JP6583491B1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウォール部の外表面から隆起した凸部で構成された表示物に起因するユニフォミティの低下や走行時の振動を抑制することを可能にした空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤのサイドウォール部2のそれぞれの外表面のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に、サイドウォール部2の外表面から0.8mm以上隆起して文字、図形、または記号を描写する一連の凸部11で構成された表示物10をN個ずつ設け、各表示物10のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度θを30°以上150°以下とし、表示物10を各サイドウォール部2において(360°/N)±20°の間隔で配置し、一方側のサイドウォール部2の表示物10とサイドウォール部2の表示物10とをタイヤ周方向の位置がずれるように配置し、これら表示物どうしのタイヤ軸を中心としたズレ角度を(180°/N)±20°の範囲内にする。【選択図】図2

Description

本発明は、サイドウォール部の外表面から隆起した凸部で構成された表示物を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、表示物に起因するユニフォミティの低下や走行時の振動を抑制することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのサイドウォール部の外表面には、メーカー名やブランド名などを表示するための表示物が形成される場合がある(例えば特許文献1を参照)。このような表示物は、例えば、サイドウォール部の外表面の基面から隆起した凸部や、基面に対して窪んだ凹部として形成され、凸部の頂面や凹部の底面の形状によって文字、図形、または記号が描写され、その組み合わせによってメーカー名やブランド名などが表現される。
特に、表示物が凸部で構成される場合、凸部の集合体である表示物が形成された箇所と、表示物が形成されない箇所とでは、ゴム量に差が生じる傾向がある。また、通常、これら表示物は、一対のサイドウォール部の両方にそれぞれ設けられるので、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部とで表示物のタイヤ周上の位置が重複すると、前述のゴム量の差は更に拡大することになる。このようなゴム量の差は、タイヤのユニフォミティや走行時の振動に影響を及ぼす虞がある。そのため、表示物の形状や配置を最適化して、表示物に起因するユニフォミティの低下や走行時の振動を抑制するための対策が求められている。
特許第6210127号公報
本発明の目的は、サイドウォール部の外表面から隆起した凸部で構成された表示物に起因するユニフォミティの低下や走行時の振動を抑制することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、前記一対のサイドウォール部のそれぞれの外表面のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に、前記サイドウォール部の外表面から0.8mm以上隆起して、頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する凸部を構成単位とし、複数の前記凸部が組み合わされた一連の凸部群として構成された表示物がN個ずつ設けられ、各表示物のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度が30°以上150°以下であり、前記表示物は、各サイドウォール部において片側のサイドウォール部における前記表示物の個数Nに対して(360°/N)±20°の間隔で配置され、一方側のサイドウォール部の前記表示物と他方側のサイドウォール部の前記表示物とはタイヤ周方向の位置がずれるように配置されて、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物どうしのタイヤ軸を中心としたズレ角度が片側のサイドウォール部における前記表示物の個数Nに対して(180°/N)±20°の範囲内であることを特徴とする。
本発明では、上述のように、個々の表示物が上述の角度範囲に設けられ、且つ、片側のサイドウォール部において表示物の個数に応じて適切な間隔で配置されているので、表示物の視認性を損なうことなく、各サイドウォール部において表示物をバランスよく配置することができる。更に、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する表示物どうしが適度にずれて配置されるので、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間でゴム量が増大する領域(表示物が形成された部位)とゴム量が相対的に少ない領域(表示物が形成されない部位)とが互い違いに配置されることになり、両側のサイドウォール部の相互間でゴム量の増減を補い合うことができ、ユニフォミティを良好にして、走行時の振動を抑制することができる。
本発明では、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する表示物どうしの重複量の合計が30°以下であることが好ましい。表示物の重複量を小さくすることで、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する表示物どうしを充分にずらして配置できるので、ユニフォミティを向上するには有利になる。尚、「重複量」は、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する表示物どうしが重複する部位のタイヤ軸を中心とした角度で表すものとし、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する表示物どうしが重複しない場合は重複量が0°であるとする。
本発明では、表示物のタイヤ径方向中心位置において、凸部が存在しない箇所のゴム厚さWsと凸部が存在する箇所のゴム厚さWtとの比Wt/Wsが1.2以上2.0以下であることが好ましい。これにより、凸部がタイヤ外表面から充分に突出して表示物の視認性を高めることができる。表示物(凸部)の有無によるゴム量の差を適度な範囲に収めることができ、ユニフォミティを向上するには有利になる。尚、ゴム厚さWs,Wtは、子午線断面におけるカーカス層の外表面から各箇所の外表面(サイドウォール部の外表面や凸部の頂面)までのゴム厚さである。
本発明では、片側のサイドウォール部における前記表示物の個数が2個であり、各表示物のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度が50°以上であり、且つ、各表示物のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度の合計が190°以下であり、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物どうしの重複量の合計が20°以下であることが好ましい。これにより、表示物の個数と配置のバランスが更に良好になり、ユニフォミティを向上して、走行時の振動を抑制するには有利になる。
本発明では、表示物のタイヤ径方向に沿った長さがタイヤ断面高さの13%以上20%以下であることが好ましい。これにより、表示物の適度な大きさにすることができ、表示物の視認性を良好に保ちながら、表示物の有無によるゴム量の差を適度な範囲に収めることができる。
本発明の空気入りタイヤの子午線断面および斜視形状を示す模式図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの側面図である。 表示物の配置について説明する模式図である。 表示物の位置関係について説明する模式図である。 表示物の位置関係について説明する模式図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部1と、このトレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。尚、図1は要部のみを描写しているが、トレッド部1、サイドウォール部2、ビード部3は、それぞれタイヤ周方向に延在して環状を成しており、これにより空気入りタイヤのトロイダル状の基本構造が構成される。また、各タイヤ構成部材もタイヤ周方向に延在して環状を成すものである。
左右一対のビード部3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りに車両内側から外側に折り返されている。また、ビードコア5の外周上にはビードフィラー6が配置され、このビードフィラー6がカーカス層4の本体部と折り返し部とにより包み込まれている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層(図1では2層)のベルト層7が埋設されている。各ベルト層7は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。これらベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。更に、ベルト層7の外周側にはベルト補強層8が設けられている。ベルト補強層8は、タイヤ周方向に配向する有機繊維コードを含む。ベルト補強層8において、有機繊維コードはタイヤ周方向に対する角度が例えば0°〜5°に設定されている。
本発明は、このような一般的な断面構造の空気入りタイヤに適用されるが、その基本構造は上述のものに限定されない。
本発明では、図2に示すように、サイドウォール部2の外表面にN個の表示物10が設けられる(尚、Nは1以上の整数である)。各表示物10は、サイドウォール部2の外表面から隆起して、頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する凸部11を構成単位としており、複数の凸部11が組み合わされた一連の凸部11群として構成されている。例えば、図2の例では、2個の表示物10が設けられている。一方の表示物10は、文字「A」を描写する凸部11と、文字「B」を描写する凸部11と、文字「C」を描写する凸部11と、文字「D」を描写する凸部11とが組み合わされて、「AABBCCDD」という一連の凸部11群(文字列)として構成されている。また、他方の表示物10は、文字「A」を描写する凸部11と、文字「B」を描写する凸部11と、文字「C」を描写する凸部11と、文字「D」を描写する凸部11と、文字「E」を描写する凸部11と、文字「F」を描写する凸部11と、文字「G」を描写する凸部11と、文字「H」を描写する凸部11と、文字「I」を描写する凸部11と、文字「J」を描写する凸部11と、「K」を描写する凸部11と、記号「/」を描写する凸部11と、文字「L」を描写する凸部11と、数字「3」を描写する凸部11と、数字「4」を描写する凸部11と、数字「5」を描写する凸部11と、数字「6」を描写する凸部11とが組み合わされて、「ABCDEFGHIJ K/L 3456」という一連の凸部11群(文字列)として構成されている。尚、図示の例の「ABCDEFGHIJ K/L 3456」という表示物10では、文字「J」と文字「K」との間や、文字「L」と数字「3」との間が、他の凸部11どうしの間隔よりも広がっているが、隣り合う凸部11どうしの間隔d(タイヤ軸を中心とした角度)が10°以下、好ましくは8度以下であれば、1つの表示物10(連続した一連の凸部11群)と見做すものとする。
表示物10は、各サイドウォール部2のそれぞれの外表面のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に設けられる。各凸部11のサイドウォール部の外表面からの隆起高さは0.8mm以上、好ましくは1.2mm以上である。各表示物10のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度θは、30°以上150°以下、好ましくは45°以上120°以下である。尚、図2の2つの表示物10を例にすると、角度θはそれぞれ、文字列「AABBCCDD」に含まれる文字「A」の端部から文字「D」の端部までの角度(約65°)であり、文字列「ABCDEFGHIJ K/L 3456」に含まれる文字「G」の端部から文字「6」の端部までの角度(約105°)である。
各サイドウォール部2において、表示物10は、表示物10の個数Nに対して(360°/N)±20°の間隔で配置される。ここでいう「間隔」とは、図2,3に示すように、表示物10の周方向中心どうしのタイヤ軸を中心とした角度である。具体的には、図3(a)の例では、表示物10の個数Nが2個であるので、表示物10は160°〜200°の間隔で配置され、図3(b)の例では、表示物10の個数Nが3個であるので、表示物10は100°〜140°の間隔で配置される。言い換えると、図3(a)の例では、表示物10の周方向中心どうしのタイヤ軸を中心とした角度αが160°〜200°であり、図3(b)の例では、表示物10の周方向中心どうしのタイヤ軸を中心とした角度αが100°〜140°である。尚、図3では、表示物10に含まれる個々の凸部11を丸印で略示している。
更に、一方側のサイドウォール部2の表示物10と他方側のサイドウォール部2の表示物10とはタイヤ周方向の位置がずれるように配置されており、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物10どうしのタイヤ軸を中心としたズレ角度が片側のサイドウォール部における前記表示物10の個数Nに対して(180°/N)±20°の範囲内に設定されている。具体的には、図4のように、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部とを重ね合わせて、一方側のサイドウォール部2の表示物10にハッチングを付して、他方側のサイドウォール部2の表示物10にハッチングを付さずに示すと、図4(a)および図4(b)のいずれにおいても、一方側のサイドウォール部2の表示物10と他方側のサイドウォール部2の表示部とはタイヤ周方向にずれて配置されており、表示物10どうしのズレ角度β(表示物10の周方向中心どうしのタイヤ軸を中心とした角度)は、表示物10の個数Nが2個である図4(a)では70°〜110°(=(180°/2)±20°)になり、表示物10の個数Nが3個である図4(b)では40°〜80°(=(180°/3)±20°)になっている。尚、図4においても、表示物10に含まれる個々の凸部11は丸印で略示している。
このように、個々の表示物10が上述の角度範囲に設けられ、且つ、片側のサイドウォール部2において表示物10の個数に応じて表示物10どうしが適切な間隔で配置されているので、表示物10の視認性を損なうことなく、各サイドウォール部2において表示物10をバランスよく配置することができる。更に、一方側のサイドウォール部2と他方側のサイドウォール部2との間で最も近接する表示物10どうしが適度にずれて配置されるので、一方側のサイドウォール部2と他方側のサイドウォール部2との間でゴム量が増大する箇所(表示物10が形成された領域)とゴム量が相対的に少ない箇所(表示物10が形成されない領域)とが互い違いに配置されることになり、両側のサイドウォール部2の相互間でゴム量の増減を補い合うことができ、ユニフォミティを良好にして、走行時の振動を抑制することができる。
各凸部11の隆起高さが0.8mm未満であると、個々の凸部11(文字等)が充分に突出しないため、表示物10の視認性が低下する。一方、各凸部11の隆起高さが増大する分には、上述のように一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部とで表示物10の有無が互い違いになって、両側のサイドウォール部2の相互間でゴム量の増減を補完し合えるためユニフォミティを良好に保つことができる。但し、各凸部11の隆起高さが極端に大きいと、個々の凸部11の耐久性が低下するため、凸部11の隆起高さは好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.8mm以下にするとよい。
表示物10は、各サイドウォール部2のそれぞれの外表面のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に設けられるが、この領域は、他の補強材(ビードフィラー6、ベルト層7など)から離間し、カーカス層4とサイドウォール部2を構成するゴム層のみが存在し、更に、タイヤ内で最もゴム厚さが小さい部位であるため、表示物10によるゴム量の変化の影響が大きい領域である。そのため、この領域において、上述の構造を採用することは、ユニフォミティを向上して、走行時の振動を抑制するには有効である。
各表示物10の角度θが30°未満であると、表示物10が小さいため、表示物10の視認性が低下する。各表示物10の角度θが150°を超えると、一方側のサイドウォール部2と他方側のサイドウォール部2とで表示物10をタイヤ周方向にずらして配置しても、表示物10の端部が重複する虞があり、ユニフォミティを向上する効果を充分に得ることができない。各サイドウォール部2における表示物10の間隔が(360°/N)±20°の関係を満たさないと、各サイドウォール部2において、表示物10が偏って配置されることになり、ユニフォミティを向上する効果を充分に得ることができない。表示物10のズレ角度が(180°/N)±20°の関係を満たさないと、表示物10を適切にずらして配置する子ことができず、ユニフォミティを向上する効果を充分に得ることができない。
本発明は、一方側のサイドウォール部2と他方側のサイドウォール部2との間で最も近接する表示物10どうしをずらして配置するものであるが、これら表示物10どうしが一部で重複することは許容される。即ち、一方側のサイドウォール部2と他方側のサイドウォール部2との間で最も近接する表示物10どうしの重複量tの合計Tが30°以下であることが好ましい。図5の例では、各サイドウォール部2にそれぞれ2個の表示物10(丸印で略字した表示物10と、三角形と四角形の組み合わせで略字した表示物10の2種類)が設けられており、一方側のサイドウォール部2の表示物10と他方側のサイドウォール部2と表示物10とが3箇所で重複している。この場合であっても、その重複量tの合計Tは30°以下に抑えられている。このように表示物10どうしの重複量tを小さく抑えることで、一方側のサイドウォール部2と他方側のサイドウォール部2との間で最も近接する表示物10どうしを充分にずらして配置できるので、ユニフォミティを向上するには有利になる。尚、重複量tは、図示のように、一方側のサイドウォール部2の表示物10のタイヤ周方向の一端とタイヤ軸中心とを結ぶ直線と、他方側のサイドウォール部2の表示物10のタイヤ周方向の他端とタイヤ軸中心とを結ぶ直線とが成す角度である。
表示物10の個数Nは、特に限定されないが、空気入りタイヤにおいて表示物10として採用される表示物10(メーカー名、ブランド名、商品名などの文字列)に含まれる凸部11の数(文字数)や、個々の表示物10の視認性を考慮すると、表示物10の個数Nは好ましくは1〜3個にするとよい。特に、一般的に市場に流通しているタイヤでは、2個の表示物10(製品ブランド名および製造業者名)が設けられることが多い。このように、表示物10の個数Nが2個である場合、各表示物10のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度を好ましくは50°以上とし、且つ、各表示物10のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度の合計を好ましくは190°以下とし、更に、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物10どうしの重複量の合計を好ましくは20°以下にするとよい。表示物10の個数Nが2個である場合に、このような構造を採用すると、表示物10の個数と配置のバランスが最適化されるので、ユニフォミティを向上して、走行時の振動を抑制するには有利になる。
表示物10を構成する各凸部11は上述の隆起高さを有するが、好ましくは、サイドウォール部2のゴムゲージと表示物10によって増加するゴム量とのバランスを考慮するとよい。即ち、表示物10のタイヤ径方向中心位置において、凸部11が存在しない箇所のゴム厚さWsと凸部11が存在する箇所のゴム厚さWtとの比Wt/Wsを、好ましくは1.2以上2.0以下、より好ましくは1.3以上1.7以下に設定するとよい。これにより、凸部11がタイヤ外表面から充分に突出して表示物10の視認性を高めることができ、また、表示物10(凸部11)の有無によるゴム量の差を適度な範囲に収めることができ、ユニフォミティを向上するには有利になる。比Wt/Wsが1.2未満であると、表示物10が存在しない部位におけるゴム量に対して、表示物10によって増加するゴム量が充分に小さくなるため、表示物10によるユニフォミティへの影響が無視できるレベルになる。尚、ゴム厚さWs,Wtは上述の関係を満たせばよいが、ゴム厚さWsは好ましくは2.0mm〜4.0mm、より好ましくは2.5mm〜3.5mmにするとよい。
表示物10が大きいほど視認性は高いが、ユニフォミティへの影響が大きくなるため、表示物10のタイヤ径方向に沿った長さHをタイヤ断面高さSHの好ましくは13%以上20%以下にするとよい。これにより、表示物10の適度な大きさにすることができ、表示物10の視認性を良好に保ちながら、表示物10の有無によるゴム量の差を適度な範囲に収めることができる。長さHが断面高さSHの13%未満であると視認性が低下する。長さHが断面高さSHの20%を超えると表示物10が大きくなり過ぎて、ユニフォミティへの影響が大きくなる。
空気入りタイヤにおいては、表示物10として様々な形態が採用され得るので、表示物10の形状に応じて、上述の各種設定は適宜組み合わせて採用することができる。いずれの場合も、上述の各種設定を採用したタイヤでは、表示物10の有無や形状の違いによって発生するゴム量の大小を、一対のサイドウォール部の相互間で補い合うことができ、ユニフォミティを良好にして、走行時の振動を抑制することができる。
タイヤサイズが225/65R17 102Vであり、図1に例示する基本構造を有し、サイドウォール部の外表面に設けられる表示物のそれぞれの隆起高さ、タイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度θ、タイヤ断面高さSHに対するタイヤ周方向に沿った長さHの割合(H/SH×100%)、表示物どうしの間隔α、一方側のサイドウォール部の表示物と他方側のサイドウォール部の表示物とのタイヤ周方向のズレ角度β、一方側のサイドウォール部の表示物と他方側のサイドウォール部の表示物とのタイヤ周方向の重複量tの合計T、凸部が存在しない箇所のゴム厚さWsと凸部が存在する箇所のゴム厚さWtとの比Wt/Wsを表1〜2のように設定した従来例1〜2、比較例1〜8、実施例1〜18の28種類の空気入りタイヤを作製した。
これら空気入りタイヤについて、下記の評価方法により、振動性能と表示の視認性とを評価し、その結果を表1〜2に併せて示した。
振動性能
各試験タイヤをリムサイズ17×61/2Jのホイールに組み付けて、空気圧を230kPaとして試験車両に装着し、舗装路面を直進する際の振動についてテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、表1では従来例1の値を100とする指数で、表2では従来例2を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど走行時の振動が小さく、振動性能に優れることを意味する。尚、指数値が「102」以下では、従来例と比較して充分な改善効果が得られておらず、実質的に従来例と同等の性能しか得られていないことを意味する。
視認性
各試験タイヤの表示物の視認性について、10名のパネラーの目視により、以下の基準で判定した。評価結果は、以下の基準に基づく評価値の総和を求め、表1では従来例1の値を100とする指数で、表2では従来例2を100とする指数で示した。この指数値が大きいほど視認性が優れることを意味する。尚、指数値が「98」以上であれば、充分に良好な視認性が得られたことを意味する。
[判定基準]
4:表示物の構成単位(文字)のそれぞれについて明確に認識できた。
3:表示物の構成単位(文字)の一部が不明瞭であったが、表示物全体(文字列全体) としては明瞭な印象を受けた。
2:表示物の構成単位(文字)を個別に判別することは難しかったが、表示物全体(文 字列全体)は認識できた。
1:表示物全体が不明瞭な印象を受けた。
Figure 0006583491
Figure 0006583491
表1〜2から明らかなように、実施例1〜18はいずれも、基準とした従来例1または2と比較して、振動性能が改善し、且つ、視認性を良好に維持または向上した。尚、直進時の振動性能はタイヤのユニフォミティの影響が大きいため、振動性能が改善した実施例1〜18はいずれもユニフォミティが良好であると判断できる。
一方、比較例1,5は、表示物の隆起高さが小さいため視認性が低下した。比較例2,6は、表示物の角度θが大きすぎるものや小さすぎるものが含まれるため、振動性能を向上する効果が得られず、また視認性が低下した。比較例3,7は、ズレ角度が小さすぎるため、振動性能を充分に改善する効果が得られなかった。比較例4,8は、ズレ角度が大きすぎるため、振動性能を充分に改善する向上する効果が得られなかった。尚、表示物の数が3個の場合(従来例1、比較例1〜4、実施例1〜9)と、表示物の数が2個の場合(従来例2、比較例5〜8、実施例10〜18)とを対比すると、表示物の数が2個の場合の方が、個々の表示物をより好適な大きさにすることができるため、より良好な視認性が得られた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルト補強層
10 表示物
11 凸部
CL タイヤ赤道

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記一対のサイドウォール部のそれぞれの外表面のタイヤ最大幅位置よりもタイヤ径方向外側の領域に、前記サイドウォール部の外表面から0.8mm以上隆起して、頂面の形状によって文字、図形、または記号を描写する凸部を構成単位とし、複数の前記凸部が組み合わされた一連の凸部群として構成された表示物がN個ずつ設けられ、
    各表示物のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度が30°以上150°以下であり、
    前記表示物は、各サイドウォール部において片側のサイドウォール部における前記表示物の個数Nに対して(360°/N)±20°の間隔で配置され、
    一方側のサイドウォール部の前記表示物と他方側のサイドウォール部の前記表示物とはタイヤ周方向の位置がずれるように配置されて、一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物どうしのタイヤ軸を中心としたズレ角度が片側のサイドウォール部における前記表示物の個数Nに対して(180°/N)±20°の範囲内であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物どうしの重複量の合計が30°以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記表示物のタイヤ径方向中心位置において、前記凸部が存在しない箇所のゴム厚さWsと前記凸部が存在する箇所のゴム厚さWtとの比Wt/Wsが1.2以上2.0以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 片側のサイドウォール部における前記表示物の個数が2個であり、
    各表示物のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度が50°以上であり、且つ、各表示物のそれぞれのタイヤ周方向の一端から他端までのタイヤ軸を中心とした角度の合計が190°以下であり、
    一方側のサイドウォール部と他方側のサイドウォール部との間で最も近接する前記表示物どうしの重複量の合計が20°以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記表示物のタイヤ径方向に沿った長さがタイヤ断面高さの13%以上20%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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