JP3517602B2 - モータ - Google Patents

モータ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超小型に構成した円筒
形状のモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小型円筒形状のステップモータと
しては図6に示すものがある。ボビン101にステータ
コイル105が同心状に巻回され、ボビン101は2個
のステータヨーク106で軸方向から挟持固定されてお
り、かつステータヨーク106にはボビン101の内径
面円周方向にステータ歯106aと106bが交互に配
置され、ケース103には、ステータ歯106aまたは
106bと一体のステータヨーク106が固定されステ
ータ102が構成されている。
【0003】2組のケース103には、フランジ115
と軸受け108が固定され、他方のケース103には他
の軸受け108が固定されている。ロータ109はロー
タ軸110に固定されたロータ磁石111からなり、ロ
ータ磁石111はステータ102のステータヨーク10
6aと放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ
軸110は2個の軸受け108の間に回転可能に支持さ
れている。
【0004】またロータ軸110にはリードスクリュー
が形成されこれが不図示の雌ネジに噛み合って、該雌ネ
ジを軸方向に移動させるような機構が提案され、例えば
ビデオカメラのオートフォーカス機構に用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の小型のステップモータはロータの外周にケース10
3、ボビン101、ステータコイル105、ステータヨ
ーク106が同心状に配置されているためモータの外形
寸法が大きくなってしまう欠点があった。また、ステー
タコイル105への通電により発生する磁束は図7に示
すように主としてステータ歯106aの端面106a1
とステータ歯106bの端面106b1とを通過するた
めロータ磁石111に効果的に作用しないのでモータの
出力は高くならない欠点がある。
【0006】このような問題を解決したモータを本出願
人は特開平09−331666に提案している。この提
案されたモータは円周方向に等分割して異なる極に交互
に着磁された永久磁石からなるロータを円筒形状に形成
し、該ロータの軸方向に第1のコイル、ロータ及び第2
のコイルを順に配置し、第1のコイルにより励磁される
第1の外側磁極及び第1の内側磁極をロータの外周面及
び内周面に対向させ、第2のコイルにより励磁される第
2の外側磁極及び第2の内側磁極をロータの外周面及び
内周面に対向させるように構成したものであり、ロータ
軸である回転軸が円筒形状の永久磁石内から取り出され
ている。
【0007】このような構成のモータは、出力が高くモ
ータの外形寸法を小さいものとすることができるが、さ
らに上記構成でマグネットを薄くすることにより第1の
外側磁極と第1の内側磁極の間の距離及び第2の外側磁
極と第2の内側磁極の間の距離を小さくできれば磁気回
路の磁気抵抗を小さくすることができる。これによれば
第1のコイル及び第2のコイルに流す電流は少ない電流
で多くの磁束を発生させることができる。
【0008】また、図6に示した従来のモータを出力軸
にリードスクリューを形成しこれを雌ネジに噛み合せ
て、該雌ネジを軸方向に移動させるような機構に応用す
る場合はヒステリシス差を生じないように前記出力軸あ
るいはロータ軸に軸方向に関して加圧し該出力軸あるい
はロータ軸を軸方向に片寄せさせる必要がある。この加
圧するための手段が一般的には板状スプリングでモータ
本体の後ろの端面に配置されていた。このため加圧手段
を含めたモータ全体の全長は長くなってしまいコンパク
ト性を損なってしまっていた。またロータ軸と軸受け部
との間のがたつきにより作動音が大きくなってしまう欠
点があった。
【0009】本発明の目的は、第1に、出力が高くかつ
小型で作動音が小さいモータを提供することにある。本
発明の目的は、第2に、作動音が小さく出力が高くかつ
安定した小型のモータを提供することにある。本発明の
目的は、第3に、作動音が小さく出力が高く、小型で、
出力が安定し、組み立ても容易なモータを提供すること
にある。本発明の目的は、第4に、簡単な構成で作動音
が小さく、出力が高くかつ安定した小型のモータを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒形状に形成されるとともに少なくと
も外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁され
たマグネットを備え、該マグネットの軸方向に第1のコ
イルと前記マグネットと第2のコイルを配置し、前記第
1のコイルにより励磁され前記マグネットの外周面に対
向する第1の外側磁極部と、前記マグネットの内周面に
対向し中空柱形状の第1の内側磁極部と、前記第2のコ
イルにより励磁され前記マグネットの外周面に対向する
第2の外側磁極部と、前記マグネットの内周面に対向し
中空柱形状の第2の内側磁極部と、前記マグネットと一
体的に回転可能な回転軸と、前記第1の内側磁極部の中
空柱内部に配置されて前記回転軸をその軸方向に加圧す
る加圧手段とを備え、該加圧手段は前記回転軸の端部を
加圧するスライド部材と圧縮コイルスプリングによって
構成され、該加圧手段によって加圧される回転軸の接触
部は球面で構成され、該加圧手段は前記回転軸の球面で
構成される接触部を軸方向と所定の角度をなす方向に加
圧することを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するために、本発明は、ま
た、円筒形状に形成されるとともに少なくとも外周面が
周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネッ
トと前記マグネットと一体的に回転可能な回転軸と、該
マグネットの軸方向に第1のコイルと、第2のコイル
と、前記第1のコイルにより励磁され前記マグネットの
外周面に対向する第1の外側磁極部と、前記マグネット
の内周面に対向し中空柱形状でありかつ該中空柱形状の
先端部に前記回転軸の回転を支持する軸受け部が形成さ
れた第1の内側磁極部と、前記第2のコイルにより励磁
された前記マグネットの外周面に対向する第2の外側磁
極部と、前記マグネットの内周面に対向する第2の内側
磁極部と、前記第1の内側磁極部の中空柱内部に配置さ
れて前記回転軸をその軸方向に加圧する加圧手段とを備
え、該加圧手段は前記回転軸の端部を加圧するスライド
部材と圧縮コイルスプリングによって構成され、該加圧
手段によって加圧される回転軸の接触部は球面で構成さ
れ、該加圧手段は前記回転軸の球面で構成される接触部
を軸方向と所定の角度をなす方向に加圧することを特徴
とする。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】図1〜図4は本発明の実施例1のステップモ
ータを示す図であり、そのうち、図1はステップモータ
の分解斜視図であり、図2はステップモータの組み立て
後の軸方向の断面図であり、図3は一部拡大図である。
図4は図2のA−A線での断面図およびB−B線での断
面図である。図5は連結リングの一部断面の斜視図であ
る。
【0022】図1〜図5において、1はロータを構成す
る円筒形状のマグネットであり、このロータであるマグ
ネット1は、その外周表面を円周方向にn分割して(本
実施例では10分割して)S極、N極が交互に着磁され
た着磁部1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、
1h、1i、1jとすると、この着磁部1a、1c、1
e、1g、1iがS極に着磁され、着磁部1b、1d、
1f、1h、1jがN極に着磁されている。また、マグ
ネット1は射出成形により形成されるプラスチックマグ
ネット材料により構成されている。これにより円筒形状
の半径方向に関しての厚さは非常に薄く構成することが
できる。
【0023】またマグネット1には軸方向中央部に内径
が小なる嵌合部1wを備えている。7はロータ軸となる
出力軸でリードスクリュー部7aが形成されており、こ
のリードスクリュー部7aは雌ネジ(図示せず)と噛み
合って回転により雌ネジを直線移動させるものである。
この出力軸7はロータであるマグネット1の嵌合部1w
に圧入にて固着されている。マグネット1は射出成形に
より成形されるプラスチックマグネットからなるため圧
入による組み立てでも割れが発生することはなくまた軸
方向中央部に内径が小なる嵌合部1wを備えるという複
雑な形状でも製造が容易となる。また出力軸7とマグネ
ット1は圧入で組み立ておよび固着されので組み立てが
容易で安価で製造可能となる。また出力軸7とマグネッ
ト1とでロータを構成している。
【0024】2および3は円筒形状のコイルであり、コ
イル2および3は前記マグネット1と同心でかつ、マグ
ネット1を軸方向に挟む位置に配置され、コイル2およ
び3はその外径が前記マグネット1の外径とほぼ同じ寸
法である。
【0025】18および19は軟磁性材料からなる第1
のステータおよび第2のステータで、第1のステータお
よび第2のステータの位相は180/n度、即ち18°
ずれて配置されこれらの第1のステータおよび第2のス
テータは外筒および中空形状の内筒からなっている。第
1のステータ18の外筒はその先端部が第1の外側磁極
18a、18b、18c、18d、18eを形成してい
る。
【0026】21は第1の補助ステータで内径部21f
が第1のステータ18の内筒18fに嵌合して固着され
かつ外径部には前記第1のステータの外側磁極18a、
18b、18c、18d、18eに対向した位相に対向
部21a、21b、21c、21d、21e部が形成さ
れている。対向部21a、21b、21c、21d、2
1e部はそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相
になるように360/n度、即ち72°ずれて形成され
ており、また第1のステータ18の第1の外側磁極18
a、18b、18c、18d、18eはそれぞれマグネ
ット1の着磁に関して同位相になるように360/n
度、即ち72°ずれて形成されている。第1のステータ
18の中空柱形状の内筒18fと補助ステータ21とで
第1の内側磁極を構成している。
【0027】第2のステータ19の外筒はその先端部が
第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、19
eを形成している。
【0028】22は第2の補助ステータで内径部22f
が第2のステータ19ので内筒19fに嵌合して固着さ
れかつ外径部には前記第2のステータの外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eに対向した位相に
対向部22a、22b、22c、22d、22e部が形
成されている。対向部22a、22b、22c、22
d、22e部はそれぞれがマグネット1の着磁に関して
同位相になるように360/(n/2)度、即ち72度
ずれて形成されており、また第2のステータ19の第2
の外側磁極19a、19b、19c、19d、19eは
それぞれがマグネット1の着磁に関して同位相になるよ
うに360/(n/2)度、即ち72度ずれて形成され
ている。
【0029】第2のステータ19の中空柱形状の内筒1
9fと補助ステータ22とで第2の内側磁極を構成して
いる。
【0030】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18e及び第2のステータ19
の外側磁極19a、19b、19c、19d、19eは
切欠き穴と軸と平行方向に延出する歯により構成されて
いる。この構成によりモータの直径を最小限にしつつ磁
極の形成が可能となる。つまりもし、外側磁極を半径方
向に延びる凹凸で形成するとその分モータの直径は大き
くなってしまうのであるが、本実施例では切欠き穴と軸
と平行方向に延出する歯により外側磁極を構成している
のでモータの直径を最小限に抑えることができる。
【0031】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第1の内側磁極の
一部を構成する第1の補助ステータの外径部21a、2
1b、21c、21d、21eはマグネットの一端側の
外周面および内周面に対向してマグネット1の一端側を
挟み込むように設けられる。
【0032】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b、19c、19d、19eおよび第2の内側磁極の
一部を構成する第2の補助ステータの外径部22a、2
2b、22c、22d、22eはマグネットの他端側の
外周面および内周面に対向してマグネット1の他端側を
挟み込むように設けられる。
【0033】第1のステータ18の外筒および内筒の間
にコイル2が設けられ、このコイル2に通電されること
により第1のステータ18および第1の補助ヨーク21
とが励磁される。
【0034】第2のステータ19の外筒および内筒の間
にコイル3が設けられ、このコイル3に通電されること
により第2のステータ19および第2の補助ヨーク22
とが励磁される。
【0035】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18b、18c、18d、18eお
よび内側磁極の一部を構成する対向部21a、21b、
21c、21d、21eとの間にあるロータであるマグ
ネット1を横切るので、効果的にロータであるマグネッ
トに作用しモータの出力を高める。
【0036】前記第1の内側磁極は前記第1のコイルの
内径よりも大きな外径を有し前記第2のコイルの内径よ
りも大きな外径を有していることによりコイルの内径を
小さくコイル占有する体積を大きくしても第1の外側磁
極と第1の内側磁極の距離および第2の外側磁極と第2
の内側磁極の距離を小さく構成することが可能になる。
これによりコイル側から見た磁気抵抗は小さく構成され
るため小さな電力によっても多くの磁束を発生させるこ
とができるのでモータの出力が高まる。
【0037】20は非磁性材料からなる円筒形状部材と
しての連結リングであり、その詳細は図5に一部を断面
にして斜視図として示す。この連結リング20の内側の
一端側には溝20a、20b、20c、20d、20e
が設けられ、他端側には溝20a、20b、20c、2
0d、20eに対し位相を180/n度即ち18度ずら
した溝20f、20g、20h、20i、20jが設け
られ、溝20a、20b、20c、20d、20eに第
1のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、
18d、18eを嵌合し、溝20f、20g、20h、
20i、20jに第2のステータ19の外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eを嵌合し、これら
の部材間を接着剤により固定する。これら第1のステー
タ18と第2のステータ19は連結リング20の内面側
の突出部20k、20nによりある距離だけ間隔を隔て
て固定されている。
【0038】即ち第1のステータ18の外側磁極18
a、18b、18c、18d、18eの先端と第2のス
テータ19の外側磁極19a、19b、19c、19
d、19eの先端とが向き合うように配置されている。
連結リングは非磁性材料により構成したことにより第1
のステータ18と第2のステータ19とを磁気回路上分
断できお互いの影響が及ばないようにできモータの性能
が安定する。
【0039】23はフレームで第2のステータ19に固
着されている。24は先端軸受けでフレーム23の穴2
3aに固着されている。前記ロータ軸7の先端部7bが
穴24bに回転可能に嵌合している。
【0040】25はステータ内軸受けで第1のステータ
18の中空柱形状の内筒18fの先端部に取り付けられ
ており前記ロータ軸7の7c部が回転可能に嵌合してい
る。ロータ軸7は先端軸受け24とステータ内軸受け2
5とで回転可能に支持されていることになる。26はス
ライド部材で第1のステータ18の中空柱形状の内筒1
8fの内部18gに収納されている。
【0041】28は蓋で第1のステータ18に固着され
圧縮コイルスプリング27の片側の方向の位置規制をし
ている。スライド部材26の端面にはロータ軸7の軸方
向と垂直な面に対してなす角θの傾斜面26aが形成さ
れている。ロータ軸7はスライド部材26の押圧により
スラスト方向の力とラジアル方向の力を受ける構造にな
っていることになる。
【0042】その拡大図を図3に示す。圧縮コイルスプ
リング27は前記スライド部材26を介してロータ軸7
の端部7dを軸方向に加圧している。この加圧によりロ
ータ軸7はスライド部材26の傾斜面26aからの押圧
によりスラスト方向の力とラジアル方向の力を受ける。
【0043】ロータ軸7はスラスト方向の加圧により先
端軸受け24側に押しつけられ回転可能でありつつ軸方
向の位置に関して位置決めがされる。これによりロータ
軸7のリードスクリュー部7aに噛み合う不図示の雌ネ
ジは直線運動の移動位置はロータ軸の回転方向等による
ヒステリシス差が生じない安定した位置どりをする運動
になる。またラジアル方向の加圧によりステータ内軸受
け25とロータ軸7の7c部とのがたつきが抑えられ作
動音が小さく抑えられる。加圧手段は本実施例では圧縮
コイルスプリング27とスライド部材26から構成され
ることになり、この加圧手段は第1のステータ18の中
空柱形状の内筒18fの内部18gに収納されているの
でモータ本体から出っ張ることがなくモータのコンパク
ト性を全く損なわない。また圧縮コイルスプリング27
とスライド部材26を第1のステータ18の中空柱形状
の内筒18fの内部18gに収納した後ステータ内軸受
け25と蓋28を第1のステータ18に固着してしまえ
ばロータ軸受7を組み立てる前でも圧縮コイルスプリン
グ27とスライド部材26はステータ内軸受け25に移
動を規制され第1のステータ18の中空柱形状の内筒1
8fの内部18gから飛び出してしまうことがなく組み
立て時の作業効率が向上する利点がある。
【0044】図2はステップモータの断面図であり、図
4(a)、(b)、(c)、(d)は図2のA−A線で
の断面図を示し、図4(e)、(f)、(g)、(h)
は図2のB−B線での断面図を示している。図4(a)
と(e)とが同時点の断面図であり、図4(b)と
(f)とが同時点の断面図であり、図4(c)と(g)
とが同時点の断面図であり、図4(d)と(h)とが同
時点の断面図である。
【0045】次にステップモータの動作を説明する。図
4(a)と(e)の状態からコイル2および3に通電し
て、第1のステータ18の外側磁極18a、18b、1
8c、18d、18eをN極とし、第1の内側磁極の一
部を構成する第1の補助ヨーク21の対向部21a、2
1b、21c、21d、21eをS極とし、第2のステ
ータ19の外側磁極19a、19b、19c、19d、
19eをN極とし、第2の内側磁極の一部を構成する第
2の補助ヨーク22の対向部22a、22b、22c、
22d、22eをS極に励磁すると、ロータであるマグ
ネット1は反時計方向に18度回転し、図4(b)と
(f)に示す状態になる。
【0046】次にコイル2への通電を反転させ、第1の
ステータ18の外側磁極18a、18b、18c、18
d、18eをS極とし、第1の内側磁極の一部を構成す
る第1の補助ヨーク21の対向部21a、21b、21
c、21d、21eをN極とし、第2のステータ19の
外側磁極19a、19b、19c、19d、19eをN
極とし、第2の内側磁極の一部を構成する第2の補助ヨ
ーク22の対向部22a、22b、22c、22d、2
2eをS極に励磁すると、ロータであるマグネット1は
さらに反時計方向に18度回転し、図4(c)と(g)
に示す状態になる。
【0047】次にコイル3への通電を反転させ、第1の
ステータ18の外側磁極18a、18b、18c、18
d、18eをS極とし、第1の内側磁極の一部を構成す
る第1の補助ヨーク21の対向部21a、21b、21
c、21d、21eをN極とし、第2のステータ19の
外側磁極19a、19b、19c、19d、19eをS
極とし、第2の内側磁極の一部を構成する第2の補助ヨ
ーク22の対向部22a、22b、22c、22d、2
2eをN極に励磁すると、ロータであるマグネット1は
さらに反時計方向に18度回転し、図4(d)と(h)
に示す状態になる。
【0048】以後このようにコイル2および3への通電
方向を順次切り換えていくことによりロータであるマグ
ネット1は通電位相に応じた位置へと回転していくもの
である。
【0049】ここでこのような構成のステップモータが
モータを超小型化する上で最適な構成であることについ
て述べる。ステップモータの基本構成について述べる
と、第1にマグネットを中空の円筒形状に形成している
こと、第2にマグネットの外周面を周方向にn分割して
異なる極に交互に着磁していること、第3にマグネット
の軸方向に第1のコイルとマグネットと第2のコイルを
順に配置していること、第4に第1、第2のコイルによ
り励磁される第1、第2のステータの外側磁極および内
側磁極をマグネットの外周面および内周面に対向させて
いること、第5に外側磁極を切欠き穴と軸と平行方向に
延出する歯により構成していること、第6にロータ軸7
の軸方向への加圧手段を中空柱形状の内筒18fの内部
18gに収納してモータ本体から出っ張ることをなくし
ていること、第7に前記加圧手段の端面を傾斜面にして
ロータ軸をスラスト方向とラジアル方向の両方向同時に
加圧していることである。
【0050】このステップモータの径はマグネットの径
にステータ磁極を対向させるだけの大きさがあればよ
く、また、ステップモータの長さはマグネットの長さに
第1のコイルと第2のコイルの長さを加えただけの長さ
があれば良いことになる。このためステップモータの大
きさは、マグネットおよびコイルの径と長さによって決
まるもので、マグネットおよびコイルの径と長さをそれ
ぞれ非常に小さくすればステップモータを超小型にする
ことができるものである。
【0051】この時マグネットおよびコイルの径と長さ
をそれぞれ非常に小さくすると、ステップモータとして
の精度を維持することが難しくなるが、これはマグネッ
トの外周面および内周面に第1、第2のステータの外側
磁極および内側磁極を対向させる単純な構造によりステ
ップモータの精度の問題を解決している。この時、マグ
ネットの外周面だけでなく、マグネットの内周面も円周
方向に分割して着磁すれば、モータの出力をさらに高め
ることができる。
【0052】加圧手段の端面を傾斜面にしてロータ軸を
スラスト方向とラジアル方向の両方向同時に加圧してい
ることで簡単な構造で作動音を抑えつつスラスト方向の
がたつきもないようにしている。
【0053】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
円筒形状に形成されるとともに少なくとも外周面が周方
向にn分割して異なる極に交互に着磁されたマグネット
を備え、該マグネットの軸方向に第1のコイルと前記マ
グネットと第2のコイルを配置し、前記第1のコイルに
より励磁される第1の外側磁極とおよび第1の内側磁極
を前記マグネットの一端側の外周面および内周面に対向
させるとともに前記第2のコイルにより励磁される第2
の外側磁極とおよび第2の内側磁極を前記マグネットの
他端側の外周面および内周面に対向させてモータを構成
したものであるから、従来とは異なる全く新規な構成の
モータとすることができ、モータを超小型化するうえで
最適な構成である。
【0054】また、マグネットを中空の円筒形状に形成
し、この中空の円筒形状に形成されたマグネットの外周
面および内周面に第1、第2の外側磁極および内側磁極
を対向させることによりモータとして効果的な出力を得
ることができるものいである。
【0055】またマグネット1は前記したように射出成
形により形成されるプラスチックマグネット材料により
構成されており、これにより円筒形状の半径方向に関し
ての厚さは非常に薄く構成することができる。そのため
第1のステータ18の外側磁極18a、18bと内側磁
極18c、18dとの距離を非常に小さくできコイル2
と第1のステータにより形成される磁気回路の磁気抵抗
は小さく構成できる。また同様に、第2のステータ19
の外側磁極19a、19bと内側磁極19c、19dと
の距離を非常に小さくできコイル3と第2のステータに
より形成される磁気回路の磁気抵抗は小さく構成でき
る。これにより少ない電流で多くの磁束を発生させるこ
とができモータの出力アップ、低消費電力化、コイルの
小型化が達成されることになる。
【0056】この出力軸7はロータであるマグネット1
の嵌合部1eに圧入にて固着されている。マグネット1
は射出成形により成形されるプラスチックマグネットか
らなるため圧入による組み立てでも割れが発生すること
はなくまた軸方向中央部に内径が小なる嵌合部1eを備
えるという複雑な形状でも製造が容易となる。また出力
軸7とマグネット1は圧入で組み立ておよび固着される
ので組み立てが容易で安価で製造可能となる。
【0057】ロータ軸7を軸方向に加圧する加圧手段に
よってロータ軸のスラスト方向とラジアル方向のがたつ
きを解消している。ロータ軸のスラスト方向のがたつき
をなくすことによりロータ軸のリードスクリュー部に噛
み合う不図示の雌ネジの直線運動の移動位置はロータ軸
の回転方向等によるヒステリシス差が生じない安定した
位置どりをする運動になる。またロータ軸のラジアル方
向のがたつきをなくすことにより作動音を小さく抑える
ことができる。その際、圧縮コイルスプリング27とス
ライド部材26から構成される加圧手段はステータ18
の中空柱形状の内筒18fの内部18gに収納されてい
るのでモータ本体から出っ張ることがなくモータのコン
パクト性を全く損なわない。またスライド部材26の端
面を傾斜面とし該傾斜面と当接するロータ軸の端面を球
面とすることにより非常に単純な構成でロータ軸にスラ
スト方向とラジアル方向の力を加えることができる。ま
た圧縮コイルスプリング27とスライド部材26を第1
のステータ18の中空柱形状の内筒18fの内部18g
に収納した後ステータ内軸受け25と蓋28を第1のス
テータ18に固着してしまえばロータ軸7を組み立てる
前でも圧縮コイルスプリング27とスライド部材26は
ステータ内軸受け25に移動を規制され第1のステータ
18の中空柱形状の内筒18fの内部18gから飛び出
してしまうことがなく組み立て時の作業効率が向上する
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例に関わるステップ
モータの分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示すステップモータの組み立て完
成状態の断面図である。
【図3】図3は図2の一部拡大図である。
【図4】図4は図2に示すステップモータのロータの回
転動作説明図である。
【図5】図5は連結リングに一部断面の斜視図である。
【図6】図6は従来のステップモータの断面図である。
【図7】図7は従来のステップモータのステータの様子
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 第1のコイル 3 第2のコイル 7 出力軸 7a リードスクリュー部 7d 球状端面部 18 第1のステータ 18a、18b、18c、18d、18e:第1の外側
磁極 19 第2のステータ 19a、19b、19c、19d、19e:第2の外側
磁極 20 連結リング 21 第1の補助ヨーク 22 第2の補助ヨーク 23 フレーム 24 先端軸受け 25 ステータ内軸受け 26 スライド部材 26a 傾斜面 27 圧縮コイルスプリング 28 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−331666(JP,A) 特開 平9−191632(JP,A) 特開 昭52−90753(JP,A) 特開 平10−271793(JP,A) 特開 平10−75558(JP,A) 実開 昭63−84417(JP,U) 実公 平4−28222(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形状に形成されるとともに少なくとも
    外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された
    マグネットを備え、該マグネットの軸方向に第1のコイ
    ルと前記マグネットと第2のコイルを配置し、前記第1
    のコイルにより励磁され前記マグネットの外周面に対向
    する第1の外側磁極部と、前記マグネットの内周面に対
    向し中空柱形状の第1の内側磁極部と、前記第2のコイ
    ルにより励磁され前記マグネットの外周面に対向する第
    2の外側磁極部と、前記マグネットの内周面に対向し中
    空柱形状の第2の内側磁極部と、前記マグネットと一体
    的に回転可能な回転軸と、前記第1の内側磁極部の中空
    柱内部に配置されて前記回転軸をその軸方向に加圧する
    加圧手段とを備え、該加圧手段は前記回転軸の端部を加
    圧するスライド部材と圧縮コイルスプリングによって構
    成され、該加圧手段によって加圧される回転軸の接触部
    は球面で構成され、該加圧手段は前記回転軸の球面で構
    成される接触部を軸方向と所定の角度をなす方向に加圧
    することを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】円筒形状に形成されるとともに少なくとも
    外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された
    マグネットと前記マグネットと一体的に回転可能な回転
    軸と、該マグネットの軸方向に第1のコイルと、第2の
    コイルと、前記第1のコイルにより励磁され前記マグネ
    ットの外周面に対向する第1の外側磁極部と、前記マグ
    ネットの内周面に対向し中空柱形状でありかつ該中空柱
    形状の先端部に前記回転軸の回転を支持する軸受け部が
    形成された第1の内側磁極部と、前記第2のコイルによ
    り励磁された前記マグネットの外周面に対向する第2の
    外側磁極部と、前記マグネットの内周面に対向する第2
    の内側磁極部と、前記第1の内側磁極部の中空柱内部に
    配置されて前記回転軸をその軸方向に加圧する加圧手段
    とを備え、該加圧手段は前記回転軸の端部を加圧するス
    ライド部材と圧縮コイルスプリングによって構成され、
    該加圧手段によって加圧される回転軸の接触部は球面で
    構成され、該加圧手段は前記回転軸の球面で構成される
    接触部を軸方向と所定の角度をなす方向に加圧すること
    を特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のモータにおいて、前記第1
    の内側磁極部の軸受け部は前記回転軸の軸方向への前記
    加圧手段の移動を規制可能に構成されていることを特徴
    とするモータ。
  4. 【請求項4】請求項2記載のモータにおいて、前記回転
    軸は前記軸受け部とは反対側の第2の外側磁極部および
    第2の内側磁極部を越えて軸線方向に突出しており、そ
    の突出側の先端は第2の軸受け部によって軸受けされて
    おり、第2の外側磁極部および第2の内側磁極部と第2
    の軸受け部との間に外部に動力を伝達する伝達手段が設
    けられていることを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1つに記載のモー
    タにおいて、前記加圧手段の前記回転軸の接触部への接
    触面は回転軸の軸方向の垂直な面に対して所定角度をな
    す傾斜面により構成されることを特徴とするモータ。
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