64は90乃至270度、非分離領域66は45乃至180度の角度範囲に渡って夫々存在するのがよく、図示の実施形態においては、囲繞壁分離領域60は80度、移行領域62は15度、側壁分離領域64は170度、非分離領域66は95度の角度範囲に渡って夫々存在している。
主に図5と共に図7乃至図11を参照して説明すると、囲繞壁分離領域60においては、囲繞壁58の上端は周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能接続片68及び周方向に連続して延在する破断可能薄肉接続壁70を介して側壁42に接続されている(図7乃至9を参照されたい)。囲繞壁58の内周面には、周方向において隣接する接続片68の間において、軸方向全体に亘って連続して延びるリブ72が形成されている(図5及び図9を参照されたい)。囲繞壁分離領域60と被分離領域66との境界部における囲繞壁58には、下端から上方に延びるスリット74が形成されている(図2も参照されたい)。スリット74は、囲繞壁58の下側部分を略矩形に切り欠いて形成される。スリット74が形成された周方向位置における囲繞壁58の残留部76の外径は、その上端部位を除いて、スリット74が形成されていない周方向位置における囲繞壁58の外径よりも低減せしめられている(図7も参照されたい)。残留部76の反時計方向下流端部には、その上端部位を除いて、更に薄肉にせしめられた破断可能連接片78が形成されている。図2及び図5を参照して説明を続けると、反時計方向においてスリット74の下流側には、囲繞壁58に下端から上方に延びる補助スリット80が形成されており、反時計方向に見てスリット74と補助スリット80との間には摘み部82が規定されている(摘み部82には破断可能接続片68及びリブ72は形成されていない)。所望ならば、囲繞壁58の上端は破断可能接続片68又は破断可能薄肉接続壁70のいずれかを介して側壁42に接続されていてもよい。また、残留部76は軸線方向に見て囲繞壁58の上端部に位置することに替えて囲繞壁58の下端部又は中間部に形成されていてもよく、残留部76が軸線方向に見て囲繞壁58の下端部又は中間部に形成された場合には、残留部76と反時計方向においてスリット74の下流側における囲繞壁58の反時計方向における上流縁とを接続する破断可能連接片78も軸線方向に見て囲繞壁58の下端部又は中間部に位置することとなる。
主に図5及び図6を参照して説明すると、移行領域62及び側壁分離領域64においては、側壁42の上端部において周方向に連続して延在する破断可能連接ライン84が設けられている。破断可能連接ライン84は、側壁42における、軸線方向に見て被係合片56と囲繞壁58の上端との間の部位の外径を局部的に減少させることによって規定される(図7乃至図9と図10乃至図12とを比較参照されたい)。
主に図5、図6及び図14を参照して説明すると、移行領域62においては更に、少なくとも一部は下方に向かって反時計方向に傾斜して延びる破断可能ライン86が側壁42に形成されていると共に、破断可能ライン86よりも反時計方向下流側においては側壁42と囲繞壁58とが堅固に接続されている。移行領域62には、側壁42の内径を局部的に増大することによって規定され且つ下方に向かって反時計方向に傾斜して延びる薄肉部88が側壁42に形成されている(図10及び図11も参照されたい)。図14を参照することによって明確に理解されるとおり、薄肉部88は略平行四辺形状であって、反時計方向上流端の上端は側壁42の上端と整合していると共に、反時計方向下流端の下端は側壁42の下端と整合している。これにより、側壁42と囲繞壁58とが堅固に接続されている領域90は薄肉部88の一部を含み、破断可能ライン86は薄肉部88における側壁42と囲繞壁58とが接続されていない部分(図14において薄墨で示す部分)によって規定されることとなる。
図14を参照して上記領域90について更に詳述すると、領域90は、移行領域62において、その反時計方向上流端よりも僅かに下流側の位置における側壁42の上端から薄肉部88の軸方向略中間位置まで下方に向かって鉛直に延びる第一の直線縁90aと、この第一の直線縁90aの下端に続いて下方に向かって反時計方向に傾斜して薄肉部88と平行に延びる傾斜側縁90bとを備えている。領域90は更に、側壁分離領域64の反時計方向上流端部において、傾斜側縁90bの反時計方向下流端に続いて下方に凸になるよう屈曲せしめられ且つその変曲点が側壁42の下端と整合するU字縁90cと、このU字縁90cの反時計方向下流側に位置する上端に続いて軸方向に見て係止手段52の上端位置まで上方に向かって鉛直に延びる第二の直線縁90dとを備えている。側壁42の上記領域90は側壁42の薄肉部88よりも剛性が高く、これにより移行領域62において薄肉部88は領域90の周縁に沿って破断容易となる。然るに、破断可能ライン86は薄肉部88において第一の直線縁90aに沿って側壁42の上端から下方に鉛直に延びる上端部86aと、この上端部86aに続き傾斜縁90bに沿って側壁42の下端まで反時計方向に向かって下方に傾斜して延びる傾斜主部86bとから構成される。傾斜主部86bは鉛直に対して10乃至80度の傾斜角度を有するのが好ましく、図示の実施形態においては45度の傾斜角度を有している。所望ならば、薄肉部88を、上記領域90の一部を含む平行四辺形状とすることに代えて、上記領域90を含むことなくその第一の直線縁90a及び傾斜縁90b並びにU字縁90cの外周に沿うような形状にしてもよいが、薄肉部をこのような形状にした場合には、薄肉部を形成する成形型の形状が複雑になり、これに起因して製造工程が煩雑になり製造コストが増大する虞がある。
非分離領域66においては、側壁42と囲繞壁58とは堅固に接続されており、側壁42には破断可能連接ライン84は形成されていない(図12と図13とを比較参照されたい)。被係合片56aにおける、側壁42の外周面から半径方向外方に鋭く直線状に切り立って延びる面は、非分離領域66の反時計方向上流端位置と整合している。
図1と共に図15及び図16を参照して説明を続けると、外蓋6は円形天面壁92と、この天面壁92の外周縁から下方に垂下する円筒形スカート壁94とを備えている。天面壁92の内面には、その外周縁部において下方に垂下する円筒形垂下壁96、及び中央部から下方に垂下する円筒形係止壁98が形成されている。天面壁92の内面には、半径方向に見て垂下壁96と係止壁98との間において下方に垂下する筒状液留め片100、及び半径方向に見て液留め片100と係止壁98との間において下方に垂下する筒状補助シール片102も形成されている。垂下壁96の内周面の下端部には雌螺条104が配設されている。垂下壁96の内周面の上端部には、周方向に等角度間隔をおいて複数個の突出片106が形成されている。突出片106の各々の下端には、半径方向内方に向かって下方に傾斜した環状肩面108が形成されている。係止壁98の内周面の下端部には、周方向に間隔をおいて複数個、図示の実施形態においては6個、のラチェット部110が配設されていると共に、ラチェット部110よりも上方に位置する係止突条112が配設されている。ラチェット部110の、図16における時計方向側面は係止壁98の内周面から半径方向内方に向かって鋭く切り立ち、図16における反時計方向側面は係止壁98の内周面から半径方向内方に向かって緩やかに延びている。係止壁98の内周面の上部には、周方向に間隔をおいて複数個、図示の実施形態においては周方向に等角度間隔をおいて8個、のリブ113が配設されている。
スカート壁94の下端部には周方向に延びる破断可能ライン114が形成されており、スカート壁94は破断可能ライン114よりも上方の主部94aと破断可能ライン114よりも下方のタンパーエビデント裾部94bとに区画される。軸線方向に見て、破断可能ライン114は、垂下壁96の下端と同一或いはこれよりも下方に位置するのが好ましい。スカート壁94における主部94aの外周面には掛けられる指の滑りを防止するためのナール(凹凸形状)116が形成されている。タンパーエビデント裾部94bの内周面の上端部には、係止片118と、この係止片118よりも軸線方向下方に位置する係合片120とが配設されている。係止片118は、断面が半径方向内方に突出すると共に周方向に連続して延在する突条である。係合片120は、ラチェット部110と同様のラチェット片であり、周方向に等角度間隔をおいて多数配設されている。
図1を参照して説明を続けると、上述したとおりの中栓4と外蓋6とは、中栓4に外蓋6を被嵌した状態で中栓4に対して外蓋6を上方から見て時計方向に回転し、中栓4の雄螺条36に外蓋6の雌螺条104を螺合せしめることによって相互に組み合わされる。この際には、上述したとおり中栓4の第一の回転阻止片40及び第二の回転阻止片48に所定の治具を作用させて、外蓋6に対する中栓4の回転を規制した状態で行われる。外蓋6が中栓4に螺着される際には、外蓋6の天面壁92が中栓4の閉塞壁8を覆うと共に、係止壁98に配設されているラチェット部110が被係止壁16に配設されているラチェット爪18を乗り越え、係止壁98に配設されている係止突条112が被係止壁16に配設されている被係止突条20を乗り越える。同様に、スカート壁94に配設されている係合片120も側壁42に配設されている被係合片56を乗り越え、スカート壁94に配設されている係止片118も側壁42に配設されている被係止片54を乗り越える(図3及び図15を参照されたい)。外蓋6が中栓4に螺着された状態においては、係止壁98に配設されている係止突条112は被係止壁16に配設されている被係止突条20に対して間隔をおいて下方に位置すると共に、補助被係止突条28よりも上方に位置する。外蓋6は、その垂下壁96に形成された肩面108が中栓4の装着壁34の上面に当接するまで中栓4に対して回転せしめられ、かくして外蓋6は中栓4に装着される。外蓋6が中栓4に装着された状態にあっては、外蓋6の補助シール片102の外周面が中栓4の注出壁32の上端部の内周面に密着する。
上記のとおりに組み合わされた容器蓋2は、図1において二点鎖線で示す容器の口頸部122に対して図1に示す状態まで強制的に下降せしめることによって容器の口頸部122に装着される。かくすると、中栓4における側壁42の内周面に形成されている係止手段52が口頸部122の外周面に形成されている係止あご部124を弾性的に乗り越えてこれに係止せしめられ、中栓4が口頸部122に固着される。また、中栓4のシール壁44が口頸部122内に進入せしめられ、これによって口頸部122が密封される。
容器の内容物を消費する際には、外蓋6のスカート壁94に指を掛けて、中栓4に装着されている外蓋6を上方から見て反時計方向に回転する。中栓4に対して外蓋6を上記方向に回転すると、外蓋6の垂下壁96に形成されている雌螺条104と中栓4に形成されている雄螺条36との螺合が解除されて中栓4に対して外蓋6が上昇せしめられる。このとき、外蓋6を開回転方向に回転すると、最初に、係止壁98に配設されたラチェット部110が被係止壁16に配設されたラチェット爪18に係止して破断可能薄肉ライン10に応力が生成されて破断可能薄肉ライン10が破断されて除去領域12が閉塞壁8のその他の部分から分離され、しかる後に、係止壁98に配設されている係止突条112が被係止壁16に配設されている被係止突条20に係止しこれによって除去領域12が外蓋6と共に上昇されるようになる。本発明の容器蓋においては、中栓4に外蓋6を螺着した状態において被係止壁16に配設されている被係止突条20が係止壁98に配設されている係止突条112に対して間隔をおいて上方に位置することに起因して、ラチェット部110がラチェット爪18に係止する際には、係止突条112は被係止突条20よりも下方に位置するとともに、係止突条112が被係止突条20に作用する際には、除去領域12は閉塞壁8のその他の部分から既に分離されていて自由に上昇することができ、かくして外蓋6を中栓4から離脱する際に、係止壁98に形成されている係止突条112が偶発的に被係止突条20を乗り越えてその上方に移動し、これによって閉塞壁8のその他の部分から分離された除去領域12が外蓋6と共に離脱されることなく中栓4上に残留してしまうことが充分確実に防止される。それ故に、例えば、口頸部を開封する際に、外蓋6を一旦閉方向に回転してラチェット部110がラチェット爪18を乗り上げ係止壁98又は被係止壁16が傾動した状態で開方向へ回転せしめても、上記傾動が解消されるより先に係止突条112が被係止突条20を乗り越えてその上方に移動することはない。破断可能薄肉ライン10が破断された後、外蓋6を中栓4に対して上記方向に更に回転せしめると、除去領域12が閉塞壁8のその他の部分から分離され外蓋6と共に除去領域12が中栓4に対して上昇し、閉塞壁8に排出開口が形成される。除去領域12が閉塞壁8のその他の部分から除去される際にはシール片38は弾性的に撓んで上記その他の部分より上方に移動する。
図1と共に図3及び図15を参照して説明すると、中栓4に対して外蓋6を上記方向に回転させ、中栓4に対して外蓋6が上昇せしめられる際には更に、外蓋6のスカート壁94に配設されている係合片120が中栓4の側壁42に配設されている被係合片56に係合して中栓4に対する外蓋6の回転が規制されると共に、外蓋6のスカート壁94に配設されている係止片118が中栓4の側壁42に配設されている被係止片54に係止して中栓4に対する外蓋6の上昇が規制される。従って、外蓋6を更に中栓4に対して上記方向に回転せしめると、上述した、係止壁98に配設されたラチェット部110と被係止壁16に配設されたラチェット爪18との周方向における係止、及び係止壁98に配設されている係止突条112と被係止壁16に配設されている被係止突条20との軸方向における係止と同様、破断可能ライン114が破断され、タンパーエビデント裾部94bを残して主部94aは回転と共に上方に移動して中栓4から離脱される。これにより中栓4の閉塞壁8に生成された排出開口が露呈され、かかる排出開口を通して内容物を排出することができる。
内容物の必要量の排出が終了した後においては、外蓋6を中栓4に被嵌し、次いで上方から見て時計方向に回転して外蓋6の垂下壁96の内周面に形成されている雌螺条104を中栓4の装着壁34の外周面に形成されている雄螺条36に螺合せしめて中栓4に対して外蓋6を降下させる。中栓4に対する外蓋6は、突出片106の片面108が装着壁34の上面と当接することによって停止され、かくして中栓4から離脱された外蓋6は中栓4に再螺着される。中栓4に外蓋6が再螺着される際について、図17を参照して説明すると、シール片38が閉塞壁8の上記その他の部分の上面に当接することで除去領域12の下方への移動が阻止されると共に、閉塞壁8に生成された排出開口が閉じられる。これにより、外蓋6に対して除去領域12が上方に変位されて、外蓋6の係止壁98に配設されている係止突条112が中栓4の被係止壁16に配設されている補助被係止突条28を弾性的に乗り越えてこれの下方に係止する。この際には、外蓋6を螺着した状態において、被係止壁16に配設されている被係止突条20は係止壁98に配設されている係止突条112に対して間隔をおいて上方に位置していたことに起因して、被係止突条20と補助被係止突条28との間には十分な間隔が設けられており、これによって除去領域12が傾動することなく係止突条112が補助被係止突条28を安定して乗り越えることが可能となる。従って、係止壁98の係止突条112よりも上方において、被係止壁16の上下方向に間隔をおいて配設されている2個の突条、即ち被係止突条20と補助被係止突条28が係止壁98に対向して位置することとなり、これによって除去領域12の傾動が防止される。図示の実施形態においては更に、係止壁98に配設されている係止突条112が被係止壁16に配設されている補助被係止突条28の下方に係止すると、被係止壁98の外周面の上部がリブ113に当接乃至近接されると共に、被係止壁98に配設されている被係止突条20がリブ113の下端面に当接されている。これにより、除去領域12の傾動がより一層防止される。
容器の内容物を消費し尽くした後においては、所謂廃棄物の分別回収のために容器の口頸部122から容器蓋2の全体を離脱する。この際には、予め中栓4から外蓋6の主部94aを離脱せしめた状態で(所望ならば適宜の手段によってタンパーエビデント裾部94bも中栓4から離脱せしめておいてもよい)、囲繞壁分離領域60の反時計方向上流端部において囲繞壁58に規定された摘み部82を把持してこれを上方又は半径方向外方に強制し、かくして破断可能連接片78を破断せしめる。次いで、摘み部82を半径方向外方且つ反時計方向に向けて強制せしめる。この際には、囲繞壁分離領域60においては、囲繞壁58と側壁42とを接続する破断可能接続片68及び破断可能薄肉接続壁70を破断して、囲繞壁58は側壁42から離隔せしめられて半径方向外方に移動される。移行領域62においては、破断可能連接ライン84を破断すると共に、側壁42に形成された少なくとも一部が下方に向かって反時計方向に傾斜して延びる破断可能ライン86を破断する。破断可能ライン86の破断について図14を参照して更に詳述すると、移行領域62においては、最初に、薄肉部88の反時計方向上流端において半径方向外方への応力が加えられる。そうすると、薄肉部88の反時計方向上流端部に側壁42と囲繞壁58とが堅固に接続されている上記領域90の第一の直線縁90aが位置するため、反時計方向に見て第一の直線縁90aと薄肉部88の反時計方向上流縁との間の部分(即ち破断可能ライン86の上端部86a)に応力が集中し、かかる部分が破断する。次いで、領域90の傾斜縁90bに沿って薄肉部88が破断(即ち破断可能ライン86の傾斜主部86bが破断)する。この際には、剛性の比較的高い領域90が剛性の比較的低い薄肉部88の一部を含んでいるため、領域90と薄肉部88との間に剪断力が良好に加えられ、破断可能ライン86の傾斜主部86bの破断が円滑に遂行せしめられる。かくして、側壁42は上下方向において破断せしめられる。そして、破断可能ライン86よりも反時計方向下流側においては側壁42と囲繞壁58とが堅固に接続されている故に、囲繞壁58と共に側壁42は半径方向外方に移動される。次いで、側壁分離領域64においては、移行領域62から連続して破断可能連接ライン84を破断して、囲繞壁58と共に側壁42が半径方向外方に移動され、容器の口頸部122に形成された係止あご部124への中栓4に形成された係止手段52の係止が漸次解除される。破断可能連接ライン84の破断は非分離領域66に到達することで停止する。破断可能連接ライン84の破断が完了した後においては、係止手段52による容器の口頸部122への係止が充分弱められている故、非分離領域66における囲繞壁58を軸にその他の領域における囲繞壁58を上方に強制することによって中栓4の全体を容器の口頸部122から充分容易に離脱することができる。
以上本発明の容器蓋について添付図面を参照して詳述したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、本実施形態においては、外蓋は中栓に離脱自在に螺着されていたが、これに替えて、外蓋は容器の口頸部に離脱自在に螺着されていてもよい。また、本実施形態においては、中栓のラチェット爪及び被係止突条は被係止壁の外周面に配設されると共に外蓋のラチェット爪及び係止突条は係止壁の内周面に配設されていたが、これに替えて、中栓のラチェット爪及び被係止突条を被係止壁の内周面に配設すると共に外蓋のラチェット爪及び係止突条を係止壁の外周面に配設するようにしてもよい。中栓のラチェット爪及び被係止突条を被係止壁の内周面に配設すると共に外蓋のラチェット爪及び係止突条を係止壁の外周面に配設した場合には、リブは係止壁の外周面に配設され、係止壁に配設されている係止突条が被係止壁に配設されている補助被係止突条の下方に係止すると、被係止壁の内周面の上端部がリブに当接乃至近接される。
2:容器蓋
4:中栓
6:外蓋
8:閉塞壁
10:破断可能薄肉ライン
12:除去領域
16:被係止壁
18:ラチェット爪
20:被係止突条
28:補助被係止突条
38:シール片
92:天面壁
98:係止壁
110:ラチェット部
112:係止突条
113:リブ

Claims (5)

  1. 容器の口頸部に装着される合成樹脂製中栓、及び該中栓又は該口頸部に離脱自在に螺着される合成樹脂製外蓋を具備し、
    該中栓は破断可能薄肉ラインによって規定された除去領域を有する閉塞壁を含み、該閉塞壁の該除去領域には上方に延出する円筒形被係止壁が形成されており、該被係止壁の外周面又は内周面には、周方向に間隔をおいて複数個のラチェット爪が配設されていると共に、該ラチェット爪よりも上方に位置する被係止突条、及び該ラチェット爪よりも上方であって且つ該被係止突条よりも下方に位置する補助被係止突条が配設され、
    該外蓋は天面壁と該天面壁の内面中央部から垂下する円筒形係止壁とを含み、該係止壁の内周面又は外周面には、周方向に間隔をおいて複数個のラチェット部が配設されていると共に、該ラチェット部よりも上方に位置する係止突条が配設されており、
    該外蓋を螺着した状態においては、該外蓋の該係止突条は該中栓の該被係止突条よりも下方であって且つ該補助被係止突条よりも上方に位置し、
    該外蓋が離脱される際には、該外蓋が開回転方向に回転され、最初に、該係止壁に配設された該ラチェット部が該被係止壁に配設された該ラチェット爪に係止して該破断可能薄肉ラインに応力が生成されて該破断可能薄肉ラインが破断され、しかる後に、該係止壁に配設されている該係止突条が該被係止壁に配設されている該被係止突条に係止しこれによって該除去領域が該外蓋と共に上昇され、
    該外蓋が再螺着される際には、該外蓋に対して該除去領域が上方に変位されて、該外蓋の該係止壁に配設されている該係止突条が該中栓の該被係止壁に配設されている該補助被係止突条の下方に係止する容器蓋において、
    該外蓋を螺着した状態においては、該係止壁に配設されている該係止突条は該被係止壁に配設されている該被係止突条に対して間隔をおいて下方に位置する、
    ことを特徴とする容器蓋。
  2. 該外蓋を螺着した状態においては、該係止壁に配設されている該係止突条は該被係止壁に配設されている該被係止突条よりも該補助被係止突条に近接して位置している、請求項1記載の容器蓋。
  3. 該中栓の該閉塞壁の下面には、該破断可能薄肉ラインの半径方向内側において該閉塞壁の下面に接続された基端から半径方向外方に向かって下方に傾斜して延出し、延出端は半径方向において該破断可能薄肉ラインよりも外方に位置する環状シール片が形成されており、該外蓋が離脱される際には該シール片は弾性的に撓んで該その他の部分より上方に移動し、該外蓋が再螺着される際には該シール片が該閉塞壁の該その他の部分の上面に当接して該除去領域の下方への移動が阻止される、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該係止壁の内周面又は外周面の上部には、周方向に間隔をおいて複数個のリブが配設されており、該係止壁に配設されている該係止突条が該被係止壁に配設されている該補助被係止突条の下方に係止すると、該被係止壁の外周面又は内周面の上部が該リブに当接乃至近接される、請求項1乃至3のいずれか記載の容器蓋。
  5. 該係止壁に配設されている該係止突条が該被係止壁に配設されている該補助被係止突条の下方に係止すると、該被係止壁に配設されている該被係止突条が該リブの下端面に当接される、請求項4記載の容器蓋。
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