JP6610250B2 - ロープ外れ止め構造 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーンのロープ外れ止め構造に関するものである。
従来、クレーン本体と、クレーン本体に対して起伏可能なアタッチメントと、アタッチメントの先端に取り付けられたシーブと、を備えるクレーンにおいて、シーブから当該シーブに掛け回されたロープが離脱するのを規制する構造を備えたものが知られている。
例えば、特許文献1には、アタッチメントに設けられた一対の滑車取付枠と、一対の滑車取付枠間に接続された滑車軸と、滑車軸に取り付けられた滑車(シーブ)と、ワイヤ外れ止め装置と、を有するロープ外れ止め構造が開示されている。ワイヤ外れ止め装置は、滑車に掛け回されたワイヤ(ロープ)が滑車から外れるのを規制する。ワイヤ外れ止め装置は、ローラ支承軸と、ローラと、位置保持手段と、を有している。ローラ支承軸は、滑車軸と平行となる姿勢で一対の滑車取付枠の一方に固定されている。ローラ支承軸は、一対の滑車取付枠の一方から他方の外側に至る長さに設定されている。ローラは、ローラ支承軸に対して当該支承軸の軸方向に相対変位可能となるようにローラ支承軸に支持されている。位置保持手段は、ローラの位置を保持する。具体的に、位置保持手段は、ローラを規制位置(ローラが滑車と当該滑車の径方向に重なることによって滑車からのワイヤの離脱を規制する位置)及び掛替位置(ローラが前記規制位置から一対の滑車取付枠の他方の外側までローラ支承軸に沿って退避することによりワイヤの掛け替えを許容する位置)に択一的に保持可能である。
特開平9−263387号公報
特許文献1に記載のロープ外れ止め構造では、幅方向(滑車軸の軸方向)への大型化が不可避である。具体的に、ローラ支承軸の一部は、ローラの前記規制位置及び前記掛替位置間の変位が許容されるように一対の滑車取付枠よりも外側に突出しているため、その分幅方向に大型化する。このローラ支承軸の滑車取付枠からの幅方向の外側への突出量は、シーブの数が増えるほど大きくなる。
本発明の目的は、幅方向への大型化を回避可能なロープ外れ止め構造を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、クレーン本体、前記クレーン本体に接続されたアタッチメント及び前記アタッチメントの先端に取り付けられたシーブを備えるクレーンにおいて前記シーブから当該シーブに掛け回されたロープが外れるのを規制するロープ外れ止め構造であって、前記アタッチメントに設けられた一対の支持部と、前記一対の支持部間に位置するように当該一対の支持部に接続されており、前記シーブを回転可能に支持する支軸と、前記支軸に取り付けられた前記シーブと、前記ロープの前記シーブからの離脱を規制する規制部材であって、前記支軸と平行な回動中心軸回りに回動可能であり、その回動により、前記シーブの径方向についての当該規制部材と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも小さくすることによって前記ロープの前記シーブからの離脱を規制する規制位置と、前記シーブの径方向についての当該規制部材と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも大きくすることによって前記シーブに対する前記ロープの掛け替えを許容する掛替位置と、を切り替え可能な規制部材と、前記規制部材を前記規制位置及び前記掛替位置に択一的に保持可能な保持部材と、を備える、ロープ外れ止め構造を提供する。
本ロープ外れ止め構造では、規制部材は、シーブの回転軸と平行な回動中心軸回りの回動により前記規制位置と前記掛替位置とを切り替え可能であるので、従来のように規制部材が幅方向(支軸の軸方向)に変位することにより規制位置と掛替位置とを切り替える場合に比べて幅方向についての小型化が可能となる。さらに、規制部材が規制位置及び掛替位置間を移動するのに必要な幅方向のスペース(作業スペース)も低減される。
記一対の支持部の少なくとも一方の支持部は、前記保持部材が固定されることが可能な支持部側固定部を有し、前記規制部材は、前記保持部材がそれぞれ固定されることが可能な規制位置固定部及び掛替位置固定部を有し、前記保持部材は、前記支持部側固定部に固定されるとともに前記規制位置固定部に固定されることにより前記規制部材を前記規制位置に保持し、前記支持部側固定部に固定されるとともに前記掛替位置固定部に固定されることにより前記規制部材を前記掛替位置に保持する。
この態様では、規制部材が規制位置及び掛替位置のいずれに保持される場合にも保持部材は共通の支持部側固定部に固定されることが可能であるので、支持部の構造が簡素化される。
さらに、前記支持部側固定部は、前記少なくとも一方の支持部を前記支軸の軸方向に貫通しかつ前記保持部材の挿通を許容する挿通孔を有し、前記保持部材は、前記挿通孔に挿通された状態で前記支持部側固定部に固定される。
この態様では、一対の支持部の外側から保持部材を挿入することにより当該保持部材の支持部への固定が可能となるので、規制部材の規制位置及び掛替位置間の切り替え作業が容易になる。しかも、挿通孔は、規制部材が規制位置及び掛替位置のいずれに保持される場合にも共通して用いられるので、支持部に対し、規制位置固定部に対応する規制位置用の貫通孔及び掛替位置固定部に対応する掛替位置用の貫通孔が形成される場合に比べて当該支持部の強度の低下が抑制される。
また、本発明において、前記一対の支持部は、それぞれ前記挿通孔を有し、各挿通孔は、互いに前記支軸の軸方向に重なる位置に設けられており、前記規制位置固定部は、当該規制部材を前記支軸の軸方向に貫通しかつ前記保持部材の挿通を許容する規制位置穴を有し、前記掛替位置固定部は、当該規制部材を前記支軸の軸方向に貫通しかつ前記保持部材の挿通を許容する掛替位置穴を有し、前記保持部材は、前記挿通孔に挿通された状態で前記支持部側固定部に固定されるとともに前記規制位置穴に挿通された状態で前記規制位置固定部に固定されることにより前記規制部材を前記規制位置に保持し前記挿通孔に挿通された状態で前記支持部側固定部に固定されるとともに前記掛替位置穴に挿通された状態で前記掛替位置穴に固定されることにより前記規制部材を前記掛替位置に保持する
この態様では、一対の支持部の一方の外側から他方に向かって保持部材を挿入することが可能となるので、規制部材の規制位置及び掛替位置間の切り替え作業がさらに容易になる。さらに、保持部材が各挿通孔に挿通された状態で支持部側固定部に固定されるので、つまり、保持部材が一対の支持部の双方に固定されるので、保持部材による規制部材の保持状態が安定する。
また、本発明において、前記規制部材は、前記シーブの周方向に沿って延びる形状を有する湾曲規制部を有し、前記湾曲規制部は、前記規制位置に位置するときに当該湾曲規制部の周方向の全域にわたって前記シーブの径方向についての当該湾曲規制部と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも小さくすることによって前記ロープの前記シーブからの離脱を規制し、前記掛替位置に位置するときに前記シーブの径方向についての当該湾曲規制部と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも大きくすることによって前記シーブに対する前記ロープの掛け替えを許容することが好ましい。
このようにすれば、規制部材が規制位置に位置するときに湾曲規制部によってロープのシーブからの離脱がより有効に規制される。
以上のように、本発明によれば、幅方向への大型化を回避可能なロープ外れ止め構造を提供することができる。
本発明の一実施形態のクレーンの側面図である。 アタッチメントの先端部の斜視図である。 規制部材が規制位置に位置する状態を示す側面図である。 規制部材が掛替位置に位置する状態を示す側面図である。 図2の拡大図である。 図3の拡大図である。 規制部材が規制位置に位置する状態を示す正面図である。 規制部材が掛替位置に位置する状態を示す正面図である。
本発明の一実施形態のロープ外れ止め構造10について、図1〜図8を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のクレーン100の全体構成を示す。このクレーン100は、クレーン本体に相当する旋回体102と、この旋回体102を旋回可能に支持する走行体104と、アタッチメントに相当するブーム106と、を備えている。
ブーム106は、旋回体102の前部に起伏方向に回動可能となるように連結される。ブーム106は、2組の一対の主柱2,2(4本の主柱)を有している。一対の主柱2は、使用状態において上側に位置する上主柱2Aと、上主柱2Aの下方に位置する下主柱2Bと、を有している。このブーム106の先端からロープ70を介してフック108が吊り下げられている。前記ロープ70は、クレーン本体102に搭載されたウインチ(図示略)から引き出され、ブーム106の先端に取り付けられたアイドラーシーブ42(図2〜図4を参照)、ブームポイントシーブ(以下、単に「シーブ」という。)40及びフック108に接続されたフックシーブ(図示略)間に掛け回されている。よって、ウインチが前記ロープ70の巻取りや繰出しを行うと、シーブ40及びフックシーブ間の距離が変わってフック108の巻上げ及び巻下げが行われる。
図2に示されるように、クレーン100は、ブーム106の先端に設けられたロープ外れ止め構造10を有している。ロープ外れ止め構造10は、一対の支持部20と、支軸30と、シーブ40と、規制部材50と、保持部材60と、を備えている。なお、図3〜図6では、一対の支持部20のうち紙面手前側に位置する支持部20の図示は省略されている。図2では、3つの規制部材50が幅方向(支軸30の軸方向)に並ぶように配置された状態が図示されている。図7及び図8では、説明の簡単化のため、単一の規制部材50のみが示されている。
一対の支持部20は、互いに対向する姿勢でブーム106の先端に設けられている。具体的に、各支持部20は、それぞれ一対の主柱2の先端に接続されている。各支持部20は、接続壁22と、支軸30を支持する支持部材24と、を有する。
接続壁22は、前記上主柱2Aと前記下主柱2Bとを接続している。接続壁22は、平板状である。接続壁22は、保持部材60が固定されることが可能な支持部側固定部22Aを有している。本実施形態では、支持部側固定部22Aは、接続壁22を当該接続壁22の厚さ方向(支軸30の軸方向)に貫通しかつ保持部材60の挿通を許容する挿通孔22aを有している。保持部材60は、挿通孔22aに挿通された状態で支持部側固定部22Aに固定される。
支持部材24は、前記下主柱2Bの下部に接続されている。支持部材24は、平板状である。支持部材24は、支軸30を支持している。本実施形態では、一対の支持部20間に当該一対の支持部20間を仕切る仕切壁11が設けられており、この仕切壁11も支軸30を支持している。
シーブ40は、支軸30に対して回転可能となるように当該支軸30に取り付けられている。シーブ40には、ロープ70が掛け回される。支軸30には、少なくとも1枚のシーブ40が取り付けられる。本実施形態では、図2に示されるように、支持部20と仕切壁11との間、及び、仕切壁11間に、それぞれ複数枚のシーブ40が取り付けられている。なお、図7及び図8では、仕切壁11が省略され、支軸30に4枚のシーブ40が取り付けられた例が示されている。
規制部材50は、ロープ70のシーブ40からの離脱を規制する。規制部材50は、支軸30と平行な回動中心軸51A(図5及び図6を参照)回りに回動することによって規制位置と掛替位置とを切り替え可能である。規制位置(図3、図5及び図7に示される位置)は、シーブ40の径方向についての当該規制部材50とシーブ40との隙間をロープ70の外径よりも小さくすることによってロープ70のシーブ40からの離脱を規制する位置である。掛替位置(図4、図6及び図8に示される位置)は、シーブ40の径方向についての当該規制部材50とシーブ40との隙間をロープ70の外径よりも大きくすることによってシーブ40に対するロープ70の掛け替えを許容する位置である。規制部材50は、基軸51と、規制部材本体52と、を有している。
基軸51は、支軸30と平行な回動中心軸51Aに沿って直線状に延びる形状を有する。基軸51は、接続壁22に固定されている。具体的に、基軸51は、接続壁22に形成された基軸用孔内に挿通された状態で接続壁22に固定されている。
規制部材本体52は、基軸51に対して回動可能となるように基軸51に支持されており、基軸51回りに回動することによって規制位置と掛替位置とを切り替える。本実施形態では、規制部材本体52は、保持部材60が固定されることが可能な部位を有する固定用要素53と、ロープ70のシーブ40からの離脱を規制可能な規制用要素57と、を有している。
固定用要素53は、基軸51を挿通可能な貫通穴を有する。固定用要素53は、回動中心軸51Aと直交する方向に基軸51から延びる形状を有する。固定用要素53は、保持部材60が固定される固定片56を有している。固定片56は、固定用要素53のうち前記貫通穴が形成された側とは反対側の端部に形成されている。固定片56には、規制位置固定部56Aと、掛替位置固定部56Bと、が形成されている。
規制位置固定部56Aは、規制用要素57が規制位置に位置するときに保持部材60が固定されることが可能な部位である。具体的に、規制位置固定部56Aは、固定片56をその厚さ方向(支軸30の軸方向)に貫通しかつ保持部材60の挿通を許容する規制位置穴56aを有する。保持部材60は、規制位置穴56aに挿通された状態で規制位置固定部56Aに固定される。図7に示されるように、規制位置穴56aは、規制用要素57が規制位置に位置したときに前記挿通孔22aと支軸30の軸方向に重なる位置に形成されている。
掛替位置固定部56Bは、規制用要素57が掛替位置に位置するときに保持部材60が固定されることが可能な部位である。具体的に、掛替位置固定部56Bは、固定片56をその厚さ方向(支軸30の軸方向)に貫通しかつ保持部材60の挿通を許容する掛替位置穴56bを有する。保持部材60は、掛替位置穴56bに挿通された状態で掛替位置固定部56Bに固定される。図8に示されるように、掛替位置穴56bは、規制用要素57が掛替位置に位置したときに前記挿通孔22aと支軸30の軸方向に重なる位置に形成されている。本実施形態では、掛替位置穴56bは、固定片56のうち、ロープ70の外径よりも大きな外径を有するソケットSが規制用要素57とシーブ40との間を通過するのを許容する位置に形成されている。
保持部材60は、規制部材50を規制位置及び掛替位置に択一的に保持可能である。具体的に、保持部材60は、支持部側固定部22Aに固定されるとともに規制位置固定部56Aに固定されることにより規制部材50を規制位置に保持し、支持部側固定部22Aに固定されるとともに掛替位置固定部56Bに固定されることにより規制部材50を掛替位置に保持する。本実施形態では、図7及び図8に示されるように、保持部材60は、挿通孔22a、規制位置穴56a及び掛替位置穴56bのそれぞれに挿通されることが可能な形状を有し、かつ、一方の接続壁22から他方の接続壁22に至る長さを有している。つまり、保持部材60は、各挿通孔22aに挿通された状態で支持部側固定部22Aに固定され、かつ、規制位置穴56aに挿通された状態で規制位置固定部56Aに固定されることにより規制部材50を規制位置に保持し、挿通孔22aに挿通された状態で支持部側固定部22Aに固定され、かつ、掛替位置穴56bに挿通された状態で掛替位置固定部56Bに固定されることにより規制部材50を掛替位置に保持する。
規制用要素57は、固定用要素53に接続されており、シーブ40の幅方向(支軸30の軸方向)の全域にわたってシーブ40と当該シーブ40の径方向に重なる。規制用要素57は、保持部材60が支持部側固定部22A及び規制位置固定部56Aに固定されたときにシーブ40の径方向についての当該規制用要素57とシーブ40との隙間をロープ70の外径よりも小さくすることによってロープ70のシーブ40からの離脱を規制する。また、規制用要素57は、保持部材60が支持部側固定部22A及び掛替位置固定部56Bに固定されたときにシーブ40の径方向についての当該規制部材50とシーブ40との隙間をロープ70の外径よりも大きくすることによってシーブ40に対するロープ70の掛け替えを許容する。規制用要素57は、固定用要素53の下面に連結された連結部58と、連結部58に接続された湾曲規制部59と、を有する。
湾曲規制部59は、シーブ40の周方向に沿って延びる形状を有する。湾曲規制部59は、規制位置に位置するときに当該湾曲規制部59の周方向の全域にわたってシーブ40の径方向についての当該湾曲規制部59とシーブ40との隙間をロープ70の外径よりも小さくすることによってロープ70のシーブ40からの離脱を規制する。ただし、湾曲規制部59は、規制位置に位置するときに当該湾曲規制部59の周方向についての一部の領域のみがロープ70のシーブ40からの離脱を規制する形状であってもよい。また、湾曲規制部59は、掛替位置に位置するときにシーブ40の径方向についての当該湾曲規制部59とシーブ40との隙間をロープ70の外径よりも大きくすることによってシーブ40に対するロープ70の掛け替えを許容する。本実施形態では、連結部58及び湾曲規制部59は、単一の板状の部材で構成されている。なお、湾曲規制部59は、省略されてもよい。
次に、シーブ40にロープ70が掛け回される手順について説明する。まず、挿通孔22aと掛替位置穴56bとが支軸30の軸方向に重なるように規制部材50が保持された状態で挿通孔22a及び掛替位置穴56bに保持部材60が挿通されることにより保持部材60が支持部20及び規制部材50に固定される。これにより、規制部材50(規制用要素57)が掛替位置に保持される。この状態において、ロープ70の先端に固定されたソケットSがロープ70を掛け回す経路に沿って引っ張られる。これにより、ロープ70がシーブ40に掛け回される。なお、ソケットSは、ブーム106又はフック108に固定される。
ロープ70のシーブ40への掛け回しの終了後、保持部材60が挿通孔22a及び掛替位置穴56bから抜かれる。その後、挿通孔22aと規制位置穴56aとが支軸30の軸方向に重なるまで規制部材50が回動中心軸51A回りに回動され、その状態で挿通孔22a及び規制位置穴56aに保持部材60が挿通されることにより保持部材60が支持部20及び規制部材50に固定される。これにより、規制部材50(規制用要素57)が規制位置に保持される。
その後、再び規制部材50が掛替位置に保持されるには、保持部材60が挿通孔22a及び規制位置穴56aから抜かれた後、挿通孔22aと掛替位置穴56bとが支軸30の軸方向に重なるまで規制部材50が回動中心軸51A回りに回動され、その状態で挿通孔22a及び掛替位置穴56bに保持部材60が挿通されることにより保持部材60が支持部20及び規制部材50に固定される。
以上に説明したように、本ロープ外れ止め構造10では、規制部材50は、シーブ40の回転軸と平行な回動中心軸51A回りの回動により規制位置と掛替位置とを切り替え可能であるので、従来のように規制部材が幅方向(支軸30の軸方向)に変位することにより規制位置と掛替位置とを切り替える場合に比べて幅方向についての小型化が可能となる。さらに、規制部材50が規制位置及び掛替位置間を移動するのに必要な幅方向のスペース(作業スペース)も低減される。
また、本実施形態では、規制部材50が規制位置及び掛替位置のいずれに保持される場合にも保持部材60が共通の支持部側固定部22Aに固定されるので、支持部20の構造が簡素化される。
さらに、本実施形態では、支持部側固定部22Aは、支持部20を支軸30の軸方向に貫通しかつ保持部材60の挿通を許容する挿通孔22aを有するので、一対の支持部20の外側から保持部材60が挿入されることにより当該保持部材60の支持部20への固定が可能となる。よって、規制部材50の規制位置及び掛替位置間の切り替え作業が容易になる。しかも、挿通孔22aは、規制部材50が規制位置及び掛替位置のいずれに保持される場合にも共通して用いられるので、支持部20に対し、規制位置固定部56Aに対応する規制位置用の貫通孔及び掛替位置固定部56Bに対応する掛替位置用の貫通孔が形成される場合に比べて当該支持部20の強度の低下が抑制される。
また、本実施形態では、保持部材60が一対の支持部20の双方に固定されるので、保持部材60による規制部材50の保持状態が安定する。
また、本実施形態では、規制部材50は、湾曲規制部59を有しているので、規制位置におけるロープ70のシーブ40からの離脱がより有効に規制される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、ブーム106の先端にジブが接続されている場合、ロープ外れ止め構造10は、ジブの先端に設けられてもよい。
また、支持部側固定部22Aは、挿通孔22aを有するものに限られない。例えば、支持部側固定部22Aは、接続壁22の内側面に設けられており、接続壁22の内側で保持部材60を支持するものであってもよい。同様に、規制位置固定部56A及び掛替位置固定部56Bも、それぞれ穴を有するものに限られない。
また、固定片56は、規制位置及び掛替位置において保持部材60を固定することが可能な単一の固定部を有しており、接続壁22は、保持部材60を規制位置又は掛替位置においてそれぞれ固定することが可能な2つの固定部を有していてもよい。この場合、前記2つの固定部の一方は、規制部材50が規制位置に位置するとき、接続壁22に、前記単一の固定部に対応する支軸30の軸方向に重なる位置に形成され、前記2つの固定部の他方は、規制部材50が掛替位置に位置するとき、接続壁22に、前記単一の固定部に対応する支軸30の軸方向に重なる位置に形成される。
10 ロープ外れ止め構造
20 支持部
22A 支持部側固定部
22a 挿通孔
30 支軸
40 シーブ
50 規制部材
51 基軸
51A 回動中心軸
52 規制部材本体
53 固定用要素
56 固定片
56A 規制位置固定部
56a 規制位置穴
56B 掛替位置固定部
56b 掛替位置穴
57 規制用要素
58 連結部
59 湾曲規制部
60 保持部材
70 ロープ
100 クレーン
102 クレーン本体
106 ブーム(アタッチメント)

Claims (2)

  1. クレーン本体、前記クレーン本体に接続されたアタッチメント及び前記アタッチメントの先端に取り付けられたシーブを備えるクレーンにおいて前記シーブから当該シーブに掛け回されたロープが外れるのを規制するロープ外れ止め構造であって、
    前記アタッチメントに設けられた一対の支持部と、
    前記一対の支持部間に位置するように当該一対の支持部に接続されており、前記シーブを回転可能に支持する支軸と、
    前記支軸に取り付けられた前記シーブと、
    前記ロープの前記シーブからの離脱を規制する規制部材であって、前記支軸と平行な回動中心軸回りに回動可能であり、その回動により、前記シーブの径方向についての当該規制部材と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも小さくすることによって前記ロープの前記シーブからの離脱を規制する規制位置と、前記シーブの径方向についての当該規制部材と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも大きくすることによって前記シーブに対する前記ロープの掛け替えを許容する掛替位置と、を切り替え可能な規制部材と、
    前記規制部材を前記規制位置及び前記掛替位置に択一的に保持可能な保持部材と、を備え、
    前記一対の支持部の少なくとも一方の支持部は、前記保持部材が固定されることが可能な支持部側固定部を有し、
    前記規制部材は、前記保持部材がそれぞれ固定されることが可能な規制位置固定部及び掛替位置固定部を有し、
    前記保持部材は、前記支持部側固定部に固定されるとともに前記規制位置固定部に固定されることにより前記規制部材を前記規制位置に保持し、前記支持部側固定部に固定されるとともに前記掛替位置固定部に固定されることにより前記規制部材を前記掛替位置に保持するものであり、
    前記支持部側固定部は、前記少なくとも一方の支持部を前記支軸の軸方向に貫通しかつ前記保持部材の挿通を許容する挿通孔を有し、
    前記一対の支持部は、それぞれ前記挿通孔を有し、各挿通孔は、互いに前記支軸の軸方向に重なる位置に設けられており、
    前記規制位置固定部は、当該規制部材を前記支軸の軸方向に貫通しかつ前記保持部材の挿通を許容する規制位置穴を有し、
    前記掛替位置固定部は、当該規制部材を前記支軸の軸方向に貫通しかつ前記保持部材の挿通を許容する掛替位置穴を有し、
    前記保持部材は、前記挿通孔に挿通された状態で前記支持部側固定部に固定されるとともに前記規制位置穴に挿通された状態で前記規制位置固定部に固定されることにより前記規制部材を前記規制位置に保持し、前記挿通孔に挿通された状態で前記支持部側固定部に固定されるとともに前記掛替位置穴に挿通された状態で前記掛替位置穴に固定されることにより前記規制部材を前記掛替位置に保持する、ロープ外れ止め構造。
  2. 請求項1に記載のロープ外れ止め構造において、
    前記規制部材は、前記シーブの周方向に沿って延びる形状を有する湾曲規制部を有し、
    前記湾曲規制部は、前記規制位置に位置するときに当該湾曲規制部の周方向の全域にわたって前記シーブの径方向についての当該湾曲規制部と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも小さくすることによって前記ロープの前記シーブからの離脱を規制し、前記掛替位置に位置するときに前記シーブの径方向についての当該湾曲規制部と前記シーブとの隙間を前記ロープの外径よりも大きくすることによって前記シーブに対する前記ロープの掛け替えを許容する、ロープ外れ止め構造。
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