JP6645885B2 - 定着ベルト用ポリイミド溶液、定着ベルトの製造方法および定着ベルト - Google Patents
定着ベルト用ポリイミド溶液、定着ベルトの製造方法および定着ベルト Download PDFInfo
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Description
<1> アミド系溶媒とエーテル系溶媒とを含有するポリイミド前駆体溶液であって、前記ポリイミドが、主鎖中にオキシアルキレンユニットおよび/またはシロキサンユニットを含むことを特徴とする定着ベルト用PI溶液。
<2> 前記PI溶液を、基材表面に塗布後、乾燥することにより多孔質PI被膜を形成する工程を含む定着ベルトの製造方法。
<3> 基材表面に多孔質PI被膜が積層一体化されている定着ベルトであって、以下の特徴を有する定着ベルト。
1) 前記PIの主鎖中に、オキシアルキレンユニットおよび/またはシロキサンユニットを含む。
2) 前記多孔質被膜の平均気孔径が10nm以上、2000nm以下である。
TA−1の使用量(モル%)=(TA−1のモル数/(TA−1のモル数+TAのモル数))*100
DA−1の使用量(モル%)=(DA−1のモル数/(DA−1のモル数+DAのモル数))*100
TA−2の使用量(モル%)=(TA−1のモル数/(TA−2のモル数+TAのモル数))*100
DA−2の使用量(モル%)=(DA−1のモル数/(DA−2のモル数+DAのモル数))*100
(ただし、式中nは1以上の整数を示す。また、R1およびR2は、それぞれ同一または異なった、低級アルキレン基またはフェニレン基を示し、R3、R4、R5およびR6は、それぞれ同一または異なった、低級アルキル基、フェニル基またはフェノキシ基を示す。)
平均気孔径をこのような範囲とすることにより、平滑な多孔質PI被膜とすることができ、良好かつ均一なクッション性を確保することができる。ここで、平均気孔径は、PI被膜の断面のSEM(走査型電子顕微鏡)像を倍率5000〜20000倍で取得し、市販の画像処理ソフトにより、気孔部とPI部分とに分離して解析することにより確認することができる。
気孔率(体積%) = 100−A*(100/B)
得た。
ガラス製反応容器に、窒素雰囲気下、DADE:0.97モル、PPGME:0.03モル (分子量2000)、DMAcおよびテトラエチレングリコールジメチルエーテルからなる混合溶媒(DMAc/テトラエチレングリコールジメチルエーテルの混合比率は質量比で2/8)を投入して攪拌し、ジアミン成分を溶解した。この溶液をジャケットで30℃以下に冷却しながら、PMDA:1.01モルを徐々に加えた後、40℃で5時間重合反応させ、オキシプロピレンユニットを導入した固形分濃度が15質量%の共重合PAA溶液(S−1)を得た。
ジアミンとして、「DADE:0.97モル、DASM:0.03モル (分子量860)」を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、シロキサンユニットを導入した固形分濃度が12質量%の共重合PAA溶液(S−2)を得た。
「PMDA:1.01モル」を「BPDA:1.01モル」としたこと以外は、実施例1と同様にして、オキシプロピレンユニットを導入した固形分濃度が15質量%の共重合PAA溶液(S−3)を得た。
「DADE:0.94モル、PPGME:0.06モル」を、「DADE:1.00モル」としたこと以外は、実施例1と同様にして、固形分濃度が15質量%のPAA溶液(S−4)を得た。
円筒状金型にPI溶液(ユニチカ社製UイミドワニスAR)を塗布し、100℃のオーブンの中で60分保持し、未硬化PI基材を得た。この表面に、実施例1〜3および比較例1で得られたPI溶液S1〜4を硬化後の溶液を塗布して、130℃の乾燥機の中で20分保持し乾燥することにより、PI多孔質形成用塗膜を形成した。しかる後、350℃まで60分間で昇温し、同温度で30分間保持させることにより、未硬化PI基材とPI多孔質形成用塗膜の熱硬化(イミド化)を一括して行った。 室温まで自然冷却させた後、金型より脱型を行うことにより、PI樹脂基材層(厚み:90μm)と多孔質PI層(厚み:150μm)とが積層一体化された総厚240μmの定着ベルト(P1〜P4)を得た。 得られた定着ベルトは、いずれも良好なクッション性を有していた。 P1〜P4における多孔質PI被膜の気孔率および平均気孔径を前記した方法で測定した結果を表1に示す。また、この多孔質PI被膜の平滑性を、JIS−B0601に基づくRzを測定することにより評価した結果を表1に示す。 なお、表1では、Rzが、1000nm以下の場合、「○」、1000nm超の場合、「×」、と表記した。
Claims (3)
- ポリイミドに対する良溶媒と貧溶媒とを含有するポリイミド溶液であって、前記ポリイミドが、主鎖中にオキシアルキレンユニットおよび/またはシロキサンユニットを含むことを特徴とする定着ベルト用ポリイミド溶液。
- 請求項1記載のポリイミド溶液を、基材表面に塗布後、乾燥することにより多孔質ポリイミド被膜を形成する工程を含む定着ベルトの製造方法。
- 基材表面に多孔質ポリイミド被膜が積層一体化されている定着ベルトであって、以下の特徴を有する定着ベルト。
1) 前記ポリイミドの主鎖中に、オキシアルキレンユニットおよび/またはシロキサンユニットを含む。
2) 前記多孔質被膜の平均気孔径が10nm以上、2000nm以下である。
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