JP6552267B2 - ブラシレスモータおよびこれを用いた装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスモータに関し、特にリードスクリューやギアを回転軸に設けたブラシレスモータに関する。
カメラ、交換レンズその他の光学機器等の各種装置には、ステッピングモータ、コアレスモータおよびインナーロータマグネット型ブラシレスモータ等の小型モータが用いられる。
特許文献1には、出力部(リードスクリュー)付きの回転軸およびマグネットにより構成されたロータと、コイルおよび該コイルの周囲を囲むステータコアにより構成されてマグネットの周囲に配置されたステータとを有するステッピングモータが開示されている。ステータコアの軸方向一端面には、回転軸の出力部側の端部を回転可能に支持する軸受けを保持するフレームが固定されている。回転軸のマグネット側の端部は、ステータコアの軸方向他端面とこれに固定された金属板(端板)とによって挟まれた保持された軸受けによって回転可能に支持されている。さらに、フレームには、回転軸の出力部側の端部をマグネット側の端部に付勢する板ばねが取り付けられている。
また、特許文献2には、先端にギア等の出力部材の取り付けが可能な回転軸を有するインナーロータのロータマグネットの周囲に、コイルおよびヨークにより構成されたステータが配置されたインナーロータマグネット型ブラシレスモータが開示されている。回転軸は、ステータの外周面を覆うケースの軸方向先端と末端に取り付けられた先端フランジおよび末端フランジによって保持された軸受けにより回転可能に支持されている。なお、このモータでは、ロータマグネットの軸方向一端に他の部分よりも外径が小さな小径部を形成し、この小径部とコイルの内周面との間にホール素子を配置している。ホール素子は、軸方向におけるロータマグネットと末端フランジとの間に配置されたホール素子用基板に実装されている。
特開2010−016923号公報 特開2003−333818号公報
特許文献1にて開示されたリードスクリュー付き回転軸とこれを支持するフレームとを、特許文献2にて開示されたブラシレスモータに用いることも可能である。しかしながら、単純に特許文献1にて開示されたフレームを特許文献2のモータの先端フランジに固定するだけでは、フレームを含めた軸方向でのモータ全長が大きくなる。また、出力部付き回転軸を含むロータとステータとの位置精度等、モータ全体としての組立精度の向上を図る必要もある。
本発明は、出力部を有する回転軸とこれを支持するフレームを有しつつも、小型化を実現でき、かつ組立精度を向上させることができるようにしたブラシレスモータおよびこれを用いた装置を提供する。
本発明の一側面としてのブラシレスモータは、出力部が設けられた回転軸および該回転軸に固定されたマグネットにより構成されるロータと、回転軸の軸方向と平行な方向において両端が開口したヨークおよび該ヨークの内周配置されたコイルにより構成され、マグネットの周囲に配置されたステータと、ヨークの出力部側の端面を除くヨークの外面を覆うようにヨークに固定されたケースと、ヨークとは異なる材料により形成され、ヨークに固定されたフレームと、フレームに固定され、回転軸のうち出力部側の端部を回転可能に支持する第1の軸受けと、ケースに固定され、回転軸のうちマグネット側の端部を回転可能に支持するとともに該マグネット側の端部が軸方向と平行な方向において当接する受け面を有する第2の軸受けと、回転軸を第1の軸受け側から第2の軸受け側に付勢する付勢部材と、軸方向と平行な方向におけるステータとケースとの間に配置され、コイルへの通電を行うための配線基板とを有し、ヨークの出力部側の端面が、コイルの出力部側の端面を覆わず、かつコイルとマグネットよりも出力部側に突出しており、フレームがヨークの出力部側の端面に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、フレームをヨークの軸方向一端(開口端)に固定することでフレームを含む軸方向におけるモータ全長を短くすることができる。しかも、樹脂によりコイルが固定されたヨークに対してケースを固定し、さらに該ケースに第2の軸受けを固定するとともに回転軸を第2の軸受け側に付勢するので、これらの間の組立誤差を小さくすることができ、モータの組立精度を向上させることができる。
本発明の実施例1であるブラシレスモータの断面図。 実施例1のモータの外観図。 図1中のA部の拡大図。 従来および実施例1のモータにおけるマグネットの形状を示す図。 上記各マグネットを用いたときの磁束密度波形を示す図。 本発明の実施例2であるブラシレスモータの断面図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1および図2を用いて、本発明の実施例1であるインナーロータマグネット型ブラシレスモータ(以下、単にモータという)について説明する。図1はモータの後述するモータ軸方向に沿った断面を示しており、図2がモータの外観を示している。10は回転軸であり、10aは回転軸10に一体に設けられた出力部としてのリードスクリューである。回転軸10は、SUS等の金属の棒材に対してリードスクリュー10aの形状を転造加工によって形成することで作られている。以下の説明では、回転軸10が延びる方向をモータ軸方向といい、モータ軸方向に直交する方向を径方向といい、モータ軸方向を中心とした回転方向を周方向ともいう。
リードスクリュー10aには、図2に示すようにレンズ等の光学調節部材(被駆動部材)200に設けられたラック(図示せず)が係合し、リードスクリュー10aが回転することで光学調節部材200をモータ軸方向に移動させる。
20はマグネットであり、回転軸10におけるリードスクリュー10aが形成されていないマグネット固定部に回転軸10と一体回転するように固定されている。本実施例では、円筒形状のマグネット20を1/4円筒形状の4つのマグネットを周方向に合体させて形成しており、マグネット20の外周面にはN極とS極とが周方向に交互に計4極着磁されている。なお、マグネット20として、本実施例のような4分割円筒マグネットではなく、一体円筒マグネットを用いてもよい。マグネット20の内周部に回転軸10が圧入または接着されることでこれらマグネット20と回転軸10とが固定される。回転軸10とマグネット20によりモータのロータが構成される。
30はマグネット20の周囲に配置された界磁コイルであり、不図示の駆動回路からの電流の供給を受けることで回転磁界を発生させ、これによりロータを回転させる。40は界磁コイル30の外周に配置されたヨークである。本実施例では、ヨーク40は複数枚のリング状の磁性鋼板をモータ軸方向に積層して構成され、モータ軸方向両端が開口した円筒形状に形成されている。界磁コイル30とヨーク40は樹脂モールドにより一体成形され、モータのステータを構成する。図3には、図1中の丸点線で囲んだ部分を拡大して模式的に示している。30aは界磁コイルの巻き線であり、巻き線30a間には樹脂30bが充填されて固化している。
界磁コイル30は、モータ軸方向において、マグネット20とほぼ同じ長さを有する。また、ヨーク40は、モータ軸方向において、界磁コイル30およびマグネット20よりも若干長い長さを有する。すなわち、ヨーク40のうち回転軸10のリードスクリュー10aに近い側(出力部側:以下、リードスクリュー側という)の端面(開口端)40aは、界磁コイル30およびマグネット20よりもリードスクリュー側に突出している。さらに、ヨーク40のうちリードスクリュー側の端面40aは、樹脂モールドによって樹脂が設けられておらず、後述するフレーム50がここに固定される前は露出している。
フレーム50は、モータを上述した光学調節部材200を有する光学機器(カメラや交換レンズ等)の本体に取り付けるための部材である。フレーム50は、非磁性鋼板を、モータ軸方向に延びるベース部50aとその両側の立ち曲げ部50b,50cとを有するように折り曲げることで作られている。ステータ(界磁コイル30およびヨーク40)およびマグネット20に近い側(以下、マグネット側という)の立ち曲げ部50bは、ヨーク40のリードスクリュー側の端面(樹脂が設けられずに露出した端面)40aに溶接または接着により固定されている。すなわち、フレーム50は、ヨーク40におけるモータ軸方向一端(開口端)に直接、溶接または接着されている。これにより、フレーム50とヨーク40との間に他の部材が配置される場合やコイルを包み込むように軸方向一端が閉じたヨークに固定する場合に比べてフレーム50を含むモータ軸方向におけるモータ全長を短くすることができる。
なお、フレーム50を、樹脂等、非磁性鋼板以外の非磁性材料で製作してもよい。
リードスクリュー側の立ち曲げ部50cには、回転軸10のうち出力部側の端部である先端部を回転可能に支持する第1の軸受けとしてのリードスクリュー側軸受け60が圧入等によって固定されている。また、この立ち曲げ部50cには、付勢部材としての板ばね70が取り付けられている。板ばね70は、回転軸10の先端部と当接して回転軸10をリードスクリュー側からマグネット側、すなわち第1の軸受け側から後述する第2の軸受け側に付勢する。
80は回転軸10のうちマグネット側の端部である後端部を回転可能に支持する第2の軸受けとしてのマグネット側軸受けである。ここで、回転軸10の後端部は、半球形状を有する。一方、マグネット側軸受け80における回転軸10の後端部が当接する受け面80dは、回転軸10の中心軸を中心とする円錐凹面、すなわちモータ軸方向に対して傾いた回転対称面として形成されている。板ばね70によってマグネット側軸受け80に向かって付勢された回転軸10の半球形状の後端部がマグネット側軸受け80の円錐凹面である受け面80dに当接することで、回転軸10の中心軸の変位を低減して回転軸10のスムーズな回転を可能にしている。これにより、モータを駆動した際に回転軸10の回転量を光学調節部材200に正確に伝達することができる。しかも、モータの駆動中および反転駆動時においてモータ軸方向に直交する方向に回転軸10が振動してマグネット側軸受け80の内面と衝突することで打音が発生することを抑制することができる。
また、本実施例では、回転軸10に出力部としてリードスクリュー10aを設けている。リードスクリュー10aによりラックを介して被駆動部材をモータ軸方向に駆動することで、その反力が回転軸10を含むロータ全体にモータ軸方向に作用し、これがモータの起動および反転駆動の度に繰り返される。しかし、板ばね70によって回転軸10をモータ軸方向の一方に設けられたマグネット側軸受け80に向かって付勢してロータのモータ軸方向への変位を抑えている。このため、モータ軸方向に変位したロータがフレーム50(立ち曲げ部50b)やマグネット側軸受け80に衝突することによる衝突音の発生を防止することができる。特に、本実施例のモータを動画撮影が可能なカメラに搭載する場合には、衝突音が録画時に記録されるのを回避することができる。
90はロータ(マグネット20)の回転を検出する磁気センサとしてのホール素子である。ホール素子90は、モータを駆動する際に、マグネット20からの磁束密度の変化を検出してホール信号を出力する。このホール信号を用いることで、ロータの回転位置を検出したり上述した不図示の駆動回路から界磁コイル30への通電を制御したりすることができる。ホール素子90は、マグネット20のモータ軸方向での端面(リードスクリュー側とは反対側の端面であり、以下、磁束検出面という)に対向するように設けられている。なお、図には1つのホール素子90しか示していないが、実際には不図示の2つのホール素子を含めて計3個のホール素子が周方向に等間隔で配置されている。
100は配線基板(以下、単に基板という)であり、上記駆動回路から界磁コイル30への通電を行うための配線(FPC等)およびホール素子90が実装されており、補強材によって平面形状に保持されている。基板100には、マグネット側軸受け80において受け面80dを内側に有する円筒部(第1の部分)80aの外径にほぼ等しい又はそれよりも若干大きな穴(開口)が形成され、この穴にマグネット側軸受け80の円筒部が挿入される。これにより、基板100は、モータ軸方向においてマグネット側軸受け80と重なるように配置されており、さらに言えば、マグネット側軸受け80の少なくとも一部(円筒部80aの端面80b)よりもリードスクリュー側に配置されている。また、マグネット側軸受け80には、円筒部80aからモータ軸方向に直交する方向(径方向)に延びるフランジ部(第2の部分)80cを有する。基板100は、モータ軸方向において、このフランジ部80cと後述するケース110との間に挟まれるように配置されている。
これにより、基板100のモータ軸方向での位置決めを行うことができ、特に本実施例の基板100のようにホール素子90が実装されている場合に該ホール素子90とマグネット20の端面との間のギャップを適正に設定および維持することができる。
ケース110は、樹脂により形成され、ヨーク40のリードスクリュー側の端面40aを除くヨーク40の外面(外周面およびマグネット側の端面)を覆っている。また、ケース110は、界磁コイル30、マグネット20およびマグネット側軸受け80のマグネット側の端面も覆っている。本実施例では、ケース110と、界磁コイル30がヨーク40に一体成形されたステータと、マグネット側軸受け80と、ホール素子90を含む基板100とを樹脂モールドにより一体固定している。この構成とともに前述した板ばね70による回転軸10の付勢とマグネット側軸受け80の形状(円錐凹面)を採用することで、これら部品の間の組立誤差を小さくすることができ、モータの組立精度、さらにはモータの回転位置制御の精度を向上させることができる。この結果、モータにより駆動する光学調節部材200の位置制御の精度を向上させることができる。
さらに、ケース110の内側から外側に延出した基板100に外力(例えば、カメラの組立者が手で持ったときに加わる力)が作用した場合でも、その外力がホール素子90や配線に伝わり難くすることができる。このため、モータ内部におけるホール素子の位置ずれや配線の断線の可能性を低減することができる。
次に、図4を用いてマグネット20の詳細形状について説明する。図4(a)は、従来のマグネット20zとホール素子90との位置関係を示している。左側の図はこれらのモータ軸方向に沿った断面での位置関係を示し、右側の図はマグネット20zとホール素子90をマグネット側軸受け80の側から見たときの位置関係を示している。従来のマグネット20zは円筒形状の外周面を有し、ホール素子90と対向する磁束検出面20zfは平坦面として形成されている。このため、回転軸10とともにマグネット20zが回転した場合のマグネット20zとホール素子90との間のモータ軸方向での距離は基本的に一定である。この関係は、特許文献1にて開示されたモータにおいても、ホール素子がマグネットの外周面に対向する位置かモータ軸方向端面に対向するかの違いはあるものの同じである。
一方、図4(b)は、本実施例のマグネット20とホール素子90との位置関係を示す。左側の図はこれらのモータ軸方向に沿った断面での位置関係を示し、右側の図はマグネット20とホール素子90をマグネット側軸受け80の側から見たときの位置関係を示している。さらに、図4(c)は、本実施例のマグネット20の磁束検出面20fを周方向に展開して径方向から見たときの磁束検出面20fの形状を示している。本実施例のマグネット20は円筒形状の外周面を有するが、ホール素子90と対向する磁束検出面20fは山20gと谷20fが交互に形成された凹凸形状を有する。具体的には、周方向45°ごとに山20gと谷20fが交互に形成されており、山と谷の間には一定の傾きを有する斜面が形成されている。図4(b)において回転軸10より上側は山20gを通る面で切断したときのマグネット20の断面を示し、回転軸10より下側は谷20hを通る面で切断したときのマグネット20の断面を示している。
このように周方向に周期的な凹凸を有する磁束検出面20fとホール素子90との間の距離は、マグネット20の回転とともに周期的に変化する。図5は、図4(a)および図4(b)のように形成したマグネット20z,20が回転したときにホール素子90が配置される位置での磁束密度の変化を示している。図5において、破線は従来のマグネット20zを用いたときの磁束密度の変化を示し、実線は本実施例のマグネット20を用いたときの磁束密度の変化を示している。
従来のマグネット20zを用いたときは、磁束密度は概ね台形形状を描くように変化し、プラス側とマイナス側のピーク付近に平坦部20iができる。平坦部20iの区間はホール素子90による磁束密度の変化を検出不能な不感帯となり、この区間ではマグネット20zの回転位置(回転角度)を正確に検出することができない。従来はこのような磁束密度変化を検出したホール素子90からのホール信号をコンパレートして矩形信号とし、該矩形信号の立ち上がりおよび立ち下がりの粗い周期でロータの回転位置を検出したり駆動回路からの界磁コイル30への通電制御を行ったりしていた。このため、モータの回転位置制御の精度(分解能)を高めることが難しかった。
これに対して、本実施例のマグネット20を用いたときは、従来のマグネット20zを用いたときよりも正弦波に近い滑らかな磁束密度の変化が得られる。すなわち、従来のマグネット20zを用いたときにプラス側とマイナス側のピーク付近で生じていた磁束密度の平坦部20iがなくなり、これらピーク付近でも有意な磁束密度の変化が生じている。このため、この正弦波に近い磁束密度の変化をホール素子90で検出することで、ホール信号をそのまま又は複数の閾値に対して段階的に変化する信号に変換してロータの回転位置検出および界磁コイル30への通電制御に使用することができる。この結果、モータの回転位置制御の精度(分解能)を十分に高めることができ、被駆動部材の位置制御の精度を向上させることができる。そして、前述したようにマグネット20は板ばね70の付勢力が回転軸10をマグネット側軸受け80の受け面80dに圧接させることと相まって、磁束検出面20fとホール素子90との間の距離は磁束検出面20fの周期的な凹凸分しか変化しない。このため、高精度なモータの回転位置検出および駆動制御、つまりは被駆動部材の位置制御を安定的に行うことができる。
なお、本実施例では、回転軸10に直接、マグネット20を固定することでロータを構成する場合について説明したが、回転軸10とマグネット20の間にマグネットヨークを配置してもよい。この場合、マグネットヨークは、円筒形状を有する磁性体でもよいし、ヨーク40のような複数枚のリング状の磁性鋼板を積層して形成してもよい。
また、ホール素子90に代えて、磁気センサとしてのMRセンサを基板100に実装して用いてもよい。
図6には、本発明の実施例2であるインナーロータマグネット型ブラシレスモータの構成を示している。図6は、図1と同様にモータのモータ軸方向に沿った断面を示している。
本実施例では、回転軸10の出力部として、はずば歯車10bを設けている。はすば歯車10bは、回転軸10に対して圧入または接着により一体回転可能に固定されており、マグネット20とともにロータを構成する。出力部を歯車により構成する場合、不図示の被駆動歯車と噛み合って駆動力を発生させる歯車であれば、はすば歯車以外の歯車を用いてもよい。
その他の構成は、実施例1のモータと同じであるので説明を省略するが、本実施例でも実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、ロータの回転を検出するために、ケース110内においてマグネット20の回転を検出するホール素子90に代えて、図6中に一点鎖線で示すようにMRセンサ150をロータ回転検出用のマグネット140に近接して設けてもよい。ここでマグネット140は、外周面にはN極とS極とが周方向に交互に多極着磁されたマグネットである。MRセンサ150は、マグネット140の磁界に応じた電気信号を出力するので、この信号を用いればロータの回転位置を検出したり界磁コイル30への通電を制御したりすることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
10 回転軸
10a,10b 出力部
20 マグネット
30 コイル
40 ヨーク
50 フレーム
60,80 軸受
70 板ばね
100 配線基板
110 ケース

Claims (8)

  1. 出力部が設けられた回転軸および該回転軸に固定されたマグネットにより構成されるロータと、
    前記回転軸の軸方向と平行な方向において両端が開口したヨークおよび該ヨークの内周配置されたコイルにより構成され、前記マグネットの周囲に配置されたステータと、
    前記ヨークの前記出力部側の端面を除く該ヨークの外面を覆うように該ヨークに固定されたケースと、
    前記ヨークとは異なる材料により形成され、前記ヨークに固定されたフレームと、
    前記フレームに固定され、前記回転軸のうち前記出力部側の端部を回転可能に支持する第1の軸受けと、
    前記ケースに固定され、前記回転軸のうち前記マグネット側の端部を回転可能に支持するとともに該マグネット側の端部が前記軸方向と平行な方向において当接する受け面を有する第2の軸受けと、
    前記回転軸を前記第1の軸受け側から前記第2の軸受け側に付勢する付勢部材と、
    前記軸方向と平行な方向における前記ステータと前記ケースとの間に配置され、前記コイルへの通電を行う配線基板とを有し、
    前記ヨークの前記出力部側の端面が、前記コイルの前記出力部側の端面を覆わず、かつ前記コイルと前記マグネットよりも前記出力部側に突出しており、
    前記フレームが前記ヨークの前記出力部側の端面に固定されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記フレームは、前記ヨークの前記出力部側の端面に直接、溶接または接着されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記ステータ、前記第2の軸受けおよび前記基板が樹脂によって前記ケースに固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記出力部は、リードスクリューまたは歯車であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記第2の軸受けが、前記受け面が形成された第1の部分と、該第1の部分から前記軸方向に直交する方向に延びる第2の部分とを有し、
    前記基板が、前記第1の部分が挿入される開口を有するとともに、前記ケースと前記第2の部分との間に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  6. 前記基板に、前記マグネットの前記軸方向と平行な方向における端面に対向して前記ロータの回転を検出する磁気センサが設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  7. 前記マグネットの前記軸方向と平行な方向における端面のうち前記磁気センサに対向する部分が、周方向に周期的な凹凸を有することを特徴とする請求項6に記載のブラシレスモータ。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のブラシレスモータと、
    前記出力部を介して駆動される被駆動部材とを有することを特徴とする装置。
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