JP6635985B2 - 免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、免疫測定用試薬、免疫測定用キット及び免疫測定方法に関する。
近年、臨床検査や免疫学などの分野で、操作が簡単なことから免疫反応を利用した測定法が多用されている。そのうち、酵素免疫測定法や化学発光免疫測定法が高感度化の観点から多く用いられる。酵素免疫測定法では、一般的に、酵素標識された抗体が用いられている(非特許文献1)。
酵素で標識された抗体は特に低濃度では不安定なことが多く、保存中に劣化することが知られている。この問題を解決するため、いくつかの技術が知られている。例えば、マレイミドヒンジ法による標識化、クエン酸緩衝液の使用、標識抗体の凍結乾燥等の報告がなされている。その他、酵素標識された抗体が含まれる溶液中に、遊離した酵素を共存させる方法なども提案がなされている(特許文献1及び特許文献2)。
このように酵素標識された抗体の安定化には様々な工夫がなされてきたが、少なくとも1年以上の安定性が求められる市販試薬としての使用に耐えるだけの保存性を有するものは少ない。また、凍結乾燥すれば安定性は保持されるが、使用する際に操作が煩雑になるといった別の問題が生じ、更なる改良が望まれている。
免疫化学的同定法 第3版、J.Clausen著、1993年発行
特開平9−80051号公報 特開2003−057238号公報
本発明の目的は、酵素で標識された物質(F){測定対象物質(F1)、測定対象物質の類似物質(F2)、及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質}の保存安定性に優れた免疫測定用試薬、該免疫測定用試薬を含む免疫測定用キット及び該キットを使用する免疫測定方法を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果本発明に到達した。
即ち本発明は、物質(FC)及び親水性タンパク質(D)を含有する免疫測定用試薬(X)であって、物質(FC)が物質(F)が酵素(C)により標識されてなる物質であり、物質(F)が測定対象物質(F1)、測定対象物質の類似物質(F2)及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質であり、前記測定対象物質が癌胎児性抗原、前立腺特異抗原又は遊離チロキシンであり、親水性タンパク質(D)が25℃、pH7.0の水100gに2.0g以上溶解するタンパク質であり、親水性タンパク質(D)が親水性カゼインタンパク質(D1)であり、免疫測定用試薬(X)中の親水性タンパク質(D)の含有量が(X)の重量を基準として2〜6重量%である免疫測定用試薬(X);標識試薬(A)及び固相担体試薬(E)を含む免疫測定用キットであって、標識試薬(A)が請求項1〜3のいずれか1項に記載の免疫測定用試薬(X)であり、固相担体試薬(E)が固相担体(B)の表面に物質(F)が固定化された固相担体(BF)を含有するものである免疫測定用キット;該免疫測定用キットを使用する免疫測定方法でる。
本発明の免疫測定用試薬は、酵素で標識された物質の保存安定性が極めて優れている。
本発明の免疫測定用試薬(X)は、物質(FC)及び親水性タンパク質(D)を含有する免疫測定用試薬(X)であって、物質(FC)が物質(F)が酵素(C)により標識されてなる物質であり、物質(F)が測定対象物質(F1)、測定対象物質の類似物質(F2)及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質であり、親水性タンパク質(D)が25℃、pH7.0の水100gに2.0g以上溶解するタンパク質であり、免疫測定用試薬(X)中の親水性タンパク質(D)の含有量が(X)の重量を基準として2〜6重量%である免疫測定用試薬である。
本発明における物質(FC)は、物質(F)が酵素(C)により標識されてなる物質である。物質(F)としては、測定対象物質(F1)、測定対象物質の類似物質(F2)及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が含まれる。
本発明における測定対象物質(F1)は、例えば血清,血液,血漿,尿等の生体体液、リンパ液、血球、各種細胞類等の生体由来の試料中に含まれるタンパク質、脂質タンパク質、核酸、免疫グロブリン、血液凝固関連因子、抗体、酵素、ホルモン、癌マーカー、心疾患マーカー及び各種薬物等が代表的なものとして挙げられる。更に具体的には、例えばアルブミン,ヘモグロビン,ミオグロビン,トランスフェリン,プロテインA,C反応性蛋白質(CRP)等のタンパク質、例えば高比重リポ蛋白質(HDL),低比重リポ蛋白質(LDL),超低比重リポ蛋白質等の脂質蛋白質、例えばデオキシリボ核酸(DNA),リボ核酸(RNA)等の核酸、例えばアルカリ性ホスファターゼ,アミラーゼ,酸性ホスファターゼ,γ−グルタミルトランスフェラーゼ(γ−GTP),リパーゼ,クレアチンキナーゼ(CK),乳酸脱水素酵素(LDH),グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT),グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT),レニン,プロテインキナーゼ(PK),チロシンキナーゼ等の酵素、例えばIgG,IgM,IgA,IgD,IgE等の免疫グロブリン(或はこれらの、例えばFc部,Fab部,F(ab)2部等の断片)、例えばフィブリノーゲン,フィブリン分解産物(FDP),プロトロンビン,トロンビン等の血液凝固関連因子、例えば抗ストレプトリジンO抗体,抗ヒトB型肝炎ウイルス表面抗原抗体(HBs抗原)、抗ヒトC型肝炎ウイルス抗体、抗リュウマチ因子等の抗体、例えば甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモン[遊離トリヨードチロニン(FT3),遊離チロキシン(FT4),トリヨードチロニン(T3),チロキシン(T4)]、副甲状腺ホルモン(PTH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)エストラジオール(E2)等のホルモン、例えばα−フェトプロテイン(AFP)、癌胎児性抗原(CEA)、CA19−9、前立腺特異抗原(PSA)等の癌マーカー、例えばトロポニンT(TnT)、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT−proBNP)等の心疾患マーカー、例えば抗てんかん薬、抗生物質、テオフィリン等の薬物等が挙げられる。
上記したものの中でも、商業的ニーズの観点から、抗体、ホルモン、癌マーカー及び心疾患マーカーからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明における測定対象物質の類似物質(アナログ)(F2)は、測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)が有する測定対象物質(F1)との結合部位と結合し得るもの、言い換えれば、測定対象物質(F1)が有する測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)との結合部位を有するもの、更に言い換えれば、測定対象物質(F1)と測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)との反応時に共存させると該反応と競合し得るものであれば何れでもよい。
本発明における測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)としては、例えば「抗原」−「抗体」間反応、「糖鎖」−「タンパク質」間反応、「糖鎖」−「レクチン」間反応、「酵素」−「インヒビター」間反応、「タンパク質」−「ペプチド鎖」間反応又は「染色体又はヌクレオチド鎖」−「ヌクレオチド鎖」間反応、「ヌクレオチド鎖」−「タンパク質」間反応等の相互反応によって測定対象物質又はその類似物質(F2)と結合するもの等が挙げられ、上記各組合せに於いて何れか一方が測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)である場合、他の一方がこの測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)である。
例えば、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)が「抗原」であるときは測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)は「抗体」であり、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)が「抗体」であるときは測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)は「抗原」である(以下、その他の上記各組合せにおいても同様である)。
(F3)として具体的には、例えばヌクレオチド鎖(オリゴヌクレオチド鎖、ポリヌクレオチド鎖);染色体;ペプチド鎖(例えばC−ペプチド、アンジオテンシンI等)、タンパク質〔例えばプロカルシトニン、免疫グロブリンA(IgA),免疫グロブリンE(IgE),免疫グロブリンG(IgG),免疫グロブリンM(IgM),免疫グロブリンD(IgD),β2−ミクログロブリン、アルブミン、これらの分解産物、フェリチン等の血清タンパク質〕;酵素〔例えばアミラーゼ(例えば膵型,唾液腺型,X型等)、アルカリホスファターゼ(例えば肝性,骨性,胎盤性,小腸性等)、酸性ホスファターゼ(例えばPAP等)、γ−グルタミルトランスファラーゼ(例えば腎性,膵性,肝性等)、リパーゼ(例えば膵型,胃型等)、クレアチンキナーゼ(例えばCK−1,CK−2,mCK等)、乳酸脱水素酵素(例えばLDH1〜LDH5等)、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(例えばASTm,ASTs等)、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(例えばALTm,ALTs等)、コリンエステラーゼ(例えばChE1〜ChE5等)、ロイシンアミノペプチダーゼ(例えばC−LAP,AA,CAP等)、レニン、プロテインキナーゼ、チロシンキナーゼ等〕及びこれら酵素のインヒビター,ホルモン(例えばPTH,TSH,インシュリン,LH,FSH,プロラクチン等)、レセプター(例えばエストロゲン,TSH等に対するレセプター);リガンド(例えばエストロゲン,TSH等);例えば細菌(例えば結核菌,肺炎球菌,ジフテリア菌,髄膜炎菌,淋菌,ブドウ球菌,レンサ球菌,腸内細菌,大腸菌,ヘリコバクター・ピロリ等)、ウイルス(例えばルベラウイルス,ヘルペスウイルス,肝炎ウイルス,ATLウイルス,AIDSウイルス,インフルエンザウイルス,アデノウイルス,エンテロウイルス,ポリオウイルス,EBウイルス,HAV,HBV,HCV,HIV,HTLV等)、真菌(例えばカンジダ,クリプトコッカス等)、スピロヘータ(例えばレプトスピラ,梅毒トレポネーマ等)、クラミジア、マイコプラズマ等の微生物;当該微生物に由来するタンパク質又はペプチド或いは糖鎖抗原;気管支喘息,アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎等のアレルギーの原因となる各種アレルゲン(例えばハウスダスト、例えばコナヒョウダニ,ヤケヒョウダニ等のダニ類、例えばスギ、ヒノキ、スズメノヒエ,ブタクサ,オオアワガエリ,ハルガヤ,ライムギ等の花粉、例えばネコ,イヌ,カニ等の動物、例えば米,卵白等の食物、真菌、昆虫、木材、薬剤、化学物質等に由来するアレルゲン等);脂質(例えばリポタンパク質等);プロテアーゼ(例えばトリプシン,プラスミン,セリンプロテアーゼ等);腫瘍マーカータンパク抗原(例えばPSA,PGI,PGII等);糖鎖抗原〔例えばAFP(例えばL1からL3等)、hCG(hCGファミリー)、トランスフェリン、IgG、サイログロブリン、Decay−accelerating−factor(DAF)、癌胎児性抗原(例えばCEA,NCA,NCA−2,NFA等)、CA19−9、PIVKA−II、CA125、前立腺特異抗原、癌細胞が産生する特殊な糖鎖を有する腫瘍マーカー糖鎖抗原、ABO糖鎖抗原等〕;糖鎖(例えばヒアルロン酸、β−グルカン、上記糖鎖抗原等が有する糖鎖等);糖鎖に結合するタンパク質(例えばヒアルロン酸結合タンパク、βグルカン結合タンパク等);リン脂質(例えばカルジオリピン等);リポ多糖(例えばエンドトキシン等);化学物質(例えばT3,T4,例えばトリブチルスズ,ノニルフェノール,4−オクチルフェノール,フタル酸ジ−n−ブチル,フタル酸ジシクロヘキシル,ベンゾフェノン,オクタクロロスチレン,フタル酸ジ−2−エチルヘキシル等の環境ホルモン);人体に投与・接種される各種薬剤及びこれらの代謝物;アプタマー;核酸結合性物質;およびこれらに対する抗体等が挙げられる。尚、本発明に於いて用いられる抗体には、パパインやペプシン等の蛋白質分解酵素、或いは化学的分解により生じるFab、F(ab’)2フラグメント等の分解産物も包含される。
上記の如き測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)としては、「抗原」−「抗体」間反応或いは「糖鎖−タンパク質」間反応によって測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)と結合するものが、入手が容易であることから好ましい。
具体的には、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)に対する抗体、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)が結合する抗原及び測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)に結合するタンパク質が好ましく、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)に対する抗体及び測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)に結合するタンパク質が更に好ましい。
本発明に用いられる酵素(C)としては、酵素免疫測定法(EIA)に於いて用いられるアルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、ペルオキシダーゼ(以下においてPODと略記することがある)、マイクロペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース−6−リン酸脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、ルシフェラーゼ、チロシナーゼ及び酸性ホスファターゼ等の酵素類が挙げられる。
これらの内、感度等の観点から、好ましいのはアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ及びグルコースオキシダーゼであり、特に好ましいのはペルオキシダーゼである。
本発明において物質(FC)は、上記物質(F)が酵素(C)により標識されてなる物質である。酵素(C)を物質(F)に結合させて物質(FC)とする方法、一般的にこの分野で用いられる方法[例えば、医化学実験講座、第8巻、山村雄一監修、第1版、中山書店、1971;図説 蛍光抗体、川生明著、第1版、(株)ソフトサイエンス社、1983;酵素免疫測定法、石川栄治、河合忠、室井潔編、第2版、医学書院、1982等]等を利用すればよい。
本発明において、免疫測定用試薬(X)中の物質(FC)の含有量は、免疫測定用試薬(X)の重量を基準として、酵素免疫測定法における測定感度の観点から、0.005〜0.8重量%が好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.3重量%である。
本発明における親水性タンパク質(D)とは、25℃、pH7.0の水100gに2.0g以上溶解するタンパク質である。
(D)は1種用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
親水性タンパク質(D)としては、親水性カゼインタンパク質(D1)、ペプチド(D2)、アルブミン(D3)等が挙げられる。
(D1)としては例えばカゼイン加水分解物、κ−カゼイン及びブロックエース(DSファーマバイオメディカル(株)製)等が挙げられる。
ペプチド(D2)としては、例えばコラーゲンペプチド、ミルクペプチド及び大豆ペプチド等が挙げられる。
アルブミン(D3)としては、例えば卵アルブミン、牛血清アルブミン(BSA)等の血清アルブミン、及び乳アルブミン等が挙げられる。
上記(D)のうちで、保存安定性の観点から親水性カゼインタンパク質(D1)が好ましく、さらに好ましくはカゼイン加水分解物である。
本発明において、免疫測定用試薬(X)中の親水性タンパク質(D)の含有量は、免疫測定用試薬(X)の重量を基準として、2〜6重量%であり、酵素で標識された物質の保存安定性の観点から、2〜6重量%が好ましく、さらに好ましくは3〜5重量%である。
(D)の含有量が2重量%以上であることで、親水性タンパク質(D)が免疫測定用試薬(X)中の物質(FC)の親水性を向上させることができ、物質(FC)の溶液中(特に水溶液中)での活性を維持することができるので、免疫測定試薬(X)としての保存安定性が向上する。また、(D)の含有量が6重量%以下であることで、疫測定用試薬(X)中への溶解が容易である。また、上記範囲であることで、特に磁性シリカ粒子(B1)を用いた酵素免疫測定法における磁性シリカ粒子(B1)の分散性を向上させることができる。
本発明の免疫測定用試薬(X)は、(X)中の酵素で標識された物質である物質(FC)の保存安定性が極めて優れているので、免疫測定における標識試薬(A)として好ましく用いることができる。
本発明の免疫測定用キットは、標識試薬(A)及び固相担体試薬(E)を含む免疫測定用キットであって、標識試薬(A)が上記本発明の免疫測定用試薬(X)であり、固相担体試薬(E)が固相担体(B)の表面上に物質(F)が固定化された固相担体(BF)を含有するものである免疫測定用キットである。
本発明において、固相担体(B)は、一般的にこの分野で使用されるものであれば特に限定されないが、例えばガラスビーズ、ポリスチレンビーズ、磁性シリカ粒子(B1)、マイクロプレート、ラテックス等が代表的なものとして挙げられる。
磁性シリカ粒子(B1)としては、特開2014−210680号公報及び特開2013−019889号公報等に記載の公知の磁性シリカ粒子等が挙げられる。
これらのうち、免疫測定時に親水性タンパク質(D)の影響を受けにくい観点から、磁性シリカ粒子(B1)が好ましい。
該磁性シリカ粒子(B1)は、シリカのマトリックス中に数平均粒子径が1〜15nmで超常磁性を有する金属酸化物を分散されているものである。超常磁性とは、外部磁場の存在下で物質の個々の原子磁気モーメントが整列し誘発された一時的な磁場を示し、外部磁場を取り除くと、部分的な整列が損なわれ磁場を示さなくなることをいう。
数平均粒子径が1〜15nmで超常磁性を示す超常磁性金属酸化物としては、鉄、コバルト、ニッケル及びこれらの合金等の酸化物が挙げられるが、磁界に対する感応性が優れていることから、酸化鉄が特に好ましい。超常磁性金属酸化物は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
酸化鉄としては、公知の種々の酸化鉄を用いることができる。酸化鉄の内、特に化学的な安定性に優れることから、マグネタイト、γ−ヘマタイト、マグネタイト−α−ヘマタイト中間酸化鉄及びγ−ヘマタイト−α−ヘマタイト中間酸化鉄が好ましく、大きな飽和磁化を有し、外部磁場に対する感応性が優れていることから、マグネタイトが更に好ましい。
該磁性シリカ粒子(B1)中の超常磁性金属酸化物の含有量の下限は、60重量%が好ましく、さらに好ましくは65重量%であり、上限は95重量%が好ましく、さらに好ましくは80重量%である。
超常磁性金属酸化物の含有量が60重量%以上であると、得られた磁性シリカ粒子(B1)の磁性が十分であるため、実際の用途面における分離操作に時間がかからないので好ましい。また95重量%以下であると、合成が容易であるので好ましい。
超常磁性金属酸化物の製造方法は、特に限定されないが、Massartにより報告されたものをベースとして水溶性鉄塩及びアンモニアを用いる共沈殿法(R.Massart,IEEE Trans.Magn.1981,17,1247)や水溶性鉄塩の水溶液中の酸化反応を用いた方法により合成することができる。
該磁性シリカ粒子(B1)の数平均粒子径は、好ましくは1〜5μm、更に好ましくは1〜3μmである。平均粒子径が1μm以上であると、分離回収の際に時間がかからない傾向にあり、5μm以下であると、表面積が大きくなり、固定化する物質(対象物質、測定対象物質の類似物質又は測定対象物質と特異的に結合する物質)の結合量が多く結合効率が上昇する傾向にある。
該磁性シリカ粒子(B1)の数平均粒子径は、任意の200個の磁性シリカ粒子について走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社製「JSM−7000F」)で観察して測定された粒子径の平均値である。
該磁性シリカ粒子(B1)の数平均粒子径は、後述の水中油型エマルションを作製する際の混合条件(せん断力等)を調節して水中油型エマルションの粒子径を調整することにより制御することができる。また、磁性シリカ粒子製造時の水洗工程の条件変更や一般的な分級等の方法によっても平均粒子径を所望の値とすることができる。
該磁性シリカ粒子(B1)は、例えば数平均粒子径が1〜15nmの超常磁性金属酸化物粒子、前記超常磁性金属酸化物粒子の重量に基づいて30〜500重量%の(アルキル)アルコキシシラン及び分散剤を含有する分散液と、水、水溶性有機溶媒、非イオン性界面活性剤及び(アルキル)アルコキシシランの加水分解用触媒を含有する溶液とを混合して水中油型エマルションを形成後、(アルキル)アルコキシシランの加水分解反応及び縮合反応を行い、超常磁性金属酸化物がシリカに包含された磁性シリカ粒子の水性分散体が得た後、磁性シリカ粒子の水性分散体を遠心分離及び/又は集磁により固液分離し、水又はメタノール等で洗浄することにより得られる。
上記及び以下において、(アルキル)アルコキシシランとは、アルキルアルコキシシラン又はアルコキシシランを意味する。
該磁性シリカ粒子(B1)は、超常磁性金属酸化物がシリカに包含され、粒子表面に存在しないことから、多くの測定対象物質、測定対象物質の類似物質、又は測定対象物質と特異的に結合する物質をその表面に固定化することができる。
本発明において、固相担体(B){好ましくは磁性シリカ粒子(B1)}に、測定対象物質(F1)、測定対象物質の類似物質(F2)及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)からなる群より選ばれる少なくとも1種(測定対象物質(F1)等)を固定化し、固相担体(B)の表面に物質(F)が固定化された固相担体(BF)を製造する方法としては、上述の(B)に測定対象物質(F1)等を物理吸着させる方法が挙げられるが、より効率良く測定対象物質(F1)等を固定化させる観点から、グルタルアルデヒド、アルブミン、カルボジイミド、ストレプトアビジン、ビオチン及び官能基を有するアルキルアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機化合物を(B)表面に結合させ、それらを介して測定対象物質(F1)等を(B)に固定化させるのが好ましい。これらの有機化合物の内、特定の測定対象物質(F1)等を結合させる観点から、官能基を有するアルキルアルコキシシランが更に好ましい。
本発明の免疫測定用キットは、上記固相担体試薬(E)及び標識試薬(A)以外に、さらにルミノール発光試薬(K)及び過酸化物水溶液(L)を含んでいてもよい。
ルミノール発光試薬(K)は、上記標識試薬(A)中に含まれる物質(FC)を標識するものとして用いられている酵素(C)に基づき選択され、例えば、酵素(C)がペルオキシダーゼである場合、2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン化合物及び化学発光増強剤を必須構成成分としてなるルミノール発光試薬等が挙げられる。
過酸化物水溶液(L)は、過酸化物及び水を必須構成成分としてなる過酸化物水溶液である。
ルミノール発光試薬(K)において、2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン化合物としては、例えば、特開平2−291299号公報、特開平10−319015号公報及び特開2000−279196号公報等に記載の公知の2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン化合物及びこれらの混合物等が使用できる。
これらの内、ルミノール、イソルミノール、N−アミノヘキシル−N−エチルイソルミノール(AHEI)、N−アミノブチル−N−エチルイソルミノール(ABEI)及びこれらの金属塩(アルカリ金属塩等)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、更に好ましいのはルミノール及び/又はその金属塩、特に好ましいのはルミノールのナトリウム塩である。
化学発光増強剤としては、例えば、特開昭59−500252号公報、特開昭59−171839号公報及び特開平2−291299号公報等に記載の公知の化学発光増強剤及びこれらの混合物等が使用できる。
これらの内、化学発光増強効果等の観点から、フェノールが好ましく、更に好ましいのはP−ヨードフェノール、4−(シアノメチルチオ)フェノール及び4−シアノメチルチオ−2−クロロフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、特に好ましいのは4−(シアノメチルチオ)フェノールである。
ルミノール発光試薬(K)には、2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン化合物及び化学発光増強剤以外に、緩衝液及び/又はキレート剤等を含むことができる。
緩衝液としては、例えば、特開平10−319015号公報及び特開2003−279489号公報等に記載の公知の緩衝液等が使用できる。
これらの内、化学発光増強効果及び保存安定性等の観点から、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸/水酸化ナトリウム緩衝液、2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸・1水和物/水酸化ナトリウム緩衝液及びピペラジニル−1,4−ビス(2−ヒドロキシ−3−プロパンスルホン酸)・2水和物/水酸化ナトリウム緩衝液からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、更に好ましいのは3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸/水酸化ナトリウム緩衝液及び2−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸・1水和物/水酸化ナトリウム緩衝液からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、特に好ましいのは3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸/水酸化ナトリウム緩衝液である。
キレート剤としては、例えば、特開平9−75099号公報及び特開2003−279489号公報等に記載の公知のキレート剤等が使用できる。
これらの内、化学発光増強効果及び保存安定性等の観点から、4配位キレート剤が好ましく、更に好ましいのはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその塩(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二カリウム及びエチレンジアミン四酢酸三カリウム等)並びにトランス−1,2ジアミノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸(CyDTA)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、特に好ましいのはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)及び/又はその塩である。
ルミノール発光試薬(K)は、液体であることが好ましく、また、酵素の蛍光強度の観点からはアルカリ性であることが好ましい。
第1液のpHは、7〜11が好ましく、更に好ましくは8〜10である。尚、pHは、JIS K0400−12−10:2000に準拠して測定される(測定温度25℃)。
ルミノール発光試薬(K)は、2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジンジオン化合物、化学発光増強剤並びに必要により緩衝液及び/又はキレート剤を均一混合することにより容易に得ることができる。
過酸化物水溶液(L)が含有する過酸化物としては、例えば、特開平8−261943号公報及び特開2000−279196号公報等に記載の公知の酸化剤等[無機の過酸化物(過酸化水素、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウム等)、有機過酸化物(過酸化ジアルキル及び過酸化アシル等)、ペルオキソ酸化合物(ペルオキソ硫酸及びペルオキソリン酸等)等]の水溶液が挙げられる。
これらの内、保存安定性等の観点から、過酸化水素水溶液、過ホウ酸ナトリウム水溶液及び過ホウ酸カリウム水溶液が好ましく、更に好ましいのは過酸化水素水溶液である。
過酸化物水溶液(L)が含有する水としては、蒸留水、逆浸透水及び脱イオン水等が挙げられる。これらの内、化学発光増強効果及び保存安定性等の観点から、蒸留水及び脱イオン水が好ましく、更に好ましいのは脱イオン水である。
過酸化物水溶液(L)は、過酸化物及び水以外にキレート剤等を含むことができる。
キレート剤としては、上述のルミノール発光試薬に含むことができるキレート剤として例示したものと同様のものが挙げられ、好ましいものも同様である。
過酸化物水溶液(L)は、過酸化物、水及び必要によりキレート剤を均一混合することにより容易に得られる。
本発明の免疫測定用キットは、試料中の測定対象物質(F1)を定量する免疫測定方法としてこの分野で一般的に行われる方法に用いることができ、例えば、文献[例えば、酵素免疫測定法第2版(石川栄治ら編集、医学書院)1982年]記載のサンドイッチ法、競合法及び特開平6−130063号公報記載の測定法に準じて行えばよい。
サンドイッチ法は、例えば、測定対象物質(F1)を含む試料と、測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を磁性シリカ粒子(B1)の表面に固定化した磁性シリカ粒子(B1F3)と、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)とを接触させて、磁性シリカ粒子(B1)表面に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と測定対象物質(F1)と酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)との複合体{(F3)/(F1)/(F3C)}を形成させ、該標識複合体をB/F分離して、複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質(F1)を定量することによりなされる。
具体的には例えば、測定対象物質(F1)を含む試料と測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を磁性シリカ粒子(B1)の表面に固定化した磁性シリカ粒子(B1F3)とを接触させて、磁性シリカ粒子(B1)表面に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と測定対象物質(F1)との複合体を形成させ、更に該複合体に酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)を接触させて、磁性シリカ粒子(B1)に担持された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と測定対象物質(F1)と酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)との標識複合体{(F3)/(F1)/(F3C)}を形成させ、該標識複合体をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質を定量すればよい。該方法に於いては、測定対象物質(F1)と測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)とを反応させた後、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)を反応させているが、標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)と測定対象物質(F1)とを反応させた後に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)とを反応させても、これら3つを同時に反応させても構わない。
上記サンドイッチ法におけるB/F分離とは、上記標識複合体{(F3)/(F1)/(F3C)}と、標識複合体の形成に関与しなかった酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)との分離を意味し、具体的には、磁性シリカ粒子(B1)に担持された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)、磁性シリカ粒子(B1)に担持された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と測定対象物質(F1)との複合体{(F3)/(F1)}及び上記の標識複合体{(F3)/(F1)/(F3C)}と、他の成分(試料中の測定対象物質(F1)以外の成分、標識複合体の形成に関与しなかった酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)等)との分離を意味する。
また、B/F分離工程は標識複合体{(F3)/(F1)/(F3C)}の形成後には必須の工程であるが、磁性シリカ粒子(B1)表面に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と測定対象物質(F1)との複合体{(F3)/(F1)}を形成させた後においても実施することができる。
競合法としては、測定対象物質(F1)を含む試料、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)、及び、測定対象物質(F1)又は測定対象物質の類似物質(F2)をその表面に固定化している磁性シリカ粒子(B1F1)又は(B1F2)とを接触させて、磁性シリカ粒子(B1)上に測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)と酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)との標識複合体{(F1)/(F1)/(F3C)又は(F2)/(F1)/(F3C)}を形成させ、該標識複合体を担持した磁性シリカ粒子をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質を定量することによりなされる。
具体的には例えば、測定対象物質(F1)を含む試料と、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)と、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)を担持した磁性シリカ粒子(B1F1)又は(B1F2)とを接触させて、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)に、試料中の測定対象物質(F1)と磁性シリカ粒子(B1)表面の測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)と競合反応させて、磁性シリカ粒子(B1)表面に測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)と酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)との標識複合体{(F1)/(F1)/(F3C)又は(F2)/(F1)/(F3C)}を形成させ、該標識複合体を担持した磁性シリカ粒子をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質(F1)を定量すればよい。該方法に於いては、測定対象物質(F1)、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)、及び磁性シリカ粒子(B1)表面に固定化された測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)を同時に競合反応させているが、測定対象物質(F1)と磁性シリカ粒子(B1)表面に固定化された測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)とを接触させた後に、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)を加えて競合反応させても、測定対象物質(F1)と酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)を接触させた後に、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)を担持した磁性シリカ粒子を加えて競合反応させてもよい。
上記競合法におけるB/F分離とは、上記標識複合体{(F1)/(F1)/(F3C)又は(F2)/(F1)/(F3C)}と、標識複合体の形成に関与しなかった、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)、及び酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)と測定対象物質(F1)との複合体{(F1)/(F3C)}との分離を意味し、具体的には、測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)を担持した磁性シリカ粒子、及び測定対象物質(F1)又はその類似物質(F2)を担持した磁性シリカ粒子と酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)との複合体{(B1F1)/(F3C)又は(B1F2)/(F3C)}と他の成分(試料中の測定対象物質(F1)以外の成分、酵素により標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)、測定対象物質(F1)の複合体等)との分離を意味する。
また、競合法の別の態様としては、測定対象物質(F1)を含む試料と、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)と、測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持した磁性シリカ粒子(B1F3)とを接触させて、磁性シリカ粒子(B1)上に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)との標識複合体{(F3)/(F1C)又は(F3)/(F2C)}とを形成させ、該標識複合体を担持した磁性シリカ粒子をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質を測定することによりなされる。
具体的には例えば、測定対象物質(F1)を含む試料と、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)と、測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持させた磁性シリカ粒子(B1F3)とを接触させて、磁性シリカ粒子(B1)上の測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)に、試料中の測定対象物質(F1)と酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)とを競合反応させて、磁性シリカ粒子(B1)上に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と試料中の測定対象物質(F1)との複合体{(F3)/(F1)}及び酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)との標識複合体{(F3)/(F1C)又は(F3)/(F2C)}とを形成させ、該複合体又は標識複合体を担持した磁性シリカ粒子をB/F分離して、標識複合体中の標識物質量を測定し、その結果に基づいて試料中の測定対象物質(F1)を測定すればよい。該競合法に於いては、測定対象物質(F1)、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)、及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持させた磁性シリカ粒子(B1F3)を同時に競合反応させているが、測定対象物質(F1)と測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持させた磁性シリカ粒子とを接触させた後{複合体(F3)/(F1)を形成させた後}に、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)を加えて競合反応{磁性シリカ粒子(B1F3)において、試料中の測定対象物質(F1)が反応しなかった(F3)に、(F1C)又は(F2C)を反応}させても、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)と測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持させた磁性シリカ粒子(B1F3)とを接触させた後{複合体(F3)/(F1C)又は(F3)/(F2C)を形成させた後}に、測定対象物質(F1)を加えて競合反応{磁性シリカ粒子(B1F3)において、(F1C)及び(F2C)が反応しなかった(F3)に、試料中の測定対象物質(F1)を反応}させてもよい。
上記競合法におけるB/F分離とは、上記標識複合体と、標識複合体の形成に関与しなかった酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)との分離を意味し、具体的には、測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持させた磁性シリカ粒子(B1F3)、磁性シリカ粒子(B1)上の測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と、測定対象物質(F1)との複合体{(F3)/(F1)}、及び磁性シリカ粒子(B1)上の測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)と、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)との複合体{(F3)/(F1C)又は(F3)/(F2C)}と、他の成分(試料中の測定対象物質(F1)以外の成分、標識複合体の形成に関与しなかった酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)等)との分離を意味する。
また、B/F分離工程は標識複合体の形成後には必須の工程であるが、測定対象物質(F1)と測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)を担持させた磁性シリカ粒子とを接触させた後においても実施することができる。
また、測定対象物質(F1)が酵素の場合には、上記サンドイッチ法や競合法以外の酵素活性方法を用いる方法、例えば、測定対象物質(F1)を含む試料と、測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)(例えば、抗体等の酵素と結合し得る物質)を表面に固定化した磁性シリカ粒子(B1F3)とを接触させて、磁性シリカ粒子(B1)上に測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)との複合体{(F3)/(F1)}を形成させ、複合体を担持した磁性シリカ粒子をB/F分離した後、酵素の種類に応じた基質、又は酵素の種類に応じた基質及び発色剤、要すれば更に共役酵素を添加し、その基質の変化又は発色剤の発色結果に基づいて試料中の酵素量を測定する方法により、測定してもよい。尚、基質、発色剤、共役酵素は、公知のものを用いればよく、例えば酵素がペルオキシダーゼの場合には、過酸化水素とルミノール発光試薬等を用いればよい。これらの使用量も一般的にこの分野で用いられる範囲であればよい。上記方法におけるB/F分離とは、測定対象物質(F1)と、磁性シリカ粒子上に固定化された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)との複合体{(F3)/(F1)}と、その他の成分(試料中の測定対象物質(F1)以外の成分等)との分離を意味する。
本発明の免疫測定方法において、試料、物質(F)が固定化された磁性シリカ粒子(B1F)、標識された測定対象物質と特異的に結合する物質(F3C)、酵素により標識された測定対象物質(F1C)又はその類似物質(F2C)等を接触させる方法としては、一般的になされる撹拌、混合等の処理により、磁性シリカ粒子が分散されればよい。反応時間は、測定対象物質(F1)、用いられる測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)、サンドイッチ法、競合法等の違いに応じて適宜設定されればよいが、1〜10分が好ましく、さらに好ましくは1〜5分である。
本発明の免疫測定方法におけるB/F分離は、例えば、磁性シリカ粒子の磁性を利用し、反応槽の外側等から磁石等により磁性シリカ粒子を集めて、反応液を排出し、洗浄液を加えた後、磁石を取り除き、磁性シリカ粒子を混合して分散させ、洗浄することによりなされる。上記操作を1〜3回繰り返してもよい。洗浄液としては、通常この分野で用いられるものであれば特に限定はされない。
以下、実施例により、本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において部は重量部を示す。尚、実施例2及び4は参考例である。
<実施例1>
固相担体試薬(E−1)(抗CEAモノクローナル抗体(F3)が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)を含有する試薬)、免疫測定用試薬(X)である標識試薬(A−1)(POD標識抗CEA抗体(F3C)試薬)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される本発明の免疫測定用キット(S−1)を得た。
磁性シリカ粒子(B1−1)の製造:
反応容器に塩化鉄(III)6水和物186部、塩化鉄(II)4水和物68部及び水1288部を仕込んで溶解させて50℃に昇温し、撹拌下温度を50〜55℃の保持しながら、25重量%アンモニア水280部を1時間かけて滴下し、水中にマグネタイト粒子を得た。得られたマグネタイト粒子に分散剤であるオレイン酸64部を加え、2時間撹拌を継続した。室温に冷却後、デカンテーションにより固液分離して得られたオレイン酸が吸着したマグネタイト粒子を水1000部で洗浄する操作を3回行い、さらにアセトン1000部で洗浄する操作を2回行い、40℃で2日間乾燥させることで、超常磁性金属酸化物粒子を得た。
超常磁性金属酸化物粒子80部をテトラエトキシシラン240部に加えて分散し、分散液(a1)を調製した。次に、反応容器に水5050部、25重量%アンモニア水溶液3500部、NSA−17(三洋化成工業株式会社製)400部を加えてクリアミックス(エムテクニック社製)を用いて混合し溶液(a2)を得た。50℃に昇温後、クリアミックスを回転数6,000rpmで攪拌しながら、上記分散液(a1)を溶液(a2)に1時間かけて滴下後、50℃で1時間反応させた。反応後、2,000rpmで20分間遠心分離して微粒子の存在する上清を除き、コア層を得た。
反応容器にコア層80部、脱イオン水2500部、25重量%アンモニア水溶液260部、エタノール2500部、テトラエトキシシラン1200部を加えてクリアミックス(エムテクニック社製)を用いて混合し、クリアミックスの回転数6,000rpmで攪拌しながら2時間反応させた。反応後、2,000rpmで20分間遠心分離して微粒子の存在する上清を除き、磁石を用いて粒子を集磁し上清を除く操作を10回行った。次に、得られた固相に水5000部を加えて粒子を分散させて600rpmで10分間遠心分離後、微粒子の存在する上清を除く操作を20回行い、続いて得られた固相に水5000部を加えて粒子を分散させて300rpmで10分間遠心分離することにより、大きな粒子径の粒子を沈降させて除去することで分級を行った。さらに、磁石を用いて粒子を集磁し上清を除く操作を10回行い、目的とする体積平均粒子径の磁性シリカ粒子(B1−1)を得た。
抗CEAモノクローナル抗体(F3)が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)を含有する固相担体試薬(E−1)の作製:
1重量%γ−アミノプロピルトリエトキシシラン含有アセトン溶液40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に製造した磁性シリカ粒子(B1−1)40mgを加え、25℃で1時間反応させ、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去した。次いで脱イオン水40mLを加えて蓋をし、ポリスチレン瓶をゆっくりと2回倒置攪拌した後、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子(B1−1)を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去して磁性シリカ粒子を洗浄した。この洗浄操作を5回行った。次いで、この洗浄後の磁性シリカ粒子を2重量%グルタルアルデヒド含有水溶液40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。そして、脱イオン水40mLを加えて蓋をし、ポリスチレン瓶をゆっくりと2回倒置攪拌したのち、ネオジウム磁石で磁性シリカ粒子(B1−1)を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去して磁性シリカ粒子(B1−1)を洗浄した。この洗浄操作を10回行った。更にこの洗浄後の磁性シリカ粒子(B1−1)を抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製、後述する標識試薬(A−1)で用いている抗CEAモノクローナル抗体と認識部位が異なるもの。)(F3−1’)10μg/mLの濃度で含む0.02Mリン酸緩衝液(pH8.7)120mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。反応後、ネオジウム磁石で抗CEAモノクローナル抗体が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)を集磁後、残留抗CEAモノクローナル抗体(F3−1’)含有リン酸緩衝液を除去した。次いで、磁性シリカ粒子(B1F3)を1重量%の牛血清アルブミン含有の0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で12時間浸漬させたのち、ネオジウム磁石でシリカ粒子(B1F3)を集磁後、1重量%の牛血清アルブミン含有のリン酸緩衝液を除去した。抗CEAモノクローナル抗体が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)濃度として1.0mg/mLの濃度に希釈し、固相担体試薬(E−1)を調製し、冷蔵(2〜10℃)で保存した。
標識試薬(A−1)の作製:
抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1)、西洋ワサビ由来POD(東洋紡製)(C−1)を用い、文献(エス・ヨシタケ、エム・イマガワ、イー・イシカワ、エトール;ジェイ.バイオケム,Vol.92,1982,1413−1424)に記載の方法でPOD標識抗CEA抗体(F3C)を調製した。これを3.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)含有の0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で、POD標識抗CEA抗体(F3C)の濃度として20nMの濃度に希釈し、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−1)を調製し、冷蔵(2〜10℃)で保存した。
ルミノール試薬(K)の調製:
ルミノールのナトリウム塩[シグマ アルドリッチ ジャパン(株)製]0.7g及び4−(シアノメチルチオ)フェノール0.1gを1,000mLメスフラスコに仕込んだ。3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]プロパンスルホン酸/水酸化ナトリウム緩衝液(10mM、pH8.6)を溶液の容量が1,000mLになるように仕込み、25℃で均一混合してルミノール発光試薬(K−1)を調製した。測定に用いるまで冷蔵(2〜10℃)保存した。
過酸化水素水(L)の調製:
過酸化水素[和光純薬工業(株)製、試薬特級、濃度30重量%]6.6gを1,000mLメスフラスコに仕込んだ。脱イオン水を溶液の容量が1,000mLになるように仕込み、25℃で均一混合して過酸化水素水(L−1)を調製した。測定に用いるまで冷蔵(2〜10℃)保存した。
<実施例2>
標識試薬(A−1)の作製における「カゼイン加水分解物(D−1)」を「ブロックエース(DSファーマバイオメディカル(株)製)(D−2)」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−2)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−2)を得た。
<実施例3>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」を「6.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−3)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される及び免疫測定用キット(S−3)を得た。
<実施例4>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」を「3.0重量%の牛血清アルブミン(以下においてBSAと略記する)(D−3)」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−4)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−4)を得た。
<実施例5>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」を「4.0重量%の牛血清アルブミン(BSA)(D−3)」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−5)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−5)を得た。
<実施例6>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」を「2.0重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−6)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−6)を得た。
<実施例7>
固相担体試薬(E−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1’)」を「抗PSAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製、標識試薬(A−7)で用いている抗PSAモノクローナル抗体と認識部位が異なるもの。)(F3−2’)」に変更して固相担体試薬(E−2)を得て、標識試薬(A−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1)」を「抗PSAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−2)」に変更する以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−2)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−7)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−7)を得た。
<実施例8>
固相担体試薬(E−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1’)10μg/mL」を「抗T4モノクローナル抗体(ダコジャパン(株))(F3−3)2μg/mL」に変更して固相担体試薬(E−3)を得て、標識試薬(A−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1)」を「L−チロキシンナトリウム五水和物(和光純薬工業(株)製)(以下、T4と表記)(F1−1)」に変更し、「POD標識抗CEA抗体(F3C)の濃度として20nMの濃度に希釈」を、「POD標識T4(F1C)の濃度として2nMの濃度に希釈」に変更する以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−3)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−8)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−8)を得た。
<実施例9>
固相担体試薬(E−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1’)10μg/mL」を「T4(F1−1)2μg/mL」に変更して固相担体試薬(E−4)を得て、標識試薬(A−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1)」を「抗T4モノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−3)」に変更し、「POD標識抗CEA抗体(F3C)の濃度として20nMの濃度に希釈」を、「POD標識抗T4抗体(F3C)の濃度として2nMの濃度に希釈」に変更する以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−4)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−9)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−9)を得た。
<実施例10>
固相担体試薬(E−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1’)10μg/mL」を「抗T4モノクローナル抗体(ダコジャパン(株))(F3−3)2μg/mL」に変更して固相担体試薬(E−3)を得て、標識試薬(A−1)の作製において、「抗CEAモノクローナル抗体(ダコジャパン(株)製)(F3−1’)」を「3,3’,5−トリヨード−L−チロニン(和光純薬工業(株)製)(以下、T3と表記)(F2−1)」に変更し、「POD標識抗CEA抗体(F3C)濃度として20nMの濃度に希釈」を、「POD標識T3(F2C)濃度として2nMの濃度に希釈」に変更する以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−3)、免疫測定用試薬(X)に該当する標識試薬(A−10)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される免疫測定用キット(S−10)を得た。
<比較例1>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D)」を「1.0重量%のカゼインナトリウム塩」に変更し、カゼインナトリウム塩をpH10.0で溶解後pH7.0に調整した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、比較用の免疫測定用試薬である標識試薬(A−11)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される比較免疫測定用キット(H−1)を得た。カゼインナトリウム塩はpH7.0の水100gに対する溶解性が1.0g以下であり、疎水性タンパク質である。
<比較例2>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D)」を「カゼイン加水分解物(D)を添加しない」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、比較用の免疫測定用試薬である標識試薬(A−12)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される比較免疫測定用キット(H−2)を得た。
<比較例3>
標識試薬(A−1)の作製における「3.0重量%のカゼイン加水分解物(D)」を「0.5重量%のカゼイン加水分解物(D−1)」に変更した以外は、実施例1と同様にして固相担体試薬(E−1)、比較用の免疫測定用試薬である標識試薬(A−13)、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)から構成される比較免疫測定用キット(H−3)を得た。
得られた免疫測定用キット(S−1)〜(S−6)及び(H−1)〜(H−3)を用いて、以下の方法により免疫測定における保存安定性及び磁性シリカ粒子の分散性を評価した。その結果を表1に示す。
<本発明の免疫測定用キットの安定性評価方法1(測定対象物質1(F1):CEA)>
磁性シリカ粒子を含有する固相担体試薬(E−1)0.025mLと0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で調製したCEA(F1)濃度が1.0ng/mLの標準CEA(F1)液0.025mLを試験管に入れて混合し、試験管中で37℃3分間反応させ、抗CEA抗体(F3)結合磁性シリカ粒子/CEA(F1)複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。
続いて、標識試薬(A−n)(S−1においてはn=1、S−2においてはn=2、S−3においてはn=3、S−4においてはn=4、S−5においてはn=5、S−6においてはn=6、H−1においてはn=11、H−2においてはn=12及びH−3においてはn=13)0.025mLを試験管に注入し、試験管中で37℃3分間反応させ、磁性シリカ粒子(B1)上に抗CEA抗体(F3)/CEA(F1)/POD標識抗CEA抗体(F3C)の複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を2回行った。
最後に、ルミノール発光試薬(K−1)0.07mLと過酸化水素水(L−1)0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)を添加後43〜45秒の平均発光量をルミノメーター[ベルトールドジャパン(株)製「Lumat LB9507」]で測定した。
免疫測定用キットを作成してから5.0時間以内のものを用いて測定した値を初期発光量、免疫測定用キットを4℃で1年間(365日)、40℃で5日間又は40℃で10日間保管後のものを用いて測定した値を1年間、5日間又は10日間保管後の発光量として、以下の計算式にて安定率を算出した。
安定率(%)=B/A×100
(A:初期発光量、B:1年間、5日間又は10日間保管後の発光量)
得られた免疫測定用キット(S−7)を用いて、以下の方法により免疫測定における保存安定性を評価した。その結果を表1に示す。
<本発明の免疫測定用キットの安定性評価方法(測定対象物質2(F1):PSA)>
磁性シリカ粒子を含有する固相担体試薬(E−2)0.025mLと0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で調製したPSA(F1)濃度が0.1ng/mLの標準PSA(F1)液0.025mLを試験管に入れて混合し、試験管中で37℃3分間反応させ、抗PSA抗体(F3)結合磁性シリカ粒子/PSA(F1)複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。
続いて、標識試薬(A−7)0.025mLを試験管に注入し、試験管中で37℃3分間反応させ、磁性シリカ粒子(B−1)上に抗PSA抗体(F3)/PSA(F1)/POD標識抗PSA抗体(F3C)複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を2回行った。
最後に、ルミノール発光試薬(K−1)0.07mLと過酸化水素水(L−1)0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)を添加後43〜45秒の平均発光量をルミノメーター[ベルトールドジャパン(株)製「Lumat LB9507」]で測定した。
免疫測定用キットを作成してから5.0時間以内のものを用いて測定した値を初期発光量、免疫測定用キットを4℃で1年間(365日)、40℃で5日間又は40℃で10日間保管後のものを用いて測定した値を1年間、5日間又は10日間保管後の発光量として、以下の計算式にて安定率を算出した。
安定率(%)=B/A×100
(A:初期発光量、B:1年間、5日間又は10日間保管後の発光量)
得られた免疫測定用キット(S−8)を用いて、以下の方法により免疫測定における保存安定性を評価した。その結果を表1に示す。
<本発明の免疫測定用キットの安定性評価方法(測定対象物質3(F1):FT4)>
磁性シリカ粒子を含有する固相担体試薬(E−3)0.025mLと0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で調製したFT4(F1)濃度が1ng/dLの標準FT4(F1)液0.025mL、及び標識試薬(A−8)0.025mLを試験管に入れて混合し、試験管中で37℃6分間反応させ、磁性シリカ粒子(B−1)上に抗T4抗体(F3)/T4(F1)の複合体、又は抗T4抗体(F3)/POD標識T4(F1C)の複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。最後に、ルミノール発光試薬(K−1)0.07mLと過酸化水素水(L−1)0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)を添加後43〜45秒の平均発光量をルミノメーター[ベルトールドジャパン(株)製「Lumat LB9507」]で測定した。
免疫測定用キットを作成してから5.0時間以内のものを用いて測定した値を初期発光量、免疫測定用キットを4℃で1年間(365日)、40℃で5日間又は40℃で10日間保管後のものを用いて測定した値を1年間、5日間又は10日間保管後の発光量として、以下の計算式にて安定率を算出した。
安定率(%)=B/A×100
(A:初期発光量、B:1年間、5日間又は10日間保管後の発光量)
得られた免疫測定用キット(S−9)を用いて、以下の方法により免疫測定における保存安定性を評価した。その結果を表1に示す。
<本発明の免疫測定用キットの安定性評価方法4(測定対象物質3(F1):FT4)>
磁性シリカ粒子を含有する固相担体試薬(E−4)0.025mLと0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で調製したFT4(F1)濃度が1ng/dLの標準FT4(F1)液0.025mL、及び標識試薬(A−9)0.025mLを試験管に入れて混合し、試験管中で37℃6分間反応させ、磁性シリカ粒子(B−1)上にT4(F1)/POD標識抗T4モノクローナル抗体(F3C)複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。最後に、ルミノール発光試薬(K−1)0.07mLと過酸化水素水(L−1)0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)を添加後43〜45秒の平均発光量をルミノメーター[ベルトールドジャパン(株)製「Lumat LB9507」]で測定した。
免疫測定用キットを作成してから5.0時間以内のものを用いて測定した値を初期発光量、免疫測定用キットを4℃で1年間(365日)、40℃で5日間又は40℃で10日間保管後のものを用いて測定した値を1年間、5日間又は10日間保管後の発光量として、以下の計算式にて安定率を算出した。
安定率(%)=B/A×100
(A:初期発光量、B:1年間、5日間又は10日間保管後の発光量)
得られた免疫測定用キット(S−10)を用いて、以下の方法により免疫測定における保存安定性を評価した。その結果を表1に示す。
<本発明の免疫測定用キットの安定性評価方法(測定対象物質3(F1):FT4)>
磁性シリカ粒子を含有する固相担体試薬(E−3)0.025mLと0.02Mリン酸緩衝液(pH7.0)で調製したFT4(F1)濃度が1ng/dLの標準FT4(F1)液0.025mL、及び標識試薬(A−10)0.025mLを試験管に入れて混合し、試験管中で37℃6分間反応させ、磁性シリカ粒子(B−1)上に抗T4抗体(F3)/T4(F1)複合体、又は抗T4抗体(F3)/POD標識T3(F2C)複合体を形成させた。反応後、試験管の外側からネオジウム磁石で磁性シリカ粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、生理食塩水0.5mLを加えて磁性シリカ粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。最後に、ルミノール発光試薬(K−1)0.07mLと過酸化水素水(L−1)0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、ルミノール発光試薬(K−1)及び過酸化水素水(L−1)を添加後43〜45秒の平均発光量をルミノメーター[ベルトールドジャパン(株)製「Lumat LB9507」]で測定した。
免疫測定用キットを作成してから5.0時間以内のものを用いて測定した値を初期発光量、免疫測定用キットを4℃で1年間(365日)、40℃で5日間又は40℃で10日間保管後のものを用いて測定した値を1年間、5日間又は10日間保管後の発光量として、以下の計算式にて安定率を算出した。
安定率(%)=B/A×100
(A:初期発光量、B:1年間、5日間又は10日間保管後の発光量)
<本発明の免疫測定用キットの磁性シリカ粒子の分散性試験>
1.0mgの抗CEAモノクローナル抗体が固定化された磁性シリカ粒子(B1F3)を2mLのイオン交換水に分散させ、口内径×胴径×全高=φ10.3mm×φ12.0mm×35mmのガラス容器に入れ、1cm×1cm×1cmのネオジウム磁石を側面につけて、磁性シリカ粒子を完全に集磁し、上清を除去し、ネオジウム磁石を側面から十分に離し、2mLの免疫測定用試薬(S−1〜S−10)または免疫測定用試薬(H−1〜H−3)を磁性シリカ粒子に噴きつけながら加え、3回のピペッティングにより混合した後、10秒以内に走査型電子顕微鏡(型番JSM−7000F、日本電子株式会社)で5,000〜20,000倍で撮影し、画像中の全粒子数に対する凝集した粒子数の割合を算出して以下の基準で分散性判定した。
○:凝集粒子が5%未満
△:凝集粒子が5%以上かつ20%未満
×:凝集粒子が20%以上
Figure 0006635985
表1から、実施例1〜10の本発明の免疫測定用試薬である標識試薬(A)を含む免疫測定用キットは、4℃で1年間保管後において保管後安定率が92〜97%と極めて高く、40℃で5日間保管後でも72〜82%、40℃で10日間保管後でも48〜56%と高いことから、保存安定性に優れていることがわかる。
また、本発明の免疫測定用キットは、磁性シリカ粒子分散性の評価結果において、凝集粒子が5%未満と低く、比較用の免疫測定用キットを用いた場合に比べて、抗体が固定化された固相担体(BF)の分散性が優れていることが分かる。
したがって、本発明の免疫測定用試薬である標識試薬(A)を含む免疫測定用キットを用いれば、固相担体が凝集することなく長期間保管後も安定して免疫測定を行うことができる。
本発明の標識試薬は保存安定性が優れることから、本発明の標識試薬を用いた免疫測定方法は、酵素免疫測定法等の臨床検査に幅広く適用できる。また、本発明の試薬は、上記測定方法に用いるのに適したものであり、同様に、酵素免疫測定法の臨床検査薬として用いることができる。

Claims (6)

  1. 物質(FC)及び親水性タンパク質(D)を含有する免疫測定用試薬(X)であって、物質(FC)が物質(F)が酵素(C)により標識されてなる物質であり、物質(F)が測定対象物質(F1)、測定対象物質の類似物質(F2)及び測定対象物質と特異的に結合する物質(F3)からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質であり、前記測定対象物質が癌胎児性抗原、前立腺特異抗原又は遊離チロキシンであり、親水性タンパク質(D)が25℃、pH7.0の水100gに2.0g以上溶解するタンパク質であり、親水性タンパク質(D)が親水性カゼインタンパク質(D1)であり、免疫測定用試薬(X)中の親水性タンパク質(D)の含有量が(X)の重量を基準として2〜6重量%である免疫測定用試薬(X)。
  2. 親水性タンパク質(D)がカゼイン加水分解物である請求項に記載の免疫測定用試薬。
  3. 標識試薬(A)及び固相担体試薬(E)を含む免疫測定用キットであって、標識試薬(A)が請求項1又は2に記載の免疫測定用試薬(X)であり、固相担体試薬(E)が固相担体(B)の表面に物質(F)が固定化された固相担体(BF)を含有するものである免疫測定用キット。
  4. さらにルミノール発光試薬(K)及び過酸化物水溶液(L)を含む免疫測定用キットであって、酵素(C)がペルオキシダーゼである請求項に記載の免疫測定用キット。
  5. 固相担体(B)が磁性シリカ粒子(B1)である請求項3又は4に記載の免疫測定用キット。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の免疫測定用キットを使用する免疫測定方法。
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