JP2006217732A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小径で且つ軸方向の長さが短く、低コストで且つ高出力を実現することを可能とした駆動装置を提供する。
【解決手段】 ステッピングモータは、マグネット1、第1及び第2のコイル2、3、第1及び第2のステータ6、7、回転軸8、加圧ばね9、回転支持部材10、軸受け11を備える。第1及び第2のコイル2、3は、マグネット1の軸方向両端を挟む位置に配設される。第1のステータ6は、第1の外側磁極部6a〜6eを備え、第2のステータ7は、第2の外側磁極部7a〜7eを備える。回転軸8は、第1の内側磁極部8a、第2の内側磁極部8bを備える。回転支持部材10は、第1のボビン4の内径部に挿入され、回転軸8を回転可能に支持し、回転軸8と第1の内側磁極部8aを磁気的に接続する磁気回路を構成する。加圧ばね9は、回転支持部材10を回転軸8の軸方向に加圧する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回転軸を一方向に付勢する構造を有するステッピングモータとしての駆動装置に関する。
従来、回転軸を中心とする直径を小さくした構造を有し且つ出力を高めたステッピングモータが提案されている(例えば、特許文献1参照)(従来例1)。以下、従来例1について図6及び図7を参照しながら簡単に説明する。
図6は、従来例1に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図であり、図7は、ステッピングモータの組み立て完成状態における回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。
図6及び図7において、201は、円周方向に4分割して異なる極(N極、S極)に交互に着磁された永久磁石からなるロータ、202は、ロータ201の軸方向一端部側に隣り合って配置される第1のコイル、203は、ロータ201の軸方向他端部側に隣り合って配置される第2のコイルである。204は、軟磁性材料から構成され第1のコイル202により励磁される第1のステータ、205は、軟磁性材料から構成され第2のコイル203により励磁される第2のステータである。
第1のステータ204は、ロータ201の外周面に隙間をあけて対向する第1の外側磁極部204A、204Bと、ロータ201の内周面に隙間をあけて対向する第1の内側磁極部204C、204Dとを備えている。第2のステータ205も、同様に、ロータ201の外周面に隙間をあけて対向する第2の外側磁極部205A、205Bと、ロータ201の内周面に隙間をあけて対向する第2の内側磁極部205C、205Dとを備えている。
206は、ステッピングモータの出力軸であり、出力軸206にロータ201が固着されている。出力軸206は、第1のステータ204の軸受け部204Eと第2のステータ205の軸受け部205Eに回転可能に保持されている。207は、非磁性材料からなる連結リングであり、第1のステータ204と第2のステータ205とを所定の間隔で且つ所定の位相角度で保持するものである。
不図示の電源から第1のコイル202、第2のコイル203に対する通電方向を切り換えて、第1の外側磁極部204A、205B、第1の内側磁極部204C、204D、第2の外側磁極部205A、205B、第2の内側磁極部205C、205Dの各極性を切り換えることで、ロータ201を回転させていくものである。尚、図7に示すL1は、第1の内側磁極部204C、204Dとロータ201とが対向する箇所の軸方向長さである。
このステッピングモータは、第1及び第2のコイル202、203に通電することにより発生した磁束が、外側磁極部から対向する内側磁極部へ、或いは内側磁極部から対向する外側磁極部へと流れ、外側磁極部と内側磁極部の間に位置するロータ201(マグネット)に効率的に作用する。また、外側磁極部と内側磁極部との間の距離を円筒形状のマグネットの厚さ程度とすることができるため、外側磁極部と内側磁極部とで構成される磁気回路の抵抗を小さくすることができる。このように磁気回路の抵抗が小さいほど、少ない電流で多くの磁束を発生させることができ、出力が向上する。
また、上記ステッピングモータを更に改良したものとして、内側磁極部を円筒形状で構成し、その内側磁極部の内径部に挿入される出力軸を軟磁性材料で構成し、更にはステータに取り付けられ該出力軸を回転可能に保持する軸受けを非軟磁性材料で構成したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)(従来例2)。
従来例2によれば、出力軸も磁気回路として利用できるため、ステッピングモータの出力が上がる。その際のステータと出力軸の磁気による吸着を、軸受けが非磁性材料であることにより防止している。また、前記軸受けを軟磁性材料で構成してもよく、その場合にはステータと出力軸の磁気による吸着が心配されるが、軸受けそのものも磁気回路として構成することによる磁気抵抗減少によるトルクアップが、吸着によるトルクダウンよりも勝っていればよいので、有効である。
更に、上記従来例1のステッピングモータの回転軸を軸方向に加圧したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)(従来例3)。以下、従来例3について図8を参照しながら簡単に説明する。
図8は、従来例3に係るステッピングモータの回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。
図8において、301は、ロータを構成する円筒形状のマグネットであり、302及び303は、円筒形状のコイルである。307は、ロータ軸となる出力軸であり、出力軸307の外周部にリードスクリュー部307aが形成されている。このリードスクリュー部307aは、不図示のめねじと噛み合っており、回転によりめねじを直線移動させるものである。出力軸307は、マグネット301の嵌合部301wに圧入により固着されており、該出力軸307と該マグネット301とでロータを構成している。
318は、軟磁性材料からなる第1のステータであり、319は、軟磁性材料からなる第2のステータである。321は、第1の補助ステータであり、322は、第2の補助ステータである。第1のステータ318の外筒の先端部は、櫛歯形状の第1の外側磁極を形成しており、同様に、第2のステータ319の外筒の先端部は、櫛歯形状の第2の外側磁極を形成している。第1のステータ318の内筒318fと第1の補助ステータ321とが、第1の内側磁極部を構成しており、第2のステータ319の内筒319fと第2の補助ステータ322とが、第2の内側磁極を構成している。
323は、フレームであり、第2のステータ319に固着されている。324は、先端軸受けであり、フレーム323の穴323aに固着されている。出力軸307の先端部307bは、先端軸受け324の穴324bに回転可能に嵌合している。325は、ステータ内軸受けであり、第1のステータ318の中空柱形状の内筒318fの先端部に取り付けられている。ステータ内軸受け325には、出力軸307の後端部307cが回転可能に嵌合している。出力軸307は、先端軸受け324とステータ内側軸受け325とにより回転可能に支持されている。
326は、スライド部材であり、第1のステータ318の中空柱形状の内筒318fの内部318gに収納されている。328は、蓋であり、第1のステータ318に固着され、圧縮コイルスプリング327の片側の方向の位置を規制している。圧縮コイルスプリング327は、スライド部材326を介して出力軸307の後端部307cを軸方向に加圧している。出力軸307は、この加圧により先端部307bが先端軸受け324側に押し付けられ回転可能であり、且つ軸方向の位置に関して位置決めされている。
このステッピングモータは、出力軸307を軸方向に加圧する加圧手段により、出力軸307のリードスクリュー部307aに噛み合うめねじの直線運動の移動位置が、出力軸307の回転方向などによるヒステリシス差が生じない安定した位置どりをする運動になる。その際、圧縮コイルスプリング327とスライド部材326からなる加圧手段は、第1のステータ318の中空柱形状の内筒318fの内部318gに収納されているので、モータ本体から出っ張ることがなくモータのコンパクト性を全く損なわない。
更に、従来の、加圧手段を備えたステッピングモータとして図9に示すものが提案されている(例えば、特許文献4参照)(従来例4)。
図9は、従来例4に係るステッピングモータの回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。
図9において、408は、第1〜第4のステータ404〜407より突出した部分にリードスクリュー部412が形成された回転軸である。この回転軸408は、その両端部が、曲面形状の当接部を有するスラスト軸受け411と414とにより摺動可能、回転可能に支持されている。第1のステータ404と第2のステータ405との間に、第1のコイル402が配設され、第3ステータ406と第4ステータ407との間に、第2のコイル403が配設されている。第1及び第2のコイル402、403は、それぞれスラスト方向に隣接して配置されている。
また、円筒形状のマグネット401が、第1のステータ404、第2のステータ405、第3ステータ406及び第4ステータ407の内径部に当たる部分に配置され、回転軸408に固着されており、回転可能となっている。上記スラスト軸受け411は、軸方向の移動ができるようになっており、この移動をガイドするガイド部409aを備えたガイド部材409がステータ外側に配設されている。ガイド部材409は、ステータ404〜407のスラスト方向で並ぶ位置でステータ406、407に固着されている。410は、回転軸408を加圧する板ばねであり、413は、フレームである。
このステッピングモータでは、回転軸408を軸方向に加圧する手段と回転軸408を回転支持する軸受けとを共通とした構造とすることで、部品点数を少なくし、またスラスト軸受けとラジアル軸受けとの役割を果たすようにしており、加圧手段と軸受けを別々に設けたものに比べて摺動ロスを少なくし、ステッピングモータのトルクや高速応答性を向上させている。
特開平9−331666号公報 特開平10−229670号公報 特開2000−287434号公報 特開平10−271793号公報
しかしながら、上記従来例1、従来例2、及び従来例3にて提案されているステッピングモータは、共にマグネットの内径とそれに対向する内側磁極部との間には所定の間隔が必要であり、それを製造時に管理することはコスト上昇を招く。また、ステータの形状そのものも円筒形状の内側磁極部と外側磁極部が必要な構造であり、内側磁極部と外側磁極部を一体的に構成することは部品製造上難しい。更に、内側磁極部と外側磁極部を別体で製造し後で一体的に組み立てる場合は、部品点数が多くなり、コスト上昇を招いてしまう。
また、上記従来例3にて提案されているステッピングモータは、内側磁極部の内側に加圧手段を配置しているため、上記従来例1にて提案されているステッピングモータに比べてコイルの径方向のスペースが少なくなり、出力が低下してしまう。また、ステッピングモータをより小径化し超小型化を実現しようとすると、加圧手段そのもののスペースが取れなかったり、出力軸を細くしなければならず、強度が取れなくなったりして好ましくない。即ち、加圧手段の最低限の大きさを確保しつつステッピングモータの外径を小さくしようとすると、コイルの径方向の幅を更に小さくするしかなく、出力トルクが大幅に低下してしまう。
また、上記従来例4にて提案されているステッピングモータは、回転軸を付勢しているスラスト軸受けを軸方向に移動可能としているガイド部をステータの外側に設けるしかなく、ステッピングモータそのものを大きくしてしまっている。スラスト軸受けをガイドするガイド部はステータと同心状に配置する必要があるが、ガイド部をステータと同心状に配置しながらモータ本体に固定するのは難しい。更に、回転軸の加圧手段として板ばねを用いているが、該板ばねは、溶接をするか或いは係合部に係合させることにより固定するが、溶接による固定方法はコストがかかり、係合による固定方法はステッピングモータへの衝撃などにより脱落する恐れなどがある。
本発明の目的は、小径で且つ軸方向の長さが短く、低コストで且つ高出力を実現することを可能とした駆動装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の駆動装置は、着磁された筒状のマグネットと、軟磁性材料から形成されると共に前記マグネットの内径部に固定される回転軸と、前記マグネットと同軸で且つ前記マグネットの軸方向両端を挟む位置に各々配設される第1及び第2のコイルと、前記マグネットの外周側に且つ前記第1及び第2のコイルに各々対応して配設され、前記第1及び第2のコイルにより各々励磁される筒状の第1及び第2のステータと、軟磁性材料から形成されると共に前記第1のコイルの内側に配設され、前記回転軸を回転可能に支持し、前記回転軸と前記第1のステータとを磁気的に接続する磁気回路を構成する回転支持部材と、前記第1のコイルの内側に配設され、前記回転支持部材を前記回転軸の軸方向に加圧する加圧手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の駆動装置において、前記第1のステータは、前記マグネットの外周面に対向する第1の外側磁極部を備え、前記第2のステータは、前記マグネットの外周面に対向する第2の外側磁極部を備え、前記回転軸は、前記第1の外側磁極部に前記マグネットを挟んで対向する第1の内側磁極部と、前記第2の外側磁極部に前記マグネットを挟んで対向する第2の内側磁極部とを備え、前記第1のコイル、前記回転支持部材、前記第1のステータの前記第1の外側磁極部、前記回転軸の前記第1の内側磁極部により磁気回路を構成し、前記第2のコイル、前記第2のステータの前記第2の外側磁極部、前記回転軸の前記第2の内側磁極部により磁気回路を構成することを特徴とする。
また、本発明の駆動装置において、前記第1のコイルが巻回される第1のボビンと、前記回転軸を前記回転支持部材の反対側で回転可能に保持する軸受けとを備え、前記回転支持部材は、前記第1のボビンの内径部に挿入されると共に、前記第1のボビンの内径部と摺動することで前記回転軸の軸方向に移動可能であることを特徴とする。
また、本発明の駆動装置において、前記第1のステータの前記第1の外側磁極部と、前記第2のステータの前記第2の外側磁極部とは、各々、筒状部から軸方向に延出した櫛歯形状を有し、互いの櫛歯形状部の先端が対向して配置されると共に、互いの櫛歯形状部の位相が所定角度ずれて配置されることを特徴とする。
また、本発明の駆動装置において、前記第1のコイル及び前記第2のコイルに対する通電方向を順次切り換え、前記マグネットを通電位相に応じた位置へ順に回転させることを特徴とする。
尚、本発明の駆動装置において、前記軸受けを、軟磁性材料から形成すると共に前記第2のコイルの内径部に挿入し、前記回転軸の前記第2の内側磁極部と共に第2の内側磁極部として構成してもよい。
本発明によれば、第1及び第2のコイルをマグネットの軸方向両端を挟む位置に配設し、回転支持部材と加圧手段を第2のコイルの内側に配設しているため、駆動装置の長さは、マグネットの長さに第1及び第2のコイルの長さを加えただけの長さがあればよいことになる。従って、マグネットと第1及び第2のコイルの径と長さを極力小さくすれば、外径寸法を小さくし小型化を図った駆動装置を実現することができる。
また、第1のコイル、回転支持部材、第1のステータの第1の外側磁極部、回転軸の第1の内側磁極部により磁気回路を構成し、第2のコイル、第2のステータの第2の外側磁極部、回転軸の第2の内側磁極部により磁気回路を構成するため、第1及び第2のコイルにより発生した磁束を効果的にマグネットに作用させることができ、磁気回路のスペースを大きくとれ、磁気抵抗を少なくして、出力を高めることができる。
また、回転軸をマグネットの内径部に固定し、回転軸が第1及び第2の内側磁極部を備える構造、即ち第1及び第2の内側磁極部を一体化した構造としているため、機械的強度を高めることができると共に、容易且つ低コストで製造することができる。
また、回転支持部材と加圧手段を第1のコイルの内側に配設し、即ち駆動装置に内蔵し、回転支持部材と加圧手段により回転軸を軸方向に加圧するため、回転軸の軸方向のがたつきがなくなり、回転精度の向上や駆動音の低減を図ることができると共に、筒状部の外側に部材が突出することがなく、駆動装置の小型化を図ることができる。
また、回転支持部材を第1のボビンの内径部に挿入し、第1のボビンの内径部と摺動させることで回転軸の軸方向に移動可能としているため、ガイド部材などを設けることが不要となり、駆動装置の小型化を図ることができると共に、回転支持部材を第1のステータと同心に容易に組み立てることができる。
以上をまとめると、小径で且つ軸方向の長さが短く、低コストで且つ高出力な駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成を示す分解斜視図であり、図2は、図1に示すステッピングモータの組み立て完成状態における回転軸方向に沿った構成を示す断面図であり、図3(a)は、図2の矢視A−A線に沿う断面図、図3(b)は、図2の矢視B−B線に沿う断面図である。
図1乃至図3において、ステッピングモータは、マグネット1、第1のコイル2、第2のコイル3、第1のボビン4、第2のボビン5、第1のステータ6、第2のステータ7、回転軸8、加圧ばね9、回転支持部材10、軸受け11を備えている。
マグネット1は、円筒形状であり、図3に示すように外周面がN分割(本実施の形態では10分割)され、S極、N極が交互に着磁されている。第1のコイル2は、円筒形状であり、絶縁材料からなる第1のボビン4に巻き付けられている。同様に、第2のコイル3は、円筒形状であり、絶縁材料からなる第2のボビン5に巻き付けられている。第1のコイル2及び第2のコイル3は、共にマグネット1の中心と同軸上で且つマグネット1を両端から挟む位置に配置されている。第1のコイル2及び第2のコイル3の外径は、マグネット1の外径とほぼ等しく構成されている。
第1のボビン4及び第2のボビン5は、薄肉成形が可能で且つ耐熱性に優れる樹脂である必要があるので、LCP(液晶ポリマー)などであることが望ましい。また、第1のボビン4の内径部には、回転支持部材10が軸方向に移動するガイドとなるガイド部4a(図2参照)が設けられている。
第1のステータ6及び第2のステータ7は、共に軟磁性材料から構成されており、円筒形状の外筒部を備えている。第1のステータ6には、マグネット1の外周面に所定の隙間をもって対向する櫛歯形状の第1の外側磁極部6a、6b、6c、6d、6eが形成されている(図1、図3(a)参照)。第1の外側磁極部6a〜6eは、円筒形状の第1のステータ6の外筒部の先端を切り欠くことで周方向にN/2分割(本実施の形態では5分割)されており、それぞれがマグネット1の一方の端面に対し、円筒部から軸方向に延出した櫛歯形状の磁極として形成されている。第1の外側磁極部6a〜6eは、720/N度(本実施の形態では72度)ずれて形成されている。
同様に、第2のステータ7には、マグネット1の外周面に所定の隙間をもって対向する櫛歯形状の第2の外側磁極部7a、7b、7c、7d、7eが形成されている(図3(b)参照)。
第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eと第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eとは、同一形状を有するものであり、互いの櫛歯形状の磁極部の先端が向かい合う向きに配置され、且つ、互いの櫛歯形状の磁極部の位相が180/N度(本実施の形態では18度)ずれて配置されている。
回転軸8は、軟磁性材料から構成されており、マグネット1の内径部に固定されている。回転軸8には、マグネット1に対向している第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eと対向した軸方向の範囲で且つマグネット1を挟む範囲(図2でL2の長さで示す範囲)に、第1の内側磁極部8aが形成されている。また、回転軸8には、マグネット1に対向している第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eと対向した軸方向の範囲で且つマグネット1を挟む範囲(図2でL3の長さで示す範囲)に、第2の内側磁極部8bが形成されている。
回転軸8は、軸方向の中央部8eが第2のコイル3の内径部に挿入されており、第2の内側磁極部8b及び中央部8eにより第2の内側磁極部を形成している。第1の内側磁極部8aは、第1のコイル2により第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eとは反対の極に励磁され、第2の内側磁極部8b及び中央部8eは、第2のコイル3により第2のステータ7の外側磁極部7a〜7eとは反対の極に励磁される。
マグネット1は、内径を回転軸8の第1の内側磁極部8aと第2の内側磁極部8bで埋められているので、マグネット1の機械的強度が増大する。また、第1の内側磁極部8aと第2の内側磁極部8bがバックメタルとして作用し、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになり、ステッピングモータが高温下の環境で使用されても減磁による磁気的劣化も少なくなる。
加圧ばね9は、第1のコイル2の内径部に配置されており、回転支持部材10を第1のコイル2から第2のコイル3へ向かう回転軸8の軸方向に加圧する。加圧ばね9により回転支持部材10を介して回転軸8を軸方向に加圧することで、回転軸8の軸方向のがたつきをなくし、回転精度の向上や駆動音の低減を図っている。
回転支持部材10は、軟磁性材料から構成されており、第1のコイル2が巻回された第1のボビン4の内径部に挿入され、回転軸8における第1のコイル2側の端部の回転を支持する。また、回転支持部材10は、その外周面が第1のコイル2が巻き付けられた第1のボビン4の内径部に設けられたガイド部4aと摺動することで軸方向に移動可能であり、加圧ばね9により軸方向に付勢されている。
回転支持部材10における加圧ばね9で加圧される側と逆方向の端部には、先端が半球状の円柱部10aが設けられている。回転支持部材10は、加圧ばね9の付勢力により、円柱部10aが回転軸8の穴部8dと嵌合することで回転軸8を回転可能に支持すると共に、回転軸8の穴部8dの先端と円柱部10aの球面の先端とが接触することで回転軸8を軸方向に加圧している。回転軸8と回転支持部材10との接触面は、回転軸上の点であるので、加圧ばね9による摩擦損失はかなり小さいものになっている。
また、回転支持部材10は、上述したように第1のコイル2の内径部に挿入されているため、第1のコイル2に電流が流れると回転支持部材10が励磁されるようになっている。回転支持部材10と回転軸8とは、上述したように接触しており、磁気的にも接続された構成となっているので、回転支持部材10が励磁されると回転軸8の第1の内側磁極部8aにも磁束が形成される。回転軸8の第1の内側磁極部8aは、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eに対向する角度範囲の部分が、第1のコイル2により回転支持部材10を介し、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eとは反対の極に励磁される。
軸受け11は、軟磁性材料から構成されており、回転軸8の内側磁極部分に対して回転支持部材10の反対側で回転軸8を回転可能に保持する。軸受け11は、第2のコイル3の内径部に挿入されることで回転軸8の第2の内側磁極部8bと共に第2の内側磁極部として作用することで、磁気抵抗を小さくし磁束を流れやすくしており、ステッピングモータの出力を上昇させる。
その際、回転軸8と軸受け11との間で磁気的な吸着による摩擦損失などが発生する可能性があるが、部品表面に潤滑塗装(フッ素系潤滑塗装、グラファイト系潤滑塗装、二硫化モリブデン系潤滑塗装など)や潤滑めっき(PTFE粒子を含有した無電解ニッケルめっき、テフロン(登録商標)潤滑無電解ニッケルめっき)などを施すことにより、摩擦損失を防止している。
連結リング12は、円筒形状の部材であり、この連結リング12の内側に図1に示すように規制溝12a、12bが設けられている。規制溝12aには、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eの櫛歯の1つである外側磁極部6aが嵌合し、規制溝12bには、第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eの櫛歯の1つである外側磁極部7bが嵌合するようになっている。
規制溝12aと規制溝12bは、第1のステータ6と第2のステータ7の歯の位相が180/N度(本実施の形態では18度)ずれて配置されるように形成されている。即ち、規制溝12aに従って第1のステータ6を連結リング12に挿入及び固定し、規制溝12bに従って第2のステータ7を連結リング12に挿入及び固定すると、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eと第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eとは、位相が180/N度(本実施の形態では18度)ずれて配置され保持される。
上記のようにして連結リング12に第1のステータ6と第2のステータ7を固定することで、これら第1のステータ6と第2のステータ7を所望の位置及び位相で配置することが可能となる。また、連結リング12は、非磁性材料から構成されているため、第1のステータ6と第2のステータ7との間の磁気回路を分断することができ、第1のステータ6及び第2のステータ7の互いの磁極の影響が出にくい構成となっている。
本実施の形態のステッピングモータは、第1のステータ6と第2のステータ7はカップ状の形状で且つ外側の筒部分に切り欠きを設けたという簡単な形状であるから、製造が容易である。もしも従来例のようなステータ構造であると、第1のステータ或いは第2のステータはそれぞれ内側磁極部を外側磁極部と一体的に構成しなければならず、内側磁極部と外側磁極部を同一の部品で構成するには製造も難しいし、別体で構成するにはかしめや溶接などが必要となり、コスト上昇につながる。
また、従来例は、マグネットの外径部と外側磁極部の隙間を精度よく保って組み立てる必要があるほかに、マグネットの内径部に対向する位置にある内側磁極部をマグネットに対し所定の隙間を設けて配置する必要がある。しかし、部品精度のばらつきや組み立て精度が悪いと上記隙間を確保できず、内側磁極部とマグネットが接触してしまうなどの不良が生じる可能性が高い。
これに対し、本実施の形態では、マグネット1の外径部のみの隙間を管理するだけでよいので組み立てが容易になる。
また、従来例は、第1の内側磁極部と第2の内側磁極部を別の部品にて構成していた。
これに対し、本実施の形態では、第1の内側磁極部8aと第2の内側磁極部8bを単一の部品で構成しているので、部品の加工誤差が少なく、精度の良いステッピングモータを実現することができる。
また、従来例は、内側磁極部はマグネットと出力軸をつなぐ部分に接触しないように構成しなければならず、そのため、内側磁極部とマグネットとが対向する箇所の軸方向長さ(図7のL1)は十分に長くできない。
これに対し、本実施の形態では、図2のL2やL3で示すように、第1及び第2の内側磁極部8a、8bとマグネット1とが対向する軸方向長さを容易に長く確保することができる。これにより、第1及び第2の外側磁極部6a〜6e、7a〜7eとマグネット1を有効に利用することができ、ステッピングモータの出力を高めることができる。
また、本実施の形態では、回転軸8は、加圧ばね9と回転支持部材10から構成される加圧手段により軸方向に加圧されることで軸方向に片寄せされる。これにより、回転軸8の軸方向のがたつきがなくなるので、ステッピングモータの回転精度の向上や駆動音の低減を図ることができる。
また、上記従来例3では、内側磁極部の内側に加圧手段(圧縮コイルスプリング、スライド部材)を配置しているため、上記従来例1に比べてコイルの径方向のスペースを少なくしなければならず出力が低下する。また、ステッピングモータの更なる小径化に対しては加圧手段そのものの配置が困難になる。即ち、加圧手段の最低限の大きさを確保しつつステッピングモータの外径を小さくすると、コイルの径方向の幅を更に小さくするしかなく、出力トルクが大幅に低下してしまう。
これに対し、本実施の形態では、第1のコイル2の内径部に加圧手段として加圧ばね9と回転支持部材10を配置し、内側磁極部として作用させる構成としたことで、内側磁極部のスペースを十分に確保できるため、ステッピングモータの出力を低下させることがない。これにより、磁気効率を低下させることがなく出力トルクを維持したまま、上記加圧手段をステッピングモータ内に配置することが可能であり、更なる小型化も容易に達成することが可能となる。
また、従来例4では、軸方向に移動可能な軸受けを設けるためにステータの外側にガイド部材を配置する必要があり、ステッピングモータの軸方向長さが長くなっていた。
これに対し、本実施の形態では、軸方向に移動可能な回転支持部材10を第1のボビン4の内径部に挿入する構成としたことで、ステッピングモータの軸方向長さを大きくすることなく、回転支持部材10を配置することが可能である。
また、従来例4では、ガイド部材はステータのスラスト方向で並ぶ位置に配置するため、ガイド部材はステータと同軸となるように精度を出して固定する必要があった。
これに対し、本実施の形態では、第1のボビン4の内径部を回転支持部材10のガイドとする構成としたことで、第1のボビン4と回転支持部材10の同心度を出すのが容易である。更に、ステッピングモータの組み立ての際には、まず第1のステータ6に第1のボビン4を組み込み、第1のボビン4の内径部に加圧ばね9を挿入し、その後、回転支持部材10を挿入する。これにより、加圧ばね9が自然状態の場合にも、回転支持部材10は第1のボビン4の内径部に挿入可能なため、上から順に重ねるように組み立てるだけでよく、加圧ばね9に抗して組み付けたりする必要はなく、組み立てが容易である。
次に、ステッピングモータの回転駆動の仕組みについて図4及び図5を参照しながら詳細に説明する。
図4(a)〜(d)は、図2の矢視A−A線に沿う断面図、図5(a)〜(d)は、図2の矢視B−B線に沿う断面図である。
図4及び図5において、図4(a)と図5(a)、図4(b)と図5(b)、図4(c)と図5(c)、図4(d)と図5(d)は、それぞれ、ステッピングモータの回転時における同じタイミングの状態を示している。
マグネット1が図4(a)の状態は、不図示の電源から第1のコイル2及び第2のコイル3に通電して、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eをN極に励磁し、第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eをS極に励磁した場合である。
この状態から、第1のコイル2への通電を反転させ、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eをS極に励磁し、第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eをS極に励磁すると、ロータであるマグネット1は反時計方向に18度回転し、図4(b)に示す状態になる。
次に、第2のコイル3への通電を反転させ、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eをS極に励磁し、第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7dをN極に励磁すると、マグネット1は更に反時計方向に18度回転し、図4(c)に示す状態になる。
次に、第1のコイル2への通電を反転させ、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eをN極に励磁し、第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eをN極に励磁すると、マグネット1は更に反時計方向に18度回転し、図4(d)に示す状態になる。
次に、第2のコイル3への通電を反転させ、第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eをN極に励磁し、第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eをS極に励磁すると、マグネット1は更に反時計方向に18度回転し、図4(a)の状態に再び戻る。
以後、上記のように第1のコイル2及び第2のコイル3への通電方向を順次切り換えることにより、マグネット1は通電位相に応じた位置へと順に回転する。
本実施の形態では、第1のコイル2及び第2のコイル3への通電により発生する磁束を直接マグネット1に作用させ、上記で詳述した本実施の形態に特有の構造を採用することにより、ステッピングモータの出力を高出力なものにすると共に、非常に小型化可能なものとしている。
つまり、ステッピングモータの径は、マグネット1の径に第1のステータ6及び第2のステータ7の磁極を対向させるだけの大きさがあればよく、また、ステッピングモータの長さは、マグネット1の長さに第1のコイル2と第2のコイル3の長さを加えただけの長さがあればよいことになる。このため、ステッピングモータの大きさは、マグネット及びコイルの径と長さにより決まるもので、マグネット及びコイルの径と長さをそれぞれ非常に小さくすれば、ステッピングモータを超小型にすることができるものである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1のコイル2及び第2のコイル3は、マグネット1とほぼ同径で且つマグネット1を軸方向から挟む位置に配置しているため、ステッピングモータの外径寸法を小さく構成することができる。
また、第1のコイル2により発生する磁束は、マグネット1の外周面に対向する第1のステータ6の第1の外側磁極部6a〜6eと、マグネット1の内周面に固定された回転軸8の第1の内側磁極部8aとの間を通過するので、磁束を効果的にマグネット1に作用させることができる。その際、第1の内側磁極部8aとマグネット1の内周面との間に従来のように隙間を設ける必要がない。
同様に、第2のコイル3により発生する磁束は、マグネット1の外周面に対向する第2のステータ7の第2の外側磁極部7a〜7eと、マグネット1の内周面に固定された回転軸8の第2の内側磁極部8bとの間を通過するので、磁束を効果的にマグネット1に作用させることができる。その際、第2の内側磁極部8bとマグネット1の内周面との間に従来のように隙間を設ける必要がない。
これにより、本実施の形態のステッピングモータは、上記従来例1、2及び3で提案されているステッピングモータに比べて、第1及び第2の内側磁極部8a、8bと、第1及び第2の外側磁極部6a〜6e、7a〜7eとのギャップを小さく構成できるので、磁気抵抗を減少させることができる。
また、第1のコイル2により発生する磁束は、軟磁性材料で構成された回転支持部材10から、第1の外側磁極部6a〜6e、第1の内側磁極部8aを通り、再び回転支持部材10へと戻るように磁気回路を構成しており、第1のコイル2の内径部に加圧手段を設けていながら、第1のコイル2の内径部はほぼ全て磁気回路として利用している。また、第2のコイル3により発生する磁束は、回転軸8における第2のコイル3の内径部に挿入された部分から第2の内側磁極部8b、第2の外側磁極部7a〜7eを通り、再び回転軸8における第2のコイル3の内径部に挿入された部分へと戻るように磁気回路を構成しており、第2のコイル3の内径部はほぼ全て磁気回路として利用している。
これにより、本実施の形態のステッピングモータは、上記従来例1、2及び3で提案されているステッピングモータに比べて、磁気回路のスペースを大きくとれるので、磁気抵抗の少ない構成となり、出力を高めることができる。
また、回転軸8をマグネット1の内周部に固定し、回転軸8が第1の内側磁極部8a及び第2の内側磁極部8bを備える構造、即ち第1の内側磁極部8a及び第2の内側磁極部8bを一体化した構造としているため、上記従来例1、2及び3のように外側磁極部と内側磁極部を接続或いは一体的に製造する場合に比べて、容易且つ低コストで製造することができる。
また、従来例ではマグネットの内径部にも外径部にも所定の隙間が必要であったが、本実施の形態では組み立て時にマグネット1の外径部側のみの隙間を管理するだけでよいので、組み立てが容易になり、不良率も少なくすることができる。
また、マグネット1は内径部に回転軸8が固定されるので、機械的強度を高めることができると共に、回転軸8をバックメタルとしても作用させることができる。
また、加圧ばね9と回転支持部材10からなる加圧手段をステッピングモータに内蔵し、加圧手段により回転軸8を加圧し軸方向に片寄せすることで、回転軸8の軸方向のがたつきがなくなり、回転精度の向上や駆動音の低減を図ることができると共に、円筒形状部の外側に部材が突出することがなく、ステッピングモータのコンパクト化を実現することができる。
また、回転支持部材10は、第1のコイル2が巻回された第1のボビン4の内径部に挿入し、第1のボビン4の内径部をガイドとしてスラスト方向に移動可能としているため、上記従来例4で必要としていたガイド部材などを設けることが不要となり、また回転支持部材10をステータよりも大きくすることもなくコンパクトに配置することが可能である。
また、第1のコイル2を巻回する第1のボビン4を高耐熱で薄肉成形可能な上記LCP等の樹脂で成形し、第1のボビン4の内径部を回転支持部材10のガイドとしているため、回転支持部材10を軸方向に移動させる際の摺動性を高めることができる。
また、上記従来例4では、軸受けがステータと同心になるためにはガイド部材の嵌合長を長くとる必要があり、そのためにはガイド部材の軸方向長さを更に長くする必要があった。他方、本実施の形態では、第1のボビン4の内径部を利用して回転支持部材10を挿入しているので、嵌合長を長くすることが容易である。
また、従来例4ではガイド部材をステータに固定するには、冶具などを用いて同軸度を出したうえで溶接する必要があった。他方、本実施の形態では、第1のボビン4は第1のステータ6と同心で組み立てられるので、第1のボビン4の内径部をガイドとする回転支持部材10は第1のステータ6と同心に容易に組み立てることできる。これにより、回転軸8のステータに対する同心度を容易に確保することができ、マグネット1の外周面に対向している外側磁極部が接触する現象を回避することができる。
以上をまとめると、本実施の形態においては、小径で且つ軸方向の長さが短く、低コストで且つ高出力なステッピングモータを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すステッピングモータの組み立て完成状態における回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。 (a)は図2の矢視A−A線に沿う断面図、(b)は図2の矢視B−B線に沿う断面図である。 (a)〜(d)は図2の矢視A−A線に沿う断面図である。 (a)〜(d)は図2の矢視B−B線に沿う断面図である。 従来例1に係るステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図6に示すステッピングモータの組み立て完成状態における回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。 従来例3に係るステッピングモータの回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。 従来例4に係るステッピングモータの回転軸方向に沿った構成を示す断面図である。
符号の説明
1 マグネット
2 第1のコイル
3 第2のコイル
4 第1のボビン
5 第2のボビン
6 第1のステータ
7 第2のステータ
8 回転軸
9 加圧ばね(加圧手段)
10 回転支持部材
11 軸受け
12 連結リング

Claims (5)

  1. 着磁された筒状のマグネットと、
    軟磁性材料から形成されると共に前記マグネットの内径部に固定される回転軸と、
    前記マグネットと同軸で且つ前記マグネットの軸方向両端を挟む位置に各々配設される第1及び第2のコイルと、
    前記マグネットの外周側に且つ前記第1及び第2のコイルに各々対応して配設され、前記第1及び第2のコイルにより各々励磁される筒状の第1及び第2のステータと、
    軟磁性材料から形成されると共に前記第1のコイルの内側に配設され、前記回転軸を回転可能に支持し、前記回転軸と前記第1のステータとを磁気的に接続する磁気回路を構成する回転支持部材と、
    前記第1のコイルの内側に配設され、前記回転支持部材を前記回転軸の軸方向に加圧する加圧手段と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記第1のステータは、前記マグネットの外周面に対向する第1の外側磁極部を備え、
    前記第2のステータは、前記マグネットの外周面に対向する第2の外側磁極部を備え、
    前記回転軸は、前記第1の外側磁極部に前記マグネットを挟んで対向する第1の内側磁極部と、前記第2の外側磁極部に前記マグネットを挟んで対向する第2の内側磁極部とを備え、
    前記第1のコイル、前記回転支持部材、前記第1のステータの前記第1の外側磁極部、前記回転軸の前記第1の内側磁極部により磁気回路を構成し、
    前記第2のコイル、前記第2のステータの前記第2の外側磁極部、前記回転軸の前記第2の内側磁極部により磁気回路を構成することを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記第1のコイルが巻回される第1のボビンと、
    前記回転軸を前記回転支持部材の反対側で回転可能に保持する軸受けとを備え、
    前記回転支持部材は、前記第1のボビンの内径部に挿入されると共に、前記第1のボビンの内径部と摺動することで前記回転軸の軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  4. 前記第1のステータの前記第1の外側磁極部と、前記第2のステータの前記第2の外側磁極部とは、各々、筒状部から軸方向に延出した櫛歯形状を有し、互いの櫛歯形状部の先端が対向して配置されると共に、互いの櫛歯形状部の位相が所定角度ずれて配置されることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  5. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルに対する通電方向を順次切り換え、前記マグネットを通電位相に応じた位置へ順に回転させることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
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