JP2001037198A - モータ装置 - Google Patents

モータ装置

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JP2001037198A
JP2001037198A JP11201181A JP20118199A JP2001037198A JP 2001037198 A JP2001037198 A JP 2001037198A JP 11201181 A JP11201181 A JP 11201181A JP 20118199 A JP20118199 A JP 20118199A JP 2001037198 A JP2001037198 A JP 2001037198A
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stator
magnet
lead screw
rotor shaft
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JP11201181A
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Tsutomu Aoshima
力 青島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用性の高いモータを用いてリードスクリュ
ーの出力軸が軸方向のガタをもたず出力の低下もないモ
ータ装置を提供する。 【構成】 出力軸としてリードスクリューを備えかつ出
力軸のスラスト方向へ加圧する加圧手段を備えたモータ
と、略コの字形状をし平行な第1の平面と第2の平面を
持ち第1の平面にモータが取り付けられ第2の平面にリ
ードスクリューの先端をガイドする軸受け部を備えた取
り付け板と、リードスクリューの回転を検出する手段か
らなり、検出手段は第1の平面と第2の平面の間に配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超小型に構成した出力
軸としてリードスクリューが形成された円柱形状のモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の小型円筒形状のステップモータ
としては、図5に示すものがある。図5に示すように、
ボビン101にステータコイル105が同心状に巻回さ
れ、ボビン101は2個のステータヨーク106で軸方
向に挟持固定されており、かつステータヨーク106に
はボビン101の内径面の円周方向にステータ歯106
aと106bが交互に配置され、ケース103には、ス
テータ歯106aまたは106bと一体のステータヨー
ク106が固定されてステータ102が構成されてい
る。
【0003】2組のケース103の一方にはフランジ1
15と軸受け108が固定され、他方のケース103に
は他の軸受け108が固定されている。ロータ109は
ロータ軸110に固定されたロータ磁石111からな
り、ロータ磁石111はステータ102のステータヨー
ク106aと放射状の空隙部を形成している。そして、
ロータ軸110は2個の軸受け108の間に回転可能に
支持されている。
【0004】また、ロータ軸110にはリードスクリュ
ーが形成され、これが不図示のメネジに噛み合って、該
メネジを軸方向に移動させるような機構が提案され、例
えばビデオカメラのオートフォーカス機構に用いられて
いる。またリードスクリューの軸方向のガタを取り除く
ためにロータ軸110の後端をスプリングで軸方向に加
圧したものがある。
【0005】さらには、図6に示すように、ロータ軸1
09の回転位置を検出して脱調を検出したり、コイルへ
の通電切り替えを行うためにロータ軸110の後端に円
盤形状で外周部に磁気記録等で位置情報が記録されたド
ラム301を固定し、それをMR素子等の検出素子30
2で読み取る方式のものがある。Mはモータ、110は
ロータ軸、110Bはロータ軸110は形成されたリー
ドスクリュー部、115がモータMが固定されるフレー
ムである。
【0006】検出素子302は取り付け部材300に接
着で固定され、取り付け部材300はその内径部301
AがモータMの後方の円筒部Maと嵌合して溶接あるい
は接着で固定されている。ドラム301は外周部301
Bに磁気記録で所定のピッチで位置情報が記録されてお
り、内径部301Aはロータ軸110と嵌合されて固定
され、ロータ軸110と一体的になって回転する。この
回転を検出素子302で検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6で
示す上記モータはMR素子等の検出素子をモータに取り
付けるための取り付け部材300が新たに必要になり、
コストアップを招いたり、モータの外装ケースの一部を
変更して検出素子を取り付けるようにしなければならな
かった。モータの外装ケースの一部を変更すると、その
モータは他の用途に使用するのに不都合となり汎用性が
損なわれて量産効果による低コスト化は望めなくなる。
【0008】また、前記ドラムをロータ軸110の後端
に取り付けるリードスクリューの軸方向のガタを取り除
くため取り付けられるロータ軸110の後端を加圧する
スプリングの形状は複雑になってしまう。例えば、図7
と図8に示すように、ロータ軸110の途中に段差11
0Aを設け、ここを二股形状に加圧部が構成されたスプ
リングで加圧する構造が考えられるが、この場合はスプ
リングの形状の複雑化に加えて、加圧する部分がロータ
軸110の外周に近い場所となってしまうためトルク損
失が大きくなってしまう欠点がある。
【0009】112は加圧スプリングで一端の112B
がモータMに固定され、もう一端の加圧部112Aは二
股形状に構成され、ここがロータ軸110の段差110
Aと係合しロータ軸110を軸方向に加圧する。この場
合、加圧スプリング112の加圧力はロータ軸110に
対して回転中心から半径Rもしくはそれよりも外側に加
わるため、その場合に発生する摩擦負荷はトルクの損失
となってしまう。なるべく加圧はロータ軸の回転中心に
作用させるのが望ましい。
【0010】したがって、本発明の目的は、第1に、汎
用性の高いモータを用いてリードスクリューの出力軸が
軸方向のガタをもたず出力の低下もないモータ装置を提
供することにある。
【0011】本発明の目的は、第2に、前述の発明の目
的に加えて、モータの汎用性を損なうことなくコストア
ップを抑えて検出素子をモータ装置に取り付け可能とす
ることにある。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、第1に、出力軸としてリードスクリュ
ーを備えかつ出力軸のスラスト方向へ加圧する加圧手段
を備えたモータと、略コの字形状をし平行な第1の平面
と第2の平面を持ち前記第1の平面に前記モータが取り
付けられ前記第2の平面に前記リードスクリューの先端
をガイドする軸受け部を備えた取り付け板と、前記リー
ドスクリューの回転を検出する手段からなり、前記検出
手段は前記第1の平面と前記第2の平面の間に配置され
ていることを特徴とするものである。
【0013】上記構成において、前記検出手段はモータ
と前記リードスクリューをの先端をガイドする軸受との
間に配置されているためのリードスクリューを軸方向に
加圧する加圧手段は前記検出手段を備えない場合と同じ
くモータの後端面に配置でき単純な構成にできる。ある
いは通常どおりリードスクリューの後端の回転中心付近
を加圧できる構成になるのでトルクの損失は抑えられ
る。
【0014】上記目的を達成するために、本発明は、第
2に、上記モータ装置において検出手段はリードスクリ
ューと一体的に回転し位置情報が記録された円盤と前記
取り付け板に固定された前記円盤の情報を読み取る読み
取り手段とからなることを特徴とするものである。
【0015】上記構成において前記読み取り手段は前記
取り付け板に取り付けられているため新たに別の取り付
け部材を必要とせず、コストを抑えられ、また前記読み
取り手段の取り付けによるモータ自体の外装ケースモー
タ変更がないことから該モータは他の用途への使用が可
能でモータ自体の汎用性が高まり量産効果によるコスト
ダウンが期待できる。
【0016】
【実施例】図1〜図4は本発明の実施例1のステップモ
ータを示す図であり、そのうち、図1はステップモータ
の分解斜視図であり、図2はステップモータの組み立て
後の軸方向の断面図であり、図3は図2のA−A線での
断面図およびB−B線での断面図である。図4は連結リ
ングの一部を切り欠いて示す斜視図である。
【0017】図1から図4において、1はロータを構成
する円筒形状のマグネットであり、このロータであるマ
グネット1は、その外周表面を円周方向にn分割して
(本実施例では10分割して)S極、N極が交互に着磁
された着磁部を1a、1b、1c、1d、1e、1f、
1g、1h、1i、1jとすると、この着磁部1a、1
c、1e、1g、1iがS極に着磁され、着磁部1b、
1d、1f、1h、1jがN極に着磁されている。ま
た、マグネットは射出成形により形成されるプラスチッ
クマグネット材料により構成されている。これにより円
筒形状の半径方向に関しては厚さを非常に薄く構成する
ことができる。また、マグネット1は軸方向中央部に内
径が小なる嵌合部1wを備えている。
【0018】7はロータ軸となる出力軸でリードスクリ
ュー部7aが形成されており、このリードスクリュー部
7aは不図示のメネジと噛み合って回転により該不図示
メネジを直線移動させるものである。この出力軸7はロ
ータであるマグネット1の嵌合部1wに圧入にて固着さ
れている。マグネット1は射出成形により形成されるプ
ラスチックマグネットからなるため圧入による組み立て
でも割れが発生することはなく、軸方向中央部に内径が
小なる嵌合部1wを備えるという複雑な形状でも製造が
容易となる。また、出力軸7とマグネット1は圧入で組
み立ておよび固着されるので組み立てが容易で安価な製
造が可能となる。また、出力軸7とマグネット1とでロ
ータを構成している。
【0019】2および3は円筒形状のコイルであり、マ
グネット1と同心でかつマグネット1を軸方向に挟み込
む位置に配置され、それらの外径は前記マグネット1の
外径とほぼ同じ寸法である。
【0020】18および19は軟磁性材料からなる第1
のステータおよび第2のステータであり、第1のステー
タおよび第2のステータの位相は180/n度、即ち、
18°ずれて配置され、これらの第1のステータおよび
第2のステータは外筒および中空形状からなる内筒から
なっている。
【0021】第1のステータ18の外筒はその先端部が
第1の外側磁極18a、18b、18c、18d、18
eを形成している。21は第1の補助ステータで内径部
21fが第1のステータ18の内筒18fに嵌合して固
着されかつ外径部には前記第1のステータの外側磁極1
8a、18b、18c、18d、18eに対向した位相
で第1の内側磁極となる半径方向外方に突出した突出部
21a、21b、21c、21d、21eが形成されて
いる。
【0022】第1の内側磁極の突出部21a、21b、
21c、21d、21eはそれぞれマグネット1の着磁
に関して同位相になるように360/(n/2)度、即
ち72度ずれて形成されており、また第1のステータ1
8の第1の外側磁極18a、18b、18c、18d、
18eはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相
になるように360/(n/2)度、即ち72度ずれて
形成されている。第1のステータ18の中空柱形状の内
筒18fと補助ステータ21とで第1の内側磁極を構成
している。
【0023】第2のステータ19の外筒はその先端部が
第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、19
eを形成している。22は第2の補助ステータで内径部
22fが第2のステータ18の内筒19fに嵌合して固
着されかつ外径部には前記第2のステータの外側磁極1
9a、19b、19c、19d、19eに対向した位相
で第2の内側磁極となる半径方向外方に突出した突出部
22a、22b、22c、22d、22eが形成されて
いる。
【0024】第2の内側磁極の突出部22a、22b、
22c、22d、22eはそれぞれマグネット1の着磁
に関して同位相になるように360/(n/2)度、即
ち72度ずれて形成されており、また第2のステータ1
9の第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、
19eはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相
になるように360/(n/2)度、即ち72度ずれて
形成されている。第2のステータ18の中空柱形状の内
筒19fと補助ステータ22とで第2の内側磁極を構成
している。
【0025】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第2のステータ1
9の外側磁極19a、19b、19c、19d、19e
は切り欠き穴と軸に平行方向に延出する歯により構成さ
れている。この構成によりモータの直径を最小限にしつ
つ磁極の形成が可能になる。つまり、もし外側磁極を半
径方向に延びる凹凸で形成すると、その分モータの直径
は大きくなってしまうのであるが、本実施例では切り欠
き穴と軸に平行方向に延出する歯により外側磁極を構成
しているのでモータの直径を最小限に抑えることができ
る。
【0026】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第1の内側磁極と
なる第1の補助ステータの外径部21a、21b、21
c、21d、21eはマグネット1の一端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネットの一端側を挟み込むよ
うに設けられる。
【0027】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b、19c、19d、19eおよび第2の内側磁極と
なる第2の補助ステータの外径部22a、22b、22
c、22d、22eはマグネット1の他端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネットの他端側を挟み込むよ
うに設けられる。
【0028】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18b、18c、18d、18eお
よび内側磁極21a、21b、21c、21d、21e
との間のロータであるマグネット1を横切るので、効果
的にロータであるマグネットに作用し、コイル3により
発生する磁束は外側磁極19a、19b、19c、19
d、19eおよび内側磁極22a、22b、22c、2
2d、22eとの間を横切るので、効果的にロータであ
るマグネットに作用し、モータの出力を高める。
【0029】前記第1の内側磁極は前記第1のコイルの
内径よりも大きな外径を有し前記第2の内側磁極は前記
第1のコイルの内径よりも大きな外径を有していること
によりコイルの内径を小さくしてコイルの占有する体積
を大きくしても第1の外側磁極と第1の内側磁極の距離
および第2の外側磁極と第2の内側磁極の距離を小さく
することが可能になる。これによりコイル側から見た磁
気抵抗は小さく構成されるため小さく構成されるため小
さな電力によっても多くの時速を発生させることができ
るのでモータの出力が高まる。
【0030】20は非磁性材料からなる円筒形状部材と
しての連結リングであり、その詳細は図4に一部を切り
欠いて斜視図として示されている。この連結リング20
の内側の一端側には溝20a、20b、20c、20
d、20eが設けられ、他端側には溝20a、20b、
20c、20d、20eに対して位相を180/n度、
即ち、18度ずらした溝20f、20g、20h、20
i、20jが設けられ、溝20a、20b、20c、2
0d、20eに第1のステータ18の外側磁極18a、
18b、18c、18d、18eを嵌合し、溝20f、
20g、20h、20i、20jに第2のステータの外
側磁極19a、19b、19c、19d、19eを嵌合
し、これらの部材間を接着剤により固定する。これら第
1のステータ18と第2のステータは連結リング20の
内面側の突出部20kによりある距離だけ間隔を隔てて
固定されている。
【0031】即ち、第1のステータ18の外側磁極18
a、18b、18c、18d、18eの先端と第2のス
テータの外側磁極19a、19b、19c、19d、1
9eの先端とが向き合うように配置されている。連結リ
ングは、非磁性材料により構成したことにより、第1の
ステータ18と第2のステータ19とを磁気回路上分断
でき、互いに影響を及ぼさないようにできることでモー
タの性能が安定する。
【0032】23はフレームで図に示すように概略コの
字形状をしており平行に形成されている第1の面23b
と第2の面23cとを持ち、第1の面23bにはモータ
のうち第2のステータ19が固着されている。
【0033】24は先端軸受けでフレーム23の第2の
面23cに形成されている穴23aに固着されている。
なお、フレーム23は請求項中の取り付け板を構成す
る。前記ロータ軸7の先端部7bが穴24bに回転可能
に嵌合している。
【0034】25はステータの内軸受けであり、第1の
ステータ18の中空柱形状の内筒18fの先端に取り付
けられており、前記ロータ軸7の7c部が回転可能に嵌
合している。
【0035】30はロータ軸7に固着され回転位置の情
報が記録されている円盤であり、本実施例では永久磁石
で構成されており、外周が所定の極数で着磁されてお
り、これがロータ軸7の回転位置情報となっている。
【0036】29は前記円盤30の回転位置情報を読み
取るための読み取り手段であり、本実施例ではMR素子
により構成されている。読み取り手段29と円盤30と
で請求項中の検出手段を構成するものである。読み取り
手段29はフレーム23の第1の面23bに形成された
取り付け部23dに取り付けられている。本実施例では
接着によって固定されている。
【0037】この検出手段は光学式のもの、即ちフォト
センサーとスリットが形成された円盤とで構成してもよ
く、本実施例で示した磁気的な検出手段に対しても応用
可能である。
【0038】読み取り手段29と円盤30とで構成され
る検出手段によりロータ軸7の回転および回転位置を検
出し脱調が発生しているかを検出したり、後述するコイ
ルへの通電切り替えを行ったりする。検出手段は図に示
すように取り付け板であるフレーム23の第1の面23
bと第2の面23cとの間に配置されている。また読み
取り手段はフレーム23に固定されているためモータの
外装ケースとなる第1のステータ18や第2のステータ
19や後述の連結リング20等に取り付けるための形状
を構成する必要がなくモータ単体として他の用途に用い
る場合でも汎用性を損なうことがないため量産効果によ
るコストダウンが期待できる。
【0039】ロータ軸7は先端軸受け24とステータ内
軸受け25とで回転可能に支持されていることになる。
【0040】26はスライド部材で第1のステータ18
の中空柱形状の内筒18fに軸方向に移動可能に嵌合し
ている。
【0041】27は圧縮コイルスプリングで第1のステ
ータ18の中空柱形状の内筒18fの内部18gに収納
されている。
【0042】28は蓋で第1のステータ18に固着され
圧縮コイルスプリング27の片側の方向の位置規制をし
ている。圧縮コイルスプリング27は前記スライド部材
26を介してロータ軸7の端部7dを軸方向に加圧して
いる。ロータ軸7はこの加圧により前記先端軸受け24
側に押し付けられ回転可能でありつつ軸方向の位置に関
して位置決めがされる。これによりロータ軸7のリード
スクリュー部7aに噛み合う不図示のメネジの直線運動
はロータ軸の回転方向等によるヒステリシス差が生じな
い安定した位置取りをする運動になる。
【0043】ロータ軸7の端部7dはスライド部材26
により回転中心の付近を加圧されるため加圧による摩擦
のトルク損失は極めて小さく抑えられる。請求項中の加
圧手段は本実施例では圧縮コイルスプリング27とスラ
イド部材26から構成されることになり、この加圧手段
は第1のステータ18の中空柱形状の内筒18fの内部
18gに収納されているのでモータ本体から出っ張るこ
とがなくモータのコンパクト性を全く損なわない。
【0044】また圧縮コイルスプリング27とスライド
部材26を第1のステータ18の中空柱形状の内筒18
fの内部18gに収納した後ステータ内軸受け25と蓋
26を第1のステータ18に固着してしまえばロータ軸
7を組み立てる前でも圧縮コイルスプリング27とスラ
イド部材26はステータ内軸受け25に移動を規制され
第1のステータ18の中空柱形状の内筒18fの内部1
8gから飛び出してしまうことがなく組み立て時の作業
効率が向上する利点がある。
【0045】さらに圧縮コイルスプリング27とスライ
ド部材26から構成される加圧手段がロータ軸7を正確
に軸方向に加圧せずロータ軸7に側圧を加えてしまった
としてもロータ軸7の加圧される部分の極めて近傍がス
テータ内軸受け25により支持されるため側圧による力
のモーメントの発生は小さく抑えられロータ軸のぶれや
軸受けに加える側圧等を最小限に抑えることができモー
タの出力の安定化と作動音の発生を抑えることができ
る。
【0046】検出手段は上記したように取り付け板であ
るフレーム23の第1の面23bと第2の面23cとの
間に配置されているためモータの後端部に配置された加
圧手段とは関係なく構成される。このため検出手段が不
要なモータ装置と加圧手段は共通な部品で構成できる。
このためモータ及び加圧手段は汎用性が高く量産効果に
よるコストダウンが期待できる。また別の部品を介して
モータに取り付ける場合に比べ取り付けのための部材が
必要ないのでコスト低く抑えられる。
【0047】図2はステップモータの断面図であり、図
3(a)、(b)、(c)、(d)は図2のA−A線で
の断面図を示し、図3(e)、(f)、(g)、(h)
は図2のB−B線での断面図を示している。図3(a)
と(e)とが同時点での断面図であり、図3(b)と
(f)とが同時点での断面図であり、図3(c)と
(g)とが同時点での断面図であり、図3(d)と
(h)とが同時点での断面図である。
【0048】次にステップモータの動作を説明する。図
3(a)と(e)との状態からコイル2および3に通電
し、第1のステータ18の外側磁極18a、18b、1
8c、18d、18eをN極とし、第1の内側磁極の一
部を構成する第1の補助ヨーク21の対向部21a、2
1b、21c、21d、21eをS極とし、第2のステ
ータ19の外側磁極19a、19b、19c、19d、
19eをN極とし、第2の内側磁極の一部を構成する第
2の補助ヨーク22の対向部22a、22b、22c、
22d、22eをS極に励磁すると、ロータであるマグ
ネット1は反時計方向に18度回転し、図3(b)と
(f)に示す状態となる。
【0049】次に、コイル2への通電を反転させ、第1
のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、1
8d、18eをS極とし、第1の内側磁極の一部を構成
する第1の補助ヨーク21の対向部21a、21b、2
1c、21d、21eをN極とし、第2のステータ19
の外側磁極19a、19b、19c、19d、19eを
N極とし、第2の内側磁極の一部を構成する第2の補助
ヨーク22の対向部22a、22b、22c、22d、
22eをS極に励磁すると、ロータであるマグネット1
はさらに反時計方向に18度回転し、図3(c)と
(g)に示す状態となる。
【0050】次に、コイル3への通電を反転させ、第1
のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、1
8d、18eをS極とし、第1の内側磁極の一部を構成
する第1の補助ヨーク21の対向部21a、21b、2
1c、21d、21eをN極とし、第2のステータ19
の外側磁極19a、19b、19c、19d、19eを
S極とし、第2の内側磁極の一部を構成する第2の補助
ヨーク22の対向部22a、22b、22c、22d、
22eをN極に励磁すると、ロータであるマグネット1
はさらに反時計方向に18度回転し、図3(d)と
(h)に示す状態となる。
【0051】以後、このようにコイル2およびコイル3
への通電方向を順次切り換えていくことによりロータで
あるマグネット1は通電位相に応じた位置へと回転して
いくものである。
【0052】ここで、このような構成のステップモータ
がモータを超小型化する上で最適な構成であることにつ
いて述べる。ステップモータの基本構成について述べる
と、第1にマグネットを中空の円筒形状に形成している
こと、第2にマグネットの外周面を周方向にn分割して
異なる極に交互に着磁していること、第3にマグネット
の径方向に内側磁極、コイル,マグネット、外側磁極を
順に配置していること、第4に第1、第2のコイルによ
り励磁される第1、第2のステータの外側磁極および内
側磁極をマグネットの外周面および内周面と対向させて
いること、第5に外側磁極を切り欠き穴と軸に平行方向
に延出する歯により構成していること、第6にロータ軸
7の軸方向への加圧手段を中空柱形状の内筒18fの内
部18gに収納してモータ本体から出っ張ることをなく
していること、第7に略コの字形状をしたモータが取り
付けられた第1の平面とリードスクリューの先端をガイ
ドする軸受け部を備えた第2の平面とを備えた取り付け
板の第19平面と第2の平面との間に該取り付け板に、
前記リードスクリューの回転を検出する検出手段を配置
してあることである。
【0053】このステップモータの径はマグネットおよ
びコイルの径にステータの磁極を対向させるだけの大き
さがあればよく、また、ステップモータの長さはマグネ
ットの長さがあればよいことになる。このため、ステッ
プモータの大きさはマグネットとコイルの径と長さによ
って決まるもので、マグネットおよびコイルの径と長さ
をそれぞれ非常に小さくすれば、ステップモータを超小
型にすることができるものである。
【0054】このとき、マグネットおよびコイルの径と
長さをそれぞれ非常に小さくすると、ステップモータと
しての精度を維持することが難しくなるが、これはマグ
ネットを中空の円筒形状に形成し、この中空の円筒形状
に形成されたマグネットの外周面および内周面に第1、
第2のステータの外側磁極および内側磁極を対向させる
単純な構造によりステップモータの精度の問題を解決し
ている。このとき、マグネットの外周面だけでなく、マ
グネットの内周面も円周方向に分割すれば、モータの出
力をさらに高めることができる。
【0055】加圧手段はモータの内部にモータの内部に
収納されるためモータ装置を小型化できる。リードスク
リューの回転を検出する検出手段を上記した位置に配置
したことにより加圧手段が複雑化せずコンパクト性を損
なわない。
【0056】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
円筒形状に形成されるとともに少なくともその外周面を
周方向にn分割して異なる極に着磁されたマグネットを
備え、該マグネットの軸方向に第1のコイルと該マグネ
ットと第2のコイルを順に配置し、前記第1のコイルに
励磁される第1の外側磁極および第1の内側磁極を前記
マグネットの一端側の外周面および内周面に対向させる
とともに前記第2のコイルに励磁さえる第2の外側磁極
および第2の内側磁極を前記マグネットの他端側の外周
面および内周面に対向させてモータを構成したものであ
るから、従来とは異なる全く新規な構成のモータとする
ことができ、モータを超小型化する上で最適な構成であ
る。
【0057】また、マグネットを中空の円筒形状に形成
し、この中空の円筒形状に形成されたマグネットの外周
面および内周面に第1、第2の外側磁極および内側磁極
を対向させることによりモータとして効果的な出力を得
ることができる。
【0058】また、マグネット1は前記したように射出
成形により形成されるプラスチックマグネット材料によ
り構成されており、これにより円筒形状の半径方向に関
しての厚さを非常に薄く構成することができる。そのた
め、第1のステータ18の外側磁極18a、18bと内
側磁極18c、18dとの距離を非常に小さくでき、コ
イル2と第1のステータにより形成される磁気回路の磁
気抵抗を小さく構成できる。また同様に、第2のステー
タ19の外側磁極19a、19bと内側磁極19c、1
9dとの距離を非常に小さくでき、コイル3と第2のス
テータに形成される磁気回路の磁気抵抗を小さく構成で
きる。これにより少ない電流で多くの磁束を発生させる
ことができ、モータの出力アップ、低消費電力化、コイ
ルの小型化が達成されることになる。
【0059】この出力軸7はロータであるマグネット1
の嵌合部1eに圧入にて固着されている。マグネット1
は射出成形により成形されるプラスチックマグネットか
らなるため圧入による組み立てでも割れが発生すること
はなく、また軸方向中央部に内径が小なる嵌合部1eを
備えるという複雑な形状でも製造が容易となる。また出
力軸7とマグネット1は圧で組み立ておよび固着される
ので組み立てが容易で安価で製造可能となる。
【0060】ロータ軸7を軸方向に加圧する加圧手段に
よってロータ軸のリードスクリュー部に噛み合う不図示
のメネジの直線運動の移動位置はロータ軸の回転方向等
によるヒステリシス差が生じない安定した位置どりをす
る運動になる。その際、圧縮コイルスプリング27とス
ライド部材26から構成される加圧手段はステータ18
の中空柱形状の円筒18の内部18gに収納されている
のでモータ本体から出っ張ることなくモータのコンパク
ト性を全く損なわない。
【0061】また、圧縮コイルスプリング27とスライ
ド部材26を第1のステータ18の中空柱形状の内筒1
8fの内部18gに収納した後ステータ内軸受け25と
蓋28を第1のステータ18に固着いてしまえばロータ
軸7を組み立てる前でも圧縮コイルスプリング27とス
ライド部材26はステータ内軸受け25に移動を規制さ
れ第1のステータ18の中空柱形状の内筒18fの内部
18gから飛びしてしまうことが無く、組み立て時の作
業効率が向上する利点がある。
【0062】さらに、圧縮コイルスプリング27とスラ
イド部材26から構成される加圧手段がロータ軸7を正
確に軸方向に加圧せず、ロータ軸7に側圧を加えてしま
ったとしてもロータ軸7の加圧される部分の極めて近傍
がステータ内軸受け25により支持されるため側圧によ
る力のモーメントの発生は小さく抑えられ、ロータ軸の
ぶれや軸受けに加わる側圧等を最小限に抑えることがで
き、モータの出力の安定化と作動音の発生を抑えること
ができる。
【0063】出力軸としてリードスクリューを備えかつ
出力軸のスラスト方向へ加圧する加圧手段を備えたモー
タと、略コの字形状をし第1の平面と第2の平面を持
ち、前記第1の平面に前記モータが取り付けられた前記
第2の平面に前記リードスクリューの先端をガイドする
軸受け部を備えた取り付け板と、前記リードスクリュー
の回転を検出する検出手段からなり、前記検出手段は前
記第1の平面の間に配置されているので、前記検出手段
はモータを前記リードスクリューの先端をガイドする軸
受けとの間に配置されているためにリードスクリューを
軸方向に加圧する加圧手段は前記検出手段を備えない場
合と同じモータの後端面に配置でき、単純な構成にでき
る。あるいは、通常どおりリードスクリューの後端の回
転中心付近を加圧できる構成になるので、トルクの損失
は抑えられる。
【0064】また、検出手段はリードスクリューと一体
的に回転し位置情報が記録された円盤と前記円盤の情報
を読み取る読み取り手段とからなり、前記読み取り手段
は前記取り付け板に取り付けられているため新たに別の
取り付け部材を必要とせずコストを抑えられ、また前記
読み取り手段の取り付けによるモータ自体の外装ケース
も変更がないことからモータは他の用途への使用が可能
でモータ自体の汎用性が高まり量産効果によるコストダ
ウンが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例のモータの分解斜視図で
ある。
【図2】図2は図1に示すモータの組み立て完成状態の
断面図である。
【図3】図3は図2に示すモータのロータの回転動作説
明図である。
【図4】図4は連結リングに一部断面の斜視図である。
【図5】図5は従来例のステップモータの断面図であ
る。
【図6】図6は従来例のモータの斜視図である。
【図7】図7は従来例のモータの側面図である。
【図8】図8は図7に示す従来例のモータの加圧部詳細
図である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 第1のコイル 3 第2のコイル 7 出力軸 7a リードスクリュー 18 第1のステータ 18a、18b、18c、18d、18e 第1の外
側磁極 19 第2のステータ 19a、19b、19c、19d、19e 第2の外
側磁極 20 連結リング 21 第1の補助ヨーク 22 第2の補助ヨーク 23 フレーム 24 先端軸受け 25 ステータ内軸受け 26 スライド部材 27 圧縮コイルスプリング 28 蓋 29 読み取り手段 30 円盤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸としてリードスクリューを備えか
    つ出力軸のスラスト方向へ加圧する加圧手段を備えたモ
    ータと、略コの字形状をし平行な第1の平面と第2の平
    面を持ち前記第1の平面に前記モータが取り付けられ前
    記第2の平面に前記リードスクリューの先端をガイドす
    る軸受け部を備えた取り付け板と、前記リードスクリュ
    ーの回転を検出する手段からなり、前記検出手段は前記
    第1の平面と前記第2の平面の間に配置されていること
    を特徴とするモータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータ装置において、前
    記検出手段はリードスクリューと一体的に回転し位置情
    報が記録された円盤と前記取り付け板に固定された前記
    円盤の情報を読み取る読み取り手段とからなることを特
    徴とするモータ装置。
JP11201181A 1999-07-15 1999-07-15 モータ装置 Pending JP2001037198A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104279151A (zh) * 2014-09-17 2015-01-14 浙江工业大学 一种液压泵噪声特征检测装置
JP2016220410A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 キヤノン株式会社 ブラシレスモータおよびこれを用いた装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104279151A (zh) * 2014-09-17 2015-01-14 浙江工业大学 一种液压泵噪声特征检测装置
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