JP6636072B2 - 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 - Google Patents
免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6636072B2 JP6636072B2 JP2018039289A JP2018039289A JP6636072B2 JP 6636072 B2 JP6636072 B2 JP 6636072B2 JP 2018039289 A JP2018039289 A JP 2018039289A JP 2018039289 A JP2018039289 A JP 2018039289A JP 6636072 B2 JP6636072 B2 JP 6636072B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- immunoassay
- substance
- particles
- reagent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
0.8≦dA/dB≦1.2 (1)
本発明の免疫測定用試薬は、抗原及び抗体のいずれも固定化されていない磁性粒子(A)及び抗原又は抗体が固定化されてなる磁性粒子(B)からなる磁性粒子組成物(C)を含有する免疫測定用試薬であって、磁性粒子(A)の体積平均粒子径(dA)と磁性粒子(B)の体積平均粒子径(dB)とが下記数式(1)の関係を満たし、磁性粒子組成物(C)中の磁性粒子(B)の含有量が磁性粒子組成物(C)の重量を基準として5〜80重量%である免疫測定用試薬である。
0.8≦dA/dB≦1.2 (1)
本発明においては、抗原又は抗体が固定化されていない磁性粒子(A)及び抗原又は抗体が固定化されている磁性粒子(B)の体積平均粒子径が上記数式(1)を満たすことにより、高感度かつ再現性高く測定対象物質を測定することができる。
尚、本発明における金属酸化物の体積平均粒子径は、任意の200個の粒子について走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社製「JSM−7000F」)で観察して測定された粒子径の平均値である。
超常磁性金属酸化物(D)の含有量が60重量%以上であると、得られた磁性シリカ粒子の磁性が十分であるため、実際の用途面における分離操作に時間がかからない。95重量%以下のものは合成が容易である。
このような官能基を有するアルキルアルコキシシランとしては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、トリス−(トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、3−ウレイドプロピルトリアルコキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン及び3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
0.8≦dA/dB≦1.2 (1)
dA/dBが0.8以上、かつ1.2以下である場合、試薬として用いた場合の再現性がよくなる。再現性の観点から、dA/dBの上限は1.0であることが好ましく、下限は0.9であることが好ましい。尚、体積平均粒子径は、例えば、分級する等により調整することができる。
磁性粒子(A)及び(B)の体積平均粒子径(dA)及び(dB)は、下記測定方法により測定される値である。
<体積平均粒子径の測定方法>
本発明における体積平均粒子径は、例えばレーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製「マイクロトラックMT3300」)で測定して得られる体積平均粒子径である。
cB≦cA (2)
cC≦cA (3)
変動係数(cA)、(cB)及び(cC)は、下記測定方法により測定される値である。
<変動係数の測定方法>
本発明における変動係数cは、例えばレーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製「マイクロトラックMT3300」)で測定して得られる体積平均粒子径(d)と標準偏差(SD)とを数式(4)に当てはめることにより得られる値である。
変動係数(c)=SD/d×100 (4)
免疫測定用試薬中に糖類、無機塩、界面活性剤、防腐剤及び非特異反応防止剤を含む場合、それぞれの含有量は、免疫測定用試薬の重量を基準として、糖類の含有量は0.1〜10重量%、無機塩の含有量は0.01〜5重量%、界面活性剤の含有量は0.02〜5重量%、防腐剤の含有量は0.001〜0.1重量%、非特異反応防止剤の含有量は0.001〜5重量%が好ましい。
本発明の免疫測定用キットは、上記免疫測定用試薬を含む免疫測定用キットである。
具体的には、上記本発明の免疫測定用試薬を固相担体試薬として含む免疫測定用キットが含まれる。また、本発明の免疫測定用キットには、本発明の免疫測定用試薬以外に、標識試薬(F)、化学発光試薬(I)、標準試薬(濃度既知の測定対象物溶液等)、希釈用試薬(高濃度検体の希釈用試薬等)、洗浄試薬(反応容器の洗浄用試薬等)等を含んでもよく、更に取り扱い説明書、測定に必要な治具等(例えば検体容器等)を含んでもよい。
これらの内、感度等の観点から、酵素、蛍光性物質が好ましく、更に好ましいのはアルカリホスファターゼ、POD及びグルコースオキシダーゼであり、特に好ましいのはPODである。
緩衝液としては、一般的に免疫測定の分野で用いられている、例えばトリス緩衝液、リン酸緩衝液、ベロナール緩衝液、ホウ酸緩衝液及びグッド緩衝液等が挙げられ、そのpHは、抗原抗体反応を抑制しない範囲であればよく、5〜10が好ましい。
また、このような緩衝液中には、目的の抗原抗体反応を阻害しないものであれば、例えばアルブミン、グロブリン、水溶性ゼラチン、ポリエチレングリコール等の安定化剤、界面活性剤及び糖類等を含有させておいてもよい。
標識試薬(F)中糖類、無機塩、界面活性剤、防腐剤及び非特異反応防止剤を含む場合、それぞれの含有量は、(F)の重量に基づいて、糖類の含有量は0.1〜10重量%、無機塩の含有量は0.01〜5重量%、界面活性剤の含有量は0.02〜5重量%、防腐剤の含有量は0.001〜0.1重量%、非特異反応防止剤の含有量は0.001〜5重量%が好ましい。
化学発光試薬(G)は、用いた標識物質に基づき選択され、例えば、標識物質がペルオキシダーゼである場合、2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン化合物及び化学発光増強剤を必須構成成分とする化学発光試薬第1液と、酸化剤及び水を必須構成成分とする化学発光試薬第2液とを含む。
これらの内、感度の観点から、ルミノール、イソルミノール、N−アミノヘキシル−N−エチルイソルミノール(AHEI)、N−アミノブチル−N−エチルイソルミノール(ABEI)及びこれらの金属塩(アルカリ金属塩等)が好ましく、更に好ましいのはルミノール及びその金属塩、特に好ましいのはルミノールのナトリウム塩である。
尚、pHは、JIS K0400−12−10:2000に準拠して測定温度25℃で測定される。
これらの内、保存安定性等の観点から、過酸化水素、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウムが好ましく、更に好ましいのは過酸化水素である。
本発明の免疫測定方法は、上述の磁性粒子組成物(C)を含有する免疫測定用試薬を用いて試料中の測定対象物質を測定する免疫測定方法であり、磁性粒子(A)、磁性粒子(B)及び磁性粒子組成物(C)として好ましいものは上記免疫測定用試薬と同様である。
水性溶媒としては、水、生理食塩水、各種緩衝液(リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、グリシン緩衝液及びTris緩衝液等)、アルブミン溶液、デキストラン溶液、正常ヒト又は動物血清溶液及び合成高分子溶液並びにこれらの2種以上の混合溶液等が挙げられる。
溶液(X)中に糖類、無機塩、界面活性剤、防腐剤及び非特異反応防止剤を含む場合、それぞれの含有量は、溶液(X)の重量に基づいて、糖類の含有量は0.1〜10重量%、無機塩の含有量は0.01〜5重量%、界面活性剤の含有量は0.02〜5重量%、防腐剤の含有量は0.001〜0.1重量%、非特異反応防止剤の含有量は0.001〜5重量%が好ましい。
磁性粒子(B)(好ましくは磁性シリカ粒子)が、測定対象物質と特異的に結合する物質(測定対象物質結合物質)としての抗原又は抗体をその表面に固定化しているものであって、測定対象物質を含む試料(例えば生体試料)と、磁性粒子(B)と、標識物質により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(標識測定対象物質結合物質)(F1)とを接触させて、磁性粒子(B)上に測定対象物質結合物質としての抗原又は抗体と測定対象物質と標識測定対象物質結合物質(F1)との複合体(標識複合体)を形成させ、標識複合体を担持した磁性粒子(B)をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質を測定する。
磁性粒子(B)(好ましくは磁性シリカ粒子)が、測定対象物質又は測定対象物質の類似物質としての抗原又は抗体をその表面に固定化しているものであって、測定対象物質を含む試料(例えば生体試料)と、標識物質により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(標識測定対象物質結合物質)(F1)と、磁性粒子(B)とを接触させて、標識測定対象物質結合物質(F1)に、磁性粒子(B)に固定化した抗原又は抗体と試料中の測定対象物質とを競合反応させ、磁性粒子(B)上に抗原又は抗体と標識測定対象物質結合物質(F1)との複合体(標識複合体)を形成させた後、標識複合体を担持した磁性粒子(B)をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質を測定する。
磁性粒子(B)(好ましくは磁性シリカ粒子)が、測定対象物質と特異的に結合する物質(測定対象物質結合物質)としての抗原又は抗体をその表面に固定化しているものであって、測定対象物質を含む試料(例えば生体試料)と、標識物質により標識された測定対象物質(F2)又は標識物質により標識された測定対象物質の類似物質(F3)[標識測定対象物質(F2)又はその類似物質(F3)]と、磁性粒子(B)とを接触させて、磁性粒子(B)に固定化した抗原又は抗体に、測定対象物質と標識測定対象物質(F2)又はその類似物質(F3)とを競合反応させ、磁性粒子(B)上に測定対象物質結合物質と標識測定対象物質(F2)又はその類似物質(F3)との複合体(標識複合体)を形成させた後、標識複合体を担持した磁性粒子(B)をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質を測定する。
[磁性シリカ粒子(A1)の作製]
○超常磁性金属酸化物粒子の製造工程
反応容器に塩化鉄(III)6水和物186部、塩化鉄(II)4水和物68部及び水1288部を仕込んで溶解させて50℃に昇温し、撹拌下温度を50〜55℃の保持しながら、25重量%アンモニア水280部を1時間かけて滴下し、水中にマグネタイト粒子を得た。得られたマグネタイト粒子に分散剤であるオレイン酸64部を加え、2時間撹拌を継続した。室温に冷却後、デカンテーションにより固液分離して得られたオレイン酸が吸着したマグネタイト粒子を水1000部で洗浄する操作を3回行い、更にアセトン1000部で洗浄する操作を2回行い、40℃で2日間乾燥させることで、体積平均粒子径が15nmの超常磁性金属酸化物粒子を得た。
走査型電子顕微鏡(型番JSM−7000F、メーカー名日本電子株式会社)を用いて、任意の200個の超常磁性金属酸化物粒子[水中のマグネタイト粒子をデカンテーションにより固液分離し、水で洗浄後、乾燥して得られたもの。]を観察して粒子径を測定し、体積平均粒子径を求めた。
超常磁性金属酸化物粒子80部をテトラエトキシシラン240部に加えて分散し、分散液(a1)を調製した。次に、反応容器に水5050部、25重量%アンモニア水溶液3500部、エマルミン200(三洋化成工業(株)製)400部を加えてクリアミックス(エムテクニック(株)製)を用いて混合し溶液(a2)を得た。50℃に昇温後、クリアミックスを回転数6,000rpmで攪拌しながら、上記分散液(a1)を溶液(a2)に1時間かけて滴下後、50℃で1時間反応させた。反応後、2,000rpmで20分間遠心分離して微粒子の存在する上清を除いた。
得られた固相に水5000部を加えて粒子を分散させて2800rpmで1分間遠心分離後、微粒子の存在する上清を除く操作を20回(遠心分離工程1)行い、続いて得られた固相に水5000部を加えて粒子を分散させて2200rpmで1分間遠心分離(遠心分離工程2)することにより、大きな粒子径の粒子を沈降させて除去することで分級を行った。更に、磁石を用いて粒子を集磁し上清を除く操作を10回(洗浄工程1)行い、超常磁性金属酸化物粒子の含有量が81重量%である磁性シリカ粒子(A1)を得た。
磁性シリカ粒子の任意の20個について、走査型電子顕微鏡(型番JSM−7000F、メーカー名日本電子株式会社)で観察し、エネルギー分散型X線分光装置(型番INCA Wave/Energy、メーカー名オックスフォード社)により超常磁性金属酸化物粒子の含有量を測定してその平均値を含有量Sとした。また、同測定にてシリカの含有量を測定しその平均値を含有量Tとした。以下の計算式にて、超常磁性金属酸化物粒子の含有量を求めた。
超常磁性金属酸化物粒子の含有量(重量%)=[(S)/(S+T)]×100
製造例1の「磁性シリカ粒子(A1)の分級工程」において、表1に記載の条件とする以外は同様にして、磁性シリカ粒子(A2)〜(A4)を得た。
[磁性シリカ粒子(B1)の作製]
1重量%γ−アミノプロピルトリエトキシシラン含有アセトン溶液40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に製造した磁性シリカ粒子(A1)140mgを加え、25℃で1時間反応させ、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去した。次いで脱イオン水40mLを加えて蓋をし、ポリスチレン瓶をゆっくりと2回倒置攪拌した後、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去して磁性シリカ粒子を洗浄した。この洗浄操作を5回行った。次いで、この洗浄後の磁性シリカ粒子を2重量%グルタルアルデヒド含有水溶液40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。そして、脱イオン水40mLを加えて蓋をし、ポリスチレン瓶をゆっくりと2回倒置攪拌したのち、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去して磁性シリカ粒子を洗浄した。この洗浄操作を10回行った。更にこの洗浄後の磁性シリカ粒子を抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)を10μg/mLの濃度で含む0.02Mリン酸緩衝液(pH8.7)120mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。反応後、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を集磁後、抗CEAモノクローナル抗体含有リン酸緩衝液を除去した。次いで、磁性シリカ粒子を1重量%の牛血清アルブミン含有の0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で12時間浸漬させたのち、ネオジウム磁石でシリカ粒子を集磁後、1重量%の牛血清アルブミン含有のリン酸緩衝液を除去し、抗CEA抗体を結合した磁性シリカ粒子(B1)を得た。
製造例5において、磁性シリカ粒子(A1)に代えて磁性シリカ粒子(A2)〜(A4)をそれぞれ用いる以外は同様にして、抗CEA抗体を結合した磁性シリカ粒子(B2)〜(B4)を得た。
磁性シリカ粒子(A1)の濃度が0.2mg/mL、磁性シリカ粒子(B1)の濃度が0.1mg/mLとなるように、磁性シリカ粒子(B1)及び磁性シリカ粒子(A1)が入った容器に0.85重量%のNaCl及び1重量%ナロアクティーCL−100を含む0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)を加え、磁性シリカ粒子組成物(C1)を含む固相担体試薬(1)を調製し、冷蔵(2〜10℃)で保存した。
実施例1において、磁性シリカ粒子(A1)及び磁性シリカ(B1)に代えて磁性シリカ粒子(A)及び(B)として表2に記載のもの及び量を用いて磁性シリカ粒子組成物(C2)〜(C6)又は(C’1)〜(C’4)をそれぞれ含む固相担体試薬(2)〜(6)及び(1’)〜(4’)を調整し、冷蔵(2〜10℃)で保存した。
磁性シリカ粒子(A1)〜(A4)、(B1)〜(B4)、磁性シリカ粒子組成物(C1)〜(C6)及び(C’1)〜(C’4)の体積平均粒子径及び変動係数は、レーザー回折・散乱式粒子径分布測定装置(マイクロトラック・ベル株式会社製「マイクロトラックMT3300」)を用いて測定した。結果を表2に示す。
実施例1〜6及び比較例1〜4で得たそれぞれの固相担体試薬(1)〜(6)又は(1’)〜(4’)と、以下の標識試薬(POD標識抗CEA抗体含有試薬)、化学発光試薬第1液及び化学発光試薬第2液とをそれぞれ組み合わせて、免疫測定用キット(S1)〜(S6)及び(S’1)〜(S’4)とした。
抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)、西洋ワサビ由来POD(東洋紡(株)製)を用い、文献(エス・ヨシタケ、エム・イマガワ、イー・イシカワ、エトール;ジェイ.バイオケム,Vol.92,1982,1413−1424)に記載の方法でPOD標識抗CEA抗体を調製した。これを0.5重量%の牛血清アルブミン及び界面活性剤として1重量%ナロアクティーCL−100を含有する0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で、POD標識抗CEA抗体濃度として100nMの濃度に希釈し、標識試薬を調製し、冷蔵(2〜10℃)で保存した。
ルミノールのナトリウム塩[シグマ アルドリッチ ジャパン(株)製]0.7g及び4−(シアノメチルチオ)フェノール0.1gを1,000mLメスフラスコに仕込んだ。3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸/水酸化ナトリウム緩衝液(10mM、pH8.6)を溶液の容量が1,000mLになるように仕込み、25℃で均一混合して化学発光試薬第1液を調製した。測定に用いるまで冷蔵(2〜10℃)保存した。
1,000mL及び過酸化水素[和光純薬工業(株)製、試薬特級、濃度30重量%]6.6gを1,000mLメスフラスコに仕込んだ。脱イオン水を溶液の容量が1,000mLになるように仕込み、25℃で均一混合して化学発光試薬第2液を調製した。測定に用いるまで冷蔵(2〜10℃)保存した。
得られた免疫測定用キット(S1)〜(S6)及び(S’1)〜(S’4)を用いて、以下の方法により免疫測定における感度及び同時再現性を評価した。結果を表2に示す。
固相担体試薬(C1)〜(C6)又は(C’1)〜(C’4)をそれぞれ用いて、それぞれ固相担体試薬0.025mLと0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で調製したCEA濃度が1.0ng/mLの標準CEA液0.025mLを試験管に入れて混合し、試験管中で37℃3分間反応させ、抗CEA抗体結合磁性シリカ粒子/CEA複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。
最後に、化学発光試薬第1液(I−1)0.07mLと化学発光試薬第2液(I−2)0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、化学発光試薬を添加後43〜45秒の平均発光量をルミノメーター[ベルトールドジャパン社製「Lumat LB9507」]で測定した。尚、CEA濃度が1.0ng/mLの標準CEA液の代わりにCEA濃度が0ng/mLの標準CEA液を使用して上記と同様の操作を行いバックグラウンドとして用いた。
CV(%)=(X2/X1)×100
一方、磁性粒子組成物(C)の重量を基準として磁性粒子組成物(C)中の磁性粒子(B)の含有量が5〜80重量%であり、磁性粒子(A)の体積平均粒子径(dA)と磁性粒子(B)の体積平均粒子径(dB)とが数式(1)の関係を満たす本発明の実施例1〜6の免疫測定試薬を用いた実施例7〜12の免疫測定方法においては、高感度かつ再現性高く測定対象物質を測定することができることがわかる。
Claims (6)
- 抗原及び抗体のいずれも固定化されていない磁性粒子(A)及び抗原又は抗体が固定化されてなる磁性粒子(B)からなる磁性粒子組成物(C)を含有する免疫測定用試薬であって、磁性粒子(A)の体積平均粒子径(dA)と磁性粒子(B)の体積平均粒子径(dB)とが下記数式(1)の関係を満たし、磁性粒子組成物(C)中の磁性粒子(B)の含有量が磁性粒子組成物(C)の重量を基準として5〜80重量%である免疫測定用試薬。
0.8≦dA/dB≦1.2 (1) - 磁性粒子(A)の粒度分布の変動係数(cA)、磁性粒子(B)の粒度分布の変動係数(cB)及び磁性粒子組成物(C)の粒度分布の変動係数(cC)が下記数式(2)及び(3)の関係を満たすものである請求項1に記載の免疫測定用試薬。
cB≦cA (2)
cC≦cA (3) - 磁性粒子(A)が、体積平均粒子径が1〜20nmの超常磁性金属酸化物(D)を60〜95重量%含有する磁性シリカ粒子である請求項1又は2に記載の免疫測定用試薬。
- 磁性粒子組成物(C)の体積平均粒子径が0.5〜10μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の免疫測定用試薬。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫測定用試薬を含む免疫測定用キット。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫測定用試薬を用いる免疫測定方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017046979 | 2017-03-13 | ||
JP2017046979 | 2017-03-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018151384A JP2018151384A (ja) | 2018-09-27 |
JP6636072B2 true JP6636072B2 (ja) | 2020-01-29 |
Family
ID=63681552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018039289A Active JP6636072B2 (ja) | 2017-03-13 | 2018-03-06 | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6636072B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3951391A4 (en) * | 2019-03-26 | 2023-04-12 | Sekisui Medical Co., Ltd. | MAGNETIC SENSITIVE PARTICLE AND METHOD FOR IMMUNOLOGICAL ASSAY USING THE SAME, REAGENT FOR IMMUNOLOGICAL ASSAY |
BR112022002818A2 (pt) * | 2019-09-19 | 2022-05-10 | Sanyo Chemical Ind Ltd | Composição de partículas magnéticas, uso da composição de partículas magnéticas para separação de ácidos nucleicos, kit para obtenção da composição de partículas magnéticas, partículas magnéticas, sal caotrópico, e método de separação e purificação |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4823726B2 (ja) * | 2006-03-17 | 2011-11-24 | 国立大学法人豊橋技術科学大学 | 生体高分子検出方法およびその検出装置 |
JP5428166B2 (ja) * | 2007-06-29 | 2014-02-26 | Jnc株式会社 | 磁性粒子の凝集及び分散方法並びにこれを用いた分離、検出方法及び検出用キット |
JP4964161B2 (ja) * | 2008-02-07 | 2012-06-27 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 磁性粒子を用いた分析方法 |
WO2011059076A1 (ja) * | 2009-11-13 | 2011-05-19 | ユニバーサル・バイオ・リサーチ株式会社 | 磁性試薬、磁性試薬キット、磁性担体処理方法およびその処理装置 |
JP2012078161A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Shino Test Corp | 試料中の測定対象物質の測定方法、測定試薬及び測定値差の改善方法 |
WO2012173002A1 (ja) * | 2011-06-15 | 2012-12-20 | 三洋化成工業株式会社 | 磁性シリカ粒子を用いた測定方法及び該測定方法用試薬 |
US10533170B2 (en) * | 2014-03-14 | 2020-01-14 | Shimadzu Corporation | Method for manipulating magnetic particles and device for manipulating magnetic particles |
WO2016158851A1 (ja) * | 2015-03-30 | 2016-10-06 | 日産化学工業株式会社 | 血管内皮増殖因子受容体に結合する核酸アプタマー |
-
2018
- 2018-03-06 JP JP2018039289A patent/JP6636072B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018151384A (ja) | 2018-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9157911B2 (en) | Assay method using magnetic silica particles and reagent for said assay method | |
JP6182520B2 (ja) | 磁性シリカ粒子、該磁性シリカ粒子を用いた測定対象物質測定方法及び測定対象物質測定用試薬 | |
WO2019148837A1 (zh) | 一种用于化学发光免疫检测的磁颗粒试剂及试剂盒 | |
JP6773402B2 (ja) | 磁性シリカ粒子を用いた対象物質の分離方法 | |
JP6636072B2 (ja) | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 | |
JP5844195B2 (ja) | 磁性シリカ粒子並びにこれを用いた免疫測定法及び免疫測定用試薬 | |
JP2023133205A (ja) | 免疫学的測定方法、免疫学的測定用キット及び固相担体試薬 | |
JP6635985B2 (ja) | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 | |
JP6672353B2 (ja) | 免疫測定方法及びそれに用いられる免疫測定用キット | |
JP7211748B2 (ja) | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 | |
JP7269906B2 (ja) | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 | |
JP2018124277A (ja) | 粒子含有組成物、免疫測定用試薬、免疫測定方法及び粒子の保存方法 | |
JP2011047788A (ja) | 免疫測定用粒子懸濁液及び免疫測定用試薬キット | |
JP2016136130A (ja) | 免疫測定用試薬及び免疫測定方法 | |
JP6636070B2 (ja) | 免疫測定方法及び免疫測定用キット | |
JPH05209884A (ja) | 抗原、抗体検出方法 | |
JP7191913B2 (ja) | 免疫測定方法及び免疫測定用キット | |
JP6646691B2 (ja) | 抗原又は抗体固定化粒子及び免疫測定試薬の製造方法並びに免疫測定方法 | |
JP6449221B2 (ja) | 粒子組成物、免疫測定用試薬及び免疫測定方法 | |
JP6767452B2 (ja) | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 | |
JP2019052905A (ja) | 免疫測定方法、免疫測定用試薬及びこれを含む免疫測定用キット | |
JP7431711B2 (ja) | 免疫測定方法及び免疫測定用キット | |
JPH08220095A (ja) | 沈殿可能な固相を用いる不均一系イムノアッセイ | |
JP2022156263A (ja) | 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 | |
JP2019070645A (ja) | ペルオキシダーゼ標識抗体含有水溶液の製造方法及び免疫測定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190314 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6636072 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |