JP3517586B2 - モータ - Google Patents

モータ

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JP3517586B2
JP3517586B2 JP11607898A JP11607898A JP3517586B2 JP 3517586 B2 JP3517586 B2 JP 3517586B2 JP 11607898 A JP11607898 A JP 11607898A JP 11607898 A JP11607898 A JP 11607898A JP 3517586 B2 JP3517586 B2 JP 3517586B2
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coil
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K37/00Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
    • H02K37/10Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
    • H02K37/12Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超小型に構成した円柱
形状のモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小型円筒形状のステップモータと
しては、図12に示すものがある。ボビン101にステ
ータコイル105が同心状に巻回され、ボビン101は
2個のステータヨーク106で軸方向に挟持固定されて
おり、かつステータヨーク106にはボビン101の内
径面円周方向にステータ歯106aと106bが交互に
配置され、ケース103には、ステータ歯106aまた
は106bと一体のステータヨーク106が固定されて
ステータ102が構成されている。
【0003】2組のケース103の一方にはフランジ1
15と軸受け108が固定され、他方のケース103に
は他の軸受け108が固定されている。ロータ109は
ロータ軸110に固定されたロータ磁石111からな
り、ロータ磁石111はステータ102のステータヨー
ク106aと放射状の空隙部を形成している。そして、
ロータ軸110は2個の軸受け108の間に回転可能に
支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の小型のステップモータはステータコイル105への
通電により発生する磁束が図13に示すように主にステ
ータ歯106の端面106a1とステータ歯106bの
端面106b1とを通過するためのロータ磁石111に
効果的に作用しないのでモータの出力は高くならない欠
点がある。
【0005】したがって、本発明は、第1に、出力の高
い小型のモータを提供することにある。
【0006】本発明は、第2に、効率の高い小型のモー
タを提供することにある。
【0007】本発明は、第3に、効率および出力の高い
小型のモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒形状に形成されると共に少なくとも
外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された
マグネットを備え、該マグネットの軸方向に順に第1の
コイルと第2のコイルを配置し、前記第1のコイルによ
り励磁される第1の外側磁極部と第1の内側磁極部を前
記マグネットの外周面および内周面に同位相で対向させ
ると共に、また前記第2のコイルにより励磁される第2
の外側磁極部と第2の内側磁極部を前記ロータの外周面
および内周面に同位相で対向させるように構成されかつ
前記第1のコイルは前記マグネットと径方向に対して空
隙を介して対向する位置関係を持ち、前記第2のコイル
は前記マグネットと径方向に対して空隙を介して対向す
る位置関係を持ってなることを特徴とする。
【0009】上記構成において、第1のコイルにより発
生する磁束は第1の外側磁極部と第1の内側磁極部との
間にあるマグネットを横切るので効果的に作用し、第2
のコイルにより発生する磁束は第2の外側磁極部と第2
の内側磁極部の間にあるマグネットを横切るので効果的
に作用し、モータの出力を高める。
【0010】第1のコイルはマグネットと径方向に対し
て空隙を介して対向する位置関係を持ち、第2のコイル
はマグネットと径方向に対して空隙を介して対向する位
置関係を持ってなることにより、第1のコイルの回りを
周回する磁束を直接マグネットを横切らせることができ
ると共に第1の外側磁極部とマグネットの外周面が対向
する部分の面積を大きくとることが可能となり、また第
2のコイルの回りを周回する磁束を直接マグネットを横
切らせることができると共に第2の外側磁極部とマグネ
ットの外周面が対向する部分の面積を大きくとることが
可能となる。これにより、コイルの発生する磁束のうち
マグネットを横切る磁束の割合が増えモータの出力が高
まる。
【0011】上記目的を達成するために、本発明は、円
筒形状に形成されるとともに少なくとも外周面が周方向
にn分割して異なる極に交互に着磁された第1の着磁層
と該第1の着磁層に対し(180/n)度位相がずれて
少なくとも外周面が周方向にn分割して異なる極に交互
に着磁された第2の着磁層からなるマグネットを備え、
該マグネットの軸方向に順に第1のコイルと第2のコイ
ルを配置し、前記第1のコイルにより励磁される第1の
外側磁極部と第1の内側磁極部を前記マグネットの外周
面および内周面に同位相で対向させるとともに、また前
記第2のコイルにより励磁される第2の外側磁極部と第
2の内側磁極部を前記ロータの外周面及び内周面に同位
相で対向させるように構成されかつ前記第1のコイルは
前記マグネットと径方向に対して空隙を介して対向する
位置関係を持ち、前記第2のコイルは前記マグネットと
径方向に対して空隙を介して対向する位置関係を持って
なることを特徴とする。
【0012】上記構成において、第1のコイルにより発
生する磁束は第1の外側磁極部と第1の内側磁極部との
間にあるマグネットを横切るので効果的に作用し、第2
のコイルにより発生する磁束は第2の外側磁極部と第2
の内側磁極部の間にあるマグネットを横切るので効果的
に作用し、モータの出力を高める。
【0013】第1のコイルはマグネットと径方向に対し
て空隙を介して対向する位置関係を持ち、第2のコイル
はマグネットと径方向に対して空隙を介して対向する位
置関係を持ってなることにより、第1のコイルの回りを
周回する磁束を直接マグネットを横切らせることができ
ると共に第1の外側磁極部とマグネットの外周面が対向
する部分の面積を大きくとることが可能となり、また第
2のコイルの回りを周回する磁束を直接マグネットを横
切らせることができると共に第2の外側磁極部とマグネ
ットの外周面が対向する部分の面積を大きくとることが
可能となる。これにより、コイルの発生する磁束のうち
マグネットを横切る磁束の割合が増えモータの出力が高
まる。
【0014】上記目的を達成するために、本発明は、さ
らに、前述の2つの構成の各々に加えて、マグネットは
軸方向に前記第1の外側磁極部の付け根部分から前記第
2の外側磁極部の付け根部分までの長さを持つことを特
徴とするものである。
【0015】上記構成において、第1の外側磁極部から
第1の内側磁極部に流れる磁束のほぼすべてがマグネッ
トを横切ることになり、第2の外側磁極部から第2の内
側磁極部に流れる磁束のほぼすべてがマグネットを横切
ることになる。これによりコイルの発生する磁束のうち
回転力に変換される磁束の割合が増えることからモータ
の効率が高まる。
【0016】上記目的を達成するために、本発明は、さ
らに、前述の2つの構成の各々に加えて、第1のコイル
のマグネットと径方向に対して空隙を介して対向してい
ない部分では径方向にマグネットと重なった位置関係を
持ち、また第2のコイルのマグネットと径方向に対向し
て空隙を介して対向していない部分では径方向にマグネ
ットと重なった位置関係を持つことを特徴とするもので
ある。
【0017】上記構成において、第1の外側磁極部と第
1の内側磁極部を接合する空間部分にもコイルが配置さ
れ、第2の外側磁極部と第2の内側磁極部を接合する空
間部分にもコイルが配置される。これらにより、コイル
の巻き数が増えることから、モータの出力および効率が
高める。
【0018】
【実施例】(実施例1)図1〜図4は本発明の実施例1
のステップモータを示す図であり、そのうち、図1はス
テップモータの分解斜視図であり、図2はステップモー
タの組み立て後の軸方向の断面図であり、図3は図2の
A−A線での断面図およびB−B線での断面図である。
図4は連結リングの一部を切り欠いて示す斜視図であ
る。
【0019】図1から図4において、1はロータを構成
する円筒形状のマグネットであり、このロータであるマ
グネット1は、その外周表面を円周方向にn分割して
(本実施例では10分割して)S極、N極が交互に着磁
された着磁部を1a、1b、1c、1d、1e、1f、
1g、1h、1i、1jとすると、この着磁部1a、1
c、1e、1g、1iがS極に着磁され、着磁部1b、
1d、1f、1h、1jがN極に着磁されている。ま
た、マグネットは射出成形により形成されるプラスチッ
クマグネット材料により構成されている。これにより円
筒形状の半径方向に関しては厚さを非常に薄く構成する
ことができる。また、マグネット1は軸方向中央部に内
径が小なる嵌合部1wを備えている。
【0020】7はロータ軸となる出力軸で、この出力軸
7はロータであるマグネット1の嵌合部1wに圧入にて
固着されている。マグネット1は射出成形により形成さ
れるプラスチックマグネットからなるため圧入による組
み立てでも割れが発生することはなく、軸方向中央部に
内径が小なる嵌合部1wを備えるという複雑な形状でも
製造が容易となる。また、出力軸7とマグネット1は圧
入で組み立ておよび固着されるので組み立てが容易で安
価な製造が可能となる。また、出力軸7とマグネット1
とでロータを構成している。
【0021】2および3は円筒形状のコイルであり、そ
の外径はマグネット1の内径より僅かに小さい寸法であ
る。コイル2および3はマグネット1と同心でかつマグ
ネット1の内側に入り込む位置に配置されている。
【0022】18および19は軟磁性材料からなる第1
のステータおよび第2のステータで、第1のステータお
よび第2のステータの位相は180/n度、即ち、18
°ずれて配置され、これらの第1のステータおよび第2
のステータは外筒および内筒からなっている。
【0023】第1のステータ18の外筒はその先端部が
第1の外側磁極18a、18b、18c、18d、18
eを形成している。21は第1の補助ステータで内径部
21fが第1のステータ18の内筒18fに嵌合して固
着されかつ外径部には前記第1のステータの外側磁極1
8a、18b、18c、18d、18eに対向した位相
で第1の内側磁極となる半径方向外方に突出した突出部
21a、21b、21c、21d、21eが形成されて
いる。第1の内側磁極の突出部21a、21b、21
c、21d、21eはそれぞれマグネット1の着磁に関
して同位相になるように360/(n/2)度、即ち7
2度ずれて形成されており、また第1のステータ18の
第1の外側磁極18a、18b、18c、18d、18
eはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相にな
るように360/(n/2)度、即ち72度ずれて形成
されている。
【0024】第2のステータ19の外筒はその先端部が
第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、19
eを形成している。22は第2の補助ステータで内径部
22fが第2のステータ18の内筒19fに嵌合して固
着されかつ外径部には前記第2のステータの外側磁極1
9a、19b、19c、19d、19eに対向した位相
で第2の内側磁極となる半径方向外方に突出した突出部
22a、22b、22c、22d、22eが形成されて
いる。第2の内側磁極の突出部22a、22b、22
c、22d、22eはそれぞれマグネット1の着磁に関
して同位相になるように360/(n/2)度、即ち7
2度ずれて形成されており、また第2のステータ19の
第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、19
eはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相にな
るように360/(n/2)度、即ち72度ずれて形成
されている。
【0025】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第2のステータ1
9の外側磁極19a、19b、19c、19d、19e
は切り欠き穴と軸に平行方向に延出する歯により構成さ
れている。この構成によりモータの直径を最小限にしつ
つ磁極の形成が可能になる。つまり、もし外側磁極を半
径方向に延びる凹凸で形成すると、その分モータの直径
は大きくなってしまうのであるが、本実施例では切り欠
き穴と軸に平行方向に延出する歯により外側磁極を構成
しているのでモータの直径を最小限に抑えることができ
る。
【0026】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第1の内側磁極と
なる第1の補助ステータの外径部21a、21b、21
c、21d、21eはマグネット1の一端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネットの一端側を挟み込むよ
うに設けられる。また、第1のステータ18の穴18g
には出力軸7の一端部が回転可能に嵌合している。
【0027】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b、19c、19d、19eおよび第2の内側磁極と
なる第2の補助ステータの外径部22a、22b、22
c、22d、22eはマグネット1の他端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネットの他端側を挟み込むよ
うに設けられる。また、第1のステータ19の穴19g
には出力軸7の他端部が回転可能に嵌合している。
【0028】第1のステータ18の外筒および内筒の間
にコイル2が設けられ、このコイル2に通電されること
により第1のステータ18および第1の補助ヨーク21
が励磁される。
【0029】第2のステータ19の外筒および内筒の間
にコイル3が設けられ、このコイル3に通電されること
により第2のステータ19および第2の補助ヨーク22
が励磁される。
【0030】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18b、18c、18d、18eお
よび内側磁極21a、21b、21c、21d、21e
との間のロータであるマグネット1を横切るので、効果
的にロータであるマグネットに作用し、コイル3により
発生する磁束は外側磁極19a、19b、19c、19
d、19eおよび内側磁極22a、22b、22c、2
2d、22eとの間を横切るので、効果的にロータであ
るマグネットに作用し、モータの出力を高める。
【0031】次に、コイルが発生する磁束がどのような
経路を流れるかを3次元の有限要素解析によって求めた
結果を図5に示す。この図5は、コイル3だけに電流を
流した場合を計算し、図2と同じ断面図における上半分
を表示している。なお、図5中の部品または部分で図1
〜図4中の部品または部分と同様なものは、図1〜図4
で用いた符号と同一の符号で示している。
【0032】コイル3が発生する磁束で第2の外側磁極
19aに流れ込んだもののうち約10%は第2の外側磁
極部19aから第1の外側磁極部18aへと流れ、60
%は第2の外側磁極部19aと第2の内側磁極部22a
が対向した部分を通って流れる。また、残りの30%は
第2の外側磁極部19aから第2の内側磁極部22aへ
と互いに対向していない部分を通って流れる。なお、こ
の磁束が分配される割合は、ステータの軸回りの対称性
から、第2の外側磁極部19b、19c、19d、19
eについても同じである。さらに、他のコイル2が発生
する磁束が第1の外側磁極部18a〜18eと第1の内
側磁極部21a〜21eに関する関係はコイル3が発生
する磁束と同様に分配される。
【0033】このように、外側磁極に流れ込む磁束の約
90%(60%+30%)が外側磁極から内側磁極に流
れ、それは外側磁極の内面全体から出ている。したがっ
て、外側磁極の内面全体にマグネット1の外周面を対向
させることにより、モータの出力は高まる。
【0034】そこで、第1のコイル2をマグネット1の
内側に空隙を介して入り込んだ位置に配置することによ
り、第1の外側磁極部18a、18b、18c、18
d、18eとマグネット1の外周面が対向する部分の面
積を大きくとることが可能である。同様に、第2のコイ
ル3をマグネット1の内側に入り込んだ位置に配置する
ことにより、第2の外側磁極部19a、19b、19
c、19d、19eとマグネット1の外周面が対向する
部分の面積を大きくとることが可能である。これにより
コイルの回りを周回する磁束のうちマグネットを横切る
磁束の割合が増え、モータの出力が高まる。
【0035】なお、ここでは、第1のコイル2および第
2のコイル3をそれぞれマグネット1の内側に入り込ん
だ位置に配置したが、マグネット1の外側を囲む配置と
しても同様に外側磁極とマグネットの外周面が対向する
面積を大きくとれることからモータの出力が高まる。
【0036】第1のコイルがマグネットと径方向に対し
て空隙を介して対向する位置関係を持ち、第2のコイル
がマグネットと径方向に対して空隙を介して対向する位
置関係を持ってなることにより、第1のコイルの回りを
周回する磁束を直接マグネットを横切らせることができ
ると共に、第1の外側磁極部とマグネットの外周面が対
向する部分の面積を大きくとることが可能となり、また
第2のコイルの回りを周回する磁束を直接マグネットを
横切らせることができると共に、第2の外側磁極部とマ
グネットの外周面が対向する部分の面積を大きくとるこ
とが可能となる。これによりコイルの発生する磁束のう
ちマグネットを横切る磁束の割合が増え、モータの出力
が高まる。
【0037】なお、外側磁極部の付け根部分18rまた
は19r(ステータの基部18sまたは19sと外側磁
極を形成する歯との境界箇所)(図1、図2も参照)よ
り奥の部分(ステータの基部側、即ち、ステータの外筒
と内筒をつなぐ部分に近い側)における磁束はロータの
回転に寄与しない。
【0038】このため、マグネットは軸方向に第1の外
側磁極部18の付け根部分18rから第2の外側磁極部
19の付け根部分19rまでの長さがあれば十分であ
る。また、マグネットは軸方向に第1の外側磁極部の付
け根部分18rから第2の外側磁極部の付け根部分19
rまでの長さを持つことで、第1の外側磁極部から第1
の内側磁極部に流れる磁束のほぼすべてがマグネットを
横切ることになり、第2の外側磁極部から第2の内側磁
極部に流れる磁束のほぼすべてがマグネットを横切るこ
とになる。この結果、コイルに発生する磁束のうち回転
力に変換される磁束の割合が増えることからモータの効
率が高まる。
【0039】20は非磁性材料からなる円筒形状部材と
しての連結リングであり、その詳細は図4に一部を切り
欠いて斜視図として示されている。この連結リング20
の内側の一端側には溝20a、20b、20c、20
d、20eが設けられ、他端側には溝20a、20b、
20c、20d、20eに対して位相を180/n度、
即ち、18度ずらした溝20f、20g、20h、20
i、20jが設けられ、溝20a、20b、20c、2
0d、20eに第1のステータ18の外側磁極18a、
18b、18c、18d、18eを嵌合し、溝20f、
20g、20h、20i、20jに第2のステータの外
側磁極19a、19b、19c、19d、19eを嵌合
し、これらの部材間を接着剤により固定する。これら第
1のステータ18と第2のステータは連結リング20の
内面側の突出部20kによりある距離だけ間隔を隔てて
固定されている。
【0040】即ち、第1のステータ18の外側磁極18
a、18b、18c、18d、18eの先端と第2のス
テータの外側磁極19a、19b、19c、19d、1
9eの先端とが向き合うように配置されている。連結リ
ングは、非磁性材料により構成したことにより、第1の
ステータ18と第2のステータ19とを磁気回路上分断
でき、互いに影響を及ぼさないようにできることでモー
タの性能が安定する。
【0041】図2はステップモータの断面図であり、図
3(a)、(b)、(c)、(d)は図2のA−A線で
の断面図を示し、図3(e)、(f)、(g)、(h)
は図2のB−B線での断面図を示している。図3(a)
と(e)とが同時点での断面図であり、図3(b)と
(f)とが同時点での断面図であり、図3(c)と
(g)とが同時点での断面図であり、図3(d)と
(h)とが同時点での断面図である。
【0042】次に、ステップモータの動作を説明する。
図3(a)と(e)との状態からコイル2および3に通
電し、第1のステータ18の外側磁極18a、18b、
18c、18d、18eをS極とし、第1の補助ヨーク
21からなる第1の内側磁極21a、21b、21c、
21d、21eをN極とし、第2のステータ19の外側
磁極19a、19b、19c、19d、19eをN極と
し、第2の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22
a、22b、22c、22d、22eをS極に励磁する
と、ロータであるマグネット1は反時計方向に18度回
転し、図3(b)と(f)に示す状態となる。
【0043】次に、コイル3への通電を反転させ、第1
のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、1
8d、18eをS極とし、第1の補助ヨーク21からな
る第1の内側磁極21a、21b、21c、21d、2
1eをN極とし、第2のステータ19の外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eをS極とし、第2
の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a、22
b、22c、22d、22eをN極に励磁すると、ロー
タであるマグネット1はさらに反時計方向に18度回転
し、図3(c)と(g)に示す状態となる。
【0044】次に、コイル2への通電を反転させ、第1
のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、1
8d、18eをN極とし、第1の補助ヨーク21からな
る第1の内側磁極21a、21b、21c、21d、2
1eをS極とし、第2のステータ19の外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eをS極とし、第2
の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a、22
b、22c、22d、22eをN極に励磁すると、ロー
タであるマグネット1はさらに反時計方向に18度回転
し、図3(d)と(h)に示す状態となる。
【0045】以後、このようにコイル2およびコイル3
への通電方向を順次切り換えていくことによりロータで
あるマグネット1は通電位相に応じた位置へと回転して
いくものである。
【0046】ここで、このような構成のステップモータ
がモータを超小型化する上で最適な構成であることにつ
いて述べる。ステップモータの基本構成について述べる
と、(1)マグネットを中空の円筒形状に形成している
こと、(2)マグネットの外周面を周方向にn分割して
異なる極に交互に着磁していること、(3)マグネット
の径方向に内側磁極、コイル,マグネット、外側磁極を
順に配置していること、(4)第1、第2のコイルによ
り励磁される第1、第2のステータの外側磁極および内
側磁極をマグネットの外周面および内周面と対向させて
いること、(5)外側磁極を切り欠き穴と軸に平行方向
に延出する歯により構成していること、である。
【0047】このステップモータの径はマグネットおよ
びコイルの径にステータの磁極を対向させるだけの大き
さがあればよく、また、ステップモータの長さはマグネ
ットの長さがあればよいことになる。このため、ステッ
プモータの大きさはマグネットとコイルの径と長さによ
って決まるもので、マグネットおよびコイルの径と長さ
をそれぞれ非常に小さくすれば、ステップモータを超小
型にすることができるものである。
【0048】このとき、マグネットおよびコイルの径と
長さをそれぞれ非常に小さくすると、ステップモータと
しての精度を維持することが難しくなるが、これはマグ
ネットを中空の円筒形状に形成し、この中空の円筒形状
に形成されたマグネットの外周面および内周面に第1、
第2のステータの外側磁極および内側磁極を対向させる
単純な構造によりステップモータの精度の問題を解決し
ている。このとき、マグネットの外周面だけでなく、マ
グネットの内周面も円周方向に分割すれば、モータの出
力をさらに高めることができる。
【0049】(実施例2)この実施例2では、実施例1
に対して第1のステータ18と第2のステータ19との
相対回転位置を全く同じにしてかつ第1のステータの外
側磁極と内側磁極に挟まれるマグネット1の着磁部の着
磁位相を180/n度、即ち、18度ずらして構成した
ものである。
【0050】図6〜図9は本発明の実施例2のステップ
モータを示す図であり、そのうち、図6はステップモー
タの分解斜視図であり、図7はステップモータの組み立
て後の軸方向の断面図であり、図8は図7のA−A線で
の断面図およびB−B線での断面図である。図8は連結
リングの一部を切り欠いて示す斜視図である。
【0051】図6から図9において、1はロータを構成
する円筒形状のマグネットであり、このロータであるマ
グネット1は、軸方向に2つの着磁層、即ち、第1の着
磁層と第2の着磁層を備えている。第1の着磁層はマグ
ネット1の外周表面を円周方向にn分割して(本実施例
では10分割して)S極、N極が交互に着磁された着磁
部1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、
1i、1jからなり、この着磁部1a、1c、1e、1
g、1iがS極に着磁され、着磁部1b、1d、1f、
1h、1jがN極に着磁されている。また、第2の着磁
層はマグネット1の外周表面を円周方向にn分割して
(本実施例では10分割して)S極、N極が交互に着磁
された着磁部1k、1l、1m、1n、1p、1q、1
r、1s、1t、1uからなり、この着磁部1k、1
m、1p、1r、1tがS極に着磁され、着磁部1l、
1n、1q、1s、1uがN極に着磁されている。
【0052】また、マグネットは射出成形により形成さ
れるプラスチックマグネット材料により構成されてい
る。これにより円筒形状の半径方向に関しては厚さを非
常に薄く構成することができる。また、マグネット1は
軸方向中央部に内径が小なる嵌合部1wを備えている。
【0053】7はロータ軸となる出力軸で、この出力軸
7はロータであるマグネット1の嵌合部1wに圧入にて
固着されている。マグネット1は射出成形により形成さ
れるプラスチックマグネットからなるため圧入による組
み立てでも割れが発生することはなく、軸方向中央部に
内径が小なる嵌合部1wを備えるという複雑な形状でも
製造が容易となる。また、出力軸7とマグネット1は圧
入で組み立ておよび固着されるので組み立てが容易で安
価な製造が可能となる。また、出力軸7とマグネット1
とでロータを構成している。
【0054】2および3は円筒形状のコイルであり、そ
の外径はマグネット1の内径より僅かに小さい寸法であ
る。コイル2および3はマグネット1と同心でかつマグ
ネット1の内側に入り込む位置に配置されている。
【0055】18および19は軟磁性材料からなる第1
のステータおよび第2のステータで、第1のステータお
よび第2のステータの位相は同位相で全く向かい合って
配置され、これらの第1のステータおよび第2のステー
タは外筒および内筒からなっている。
【0056】第1のステータ18の外筒はその先端部が
第1の外側磁極18a、18b、18c、18d、18
eを形成している。21は第1の補助ステータで内径部
21fが第1のステータ18の内筒18fに嵌合して固
着されかつ外径部には前記第1のステータの外側磁極1
8a、18b、18c、18d、18eに対向した位相
で第1の内側磁極となる半径方向外方に突出した突出部
21a、21b、21c、21d、21eが形成されて
いる。第1の内側磁極の突出部21a、21b、21
c、21d、21eはそれぞれマグネット1の着磁に関
して同位相になるように360/(n/2)度、即ち7
2度ずれて形成されており、また第1のステータ18の
第1の外側磁極18a、18b、18c、18d、18
eはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相にな
るように360/(n/2)度、即ち72度ずれて形成
されている。第1の外側磁極18a、18b、18c、
18d、18eと第1の内側磁極21a、21b、21
c、21d、21eはマグネット1の第1の着磁層に対
してそれぞれ外周面と内周面に対向して配置され、第1
の外側磁極と第1の内側磁極でマグネット1の第1の着
磁層を隙間を持って挟み込む構成となっている。
【0057】第2のステータ19の外筒はその先端部が
第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、19
eを形成している。22は第2の補助ステータで内径部
22fが第2のステータ18の内筒19fに嵌合して固
着されかつ外径部には前記第2のステータの外側磁極1
9a、19b、19c、19d、19eに対向した位相
で第2の内側磁極となる半径方向外方に突出した突出部
22a、22b、22c、22d、22eが形成されて
いる。第2の内側磁極の突出部22a、22b、22
c、22d、22eはそれぞれマグネット1の着磁に関
して同位相になるように360/(n/2)度、即ち7
2度ずれて形成されており、また第2のステータ19の
第2の外側磁極19a、19b、19c、19d、19
eはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位相にな
るように360/(n/2)度、即ち72度ずれて形成
されている。第2の外側磁極19a、19b、19c、
19d、19eと第1の内側磁極22a、22b、22
c、22d、22eはマグネット1の第2の着磁層に対
してそれぞれ外周面と内周面に対向して配置され、第2
の外側磁極と第2の内側磁極でマグネット1の第2の着
磁層を隙間を持って挟み込む構成となっている。
【0058】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第2のステータ1
9の外側磁極19a、19b、19c、19d、19e
は切り欠き穴と軸に平行方向に延出する歯により構成さ
れている。この構成によりモータの直径を最小限にしつ
つ磁極の形成が可能になる。つまり、もし外側磁極を半
径方向に延びる凹凸で形成すると、その分モータの直径
は大きくなってしまうのであるが、本実施例では切り欠
き穴と軸に平行方向に延出する歯により外側磁極を構成
しているのでモータの直径を最小限に抑えることができ
る。
【0059】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eおよび第1の内側磁極と
なる第1の補助ステータの外径部21a、21b、21
c、21d、21eはマグネット1の一端側、即ち、第
1の着磁層の外周面および内周面に対向してマグネット
の一端側を挟み込むように設けられる。また、第1のス
テータ18の穴18gには出力軸7の一端部が回転可能
に嵌合している。
【0060】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b、19c、19d、19eおよび第2の内側磁極と
なる第2の補助ステータの外径部22a、22b、22
c、22d、22eはマグネット1の他端側、即ち第2
の着磁層の外周面および内周面に対向してマグネットの
他端側を挟み込むように設けられる。また、第1のステ
ータ19の穴19gには出力軸7の他端部が回転可能に
嵌合している。
【0061】第1のステータ18の外筒および内筒の間
にコイル2が設けられ、このコイル2に通電されること
により第1のステータ18および第1の補助ヨーク21
が励磁される。
【0062】第2のステータ19の外筒および内筒の間
にコイル3が設けられ、このコイル3に通電されること
により第2のステータ19および第2の補助ヨーク22
が励磁される。
【0063】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18b、18c、18d、18eお
よび内側磁極21a、21b、21c、21d、21e
との間のロータであるマグネット1を横切るので、効果
的にロータであるマグネットに作用し、コイル3により
発生する磁束は外側磁極19a、19b、19c、19
d、19eおよび内側磁極22a、22b、22c、2
2d、22eとの間を横切るので、効果的にロータであ
るマグネットに作用し、モータの出力を高める。
【0064】なお、外側磁極に流れ込む磁束の経路と割
合は、実施例1に関連して図5で説明した通りである。
即ち、外側磁極に流れ込む磁束の約90%が外側磁極か
ら内側磁極に流れ、それは外側磁極の内面全体から出て
いる。したがって、外側磁極の内面全体にマグネット1
の外周面を対向させることにより、モータの出力が高ま
る。
【0065】そこで、第1のコイル2をマグネット1の
内側に空隙を介して入り込んだ位置に配置することによ
り、第1の外側磁極部18a、18b、18c、18
d、18eとマグネット1の外周面が対向する部分の面
積を大きくとることが可能である。同様に、第2のコイ
ル3をマグネット1の内側に入り込んだ位置に配置する
ことにより、第2の外側磁極部19a、19b、19
c、19d、19eとマグネット1の外周面が対向する
部分の面積を大きくとることが可能である。これにより
コイルの回りを周回する磁束のうちマグネットを横切る
磁束の割合が増え、モータの出力が高まる。
【0066】なお、ここでは、第1のコイル2および第
2のコイル3をそれぞれマグネット1の内側に入り込ん
だ位置に配置したが、マグネット1の外側を囲む配置と
しても同様に外側磁極とマグネットの外周面が対向する
面積を大きくとれることからモータの出力が高まる。
【0067】第1のコイルがマグネットと径方向に対し
て空隙を介して対向する位置関係を持ち、第2のコイル
がマグネットと径方向に対して空隙を介して対向する位
置関係を持ってなることにより、第1のコイルの回りを
周回する磁束を直接マグネットを横切らせることができ
ると共に、第1の外側磁極部とマグネットの外周面が対
向する部分の面積を大きくとることが可能となり、また
第2のコイルの回りを周回する磁束を直接マグネットを
横切らせることができると共に、第2の外側磁極部とマ
グネットの外周面が対向する部分の面積を大きくとるこ
とが可能となる。これによりコイルの発生する磁束のう
ちマグネットを横切る磁束の割合が増え、モータの出力
が高まる。
【0068】なお、外側磁極部の付け根部分18rまた
は19rより奥の部分(ステータの基部側18sまたは
19s)における磁束はロータの回転に寄与しない。
【0069】このため、マグネットは軸方向に第1の外
側磁極部18の付け根部分18rから第2の外側磁極部
19の付け根部分19rまでの長さがあれば十分であ
る。また、マグネットは軸方向に第1の外側磁極部の付
け根部分18rから第2の外側磁極部の付け根部分19
rまでの長さを持つことで、第1の外側磁極部から第1
の内側磁極部に流れる磁束のほぼすべてがマグネットを
横切ることになり、第2の外側磁極部から第2の内側磁
極部に流れる磁束のほぼすべてがマグネットを横切るこ
とになる。この結果、コイルに発生する磁束のうち回転
力に変換される磁束の割合が増えることからモータの効
率が高まる。
【0070】20は非磁性材料からなる円筒形状部材と
しての連結リングであり、その詳細は図9に一部を切り
欠いて斜視図として示されている。この連結リング20
の内側の一端側には溝20a、20b、20c、20
d、20eが設けられ、他端側には溝20a、20b、
20c、20d、20eに対して同位相の溝20f、2
0g、20h、20i、20jが設けられ、溝20a、
20b、20c、20d、20eに第1のステータ18
の外側磁極18a、18b、18c、18d、18eを
嵌合し、溝20f、20g、20h、20i、20jに
第2のステータの外側磁極19a、19b、19c、1
9d、19eを嵌合し、これらの部材間を接着剤により
固定する。これら第1のステータ18と第2のステータ
は連結リング20の内面側の突出部20k、20nによ
りある距離だけ間隔を隔てて固定されている。
【0071】即ち、第1のステータ18の外側磁極18
a、18b、18c、18d、18eの先端と第2のス
テータの外側磁極19a、19b、19c、19d、1
9eの先端とが向き合うように配置されている。連結リ
ングは、非磁性材料により構成したことにより、第1の
ステータ18と第2のステータ19とを磁気回路上分断
でき、互いに影響を及ぼさないようにできることでモー
タの性能が安定する。
【0072】図7はステップモータの断面図であり、図
8(a)、(b)、(c)、(d)は図7のA−A線で
の断面図を示し、図8(e)、(f)、(g)、(h)
は図7のB−B線での断面図を示している。図8(a)
と(e)とが同時点での断面図であり、図8(b)と
(f)とが同時点での断面図であり、図8(c)と
(g)とが同時点での断面図であり、図8(d)と
(h)とが同時点での断面図である。
【0073】次に、ステップモータの動作を説明する。
図8(a)と(e)との状態からコイル2および3に通
電し、第1のステータ18の外側磁極18a、18b、
18c、18d、18eをS極とし、第1の補助ヨーク
21からなる第1の内側磁極21a、21b、21c、
21d、21eをN極とし、第2のステータ19の外側
磁極19a、19b、19c、19d、19eをN極と
し、第2の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22
a、22b、22c、22d、22eをS極に励磁する
と、ロータであるマグネット1は反時計方向に18度回
転し、図8(b)と(f)に示す状態となる。
【0074】次に、コイル3への通電を反転させ、第1
のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、1
8d、18eをS極とし、第1の補助ヨーク21からな
る第1の内側磁極21a、21b、21c、21d、2
1eをN極とし、第2のステータ19の外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eをS極とし、第2
の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a、22
b、22c、22d、22eをN極に励磁すると、ロー
タであるマグネット1はさらに反時計方向に18度回転
し、図8(c)と(g)に示す状態となる。
【0075】次に、コイル2への通電を反転させ、第1
のステータ18の外側磁極18a、18b、18c、1
8d、18eをN極とし、第1の補助ヨーク21からな
る第1の内側磁極21a、21b、21c、21d、2
1eをS極とし、第2のステータ19の外側磁極19
a、19b、19c、19d、19eをS極とし、第2
の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a、22
b、22c、22d、22eをN極に励磁すると、ロー
タであるマグネット1はさらに反時計方向に18度回転
し、図8(d)と(h)に示す状態となる。
【0076】以後、このようにコイル2およびコイル3
への通電方向を順次切り換えていくことによりロータで
あるマグネット1は通電位相に応じた位置へと回転して
いくものである。
【0077】ここで、このような構成のステップモータ
がモータを超小型化する上で最適な構成であることにつ
いて述べる。ステップモータの基本構成について述べる
と、(1)マグネットを中空の円筒形状に形成している
こと、(2)マグネットの外周面を周方向にn分割して
異なる極に交互に着磁していること、(3)マグネット
の径方向に内側磁極、コイル,マグネット、外側磁極を
順に配置していること、(4)第1、第2のコイルによ
り励磁される第1、第2のステータの外側磁極および内
側磁極をマグネットの外周面および内周面と対向させて
いること、(5)外側磁極を切り欠き穴と軸に平行方向
に延出する歯により構成していること、である。
【0078】このステップモータの径はマグネットおよ
びコイルの径にステータの磁極を対向させるだけの大き
さがあればよく、また、ステップモータの長さはマグネ
ットの長さがあればよいことになる。このため、ステッ
プモータの大きさはマグネットとコイルの径と長さによ
って決まるもので、マグネットおよびコイルの径と長さ
をそれぞれ非常に小さくすれば、ステップモータを超小
型にすることができるものである。
【0079】このとき、マグネットおよびコイルの径と
長さをそれぞれ非常に小さくすると、ステップモータと
しての精度を維持することが難しくなるが、これはマグ
ネットを中空の円筒形状に形成し、この中空の円筒形状
に形成されたマグネットの外周面および内周面に第1、
第2のステータの外側磁極および内側磁極を対向させる
単純な構造によりステップモータの精度の問題を解決し
ている。このとき、マグネットの外周面だけでなく、マ
グネットの内周面も円周方向に分割すれば、モータの出
力をさらに高めることができる。
【0080】第1のステータ18と第2のステータ19
を同位相にしてあるので、例えば、外側磁極の間からコ
イル端子を引き出す場合、端子の位置が揃うので回路基
板(図示せず)にはんだ付けする際に容易となる。
【0081】(実施例3)図10〜図11は本発明の実
施例3のステップモータを示す図であり、そのうち、図
10はステップモータの分解斜視図であり、図11はス
テップモータの組み立て後の軸方向の断面図である。ロ
ータであるマグネット1、出力軸7、第1のステータ1
8、第2のステータ19、第1の補助ステータ21、第
2の補助ステータ22および連結リング20は実施例1
と同じであり、その動作原理も実施例1と同じである。
【0082】本実施例では、図11に示すように第1の
コイル2および第2のコイル3の断面形状をL字形とし
ている。詳細には、第1のコイル2の外側磁極18a、
18b、18c、18d、18eの付け根部分18rよ
り奥の部分(基部18s)内ではマグネット1と同じ外
径寸法までコイルの外径を大きくし、第2のコイル3の
外側磁極19a、19b、19c、19d、19eの付
け根部分19rより奥の部分(基部19s)内ではマグ
ネット1と同じ外径寸法までコイルの外径を大きくして
いる。
【0083】これによって、コイルの巻き数が増えるこ
とから同じ電流で発生する磁束量が増え、モータの出力
が高まる。また、単位磁束を発生するのに必要なコイル
電流によるジュール損を低くできることから効率が高く
なる。なお、実施例1では、第1の外側磁極18a、1
8b、18c、18d、18eの付け根部分18rより
奥の部分18sおよび第2の外側磁極19a、19b、
19c、19d、19eの付け根部分19rより奥の部
分19sの磁束はトルクに寄与しないことから空間部分
としたが、この実施例3では、この空間部分にコイルを
配置することからモータの寸法は実施例1と変わらな
い。
【0084】なお、ここでは第1のコイル2および第2
のコイル3をそれぞれマグネット1の内側に入り込んだ
位置に配置した場合について説明したが、マグネット1
の外側を囲み込む配置の場合にも同様にモータの効率は
高まる。
【0085】第1のコイルのマグネットと径方向に対し
て空隙を介して対向してない部分では径方向にマグネッ
トと重なった位置関係を持ち、また第2のコイルのマグ
ネットと径方向に対して空隙を介して対向してない部分
では径方向にマグネットと重なった位置関係を持つこと
によって、第1の外側磁極部と第1の内側磁極部を接合
する空間部分にもコイルが配置され、第2の外側磁極部
と第2の内側磁極部を接合する空間部分にもコイルが配
置される。これらにより、コイルの巻き数が増えること
から、モータの出力および効率が高まる。
【0086】また、ここでは実施例1に示したマグネッ
ト1が1つの着磁層だけからなる場合について説明した
が、実施例2に示した第1の着磁層と第2の着磁層から
なる場合にも同様に適用できる。
【0087】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
円筒形状に形成されるとともに少なくともその外周面を
周方向にn分割して異なる極に着磁されたマグネットを
備え、該マグネットの軸方向に第1のコイルと第2のコ
イルを順に配置し、第1コイルに励磁される第1の外側
磁極および第1の内側磁極を前記マグネットの一端側の
外周面および内周面に対向させるとともに第2のコイル
に励磁される第2の外側磁極および第2の内側磁極を前
記マグネットの他端側の外周面および内周面に対向させ
てモータを構成したものであるから、従来とは異なる全
く新規な構成のモータとすることができ、モータを超小
型化する上で最適な構成である。
【0088】また、マグネットを中空の円筒形状に形成
し、この中空の円筒形状に形成されたマグネットの外周
面および内周面に第1、第2の外側磁極および内側磁極
を対向させることによりモータとして効果的な出力を得
ることができるものである。
【0089】また、マグネットは前記したように射出成
形により形成されるプラスチックマグネット材料により
構成されており、これにより円筒形状の半径方向に関し
ては厚さは非常に薄くすることができる。そのため、第
1のステータの外側磁極と内側磁極との距離を非常に小
さくできコイルと第1のステータにより形成される磁気
回路の磁気抵抗は小さく構成できる。また、第2のステ
ータの外側磁極と内側磁極との距離を非常に小さくでき
コイルと第2のステータにより形成される磁気回路の磁
気抵抗は小さく構成できる。これにより少ない電流で多
くの磁束を発生させることができ、モータの出力アッ
プ、低消費電力化、コイルの小型化が達成される。
【0090】この出力軸はロータであるマグネットの嵌
合部に圧入にて固着されている。マグネットは射出成形
により成形されるプラスチックマグネットからなるため
圧入による組み立てでも割れが発生することはなく、ま
た軸方向中央部に内径が小なる嵌合部を備えるという複
雑な形状でも製造が容易となる。また、出力軸とマグネ
ットは圧入で組み立ておよび固着されるので組み立てが
容易で安価で製造可能になる。
【0091】第1のコイルがマグネットと径方向に対し
て空隙を介して対向する位置関係を持ち第2のコイルが
マグネットと径方向に対して空隙を介して対向する位置
関係を持ってなることにより、第1のコイルの回りを周
回する磁束を直接マグネットを横切らせることができる
とともに第1の外側磁極部とマグネットの外周面が対向
する面積を大きくとるが可能となり、第2のコイルの回
りを周回する磁束を直接マグネットを横切らせることが
できるとともに第2の外側磁極部とマグネットの外周面
が対向する面積を大きくとるが可能となる。これにより
コイルに発生する磁束のうちマグネットを横切る磁束の
割合が増えモータの出力が高まる。
【0092】また、マグネットは軸方向に第1の磁極の
付け根部分から第2の磁極の付け根部分までの長さを持
たせることで、第1の外側磁極部から第1の内側磁極部
に流れる磁束のほぼすべてがマグネットを横切ることに
なり、第2の外側磁極部から第2の内側磁極部に流れる
磁束のほぼすべてがマグネットを横切ることになる。こ
れによりコイルの発生する磁束のうち回転力に変換され
る磁束の割合が増えることからモータの効率が高まる。
【0093】さらに、第1のコイルのマグネットと径方
向に対して空隙を介して対向していない部分では径方向
にマグネットと重なった位置関係を持ち、また第2のコ
イルのマグネットと径方向に対して空隙を介して対向し
ていない部分では径方向にマグネットと重なった位置関
係を持つことによって、第1の外側磁極部と第1の内側
磁極部を接合する空間部分にもコイルが配置され、第2
の外側磁極部と第2の内側磁極部を接合する空間部分に
もコイルが配置される。これらによりコイルの巻き数が
増えることからモータの出力および効率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1のステップモータの
分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すステップモータの組み立て
完成状態の断面図である。
【図3】図3は、図2に示すステップモータのロータの
回転動作説明図である。
【図4】図4は、連結リングを一部切り欠いて示す斜視
図である。
【図5】図5は、コイルの発生する磁束の流れを説明す
るための断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施例2のステップモータの
分解斜視図である。
【図7】図7は、図6に示すステップモータの組み立て
完成状態の断面図である。
【図8】図8は、図7に示すステップモータのロータの
回転動作説明図である。
【図9】図9は、連結リングを一部切り欠いて示す斜視
図である。
【図10】図10は、本発明の実施例3のステップモー
タの分解斜視図である。
【図11】図11は、図10に示すステップモータの組
み立て完成状態の断面図である。
【図12】図12は、従来例のステップモータの断面図
である。
【図13】図13は、従来例のステップモータのステー
タの様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 第1のコイル 3 第2のコイル 7 出力軸 18 第1のステータ 18a、18b、18c、18d、18e 第1の外
側磁極 19 第2のステータ 19a、19b、19c、19d、19e 第2の外
側磁極 20 連結リング 21 第1の補助ヨーク 22 第2の補助ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−331666(JP,A) 特開 平10−75558(JP,A) 特開 昭61−132066(JP,A) 特開 平4−244774(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状に形成されると共に少なくとも
    外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された
    マグネットを備え、該マグネットの軸方向に順に第1の
    コイルと第2のコイルを配置し、前記第1のコイルによ
    り励磁される第1の外側磁極部と第1の内側磁極部を前
    記マグネットの外周面および内周面に同位相で対向させ
    ると共に、また前記第2のコイルにより励磁される第2
    の外側磁極部と第2の内側磁極部を前記ロータの外周面
    および内周面に同位相で対向させるように構成されかつ
    前記第1のコイルは前記マグネットと径方向に対して空
    隙を介して対向する位置関係を持ち、前記第2のコイル
    は前記マグネットと径方向に対して空隙を介して対向す
    る位置関係を持ってなることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 円筒形状に形成されるとともに少なくと
    も外周面が周方向にn分割して異なる極に交互に着磁さ
    れた第1の着磁層と該第1の着磁層に対し(180/
    n)度位相がずれて少なくとも外周面が周方向にn分割
    して異なる極に交互に着磁された第2の着磁層からなる
    マグネットを備え、該マグネットの軸方向に順に第1の
    コイルと第2のコイルを配置し、前記第1のコイルによ
    り励磁される第1の外側磁極部と第1の内側磁極部を前
    記マグネットの外周面および内周面に同位相で対向させ
    るとともに、また前記第2のコイルにより励磁される第
    2の外側磁極部と第2の内側磁極部を前記ロータの外周
    面及び内周面に同位相で対向させるように構成されかつ
    前記第1のコイルは前記マグネットと径方向に対して空
    隙を介して対向する位置関係を持ち、前記第2のコイル
    は前記マグネットと径方向に対して空隙を介して対向す
    る位置関係を持ってなることを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のモータにおいて、前記マ
    グネットは軸方向に前記第1の外側磁極部の付け根部分
    から前記第2の外側磁極部の付け根部分までの長さを持
    つことを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のモータにおいて、前記マ
    グネットは軸方向に前記第1の外側磁極部の付け根部分
    から前記第2の外側磁極部の付け根部分までの長さを持
    つことを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1または3記載のモータにおい
    て、前記第1のコイルの前記マグネットと径方向に対し
    て空隙を介して対向していない部分では径方向にマグネ
    ットと重なった位置関係を持ち、また前記第2のコイル
    の前記マグネットと径方向に対して空隙を介して対向し
    ていない部分では径方向にマグネットと重なった位置関
    係を持つことを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項2または4記載のモータにおい
    て、前記第1のコイルの前記マグネットと径方向に対し
    て空隙を介して対向していない部分では径方向にマグネ
    ットと重なった位置関係を持ち、また前記第2のコイル
    の前記マグネットと径方向に対して空隙を介して対向し
    ていない部分では径方向にマグネットと重なった位置関
    係を持つことを特徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 中空の円筒形状のロータであるマグネッ
    トを径方向に横切るように磁束を発生させてロータであ
    るマグネットを回転させる形式のモータにおいて、 回転軸と、 円筒形状に形成されて所定のパターンで着磁されるとと
    もに、その内側中央部で前記回転軸へ取付けられたマグ
    ネットと、 該マグネットの軸方向の両側に配置された第1および第
    2のコイルと、 第1のコイルを保持するとともに前記マグネットの外周
    面の一端側を囲むように複数の外側磁極が設けられた外
    筒を有し、かつ該外筒の内側に内筒を有する第1のステ
    ータと、 第2のコイルを保持するとともに前記マグネットの外周
    面の他端側を囲むように複数の外側磁極が設けられた外
    筒を有し、かつ該外筒の内側に内筒を有する第2のステ
    ータと、 前記第1のステータの前記内筒に保持され、半径方向で
    は前記マグネットの内周面の一端側と内筒との間にかつ
    軸方向では前記マグネットの取付け部分と前記第1のコ
    イルの間に配置された前記第1のステータの外側磁極と
    同位相で対向する第1の内側磁極となる第1の補助ヨー
    クと、 前記第2のステータの前記内筒に保持され、半径方向で
    は前記マグネットの内周面の他端側と内筒との間にかつ
    軸方向では前記マグネットの取付け部分と前記第2のコ
    イルの間に配置された前記第2のステータの外側磁極と
    同位相で対向する第2の内側磁極となる第2の補助ヨー
    クと、 を有することを特徴とするモータ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のモータにおいて、前記マ
    グネットは軸方向に前記第1の外側磁極部の付け根部分
    から前記第2の外側磁極部の付け根部分までの長さを持
    つことを特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載のモータにおい
    て、前記第1のおよび第2コイルの各々は、断面L字状
    のコイルであり、第1のコイルは軸方向で前記マグネッ
    トの端面と前記第1ステータとの間の空隙を占める部分
    を有し、第2のコイルは軸方向で前記マグネットの端面
    と前記第2ステータとの間の空隙を占める部分を有する
    ことを特徴とするモータ。
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